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レディ イン ザ ウォーター

10/12鑑賞

 こいつはちょっと…失敗な映画でした。というかまったくもって意味がわからん。

 冒頭、いきなり御伽噺か何かの説明があるんですね。
 いわく、昔人間は水の妖精と一緒に暮らしていていろいろな神託とか得ていたけれども、
やがて陸の奥へ人間が行くようになって、水の妖精との交流は途絶えて、彼らは人間を
待つことを諦めたと。
 でもたまに水からあがって人間を目覚めさせようとすると。そん時になんか魔物に襲われ
たりして命を落とすけれども、やっぱり水からあがってくると。
 …水は基本的にどこにも通じてますから、水道の蛇口から出てくればいいのんちゃいますん?

 さて主人公らしきおっさんはのっけからなんかの害虫退治。つーか何かこれは意味が
あるのかと思ったら特になかった。(大まかな伏線ではありますが…)
 この人はアパートの管理人?というかいろいろ雑用をする人みたいです。でも水道の
修理から電球替えから何でも出来るのはすごいなぁと思います。こういう人は最近では
あまりいませんからねぇ。

 で、最近夜中プールで泳ぐ奴がいるので何とかして欲しいという苦情を受けました。
つーかプールあるのか…これでアパートだっていうんだからうらやましい。まあ向こうで
アパートといいますと、日本でいうマンションの広さですからねぇ。
 
 彼、クリーブランドは夜中水音がするのに気づいて懐中電灯片手に外へ。うわぁ…。
私は夜中、水が見えるところには住みたくないですね。何があがってくるか怖くてたまらん
ですよ。
 そんで何者かが、彼がイスに置いた、落し物のネックレスをバッと奪って水中へ。
おいおいおい、普通に窃盗やぞお前。あ、占有物離脱横領罪とかですっけ。ともかく
返しなさい。
 クリーブランドは、いずれ息が続かなくなって出てくるだろうとタカくくってたら出てこない
もんだから、おぼれたかと思って慌てるんですけど、怖くなって逃げようとしてすべって
後頭部強打。
 プールサイドで走っちゃいけないのはお約束だろうがぁ!(そして転ぶのもお約束)
 こうして彼はプールの中へ転落。

 と、彼が目を覚ましたのはベッドの上。
 水没した割にはすっかり乾いておられますな。
 つか顔を上げたら女のドアップって怖いわ!お前は貞子か!

 クリーブランドを水中から引き上げ、連れてきたのはストーリーという女性。え、この
巨体をどうやって運ばはったんですか?お姫様だっことかだったらイヤだなぁ。
 つーか「君は何者だ?」って聞かれて、寝ぼけて「ナーフ(水の妖精)」と正体を
言う奴があるか。
 そんでもって帰るっつーんで抱えて出ようとしたらなんか意味不明のケモノがいて、
クリーブランドは悲鳴を上げつつ家の中へ。ストーリーはプールを指差しつつ、抱えられた
まま一緒に家の中へ。
 これ何ていうドリフコントですか?

 クリーブランドは翌日、勉強熱心な東洋系の学生、ヨンスンに「ナーフって言葉知ってる?」
と尋ねるわけです。
 するとものごっつご都合主義なことに、親から聞いた御伽噺に出てくる、水の妖精の
名前だと聞くわけです。
 そっから、あれやこれや聞き出すんですね。
 この辺りがなんていうか、えらい都合いい話だなぁと。
 
 ストーリーがあがってきた目的はひとつ。「ライター」を探しているとのこと。あ、火貸しましょうか?
…って違う!
 lighterではなく、writer、つまり何かを書く人。それは「うつわ」というものであり、これからの
世の中を変える重大な役割をもつ人なんだそうです。ここらへんがね、ちょっと見ていてわかり
にくかったんですよ。
 でも意外にあっさりと見つかりました。おいおいおい。
 それは同じアパートに住む、ビックランという青年でした。妹と一緒に住んでいるみたいです。
 っていうか話してる途中なんだからさぁ、敵も空気読もうよ。
 会話の最中ばーんとガラスだかドアだかぶち破っちゃったら何言ってるか聞こえんだろうがぁ!
(桜塚やっくんの声で)

 えーここで、ヨンスンにさらにお話を聞きます。

 まずその御伽噺においてナーフは、うつわを見つけてあれこれ神託を与えると。
 そんで水の世界(青の世界)に帰るんだけど、その時に敵が邪魔をしてくるらしい。敵はスクラント
というもので、緑色でひらべったく、赤い目。地面に伏せると人間にはわからなくなるらしい。
 そんでその敵を見張る番人というのがいて、それはタートゥティックだっけかな、そんな名前の
猿みたいな感じ。つか犬猿の仲ってあれみたいな感じなんですけど…。
 まあそいつらがスクラントを取り押さえる、みたいな。

 ともあれケガをしたストーリーの治療薬としてプールの底になんか探しにいくんですけども、
えー…。
 プールの奥底におもいっきり住みつかれてますよ奥さん!
 めちゃくちゃ住みやすいように改装されてますやん!ストーリー、何しとんキミ。
 あとクリーブランドも、潜るなら潜るでなんか準備してけよ。酸素ボンベがないなら、風船
膨らませていくとか、チューブを地上に出してそれくわえていくとか…。

