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ザ・センチネル
陰謀の星条旗

10/19鑑賞

 ブラックダリアの口直しのつもりで見たのですが…やばいこれ、ラスト30分だけで
十分な映画でした…どうしたら…。

 まず冒頭で、あの有名なレーガン大統領暗殺未遂の映像が流れるんですね。あれは
確か大統領も撃たれたけど無事で、誰か一人犠牲者が出たんですね。
 シークレットサービスの方がコメントしていたんですが、ああいう時は素早く大統領を
車におしこんで車は走り出すというのが原則らしいです。その場に留まっていると更に
的になってしまう可能性があるからだそうで。例え誰が瀕死の重傷を負っていようと、
そのまま見捨てていくのが当たり前なんだとか。まあ確かに、シークレットサービスがケガ
したからといってそれを車に乗せたりしていたら余計に大変なことになりますからね。

 で。
 この映画の主人公であるピートはその暗殺未遂で、ケガをしながらも大統領を救った
人間として業界内では有名なんだそうで。
 つーか撃たれて地面に転がってて、そのままベッドで目覚めて夢落ちとかいうから
「ははん、これはシックスセンスと同じオチか?」とか思っちゃったよ。全然違うじゃん!
 単に悪夢にうなされてるというだけでした。
 あと、目覚まし?か何かのパナソニックがしばらく大写しになるのですが、スポンサーか
何かでしょうか。
 それと、紅茶のサーバーでコーヒー飲んでいたような…気のせいか?なんかもうこの映画、
小道具にミステリーがありすぎです。

 それでもまあ仕事は有能なんでしょうね。セキュリティシステムを通って入る時もちゃんと
後ろを確認し、後ろを見つつドアを閉めている。現場の人から入り方習ったのかもしんない
ですね。こういう細かな演出はいいなぁって感じ。
 ところがどっこいこいつ、ファーストレディと不倫関係。
 …それはやばかろう。
 と誰もが思ったに違いないのですが、二人とも堂々と不倫してやがる。

 あと、「TIMEに載ってるぜ」みたいな会話があったんですけど、これは顔出しとか大丈夫
なの?
 日本警察の、どこだったかなぁ…実際に捜査現場にいる刑事さんたちとか、警備関係者
とか公安は、こういうの絶対ダメだそうですけど…。あっちってオープンなのかしらん。

 シークレットサービスの暗号で、大統領=クラシック、夫人=シンシナティみたいですね。
この名前の由来は…。
 調べてみました。
 シンシナティ交響楽団というのがあって、それを当時の大統領夫人が設立したみたい
です。そっからきてるのかも知れないですね。そんでそのつながりでクラシック、かな?
 いや、これが本当かは知りませんが、映画の中での名づけ方としては面白いもんですなぁ。

 そうこうしているうちに、シークレットサービスの一人が自宅で撃たれました。えっ、そんな
簡単に撃たれますのん?両手に荷物持ってるから反応できてないし。そんなんでええのか?
 と思ったけど、金田一とかでもよくあったように、こういう仕事についている人が何の抵抗も
なく致命傷を負うっていうのは大抵、顔見知りにやられた時の場合ですよね。フフフン。
 誰が犯人かな。まあ高遠さんが犯人ということはないでしょうが。(あったら大変だろ)

 えっとですね…。
 この後すごくややこしい事態が発生しまして、わたくしものすごーく混乱していたのですが。
 主役のピートと、その部下でありもう一人の主役ともいえるデヴィットがですね、顔が
ものすごく似ていて見分けがつかないんですよ。髪形も似てるし。どっちがどっちやらで
場面も切り替わってもわからんしですごく困りました。もう少し違う人使ってよ…。頭の
生え際が微妙なところまで似てるよ。

 えっと、この撃たれて死んだ人が生前に、ピートには女性スキャンダルがあるというのを
奥さんにもらしていて、デヴィットはそれを聞き、ピートを疑うんですね。
 何故なら過去、デヴィットの奥さんにピートが手を出した(という誤解)ことがあり、それで
デヴィットは離婚になってしまって、そんで二人はギクシャクしてた、みたいな。でも
ピートはデヴィットの仕事の腕を認めていたので、アカデミーでの教え子、女性SPの
ジルをデヴィットの下に配属させたりしてるわけです。

