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インサイド・ヘッド

7/23鑑賞

 これ、すごく良かったです。
 ぜひ親子で見て欲しい。
 そしてなんで「カナシミ」が勝手な行動をするのか、良い思い出も悲しみの思い出にして
しまったり、ヨロコビの言うことを聞かずにあれこれ記憶をいじくってしまうのか、親子で話を
してみて欲しいなと思います。
 私の解釈としては、イカリもそうだけどカナシミがヨロコビの言うことを聞かなかったのは、
それがコントロールできる感情ではないから、だと思います。
 ヨロコビは積極的にそう感じようとすることはできます。
 けれども、不意にやってくる悲しい感情というのは制御できないことが多い。
 だからどれだけヨロコビがカナシミを遠ざけようとしてもダメだったのではないかと。
 悲しいことがあるから喜びもある、そういうことなのだろうと思います。

 さてさて。
 良かったとは言いましたが冒頭の監督のメッセ―ジ、ドリカムの歌は完全にいらない。
 邪魔です。
 早く本編がみたいのにすごいイライラしました。
 長い広告見て、やっと本編だと思ったら意味不明な監督メッセージがあって、やれやれ…と
思ったら歌。
 製作者は何考えてんだと。
 普通歌ってのは本編終わって、「あーよかったな」という印象に浸りながら聞くからいいのに。

 短編に関しては、あるとわかってたからまだよかったんだけど。
 この短編は、一人ぼっちだった火山が、海底火山の噴火によって二人で暮らすというか、
力尽きて沈みかけたらまた新たな噴火で上昇して、二人くっつくみたいな話だったんですが、
こう簡単に大規模噴火と海底隆起起きたらたまんねーよな、とちょっと思いました(笑)。

 さて。
 ある夫婦のところに、ライリーというかわいい女の子が生まれました。
 同時に、頭の中に生まれたのはヨロコビという感情。
 彼女は何もわからないままそこにあったボタンを押した。
 するとライリーが笑って、ヨロコビの記憶が生まれた。
 そしていろいろな感情が生まれて皆があれこれ押すことによって、ライリーは様々な
感情を、思い出を増やしていく。
 成長するとこのボタンがいろいろ複雑になる、という仕組みは面白いですね。
 ビビリ、という感情が生まれて、慎重に電気コードをまたぐよう指示を出すも、オモチャ
ひっかけて結局ひっくり返してるのとかも笑える。
 まあ子供ってそんなもんだよね。
 ムカムカは嫌な目にあわないように、ダメなものを遠ざける役目。
 ピーマンかぁ。
 面白いですね。
 
 そしてライリーには特別な思い出があった。
 家族との楽しい思い出、正直であることの思い出、大好きな友人、大好きなアイスホッケー、
そしておふざけの思い出。
 それがライリーの性格を作っていく大切な思い出でした。
 ここの仕組みは感心しました。
 面白いなと思って。
 
 アイスを食べて頭がキーンとなった時に、ヨロコビ達が凍り付いていたのも面白かった。
 そんな楽しい思い出に満ち溢れた日々を過ごしていました。
 ところがそんなライリーに転機が訪れた。
 引っ越しをすることになったのです。
 いろんな家を楽しみにしていたライリー。
 けれどもついた場所は街中の、小さな、汚い家でした。
 がっかりしたけどヨロコビは、ここからいろいろなものを置いて部屋を作れる楽しみがある!
と頑張ってフォロー。
 いいですね、この前向きな感情。
 けれども、荷物のトラックが遅れて今日は到着しない、となったのがケチの尽きはじめでした。
 日本だとあまりそういうのはないけど、海外だとこういうのって結構あるみたいです。
 困っちゃうね。

 口論を始めた両親。
 ヨロコビは急いでライリーの思い出を操り、ホッケーを始める。
 それで家族はまた元通り。
 良かったですね。
 こういうのを見るとやっぱり、両親の姿を見て子供もいろいろ考えてるんだろうな、というのが
よくわかります。

