多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→2分の1の魔法


2分の1の魔法

9/1鑑賞

 あんまり期待しないで見たらすごく良かった。
 2分の1の魔法って、お父さんの下半身、つまり体の1/2だけよみがえらせるからかと
思ってたら、最後までみたらタイトルの意味がわかる。
 いいなあと思いました。

 遠い昔、この世界は魔法にあふれていました。
 ケンタウルスは地を走り、人魚や妖精がそこらにいて、皆魔法を生活に役立てていた。
火がなかなかつかなくても魔法があれば火をつけられる、ドラゴンをあっという間に退治
できる、照明もすぐつく、便利ですね。
 ただ魔法は簡単には取得できなかった。
 だから魔法を取得できない人は電気やガスなどを使うようになり、世界は自然、現代
社会のようにスマホや電車、車、飛行機といった便利なものに置き換えられていったの
でした。
 確かにこの理屈はわかりますわ。
 誰にでも使えるというのは合理的だもんね。
 そうして魔法は消えていったのでした。
 
 エルフの少年、イアンは内気で何をやってもうまくいかない性格。
 今日誕生日で16歳になりました。
 ペットとしてドラゴンを飼ってる。すごい。
 んで生まれる前に亡くなった父親を慕って遺品のパーカーを着ていました。
 で。
 車の運転教習かな、それにも挑戦したいと思ってるらしい。
 母はポジティブにいけと励ましてるんですが…。
 ちなみに兄はバーリー。一言でいえば中二病。
 確かに言動は痛いんだけど憎めないんだよなあ。
 きれいなジャイアンみたい。
 ただ先日、公園の噴水が取り壊される際に抗議運動したりして、母の恋人である警察官の
コルトに目をつけられてるようです。
 うーん、まあ思ったことはすぐ行動するタチなんでしょうね。
 このコルトはイアン、バーリーから敬遠されてる。
 気持ちはわかる。
 父親面されたくないって気持ち。

 この朝のやり取りの中で、イアンが朝食食べようとしてあれこれ邪魔が入り結局
食べられないのは笑うわー。
 登校途中に立ち寄ったファストフードでハンバーガーを注文していると、パーカーを
見た人が声をかけてきた。
 その人は偶然イアンの父を知っていた人でした。
 父のことを知れて嬉しいイアン。
 生まれた時から父がいないからちょっとしたことでも知ることができるのが嬉しいん
だろうね。
 イアンは内気な性格を直そうと、今夜の誕生日パーティに学校の友人を呼ぼうと
決意するのですが…。

 ちなみに運転の教習は高速道路乗れなかった。
 合流が出来ない、苦手って人確かに多いんだけどこれは速度不足によるものが多いです。
 そもそも80キロで走ってるとこに、50キロとか60キロで走って合流しようと思うのが間違い。
 しかも、そんな遅い速度で無理矢理合流して本線の車にブレーキ踏ませても平気な車
いるけど、そんな危険な合流してたら近いうちに事故になるから絶対にやめましょう。
 話がそれました。
 イアン、友人に声をかけてパーティに誘おうとするけども、バーリーがめっちゃど派手な
車で迎えにきたので友人を誘うことをあきらめた。
 バーリーの車にはペガサスがペイントされてました。
 うーんすごい車だ。
 自分で修理したりカスタムしたのはすごいけどね。(アメリカではこういうのは普通らしい)
 ただこの時点では私も、痛い兄貴だなあとは思ってました。
 大学に通わず、魔法について研究してカードゲームであれこれ言ってるんだから。
 ちなみにいろいろ違反切符はもらってるようですね兄貴…。
 グローブボックスに大量に入ってたから。

 イアンは自室で、父の音声が入ったカセットテープを聞いてました。
 そして母が、イアンが16歳になったら渡してくれと言われていた、と父からのプレゼントを
出してきた。
 イアンにだけではなくて、二人に渡して欲しいというもの。
 それは、魔法の杖とフェニックスの石、そして魔法を記した紙でした。
 復活の呪文で、死者を一日だけよみがえらせることが出来るというもの。
 バーリーがノリノリで復活の呪文を唱えるが何も起きない。
 ほらー呪文違うんだよ。
 書き留める時何度も確認して書いたのに、呪文が違いますって出た時の絶望感と
いったら…。(それドラクエや)
 がっかりしたイアンですが。
 何の気なしに呪文を唱えてみたら杖が反応した。
 ビックリするイアン。
 部屋の中のものがあちこちすっ飛んで、音に驚いたバーリーが入ってくる。
 イアンはビックリしてバーリーを拒否ると爆発が起きた。
 あぶねーな。
 そして兄弟が部屋の中を見回してみると。
 そこには下半身だけの父が。
 うーん。
 でもバーリーがすごいなと思ったのは物怖じせず、ちゃんとコミュニケーションとろうとしたこと。
父も気づいて理解したようでした。
 高いコミュニケーション能力!

