多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→忍びの国


忍びの国

7/3鑑賞

 何がもったいないって、せっかく最初から最後まで面白かったのに、結末だよ。
 なんでそこだけシリアスになっちゃうんだろうって。
 この作品が伝えたかったテーマはもちろんわかるんだけども、そこはもっとやりようが
あるだろうと。
 最後のせいで本当につまらない作品になってしまった。
 もう少し、無門の性格を統一して欲しかったです。
 ナレの人物が誰かと思っていたけど、最後にわかるのは面白かったな。

 さてさて。
 草むらをそろりそろりとやってくる黒装束の忍者。
 ……こんな恰好の忍者がいるか!
 ここの演出からしてもうダメなんだよなあ。
 普通に荷車押して村人が歩いてくる、その後ろを何人かが来る、草むらから
現れてくるという風にしろよと思ったけど、小競り合いだから化ける必要そのものが
ないんか。
 こういう、最初からもう忍者とわかる格好なのは残念。

 彼ら忍者が忍び込もうとしてる砦の中にも忍者がいるから何事かと思ったら、村同士で
小競り合いしてるらしい。
 伊賀の集落だから皆忍者。
 なんだこの安直な発想は…。
 ともあれ、小競り合いが始まってて、その中でも無門はさっさと忍び込んでいて、門を
パッカーンとあけてました。
 彼の前に門はないから無門、なかなかセンスある名前だなあ。
 しかもすたすた歩いてきて矢に当たらないの面白い。
 訓練かと思ってたのに本気で小競り合いしてんだもんなあ。
 こうやって、いたずらに殺し合いをしても何とも思わないほどには、感覚がマヒしていると
いうか、それはわかるんだけど、それだったら作中に、妻子供を心配するような声があるのも
どうかと思うんだけどねえ。
 うーん。
 で、無門の村のお偉いさんでもある百地が、100文やるから下山の次男、次郎兵衛を
殺してこいと。
 金をもらえればやる気を出す無門、さっそく砦に戻っていった。
 入り方が忍者らしくてすごいな。
 この百地はアイドルではない方の百地ですね。(やめなさい)

 下山の方は、長がカイという名前らしい。
 かっこよすぎるだろ。
 で、その次郎兵衛は血気盛んな奴で戦おうとしてるけど、無駄な戦を嫌う兄平兵衛は
止めるんですね。
 気持ちはわかる。
 こんな村同士で意味のない小競り合いをしていたら、戦える人間が減っていって、外から
攻め込まれた時に守りきれないもんね。
 そういうのもわかってないんだろうなあ。
 
 んで次郎兵衛と無門が対決することになったら、下山が「かーわー」とか言い出した。
 周りの奴らもテンションあがってる。
 何かと思ったら、、線を二本ひいて、その中から出ないようにして戦う方式らしい。
 戦ってたら平兵衛が次郎兵衛の名を呼んだので無門、今目の前で戦っている敵が
次郎兵衛と知り、サクッと殺した。
 はやっ。
 で、この倒れた時に死体が線のようになるから、三本線で「川」になる、これが川の
由来らしい。
 悪趣味な戦い方だな。
 
 そんでなんか合図の音が鳴ったら、戦はしまいじゃーとかなってるし。
 本当に娯楽なんだなあと。
 これじゃ滅びるのも時間の問題だったな。
 平兵衛に対して下山は、次男など下男に過ぎない、死んだがどうした、という態度だった。
 確かにこの時代長男以外はいらないって感じだったけども…。
 この国は多くの者が簡単に死んでいくような、そんなところでした。
 誰が言い出したか、虎狼族とかいて「ころうのやから」と。
 新撰組が言われてた壬生狼みたいなもんか。
 平兵衛、ようやく気付いた、この者どもは人間ではない、と言ってます。
 むしろこんな中でこの人よくまともに育ったな。
 あちこち外に行く機会が多かったのかな。

 そんな中、信長の支配が年々広まってきており、この伊賀の国が攻め込まれるのも
時間の問題ではないか、ということになっていました。
 お隣、伊勢では、北畠家というとこがおさめていたのですが、信長は息子、信雄を無理やり
婿入りさせて婚姻関係を結んでいた。
 こっから乗っ取りというわけだな。

