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X-MEN
ファイナルデシジョン

9/27鑑賞

 ミッションインポッシブル3に続いて、1と2を見てないのにいきなり3を見に行ったわたくしです。
でも大体のストーリーが分かっていれば大丈夫と聞いていましたのであまり心配はしてなかったっス。

 物語は20年前から始まります。パゲとじじいが(ひどいな)どっかの家を訪ねるところでした。
なんかグレイって書いてある。あれか、宇宙人か!いつの間に地球へ住み着いてやがった!
 と思いましたが違いました。不思議な力を持った少女に会いに行ったみたいです。
 この少女すごい念動力を持ってて、窓から見える車も芝刈り機も水撒き用のホースも浮かせて
しまうという実にご近所迷惑な子ですが、このパゲ(プロフェッサー)とじじい(マグニート)が「私達も
同じミュータント、安心して欲しい」と学園に引き取りにきたのでした。
 つかヅラ浮かせば面白かったのに(誰のだ)。
 この頃はじじい二人は仲良かったんですかね?

 で、10年前の出来事。
 子供が泣いてなんか背中ぐしぐしやってると思ったら、背中に翼が生えてきた子らしい。
もうみるからに痛々しげでちょっとこのシーンは見てて怖かったっス。ぼうや、そういう時は
だな、ブラックジャックを探しに行け。

 オープニングで細胞やら遺伝子やらが出てきましたが、ということはミュータントというのは
変異性遺伝子を持って生まれた人間という設定になってんでしょうか?変異性遺伝子で目から
ビーム出たり気候を操れるわけがねーだろとか思うのですが、まあそれはさておき。
 木とかコンクリでさえ穴をあける硬い牙とか角とかを生物が持ってることを考えたら、主人公の
手からなんか出ますよ系とかはありうるでしょうね。あと、クラゲの種類の中には不老不死を成立
させているものもいるので、驚異的な治癒力というのもありうるかもです。
 …っていうかゲットバッカーズの赤屍さんも体内からメス出してましたしね!(あれは隠し持ってる
だけです)

 さて次に物語は、なんかミュータントがあれこれ襲われているシーンに移ります。どないしたんって
感じですけど、必死に逃げている彼らに向かって「どうした、休憩か!?さっさと逃げろ!」と檄を飛ばす
ローガン。人にそういっといて優雅にタバコふかそうとしている辺り、後ろからどつかれても文句
いえないと思うのですが。
(実際タバコを吹き飛ばされてた)
 お前はアホか。
 なんかこの辺りで主人公がかなりアホの子だというのは予感できました。

 あとなんか青い毛むくじゃらのおっさんが出てきた。わかったからさかさまでわざわざ本読むな。
頭に血がいってバカになるとですよ。ハンクという人らしいです。
 で、ミスティークというミュータントが捕まったという一報が入るのですが、ジミー?という少年の
データを盗もうとしていたと聞いてハンクの顔色がサッと変わりました。もとから青いから青くなった
っても全然わからんのですが。
 
 そのミスティークは何にでも化けられる能力を持った人なんですね。あー2が公開されている時に
テレビインタビューで見た気がします。いちいちあれ体に貼り付けたりしてるんですってね。大変そう
ですわー。
 頭の中まで化けられるんでしょうか?細胞は?どこまで化けられるのかちょっと興味あります。
まあ流石に記憶の共有まではなさそうですけど。あくまで表面だけでしょうねー。

 そのジミーという少年は何であるのか、というのが明かされます。
 今どっかの団体が開発した「Cure(キュア)」というものはミュータントが持つX因子を中和して、
ミュータントを普通の人間にするらしい。Cureは、プリキュアでもわかるとおり、救う、という意味が
ありますがなかなか面白い名前をつけるものです。いやあ、ミュータントを普通の人間に
することが救うことだと勘違いしてるところとか。

 それを知ったストームらはもちろん大反対。「何も悪いことをしたわけではないのに、受けるのが
当然みたいな言い方が気に入らない」と。あのマグニートも反対ですが、こっちはもっとすごい。
もう攻撃こそ最大の防御みたいな感じです。
 確かに、ミュータント全員が迷惑をかけているわけではなし、今は任意といっていてもそれが
強制に変わった時が恐ろしいというのは確かにそう思います。
 人間とはそういうものです。
 個性が欲しいとか個性的な人間になりたいと思っていながらも、いざはっきりと他の人間と違う
部分があればこぞってこれを排除しようとする。実に不思議なものです。
 ちなみにジミーに近づいたハンクは延ばした右手が人間の手に変わるのを見て「おお!」と
かなり感動した様子。

 そんで場面変わって、前作でジーンという女性が死んだらしいんですけど、婚約者?だったらしい
スコットことサイクロップスはずずーんと落ち込んだまま。彼女が死んだ場所にやってきて一人
たそがれております。
 っていうかさ、感情に任せて湖の水、目からビームで割るのやめようよ。誰か潜ってたりとか
湖の女神とかいたら大迷惑ですやん。
 と思ったら水しぶきを上げて出てきたのは女神ではなくジーン。…あんた、さっきのビームで
よく死にませんでしたね…。
 彼女はひっしとスコットと抱き合い、二人は再会を喜びますが…なにやら様子が変です。
 つーかジーンのマユゲが大変なことになってますよ!なにあのすごいカーブは!何があったんだ!

