多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→さらば あぶない刑事


さらば あぶない刑事

2/9鑑賞

 これねー、あぶデカ見た事ない人も、刑事が二人定年退職するまでの話、みたいなものと
受け止めて見に行くと面白いですよ。
 ムチャクチャやってるから。
 ほんとに、細かい事に突っ込まないで見るのがおもしろいですよ。
 刑事はそんなにバンバン撃たないとか、そんなにおしゃれなスーツ着ないとか言っちゃダメなんです。
これバブルの頃に作られたやつだから(笑)。

 一つだけ難を言わせてもらうとすれば、夏海の扱いがちょっとあれだったなー。
 ああいうラストよりは、実は敵側でした、の方がすっきりして面白かったかなと思いました。
 あぶデカにあんな悲劇は似合わない。

 物語はとある警察署の留置場にユージがきたシーンから始まるんだけど、もういきなり踊りだしてて
緊張感のかけらもないとこがいいですね。
 さっさと行けよとかいう突っ込みはヤボらしい。
 その留置場にはタカがいました。
 潜入捜査に入っていて、わざと一緒にぶちこまれてたヤクザの下っ端と仲良くなって、情報を仕入れていた
らしいよ。
 で、タカとユージが向かったのはブラックマーケット。
 普通ならここで署に連絡して、一斉検挙ってなるのがセオリーですが、この二人はそうならない。
 思い切り車で突っ込んでいきました。
 うん、いやあの、捜査どうこうの前に、思い切り犯人取り逃がしましたやん。
 これだけ一斉検挙したらすごいお手柄なのに。
 ここでユージは、以前自分が逮捕して、悪いことから足を洗ったはずの川澄を見つけていた。
 彼は、ユージらが逮捕を狙っていた伊能を狙いにここへきていたっぽい。
 あとユージは、自己紹介くらいさせろよって言ってたけど、これは撃った奴らの方が正解だと思う!
四の五の言わずに攻撃した方が早いもんなぁ…。

 伊能が逃げ出したので車で追いかける二人だけど、バイクで邪魔した奴が出てきて、タカが「あれ、
俺らのショータイムじゃなかったの」というのへ「バイクのショータイムだったね」とユージが言うのは笑いました。
 これが実はバイクは夏海だった…とかだったら面白かったのになあ、展開的に。
 てか私途中くらいまで結構そう思ってましたもん。

 二人が署に戻ってくると、今は課長になったトオルがそぉーっと怒ってて笑いました。
 あー近藤課長なら「この大ばか者!!!!」って言ってたねー。
 私映画は見てなくてドラマだけだから、あの頃が懐かしいなぁ。
 DVDあるんだっけ。
 トオルは二人に、あと4日で定年退職なんだからおとなしくしてて、と言う。
 まあ普通の刑事ならおとなしくしているでしょうが、無理だろうなあ。
 ただ、トオルの言ってる、ブラックマーケットを見つけた時点で報告してくれれば、一網打尽にできた
のにってのはある意味正しいかも知れないけど、タカらによると、上に報告して、捜査会議して、適切に
部隊を配置してってやってる間にマーケット終わるって。
 トオルの残念なとこはそういう、直ちに動かすってのができないとこなんだろうねぇ。
 このあと、トオルに「伊能はパクれたんですよね」と言われて二人の動き止まってるの笑った。
 逃がしちゃったもんねぇ。
 トオルは、このままおとなしくしてたら2000万の退職金と、月20数万の年金がもらえるんです、と言ってる。
 公務員の年金すげーなおい。
 
 タカとユージが自分の机でグダグダしてるとカオルがきた。
 …なんか若返ってない?気のせい?
 まあいいや。
 結婚が決まったそうで招待状持ってきたんですよ。
 てかじぇじぇじえって驚き方古いよお前ら。
 でもカオルの言う、相手はIT企業の社長、儲かるって話があるから退職金つぎ込んで株買ったって
話を聞いて、二人なんか気付いたな、的な。
 そのカオルは証拠品保管所の所長だけどこれ…左遷ですかね、ていのいい。
 と、署の方であわただしい動きがあったので出ていく二人。
 新車のパトにのってっちゃった。あーあ。
 
