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予告犯

5/27鑑賞

 この作品は大きく評価分かれるような気がする。
 つまんないって人と面白かったって人と。
 ただ、媒体としては映画でよかったと思いますね。
 ドラマで放送した場合絶対、きちっと最後まで見てないと意味わからないから。
 この、「ああそういうことか」っていう結末が、「えっそんなことで?」って人と「なるほどな」
って人に分かれると思います。
 
 あとこの作品は、吉野のキャラが欠かせないです。
 戸田さん持ってきたのは当たってると思う。
 見てる方がどんどん、シンブンシ側に感情移入したくなる、そういうポジションの、言って
しまえば「空気読めない・ウザイ」キャラです。
 この人が言ってることは所詮きれいごとだもん。
 人間頑張れば絶対報われる、とか、正しく生きろみたいなの。

 シンブンシのネット中継が始まるんだけど、ネットカフェっていうんですか、そこから始まって
いて、食中毒の被害者を出してろくに謝罪しない食品会社に天誅を下す、と予告。
 その会社が放火されるんですな。
 シンブンシの犯行予告映像を警察のサイバー対策課、吉野らが見ている最中に、その
放火されたというニュース報道が入る。
 で、その画面に不敵にもシンブンシが映っていた。
 てか誰も気づいてないのかよ見物客…いいけどさ。

 吉野はシンブンシが投稿した過去の映像を追っていくことにする。
 1つめは、バイト先でG(伏字)を油であげたーとかツイッターに投降して、その店を閉店の危機に
追いやったバカバイトくんをお仕置きしてました。
 まあ自業自得としか…。
 2つ目は、女性が強姦された事件に関して、ホイホイついていく女も悪いとツイッターで投稿して
騒ぎになった男性に対してのお仕置き。
 これも、ツイッターで騒ぎになって、その投稿した本人の個人情報とかさらされてたみたいだけど、
それを何とかするって弁護士を名乗る男に声かけられ、ついていったら拉致されてえらい目にあったと。
 その男性に吉野会ってるんだけど。
「何をされたか女性にはちょっと」と言うのへ、ズバッと言ってて笑った。
 いや吉野さん気持ちはわかるんですけどここ喫茶店!風評被害!!!

 ただ吉野が「ホイホイついていく方が悪い。自業自得、じゃないの」と言った時はちょっとスカッとした。
 被害者に対して思ってても安易に皆がみる場所で言うのはちょっとね、と私も思います。
 そういう風な気持ちを持つのは自由だけど、ドヤ顔で言うこと?って。

 3つ目の映像の投稿場所がわかって、それはネットカフェだったんですが、おかしなことにその
パソコンが使われた場所はずっと空席のハズだったらしい。
 で、遠隔操作だったのかなという話になるんだけど、このパソコンは1度使われるごとに初期化?とか
されてて、店員が使う場合も、OTPトークンとかいう、要するにワンタイムパスワードが発行される機械が
あってこれ使わないとダメらしくて、外部からこれを突破するのは難しいらしいです。
 なんでこういうシステムが年金機構にはないんですか…!(タイムリー)
 で、これを持ってるのは店長と店員だけと。
 …疑われるの店長じゃねーか!
 一応任意ってことでパトカーに乗せられていくんだけど、それをたまたま見ていた男が。
 彼こそがシンブンシの一人、ゲイツでした。
 彼はこのOTPトークンとかいうのを持っていた。
 だからどこのパソコンからでも、このネットカフェのシステムに潜入して、パソコンを使っている
ことにできるわけか。
 すごいですね。

 吉野は調べてるけど今の段階ではシンブンシに対して反発者も多いようです。
 ここまですることはないとか、目立ちたいだけでしょ的な感じなのかな?
 そして新しい予告が。
 
 それは、面接にきた男性のことをSNSに投降して笑いものにした、ある会社の面接官でした。
 これは確かにひどいな。
 職歴が長いこと空欄ってバカにしてたけど多分、社会復帰しようとした人なんだろうなあ。
 で、この面接官をひどい目に遭わせると。
 警察の方はシンブンシの細工に引っかかって、偽装された発信元へ。
 まあこの時点でシンブンシは面接官確保してるでしょうよ。
 それでないと今から捕まえに行くの大変だし。

