多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→劇場版「進撃の巨人」前編〜紅蓮の弓矢〜


劇場版「進撃の巨人」前編
〜紅蓮の弓矢〜

※今回の背景は特殊効果を用いていますので、古いブラウザでご覧の場合、正しく
表示されない可能性があります。あらかじめご了承ください。

1/13鑑賞

 うーん、まあうまくまとめてある総集編だなって感じ。
 残念だと思ったのは、どの層にターゲット絞ってるのかいまいちわかんなかったこと。
 アニメファン対象なら、アニメはもう何度も放送されてるから、総集編見てもって感じだし。
原作ファンでアニメ未読なら楽しめるかも知れません。私がだいたいそこらなので。
 あと、新規ファン獲得は難しいかな。
 スピード感重視のまとめ方だったので、いきなりなんでこの展開になるの?とついていけない
部分があるかと。あとで説明はなされますけど。
 銀魂みたく、紅桜篇を劇場版にあたって全部書き直す、のならわかるけど、これほとんどアニメの
絵使用ですよね。あとかなり全般にわたって線が太くてそれちょっと気になりました。
 何がしたいのかよくわかんない総集編だなぁ。

 冒頭で立体起動装置作動してたけどかっこよかった。
 起動装置のデザインはかっこいいっスね。

 エレンが夢を見ているシーンがあったけど、これ見て思ったのは、この世界ってループにとらわれて
いるんじゃないかなと。
 巨人か人類が全滅するとまたスタートに戻ってやり直し、的な。
 だから皆同じ結末を繰り返してるんじゃないかと思ったんだけど。
 エレンが見た夢はそういう片鱗なのかな、と思いました。
 で、エレンが目覚めるとミカサがいた。
 二人は薪拾いの最中だった。

 戻ってくるとダメヒロシ登場。(それ中の人が同じCVなだけ)
 このおっさんなんて名前だっけ。
 ああ、ハンネスか。
 酔っぱらってる彼がエレンは我慢ならないわけですね。
 そんなんで巨人きたら戦えるのかと。
 ハンネスは大丈夫だ、問題ないと言ってるけどそれは単に、今まで何も起きなかったから
これからも大丈夫だろうという楽観であり、昨日無事だったからといって今日も無事とは限らない、
それはエレンの考え方が正しいと思います。
 彼がこんな考え持ってること自体やっぱ、別の世界の記憶があるのでは、という気もしますけどね。
 ただしハンネスの言う、自分たちが働く時は最悪の時(巨人が現れた時)だっていう言い分も
わかる。
 彼らが飲んだくれて仕事がない、くらいがちょうどいいと言えばちょうどいい。
 でも壁補修とかの仕事はしろヒロシ。

 エレンは壁の外に出てあちこちを調査してくる、調査兵団に入りたいようでした。
 一番危険な任務らしい。

 そこに調査兵団が帰ってきたんだけど、すごいズタボロで、エルヴィンとかが、エレンのワクワク
した目に耐えきれず目そらしてたし。
 気持ちはわかる。
 てか思うんですが、ガスを圧縮して立体起動装置を使うという技術はあるのに、それを浮力として
飛行機の類が開発されないこの世界は何なんですか。鉄もあるでしょうや。
 よくわかんねーな…。

 さて自宅。
 エレンが調査兵団に入りたいんだって、とミカサがばらして、お母さん血相変えてる。
 気持ちはわかるな。
 父は、これから内地に診療にいってくる、帰ったら地下室を見せてやる、と言って出かけて
いきました。
 父親はエレンに対して肯定的なんでしょうな。
 つーかこいつ絶対何か知ってるよなあ。
 
 母に反対されたので飛び出していくエレンでしたが、いった先で友達のアルミンがいじめ
られているのを見つけ、突っ込んでいく。
 いじめっ子は迎え撃つ気満々だったんだけど、後ろにミカサがいるの見てあわてて逃げた。
 ここめっちゃ笑いました。
 このアルミンも、外を見たいと思っている子でした。
 ただ普通は、外に出るのはダメ、下手に外に出れば巨人を中に招くことになるかも知れないと
して、外に興味を持つことはタブーらしい。
 おそらくそうやって過去、外に出て巨人に食われた人とかいるんだろうなあ。