 伊能の死体が発見されていました。
 左手が切り取られていたから、これはチャイニーズマフィアの仕業かなと思ったら、そういう意味では
なかった…。(後でわかります)
 今はNPO法人の会長を務める松村は、横浜の犯罪パワーバランスが崩れる、と心配する。
 今横浜には、闘竜会、チャイニーズマフィア、ロシアンマフィアがいて、それを全部うまいこと取り持って
いたのが伊能だった。
 それがいなくなったらそれぞれの組織が、横浜を乗っ取ろうとしてくるはず、みたいな。
 
 おでん屋にきているユージ、親父さんに川澄のことを話します。
 ここの会話から彼は、不良のゴロツキではあったけど、仲間が暴力団に取り込まれてさらに悪いことを
しないよう仕切ってたというのがわかる。
 ここでユージが、このおでんいいね、つーんとするとか言ってて親父さんが「からしつけすぎ」って言ったのは
笑いました。
 からしの味しかしてねーじゃねーか!

 一方タカは、若い恋人を作ってた。
 事件の犯人を追ってアメリカにいった時、そこの領事館で働いてた夏海と知り合い、夏海は転職して
日本に戻ってきたようです。
 で、タカの退職後は二人でニュージーランドで過ごす予定らしい。
 私はこの夏海が犯罪組織の二番目くらいだと思ってたんだけどなあ…。その方が逆に良かったかなという
気がしなくもないんだけど、このシリーズはあまり女性が犯人で最後撃ちあって殺されるってあんまないからなあ。
 二人が食事をしてると、ガルシアというロマンスグレーとでもいえばいいのか、そういう風格の、杖をついた
男性が現れて、夏海に話しかけてきた。
 気をつけろ、こいつ二階堂平法を使うぞ!(それるろうに剣心の鵜堂刃衛)
 
 その頃、闘竜会のとこに、ツルッツルの禿げ頭の男がきていて、もうこれがハイキューの
田中じゃないかってくらいちょっと似てるなと思ったのですが(共通点ハゲしかねぇ!)、名前はカトーと
いうそうです。
 で、このカトーさんが乗り込んできて、伊能の切り取られた左手を見せる。
 スマホかなにかのデータを握りしめて放さなかったから切り取ったらしい。
 なーんだ。
 で、今後ブラックマーケットは自分らが仕切るみたいなこと言って帰っていく。
 どうやらこのデータが必要なようです。
 今度ボスを紹介する、と。

 帰る時に何人か殺していったけど、まあこんなに生臭いのは今頃のテレビドラマじゃ無理だろうなぁ。

 タカと夏海がいるとこへユージがやってきて、川澄立ち直らせるのに協力して、と話してんだけど。
 支払いに関して、ここは俺が、いやいや俺がと二人モメてたら夏海が「じゃ私が」って言ったんだけど
男二人とも「ごちになります!」って言っててプライドはないんかって思いました(笑)。
 そんなところに、あのカトーが帰ってきて、ガルシアらと話しているのを見る二人。
 この部屋奥まったところにあるのに扉くらいないんかよ。
 二人は、カトーから火薬のにおいがした、と気付きます。
 早速署に戻って調べてみると、ガルシアとカトー二人ともアメリカ国籍であるとわかる。
 ユージがあっとか言ってるから何かあったのかと思ったら、ガルシアが初恋の人の誕生日と同じ
だったらしい。
 限りなくどうでもいい情報だ!
 