 場所を割り出した吉野ら、警官が「お待ちしておりました!」というのへ「待ってんじゃない」と
言うのは良かったですね。
 暴行がリアルタイムで行われているんだから確かに早く突入すべき。
 ところが中はもぬけの殻でした。
 ただここの面接官の部屋が中継場所にされていたから、ネットの回線抜いたら配信とまった。
 一方別の警察官らが面接官が拉致されていた場所見つけてました。
 まあバットもプラで、けがはそこまでひどくはなかったらしい。
 確かに人殺しまでしちゃったら警察が本気になる、と計算してるんだろうな多分。
 シンブンシらの味方してた人もドン引くだろうしね。

 そこから時代は戻って3年前のこと。
 ゲイツ君はあるIT会社の派遣だった。
 そこでかなりひどいいじめにあってるんですよ。
 あからさまなものじゃなくて、仕事押し付けられまくる的な。
 しかも社長だけでなく社員全員がグル。
 ここの会社頭おかしいわ。
 そんで倒れて入院となり、そのまま退職ですか。
 2年して職探しを始めたけど、職歴が空欄だから派遣でも仕事を探すのは無理とハロワの
人に言われてた。
 それであの予告のやつ、笑ってた面接官がターゲットにされたんだろうなあ。
 
 がっくりしてバス停にいたゲイツ君に声をかけたある男性。
 日雇いっていうか、あの大阪でよくある仕事のやつ紹介してくれるんですよ。
 朝場所に集まってて仕事ごとに希望者集めて車に乗せてくやつ。
 身分証とかなんも必要なし。
 そんかし仕事内容もグレーだったり真っ黒だったりするっていう。
 ともあれそういうのに寄り合わせで乗ってって。

 穴を掘る作業だったんだけど今どき重機なしってすげーな。
 しかも監督がすげー横暴だし、完全に不法投棄の場所だし…。
 ゲイツは4人の人と知り合いになります。
 ここで、フィリピンから父親を探して日本にきたっていう男の子が、OTPトークンをもっていたのでした。
以前あのネカフェ系列店で働いてたんだけど倒産して、んでこれが落ちてたので持ってきたらしい。
 彼はこれがどんなものか知らずにもっていました。
 で。
 皆あだ名で呼び合うことにする。
 ゲイツを誘ってくれた人が関西弁しゃべるからカンサイ、腹の出てる人がメタボ、フィリピンの子は
ひょろいからヒョロ、そしてメガネ君はノビ太と。
 おぃぃぃ!そこは新八だろうがぁぁぁぁ!(普通メガメくんだろうがぁぁぁぁ!!!)

 そして現代に戻ってきて、シンブンシが動画配信で、今日は予告はしない、侮辱するような奴が
いたら俺に言え、必ず殺すということを伝える。

 で。
 この後の展開なんだけど、なぜかいきなり割り出されているゲイツ。
 なんでだよ。
 監視カメラに対して顔を横に向けてて映ろうとしてない、おかしいとか。
 もうちょっとこうさぁ、カメラ映像から怪しい奴割り出しました、的な前フリもってこようよ…。
 それで、この男が残してる名前が明らかになっていくわけです。

 一方でシンブンシの模倣犯が出てきて確保されてた。
 馬鹿すぎる…。

 こんなネットの騒ぎを受けて、設楽木とかいう政治家が、ネット規制をすべきとかいって
しゃしゃり出てきた。
 いるんだよなあこういう、なんでも規制すれば犯罪が防げるとか思ってる人。
 テレビで、規制に賛成か反対か募った所、賛成が圧倒的多数だったわけですよ。
 メタボとかもパソコンでなんか入力しながら見てた。
 
 シンブンシはこれを受けて、24時間以内に設楽木を抹殺すると予告。
 当然警察の厳重な警備が敷かれます。
 設楽木は、新しいドリンクの発売イベントに出ることになっていたからです。
 まあ普通は出席中止になるけど、設楽木はプライド高そうだから出席はするだろう、と
ゲイツはよんでたんだろうな
 今回は事が事だけに公安も動き出しました。
 気を付けろ!
 この公安、裏切り者の石田三成や!(それ軍師官兵衛や!)

