多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→ピクセル


ピクセル

9/16鑑賞

 これは、ご都合主義なところが多々あるんだけど、古いゲームをみせることを目的としている
から気にならないくらい面白かったと思う。
 ゲーセンであの8ビットっていうんだっけ?ゲームに魅了された人たちにはたまらなく面白い
作品になってると思います。
 欲を言えばもっと、ゲームキャラ大暴れは見たかったかな。

 チャリで走ってきた子がいるんだけど、おいおいチャリのデザインふるくせーななんだこれ、と
思っていたら1982年だった。
 そりゃふるくせーわ!
 彼の名はサム。
 近所に住むウィルを誘って彼が行こうとしたのは今日オープンするゲーセン。
 ちなみにウィル、ラムネード売ってた妹かな?ともかく女の子から、小銭かっぱらって持っていった。
ひどいやつだ。
 アメリカは夏場にこうやって道で子供たちが、自分の家で作った飲み物を売ってお小遣いを
稼ぐのはよくある光景です。
 子供のころからちゃんと労働と賃金を覚えさせるわけですな。

 ゲーセンにいってそれぞれ面白そうなゲームやるんですが、サムは初めてやるというのに
抜群に強い。
 彼はゲームのパターンを読むのが得意だった。
 それにしたがってやればクリアは可能ってことらしいです。
 まあこの時代のゲームだからねぇ。
 で、ウィルはゲームの才能はなかったけど、クレーンゲームだけは得意でした。
 ゲットしたスターウォーズのマスクかぶってて笑える。
 サムは世界ゲーム王者をかけてコンテストに参加します。
 ちなみにこの結果は記録され、宇宙の宇宙人へのメッセージとして送られるらしい。
 ここからして突っ込みどころなんだけどまあいい。
 対戦相手として現れたのはエディという人間。
 ドンキーコングでプレイするも、サムは負けてしまう。
 ドンキーコングは進むとパターンがなくなってランダムになるらしいです。それを読み切れず
サムは負けてしまった。
 これが彼の心に深い遺恨を残します。
 
 そして皆大人になって。
 最初このシーン戸惑うと思うけど、サムとウィルの大人になった姿です。
 しかも黙ってみてたら、ウィルはなんと大統領になってて、サムはしがない電気店の店員
というのがわかる。
 なんか子供の頃と逆になってしまいましたな。
 なお、ウィルは絵本の朗読すらまともにできない、最低支持率の大統領でした。
 これはきつい。

 その頃、宇宙からUFOがやってきてましたよ。
 グアムのアメリカ軍基地が襲われていました。
 そして一人UFOに連れ去られた。

 サムは配線をして欲しいと注文のあった家に。
 ここの子がマティというんですが、すごいこまっしゃくれたというか、大人びてて面白い。
 カリフォルニアダウンといい、こういう子がいると面白いね。
 で、配線をするという話になるんだけど、マティの母親、ヴァイオレットは浮気をした夫と
離婚協議中だった。
 その話をサム、聞いてやるんだけど、話が長すぎたのか寝転がって酒飲みながら聞いて
いたのは笑った。
 ただ、知り合ったばかりでいい雰囲気になろうとするのが間違いで、まあ言い争いになっちゃう
わけですが。
 そこにサム、ウィルからの電話ということでホワイトハウスに呼び出された。
 ところがヴァイオレットもなぜか車でついてくる。
 軽口叩きながらホワイトハウスにいったら、彼女も来るんですよ。
 そこでガードマンに「ストーカーが突っ込んでくるぞ」って言ってたら彼女、なんと軍人で
ここを通過するパスを持っていた。
 ちょっと面白くないサム。
 この、アホみたいなやりあいがちょっと面白かった。
 この後も中に入ってヴァイオレットが「私は仕事だから。あなた配線頑張ってね」とか軽口
叩いてたら今度は、サムは「大統領がお呼びです」と声かけられてヴァイオレットの方が呆然。
 もうケンカがバカバカしくて。
 