 そんな中、3人の射殺体があがったということで二人がいくと、闘竜会の連中だった。
 カトーが殺していったやつですね。
 なんでこんな雑な廃棄してんだろう。
 この死体からコーヒー豆が出てきました。
 で、二人はガルシアのホテルを訪ねる。
 そこにちょうどカトーがいたんですな。
 何してんだこいつ。
 なんつーか、今回悪党としてはいろいろ雑なんだけど、それは「あぶデカだから」という理由で
説明つくのでご了承ください。

 ユージは灰皿にあるコーヒー豆を見つけて、それを証拠品として押収しつつ、カトーを連行
することに。
 ここでユージ、カトーの言葉にちゃんとスペイン語で答えててすごいと思った。
 この人何気に有能ですな。
 ガルシアはタカに買収を持ちかけたけど、そんなことに応じるタカではないのでした。
 ってか拳銃丸見えですがな。
 カトーが隠した意味とは。

 調べてもらったけど、ヤクザの体から出てきたコーヒー豆からは、カトーの唾液は検出されず。
 まあ海水に洗われちゃったらしゃーないよなぁ。
 歯の形とかでも調べられると思うんだけどね。
 証拠としては弱いね。
 というわけで二人、いつもの手に。
 わざとバカにしたことを言って、カトーに手を出させ、公務執行妨害と傷害の現行犯で逮捕、と。
 ところが二人はそこで、カトーの体にある刺青を発見する。
 それは松村によればBOBという、最近世界各国で勢力を広げている最悪のギャングでした。
 それが横浜に入ってきている、ということですね。
 ここでトオル、二人のIDと拳銃を没収した。
 トオルにしてみれば、相手は大きな組織であることだし、二人には定年まで静かに暮らして欲しい
らしい。
 危険な目にあって欲しくないって気持ちが強いんでしょうな。
 2日間停職として、定年退職の朝に復帰というわけです。
 少々荒っぽいけどそれしかなさそう。
 
 ユージはおでん屋の親父さんから、石黒という人物の情報提供を受ける。
 ユージは、森山直太朗と新庄を足して2で割ったような顔、と言ってたけどその情報はどうでもいいわ!
 川澄が頼るとしたら石黒だと。
 今はカフェやってるから身を隠すとか連絡するとかやりやすそうだねぇ。
 石黒のとこに話を聞きにいったら、知らないと言われた。
 さらに、履歴も調べたらとスマホ差し出してきた。
 ユージ、くさっても刑事ですから、こういう時は証拠をすべて消しているから堂々としてるのだ、と理解している。
 そういうわけで、こっそ外で待っていると、石黒が出てきました。

 一方タカは、夏海がガルシアに食事に誘われてるから、話聞きだしてみようか、と言うのですがそれを
真面目に止めてた。
 確かにあんな大きな組織だったら何とかなるわけねーわ。
 この夏海って子も結構ムチャするなぁ。

 石黒は、あるたこ焼き屋に入るんんだけど。
 店長っぽいおばちゃんは客席に座って寝てるんですよ。
 その後ろ通らないと奥に行けないらしくて、「ちょ、通して」とか言いながら抜けてくあたり、面白かったです。
 こういう、なんていうのかな、本編にどうでもいい、シリアスでないといけないはずなのにコミカルなとこを
ちょいちょい入れてくるのは、この作品の遊び心ですね。
 だってこのシーン、ヤクザへ復讐心を燃やしている川澄に会って石黒がとりなす、という、結構シリアスな
シースのはずですから。
 仲間の落とし前がまだついてない、という川澄。
 そこにユージが入ってくるんだけど、またもおばちゃんに行く手をはばまれる。
「ちょっとダイエットした方が」
「したんだよー!」
「あ、リバウンドか」
 この会話めっちゃ笑いました。
 窓から川にあった船で逃げた川澄。
 地上からおっかけるユージ。
 ミュージックスタート!とか言ってる場合じゃねーよ!
 結構余裕あるな。
 追いつけないと悟ったユージ、石黒の方を拉致しました。
 カット!と音楽止めてるのも笑った。
 その方が早かったな。
 