 イアンは、明日の夕日が沈むまでに父親を全身復活させたい、と言います。
 そこでバーリーは自分がやっていたカードゲームの話を出してきた。
 復活の魔法を使うためには、フェニックスの石がもうひとついる、そのヒントはカードゲームに
記された「マンティコアの酒場」にあるはずだって。
 イアンはそんなフィクションが信用できるのかって感じだけどバーリーにはおそらく直感の
ようなものがあったんだと思います。
 イアンだけだったらたどり着けなかっただろうね。
 そして二人はいざ、酒場を目指し出発する。
 エアコンかけたら改造しすぎて爆風だったのは笑ったわ。
 イアンは車の中で父が復活したらやりたいことリストを作ってました。
 そんなイアンにバーリーは、魔法の練習をしろと言ってくる。
 カードゲームのガイドブックに乗ってる魔法が実際に使えるはずだ、と。

 一方母親は兄弟がいなくなってるのに気づき、車で探しにいくことにしました。
 行くんかーい。
 
 二人は酒場につきました。
 ここでフェニックスの石の地図が手に入るはず、と意気揚々とあけると!
 …ファミレスになってんじゃねーか!
 時代の流れか…。
 バーリーが店長のコーリーに声かけるけど全然ダメだった。
 っていうか子供用の塗り絵出されても。
 地図だけど確かに!
 本物は店に飾ってあったけど、これはあげられないというコーリー。
 てか兄弟二人ともデジカメ持ってきてないの?
 スマホはある時代なのに。
 コーリー、昔はよく冒険者に石のありか教えて送り出していたけど、ケガしたらうちの
責任になるしそういうのはやめたというんですね。
 ここでイアンが「でも命を顧みず冒険に行こうと言ったのはあなたですよね」と壁の
コーリー肖像を示してみせた。
 んでコーリー昔の血がよみがえったのか「そうよ、私は戦うマンティコア」とか言い出して
口から火を吹き始めたため店内が火事に。
 急な展開についていけないよ!
 この騒動の中、地図は燃えてしまいます。
 ところがバーリー、冷静な観察力でもって、お子様が完成させていた塗り絵を持ち出していた。
 しかもイアンは父の下半身がピンチになった時、魔法を発動させたんですね。
 どちらも最初の一歩は踏み出せたといったところでしょうか。
 
 さあ、塗り絵の地図でカラスダケというところを目指すことになったのですが。
 高速に乗ればいけるというイアンに対し、バーリーは違う、と言う。
 古来の道をいった方がいいと。
 ゲームどおりの道ってことでしょうね。
 
 母は通りすがりの人の目撃証言を頼りに酒場にきたのですが。
 酒場は火事真っ最中だった。
 そしてコーリーが、「兄弟はフェニックスの石を探しに向かったけど、呪いがあることを
説明し忘れていた」というのを聞き、警察官に対してうまいこと言いくるめてコーリーを
連れ出すことに成功するんですね。
 こういう度胸があるところをバーリーは受け継いでいるんだろうなと思いました。
 面白い。
 そんで車中で会話するんだけど、コーリーが「怖いものしらずね」って褒めるんですね。
母はバーリーのことだと思ったのだけどコーリーはイアンのことを褒めていた。
 いざという時はやれる子なんだよね、イアン。自信がないだけで。
 で、呪いを解くために剣がいるんだけどそれ売り飛ばしたらしい。
 おい…。


 ところで兄弟の方は車がガス欠を起こしていました。
 バーリーはイアンに、魔法で携行缶を大きくしたら、少し入ってるガソリンの量も増えるという。
イアンは、「携行缶が大きくなっても容量は増えないのでは」とかつまらんこと言ってますなあ。
こういう風に常識にとらわれてるうちは魔法うまく発動できないのかなあ。
 携行缶を大きくしようとしたイアンですが、バーリーが横からあれこれ口出したのでうるさい、と
跳ね除けたはずみに、バーリーに魔法があたり、バーリーは小さくなってしまった。
 大きくなる魔法をかけていたのになんで小さくなったのかとか突っ込んだらダメです!
 
