多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→モービウス


モービウス

4/4鑑賞

 うーん…悪いけどあんまり好みの映画ではなかったなあ。
 あまり主人公に感情移入できないというか、外見がね。
 アメコミでは人気出るだろうけど、日本だとどうかな…って感じではある。
 ただ吹き替えにリアル親友の中村さんと杉田さんが採用されたのはいいですね。
より演技に深みが出そう。
 あと個人的な感想を言わせてもらえば、親友がヴィランになってしまって、主人公は
彼を救うべく仕方なく自分も薬を注入してヴィランになるくらいの方がよかったなと思いました。
子供時代の性格見てると、ひねくれてた主人公がこうなるっていうのどうしても違和感が
ありまくりで。
 まあ親友も超人的な力を手に入れて内にあった暴力性が出て来たというのはわからなくもないけどね。

 コスタリカ、死の山といわれる秘境にとある博士がやってきました。
 名前はモービウス博士。
 彼は自らもかかっている血液の疾患を治す方法をもとめてこの地の吸血コウモリを
実験に使おうとやってきたのでした。
 血のみで生きているコウモリから何かわかるかってわかるわけねーだろと思うのですが
そこはノンフィクションなので細かいことを突っ込んではいけません。
 
 そこから24年前に戻って。
 ギリシャ。
 特定の血液疾患にかかった子供達が収容されている病院がありました。
 モービウスの隣にやってきたのはルシアン。
 モービウスは彼のことをマイロという独特のあだ名で呼びます。
 これはずっと変わることなかったけど、余裕がなくなった時にちゃんとルシアンって呼ぶ設定は
好きだなあ。
 こういうのなんとなく好き。
 で。
 外にはいくなよと警告するモービウス。
 彼らを差別するクソガキたちがいたからです。
 
 という話をしていたらマイロがいきなり倒れた。
 モービウス、ご声援ありがとうございました。(まだ始まってもねー!)

 機械の不具合らしい。
 ここでマイロマイロ言ってたモービウスがルシアン!ってちゃんと呼ぶのがいい。
 で、モービウスはヒューズが飛んでいるのを突き止めて、ボールペンのバネでこれを
直し、マイロの窮地を救います。
 この医療施設の院長であるニコルズは、彼の類まれなる才能を見抜き、自分が支援
するからとニューヨークの学校に推薦しました。
 そこから彼はめきめきと才能を発揮していきます。
 いつもモービウスからの手紙を楽しみにしていたマイロ。
 モービウスは独特の折り紙みたいにして手紙を出すのが得意なようですね。
 それが風で飛ばされてしまってマイロは取りに行くのだけど、クソガキどもにからかわれ、
反撃したことで暴行を受けてしまう。
 先にカッとなって手を出したのはマイロが悪いけど、病気の子を差別するがきどもも
いけ好かない。
 助けたのはニコルズでした。
 ただマイロはそのあとも倒れていた子供を殴り続けた。
 ニコルズは彼の中に眠る暴力性というか凶暴性を危惧します。
 なるほどこういう伏線があったわけですね。
 
 モービウスは19歳で血液感染学の権威となり、人工血液を開発したことで、ノーベル賞を
受賞するほどになっていました。
 でも彼は、自分の研究の過程でたまたま発見したにすぎないとして受賞を固辞した。
 それを同僚のマルティーヌに揶揄されていた。
 賞を受けていれば、支援者が山ほど現れて生活に困らないかららしい。
 病院としても欲しかっただろうね確かに。
 あと、吸血コウモリをたくさんつれてきたこともバレてた。
 てかこのコウモリ、えさちゃんともらってんの?

 モービウスはこのコウモリのDNAを採取して分析し、人のゲノムと融合させて血液疾患を
乗り越えようとしてたのでした。
 理論的にはムチャクチャですがそこはノンフィクションパワー。
 ラットに投入するとラットは死んでしまった。
 そんな中、モービウスと同じ血液疾患で苦しむ女の子の様子が急変して駆けつけるの
ですが。
 マルティーヌはふと、彼の研究室を見て、ラットが生き返っていることに気づいた。
 つまり理論上、モービウスやマイロが苦しんでいた血液疾患は乗り越えられるかも知れない、
ということがわかったわけです。
 しかし問題がひとつあった。
 アメリカの法律では人体実験が出来ないんですな。
 そこで彼は、マイロに連絡します。
 マイロの家にいった時、足の悪い医者がきた、と外国語で言われてたんだけど、モービウスが
ちゃんと理解してたの笑った。
 モービウスはマイロに、治療薬がもうすぐだということを告げます。
 マイロからしたら待ちに待った吉報ですね。
 今こそ大軍に挑むときだ、というモービウス。
 子供の頃クソガキにバカにされて二人の口癖になっていた言葉ですね。