 父親が仕事ということで二人はピザ屋に出かけるけどなんと、メニューが一つしかないピザ屋
だった。
 いやよく今までつぶれなかったね…。しかも具がピーマンとか。
 誰が食うんだよこれ。
 まあでもライリーは楽しかった思い出を思い返したりして、楽しく過ごそうとしていた。
 ところが、その思い出がいきなり悲しい物にかわり、ヨロコビがビックリしていると、カナシミが
勝手に触って、悲しい思い出にしてしまってたんですね。
 しかもそれをヨロコビが触ってももう戻らなかった。
 多分これは、今は戻らないけど年月が経過したらまた変わるのかなあ、と思いました。

 ヨロコビはカナシミに、もう二度と楽しい思い出を勝手にさらわないで、と言う。
 確かにねぇ。
 しかも特別な思い出もまたカナシミは勝手に触ってしまう。
 ここは見ててイライラしたなぁ。
 なんで言われたこと聞けないのかって。
 でもよく考えたら人間の感情で悲しみっていうのは簡単に制御できない。
 だからこの、カナシミも話を聞かないのかなあ、と思いました。
 どうにもならないのでヨロコビは、カナシミに、頭のマニュアルを読んでおいてと押し付けます。
 
 で、他の感情は、引っ越しは失敗だったんじゃないかと言うけれどもヨロコビは、もっと大変な
時もあったじゃない、と励ます。
 その夜ライリーが眠った時にあまりよくない夢を見ていたから、ヨロコビが回線切ったのも良かった
なあ。多分これが熟睡なのかも知れませんね。

 朝。
 わくわくして新しい学校に通ったライリー。
 頭の中では、知恵の列車が到着。
 いろんな空想を注文しておいた、とか楽しいですね。
 さて自己紹介することになったライリーは、元いたミネソタの楽しい思い出を話したりするのですが。
 突然ライリーが悲しみだした。
 ヨロコビらが振り返ってみたら、カナシミがまた勝手に楽しい感情に触って、悲しいものにして
しまっていたんですね。
 余計なことを…。でも多分、初めての場所、楽しかった思い出とかで、悲しくなってしまうのは
当たり前なんだろうと思う。
 あわてたヨロコビらがその悲しくなった感情をはずそうとするも外せず、さらに、特別な思い出
までがあふれ出してしまい、その玉を拾おうとしたヨロコビとカナシミは、記憶の玉を整理する
筒に吸い込まれてはるか頭の中へ。
 
 とりあえず感情の司令部に戻らなければということで、ヨロコビは特別な記憶をもってカナシミと
ともに歩き出すのですが…。

 ライリーは学校で失敗してしまったためにしょんぼりと食事の席にいるんだけど、母親がそれを
見て頭の中で感情が父親に合図送れ、みたいなのやってたのは笑った。
 父親の頭の中でも感情が、何の話だった?とかやってて、お前らもう少し仕事しようぜ!って
思いました。
 ただライリーも反発してしまってケンカになってしまう。
 ヨロコビがいなくなったからうまくいかないんでしょうね。
 てか食事がどう見てもファストフードなんだけど…。
 ものが届いてないのはしょうがないにしても、これはひどい食事だな。
 
 特別な記憶の玉が司令室から出てしまっているから、今のライリーには家族を思いやったり、
おふざけして楽しむ余裕もない。
 カナシミが司令部に戻る道を知っているというので、それをたどっていこうとするんだけど、
カナシミが悲しくて歩けないとか言っててすげーうざかった。
 
 その記憶の棚では、薄れかけた記憶、もういらない記憶を忘却の底に捨てて忘れる仕事を
しているキャラもいた。
 ヨロコビは、大事な記憶を捨てないでと言ってたけど、何でもかんでも覚えていたら脳も
パンクしてしまうからねえ。
 あと、この映画では忘却の底に落ちたら消えてしまうみたいなこと言ってたけど、そこは、
消えっぱなしではなくて、何かの拍子に思い出したらまた戻ってくる、みたいな仕組みは欲しいなと
思いました。
 実際記憶というのは忘れてしまう、ではなくて、その記憶をしまった引き出しがあかなくなった
だけの状態で、きっかけがあれば思い出す事も多々ありますから。
(もちろんどうしても思い出せない記憶というのもある)
 そんで、なんかガムの記憶みたいなのがあって、これはCMが強烈すぎてふと思い出す、
みたいなものらしく、時々司令部に送ってるとか言ってて、迷惑な奴だなあと思いました。
 確かに、突然思い出して口ずさんで頭から離れなくなるのってあるもんねぇ。