 異変を感じて現場にかけつけたローガンとストームは、スコットのサングラスを見つけます。
何が何だか分からないけど、とりあえずそこにジーンが落ちてるのを見つけて連れ帰りました。

 キュア。
 第一犠牲者…いや実験者は開発者の息子。つまり彼があの10年前に出てきた子供ですね。
翼を持つ者らしい。ああそれでお父さん必死になって開発してたんね。
 けれども彼、ウォーレンはキュアをやっぱり拒否。飛び去っていきました。
 ま、人間あの程度の翼では飛べませんから。(何をいきなり現実的なことを言っている)
 マッチョマンのような胸筋でもない限り羽ばたくだけの力がないし、第一そんな筋力身につけたら
重たくなるだろうしなぁ。あの翼でせいぜい支えられるのは20kgくらいまででしょうか…うーん微妙。
まあアメコミだしな!
 しかしミュータント名がエンジェルとは図々しい奴だ。

 ミスティークを運搬していたトラックの前にマグニートが現れました。おっさん、それ正装なのか?
いや、それいいけどさ…頭とかむれてはげるよ?
 それとアメコミのキャラども!革服に革手袋に革ブーツ!おまえらむれて水虫になるぞ。ターザン
見習いなさい。彼は年中腰みのだけだ!(それも危険な気が)
 このおっさんいきなり拍手とかしだすから何かと思ったらパトカーとか潰してたんですね。いや、
いきなりボケたのかと思ったから…ほら、前作とか見てないので…。
 そんで救い出されたミスティークと、あとジャガーノートという狂暴なやつがいました。
 この名前、映画で聞いた時から、どっかで聞いた名だー…と気になっていたのですがそうか、
ヴィシュヌ神の別称でしたか。(正しくは、ヴィシュヌ神の化身とされているクリシュナとしばし
同一視される) 絶対的な力だとか逆らえない力とかを意味します。なるほろ。
 で彼らが和んでいるところに、張り飛ばされた警察官が力を振り絞って拳銃にこめたキュアを
撃ちこもうとするわけですが、これに気づいたミスティークが庇い、彼女は人間に。
 ところがマグニート、助けていくかと思いきや、「もう仲間ではない」と捨てていきます。
 おいおいマグニート、女の恨みは恐ろしいぞ…。

 そういや忘れてましたが、ジーンは保護され眠らされていたのですが、ローガンが余計なことして
目覚めさせ、それに礼を言うまでもなく吹っ飛ばして出て行きました。
 そんで家にいたもんだから、プロフェッサーとマグニートが行くわけですよ。時間までかち合うとは
どこまで仲いいんだこの人達は。
 マグニートはさっそくジャガーノートとかその他のオマケとかに「家に入れるなよ」といい、プロフェッサー
とでジーンの元へ。
 ローガンとストームは一応待ってるのですが、異変を感じてこれはやばいと思い戦闘開始。
 えっと…ジャガーノートさんへ。
 お前は家に入れるなといわれてるのに、家の中にローガンを放り投げてどうする。お前はあほか。
脳みそも筋肉で出来てんのか。命令された意味ねーな。
 しかも敵も味方もずかずか家の中に入って行って戦ってるし。あんたらは10秒前の話も覚えて
いられないアホの子たちですか。

 で。
 怒り狂ったジーンにマグニートは吹っ飛ばされ、心の戦いを挑んだプロフェッサーは、己の心に
負けるなと言い残して砕け散りました。っていうかジーンの力というか、力を抑えるためプロフェッサーが
抑えたことにより二重人格になって余計えらいことになってしまったのですがすごいですね。
 この人完全犯罪出来るな…。
 放心状態になったジーンをマグニートが連れて行こうとするのですが、ショックを受けている
ローガンたちに、ジャガーノートらが揶揄するようなことを言っていました。それに鋭い目を向けて
「彼は私が尊敬する唯一の存在だ」みたいな事を言ってたのはちょっと感動しました。彼は
プロフェッサーを殺したかったわけではないのです。
 この人は純粋な悪ではないのであって、この人なりにミュータントが安全に、静かに暮らしていける
環境を作りたいだけではないのかなと。
 その方法がやや乱暴で不器用というだけで。
 だからなんていうか、単純に今回の話は悪と正義っつーわけではないんですね。それぞれに
主張するところがあって、それは合ってるとか間違いとはいえないと。

