多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→64-ロクヨン-前編


64-ロクヨン-前編

5/16鑑賞

 えっとですね。
 思ってたのと違った(笑)。
 私はなんかミステリー仕立ての話かなと思って見にいったんですが、内容は警察内の
権力争いがメインの話だった。
 ううーん。
 まあこれはこれで硬派な映画だと思えば。
 それと、記者クラブはすごい違和感あったな。
 犯罪被害者を平気で実名報道し、過去を洗いざらい報道して加害者は匿名で報道したりする、
そういうことをやる記者クラブがあんなに警察にかみつくような熱い精神ある人らだとは思えないんだけど。
(警察が匿名発表したからしょうがなく報道も匿名に、とは思えない)

 昭和64年は、その当時生きてた人には確かに特別な年でしたなあ。
 その64年の1月5日のことでした。
 漬物加工工場の雨宮さんは、出かけていく一人娘、翔子を見送った。
 それからしばらくして。
 警察の面々がやってきましたよ。
 その翔子が誘拐され、身代金を要求する電話がかかってきたのでした。
 この当時だとまだアナログ回線ですねぇ。
 今と違って逆探知に少し時間がかかる時代。
 雨宮の家にはすでに科捜研から録音班が入っていて待機していた。
 今までに電話は2回あったそうです。(これは警察に通報する前なので録音できてない)
 
 奥さんが食事とか作ってるけど、ガス炊飯器なつかしい。
 これでごはんたくとめっちゃおいしいんですよ。(今その解説はどうでもいい)
 
 と、待っていると事務所に電話が入ってそれが犯人からだった。
 犯人これ内部の状況把握してんじゃないの。
 自宅にかけたら録音されるのわかってるってことは。
 犯人は佐藤と名乗り、ある喫茶店を金の受け取り場所に指定してきた。
 雨宮さん、すごい焦って運転してて、気持ちはわかるけど事故らないかヒヤヒヤした。
 事故って身代金届けられなくなって何か起きるのかと思ったので。
 まあ事故らなくて良かったです。
 身代金を入れるのは犯人が指摘したデパートの一番大きいトランクでした。
 これは何か意味があると思わせて実際はない場合が多いんだよなあ。
 トランクには発信機など仕込んではあったのですが…。
 犯人は次々と指定場所を変え、数時間移動させたのちに、ある橋からトランクを投げるよう指示。
これは何の意味があったんだろうなあ。
 警察の追尾を振り切るにしてはずさんだし、何がしたかったのかなと。
 で、トランクを投げたわけですが、その金は川の下流にかまえてた犯人がこっそり回収。
 翌日、トランクが流れ着いてそれを拾ってる人がいたんだけど、貼り込んでいた警察が確保するも
それは、別人でした。
 金で雇われたか、たまたま見つけて拾っただけなのか。
 さらに、少しして翔子の遺体が廃車置き場で見つかった。
 警察の大失態ですわな。
 奇しくも世間は昭和天皇崩御のニュースだらけで、この事件はほとんど報道されることはありませんでした。
 確かにこういうのあるとなあ。
 大きいニュースが注目されるからというのはわかるけど、その裏側で起きている見逃せない
事件とかも報道して初めて、報道の平等性が保たれると思うんですけどね。

 そして月日は経過し、平成14年12月4日。
 あの翔子ちゃん誘拐殺人事件に関わっていた、三上という刑事が奥さんとともに、ある町の
警察署を訪ねていた。
 遺体安置所で何かを確認していたんだけど、彼らは娘さんが家出中で、よく似た子の遺体が
見つかったと連絡を受けて確認にきたらしい。
 違って安心したでしょうが、それでもこの子の親のことを思うと手放しで「良かった」とも言えませんわな。

 そんで三上が帰ってきた警察本部ですが。
 ここ何かのドラマで見た場所そっくりなんだよなあ。
 HEROだっけ?
 まあいいや。
 三上は今は刑事課から飛ばされて広報官をやっているというのがわかります。
 昨日の確認作業は広報の会見をしている時に突然退席したらしくて、記者らから突き上げをくらっている。
 ぎすぎすしてるなあ。
 と思ったら原因はそれだけではなくて、ある交通事故で加害者である妊婦の名前が匿名だったことに
記者は怒っているらしい。
 被害者の名は明かされて、なぜ加害者は匿名なのかと。
 三上は、妊婦なので母体をおもんぱかって、と言いますが…。
 まあこれは納得いかないのはわかるわ。
 しかし記者クラブの人らが広報室にまで押しかけてきてすごい抗議してて、実際の記者クラブの人らって
本当にここまで、真摯に仕事に向き合ってんのかね、とはちょっと思った。
 彼らをまとめあげてるっていうか先陣切って抗議してるのが東洋新聞というとこの秋川。
 若いのに態度デケーな。
 
