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大名倒産

6/28鑑賞

 痛快時代劇ものには定評のあるシリーズというか。
 殿、利息でござるとか引っ越し大名が好きな方なら楽しめると思います。そういう系統。

 1840年。丹生山藩という3万石の藩がありました。
 程度としてはまあまあ小さいほうなのかな。今でいえば地方都市の規模かと。
 さてそこに塩引き鮭を作って暮らしている家庭があった。
 その父は子供である小四郎いわく日本一の塩引き鮭作り名人だという。
 てかこれ主人公が小四郎なのちょっと笑ってしまった。
 佐藤浩市さんが出てくるんだけど、鎌倉殿とか、佐藤さんの出演作オマージュかなって
部分がちょいちょい出てくるので。

 で、母親がはやり病でなくなってからも親子二人幸せに暮らしていた。
 また、小四郎にはさよという幼馴染がいた。威勢が良くて人の良い小四郎が騙されないよう
かばっていたりもした。
 そういえばこの小四郎の人のよさが商売ダメにしちゃうよってセリフ伏線かと思ったけど
まったくそうでもなかったな。いいんですけど。

 小四郎が青年となったある日、家にたくさんの侍が来ていると聞かされあわてて戻ってみると、
父が正装をしていた。
 さらに小四郎に向かい、あなたの本当の名は松平小四郎です、と言うのでした。
 つまり、亡くなった小四郎の母が松平藩に侍女として勤めていた時に、藩主のお手つきと
なったわけです。そして懐妊した。
 ところが子供が3人もいたのでもう子供はいらないとばかりに今の父と母を結婚させ、
小四郎を育てさせることにしたと。
 まあ身勝手な話ではあるけど藩主には逆らえないからなあ。
 それでも父は小四郎を大切に育ててくれた、というのは今までの映像だけでも十分
伝わってきました。
 父の見送る背中がさびしそうだったな…。

 こうして小四郎は突如江戸の越後丹生山藩の上屋敷に行くことになりました。
 籠での移動に慣れず酔ってるのわかるわー。狭いしね。
 あれ、気に入らない上司とかが乗ってるとわざと荒く揺らすなんて嫌がらせもあったりした
そうですよ。いつの時代もそういうもんだよね。

 こうしてついた上屋敷ですが。
 迎えたのは丹生山藩藩主。自分は隠居することに決めたのだが、譲ったその日に
長男が落馬で死んでしまい、次男はうつけ、三男は病気で臥せっておりどうしたものかと
思っていたら小四郎の存在を思い出したから呼びつけたというわけです。
 こういう傲慢なところがいかにも藩主らしいな。
 てか家臣に善児がいるぞ!
 主人公が小四郎で、佐藤さんと梶原善さん出てるのめっちゃニヤニヤできる。

 そういうわけで小四郎は唐突に藩主にすえられたわけですが。
 江戸城に一応藩主が変わったことを報告にいかないといけないんだけど、籠がつらい
小四郎歩いてて笑ったわ。
 江戸城では、板倉というものすごく厳しい老中と、仁科という温和な感じの老中筆頭が
おりました。
 で、挨拶の品の銀が納められていないんだが?と言われた。
 一度ならミスと考えることも出来るけど、丹生山藩からの届け物はたびたび滞っていると
板倉から厳しく責められ、まずは小四郎は銀を納めることに。
 