 ガルシアの方はチャイニーズマフィアと会っていた。
 彼が中国語がわからないと思ってバカにしてるボス。
 ガルシアがすごいと思うのは、わざとわからないフリをして通訳通してたとこですね。
 だから話してることと伝えてくることが違うとすぐわかった。
 で、自分を始末しようとしているチャイニーズマフィアと船内で戦うわけですが、ここでシンバルキックが
生きてくるわけですよ!(それ中の人の方の得意技や)
 生き残った一人に「お前がボスをやれ」といってガルシアは帰っていった。
 ちなみにガルシアが武器を持っていたのは、カトーがタカとユージに連行される前「武器はテーブルの下」と
言ってたように、最初っからガルシアと手を組んでた奴がいたからです。(それが生き残った一人)
 
 その頃、川澄はスーツをきてガルシアのホテルにやってくる。
 それをユージが止めた。
 川澄としては、闘竜会に仲間を殺されたから絶対にけじめつけるという感じらしい。
 危険ドラッグを使うモルモットにされたらしいです。
 つーかそれは、使う方も悪いでしょ。
 違法と知っててやるんだから、それ殺されたからけじめっておかしいよ。
 確かに実験台にされたのはいかんけどね。
 ともあれ、川澄は、このデータが残っているはずだからそれを手に入れたいらしい。
 入れたら必ずユージに渡すと。
 それでガルシアのホテルにきたのはわかるけど、いくらなんでも計画そのものがムチャすぎ
だろっていう。
 ちなみにこの映画でこの川澄、お前がヒロインかよってくらい、たびたび足手まといになってくれます。

 しょうがないのでユージ、川澄とともにガルシアのホテルに忍び込むことにする。
 どこかに連絡していましたが…。

 ホテルにいるガルシアの見張りをユージ軽く吹っ飛ばして、これをまず浴槽へ閉じ込める。
 一方ガルシアが帰宅してくると、タカが待っていた。
 話がしたいみたいなこと言ってるけど、ユージが連絡してたのはこれかぁ。
 念のための足止めを頼んだんでしょうね。

 部屋を探してデータは見当たらないんだけど、もしかしたら室内にある金庫に入ってるかも、と
探したら金庫はあった。
 ただ暗証番号がわからない。
 見ると3つの、1、2、7が押された形跡があるので、どれか一つ数字が2回押されていることになる。
 でも闇雲に押すとロックされてしまうので、いくつも試すわけにいかない。
 ここでユージ、初恋の人と誕生日が同じだったことを思い出し、1127と入力するんですよ。
 パスワードを自分の誕生日にしている犯罪組織のボスがどこにいる!ここにいたんだよォォォォ!!!!
 
 タカの方はホテルのバーみたいなとこでガルシアと飲んでいて、さっき彼が帰宅していた時に
車から降りて見送った男が、チャイニーズマフィアの幹部であることを指摘、横浜は自分とユージが
いる限り簡単に手に入らないぞ、と言う。
 てかやっぱこの人らが刑事だなと実感するのはこういう、ちょっとした人の顔をちゃんと覚えてるって
とこなんだよなぁ。
 だから問題おこしつつもクビにならないで済んだんだろうと。
 ガルシア、いったんお金を出して帰ろうとするも、タカ引きとめた。
 ここで、ガルシアが1万円札を出していることに注目して下さい。
 ガルシアは夏海の名前を出してきたけど、これはわざとタカを動揺させようとしたんですかね。
 いかにも以前付き合いがあるかのように言ってたけど。
 タカは大人の男だから怒らないと思うんだけども、わざと怒ったように見せかけて「やっぱり友達には
なれないな」と、今度は自分がお金を出して去っていく。
 ここ。
 ガルシアがスッと1万円札を出していたのに対し、タカは千円札数枚。
 せこいぞお前…。

 ユージと川澄はデータを金庫の中から発見し、持ち去ります。
 本当はデータだけ抜き取って本体は削除するとか、すり替えるとかした方がいいんだろうけど、これは
ゆるい刑事ものなのでそこまではしません!(オイ)
 というわけでガルシアが帰宅し、異変に気付いて金庫を見ると、データは持ち去られた後でした。

 川澄はデータを取り戻すことが目的だったので、それをユージに渡す。
 ユージは証拠品保管所にいって、松村にそれを渡しました。
 松村がここに来てたのは、カオルが結婚式の招待状を警察関係者にほとんど出してなかったので、
説教するためでした。
 完全に怪しいなこれ。
 