 で。
 二渡という人間がいるのですが、これは三上と同期の人間で今は三上の上司にあたる人間。
 てかトオルちゃん出世しましたねー!(あぶない刑事とは違うから!←仲村トオル)
 二渡は三上に、娘さんじゃなくて良かったな、と声をかけるも三上は、あの子にだって親はいる、と返して
いました。
 これは三上が正しい。
 
 三上は警務部長室へ。
 赤間というらしいんだけどヤな上司だわー。
 典型的な、出世のことしか興味ない人間ですね。
 と思ったら実際キャリア組だった。つーことは少ししたら警察庁へ戻るわけか。
 赤間は三上に、娘さんの歯型とかカルテだしなよ照会してあげるからと言ってる。
 つまり死んだものとして扱ってるわけですな。
 そりゃ三上もいい気はせんだろうなあ。
 赤間は、64事件(翔子の事件)で長官が視察にくる、手筈整えろと三上に言う。
 雨宮にあって、訪問の約束を取り付けろということです。
 三上は、64事件の専従班を通すのが筋ですというも、なんか様子がおかしい。
 警務と刑事部の間に何かあったのか、という感じですね。

 そして雨宮のところを訪ねていく三上ですが。
 雨宮はすっかり変わり果てた外見になってて、さらに奥さんは亡くなっていた。
 そりゃあんなことになったらなあ…。
 三上は長官訪問のことを伝えますが、すげなく断られた。
 長官がきてそれが記事になれば新しい情報提供があるかも、と言われても帰れって言われた。
 三上はここで疑問を持ったのではないでしょうか。
 64事件は専従班に引き継がれたのだから、それがちょくちょく雨宮と連絡を取ってなくては
ならないはず。なのに、いまさら長官がきて何になると言ったということは、専従班は雨宮の
とこには来てないのでは、というような。

 で。
 記者クラブは記者クラブで、本部長直々に抗議文を出すといって大騒ぎですよ。
(妊婦匿名の件で)
 三上が疲れて帰宅すると、奥さんが電話の子機を片手に眠っていた。
 実は以前、無言電話がかかってきたことがあって、それが家出した娘だと思い込んだ奥さんは
こうしてほぼずっと家にいるようになったのです。
 気持ちはわかるなあ。
 
 赤間が、本部長に抗議とか何考えてんだ記者クラブはと激怒してて、妊婦の素性は実は、
公安委員長の娘だと三上に言ってきた。
 向こうからの横車(圧力)で匿名にしたのではなく、恩を売るためにこっちで匿名にしてあげたんです、と。
 そういう風に身内かばうから激怒されんじゃねーか!
 警察のこういう体質はなおらんなあ。公務員すべてに言えることですけど。
 あと被害者の老人は亡くなったそうです。

 広報室に帰って三上はここだけの話にしてくれといって、老人が亡くなったことを話した。
 これを記者が知ったらますます突き上げがひどくなるだろうしねぇ。
 三上は、秋川の上司にあたる記者と食事にいって、入札不正の情報を流すんですね。
 つまりこれで突き上げは勘弁してよってわけだ。
 でも結局抗議文を出しに行くって騒ぎになりまして。
 記者らが団体で本部長室にまでおしかけてきた。
 三上らが制止に入り大騒ぎですわ。
 その騒ぎの時に、抗議文がたまたま破れてしまって、秋川、三上が破いたと大騒ぎ。
 なんかなー…。
 秋川は、今後一切警察に協力しない、長官の取材もボイコットするといって帰っていきました。
 もうどうでもいいじゃん。
 
 三上は雨宮のことで、元64事件専従班だった望月を訪ねる。
 彼は警察を辞めて農家してました。
 彼との会話で三上は、専従班と雨宮の間で何かあったのかと気付く。
 あと望月のとこには少し前に二渡がきていて、かん口令をしいていったとか。
 望月は、幸田メモという言葉を口にします。
 三上は64専従班に幸田という人間がいたこと、あの事件の半年後に警察を辞めた事を思い出す。

 これを、64専従班で今は捜査一課長になってる松岡のとこに聞きに行くも、彼も何も話せないという。
 三上は、警務と刑事部の間で何があったのかと問う。
 なんかもうこのあたりから、警察の権力争いの話になってきて面倒くさいというか、事件の真相は
どうなってんの、という感じになってきたなあ。
 まあいいけど。
 あと捜査一課の人が入ってきて、東洋の話お前だろ、と三上に怒ってた。
 あの入札の話か。
 