 のび太君がほぼ毎日通ってるラーメン屋があって、ここにゲイツが入ってくる。
 二人は他人のふりをしつつ、ゲイツがカギをのび太へ。
 そして彼が帰ろうとすると、店員さんが傘を貸してくれるんですよ。
 毎日通ってるのび太に餃子サービスしてくれたりして優しいんだけど、いい人なんで
しょうねぇ。
 うまく会話できないのび太も勇気振り絞って、必ずお返ししますって言ってて、この二人
いいカップルになれるよなあと思って見てました。

 公安はゲイツがネットカフェで記入していた、ネルソンという名前、つまりヒョロの本名
なんですけども、ネットカフェで働いていて、そこでOTPトークンが未回収だというのを突き止めて
きていました。
 早いな。
 
 その頃ゲイツらは作戦結構してました。
 のび太の運転するバイクが一時停止を無視してトラックとぶつかりそうになる。
 メタボが見てたぞーとトラックの運ちゃんが悪いと因縁をつける。
 そこにカンサイが走ってきて、悪いのはバイクだとモメはじめる。
 その間にゲイツがトラックの箱を一つ入れ替えたと。
 そして仕事が終わったので皆わーっと逃げていきました。
 これが何を意味するのかは後でわかります。

 この後いきなりCM始まったからびっくりした。
 ドリンクのイベントで、設楽木が出る予定のやつね。
 んで皆にドリンク配ってて、皆であけて飲む、という時に中の何本かが噴出して大騒ぎに。
 SPらは設楽木を逃がしますわな、当然。
 ネット配信で見てた人らはがっかりなわけですよ。
 こんだけ?みたいな。
 ところがどっこいこの後があった。
 ネットで、設楽木が部下に命じて、ネットの会社?に、ネット規制に賛成票を投じるようやらせている
映像が配信されるんですよ。
 メタボがこの会社にいて、いきなり変なシーン出てるなと思ってたけどこういうことかぁ。
 つまり、やらせを行っていたことがバレたわけです。
 政治家生命は完全に終わりやね。
 だからシンブンシの言った、設楽木抹殺というのは嘘ではないわけです。

 と同時に、この配信していた元を割り出して吉野らもネットカフェに駆けつけてきていた。
 ここでネットカフェにいた皆は帰れコールしてるのがかっこいいなと思った。
 ゲイツやべーと思ったら逃げたんだけども、追いつかれて確保…とか思ってたらゲイツ、
悠々と逃げてたんですね。
 しかし吉野、気が付いて追いかけてきた。
 ネットカフェの防犯カメラ映像に横顔が似てると気付いたんですね。さすがです。
 この後しばらく追いかけっこが続きますが我慢してご覧ください。
 で、ゲイツに吉野は、頑張ってる人だっているんだから社会ナメてんじゃないわよ全部
社会のせいにすんな、とか言うわけですよ。
 もうそれがすごい空々しく聞こえるんだよなあ。
 いや確かに、社会のせいにして大量殺人するようなのはどうしようもないクズだと思いますよ。
 ただゲイツの場合は本当にいろいろあったからなあ。
 どうしても同情してしまいます。
 なお、取り押さえられたのはあのネットカフェの店員でした。
 シンブンシにシンパシー感じてたらしいです。
 彼もまた、いろいろあって仕事に復職しようとして苦労したらしい。
 気持ちはわかる。
 だから、手配書のこととか、ネット配信したらすぐ警察につきとめられることとか伝え、自分が
シンブンシのフリをして時間を稼ごうと思ったんでしょう。
 これも後でいう、誰かのためになると思えば人は動く、ということなんでしょう。

 その頃のび太は警察に連絡を入れてたんですが。
 僕はシンブンシを知っています、彼らの仲間ですって。
 これが計画なのか、本心でなのかはよくわかんなかったなぁ。
 そこにゲイツがきて電話切って、スマホは預かっておく、と没収しています。
 
 過去に戻ってあのタコ部屋みたいなところで、皆がそれぞれの夢を語っていました。
 カンサイは何かでかいことがしたい、のび太は彼女が欲しい、
 メタボは回ってない寿司屋で腹いっぱい食べたい、ゲイツは友達が欲しい。
 そしてヒョロは…。
 これは後になってわかります。
 多分ゲイツはちゃんと皆の夢をかなえてやりたいと思ったんだろうね。
 友達が欲しいという夢は図らずしてかなったのだから。
 のび太は…これからってとこかな。