 そこに超巨人が現れた。
 あっさり壁に穴があけられ、侵入してきた巨人らに街は大パニック。
 そんな中エレンは自宅に向かう。
 飛んできた岩が押しつぶした先に自宅があったからです。
 自宅では母親が壊れた家の下敷きに。
 ここで迫りくる巨人を前にハンネスが、母親の頼みを受け入れて、エレンとミカサを連れ去り、
エレンは母親が目の前で巨人に食われるのを目撃し、巨人への復讐心を募らせるのでした。
 ここのシーン見ていて思ったんだけど、ハンネスの立体起動装置をどっか後ろにでもひっかけて、
その反動で母親を抱えてあがれば助けられたんじゃないの。
 無理ですかね。
 
 ちなみに駆逐は蹴散らすという意味だそうなので、殲滅、もしくは残滅してやる、が良かったかと。
 あの戦国BASARAの頭絶壁の人も殲滅の許可を!とか言ってるしね。

 この後門を閉めようとしてたけど、また別の巨人に壊されて結局何の意味もなかったという。
 地中にも埋め込んでおくタイプでないとなぁ。このタイプの門は横からの衝撃に弱いから。

 それから5年後。
 エレン、ミカサは訓練兵の成績上位者10位に入るほどの腕前になってました。
 このあたりサクッと省略したのは流れ良いですね。
 10位に入ると行く先を自由に選べるのだそうです。
 危険度順に、調査兵団、駐屯兵、憲兵と。
 憲兵は王のそばで警護するので安全なんだそうです。
 だから皆当然憲兵になりたがりますわな。
 ジャンとかももちろんそのつもりだった。
 でもエレンは調査兵団に入ると言った。
 それでジャンと喧嘩になりかけるけど、ミカサがあっさり止めてて笑った。
 つぇぇミカサ。
 あとやっぱ美人さんですね。
 
 アルミンも調査兵団に入るという。
 ミカサは、「エレンは私がいないと早死にする」ということで、エレンが行くならと自分も
調査兵団を希望。
 これ以上家族を失いたくないからっていうのがいじらしくていいなあと思いました。

 翌日、コニーとか皆も調査兵団に入るとか言い出してたんですが、そこにサシャが
肉かっぱらってきたと。
 ここのシーンなんですが。
 これはのちにイモを盗み食いしてるからこそ生きてくるシーンであり、イモをカットするので
あれば、意味がないからカットしても良かったような。
 サシャの個性出したかったというのはわかるんだけどね。
 なんか始末屋さっちゃんが漏れ出してて笑える。

 そうして和気あいあいとしていたところへまたあの超巨人出現ですよ。
 皆がびびりまくる中、エレンだけは着実に行動してて、こういう時は熱くなってはいるけど
体動く子なんだなと思いました。
 あとサシャも意外にすごかった。
 
 エレンは超巨人が門とか大砲とかを確実に狙って攻撃してるのに気付き、この巨人は
思考能力があると考えるんですね。
 多分こいつも人間なんだろうね。人間が変身してるタイプ。
 で、エレンが攻撃をしかけたその時、超巨人は消えました。

 町の中に巨人が入ってきて大変なことになって、エレンら訓練兵も最前線に駆り出される
ことに。
 ジャンがびびってて、やっぱジャンじゃんとか思ってたらエレンが、今日戦って生き残って
明日内地にいけ、と声かけててかっこいいなと思った。

 ミカサはエレンのことを心配してるんだけど、彼女は成績優秀だから市民の避難誘導に
駆り出されるんですな。
 戦力を失いたくないということなんでしょうね。
 あと個人的には「死体がどうやってしゃべるの」のシーンは欲しかった。
 