 というわけで法に触れないギリギリの国際水域にやってきたモービウスとマルティーヌ。
 傭兵を雇ってたのはどういう意味だったのかわからなかったけどあれはなんだったんだろう。
 海賊対策かな。
 モービウスは開発した薬を脊髄に注射した。
 なんで脊髄なんよ…下手すると下半身不随になるよ。
 まあいいや。
 で、様子が激変して異常を悟ったマルティーヌは彼を拘束して実験室の外に出るんだけど
その時傭兵らが入ってきた。
 なんで入ってくるのかよくわからんけど好奇心からかな。
 暴れるモービウスを撃とうとするので必死になって彼女が止めていたら、モービウスの
姿は消えていた。
 消えていたというか天井にいたというか。
 駆けつけてきた傭兵を惨殺したモービウス。
 マルティーヌは吹っ飛ばされて失神してました。

 傭兵らの血を吸って我に帰ったモービウスは、自分がとんでもないモンスターになって
しまったことを理解します。
 多分凶暴性とかもコントロールできないんだろうね。
 極度の飢餓状態になると我を失うんでしょう。
 モービウスはカメラを見て自分がしでかしたことを把握、映像はすべて消し、救難信号を
出して自分は海に飛び込んで脱出した。
 健康体になっても一生血液を飲まなくてはならないのは大変かもね。
 自らが生み出した人工血液で代用できるのは皮肉っちゃ皮肉ですが。

 自分の研究所に戻ったモービウス。
 あの生み出した薬のサンプルを2つほど置いてるけど…。
 彼がおろかだったのはこの薬を厳重に管理しなかったことですね。

 救難信号を受けて駆けつけた人らから通報が入ったのだと思いますが、FBIの人が
二人きました。
 ストラウドとロドリゲス。
 彼らは状況から、モービウスが関与していると考える。
 当然っちゃ当然だけど。

 モービウスは人工血液を飲んで、どれくらいのどの渇きを我慢できるのか把握する
ことにした。
 ここら研究者らしいっちゃらしいですが。
 彼が危惧していたのは、欲する時間がだんだん短くなって、最終的に人工血液を飲んでも
きかなくなったらどうしようということでした。
 そうなったら人間の血液を飲まないといけない、と言いたいのだろうけど、なぜ他の動物の
血液を試してみようと思わないんだろう。
 血抜きとか必要な作業で血を飲んでくれる人いたら助かるじゃん。(そういう話ではなくて)
 あと限界に達すると命に関わるみたいな設定があるらしいけど、それは餓死に近くなる
ってことなんですかね。
 ただそれを言うなら人工血液を飲んでてのどの渇きが癒されるなら効果がなくなるという
のはおかしいし、飢えは満たされるはずなのでは?って思うんですがねー。なんか設定が
ボロボロだな。

 モービウスはコウモリが自分を仲間とみなしてくれていると気づきました。
 …特に嬉しくないなそれは…。
 コウモリのレーダーとかも能力として身についたらしい。
 あとは身体能力の向上か。
 まあ杖なしで歩けるようになっただけでも嬉しいでしょうね。
 
 そんな彼をマイロが訪ねてきた。
 研究の結果が知りたくてたまらないだろうね。
 彼は、隔離された部屋でもがしているモービウスを発見し、急いで助ける。
 モービウスはマイロに治療薬としての薬は完成したがこれは非常に危険だから渡す
わけにはいかない、とマイロを激しい調子で追い返しました。
 ここでマイロがあっさり帰ったことをモービウスはいぶかしむべきでしたね。
 自分の命がかかってるこの状況で、マイロが食い下がらず帰った、薬のサンプルは
どこにあった?ってことです。
 ここらは大体見当ついたかな。どうなるかは。

 深夜。
 ある看護師が襲われて命を落としました。
 ここホラー映画まんまで怖かったなあ。
 あと、モービウスの仕業ではないだろうなという確信はありました。
 彼は人を襲うことを一番恐れていたからね。

 モービウスはまだ足が悪いフリをして勤務をしてましたが、FBIのストラウドとロドリゲスが
やってきて一度は逃げるものの拘束されることに。
 取調べでロドリゲスが聖水持ってきたのは笑った。
 いや気持ちわかりますよ。
 ただ吸血鬼ならともかく、吸血コウモリにはきかないだろうなと。
 てか普通様子がおかしくて疑うのは薬中毒ではないんかと…。

 マイロが弁護士のフリをしてやってきました。
 モービウスにここにいるべきじゃない、と言い、彼は血液パックを置いていきました。
 そこでようやくモービウスは気づくのです。
 マイロが出て行く時杖を使っていなかったこと、健康体そのものだったこと、そして、自分の
あの薬をマイロが盗んで自らに投与していたことを。
 おせーわ。
 てかマイロはあの薬どこに投与したんでしょうね。普通に腕に刺してそう。モービウスが
痛い思いをして脊髄に刺した意味は。

 モービウスは血液を飲んで拘置所から逃亡する。
 すべてはマイロを捕まえるために。
 マイロは人の血を飲むこと、人を殺すことに全然罪の意識なさそうですね。
 健康体になって凶暴性が表に出て来たってことなんでしょうね。