 ところがこのあとほどなくして、ヒョロは倒れる。
 実は日本に来るために腎臓を一つ売っていて、ろくなケアをしてなかったからそれが
よくなかったみたいです。
 腎臓が一つになると重労働はできないので。
 しかも、劣悪な環境だったためヒョロは息を引き取ってしまう。
 現場監督がやってきて、こいつ早めに埋めとけとかいうわけですよ。
 投げたスコップがヒョロの顔面に当たり、それでメタボがブチ切れた。
 こうして、現場監督を殺した4人は、現場を燃やし、ヒョロを別のところに埋めてやる。
 カンサイがたまたま青酸カリをもっていました。
 昔バンドやってた時に、自殺願望の女の子のファンがいて、それから貰ったらしいです。
 なんつーもんをもらうんだよ。
 でもゲイツは、どうせ死ぬならやれることがある、と思いついたのでした。
 
 シンブンシが最後の予告を投下しました。
 シンブンシの名を騙ったやつがいる、こいつらを処刑する、というのです。
 今回は4人画面に映ってる。
 24時間以内に実行すると。
 これだとシンブンシは別にいると思われるじゃん。面倒くさいな。

 で、ゲイツはカンサイがいるネットカフェでこれを投下したのですが、今回はなぜか本名を
書いていいった。
 それは、もう偽名が必要なくなったからでした。

 あの取り調べ受けてた店員が吉野に、あなたにはわからないでしょうね、って言ってて、
本当にその通りだと思った。
「大きなことではなくても、人は動くんです。それが誰かのためになると思えば」

 吉野はゲイツらの本名が割れた事から勤めていた会社をあたってるけど、あのバカ社長は
覚えてないとかいってる。
 そんな折、外でそうじしていた社員が吉野に、あの人救急車で運ばれたんですよと言い出した。
 気持ちはわかる、この会社にいたらと。
 結局ゲイツをバカにしてたこの人も今度は自分がターゲットにされたってことなんでしょうね。

 吉野はハロワにいったあと、外にたむろってる人らに聞いたけど、誰もゲイツのことは
覚えてない。
 ただ、仕事が欲しい時に行く場所ってのがあって、そこで、カンサイの連れに出会うんですね。
 そっから怪しい業者にたどり着いて、産廃所で働かされていたやつらが火事に乗じて逃げた話を
聞いたけど、ゲイツらにはたどり着けないでしょうな。
 てか吉野自身過去に苦労した思いがあったようだけど、頑張ればいいのよってだから、
頑張ってもどうにもならない人はどうすればいいのかって話ですよ。

 公安の方は、ヒョロの父親、カトーを突き止めていた。
 はやっ。
 彼が印刷会社の人間であったんだけど、過去過激派の冊子を印刷したことがあったため、
シンブンシらを操っているのは彼ではないか、と誤解されたんですね。
 ここまで考えてはなかっただろうなシンブンシも。
 ケガの功名といいますか。
 
 砂浜にいるシンブンシら。
 ゲイツがのび太に、持ってる傘を大切にしろよとか言ってて、この後の伏線だろうなぁと
思いました。
 さらに、誰か一人生き残ったらどうする?というのへ、その時は死んだ奴のせいにしろとか
言って笑ってる。
 で。
 とあるビルにて、人気があるのを発見、警察はシンブンシの生配信だと意気込んで踏み込む。
 一方シンブンシらは素顔をさらして、服毒自殺をすると告げていました。
 ネットは事情を知らないから大盛り上がりですよ。
 これから人が死ぬって時に、画面通すとこうも無責任になるのかと、なんか怖いな…。