 なんやかんやいい争いのあげく、ガソリンスタンドを見つけたのですが…。
 丁度そこに無人のバイクが入ってきた!と思ったら、妖精たちが乗ってた。皆で動かしてる
らしい。それはすごいけどガラ悪いな…。
 早くガソリンを入れて立ち去ろうとするイアンだけど、下半身だけの父が歩いてて妖精に
ぶつかったりしてケンカ売ってると思われたらしく(上半身は人形っぽくしてある)、急いで
逃げるハメに。
 バーリーはバーリーで妖精に対して飛べるはずとか言ってたしなあ。
 退化した妖精にとったら挑発されてるって思ったんでしょうね。
 バーリーが小さいのでイアンが運転しないといけないのですが、無理無理とうるさい。
 いいからやれよ。
 そんで高速に上がるハメになって、また無理無理言っててうざいんだけど、バーリーの
アドバイスで何とか高速入りました。
 追いついてきた妖精とのカーチェイスみたいなんはなかなか面白かった。
 ここであの改造エアコンも役に立ちますよ。
 
 この高速カーチェイスのさなか、妖精吹っ飛ぶんだけど、本能なのか飛べるようになってた。
すごいな。
 バーリーもからだが元に戻って一安心だったのだけど、高速から下りたところで警察に見つかった。
スピード違反かな?
 わからんけど。
 後ろがあいて父の体が勝手に下りていってしまったので兄弟大慌て。
 ここでバーリーはイアンに変身の魔法をかけることをアドバイス。
 ここにいてもおかしくない人物。
 コルトに。
 つまりは、コルトは恋人である、イアンとバーリーの母の息子とドライブの指導をしている最中
だった、という状況を作り上げたわけです。
 ただこの魔法、嘘をつくと体が元に戻ってしまうので気をつけろ、とバーリーは警告する。
 警察官にいろいろ質問されてイアンなんとか答えるも、「まあ兄の方は問題行為してるから
ほんと大変よねえ、やっかいものだしねえ」と言われて、「そんなことない」と言ったら体の一部が
戻ってしまう。
 それを見ていたバーリーは、イアンが自分のことを本当はやっかいな存在だと感じている、と
気づいてしまったのです。
 ショックだっただろうねえ。
 そんでなんとかごまかして車に乗り込んで立ち去るのですが。
 対応した警察官、足跡がケンタウロスから普通の靴の足跡に戻っていることに不審を抱いた。
 すごいなこの警察官…観察力すごすぎる。
 そこで無線で、コルトに連絡を取って欲しいと伝えます。

 兄弟は。
 バーリー、真顔で黙って運転してました。
 イアンはとりなそうとするけど何を言えとって感じだよね。
 車止めて自販機の前で言い争う二人ですが。
 父がカーステの音楽で踊りだすんですね。
 踊りが好きな人だったのかな。
 ヘタクソだと笑う二人。
 父は二人にも踊るよう言ってきて、踊ってる間に二人は仲直りしてました。
 良かった。
 バーリーは自分も父親に会いたいんだ、とイアンに言います。
 そりゃそうだろうね。
 
 そういうわけで一行は最初にいっていた、おそろしの道を進むことにします。
 バンパー落ちたぞ。

 母とコーリーは剣を売った質屋に。
 10ドルと言われたので母、払おうとするのですが、コーリーが余計なことを言い出し、この剣に
価値があると感じた店長は剣の価格を吊り上げはじめた。
 ここでコーリーが痺れを切らして、尾の毒で麻痺させるんだけど、もともとあんたのせいだよ…。
なんかこの二人危なっかしいな。
 んで母はコルトから二人の向かった方向を聞いています。
 うーんこの世界の警察官なかなか有能だなあ。
 