 追いついてきたモービウスとどつきあいのケンカをするマイロ。
 最終的に地下鉄のホームにずさーってなったの悪いけどめちゃくちゃ笑った。
 何してんの。
 そこに駆けつけた警官たちですが、マイロに襲われて血を吸われてしまう。
 キミとは戦わないというモービウス。
 マイロは、この体を楽しめばいい、と言います。
 で、モービウスは飛んで逃げた。
 それはいいけど電車の前ウロウロするのやめなさい!
 危ないだろうが。

 FBIはまたもモービウスがやったのかって感じですが…。

 モービウスはマルティーヌに接触、協力を求めます。
 ま、彼女としても殺人をやってないと信じてるでしょうからね。
 好意もあるだろうし。

 二人が話し込んでいた喫茶店において、数人の怪しい連中がやってきた。
 おそらく偽札作ってるんじゃないかなと思うんだけど、モービウスは彼らをつけて、アジトを
のっとることにした。
 ここにある設備で研究を続けられそうだと思ったから。
 んなわけあるかーい!
 どういう理屈なんだよ!
 ともあれ残り時間も少ないのでモービウスは設備を作り変えて、能力を無力化する
薬を開発しました。テッテレ〜♪
 2つ作ってましたね。
 ひとつはマイロの分、もうひとつは自分の分なんだろうけど…。
 
 マイロはめかしこんで踊ってました。
 なんかジョーカーみたい。
 そんで酒場にいって女の子をナンパしてるけども、前から声かけてたって男連中に
絡まれる。
 おとなしく出て行った、と見せかけて外で襲って血を飲んでます。
 マイロがえらいな(?)と思うのは、男女の差別なく襲うことですね。
 一昔前の吸血鬼だったら美女だけが襲われるとかそういうのがあったから。
 マイロもちゃんとコンプライアンスは理解してますね。

 あとマイロはモービウスの研究所にきていた(いろい集めるため)マルティーヌにマイケルの
居場所を知らないかと尋ねますが、マルティーヌはうまいことしらばっくれました。
 鼓動を聞いてたけどマルティーヌが落ち着いたからうまいこと切り抜けられたようですね。
 いいんだけどこの映画、端々に説明が足りないなあ。
 なんでもかんでも全部説明しろとは言わないけど、原作知ってる上で進んでいくみたいなのが
ちょっとね…。

 モービウスはマルティーヌとデートしていい雰囲気になってますが、それをばっちりマイロは
見てました。
 ほんとしょーもな。
 多分、自分はいろいろ苦労したのにモービウスはなんでも持ってるみたいな劣等感こじらせて
んだろうなとは思うけども。

 FBIは酔っ払いらが襲われて失血死した事件について念のため防犯カメラを調べていた。
 そこで、モービウスの仕業ではないことを知ります。

 そのニュースを見たニコルズ。
 幼少の頃から見てますからマイロだとすぐ気づくわけですね。今も主治医やってるし。
 彼はマイロのもとを訪ねます。
 でもマイロはもはやニコルズは不要とばかりに始末するのでした。
 人間の情みたいなのももうないのかね…。
 ニコルズからの電話に駆けつけたモービウス。
 ニコルズは彼を止めないと、といって息を引き取りました。
 
 その頃マイロはマルティーヌを襲ってた。
 マルティーヌはモービウスに自分の命を役立ててといいます。
 キスをした時モービウスの血がマルティーヌの口の中に入ったからもしやと思ったんですが。
 モービウスは彼女の血を吸って力をつける。
 で、最後の戦いですよ。
 ここらがなあ。
 なんていうかチープというか。
 吸血コウモリの力だから地味だよねどうしても。
 モービウスはコウモリを呼んでマイロを襲わせ、衝撃波でマイロを押さえつけて薬を投入する。
 これでマイロが死ぬのが意味わかんないんだけど。
 能力なくす薬じゃないの。
 それとも元の体に戻ったことでマイロの体力が持たず力尽きたのか…。
 バットマンのほうがもう少しあれな感じでコウモリの能力つかってたと思うんですが(笑)。
 いや彼はただの人間か。コウモリを模してるだけで。

 最後モービウスはルシアン、と彼の名を呼びました。

 駆けつけたFBIの前に大量のコウモリが飛び立っていきますがその中にモービウスもまぎれていた。
 あと、マルティーヌは目覚めた。
 やっぱりこっちも能力得てそうですよね。
 それと最後について。
 スパイダーマン見てないとわからないオチにしないで欲しかったな…。
 向こうの世界から、ヴァルチャーがやってきた。
 彼は突然空室だった刑務所に登場したのですが、こちらの世界では何も罪を犯してないから
一通り調べられたあと釈放された。
 モービウスは彼と接触し、今後行動をともにしていくことになるようです。
 「全てはスパイダーマンに関係がある」とヴァルチャーは言います。
 投げっぱなしジャーマンスープレックスで物語は終わるのでした。
 多分ドクター・ストレンジに続くと思われる。

 ところでモービウスは生きることにきめたんですかね。
 この能力はよくない力だって言ってたけどマイロに打った薬を自分には打たないのか…。
それはずるくない?

 しかしこうやってあちこちの作品クロスオーバーさせてるから、いい加減に作品を見てるような
私なんぞはどんどん混乱しますね。
 もう少しすっきりとした作品を見たいものです。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→モービウス