 さらにヨンスン。
 ナーフには女王となる人がいて、その相手のうつわは世界を変える力を持つと。だから
スクランドは掟を破ってでも女王を殺そうとする、という話をします。
 いやあ随分と詳細設定まで練りこまれた御伽噺ですね。

 クリーブランドはストーリーを水の世界へ戻すために必要なメンバーを集めることにします。
 えーと、「解釈者」、「守護者」、「職人」、「治癒者」と。
 これらの説明をしたのは、13Bの部屋に引っ越してきた、最近新聞の仕事を得たとかいう
コラムニストの方。なんかこの人が解釈者じゃないかと思ったんですけどまったく違うみたい
ですね。
 ここで、メンバーはアパートの住人であることが判明。…こりゃあまた随分とスモールワールド
ケースの冒険でございますね。
 解釈者はパズル好きなおっさん、守護者はクリーブランド、職人はいつもワイワイうるさい
住人達、治癒者は動物好きな老婦人と。
 いやいやいやちょっと待って。勝手にクリーブランドがガーディアン名乗ってますけど、なんか
私はこれ見ていて、いいのかって感じでした。そこの解釈をするっと決めちゃうこと自体問題
あるだろと。
 この懸念はやがて事実にかわるわけですが。

 しかも意味もなくクリーブランド、外へ伏せているスクランドへ戦い挑みにいっちゃったよ!
何してんだよおっさん!意味ないことすんなよ!ほんっとにわけわからんなこの話。
 で、守護者なら目を見据えて伏せろと念じるだけでスクランドは言うことをきく…ハズでしたが
まったく動じず牙をむくスクランド。
 間一髪彼が逃げられたのは、たまたま通りかかった13B氏。地面に突っ伏して左手で
チェアーを掴んだまま「何かお困りで?」と言ったクリーブランドはメチャクチャ笑えました。
 ここは唯一笑えて、好きなシーンですね。

 つーかストーリーを元の世界に返すためのパーティするにしても、13B氏歓迎会って。
名前ちゃんと書いといてやれよ。地味な嫌がらせだなおい。
 しかも通信のための無線機が電池切れだったり、うまいこと連絡がいってなかったりと
すべてがグダグダ。
 打ち合わせというか練習くらいしなかったんでしょうかこの人達は。

 ストーリーが襲われ、間一髪助けたものの、脈が弱くなるばかり。
 クリーブランドは解釈が間違っていたことをようやく理解します。
 まず解釈者はパズル好きのおっさんではなくその子供でした。
 そいつを連れてきて解かせたところ、彼女を助けるには儀式が必要であると。
 そこで皆で行うのですが、まったく傷が回復せず。
 改めて確認すると、職人は男ではなく女であると。そこでまた、ここまでに登場して
なかった、でもすでに物語では登場してるアパート住人達がやってくるというのは面白かった
です。
 そのほかに、「秘密を持たない男」「正しい意見を言う男」、これらの解釈も面白かった
ですね。
 で、なんとクリーブランド自身が治癒者であると。おいおいおい、どえらい勘違いで
全部台無しになるところでしたやん。
 ほんっっっっとにダメな男。
 この主人公、ストーリーを救うべきところでも本当にダメで、心底見ていて腹が立つ。
家族への泣き言言うな。

 そうして回復したストーリーを連れて一同外へ。
 で、守護者がついに判明するわけです。この辺のくだりは、さすがはシックスセンスを
作った人だなって感じの構成でしたね。「ああ、なるほど!」と思いましたから。
 そんでひるんだスクランドをタートルネックだかタートゥティックだかがボコったあげく、
「おうちへ帰りますよ」と連れて行くわけですよ。
 でもストーリー、最後にビックランにとんでもねー予言していったな…いや分かるけどさ…。

 そんで物語はジ・エンドと。
 終わり方はかなりあっけなかったですよ。「あれ?これで終わり?」みたいな。
 つか、その余韻にひたる間もなく、実は私この映画レイトショーで見ていたんですけど、
エンドロールが出てる最中に一組の親子が帰っていったんですね。その子供がどう見ても
ヨチヨチ歩きの子供で。
 時刻はもう深夜0時近くて、二人で「あの子こんな時間まで連れまわしていたら確実に
成長おかしくなるよな」「体内時計は狂うよね」「成長ホルモンの分泌も狂う」「なんかまともな
大人になれないんじゃないの?」「ああいう親なら恐らく食生活にも無頓着だから、20代くらいで
生活習慣病になる可能性は高い」という会話を延々繰り広げておりました(笑)。
 もう映画の話すっ飛びましたよ…。

 ともあれ、話の端々にちりばめられている伏線の回収の仕方は、シックス・センスと並んで
面白かったなと思いましたけど、ストーリー自体はスカ、って感じでした。ものすごい理解
しにくいんですよ。
 私はこの話、なんかサスペンスものかなと思っていました。殺人事件か何か起きて、
その幽霊が出てくるとか、もしくは関係者が水の中に潜みつつ調査してるとか。
 まあこちらの話の方が想像していたよりは良かったですけども、やっぱりなんていうか、
殆どのものがアパートの中の世界で揃ってしまうというのは面白くもあったけど、あっさり
すべてが揃ってしまう、見つかってしまう、謎が苦労せず解けるというのは不満が残り
ましたね。
 そうだなぁ、彼女を守る者の人数に対し敵が一匹だから、危機感がなかったというのも
あるかも。
 もう少しピンチな感じを出してほしかったなーと思った次第であります。



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