 朝。
 だだっぴろいところを走っててバーリー、ゼラチンキューブがきたら怖いんだぞとゲームの話を
してるけど、あんたが前を見ないで運転することのほうがこええわ!
 危なく崖から落ちるところだった。
 車を止めてみると、底の見えない切り立った崖になっていて、向こう側には跳ね橋があるのだけど、
イアンの魔法は届かない。
 つまり、別の、橋を作る魔法でイアンが向こうに渡って、跳ね橋をおろして車で渡ろうという作戦に
なるのですが。
 イマイチ自分の魔法を信用できないイアン。
 橋を作る魔法を唱えて一歩踏み出すも橋作れてなくて落下した。
 もちろんロープがあるのでバーリーが引き上げてくれましたけど、これは怖い。
 でもバーリーはできると信じてるといいます。
 そうだね。
 イアン、もう一度チャレンジ。
 すると本当に足元に橋が出来たのです。
 喜んでわたっていくイアン。
 ところが腰に結んでいたロープが解けてしまう。
 バーリーのいいところは、それで引き返させるのではなく、ロープがちゃんとついてると思わせて
イアンを向こう側に渡そうと思ったことですね。
 イアンもわたってから振り向けばいいものをあと一歩のとこで振り向いて、ローブがないのに気づいて
しまった。お前は渡りきる直前にネタばらししてひどい目に遭う因幡の素ウサギか。
 それでもまあ何とかわたりきったのでよかったですが。
 ものすごい顔で跳ね橋おろしてたの笑ったわ。
 いつからロープなかったの、と聞くイアンに、半分くらいからと答えるバーリー。
 でもうまくいったろというバーリー。
 そうですね。
 この跳ね橋の上にはカラスがいた。
 イアンは「カラスダケ」をそういう名前の岳だと思ったけどバーリーは、カラス「だけ」見てゆけという
意味だと解釈。
 カラスの示す方向を見るとその先には別のカラスがいました。
 いいですね。
 と、出発しようとしたらコリンが追いついてきた。
 はっや…!
 母を心配させるな、一緒に帰ろうというコリン。

 ここでイアンおとなしく車に乗り込むんですね。
 バーリーがどうするのかと言ってたらイアン、車をカラスの方向に走らせ始めた。
 いいですね。
 てかコリンも応援パト呼びすぎだし、早く来すぎだし…。
 カラスが示す方向に向かったら通行止めだった。
 引き返すにも向こうからはパトが。
 崖の上の石を落とせ、とバーリーは言うもイアンの魔法は届かなかった。
 そこでバーリーは意を決します。
 自分の愛車を突っ込ませたのでした。
 敬礼するバーリー。
 ここのシーンすごくいいですよ。
 タイヤがパンクして、まるで馬が走ってるように見え、窓から違反切符が飛びちって羽の
ように見え、段差でジャンプしていくさまは確かにペイントされたペガサスのようでした。
 そうしてバーリーの車が突っ込み、大量の落石によって道路はふさがれたのでした。
 落ちたパーツを拾うバーリー。
 所詮ただのポンコツだしな、って言ってたけど彼はどういうつもりで言ったのでしょうか。
 なんかすごくこのシーン胸にきました。

 カラスの方向に向かうと最後のカラスは下を向いていました。
 下には何かある。川の絵と、×の入ったブロックがあった。
 ここでバーリー、下の川を行くことに気づいた。
 下に洞窟みたいなのがあって川の流れをたどっていけばいいと気づくんですね。
 ゲームのセオリーだね。
 ただこの川をずっとたどっていくのは果てしない時間がかかりそうということでイアン、
バーリーが食べていたスナックをでっかくして船にし、乗ってくことを思いついた。
 すばらしい。

 母の方は妖精が飛んできたせいで車事故ってしまうのですが、コーリーに、あなたは
飛べるはずよと言ってました。
 うーん。まあいいや。
 
 ボートで川をたどっていく中バーリーはイアンに父の思い出が実は4つあったことを伝えます。
今までは父との思い出は3つって言ってたんですね。
 最後のひとつはいい思い出ではなかったから。
 子供のころつれられていった病室に入ると、父は沢山のチューブにつながれていてた。
 それが父らしくなくて怖くて、兄は病室に入れず、最後のお別れをすることが出来なかった。
 これは気持ちわかるなあ。
 子供からしたら怖いでしょ。
 こんな変わり果てた親の姿を見るのは。
 バーリーはその時から、もう二度と何も怖がらないことにした、とイアンに言います。
 彼が無鉄砲なように見えて、何でも怖気づくことなく向かっていったのは、父への誓いが
あったからなんですね。

 さあ、最後の試練のような場に出ました。
 ワナがたくさん仕掛けられているらしい。
 その道を頑張って進んでいく三人。
 しかもあのゼラチンキューブきたぞ!
 笑えるのがここで、下に落ちたら死ぬ場所を、バーリーに「ボクを信じてジャンプして」と言い、
バーリーを浮かせたのはいいんだけど、それを足場にして自分と父が踏みこえていくっていう。
 銀魂じゃないんだから!
 お兄ちゃん足場にしたら可哀想でしょ!

 さあなんとか閉じそうなドアに滑り込むも、今度は水。
 床のスイッチを押したら上の脱出口があくということで、父の下半身に踏んでもらった。
 これはナイスアイディア。
 そうして最後の試練を乗り越えた、と意気揚々と出てみると…。
 そこは、イアンの学校の前でした。
 あれだけの冒険をしてここに戻ってきたらそりゃがっかりもしますが。
 君等は方向を確かめなかったのか?