 ここで、北畠家の当主、具教が登場します。
 信雄は彼に、「なんか小茄子っていう茶器あんじゃん、だせよー」とか言ってる。
 具教、これか、と出して見せたものの目の前で叩き割った。
 茶器がかわいそうすぎる!
 で、信雄激怒して、大膳と左京亮という部下にこいつを切れと命じるも、二人はそれまでは
北畠家の家臣だったから、切れと言われて元の主をきれるはずもない。
 左京亮が何とか向かっていったものの及び腰だし、鴨井があるから相手は刀を振り切れない
はずだ、と思って突っ込んでいったら鴨居ごと反撃されるし…バカなの?
 ここで、大膳がとっさに具教を斬って左京亮を助けるのはなんともかっこよかった。
 一瞬なのでちゃんと見てないと見逃すぞよ。

 具教は大膳に、これから伊勢は織田のものになる、お前も家臣を持つ身なら、その者どもの
安寧のみ考えろ、と言い残して死にます。
 つまり大膳らが自分を斬れないでいると、織田家から不信をかうと考えてわざとやったんだろうなあ。
家臣思いのいい主なんですね。
 このあと一部始終を見ていた具教の娘(信雄の嫁)が信雄に切りかかってきて取り押さえられるも、
信雄はこれでもう家臣からの反発間違いなしですね。
 表向きは皆仕方なくしたがっていても、何かあったら逃げるというか見捨てるだろうというか。
 本当に息子ダメやなあ。
 
 さて伊賀の国では、十二評定というのが行われていて、要するにトップ会談なわけですが、
北畠家の具教が家臣の大膳に切られたらしい、という話が。
 もし攻め入ってこられて城でも建てられたらたまらんぞとか言ってます。
 で、織田にははむかわないと伝えようという結果に。
 まあその方がいいっちゃいいでしょうな。
 外で待ってる民らは、織田と戦うことになったら誰が金払ってくれるんだ?とか。
 そんなもん殺した雑兵からものとれよ。
 平兵衛は村長の息子なので建物の外に座ってた。
 なるほど身分の差はあるんだな。
 
 評定が終わり村長らは皆に決定を知らせる。
 それで、平兵衛と文造が信雄に「織田の配下に入ります」と知らせにいくということに
なるのですが…。
 話し合いは終わったので無門、上機嫌で帰宅するのですが。
 戸開けようとしたら取っ手が取れた。
 おおおおい!
 家返してとか言ってるから何かと思ったら、中に綺麗な女性がいた。
 彼女はお国。
 無門が口説いて広島からさらってきた女性らしい。
 結婚してないのかよ。
 年に40貫文稼ぐというからついてきたのに稼ぎが無さすぎだ、ということで家に入れて
くれないらしい。
 そりゃ確かに無門が悪いな。
 
 と、お国がしゃべってる最中、いきなり無門が飛び上がってたので何かと思ったら。
 血まみれの文造が。
 十二評定衆の前に連れてって無門が言葉を解析すると、平兵衛が裏切ったとのこと。
 弟の件でこの国滅びてもいいと思ったんかねえ。

 と思ったけど平兵衛、拘束されてるな…。
 信雄の前に出てきて、伊賀を攻めよと言ってる。
 皆は、敵の罠かもしれない、と。
 まあ確かにそうですね。
 平兵衛は、せいぜい戦えるまともな兵は3000〜5000程度だと口にする。
 皆は、それなら自分らの武力の半分以下だから楽勝だなと。
 ただ信雄は、父からくれぐれも伊賀は攻めるなと手紙で言われてる、と言うんですね。
 しかし平兵衛は、それはちゃんと手紙を読めてないと言う。
 信長は伊賀は攻めるなとわざわざ書いているのは、お前の力のみで伊賀を討ち取れと
いうことだと。
 皆は俄然やる気になるけど大膳は自分は出ないと言う。
 
 で。
 平兵衛は城を作れと提案する。
 伊賀を守るという名目のもと城を作ればいいと。
 その場所もちゃんと良いところがあるというんですね。
 そういうわけでさっそく信雄は使いを出し、伊賀の連中に金を与えて丸め込み、城を築かせる
ことにした。
 もともと金さえあればよく働く連中ですから、一日150文と聞いて俄然やる気。
 まあ大体5000円くらいと考えればいいのかな。
(貨幣価値はいろいろ時代によって変わるので、絶対とはとらえないで下さい)
 今からしたら少ないかも知れませんが、この村の状況を考えたら破格だと思います。