 お金のことになるとなぜか口が重くなる大膳の様子をいぶかしんでいると勘定方の橋爪が
借金が実は25万両あると打ち明けた。
 今のお金にして100億円。
 あかんぜ…。
 小四郎はあわてて前の藩主、今は名を変えて一狐斎と名乗っている本当の父を訪ねます。
 もう籠のってなくて走ってて、後ろから籠追いかけていってるのが笑った。
 出すの無駄だからもう出さなくていいだろ籠。
 お茶立ててるがな。千利休オマージュか。(佐藤さんは過去千利休役で花戦さという作品に
出演されたことがある)
 中にはずらーっと客人が並んでおり、さすがに小四郎空気読んだのか末席に並んだ。
 ちなみに茶はめちゃくちゃまずかったらしい。
 まあ趣味だからね…。
 客人が帰っていったあと一狐斎に借金のことを言う小四郎ですが、もうどうにもならないから
大名倒産を考えていると打ち明けられて驚く。
 半年後に返済の日が来るがこのままだと藩は取り潰し、家臣や民は路頭に迷うことになるから、
その前に倒産して借金を幕府に押し付けることにより、この藩は幕府直轄となるから民は
路頭に迷わなくてすむというわけです。
 そんなうまくいくわけないだろ。できるならあちこちの藩が金借りて踏み倒して倒産してるにきまってる。
 それをしてないってことは何かカラクリがあるんでしょうが…。
 コナン君だったらそこまで考えるだろうけど小四郎はコナン君ではないので。

 一狐斎は家宝の小刀を渡してくるんだけど、小四郎になかなか渡そうとしない。
 覚悟を聞かせろといってました。
 はてさてこの時は本心だったのかどうなのか…。

 小四郎は藩の内情を調べます。
 まず天元屋という商人が借金の8割であり、そのため藩内の仕事をほぼ取り仕切ってるような
もんだとか。
 んで小四郎、蔵の中で何か売れるれものはないかと入ったらクモがおりてきてめっちゃびびって中で
暴れまわったようで。
 …真田幸村のかぶとじゃねーのかこれ。
 これらをすべて売ることにした小四郎。
 橋爪は戦に備えてっていうけどそもそも徳川の時代に私的な戦は禁じられていたから持つ必要
ないんだよ。実際武士が持ってる鎧や刀もほぼ飾りもんみたいなもんだしね。
 
 こうしてなんとか幕府におさめる銀をおさめた小四郎ですが今度は板倉から、財政難という話が
あるがそれは本当か、もし本当なら藩主として責任を取ってもらうぞと詰め寄られる。
 それは切腹のことでした。
 横で仁科が切腹の顔芸してて笑うんだけど。
 ようやく小四郎現実を理解したのです。
 切腹まであと4ヶ月。

 鮭売っただけではなんともならん額だよなあ…。

 小四郎は母の言葉を思い出します。
 武士道とはただ死ぬことではなくて、毎日懸命に生きるということだと。
 と、街中で水を売っているさよがヤカラに絡まれてるのを発見した小四郎。
 一緒に逃げます。
 橋の上に追い詰められてどうしようといってたら、さよが橋から下の舟に飛び降りてすごかった。
 ちなみに小四郎は川に落ちました。
 うーんこの。
 なんで手を離したのって言ってる小四郎めっちゃ笑った。
(あとヤカラが刃を舐めてるの見て「刃を舐めてるよ」とかいちいち言ってたとこも)
 そこに、小四郎の警備役をまかされている平八郎が駆けつけてきた。
 町の中で小四郎を見失ったことを詫び、切腹しようとするけどさよが小ばかにしてて笑った。
 
 さて小四郎が藩主になっていることを知ったさよ。
 ある事情があって彼女は江戸にきていたようですが…。
 財政が大変なことを知って協力してくれることに。

 その頃天元屋、仁科、そして一狐斎が密会をしておりました。
 一狐斎は天元屋からピストルを調達してもらってウハウハ。
 これからはこれの時代だよとか言ってる。
 仁科もまた天元屋によって賄賂もらってるようですね。
 しかも一狐斎は、大名倒産する予定だが小四郎が腹を切るから商人とかそれなりの
家臣は保護してやってくれと仁科に頼んでいたのでした。
 なんてやつだ。