 てかこの送り方で司令部に戻ればよかったんでは…。
 
 その頃ライリーは、ミネソタの友達とパソコンで話をしていたけれども、友達があまりにも楽しそうに、
新しく入ってきたホッケーのメンバーのことを話しているので怒りの感情が湧きあがり、通信を切って
しまっていた。
 イカリがいらんことしますなぁ。
 すると、友情の島が崩れ落ちてしまった。
 こういうことがあるたびに思い出が壊れていってしまうのか…。
 
 と、記憶の棚を歩いていたヨロコビは、あるキャラに出会った。
 それはライリーが子供の頃生み出したビンボンというキャラで、空想のキャラのためゾウのような
鼻、泣くとキャラメルの涙というキャラでした。
 小さなころからライリーを見ていたヨロコビは大喜び。
 ただ、成長した今はライリーがビンボンを思い出すことも減ってしまっていて、だから彼はこうして
記憶の棚をウロウロしているらしい。
 ヨロコビは、司令部に戻ったらライリーがもっとビンボンのことを思い出すようにしてあげるね!と
約束。
 で彼からなんでも入る袋を借りて特別な記憶の思い出を入れ、司令部に向かおうとするのですが。
 ビンボンは、考えの列車に乗っていくといいよと提案。
 あの、発注していた空想が届けられた列車ですね。
 面白いな。
 で、イマジネーションランドというとこに入っていく一同。
 近道があるよ、とビンボンが扉をあけるのですが。
 そこ、立ち入り禁止って書いてあるけど…。
 カナシミは、マニュアルには回り道していけと書いてあった、というけど、早く戻りたいヨロコビは
ビンボンとともに中に入ってしまう。
 するとそこは、発想の断片みたいなものを消してしまうようなとこだった。
 よく考えたもんですなぁ。
 3人がいろいろな形になるのは面白かった。

 で、何とか抜け出して列車に乗ろうとするけども、列車は発車してしまう。
 でもこの先に駅がある、ということで行こうというビンボン。
 ヨロコビ、今度はちゃんとカナシミに聞いたら、確かに駅はあるというので向かうことに。

 通っていく場所はこれ発想が置いてある場所なのかな。
 フライドポテトの森とか、トロフィーの森とか面白い。
 あと、雲でできた町があって、もいで遊ぶヨロコビとカナシミ。
 やめてやれよ…。
 で、雲の住人にビンボンが怒られたのですが、鼻で雲を蹴散らしてて笑った。
 殺人事件じゃねーか!

 ほか、トランプの家を壊してしまったり、ライリーの理想のイケメンが作られてる工場とか
なかなか面白かったですね。
 
 ライリーの方は、新しいアイスホッケーチームに入ろうとするのだけど、ここでもなじめず、
アイスホッケーの大切な思い出がまた崩れ去ってしまっていた。
 また、頭の中でも、ビスケットの家が壊されていて、さらにビンボンの大事な空飛ぶロケット
みたいなのがいらないものとして捨てられてしまっていた。
 難しいねぇ。
 多分、これが子供から大人に成長していくってことでもあるんじゃないかなと思うんですが。
 ここで悲しんでいるビンボンにカナシミが寄り添うんですよ。
 で、ビンボンは泣いたらスッキリしたという。
 これがカナシミの役割なんでしょうね。
 悲しみを我慢したり、泣くのをこらえても解決しないことがある。
 それよりワーッと発散した方が立ち直りも早いしね。

 さて、駅で列車に乗り込み、イヤッホォーウ!という感じですが。
 途中でライリーが眠ってしまい、列車は止まってしまった。
 これはまあしょうがないな…。

 司令部の方では、ライリーのことを何とかしなければと、イカリが、ミネソタに帰って懐かしい
思い出とかまた作ってはどうかみたいなことを言ってた。
 ここでまた、ガムのCMの思い出がバッと出てきていて笑いました。

 列車が止まったので朝まで待ってられない、と考えたヨロコビ。
 起こすしかないと考える。
 でも、怖いもので起こしてはいけないから、優しく楽しく起こすんだって。
 無理だろ…。