 三上は64専従班の村串に会いました。
 彼女は貴重な情報をもたらす。
 犯人からの電話が入り、雨宮が飛び出していったあと、録音担当の日吉が泣いていたというんですね。
 それを幸田が慰めていたと。
 気をつけろ、こいつキラだ!(そのドラマは終わりました)
 ここに何かあったんでしょうなあ。

 日吉のとこを訪ねていく三上でしたが、母親が、あの事件以来14年間ずっと引きこもっていると言います。
 人の役に立ちたいと志望してあの仕事についたのに、いきなり誘拐事件に配属され、その上、上司から
無能呼ばわりされたとか。
 確かに、金は持ち去られ、子供は死んで発見、じゃ深く傷ついても仕方ないけど…もっと何かありそうですね。
 例えば新世界の神目指していたとか(やめなさい)。
 三上は、自分にも娘がいて引きこもっていたけど、きちんと話し合ってカウンセリングにつれていって
立ち直らせた、とかいってます。
 母親、すごいうらやましそうだったけど、この後三上、一人で毒づいていたから、嘘こいたんだとわかります。
 なんつーか…ここらは、みっともないこと言えない、みたいな見栄があるのかなと思いました。
 
 この後、三上の家庭のことがわかります。
 娘さんは自分の顔が醜いことを気にしていて、整形をしたがっていた。
 それを三上は許さず、それで家出されたのかな。
 仕事仕事の三上を嫌っていたのもあるようです。
 多感な年ごろだとそういうのあるからねえ。父親を嫌う、みたいなの。
 それを乗り越えて成長していくわけだけども。
 整形は無理にしても何かしら、カウンセリングとか解決策を見出すことはできなかったのかな。
 家出は三上が解決から逃げた結果でしょうね。

 三上、64専従班の一人、柿沼の車に乗り込んできた。
 彼は何か見張りをしているようでした。
 三上は対象が今は警備員をしている幸田だと知り驚く。
 そして柿沼から驚くべき事実を知らされました。

 あの誘拐事件の時、実は犯人からの電話は三上らが到着する前にも1回あった。
 それを機械の動作不良で録音することができなかったのです。
 機械を直している間に、待ちきれなかった雨宮は電話に出て応答してしまった。
 日吉はそれを気に病んでいたのか。
 てか予備の機械をなぜ用意しておかないのか…。
 それで、録音できなくて、犯人の情報を得ることができず、日吉は泣いていたわけですね。
 ただ、上司の漆原はそのミスを隠ぺいした。
 この漆原役の人だけど、悪いけど滑舌悪くて何言ってるか聞き取れなかったよ…。
 まあそんなに支障は出ない内容だと思うけど。

 三上は、今はどっかの警察署長になってる漆原に会いにいった。
 今の幸田の働き先を見つけてやったのは漆原らしいです。
 つまり県警ぐるみで、幸田メモ、音ポカのことを隠す代わりに、幸田には監視がついてるって
ことですか。
 それが14年間ずっと。
 なんだかなあ…。
 
 三上は幸田に会いにいって、録音失敗のこと雨宮は知ってるのか、と言うけど、そこにタイミング
悪く幸田の家族がきたので、何も言わずに立ち去りました。
 どうでもいいけどめまぐるしく展開変わってややこしいな。
 この後三上は雨宮のとこにいくんですが、髪の毛切ってたからオメー誰だよ!って思ったわ。
 仏壇に手を合わせた時三上は、幸田もきていたことに気付く。
(ご霊前、という不祝儀袋がそなえてあったから)
 で、三上話をしようとするんだけどいろんなこと思い出して泣き始めた。
 いや唐突すぎて何で泣いたかわからんのですが。
 それはつまり、翔子が死んだのは自分たちのポカであったこと、それを隠していた県警を情けなく
思ったこと、娘を失った雨宮の心情が、娘が家出して連絡も取れない自分の状況に重なった、みたいな
いろいろな感情が爆発したってことなんでしょうか?
 話すのもままならなくなって三上は早々に退出しようとするけど、そんな彼をどう思ったのか雨宮は、
長官の訪問を受けると言った。
 三上、軽くお礼を言って去ってたけど、余裕なかったのはわかるけどもうちょっとちゃんとお礼言おうや…。
 ともあれ、雨宮の方はクリアしたから後は記者クラブですね。