 つか訓練兵がなんつーか、上官の指導者いないのは気になりました。
 こういう時って訓練兵だけじゃなく、先輩がリーダーとして動かないと危ないんだけどな。
 危険な場面で突っ込んで戦力ごっそりそがれたりするから。
 そのあたりがこの作品結構いい加減というか。
 まあいいや。
 で、いきなり奇行種と遭遇して損害出てるし。
 仲間がやられたことにカッとなって突っ込んでいったエレンは足損傷。
 ただしその後アルミンが食われそうになっているのを見て、彼を助け自分は巨人に
飲まれます。
 つーかマジアルミン役に立たねぇ…。
 こういう時連れてきていい奴と悪い奴がいるだろ。
 訓練兵全部投入してどうする。
 
 ここで、外の世界を供述した本をアルミンが見つけてきて、エレンとともに外の世界に
あこがれた子供時代のシーンが入ってます。
 外の世界がどうなってるかまったく明かされないもんなあ。
 クレイモアなんかは徐々に明らかになってきてたけど。
 
 ジャンらの方は撤退命令が出ていた。
 ガスの補給班がおびえて本部に籠城してしまって、だれも補給に来ないから、立体起動装置が
全然役に立たないらしい。
 …補給班にこそ、実戦向きのやつ配置しとくべきだったな。
 ミカサがアニーらと合流、アルミンを見つけて声をかけるんだけど、エレンが死んだと聞かされて
からのミカサの変わりっぷりがすごかったですね。
 普通に話してるんだけど、目が死んでるっていう。
 エレンは多分ミカサがやられたらがむしゃらに突っ込んでいって自滅するタイプだろうけど、
ミカサはエレンがやられたら、冷静に自分のすべきことをして、あとは何もしないで死を待つって
タイプなんでしょう。

 ミカサは補給ができないと聞いて、私なら巨人をやれる、弱い皆はそこにいなさい、的な
ことを言って飛び出していく。
 残念なのはあいつの言語力だ、ってジャンが言ってたの笑った。
 鼓舞してたつもりだったんでしょうね。
 ただアルミンは、ミカサがガスをふかしすぎなのが気になっていた。
 彼女もやっぱ大丈夫そうに見えて動揺してたんだろうなあ。
 案の定ミカサは途中で落ちていってしまう。

 また家族を失った、とミカサは過去のことを思い出していました。
 ここは原作かアニメ見てないとわかんないシーンだよなあ…。
 要するにミカサの家が強盗にあって両親は殺され、彼女がピンチだった時に、エレンが犯人を刺して
助けてくれたわけです。
 そしてマフラーをかけてくれた。
 その時からエレンはミカサの中で生きる指標になったんだと思う。
 
 巨人にはさまれるミカサは、一時は生きることをあきらめたものの、自分の中の
エレンの声に突き動かされて生きる道を選択する。
 死んでしまったらあなたのこと思い出せない、っていうセリフはいいなあと思いました。
 で。
 巨人に立ち向かおうとしたら、後ろの巨人が前の巨人に右ストレートですわ。
 はさまれたシーンで後ろの巨人の姿がチラッと映るからエレンだってわかるんだけどね。

 んでエレン(大)はあっという間に巨人を倒し、その間にアルミンとコニーが駆けつけてミカサを
助ける。
 コニーはただの奇行種、と片付けているけど、アルミンは人間には興味がないようだ、あの
巨人を利用しようと思いつく。

 その頃ジャンらは本部に戻ってきて、隠れていた補給班に怒ってる。
 まあ補給班も、中に巨人が入ってきて補給活動ができなかったらしいですけどね。
 つーかお前ら全員、いちいち窓ガラス割らないと入ってこれないんか。
 すでに先に人が入ったとこから入ろうよ。
 
 と、そこに巨人の頭がぶっとんできました。
 あぶねぇぇぇえ!
 エレン(大)が活躍中。
 2人の男女巨人がエレン(大)にやられてたけど、なんかシンクロナイズトスイミングっぽい
倒れ方はいるのかな?ってちょっと思った。

 そんで補給の部屋にいる巨人を倒す作戦がアルミンによってたてられます。
 一部倒すの失敗してピンチになったけど、ミカサとアニーがやってくれました。
 というわけで補給はできたんですが、一同が外に出ると、あのエレン(大)が他の巨人に
食われていた。
 アルミンとかは、何か巨人の手掛かりになるかも、味方になってくれたらとか言ってるけど
それどころじゃなかった。
 しかしミカサは倒れたエレン(大)の背中に人がいることを発見した。
 それはエレン(小)でした。←小いらんやろ。