 夢を作るスタジオにやってきた一同。
 このアイディアも面白かったですねぇ。
 夢は記憶の整理をつかさどる役割もあるので、ちゃんと学校で体験した嫌な思い出が
夢として再現されるとか、なかなか面白いと思う。
 そこに割り込んで何とか優しく起こそうとしたヨロコビですが、結局失敗し、逃げようとする
過程でビンボンがとっつかまった。
 なお、この夢は司令部でも見られるので、ビビリが、「はいはい、定番の展開ね」みたいな
感じで見てたんだけど、ヨロコビが犬のキグルミを着て乱入したあたりでコーヒー吹いてて笑った。
 
 ビンボンに特別な思い出を預けていたんだけど、そのビンボンが警備員に連れていかれて
しまい、あわてたヨロコビとカナシミ。
 カナシミの機転で二人もわざと警備員に捕まって、ビンボンが閉じ込められた場所へ。
 そこは潜在意識でした。
 なるほど。
 怖い物がいろいろあって面白いな。
 この奥にビンボンがいたんだけど、大きなピエロが寝ていて、その腹の上に風船の檻で
閉じ込められていた。
 このピエロは、ヨロコビの会話から、ライリーがすごく苦手で怖がっているものだということが
わかります。
 多分顔が怖いんじゃないかなぁ。
 助け出そうとするのへ、あの風船のギューッていう嫌な音が鳴り響くのは面白かったなぁ。
 で、何とか脱出できるわけなんだけども。
 ヨロコビはあることをひらめいた。
 優しく起こすというのは無理だから、つまりこのピエロを起こせばいい、ということでうまく
誘導して扉の外へ連れ出したヨロコビ。
 それでライリーは起きました。
 で、動き出した列車に乗っていくヨロコビたち。
 
 ところが司令室では、イカリ達が、もうどうしようもないなみたいな感じで、ある電球を差し込んで
しまっていた。
 つまり、ライリーがミネソタへ帰るべく行動を起こすヒラメキの電球なのかな。
 
 列車の中でビンボンがいろいろな記憶みたいなの説明する中で、デジャヴが結構多かったの
ちょっと笑いました。

 さて。
 起き出したライリーはミネソタに戻る方法を調べていて、バスがあることを知る。
 ネット予約するために、母親のバッグからクレカを盗んだ。
 ここで、正直であることの島も崩れ去ってしまう。
 この影響で列車、なんと落ちました。
 いやいやいやいや!
 考えの列車が落ちるってどうなん!と思ったんだけど。
 つまりこれ、現実の世界ではライリーが思考停止してしまった、もうミネソタに帰ることしか
考えてないってことなんだなぁ、と気が付きました。
 何とか助かったヨロコビたちですが、完全に帰る方法がなくなってしまった。
 と、ここでヨロコビは記憶の玉を司令部に送る管を見つけた。
 ここで、カナシミをおいて自分ひとりだけ、思い出の玉をもって帰ろうとするのですが、
ライリーの感情が揺さぶられたせいでそのチューブが壊れ、ヨロコビは忘却の底へまっさかさまに
落ちてしまった。
 どうしようもないですな…。
 あとビンボンも落ちてました。
 ここで何とか上がろうとするヨロコビですが。
 特別な思い出の玉が一つ、悲しい物になっているのを発見する。
 それは、アイスホッケーで皆に胴上げされている思い出でした。
 前後を見てみると、皆に応援されて楽しかったライリーだけど、一人になると自分のミスで
負けてしまったことを思い出していた。
 それに寄り添ってくれたのが両親だったのです。
 おい…いいけど、木の枝に3人座るな…折れるぞ。

 ヨロコビはここで、悲しみと喜びは表裏一体のもの、悲しみがあるから喜びもあるのだ、という
ことを知ったのではないでしょうか。
 確かに、いつも喜んでるばかりじゃただの能天気だもんな…。

 で、あることを思い出してビンボンの歌を歌いだしたヨロコビ。
 そうです、ビンボンの大事なロケットそりもここに落とされていた。
 何度か脱出を試みるも、あと少しのところで届かない。
 自分の体が忘却の底で消えつつあるのに気付いたビンボンは、ヨロコビを励まし、最後の
瞬間自分は飛び降りて、忘却の底に戻っていく。
 無事、脱出できたことを喜ぶヨロコビだけど、振り返ったらビンボンはいなかった。
 彼は、ヨロコビを助けて一人消えていくことを選んだのです。
 ここのシーンは見ていて悲しかったなあ。
 でも多分、ビンボンの記憶はあるはずだから、ちょっとしたことでまた思い出して、また
記憶の棚をうろうろしてんじゃないかと思うんですよ。
 そういうのはちょっと、最後に救いがあって欲しかったなぁ。