 こっちの方は三上の部下諏訪達が、バーで接待して盛り上げてた。
 ただ三上は、美雲もいるのが気になったようで諏訪に、キャバ嬢みたいな真似はさせるなと怒る。
 で、直接きて美雲を呼び出して話をするも、美雲は三上の力になりたくてやってる、というのでした。
 それはいいけど、美雲の場合相手の裏を読むとか、魂胆を読むとかできなさそう。
 
 三上が自宅で新聞読んでると、警察の不祥事が報道されてた。
 警務部側のだったかな。
 要するに、入札のことを勝手にリークされて怒った刑事部がやり返したというわけですな。
 こんなつまんない権力争いしてるから警察が堕落してくんだよ…。
 赤間は、匿名報道の件は、とりあえず実名報道を約束しておいて、長官の訪問が終わったら匿名に
戻せばいい、後はしらんと。
 一方で蔵前という三上の部下が、交通事故で亡くなった老人のことを調べてきていたんだけど三上は
後で読む、と。
 それ調べてどうすんだろというのはあるんだけど。
 ただ大きな事件の影でちょっとしか報道されない事故にも、それぞれの人の人生がある、というのは
大事なことですね。
 映画のHEROでも言ってたね。
 被害者の状況を久利生が述べた後、「これが、新聞でたった数行で報道された事件の内容です」みたいな。
 私も事件の被害者に人生があることは否定しないけど、今この大変な時にそれを調べてどうするのか、
という気持ちはありました。優先順位違いませんかと。
 ま、でもこれが後で役に立つんだけどね。

 さらにこの後美雲が、記者も普通の人たちです、話せばわかります、と三上にいってきていて、
なんつーか、話して打ち解けたのはわかるけど、それはちょっと楽観視しすぎじゃないのと思った。
 
 えー三上、刑事部長の荒木田からは、記者にボイコットさせたままにしとけと言われた。
 ここに戻してやるからと。
 面倒くせーな。
 荒木田は、長官の訪問は名目上で、64をダシにして、刑事部長のポジションをキャリア組に変える
つもりだと話す。
 東京と緊密な連絡を取るためにはキャリア組が派遣されてた方がいいからって理由らしい。
 そうなると、本部長、刑事部長、警務部長がキャリア組に変わったら完全に県警としては機能
しなくなりますね。
 語弊があるかもだけど、もう東京の言いなりだわな。
 警察にとって都合の悪い事件は捜査しない、ということになったらやばいですね。
 荒木田としてはそれがおもしろくないから、記者がボイコットしてくれてたままの方が都合が良いと
いうわけです。

 三上は事情を知って本部長に抗議しにいった。
 この人行動が短絡的すぎるというか、展開唐突すぎてびびるわこの作品。
 なお本部長は椎名さんだった。
 こういうのほほんとした役合うなあ。
 現場の話聞いてみたい、と飄々というとことかね。
 彼は三上に、キャリア組来ることは決定してるよと言い、そんなに反発するのって、君が
人事決定権握りたいから?とトンチンカンなこと言ってくる。
 ダメだこれ。
 で、結局三上はつまみ出されておしまい。
 そこにいた二渡に、これは県警つぶしだろ、と言うけど、二渡はどうせ一月で慣れる、と聞く耳持たず。
 三上のことも、警務部に回されて、記者とめたりしてすっかりそっちの人間じゃないかと。
 それ言われたら弱いよねえ。
 
 帰宅すると幸田がいて、三上に悪い夢から覚めた気分ですとか言ってきた。
 こいつ何かやる気なんじゃ…。

 三上酔っぱらって玄関で寝てたんだけど、奥さんに起こされてそこで、自分と結婚したことを後悔
してないか聞くんですね。
 その時に奥さんは、あなたは人のことを自分のことのように考えて捜査にあたる、そこに気付いた
みたいなこと言う。
 要するに人の苦しみを受け止められる人だってことか。
 そのようには見えませんでしたが…。
 あと水もったいないから止めろ。早く顔洗うなら洗え。そっち気になってしゃーなかったわ!

 これでやる気取り戻したのかなあ。
 三上は、交通事故で亡くなった老人の家をたずねました。
 人気はなかった。

 三上は記者クラブとの対立にけりをつける、と皆に話します。

 その頃柿沼は、幸田が警備員をやめたことを知って慌ててました。
 あと日吉は三上からの手紙を受け取っていた。
 そこには一言「君のせいじゃない」と書かれていました。
 彼が14年間欲しかった言葉はこれだと思う。
 誰かに許されたかったんでしょうね。

