多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ映画の感想レビュー→どろろ


どろろ

2/18鑑賞

 この映画はまあ、可もなく不可もなく…。
 つーか映画を見た後、どうしてタイトルがどろろなのかわからなかったんですけど。
 原作読んでみたら、手塚さんがこの二人が好きで好きでたまらなくて、中でもどろろに
愛がありすぎて、タイトルをどろろにしたとのこと。
 …百鬼丸の立場台無し。


 地獄堂とかいてあるお堂。その中は気味の悪い怪物たちの像で溢れておりました。
これを作った人は気が狂って死んだということですが、何故死ぬ前に彫るのをやめなかった
のか気になるところです。

 で、そこへやってきた武士が一人。
 …あんた、背中に一杯矢が刺さってるんですが、傷の手当ては後でいいとかいう以前に、
背中の傷は武士の恥っつーんですけども。
 まあいいや。
 この堂へ入ってきて、この醍醐景光に天下を取らせよ、そうしたら望みのものをなんでも
とらせるみたいなこと言ってんですね。
 いやあーた、はたから見てても思い切り変な人ですけど。
 そんな、ただの像にいきなりそんな願い事されても困るんよ。
 ところがどっこい、彫った人が狂い死にしただけあってこの像どもには物の怪がやどって
いて、景光の子供の体48ヶ所と引き換えに天下を取らせることを約束。
 こういう親が増えるから今子供がちゃんと育たなくなっているんですよ!
(普通に考えて無理だから)
 
 景光、「後悔などせぬ!」って言ってましたが、そりゃおめーはしねーよ、オメーはよ。
 子供がいい迷惑だっつの。
 久々に後ろからハリセンでどつきまわしたいキャラだ。

 さてそれから長い月日が経ちまして。

 道端に隠れてスリを行う者あり。名はまだなし。
 一方酒場で手相を見てもらっている男あり。手相を見た占い師はギョッとして「おめー
もう死んでんじゃねーのか」とつぶやきます。失敬な!最初から生きてないだけだ!
(もっと失礼だよ)
 手相を見せていた男、すうと立ち上がりまして、踊り子さんに近寄っていきます。
 はいはい、踊り子さんに手を触れないでくださーい!
 ってもうそれどころじゃないな。切りかかりましたよ。
 と思ったらばこれが物の怪だったようで。うわ、やだな。今まできれいだなと思って
見てて仮面はずしたらすげー化け物だっての。ラーメン屋で頼んだものがきたと思ったら
指が丼に入ってましたよっていうくらい嫌だな。

 で、名もなきスリの方。
 逃げて迷い込んだ先が、物の怪とバトル中。
 全身から血を浴びて大パニック(笑)。でもいいですね、こっちの物の怪の血は浴びても
自然蒸発ですよ。始末が楽でいいじゃないスか。
 そんで財布をすった男にとっつかまったんだけど、こっちの方がパニックすごかった
みたいで、スリを突き出して自分は助かろうと必死。これは笑えますねー。

 彼らの目の前で男は苦しみ出し、足が生えてきたんですよっ!お前はピッコロさんかよ。
(特定の世代にしかわからんネタを…)
 何なんだよお前と言われ、「何に見える」と。
 …ブラックジャック?(それ原作ネタ)

 男は琵琶法師とすれ違うわけですが、その時に「もうしばらくこれは貸しておいてもらう」
と言うんですね。これとは何でしょうね。
 ちなみにここで男の名前判明。百鬼丸。
 …………あれ?どろろは?
 この映画のタイトルどろろですやん。
 原作読んでないのでびっくりでした。つーかここまで主人公無視したタイトルも初めてだ。

 名もなきスリは、この琵琶法師がいきさつを知っていると見て、話を聞くわけです。
 だから…主人公不在で過去が語られるってどうなんだよ。
 あと風が強くて後ろの火が燃え移りそうで怖いよ。話どころじゃなくハラハラしたよ。


 寿海という男がおりました。川へ洗濯に…じゃなくて薬草を探しにいったところ、川上から
どんぶらこーどんぶらこーと桃がたらいが流れてきたのです。
 その中には不気味な赤子が一人。四肢はなく、目も鼻も耳もないと。
 日本神話でイザナギ・イザナミが最初に産み落とし、その方法を間違えたために正常な
形をしていなかったとされる蛭子を思い出しますね。これは不完全であるとされ、海に流され
ます。のちの恵比寿神です。(エビスという文字を変換してみると、蛭子となります)
 まあそういうエピソードをもじったのかは知りませんが、昔はなんでもかんでも川へ流すのが
流行ったのか、そうなのか。