 で、大統領の話によると、グアムが攻撃された、この映像を見てくれと。
 サムは80年代のビデオゲームだと指摘。
 ところが軍人らはばかばかしいと話を聞かず、サムを追い出してしまう。
 ここに出てくる、老軍人がなあ。
 ポーターという人らしいんだけど、UFOなんかいるわけがない、サムの話を聞いてもしょうがない
みたいな感じで。
 こういう人って大体後で邪魔になりますわな。 
 散々皮肉を言われてサム、退出することになるんだけど、「ガンダルフとハリーポッターが同じ
部屋にいる」とか言ってて笑った。両作品知らねーと笑えねーよ!
 しかも、「昼食係がきたよ!」とかいって、ちょっと喜んでた軍人に「ウソだよ」とか言うし。
 まあ軽口が面白いといや面白い。

 そんなこんなでサム、車で戻るわけですが、座席の後ろから「やあ」といきなり男が声を
かけてきて、びびってなぐりつけた。
 男は反動で後ろのドアから路上へ。
 そりゃそうなるわ!
 その後なんやかんやでサムは、この男が昔ゲーセンで仲良くなったラドローだと気付くのです。
 上のパートでは割愛したけど、彼はサムに続いてゲーム王者3位の人間で、ちょっとばかり
主張がぶっ飛んでる子です。
 あとレディ・リサってキャラが好き。
 で、ラドローの部屋にやってきたサム、昨日の夜テレビ放送をハックして流れた宇宙人の
ビデオメッセージを見た。
 これを急いでウィルにも見せにいくわけです。
 宇宙人は、地球からの宣戦布告を受け取った、地球をかけてゲームしよう、と言ってたわけです。
 そんでグアムでは我々がまず一勝したと。
 ライフは3つ、残り2つだから2回地球が負けたら終わりねっていう。
 いやそんなルール勝手に決められましても。
 ちなみにライフの3つとというのは、この当時のゲームが大体、ワンコインで3つのライフが与え
られたからだと思います。
(これが90年代のアーケードゲームになってくると、ゲーセン側でコントロールできるようになる。
せこいとこだとライフ1しか遊べなかったり)
 
 サム、ラドロー、ウィルは大統領室にいるんだけど、ラドローが勝手に部屋のものいじくって、
これもらっていい?とかイスに座ろうとして注意されたりしてて笑いました。
 ちなみにサムはこないだ来た時に注意されたけどこっそり椅子に座ってた。

 次はインドでゲームが始まる、というサム。
 ウィルはインドに警告しろと言われてもそんなんしたら自分は笑いものになるととりあわない。
 そしてインド。
 男性が女性にプロポーズをしてる後ろで、タージマハールですかね、めっちゃ壊された。
 しかも早く逃げればいいのに男性は自撮りしてて、またさらわれていったし。
 馬鹿なんかな…。

 知らせを聞いたウィル、これで世界の6不思議になったとかどうでもいいこと言ってる。
 それで、サムとラドローを採用することにするのですが。
 ヴァイオレットがやってきてまた軽口叩くのへサムが、感じ悪いから帰ろうかなと言って
いたのは笑いました。
 こいつ…!
 なお、現場に落ちていたキューブを解析したところ、普通の武器では倒せないということで、
対宇宙人用の武器が開発される。
 ここらも都合良い展開だけどそんなこと気にしていたらきりがないです!
 それとサムが、浮気相手用のミサイルもう作った?とかヴァイオレットにまた言ってた。

 さてシールズに対してラドローとサムが説明することになるんだけど、ラドローはなんかテンパリ
すぎてアレなことになってた。
 サムの説明もどこまで響いたか、ですね。
 ゲームの練習が始まりますが…。
 きっと彼らは実物を目にするまでサムらのことなめくさってたと思いますよ。
 そして次の場所はイギリスということで、一同イギリスへ飛ぶ。
 皆に避難を呼びかけるも、なかなか逃げないのでどうしたもんかと思ってたら、お偉いさんが
ビールのCM撮影するって言っててそうしたら皆サクッと場所あけるんですよ。
 すげぇなビール!(そっちじゃない)

 あとウィルはイギリス女王なのかな話してるんだけど、何言ってるかわからない、とこっそり
SPらに言ってて笑った。
 敵が現れまして。
 シールズ案の定全然役に立たない。
 つーか撃つこと自体はそんな違わないと思うんだけどなあ。
 皆がピンチなのを見て業を煮やしたサム、ラドローとともに反撃開始。
 ここは本当に面白かった。
 