 この、城作っていく様子はさすが忍者って感じで面白かった。
 楽だろうなあ。
 てかこれでも働き口他国に売り込めばいいのに。
 あっという間に建築できるよーって。
 修復とかも早いよーって。
 まあ大工の口がなくなるからダメか。
 大膳と左京亮が見ながら話をしていたけど、大膳の馬が話途中でくるっとむいて帰り
始めてしまったのですが(伊勢谷さんはそのまま、後ろを向いてセリフ)、これはわざとなのか
それとも本来NGなのをそのまま続行したのか…。
 何となく後者のような気がしましたが。

 あと、面倒くさくなってサボってる奴がいたんだけど、注意されて相手を吹き矢で眠らせてたの
笑った。
 無門に、そんなことしてクビになったらどうすると言われてたけど、また別の人に注意されて
眠らせてて、無門に「おい!」と言われ「あ、そうか」ってなってたの笑える。

 お国は無門の持ってくるお金に、これなら40貫文もあっという間ですねとか言うけど、無門、
城作りもいつかは終わってしまう、と。
 で、二人が山の中を歩いていると手裏剣が飛んでくる。
 ここ、子供たちの練習の場だったらしいです。
 手裏剣には毒が塗ってあるからうまくよけないと危険だと。
 一人の子供の足に刺さっていたのでお国が手当してあげようとするんだけど、拒否られて
しまう。この子はねずみ、という名をつけられていた。
 無門も、まあ生き残れなければ死にますねとか軽い。
 近くに子供らの死体もあるし。
 お国はショックを受けたでしょうね。
 この国の命はこんなにも軽いのかと。
 ちなみにこの子供らも他国から買われてきたらしいです。
 口減らしのために子供を買って欲しいところはありそうだしなあ。
 お国は無門に侍になれと言います。
 秀吉だって農民から成りあがったのだから無門もなれると。
 まあこんな暮らしが嫌なんでしょうね。
 で、またお国に締め出されていて「あかないな。なんでだよ」と言ってる無門笑った。
このあたりはアドリブかな。
 結構この映画は、思わず笑えるとこあって良かったと思うんだけどなあホント。

 さてさて。
 城があっという間に出来まして。
 皆、信雄からの御祝い金をもらっています。
 で、信雄の臣下らが、後は自分らが守っておくから皆さんゆっくり休んで下さい、と
言うのですね。
 皆はお金もらってほくほくしながら出てくるのですが…。
 臣下らは、二度とここに入らせるな、と言って門を閉じている。
 一方伊賀のやつらも、もう城に用はないということで爆破。
 さすがわかってたな。
 つまり信雄は金を巻き上げられただけだったと。
 こういう狡猾さはやはり伊賀の方が上ですね。
 
 十二評定衆らは、あるやつに術をかけたとか言ってます。
 要するに洗脳術ですね。
 
 信雄は事の次第を知り、怒って伊賀攻めをしろー!と言ってますが、大膳が止めた。
 これは平兵衛がふった罠ではなく単にオメーが騙されただけだろ。
 お金儲けてから城を焼いた、そんなアホを攻めて何になるんだと。
 まあそらそうです。
 
 このあと大膳と左京亮が対立してたけど、左京亮が「元の主を殺してワシが平気と
思うか」って言ってたけど、あんた手も足も出てなかったですやんか。
 まあ大膳の、これ以上むやみやたらと戦をするなというのは正しいと思うんだけどねえ。

 伊賀の国では、どうせ信雄が攻め込んでくるだろうから迎え討とうぜ、となってるけど、
誰が金を出してくれるんだ、と皆全然乗り気じゃない。
 だから倒した兵からかっぱいでいいことにしとけばいいのに。
 それ売ったらそれなりの金になんでしょ。
 お国も戦争と聞いて呆れます。
 無門は逃げようかと言うも、お国、どうやって食べていくのかと全然乗り気じゃなかった。
 冷静ですな。
 まあこの時代、他国から逃げてくる人ってのはそんな珍しくもなかったんだけど、田畑
とかはないから食うに困るってのは多かったようです。