 ただここでよくないなと思ったのが、何かヒントを見出そうとしているバーリーに対してイアンが
だからいっただろとか時間を無駄にしたとかののしり始めたことですね。
 気持ちはわかるけど、これだけの仕掛けがあってここにきたのがムダではないと思うんだけどな。
 イアンは残り時間を父と過ごす、といって夕日が見える丘にいってしまいます。
 一方バーリーはまだ考えていた。
 そうして彼は気づきます。
 撤去に反対していた古くからの噴水があることに。
 そこに上っていっていろいろ調べてると果たして、あの持ってきたブロックをはめ込むところがあり、
フェニックスの石が現れたのでした。
 あきらめなかったバーリーの勝ちですね。

 一方イアンは手帳を取り出して、父とやりたかったことリストに線を引いてるのだけど。
 彼はふと思い出します。
 運転の練習とか、キャッチボールとか、楽しく会話することとか笑いあうこととか。
 それらをすべてバーリーが一緒にやってきてくれたことに。
 人生を分かちあうことも、父のいないイアンに対してバーリーが全部やってくれたことに。
 彼の望みは父とではなかったけどちゃんとかなっていたのです。

 バーリーが石を手にすると同時に、赤い煙が噴出した。
 これこそ、コーリーが伝え忘れた呪いでした。
 とんでもねーもん伝え忘れたな…。
 呪いは学校や周辺を壊し、それらのパーツで出来たドラゴンの姿に。
 これを倒すにはあの剣が必要です。
 ドラゴンの顔が学校の壁に書かれていた竜の絵使われていたんだけど、なんかこういうとこ
ゴーストバスターズのマシュマロマン思い出したなあ。
 怖くないものが怖い存在にかわる瞬間といいますか。
 逃げるバーリー。
 ドラゴンが迫る。
 そんな中、コーリーきました!
 剣を持った母もいます。
 これは頼もしい。
 バーリーは母にドラゴンの弱点を伝えました。
 イアンはバーリーに謝り、石を受け取って復活の呪文を発動させます。
 今度はバーリーがイアンを支えるのが良かったなあ。

 そして母。
「私は気高き勇者!」って言いながらドラゴンに向かってく。
 バーリーが言ってたやつですね。
 こういう、最初の伏線がちゃんと生きてくるのいいなあ。
 剣はコアに届いてドラゴンの動きを一時止めることに成功。
 ところが完全に封じられず母は吹っ飛ばされ剣はどこかに飛んでいってしまう。

 よみがえりつつある父の前でイアンは、いつも自分にはバーリーがいてくれた、だから
父と会って伝えられなかったお別れをいった方がいい、とバーリーに言うんですね。
 ドラゴンとは自分が戦うからと。
 イアン成長しましたね。
 杖飛ばされてしまうんですが、イアンは手に刺さってた杖のささくれを抜いて大きくすることを
思い出す。
 冒険ではその場にあるもので何とかする、とバーリーに言われたことがちゃんと生きてますね。
 母が剣をなんとか手にして投げたそれをイアンは魔法でドラゴンにブッ刺しました。
 かっこいい。

 バーリーは父と何かを話しているようでした。
 イアンはガラクタの中でスッころんで兄の下にはいけなかったけど、話す姿を見ていました。
 なんか笑いあってるし。
 ハグする二人。
 そして父は光の中に消えていきました。

 バーリーが戻ってきてイアンに言います。
 父は子供の頃、お茶目な魔法使いウィルデンと名乗りたかったそうです。
 そしてイアンのことも立派になったと褒めていて、そしてハグをして欲しいといってたって。

 結局イアンは父と会うことはかなわなかったけど、もともとない記憶だったからよかったのかも
知れません。
 そしてバーリーはあの時言えなかった後悔をちゃんと伝えられた。良かったですね。

 そうして、コーリーのレストランでは妖精がバイトとして雇われ、コーリーも武勇伝を皆に
披露していました。
 イアンは学校を魔法で直し、魔法のすばらしさを皆に説明し、友達も出来た。
 コリンは自分の足で走って出勤するようになったし、バーリーは自分の車第二号を作りました。
イアンは魔法で素敵なペイントをしてあげてた。
 さあ、今日もまた冒険が始まります。


 この映画のタイトル「2分の1の魔法」。
 魔法が半人前って意味じゃなく、兄弟二人の力が必要だったということなんでしょうね。
一人ではうまくいかなくても二人が力を合わせればうまくいく。二人でならLを越えていける。
(後半デスノート!)
 心が温まる作品だと思いました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→2分の1の魔法