 ガルシアの方は、大きな取引のために動いてました。
 タカとユージは先に退職した田中の店でラーメン食べてた。
 おいしそうですねぇ。
 タカは夏海とニュージーランドに行く予定。
 ユージはなぜか夢を語らなかったけど、後で語ったのを聞いたらそんな大した夢でもなかった。(失礼)
 で、いい味だねピリッとくるねーとユージ褒めてるけど、田中さん「こしょうかけすぎ」
 またかー!
 そこに仕事の早い松村がやってきて、かなりのデータだった、県警に回したからドラック取引に大きな
ダメージを与えられるという。
 さらに、今夜横浜に入ってくる貨物船が、どうやら密輸船であることもつかんでいて、相変わらず情報はええなと。
 でも二人休職中なんだけど、松村は、だからこそ動けるとわざと話もってきたらしい。
 なるほどなぁ。
 ちょっと思ったんだけどこんだけでっかい山つぶしたら、退職後の方が二人危険な気がする。
 まあこの話にそんな心配は無用でしょうけど、相棒とかだったら確実に報復するよね、的な。

 ガルシア、船の中で仲間集めて乾杯してるけど、一人だけめっちゃシャンパン飲み干してたの気になった。
 飲みすぎだよあんた。
 
 さて密輸船ですが、どうやら海上から荷物を投棄したらしいいうことで、警察はそちらの捜索に。
 タカは昨日から夏海と連絡が取れないことを気にかけていたんだけど、電話がかかってきて切れて、
ユージがスマホの場所検索すると、埠頭の位置が表示される。
 完全に罠ですなぁ。
 二人はトオルのとこに戻って、IDと拳銃を要求。
 日付変わって最後の一日になったわけですか。
 一番長い一日になりそうですね、と思ったら本当に展開めまぐるしかった…。

 で、埠頭に行くと案の定夏海がとっつかまってるわけですよ。
 この人組織のナンバーツーくらいの方が面白かったなぁ。
 それでタカさん攻撃失敗してガルシアに消される、くらいの方が。
 まあともかく、カトーが狙っているのはわかったので、ユージが機転を利かせる。
 んで夏海をタカが助けて、ユージはカトーのところへ。
 カトーは車でユージに向かってくるけど、なんでここで轢こうとしなかったのか。思い切り
よけてたけど。
 一方タカの方はバイク野郎と対峙してたっていうかバイクの人、ちゃんとメット被るんですね。
 正体はガルシアさんでしたよ、と。
 ここで二人ガチでやりあうんだけど、夏海が、逃げてればいいのに、何とかしようと拳銃で
ガルシア撃とうとして、反撃にあってガルシアは逃走、夏海は死亡というすごい結果に。
 いやタカさん、救急車呼ぼうぜ…。
 心臓にアイスピック刺さったからといってそう簡単には死にませんので。
(引き抜くと出血の危険がある)
 まあ死ぬ人は救急車呼ばないのもこのドラマのデフォというか…。
 
 警察の方は海中投棄された荷物を引き上げていました。
 中は末端価格にして100億くらいにはなりそうな、ドラッグの原料だったわけですが、不思議なのは
これだけのものだと絶対取り返しにくる可能性があるのに、トオルが証拠保管所に入れてそのままに
してたことだよなぁ。
 これ後で絶対責任問題になりますで。
 この後カトーらは、保管所を襲撃、周りの物を破壊しつつ、ドラッグの材料を悠々持ち去っていきました。

 一方川澄の方は、ユージにこの町を離れると電話したクセに、たまたまガルシアの姿を見かけて
追いかけていくという、こいつ本当に余計なことしかしないなって感じでした。
 石黒も危ないと思うなら車でおっかけてやらなければよかったのに…。
 このあとガルシアが入って行った建物に忍び込んだ川澄。
 タバコ吸いに出た奴が扉開けっ放しだったのでそこから入ってるけど、下っ端警戒心なさすぎ…。
 あと川澄、完全に足音立てながらあがってますがな。
 で、取引現場の用意がされてるのを見て、ユージに電話かけようとするも、ガルシアに見つかって
とっつかまるという定番の流れでした。
 本当に邪魔しかしねーな…。
 