 深夜。
 無門は信雄の寝所に忍び込みます。
 直接脅しにきたわけか。
 てかいくつと聞かれて信雄ピースしたから余裕あるなと思ったら、21と答えるためだった。
 口で言えよ口で。
 無門は伊賀攻めすんなというけど信雄には逆効果だったようで、女子供すべての首を
斬り、さらし者にしてやると。
 今度は無門がカチーンときた。
 お国の首もそうするのかと。
 で、自分が戦場にて信勝の首を斬り落としてやると宣言して無門出て行きます。
 帰るのかと思ったらなんか牢屋に出てきた。
 道間違えたのか。
 そこには平兵衛が捕えられていました。
 と、奥から変な声がするので向かう無門。
 そこには凛がいました。信雄の嫁さんね。
 ここに入れられてたんかよ。
 凛は小茄子を差出し、無門に信雄を討ってくれと頼む。
 これは売れば一万貫にはなるからと。
 まあ大体2〜3億ですかね。
 父が割ったのはまがい物でした。つまり、信雄はそんなことすら区別つかんボンクラだと。
 無門は引き受けて去ろうとするけど、当然こいつはそのままトンずらするつもりだった。
 ところがその後ろで凛が侍女とともにのどをついて自害しているのを見た。
 あ、ちなみに平兵衛はずーっと騙されるなー嘘だーと叫びまくってました。
 無門はなぜだとつぶやく。
 平兵衛、お前にわかるわけがない、命をかけた願いが、金より大事なものがこの世に
あるということを、と言って無門わかってたまるかっていうけどもしかして無門は、自分に
とってのそれがお国であることはまだ自覚してないってことなんかな。
 珍しく、敵の方が伊賀の国が間違ってるのに気付いてて、主人公はまだ気付いてないって
感じですね。

 信雄の方はめっちゃ怒ってて伊賀に攻め込むぞーと言ってます。
 止める大膳に対して信雄は、お前いかんなら別にいいわ、お前がいなくても伊賀を攻め
滅ぼしてやる、と。
 大膳、はたと気づきます。
 左京亮に、自分がこの伊賀攻めに出たらどうなると。
 左京亮は、大膳は部下の信頼も厚く、付き従うものも多いから、当然その兵の数が
出ることになるだろう、と。
 そして大膳、改めて平兵衛に伊賀で何があったかを聞くんですね。
 平兵衛は、伊賀で自分の弟を殺されたこと、たかが村同士の小競り合いでと話。
 しかし誰一人弟の死を悲しむ者はいない、伊賀は人にあらず、と。
 いや多分大膳が聞きたいのはそういうことではない気がするんだけど…。
 大膳は、お前の方が術にはまってるな、と平兵衛に言うんですね。
 小競り合いで弟が死んだのからしてもう、平兵衛に伊賀を裏切らせる戦術であったと。

 あの伊賀の話を聞いていた平兵衛は、それを逆手にとって信雄に、城を作ったらいいとか
ここに作ったら困るはずということを伝えた。
 それすらも伊賀の策略だったというわけです。
 城作るけど壊してしまえば脅威にはならないし、金も儲かると。
 でもって、信雄が怒り狂って攻め込んできても、大膳が動かなければ兵力は半分、
となれば伊賀が十分対抗できる人数となり、勝てる。
 そうしたら伊賀の評判は響き渡り、下忍の注文が沢山くるというわけですね。
 そこまで読んでの弟殺しかぁ…。
 でも他国にだって忍者いるしね。
 
 信雄は大膳の話を聞きますが、こいつも大概アホだから大膳の力なんかいらんしとか
言ってる。
 ここで大膳は信雄を叱りつけます。
 これでやっと信雄も目がさめたのか、北畠家の当主をお前らに討たせたのは自分の
間違いだったと認めた。
 まあそれはそれでともかくとして。
 大膳、伊賀攻めに参戦すると名乗りをあげ、他の家臣らも次々従った。
 これは伊賀の計算が狂ったことになりますなー。
 さてさてどうなりますことやら。

 無門、お国に逃げようとか言ってます。
 信雄に会ってきたけど、女子供にも容赦しないっていうから逃げようと。
 小茄子もあるしこれ売れば金になるから商いでもして京で夫婦になろう、と。
 うーん。
 そういうわけで天正7年9月。
 信雄の軍勢と伊賀の戦いが始まるわけですが。
 伊賀は大膳はいないんだな?と確認してる。
 勝てるぞーみたいな感じだけども、なんと敵方に後ろに回り込まれていた。
 まあ平兵衛がいるからバレますわな。
 むしろ平兵衛を操ってた割にそこらの、自分らの情報が洩れるかもしれない、
というとこは考え及ばないんでしょうかこの人らは?