 小四郎は中屋敷に二人の兄を訪ねました。
 新次郎は鼻水たらしてるうつけ、晋三郎は病気がちで寝込んでる。
 あと和歌で話をするな。
 ただ新次郎は好きあうお初という女性がいましたが、このお初の父親であり越中の藩主でもある
小池は二人の交際を認めなかった。
 まあわかるわ…。
 小池は小四郎が新たな藩主だと知ると軽く挨拶をし、お初をつれて帰っていきました。
 小四郎は思いあっている新次郎とお初の様子を見て結婚させてやりたいと思うも、結納金
500両いると聞いてびっくり。まあね…。

 小四郎はまたまた一狐斎のところへ。
 一狐斎、スイカをピストルで撃ってた。貴重なスイカがー!
 ここで小四郎は、全員総崩れになるより何人かでも商人や家臣が助かるならいいじゃん、
という方針の一狐斎と真っ向対立。
 何としても倒産を阻止する、と決意するのでした。

 ここらでちらちらと家臣の様子がおかしいところが描写されています。
 おそらく小四郎の動きをすべて一狐斎に報告してるんだと思う。
 
 切腹まであと3ヶ月って出たけどそのあとなんで小四郎カメラ見たんだろ(笑)。
 さてさよと組んで小四郎は不必要なものを徹底的に売ることにしました。
 さよも各藩とやりとりしている中元やら歳暮についても、こっちからきたのをあっちへと
横流ししてしまえばわからないのではと提案。それいい案だよね。
 何の意味があってやってるかわからんようなしきたりも廃止したらと。
 まあ中元歳暮は今後ともよろしく的な意味合いがあるからねえ…何でもやめていいって
わけでもない。
 布団も年に一度しか使わないのならとさよは売ってしまう。
 必要があればレンタルすればいいのだからと。
 ここでナレの説明がサブスクって出るけどサブスクじゃなくてレンタルだと思うんだよね。
 サブスクは月定額で使い放題のサービスのことだから。
 布団は必要なとき借りるのだからレンタルですよ。

 晋三郎が自分も節約に協力して医者にかかるのやめるとかいってたけど、さよは
それはダメと強い口調で断った。
 そりゃそうだよねえ。
 あと新次郎は家を出てどこかにいってしまったということで小四郎はあわてて探すことに。
 すると、どこぞの寺で庭師の真似事をして働いていることがわかった。
 彼は彼なりに金を稼ごうとしていたのでした。
 ここのシーンでさよと橋爪がいて、橋爪が小判を噛んで本物だというシーンが差し込まれています。
(この時代、貨幣を作る技術があまり発達してなくてニセ金がはやっていた)
 排泄物を売るのもあれこれ言われてたけど江戸時代は普通でしたよ。江戸時代って
究極のリイサクル時代で、99%がリサイクルだったからね。
(残り1%は人の死体だと推測される)

 小四郎は中屋敷と下屋敷を使わないものとして手放し、兄弟なかよく上屋敷に住むことに
しました。
 ここに移ってきてから晋三郎も調子よさそうで良かった。
 一人でずっと寝てるのもよくなかったのかも知れないですね。
 そして小四郎は何度も小池のところに通い、初を新次郎の嫁に欲しいと頼み込んでいました。
 受け入れられてはいないようですが。

 ここで小四郎は一狐斎が贅沢三昧していることを知る。
 また借金しているのではと疑っています。

 その一狐斎のところには大膳が訪れていました。
 借金は減ってきているが、もうすぐ参勤交代だから大変な出費になりますよと言っている。
 これ実際史実でも、各藩がすごく資金繰りに苦労していたらしいです。大金かかるからね。
 やっぱり新幹線で移動が一番だよね。(ないよ)