 さてこの赤子を拾った寿海はすべての知識を駆使してこの子に肉体を与え、様々なことを
教えるわけです。良かったですね、そういう人に拾われて。これがフィギュアオタクの人だったら
今頃赤子はガンダムかメイドさん仕様になっていたと思います。(待て)

 で、琵琶法師が訪ねてまいりまして、持っていた刀をこの百鬼丸に授けるわけです。それが
左手にある刀なんですね。どうして右手にしなかったのかとかいろいろ疑問はありますが、
まあよしとしましょう。
 ちなみに時代とか国は特に設定しなかったので、フラスコ、ゴム手袋、英語、電気なんでも
ありです。
 こいつ絶対親類に則巻センベエ博士とかいるよ。
 それでこの寿海が亡くなった後、遺言に従いそのすべてを燃やして百鬼丸は旅立つのですよ。
 エラゴンといいこれといい、焼き払うのはやってんのか。

 それでまあいろいろ話を聞いたスリは、百鬼丸についていくことに決めたんですね。
 百鬼丸はこの時点であんまり人としての感情をもってないと思うのですが、それでも流石に
さんまさんに負けず劣らずしゃべるこのスリを鬱陶しいと思うらしく、けんもほろろな対応です。
 今まで何と呼ばれていたかと言われて百鬼丸は例としてどろろ、という名前をあげるのですが
これがいたくスリのお気に召したらしく。
 スリはめでたくどろろの名をいただくわけです。
 …やっとこれでタイトルにたどり着いたよってーかどろろは明らかに脇役じゃねーかよ!

 で、ついた先は焼け落ちた寺なんですな。
 そこでたたずんでいるとでっけぇ赤ん坊が。…これ坊?千と千尋の坊だよね!?(違います)
 悪意もなさそうなので遊んでやることにしたようです。
 そのまま朝になり目覚めてみれば、握り飯をそなえている夫婦が一組。
 そうして彼らはここが、子供を捨てる寺だということを知ったんですね。
 過去親は戦って死んだというどろろは怒り、その親たちを散々怒鳴りつけるわけです。
ま、気持ちはわかるけども…。
 この時代は何が正しい、なんてのはないですね…。

 そんで道をざかざか歩いてますと、鯖目とかいう明らかに「お前その名はどうなんだ」という
おっさんが。
 それらに拾われて二人は屋敷へ。
 おいおいおい、同じ顔のガキがいるよー!明らかに妖怪だよー!

 その夜不審な気配に目を覚ますとやっぱり物の怪がおりました。
 つかこれ芋虫?か何かだとは思うんだが後姿見たらエビフリャーにしか見えないんですけども。
エビフリャー食べたいのう…。

 んでまあ地下をずらずらーっといってみますと寺につながっていて、つまりはあの寺に捨て
られた子供たちはここの鯖目の奥方に食われていたということがわかるんですな。
 そっからはまあ倒すだけなんで話は早いんですけど、あの坊こと赤ちゃんの塊が百鬼丸を
アシストしたりと、いろいろおいしいとこもってきます。
 ところがどっこい、村人の目の前で百鬼丸がえーとどこだったかな、肝臓?だか本物の
臓器を取り戻したために、二人はここも追われるわけです。お前そこはアドリブで「これは
芸です」って言えよ。(無理言うな)
 こういう風に、「助けてくれてありがとう」といかないのが、手塚ワールド発揮みたいな感じ
ですなぁ。ああ無常。
 
 こっから先はBGMに入りましたので、さくさくと物の怪を倒していきます。
 …でもさ、徐々に体取り戻していくのはいいけど、段々今度は物の怪倒しにくくなって
いくよなぁ。今まではかまれたり刺されてもすぐ戻ってたけど、生身になるってことはケガ
するとダメージ受けるってことだし。ま、百鬼丸が納得してるならそれでいいですが。
 つーか百鬼丸、お前こないだ絶対マトリックス見てただろ。何スローモーションの
アクションになってんだよ。

 途中、カラス天狗みたいな化け物と戦うシーンがあるのですが、うまく背中にのったと
思ったら、岩のトンネル通り抜けた時に岩にぶつかって叩き落されてんの、百鬼丸。
 いやそれ、どちらかというと普通は悪役がゆるポジションでは…。
「そうきたか」って納得してんじゃねーよ。

 そんでまあ、なんか木の壁?みたいなところにたどり着くのですな。
 これは原作でも出てきた壁なんですが、ちょっと違う意味合い的に使われていて
私は映画の使われ方の方が好きです。(これからもちょくちょく出てきます)
 ここでやってきた役人たちを苦もなく倒す百鬼丸ですが。
 刀を奪う手腕はお見事。
 ここから見える城があの因縁溢れる醍醐景光の城。
 …戦国自衛隊で見た城に似てるな…。