 その様子をモニターで見ているウィルとイギリス女王盛り上がるけど、「何言ってるかわかん
ねぇよ!」とウィルがブチきれて、女王が「私も何言ってるかわからない!」って言ってて、
お前らちょっと黙ってろと思った。
 ただ、ポーターらがワーワーうっせーのでウィルは指揮権をサムに渡す。
 このセンチピードってゲームの、敵が街中に逃げ出してしまうわけですが、それを追っていくサム。
 んでとあるマンションに飛び込むんだけど、体操してるおばあちゃんが、後ろ敵が通っても微動だに
しなくてすごい笑いました。
 男の子を襲いかけたとこでサム、ギリギリ倒しました。

 初めての勝利で皆パブで盛り上がりました。
 と、そこにまた新たなメッセージが。
 戦利品を送るというものでした。
 つかこれ、なんであのばーちゃんのとこに出てきてんの。
 いいけど。
 犬が出てきましたよ。

 で、サムは自分の苦手なゲームもあるからということで、エディを呼ぼうということにするの
ですが…。 
 彼は詐欺事件で収監されていた。
 こいつ何やってんだよ…。
 出してもらう条件として成立したのは、税金を免除、消費税を免除することとセリーナ、マーサの
どちらかとお茶をするということで、セリーナを選んだエディ。
 ということで交渉成立。
 あーあと、刑期についても便宜を図ると。
 
 そしてゲームは今夜、ニューヨークにて。
 パックマンですよ。
 準備をしている一同の後ろに、パックマンを作った本物の岩谷さんがカメオ出演してたハズ!
 で、劇の中の岩谷さんは、自分がパックマンの生みの親だから協力する、と。
 ラドローらが感激して日本語であいさつするの面白かった。
 そりゃオタクにしたら雲の上の人だもんね。
 彼らは車に乗り込むことになります。
 これがパックマンでいうモンスター役ですわ。
 これでパックマンを3回倒したら勝ち。
 
 街中にて。
 パックマンが悪役?と驚くサムだけど、まあそうなるんじゃないですかね、立場的に。
 ここのシーンが迫力あって面白かったなぁ。
 それと岩谷さんがやめろと言われてるのに近づいて、右手をブロックにかえられちゃったし。
 本物のパックマンじゃなくて敵が作ってるものだから当たり前だろ…。
 言ってたことが180度変わって笑いました。
 てかこれ本物の岩谷さんに怒られなかったですかね(笑)。
 サムも「ピノキオは感動の再会をしたのにな」って皮肉ってた。

 そういうわけでバトルが始まるのですが。
 パックマンは餌を食べると10秒無敵になるらしいです。
 あとこれ、車の運転技術いるな…。
 ラドロー、やられちゃったんですが、もう一台車あるぞ!(岩谷さんの分)と思ったけど戦う気力ないか。
 しかも、エディもサムもパックマン追うのに夢中でラドロー放置されてて笑った。
 この後エディは功を焦り、海にドボンしてしまう。
 これで戦えるのはサムだけになってしまった。
 エディが2回倒してるので、あと1回倒せばいいんですが、ここのサムの頭脳戦すごかったなぁ。
 わざと餌をパックマンに食べさせて、ギリギリまで逃げて追いついたところで無敵時間が終わるタイミングを
狙って噛ませて消滅させた。
 これはすごいアイディア。
 
 んで戦利品として現れたのはQバートというキャラでした。
 確かシュガーラッシュにも出てたような。
 ともあれこれで2勝です。
 大統領の支持率も3倍に。
 記者らがお礼をきちっと言ってました。
 あと、大統領の言い間違いをからかってた記者は冷やかされてたな。

 そんな中ポーターだけは面白くなさそうでした。
 地球の危機を救ってるわけで、自分ないがしろにされてるわけじゃないのにねぇ。
 こういう人が足を引っ張るんだよなあ。
 成功している人のあら捜しはじめたりして。