 しかも伊賀の忍者めっちゃ少ない。
 どういうことだ、と長らは怒ってるけど、大半はタダ働きが嫌で他に逃げ出していたんですわ。
 もちろん無門もそうだった。
 
 信雄の軍に裏から回り込まれてやられまくったり、左京亮の兵だと思ったら大膳の軍勢だったり。
旗持ち変えるのかっけーな。
 あと地図で説明でるのですごいわかりやすいです。
 それと、ここの大膳のシーン。
 撮影用のライトめっちゃ映りこんでるけどなんで?
 すごい不自然なんですが。
 
 ともあれ伊賀の忍者らメチャクチャやられてますがな。
 それと、地に隠れていた忍者らも、平兵衛の指摘によってバレバレ。
(ここ、最初の小競り合いのシーンが伏線になってます)
 
 無門とお国は逃げていたのですがその途中お国が、ねずみは逃げたのでしょうかと言い出す。
 なんで、ちょっと触れ合っただけのあの子を異常に気にするのかサッパリわかんない。
 ほかにも子供沢山いただろうに。
 無門はこともなげに、逃げる知恵はないでしょうから、駆り出されているでしょうと答える。
 と、お国は逃げるのやめて戦に加わると言い出した。
 慌てる無門。
 お国は彼に小茄子を差し出します。
 無門、「ここに一万貫ある、戦に加わる者はワシが褒美を出す、雑兵一人10文、かぶと首は
1000文(だったかな)、信雄の首は5000貫だー」と叫ぶ。
 皆は金がもらえるなら、と戻り始める。
 ここのシーン良かったな。
 皆飛び跳ねながら忍びの衣装に着替えてんの。
 まあ立ち止まってズボンはいてる人もいましたけど(笑)。

 お国は、死んではだめですよ、というけど無門が、心配してもらったのをかみしめていて笑った。
 こういう感情はあるのにねえ。

 そういうわけで皆どどどーっと戻ってきましたよ。
 てか下山が偉そうでちょっと腹立つけど。
 平兵衛に、この音に気付かないとはお前はもう忍びではない、とか、これしきの兵とは
このことかー!とか。
 別にお前の人望で戻ってきたわけじゃないから!
 左京亮も、忍びが正面から戦うかとか言ってるけど上からも下からも仕掛けてきてるし…。
 無門が途中カメラ目線でポーズ決めてたの笑った。

 というわけで吹き矢で敵倒してる人すごすぎる。
 コナン君の麻酔銃もびっくりだね!
 
 信雄、もう負け戦はハッキリしてるわけですが。
 無門がやってきましたよ。
 あわやというところで、飛んできた矢で無門すっ飛んでいった。
 どんだけ威力ある矢なんだよ。
 大膳の矢でした。
 ここで大膳と無門の戦いになるけど、やはり無門も強かった。
 忍び衣装の下にかぶとをつけてて、これで斬られても死ななかったわけです。
 大膳はあれをつけてあの動きか、とびっくり。
 無門、今まで外したことなかったからどうなるかわからんぞと。
 悟空の修行着かよ。
 この後槍に囲まれてもものともしない無門は、面白かったなあ。
 こんなん時代劇じゃないという人もいるかも知れんけど、ここの遊び心は悪くないと思った。
 
 てか信雄もさっさと退却すればいいのに。
 一人になると襲われそうでやばいから?
 で大膳がケガ負ってピンチとなった時に、放たれた矢で無門すっとんでいった。
 信雄があの弓で放ったらしい。
 よくそんな力あったな…。
 それで信雄は大膳とともに退却しました。

 伊賀の連中は大勝利、と帰宅してきます。
 お国、無門のことを聞いたら、無門は死んだと言われた。
 誰も確認してないやろがー!!!