 というわけで参勤交代ですが、小四郎は豪華な宿ではなく野宿を提案。
 最初は文句を言ってた家臣らもちょっとずつ打ち解けていくのがいいな。
 そして地元に戻ってきた小四郎ですが、大膳がいるのに驚く。
 いやホクロの位置が違うな。
 聞けば彼は小膳という名だと。
 小四郎が、こりゃ中膳もいそうだなっていってたら本当にいた。
 三人兄弟かよ。
 梶原膳さんお疲れ様です(笑)。
 小四郎はいきたいところがあった。
 育ての親のところですね。
 急ぎいってみると村は荒れ果て、人々の姿はなくなっていた。
 鮭の数が減りままならなくなったのと、儲けがなくなったことで村人たちは今は土木の
手伝いをして日々をしのいでいるのだという。
 さらに年貢米も前払いするようムチャを言われたのだとか。
 育ての父もやつれた姿をしていました。
 そして彼は自分が作った最後の塩引き鮭を出してきて、今日のところはお引取りをと
言うのでした。
 鮭に関しては乱獲しすぎですね多分。

 小四郎は疑問に思います。
 天元屋が商売を仕切っているのなら儲けが出ていいはず。
 なのになぜこんなに、村人が夜逃げしまくるほど荒れ果てているのかと。
 あとおかしいですよね。
 さよは店が儲かってるから江戸で別途稼ぎに出てきたといってた。
 この様子を見るととてもそんな風には見えないのですが…。

 小四郎は帳簿を調べることにした。
 そろばんはじくのがあまりにも遅すぎてさよが手伝ってくれるの笑う。
 しかも早いし。
 そうしていたら小膳が駆けつけてきた。
 何をしているのかという彼に小四郎は、藩の財政が大変で迷惑をかけてすまないと
謝り、帳簿を調べると言う。
 これに家臣らが共感して自分も調べる、と協力してくれるんですね。
 いいですね。
 その様子を平八郎がこっそり見守っていました。
 そんな中で帳簿のおかしいところが見つかった。
 工事費用が500両とあるのに実際では5000両かかっていて、その差額がどうなって
いるのか不明だというのです。
 それがあちこちの帳簿からもつじつまのあわない部分が出てきました。

 と、そこに江戸から知らせが。
 板倉が、大名倒産をたくらんでいるのではないか、申し開きせよと呼び出してきたのです。
 あと2ヶ月の期限が一気に一週間になってしまった…(笑)。
 江戸の屋敷に戻ってきた小四郎、ふとあの小刀を手に取ってるのだけど、それを見て
勘違いしたさよが取り押さえようとして、結果小四郎が指を切る結果になったの笑った。

 さよは実は景気が悪くなって店がつぶれて、親も病で死んでしまい、江戸に出てきたと
いうことを話しました。
 小四郎はそれを聞いて今の状況を何とかしなければと思い、勘定方の橋爪に話を聞きに
いく決意をします。
 その橋爪はというと一狐斎が平八郎にあることを命じていたのでした。
 一狐斎今度は雅楽か…。こないだは習字やってたけど。←鎌倉殿の上総介みたいだった。
 
 橋爪は実は神社でひそかに首をくくろうとしていた。
 それをたまたま訪ねてきた小四郎が見つけあわてる。
 その拍子に橋爪は踏み台を踏み外してしまいえらいこっちゃ、となってたときに、実は彼を
口封じのために暗殺しようとしていた平八郎が縄を切り、すんでのところで橋爪は助かったのでした。
 彼に小四郎は母がいった武士道の言葉をいって聞かせます。
 何よりハッとしていたのは平八郎だったかも知れない。

 橋爪は、長年の借金は天元屋によって作られたもので、例えばあの工事の件でも差額を
天元屋が抜いていたというわけです。ひでー話だな。
 商売でも安く買い叩かれて他の商人とか商売してた人たちがつぶされていくのを橋爪は
止めることができなかったと。
 そして橋爪はひそかに作っていた帳簿を出してきました。
 要するに裏帳簿みたいなもんですね。
 これを今の帳簿と付き合わせれば天元屋がどんだけ中抜きしてたかわかる。
 それを借金から天引きしてもらおうというわけですね。
 話を聞いて平八郎も実は…と一狐斎のたくらみをあかし橋爪と小四郎に詫びます。
 小四郎は自分こそふがいなくて申し訳なかったと謝ってた。
 ほんとにいい子だなあ。
 