 祝賀会が開かれてますけど、まだ早いと思う。
 次勝たないと勝ったことにならないのに。
 サムとヴァイオレットいい雰囲気になってました。
 ところがそんな中宇宙人からのメッセージが。
 お前たちはズルをして勝った、地球は我々のものだというわけですよ。
 3勝してないやんか。
 で、サムはなんでズルをしたと言われているかわからない。
 エディはまずいと思って逃げてるんだけど、そこにマティがいた。
 彼は、エディが海に落ちた時たまたまサングラスを拾っていた。
 そして、そのレンズに書かれているコードに気付いた。
 つまり、このコードを知っているとゲームのパターンが読める、みたいな。
 エディは子供の頃からこうやってズルをして勝っていたようで、パックマンの時にもこれを
使っていたから宇宙人はズルとみなしたんでしょうね。
 こいつ卑怯クセー…。

 ところがここでマティが宇宙人にさらわれてしまった。
 さらに、ポーターがやったとばかりにサムを責め、かばったヴァイオレットは軍をクビに。
 ひでぇなあ。
 マティを助けるため、ヴァイオレットはサム、ラドローとともに宇宙船に乗りこむ決意を固める。
 そして街中に行くのですが、敵であふれかえっていた。
 ドサマギでマリオもいた気がする。
 あとビルでテトリスすんな。
 と、ここで襲ってきた敵をクレーンがキャッチ!
 と思ったらウィルだった。
 クレーンゲーム得意だったもんなっていうかお前どうやってホワイトハウスから抜け出して
きたんだよ!
 あとそのスターウォーズのマスクまだ持ってたんかよ物持ちいいな!

 ラドローは襲われていた子供たちのバスを助けるんだけど、そこに現れたのは彼が敬愛して
やまない、レディ・リサでした。
 …なんでこの子だけ解像度こんな高いの。
 まるで人間やないか!
 すごいご都合主義だな!
 というわけでまあこの子にかなうわけもなく、ラドローはやられそうになるけど、そこでリサに
人間の心が目覚めた!
 すげぇ!
 展開がいろんな意味で読めない!
 まあ通じ合ってるとか言ってたからな…いいけど…。

 あーあとエディは、ズルしなくても勝てることを証明するってやってて、彼は彼なりにちゃんと
ゲーマー魂を復活させてていいと思った。
 黒子のバスケの灰崎とかゲス眉…花宮とか思い出しますね。

 サムらは宇宙船から「ボスが待ってる」って言われて乗り込んでいた。
 そして母船の中に入ると、そこはドンキーコングの世界。
 いいですねぇ。
 でもこれはサムの苦手で、トラウマがあるゲームだった。
 ここで人質になっていたマティが叫ぶ。
 エディはズルしていたんだ、だから本当の王者は彼じゃない、と。
 あとマティはサムに、パターンがないゲームの場合は兵士の気持ちになってプレイするんだよ、という。
 ここで子供時代同様『WE WILL ROCK YOU』が流れるのしびれますね。
 で、サムは見事敵を倒した。
 そういうわけで地球に戻れるわけですが…。
 とらわれてた軍人がウィルに、「あなたはオバマの次に好きな大統領です」と言ってたの笑った。

 同時にラドローのもとからリサも去ってしまうことに。
 これはしゃーないですね。
 Qバートは残ってたんだけど、これは戦利品かららしいです。
 と、文句言ってたらリサになったよ!?
 どういうことだってばよ。
 この後サムとエディは和解。エディはサムこそがゲーム王者と認めます。

 そうしてウィルは大統領として、よく頑張ってくれた、と皆を紹介する。
 夫人ともより戻してよかったですな。
 あと宇宙人とは和平協定を結んだらしいです。
 まあもともとが誤解なわけだしね。
 エディも、二人の女性から誘いかけられてまんざらでもなさそうで良かったと思います。
 岩谷さんの腕も元通りに。

 そして一年後。
 ラドローとリサの子がQバートだらけですごい笑った。
 これはいいオチだ。
 EDもちゃんとストーリーを16ビットで表していておもしろいですよ。
 ただ、岩谷さんの失われた手を間違えてましたけど…。
(失われたのは右手、EDでは左手)
 これは惜しい。
 
 ストーリーはまあ突っ込みどころあるけど、ゲームが懐かしいなと思ったら見てみるのも
いいんじゃないでしょうか。

 


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