 シークレットサービス内部でも、どうやら内部に裏切り者がいるらしい、大統領暗殺計画に
一役買っているらしいみたいな話が出てきて大混乱中。
 そんな中ピートは、隠し撮りされたファーストレディとの不倫現場写真で脅されて、呼び出し
を受けて出向くわけです。だからカーテンしめとけよって感じですけど。あけてりゃこういう
人間だけじゃなくてパパラッチでも撮られるっつーの。

 その待ち合わせ場所にいったものの結局相手は現れず。しかも別件で捜査中のFBIに
捕まるというどうしようもねー状態に。
 その後大統領専用のヘリが爆破されたりと、てんやわんやで、結局シークレットサービスは
全員嘘発見器にかかることに。そんで、ピートが一人陽性反応が出たので怪しむわけです。
 えっと確かこの嘘発見器は、必ずしも100%ではないということが最近わかってきてるはず
なんですけども。本人自身が嘘をついているという自覚がない場合、この検査をパスして
しまうそうです。だからあてにしすぎるのも問題かと。っていうかどうやって真犯人がしのいだかと
というと、検査を受けてないという根本的なトリックだったけどな!

 まあそんなことを言っていたら映画は盛り上がりませんから、疑われたピートはいきなり逃走。
さらに立場をやばくしております。いつもより多めに逃走しております!みたいな。

 で、そんな中危険を潜り抜けてファーストレディに会いにいって、自分は無実だ、証拠を
見つけ出すとか言うのですよ。
 この手の映画って必ず、危険を冒して恋人に会いに行くよね。これを見越して重点的に
警戒していればあっさり見つけられそうなものですが、何故か映画では、逃走経路の
割り出しとか、行きそうな場所の発見に夢中で、恋人はノーマークなのですネ。

 ピートはまず、たれこみ屋のゼイビアーの実家に向かいます。
 母親が応対したのですが、怪しんで本人に連絡をとることを見越していた彼は、007顔負けの
盗聴作戦で電話番号を調べて隠れ家に。ところがどっこいゼイビアーも死んでおりました。
 何故か都合よく駆けつけてくる警察やシークレットサービスを撒きながら、彼は一旦、
最初に殺された仲間の家へいきます。奥さんにあれこれ話をしたところ、いつも家を見張って
いるという不審な車両を発見して、そいつらのアジトをつきとめるんですよ。いやーなんか
しらんがかなり都合がいいですね。
 なんでこの人の家を見張ってるのかわからんぞ、暗殺犯ども!

 それで、アジトにいた一人と撃ちあいになったあげくこいつを射殺。証拠品をそこにおいて、
デヴィットらに連絡して立ち去るのですが…。アホとしか。
 案の定、アジトを突き止められたと知った一味が全部片付けちゃって、デヴィットらが駆けつけた
時には死体も何の証拠もなく、結局嫌疑晴れず。アホですなぁ。
 唯一持ってた、死体からとった指紋をなんか専門施設に持ち込んで調べると、そっから
外国の情報官だと判明するのですよ。KGBだっけ?あれ?どこだか忘れましたが。
 そんで彼らの目的が、トロントで開催されるG8とかいうのだと知って、その現場に行こうと
するわけです。G8ってナニ?SAMURAI7の仲間ですか?(まったく違うから)

 で、デヴィットもファーストレディから事の真相を聞かされ、ピートが犯人ではないことを
確信。現場に向かうわけです。
 こっからの展開がいよいよやっとの見所になってくるわけです…ええ…。正直ここまでの
展開、半分寝てましたとも(笑)。

 ただここのシーンで気になったのが、大統領を逃がすためのシークレットサービスの数が
えらい少ないなぁって。
 脱出シーンで一人撃たれもう一人撃たれと脱落していって、結局最後にピート、デヴィット、
ジルの3人だけになるんですよ。おかしい。しかも脱出口から誰一人助けに入ってこないし。
 いくらなんでもなぁ、これは不自然すぎました。
 しかも地上に出てからもまったくノーマーク状態。あれでミサイル打ち込まれたら完全に
大統領死んでますがな。
 デヴィットかピートが声をかけてようやく、ポリス達が大統領を守るためにカベとなって
拳銃を構えて護送するわけですけども。このシーンはかっこいいなと思ったけど、その前まで
すごく隙がありすぎる。暗殺者の人数もわからんわけだし。つーか実際地上に出てからも
やばかったし。
 ちょっとこれはなんていうか…雑に作りすぎもいいとこだったんじゃないですかねぇ…。


 そんなわけでデヴィット、君は早く24時間以内に事件を解決する刑事に戻るんだ。



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