 ただ借金を帳消しに出来ても何か金儲けの策がなければ生きていけない。
 どうしたものか…と悩む小四郎に晋三郎が困ったらちゃんと家族に相談していいんだよ、と
声をかけてくれます。やさしい兄だ。
 そこに新次郎が鮭を入れた握り飯を持ってきた。
 あの塩引き鮭のやつかな。
 見ただけで美味しそうってわかるやつや…。
 そして小四郎はあることを思いつきました。
 あの塩引き鮭を江戸で売ることでした。
 しかしそれには搬入のための船がたくさんいる。

 初は小池に小四郎からもらった鮭を朝ごはんに出します。
 彼は鮭のうまさに大層感動する。
 そして初は500両貸してくれと頼みます。
 結納金が500両だったからつまりそれをあててくれという意味ですね。
 ここ初が頭さげた時背中の下着みたいなのが映ってたけど、そこ加工で何とか
なりませんでしたかね。キャミソールっぽかった。
 まあいいや。
 初の姿に小池も思うところがあったのでしよう。

 それからしばらくして小四郎の育ての父は手紙を受け取ります。
 父が作った、日本一の塩引き鮭を江戸で売りたい、というものでした。
 塩漬けしてあるから長期保存も出来るしちょうどいいね。
 父はかつて自分と奥さんと子供時代の小四郎が笑顔で暮らしていたことを思い出すので
ありました。

 今度はいけばなやってる一狐斎。
 小池がやってきました。
 小池はかつてはお前とも藩をよくすることについて熱く語り合ったなと話します。
 芹沢鴨のようだ。(佐藤さんは「新撰組!」で芹沢として出演)
 息子を切腹させるとはひどいやつだな、という小池。
 さて一狐斎は…。

 ようやく帳簿の突合せが終わり、天元屋がごまかしてた金額20万両との数字が
出ました。
 ところがそれを裏付ける証拠がない。
 中抜きした米とか金があればわかるんですが…と言ったところ。

 小四郎は一狐斎にあいにいきます。
 財産隠してるでしょう、と言う小四郎。
 どうとでもいえ、お前は明日の取調べで腹を切ることになるんだと余裕の顔。
 天元との癒着を話すというも証拠はないと。
 小四郎は、あなたにもかつて夢はあったんでしょう。
 しかしあなたは夢から逃げたんだという。
 何としても悪事を暴くと。
 一狐斎は、それが出来たら俺の全財産やるよ、と言うのでした。
 なんかちらっと一方向見たな。

 このあと小四郎近づきすぎて「近い」言われてたの笑った。最初に大名倒産計画言われた
時も近づきすぎてたな。

 さよと平八郎が庭で話していると何か投げ込まれた。
 手紙が入っていました。

 さて審議の日。
 小四郎はまず借金が25万両あることを正直に言います。
 こうしてみると板倉は厳しいことを言うけど筋が通ってるというのはよくわかるなあ。
 そして仁科はなぜか好々爺からいきなり態度厳しくなってるし。
 小四郎は帳簿を調べて天元屋が中抜きしていたことを突き止めたので、借金25万両のうち
20万両は帳消しに出来る、と言います。
 その証拠はというところでやってきたのが火付盗賊改方の長谷川。時代劇好きな方には
ニヤリとできる名前ですね。(話の途中でも登場していて、平次郎と会話するシーンがある)
 その長谷川はとある密告文書(さよが受け取ってたあれ)が届き、天元屋の倉庫を改めた
ところ、丹生山藩の家紋がついた米俵やら、橋爪の歯型がついた小判を押収したと報告。
 橋爪はまじめな性格だから一枚一枚すべて噛んで確認していたのでした。
 すばらしい。
 仁科はこれで倒産の疑い晴れた、一件落着と強引におさめようとするのですが…。
 小四郎は天元屋の背後にはお偉いさんがいたという。
 仁科は知ってるのでは、と詰め寄るもに仁科はすっとぼけた。
 ここで一狐斎が入ってきて、倒産をたくらんでいたことを報告するんですね。
 仁科はそれっとばかりに切腹だーと騒ぐ。
 それを無視して一狐斎は小四郎をピストルで撃った。
 この展開はびっくりしたなあ。