 アルミンはまあビックリしますわな。
 目の前で巨人に飲まれて死んだはずのエレンがいるんだから。

 ここで唐突に話が飛びます。
 ここまで巨人の襲撃被害が大きかったのは、大きな戦闘力である調査兵団の不在も
あったと。
 数時間前に壁外調査のため出て行ったばっかりだったそうです。
 これはまた大変なことに。
 
 多分唐突にこれぶっこんできたのはリヴァイらの出番のためでしょうね。
 リヴァイは食われかかっていた兵を助けるけど、彼はすでに息を引き取ろうとしていて、
リヴァイがお前の命はこれからの人類の役に立つ、と声をかけてあげていたのが優しいと
思いました。
 ただそのあとで「こいつは俺の話を最後まで聞いたのか」って部下にいってたけど、
最後まで聞こうがどうしようがいいだろうが、とはちょっと思った。
 そこにエルヴィンが退却を告げてくる。
 巨人が町を目指しているようだと。
 …よく考えたらこいつらどっから中に入ったんだ?
 門には巨人が殺到してますよね?
 いいけど…。

 この後唐突に、エレンが巨大化してアルミンとミカサを守るシーンが入ったんで
びっくりした。
 どうやったら巨大化するかの説明一切省いてここに飛ぶのかよっていう。
 しかもいきなり攻撃されてる説明もないし。

 巨大化した体から抜け出てきたエレンは過去、父親が自分に注射したこと、
地下室に行けば何かわかるかも知れないということを思い出すけど同時に、
人類が多大な犠牲を出してまで調べようとしていたことを父が黙っていたことにも
腹を立てています。
 まあ出会ったら何発か殴るくらいはしてもいいと思う。
 アルミンは、まだ銃口を向けてくる調査兵団に対し、弁論でエレンらを守ろうと
試みます。
 でも調査兵団のリーダーがドアホだったんで話が通じなかった。
 ここに、ハゲ…ピクシス指令という、一番えらい人がやってきて難を逃れました。
 
 それでアルミンはエレンが巨人になって岩を運んで門の穴を閉じれば、巨人から
街を奪還できるという計画を話す。
 それが実行されることになるんだけど、まあここですんなりいくならエレンももっと
サクサク巨大化しますわな。
 エレン(大)はミカサやアルミンの声を聞き分けられなくなっていた。
 …てか飛びながら巨大化すると、そりゃ突っ込むのは当たり前なので、エレンは
落ち着いて下に降り立ってから巨大化した方がよかったと思います。

 エレン(大)が全然指示通りに動かないとして、調査兵団の人は早々に計画失敗の
信号弾を打ち上げてる。
 君らは少し待ってみようとかいう選択肢はないのか。
 ここでアルミンの説得です。
 ミカサらは他の巨人の討伐にいってもらって、アルミンは残ってエレン(大)の説得を
試みた。
 ここの会話は良かったなあ。

 あと、ジャンが立体起動装置故障してピンチになるシーンがあったけど、コニー、アニーが
助けていたんでここはいらなかった気も。
 つか誰かが拾い上げて助けてれば済んだ話だし…。
 アニーの助け方はちょっとかっこよかった。
 
 そこに、足音が響いてくるのです。
 エレン(大)が岩を抱えて門に向っていた。
 そんで目いっぱい岩を押し込むのでした。
 こうして人類は初めて巨人に勝ったのです。
 多数の犠牲を出しながら。
 この後ピンチになったミカサとアルミンを助けたのがリヴァイでした。
「これはどういう状況だ。説明しろガキども」
 前篇が終わるところです。(オイ)
 だからどっからどうやって帰ってきたんだよお前は。

 そしてエレンが目を覚ますと、牢屋の中にいて、リヴァイとエルヴィンがいました。
 お前ら服くらい着替えたら。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→劇場版「進撃の巨人」前編〜紅蓮の弓矢〜