 そうしてマグニートはミュータントへ呼びかけを行うわけです。今こそ立ち上がれと。
 ふーん、ヴィーみたいにテレビ局乗っ取ったりしないのね。流石に番組編集とかするのが
面倒くさかったか…。右下に「プロジェクトX」とか入ってたら面白かったのに。(それパクリですやん)

 単身ローガンは乗り込んでいくわけですが、かつてシャツにGパンというヒーローがいただろうか!
まあ革はむれるしね…。(そういう問題ではない) でもあっという間にやられた。
 潜伏場所についてミスティークが裏切って教えてるっていうのもやっぱりなって感じです。
彼女を見捨てていかず、適当なこと言って戻すくらいならまだよかったのにねぇ…。
 つーかそこの隠れ場所、ろくに屋根もないんだから農薬散布とみせかけてキュア散布
しちまえば一挙解決じゃないですかね…?
 って思ったけど実はもうとっくに政府の作戦はばれていて、分身出来るミュータントが大勢に
分身してごまかしていただけでした。これぞ一人パーティ!一人に戻った時が切なっ!
 これ、分身やってたのがナルトだったらいくら何でもうるさすぎてばれてただろうな、すぐに。

 本格的に乗り込むことにしたXメンメムバー。ハンクが服がきつくなったとか文句言うてるけど、
あんたさんが冬毛になってこんもりしただけでは?(こんもり言うな)

 マグニートはその頃、手っ取り早くジミーをかっさらうことにしたらしく、鉄橋をブッちぎってそれを
渡して乗り込んでいくことにしたようです。
 いや考えはいいんだけどさ、なんか目立つし力使いそうだしムダ多くないですか?あとこの橋
リサイクルできないよね?(問題はそこではない)
 迎え撃つほうもマグニートの力を学んでいるため銃をプラスチック製にしていますが、え、プラスチック
で火薬とか使って大丈夫なん…?いやつめてるのキュアだから、ゴム銃の可能性もあるけどさ。
(動力がゴムってのもいやだな)
 ところがどっこいマグニートもその裏の裏をいっていたぁー!先に突入させたのは捨て駒でした。
本部隊を突入させ、大混乱に落としいれましたよ!
 
 そこへ何とか間に合ったメムバーが立ちふさがるわけですが。…えっと…かなり劣勢みたいな…。
 スッゲェ笑ったのが、キティという女の子がジミーを助けに行くんですけど、それを追ったのがジャガーノート。
んでジミーの元に迫るわけですが当然彼に近づくと力を失う。壁を破壊しようとして頭ぶつけて自爆
しました。
 ま、筋肉バカの行く先は大体こんなもんですな。
 後も大体決着つきまして、すごいなと思ったのがマグニートにキュアブッさして普通の人間に戻し
ちゃうわけですよ。ところがジーンが本領発揮してしまい、誰も手がつけられなくなります。
 そこにいたってようやくマグニートは、自分がとんでもないことをしてしまったと気づくのです。

 いやーこのシーンはすごいです。迫力があって一番の見せどころではないかと。
 ローガンが「俺しか止められない」っつったのはすさまじい回復力でジーンの破壊力に対向する
ためだろうなー。他のミュータントなら1秒で粉々になっとる。まあ自分がといったのは別の理由も
あるでしょうけど。
 体が崩れそうになりながらも向かってくる彼にジーンは問いかけます。
「人間のために死ぬ気!?」
 ローガンは言いました。
「いや、君のためだ」
 その途端ジーンは正気に戻りました。
 ただ、これで許されるはずもなく、悲しい結末を迎えるわけですが、なんかもうちょっと救える
方法はなかったのかと思います。悲しいですね。

 悲しいといえばもう一人。
 じーさんばーさんが集まってわいわいと楽しくチェスをしている公園で、一人ぽつんとたたずむ
老人が一人。
 仲間も失い、たった一人の親友も失い、力も失って、抜け殻のようになってしまったマグニート。
このシーンはなんかえらいグッときました。
 私はにこにこ笑いながらプロフェッサーが反対側の席に座りはしないのかなーと思っていたん
ですけど。この人も哀れといえば哀れですし。
 ゆっくりと手をかざすチェスのコマ。それがフラリとしたところで物語は終わります。次への予感を
感じさせますねー。

 んでやっぱり今回もスタッフロールが出た途端殆どの人が席を立っていったわけですが。
 あっはっは。
 ラストシーンを見逃すとはもったいないやつらめ。非常に重要なシーンですよ。
 やっぱり続編はありそうです。
 また再びプロフェッサーとマグニートが出会えることを願って。

 ところで…今回スコットは何か意味あったんでしょうか…。今日から君はスットコドッコイと
名乗るがいい(ひどい)。
 

 英語名では、X-MEN The Last Standというタイトルだったのですが、その意味がようやく
分かりました。
 Whose side will you stand on at last?



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