 仁科も予想外だったと見えて、それは天元屋からもらったピストルではないのかとポロリ。
 やっちゃったねー。
 なお空砲だったので小四郎は生きてました

 これで自分から天元屋とのつながりをばらしてしまった仁科。
 仁科はしょっぴかれていきました。
 そして一狐斎は天元屋を止められなかった、赤字もすべて自分の責任である、と板倉に
頭を下げます。
 ただ一狐斎は仁科がこの手口で他の藩にも圧力をかけ借金を作らせておいて自分はこっそり
賄賂を商人から受け取っていたことを突き止めていた。
 それが小四郎が訪ねていったときにずらっと並んでいた客人でした。
 他の藩の人らを呼んで話を聞いていたようです。
 一狐斎はそれを証言する血判状も出してみせた。
 一狐斎は切腹して詫びるというも板倉はまだまだ聞かなければならないことがある、と止めました。

 さて。
 残り5万両の借金のうち倹約して捻出したのが4万8000両。
 残り2000両は一狐斎から返してもらうという小四郎。
 暴露できたら全財産をやるという話でしたもんね。
 実は一狐斎が留守にしてる間に、視線でわかった金の隠し場所をさよと橋爪が盗み出して
いたのでした。
 ここコントパートだから面白かった。

 これで借金は帳消しになりました。
 板倉も満足な様子。
 ただ今後のことはどうするのかと言われた小四郎。
 そこに知らせが入ってきました。
 江戸湾の沖を見れば帆船が。
 …帆船!?
 小池の船でした。
 すげーな。
 乗ってたのは小四郎の育ての父。
 塩引き鮭を持っています。
 
 ここ少しだけ残念だったのは、板倉が望遠鏡で見てる設定だったけどもう10センチ右だったな。
船の位置とあってなくて残念だった。
 ま、こんな細かなことはどうでもよろしい。

 あと投げ文をしたのは一狐斎であるとわかるようなやりとりがここであります。

 小四郎の母がナレでよくやりとげましたねって言ってるの、鬼滅の無限列車みたいでいいなあ。
(パクってると文句言ってるわけではないです)
 そして新次郎とお初の祝言の日がきました。
 美しい庭に小池は感心しています。
 小四郎は藩一の庭師ですといってたけど小池は誰がやったか知ったら驚くんでしょうね。
 大膳中膳小膳が並んで出てくるのも笑った。

 このあとみんなで踊るEDがあるのだけど、大膳中膳小膳それぞれ梶原膳さんが踊り分けていて、
ほくろの位置が違うよ!みたいなアピールしてたの面白かった。
 EDほんとうに面白いです。
 みんなで踊ってるから。
 真顔でわざと踊ってる人もいて面白かった。
 
 そうして小四郎はさよにプロポーズしようとするのだけど、クモに驚いて逃げてしまう。
 ふすまをぶち割ったところで家臣が、江戸城の修繕役に任命されました、また金がかかりますと
言ってきた。
 これ最後「マジかよ」の声アドリブだと思うけど入ってるの笑いました。

 2時間あるけど中だるみしない感じでよかったです。(お尻は痛くなった)
 あとこの脚本家さんか演出の方か、佐藤さん好きなんかな。
 出演作リスペクトみたいな趣味の数々があって面白かったです。
殿、利息でござる!」「引っ越し大名!」と並んでらくーに見れる時代劇だと思います。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→大名倒産