 町に入った二人ですが、ならず者に絡まれる百鬼丸。次の瞬間シーンが変わったと
思ったら、ならず者がたたき出されていて笑えます。
 そんで長髪のいけすかねー兄ちゃんがやってきて、腕っ節が立つということで百鬼丸を
雇うんですな。彼の名は多宝丸。…えっアホウ丸?(アホウちゃう)
 ちなみに彼の父親は醍醐景光だそうです。
 
 ワイン振舞ってんですが、振舞っといて「毒だったらどうする」と。んで百鬼丸が何も言わずに
飲んだら「毒ではないと見抜いたか」って。あんた何一人芝居してんの?ほんとにアホウ丸だな。

 しっかし城の中も更に無国籍だな。すげーわ。
 
 ここで百鬼丸は母と出会います。
 何年経っても母は子供の姿がわかるというそうですが、この母も例に漏れず。
 動揺した百鬼丸は絡んできた多宝丸を一発殴って立ち去ります。おいおい…。
 また来るって…もう来なくていいよ。
 
 んで母と父の会話から多宝丸は百鬼丸の正体を知るわけです。
 つか景光は百鬼丸を殺したがってるようだけど、それって契約破棄にならないんでしょうか?
 まあいいけど…。

 どろろは戻ってきた百鬼丸の様子がおかしいのに気づき、すべてを知ります。
 自らの仇が百鬼丸の親であると知り、苦しむどろろ。
 そして百鬼丸もまた、求めた親こそが自分をこんなにした相手だったと知り、苦しむわけです。
 そんな弱みにつけこんでくる妖怪がうぜー。
 ってかぐるぐる回ってるとバターになるぞ。
 苦しみながらも妖怪を倒し、二つの目を取り戻したとき、そこにはどろろがいました。
 このシーンはすごく良かったな。
 目を取り戻し、初めて見たのがどろろ。
「俺は仇を諦める。だからお前は生きろ」と。
 どろろは言いました。
 いいシーンだぁ。

 一方景光。
 物の怪が現れてまたそそのかすんですな。
 結局ああいう存在って人間が欲のためにジタバタするのを楽しんでいるだけ。
 耳を貸せば貸すほどドツボにはまるんですよ。ドツボにはまってトッピンシャン(違う)。

 多宝丸は悩む母のために、百鬼丸を殺そうとするのですが、別の兵士が百鬼丸に切りかかった
時に折れた刃が飛んで死にましたよ。あんたの存在意義って一体…。
 駆けつけてきた母は百鬼丸の目の前で、多宝丸と、彼につけられるはずだった名前を
呼んで多宝丸に駆け寄るんですね。
 この時の百鬼丸の寂しそうな顔がかわいそうだなぁと思いました。
 ところがそこへ景光が現れて、母は今度は刀を抜いて百鬼丸を守ろうとするのですが、
あっさり斬られました。
 いやあの…そこであっさり切り捨てるなら今までやりとりしてきた意味は。

 そんでまあいろいろありまして、景光は物の怪と最後の契約をしてしまうんですな。
 多宝丸を生き返らせる代わりに自らの体を差し出すと。
 ただそれは実は、景光の親としての最後の良心であり(ほれ、両親なだけに←黙れ)、
力を振り絞って百鬼丸にトドメを刺させるわけなんですよ。…いや、多宝丸にじゃなくて
自分にですよ。(皆わかってるから)
 そうして力尽きた父、物の怪と引き換えに百鬼丸は心臓を取り戻したのでした。
「おかしいな…胸の痛みが引いてかねぇ」と。
 でもここで多宝丸生き返っててよかったよなー。全員死んでたところに兵隊が駆けつけて
いたら、間違いなく百鬼丸とどろろ、またバトルになってたし。

 大きな犠牲と引き換えに、ひと時の平和は戻ったわけですが、百鬼丸はまた旅立つ
ことにします。まだ体は半分物の怪にとられたまま。
 こうして百鬼丸はどろろとともに旅立つのでした。
 最後のエピソードもかわいらしくてよかったです。

 私は映画から入ったためか、原作より映画の方がいいなと感じました。
 あと、柴咲コウさんの熱演すごいです。また新しい分野を開拓したなって感じ。
 アクション、効果は非常に素晴らしかったです。ところどころワイヤーアクションとわかる
動きがあってそれはちょっと残念でしたが、まあいい感じじゃないでしょうか。
 話の流れは少し前半に時間割きすぎてだらだらいったかなという感じがしないでも
ありません。これをもっとあっさりさせていたら2時間でスッキリいったんじゃないかなと。
 ま、邦画の中ではまあまあいい方だったんじゃないかと思います。
 それにしてもタイトルが…(笑)。そういう意味では初めてこんな映画に出会いましたね。



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