 さて警察が突入すると。
 カトーがいるだけだった。
 うん、あの、何してる。
 どうやら倒産した印刷会社を買い戻して一念発起の最中だったらしいですよ。
 
 シンブンシらはあの産廃の場所で服毒自殺していました。
 なるほど、原点に戻ったわけですか。
 吉野ら踏み込んできてるけど現場荒しまくってどうすんだよ…。
 ところがゲイツ以外生きてることを知り、急いで救急車手配。
 普通は警察は死亡診断下せないので最初から救急車呼びませんと…。
 その間に吉野は、ゲイツが手に持っていたスマホの動画を見ます。
 そこには、あの向かいの山にヒョロが埋まってるから掘り出して遺骨を父親に渡してやって
欲しい、というゲイツの動画が入っていました。
 
 ヒョロの父親を探し当て、どうしても合わせてやりたかった。
 でも、彼が死に、探すにはヒントが少なすぎたから、騒ぎを起こし、ヒョロの名前を書き遺すことで
警察に調べさせようとしたと。
 だから人を殺したりするのではなくて、ネットで騒ぎになりそうなことばっかやったんですね。
 自分の望みはそれだけだと。
 吉野にはわからなかったでしょうね。
 なぜ「そんなことだけ」のために彼が命を懸けたのかが。
 この後ヒョロの動画が添付してあってそこには、彼が父親に会いたいと言っているのが残されて
いました。
 怨みでもなくただ父と呼びたいと。
 いい子だったんですね。
 彼が死んだ時にゲイツは、ごめんなこんな国でと謝っていた。
 腎臓を売ってまできた国がこんな国でごめんなと。
(ヒョロは騙されて、給料をピンハネされていた過去がある)
 だからこそこんなことをやったんだ、と考えればわからなくもないですね。
 どうせ自分たちは人を一人殺してしまってるのだから、みたいな。
 この件が明らかになれば、ゲイツをいじめていたあの会社もつぶれると思いますし。

 吉野がゲイツに、助けを求めろとか言ってたけど、それができないからこうなったんでしょ。
 なんつーか…最後まで分かり合えない人だったなぁ。
 まあヒョロのことを引き受けてくれたのはありがたいけど。

 そしてメタボ、カンサイ、のび太は病室で目を覚ましました。
 彼らは目が覚めた瞬間すべて悟ったのかな、と思いましたね。
 特にのび太は警察に一度電話かけてるし、警察はある動画があったため、ゲイツが皆を脅して
無理やり仲間に巻き込んでいた、ゲイツ一人が主犯であるという見方を強めたようです。

 その動画とは、メタボが目隠しされ、全員が脅され、画面が暗転した後破裂音がして映像は終わり、
というものでした。
 これがあったから警察は、暴力でゲイツが言うこと聞かせてたと思ったんだろうなあ。
 皆もちゃんとあわせて、ゲイツに脅されてましたって言ってて、つらかっただろうなと思う。
 いや実は自分も共犯ですと言い出したら、ゲイツの作戦がすべて無駄になるとわかったんでしょうね。
 カンサイとのび太がためらいながら供述してる中、メタボだけが「はい、すべてあいつのせいです」って言ってて
コノヤローと思ったんだけど、泣きながら言ってて、あーこの人もちゃんとわかってんだなと、この
シーンはぐっときましたね。いい演技だなあ。

 この後、ヒョロの骨が掘り出され、あの店員も解放されてました。
 
 あの動画はどんな風にして撮影されたのか。
 さりげなく録画していたのはゲイツで、わざと脅すようなことをいい、メタボに目隠しをした後、
画面を暗くして破裂音だけ聞こえるようにした。
 実はメタボの誕生日をみんなで祝っていたのでした。
 破裂音はクラッカーだった。
 さらに、回らない寿司ということでスーパーのパック寿司が。
 うん、回ってないけどなんか違う!
 そしてゲイツ、さりげなくこのスマホをのび太のバッグに入れてました。
 ああ、スマホ没収してたもんねぇ。
 この後の会話何となくアドリブのような気がするな。

 皆の願いがかなった形でゲイツも満足だったと思います。
 自分にも友達ができたわけだし。

 中盤はすごく退屈かも知れないけど、どうしても必要なシーンが多いから、まあじっくり見て
もらえば。
 この話、金田一少年の事件簿の犯人とかに通じるものがあるなと思う。
 殺人そのものは許されるべきではないけど、動機がね、ゲイツのそれに似てるなって。
「大きなことではなくても、人は動くんです。それが誰かのためになると思えば」
 この言葉は重いなと思いました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→予告犯