 さて。
 記者クラブにきた三上ですが…。
 何人かの記者が、話したくないと出ていこうとしたのを諏訪達が懸命に止めてたけど、
出ていくままにして、特落ちにさせてやったら面白かったのに。
(特落ち…他社が一斉報道している中で、一社だけ報道漏れすること。特番に切り替わっても
テレ東だけが通常番組なのは様式美です)
 三上は、これからは原則実名発表とすると話します。
 条件は特にないと。
 秋川が、ボイコット撤回しろってことですかーと聞くも、それも自由だという。
 条件ではないからと。
 秋川はそれでも、原則実名発表で記者クラブの合意があれば匿名っておかしくないですかーと
反発。
 うるっせぇな…。
 三上は、レイプ被害者の名前は自分はとても言えない、と言う。
 まあ要するに、記者の良心にかかってるというわけですね。
 加害者はともかく、被害者の実名報道をしてさらに傷口をえぐるかどうかってのは。
 
 記者の中でも勝手に取りまとめる秋川に反発する人間が出て、とりあえず記者皆で話し合おうや
ってことになる。
 したら女記者がいきなり、証拠見せろ、こないだの交通事故の加賀者の名前教えろと言ってきた。
 この言い方がカンに触るというか、なんでこんな偉そうなんだよとは思いました。
 鬱陶しいわ。
 三上はそれも覚悟を決めていたようで、資料とってくる、と広報室に戻った。
 ここで美雲が、自分の考えは傲慢でした、話せばわかると思っていたのは甘かった、と謝罪
してくるけどもう遅きに失してるだろ。どうでもええわ。
 諏訪が必死になって三上を止めて、この先もあなたの下で働きたいと言ってくる。
 …お前10分くらい前に、三上に向かって「どうせ広報官は腰かけなんだろ」とか言ってなかったか?

 ともかく三上は、妊婦の情報を記者に話します。
 加害者が警察側の人間と知り、やはり隠匿じゃねーかと怒る記者。
 三上は今一度、妊婦は錯乱状態であること、名は伏せて欲しいことを頼む。
 どれくらい聞き入れてくれますかね。
 あと、補足情報として老人が亡くなったことを伝えるけど、それでも記者大騒ぎです。
 これもう収集つかんでしょ。
 てか何度も言うけど、ここまでマジメに報道のこと考える記者が一体どれくらいいるのやら。
 記者ら、信用できない連呼しまくっててうざいし。
 三上もブチきれたのか、実名発表もぎとったのにまだ戦いたいか、だったら好きにしろ、自分が
いなくなって新しい広報官がきて、そいつとまた実名匿名で争ってろ、と言うわけです。
 それは正しい。
 
 で、三上もう一つ補足があると言い出した。
 それだけブチきれて啖呵きっといてまた話しはじめるのかよ…この微妙な空気どうすんだよ…。
 ともかく、その話とは、亡くなった老人の話でした。
 奥さんは早くになくなり、身寄りもなく、あの家で一人暮らしだったそうです。
 月に一度、酒を飲むのが唯一の楽しみで、その帰り道轢かれたと。
 出身の北海道に姉がいたけどとうになくなっており、遠縁は遺骨の引き取りを拒否。
 三上は、皆に知ってもらいたかったという。
 ここがなんかよくわからんのよねぇ。
 まあそれで、三上は64事件の話をし、あの事件も昭和天皇崩御の報道に紛れてほとんど
報道されなかった、雨宮は64年に取り残されている、どうか長官の取材をして欲しい、と
まとめたわけでした。

 それから少しして、秋川らがやってきた。
 それは長官に対する質問をまとめた紙を出すためでした。
 あと、新しい広報官は必要ないと言って帰って行った。

 というわけで。
 12/11、長官が来る前日になりました。
 三上、一応確認のため雨宮に電話をかけるけど留守なのかつながらない。
 うわーこれ嫌な予感すんだけど。あてつけのために自殺してるとかないだろうな。
 さらに、記者がやってきて、刑事部がすっからかんだと告げてくる。
 三上は駆けつけるも確かに電話番がいるだけで留守でした。
 でもなんか電話かかってきててんやわんや状態だった。

 実は、大きな誘拐事件が発生していて、皆そっちに駆けつけていたのでした。
 刑事部長の立場守りたくて籠城か!とか言ってた三上さんの立場は…。
 ともあれ、手口は64事件の模倣。
 三上は記者クラブと報道協定を結ぶよう言われます。
 ということは長官の報道も吹っ飛ぶ?わかんないけど。
 これはなかなか面白い終わり方でした。
 後編が気になります。
 なんかもう警察の権力争いより事件の方が知りたい。

 私はこの模倣犯は、幸田じゃないかなーと思うんだけどどうですかね。
 警察が隠し続けてきた失態を暴露するため、関わってるんじゃないかと。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→64-ロクヨン-前編