 ユージは、教会で夏海の棺を前にしょんぼりしているタカに声をかけることができなかった。
 ここらの演技はさすがですねぇ。
 と、石黒から電話がかかってきて、川澄がとっつかまったらしいことを知る。
 署に戻るとトオルは、逮捕の体制を整えてから向かいましょうとかいってて話にならない。
 ユージは一人でいこうとするんだけど。
 ここでトオル、僕は裏口から出ますから、と言い出した。絶対ついてこないでくださいね、と。
 ユージが行くと、きちっと整備された車あんですよ。
 さらにトオルが拳銃の弾をくれて、やっちゃってくださいと。
 最後に勇気だしたなあトオル。
 一方カオルも何か決意したようで出ていきました。
 こういう時皆かっこいいんだよなぁ。

 ユージが、川澄が拉致されたビルにやってくるんだけど、またあのタバコ野郎が出てきて、
こいつさっきも侵入されたクセによく怒られなかったなとちょっと思いました。
 ユージは堂々と、火をつけるのに手を貸してやっててそこからのしてて笑いました。
 しかも、奴らどこにいるって聞いたらこいつ、「メインホールです」って言うからユージが
「それはどこだ」って聞いたら「な、中です」。
 中にあるのはわかってんだよォォォ!場所聞いてんだよォォォォ!!!

 中に入ったユージはそこで、川澄ボコってたカトーを見つける。
 カトーは川澄を人質に取り、銃を捨てろと言おうとするけど、その間にユージに撃たれた。
 まあそれが正解ですわな。
 てかお前、自己紹介くらいさせろよって言っておいて、自分はさっさと撃っちゃうのかよ!
 ユージこのあと川澄を叱ります。
 そりゃそうだ。
 メインホールの方はカトーが降ってきて大騒ぎです。

 その頃タカのとこには、きちっと喪服に着替えてきたカオルがいた。
 この人の、こういうTPOわきまえるとこすごいなと思いますね。
 カオルはタカに、ユージはガルシアのとこにいった、彼女泣いてるよ、そんなタカさん
私嫌いっていって立ち去るのでした。
 
 ユージの方はカトーと苦戦してたけど、追いつめられて「言い残したことはないか」と言われて
ユージ、英語で「ショータイムだ」と。
 かっけぇぇぇぇ!
 タカきたんですわ。
 で、カトーはここで死んで。
 ガルシアとの対決になるわけですが、なぜか突然タカとバイクでの勝負に。
 うん、まあこういう映画だから!!!!

 吉川さんもやはりかっこいいですなぁ。
 というわけでガルシアは死に方もダンディだった。

 ところがこの後、ヤクザがどわーっとやってくるんですよ。
 えっ、なんで。
 これ縄張り争いとかじゃなくて、御礼参りの方?
 倉庫みたいなとこに逃げたんだけどユージはここで自分の夢を話す。
 結婚して子供作って、その子をダンディな刑事にすること、だそうで。
 女の子だったらどうすんだ。
 あと、弾の数と敵の数が合いません、って言ってたのは笑いました。
 
 そして。
 このあとがわざと書かれないのもこの作品ならではですねぇ。
 横浜で祝賀会みたいなのが開かれている一方で、二人はニュージーランドでキャッキャしてました。
 探偵事務所をここで開いたらしい。
 まあ暮らしていけるくらいには年金もらえるしなぁ…。
 ところがどっこい。
 カオルがきた。
 やっぱり結婚詐欺だったようです。
 この逃げていく姿が、昔のエンディングをほうふつとさせますなあ。
 最後、エンドロールにあわせて昔の映像が流れるのが楽しいです。懐かしい。
 
 バブルの時に生まれたゆるーい刑事ものですが、今見てもなかなか楽しめると思います。



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