 信雄、自分は何と言う阿呆だと言ってるけど、今頃気付いたんけ。
 で、城内を兵に開放するから皆ゆっくり休めと言うのですが…。
 平兵衛1人だけが気付いた。
 あーここはかっこよかった。
 城の中の雑兵に無門が変装して紛れ込んでいたんですね。(他にも数十人ほど)

 矢が放たれた時に、変わり身の術で使った木をとっさにとって、それ突き刺して
助かったらしい。
 ここら完全に漫画の忍者ですがまあ面白いからいいと思う。
 この後平兵衛と無門の対決が。
 川やってました。
 ここのシーンだっけ、撮影に3日間かかったって言ってたの。
 それだけあって迫力はすごい。
 てか軽くなった無門と同等に戦うのかよ平兵衛。
 結局平兵衛は無門にやられるんですが、彼は無門に自分がやられても伊勢の者には
手を出すなと約束させ、死ぬとき自分は人として死ぬ、と言い残して力尽きました。
 無門は大膳に、伊勢に埋めてやって欲しいと頼みます。
 そして信雄に、その首預けるといって仲間とともにかえっていった。
 うーん。
 ここがちょっとわかりにくいかな。
 無門が平兵衛の死に何かを見いだせたようには思えない描写が気になった。
 もちろん、何も感じてないならそれでいいんですが、だったら信雄をそのままにして帰る
理由にならんしね。
 もう少し何かが欲しかったな。

 無門、帰ってくるけど「無事でよかった」と言うお国には目もくれず、宴で盛り上がっている
十二評定衆のところにいって1人を刺し殺した。
 己らの欲のためにようもわしらを躍らせてくれたな、と。
 でも金で動いてたのは自分もだから、ここらまったく説得力ない気がするんだけどな…。
 あ、CMの「後先考えてムチャができるかー」はここです。まさかここでやるとは。
 連中は、無門を殺したら生涯年貢を免ずる、と言う。
 皆が集まってくる中、お国が「小茄子がここにある」とかいって出してくるんですね。
 この動きもアホだなと思うんだけどそもそも無門が、お国ノーマークってのが納得いかない。
 何もしなくても人質に取られていたらどうするんだろうって。
 まずお国を逃がしてからにすべきだったのでは。
 
 で、無門の助けも空しくお国は、吹き矢によってやられてしまうわけです。
 最後無門に名を尋ねるも、「自分も買われた身だから名なんてない」と無門が答えると
「可哀想」と言い残して。
 無門、小茄子を叩き割り、お国を抱き上げて「自分はなんとうバカ者だ」と言います。
 で、「おのれらは人間ではない」と言って立ち去る。
 ここ、一人の子(ねずみ)が不自然にアップになってたけど、これも不自然すぎてなあ…。
 
 つーかこのラストが唐突すぎて「は?」ていう感じだった。
 もう少しなんか、無門の変化をわかりやすくしろよと。
 お国が殺されるのも唐突すぎて。

 それから2年後。
 織田軍を退けたというので伊賀には下忍の注文が沢山入ったらしいですが、本気で
準備してせめてきた織田軍にかなうはずもなく、忍らは敗れ去りました。
 無門もいないしな。
 ただ大膳は忍びが滅びたたというのは違う、やつらの息の根は止められない、各地に
散ったのだとか言ってますが。
 ここらも強引すぎて。
 己の欲望のままにいきるやつが各地に散ったみたいなこと言ってるけど、そんなもんは
忍じゃなくてもどこにもいるでしょうに…。
 現代にも紛れ込んでるというこじつけはちょっと不要だと思う。

 この戦の中に無門がいないと言われてたけど、伊賀のやつらが見たと言ってるらしい。
 どうもねずみという子供を探しにきていたと。
 ここらも強引すぎて。
 お国が気にしていたのは、この子供だけではなくて、他から買われてきた子供達全部
だったと思うんですけどもねえ。
 
 大膳は思わず、人になったつもりか、と吐き捨てるのですが後ろから「本当ならいくら
くれる?」という声が。
 振り返るもそこに姿はありませんでした。

 その後私は父に育てられた、というナレが。
 そうです、ナレをやっていたのはねずみでした。
 てか歩いてる最中、ねずみが無門の手を振り払ってて笑える。

 母のことはよく覚えていない、父によりと、美しく、そして怖い人だった、と。
 いつ結婚したんですかねえ。
 というかなんで本当に育てることになってるのかまったく意味わかんない。
 最後はモヤッとして残念でした。
 戦いの様子がコミカルで面白かっただけに、最後なんか伊賀の連中をやりこめて
すっきりして去っていくくらいが良かったのではないか、と思います。
 オレ一人vs織田軍1万、のフレーズはさすがに誇大広告過ぎましたね。
 あと私、伊勢谷さんは織田信長役かと勘違いしてました(笑)。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→忍びの国