 バスに乗るべく家を出て歩いて行くライリー。
 もう感情とかは何もなくて、ミネソタに帰る、しかなかったんだろうね。
 司令室でも感情をコントロールするパネルが動かなくなってしまっていた。

 カナシミがどっかいっちゃってて探すライリーですが、記憶の棚の一番下の玉がカナシミの色に
変わっているのを見つける。
 あいつ、歩くのが面倒ではいずって歩きやがったな…!しかも記憶の玉に全部触れてやがった!
 まあそれで見つけられたからいいんだけどさぁ。
 で、一緒に戻ろうかと思ったらカナシミが、私のことはほっといて、私のせいでひどいことになったと
大暴れ。
 うざぁ…。
 雲に乗って逃げはじめたし。
 追っかけてくヨロコビが、「うちの主人が消されてしまいました!」と警察に話していた、雲の住人に
ぶつかって、その人も消えてしまったのは笑いました。
 で、ヨロコビはあることを思いつく。
 まずあの、ライリーの理想のイケメンが作られてるとこにいって、イケメンを量産し、ビンボンの袋に
大量に入れる。
 そのあとイケメンを出して肩車させて、自分が上に乗っかり、家族の島にあったトランポリンから
ジャンプ、カナシミに飛びついてその勢いのまま司令部に飛んでいく、と。
 こりゃ思い切ったな…。
 でもガラスがあって入れない。
 ここでモヤモヤが、イカリをわざと怒らせて、イカリの頭が噴火したところで、その炎で窓を焼切る
っていうのは面白かった。
 つかやけどするぞヨロコビ達が。
 
 やっと戻れた二人ですが、ライリーはバスに乗って発車してしまっていた。
 彼女を連れ戻すにはどうすればいいか。
 ヨロコビはカナシミに、あなたが必要と告げる。
 カナシミがあの電球に触れるとそれは取れ、ライリーは我に返ってバスを降りました。
 そして自宅に戻ったのです。
 ヨロコビは今までの特別な思い出をカナシミに渡した。
 悲しい思い出になっていく記憶達。
 ライリーは両親に元の家に戻りたいと本音を話す。
 帰りたいと。

 多分この家族に必要だったのは、ちゃんと本音を話す事だったんだろうなと思います。
 そうして、初めてヨロコビとカナシミ、二人の感情がまざった記憶が生まれた。

 そこからライリーの新たな性格、思い出が築かれていきました。
 新しい景色、ホッケーチーム、初恋の相手、その他いろいろ。
 そして頭の中でも司令塔、感情のパネルがもっと複雑になっていました。
 多分反抗期を経て一段ステップアップしたってことなんだろうなあ。
 
 新たなアイスホッケーチームに入ったライリー。
 両親が応援しにきてるんだけど、その頭の中でもうまくいったみたいなことになってて。
 母親の方の感情が、昔ナンパしてきた男(こっちにすりゃよかったかしら、みたいなことを
言うシーンがある)の思い出を投げてたの良かったです。

 あと、ライリーに声かけられた男の子や、街の人々の感情いろいろなのが出てきて面白かった。
 教師が、ライリーの母がナンパされた男の思い出もってたのは笑ったなあ。
 あの男いろんな人に声かけてやがる…!
 ライリーが苦手だったピエロも出てきて、子供がピエロ好きだなんて誰がいったよ、とか
やってて笑った。
 なるほど、子供が好きで、ピエロの格好して喜ばせたかったけど、ライリーには怖い物に
なってしまったんでしょうね。
 そしてバスの運転手。
 イライラしてるわけだけど、ここでもまたガムのCMの思い出が唐突に出てきて笑いました。
 そして犬とか猫とかも。
 猫の場合、感情のコンパネをそれぞれの感情のネコが好き勝手にいじってるっていうのは
面白かったなぁ。

 生きていればカナシミもヨロコビもあるけれど、その感情と向き合うってことも大事なこと
なんでしょうね。
 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→インサイド・ヘッド