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大帝の剣

4/8鑑賞

 うーん一言で言うとずばり、好みが別れる映画かな。ムチャクチャすぎて面白いんだけど、
それだけに展開もかなりムチャクチャ。なので、「主人公は強くてかっこよくないとダメ!」という
タイプの方には向かないかと。
 あと気になったのが、CMがネタバレしすぎです。かなりラストの方のとこまでやっちゃってて、
「ああ、この後あのシーンが来るんだな」と分かってしまい興ざめ。なのでCMを見てないという
のならいいかもしれません。きっと「はぁぁぁぁ!?」って驚く展開になるでしょう(笑)。
 ただ、グロシーンも多いので(首をはねたり腕が飛んだりとか)そういうのが苦手な人は
ご注意ください。容赦なくでてきます。

 あ、それと映画館のCMが「BABEL」をもじった「TABEL」メニューの紹介だとかあって笑えた。
鬼太郎CMは第4弾かな。いよいよ本格的なCMになってきましたが…ウェンツほとんどしゃべって
ないよ(笑)。
 あとサンシャイン2057は真田さん出るのかー。なんか死にそうな気がする(笑)。こういうのって
一人死に二人死に…ってのが苦手なんですよね。見たいことは見たいんだけど。


 さてこの映画、また宇宙から始まります。ハッピーフィート見た後だと激しくデジャヴ…。
 いきなりオルハリコンですがな。あーた、ファンタジー界においては最強といわれるあの
鉱石か!(鉱石といっていいのか知りませんが)
 それが3つに別れまして、地球にあるんだって。1つはスカンダの独鈷杵、1つはユダのクロス、
アレキサンダー大王が手にしていたという大帝の剣と。
 つーかなんで独鈷杵よ。クロスは…これユダがって言うだけあってキリストが逆さ貼り付け
になってますな。
 えーとナレーションはまだまだ続きまして、時代が江戸時代、徳川3代目家光の時代である
ことと、真田幸村率いる残党が徳川に襲撃されたという話をします。
 真田らは何を守っていたかというと、豊臣の最後の子孫である舞という女性。なんか頼りない
のがお供ですが、どこかへ移動しようとしているみたいです。

 さてさてなんか道を歩いているのが登場。これが阿部ちゃんですね。演出かもしれんが
見かけからしてデケェ!
 でその背中に背負っているのが冒頭ナレーションで出てきた大帝の剣っぽいのですが。
 ただまあ解説があるのはいいんですが、なかなかにこの映画、ナレーションが頻繁に
解説してくるのでちょっとそれがうざいかなーと。

 その阿部ちゃんは何をしているかというと、山賊に人質にとられている娘っこを助ける
ためにきたらしいのですが。うわーいきなりバーイオレンス。さすが夢枕獏が原作してる
だけあって敵に容赦なし。すんごい暴力的表現がいっぱーい。デスヨは謝ることいっぱーい。
(そのネタはもういい)
 これ、PG-12くらいでもいいんじゃないかと思うのですが…。
 それはともかく、山賊だかのボスが「これ以上近づいたら人質殺す」って言ってますが。
 あれいつも思うけど、人質殺したら困るの自分だよね。特にこういう「生きてようが死んで
ようが、娘を連れて帰ればいいと言われたから」という人間に対しては…。
 娘が「これほどけ!」って言うけど「静かにしなさい」といきなり丁寧語なボス笑える。しかも
その頭上でチャンバラはじめちゃって「ここでやるな!広いところへ行け!」って言ったら
二人おとなしく従ってるし…。

 まあ阿部ちゃんが勝つわけですが、そこへ突っ込んできたのが宇宙船…なんかもうこの
時点でセクシーコマンドー外伝マサルさんのような驚き方になりました、自分。エェェェェェ!
みたいなの(笑)。
 ちなみにここでやっと阿部ちゃんの名前判明。万源九郎だそうです。え?万屋?(違)
 
 一方舞姫とそのおとも、サスケ。ってあぁぁぁぁ姫さん一人置いて薬草とりに行きやがった
このドあほー!
 守らないといけない存在を置いていくかな…。忍者なら薬のひとつも持ってそうな気が
するのですが。

 ここでいきなり時間は戻って宇宙の話に。
 簡単に言うと二つの宇宙船が食い食われの争いをしていて、突然片方がオルハリコンか
必要とか言い出してそれが地球にあることを知りやってきた。もう片方もやってきたと。
 いや宇宙船がそれ自身意思を持って食べにかかるという発想はビックリですわ…。
 ともかくそれが墜落した宇宙船らしい。しかもなんかゲル状だし。硫酸かけたら溶けそうな
気がする。

 場面変わりまして。
 金沢の鬼ケ島。えっこんなのあるのか。まあいいけど。
 そこで、独鈷杵を探すために農民たちがこき使われておりました。ユダのクロスはもう
手に入ってるみたい。
 なんかこう、3つにわかれた道具なら引き合いそうなもんですけどもね。現に後半では
バンバン「この近くにもう一つのオルハリコンがある!」とかいって反応してたのに。
 で、たえかねた農民とかが逃げ出そうとするのですが、殺されました。
 この監視をしているのが土蜘蛛とかいう忍者連中。いわゆる影の存在みたいなのですな。
…ってかすでに君ら人間じゃないよね?
 
 戻ってサスケ。ほーらやっぱりはぐれた。
 さすけという名前の忍者っつーと昔から腕は立つわ頭はいいわかっこいいわと三拍子
揃ってるのが定番かと思ったのですが、そこはほれこの作品ですから、情けないこと
この上ない。関所で舞姫がこないか待っておりますよ。
 そこにきたのは源九郎。舞のかんざしをさしていたことからサスケビックリ。

 その心配されている舞といえば。おいおい道端で石食ってるよ!道端で食うといったら
草やろがー!(道草だけに)←山田くーん!氷河さんの座布団全部とっちゃって!
 しかも歩き方もヘンだし、男たちを蹴散らして歩いていきました。
 何があったんでしょうか?
 それを追いかけているのはあの土蜘蛛の一人らしいんですが。
 なんだこのアホ全開な尾行の仕方は…。
 荷物を木立にぶつけて一回転してんですけども。これNGテイク使ったのか?
 と思ったんですが実はちゃんとした演技であったことが判明。それはのちのち。

 町に到着した舞ですが、そのあまりの異様さに町民に囲まれてんですな。
 何事かとでてきた源九郎も、まだメシ食いながらの状態。
 意地汚いな、もう。
 その騒ぎをかげから見守る、侍の衣装身につけた女が一人。さてこの正体は?

 さらに場面変わりまして。
 山の中、マタギが、湖に突き刺さったあの宇宙船にビックリしてます。
 その傍らでは山の主とされているクマが何者かに襲われて死んでいました。
 つかいきなりクマが起き上がってビックリしたよ。生きてたのかよと思ったら、マタギに
すごい一撃食らわせて死んだ。いや何がしたかったん!と思わずつっこみそうですが
これは意味がありまして。
 こちらの宇宙人もスライムだったみたいで、源九郎に乗り移りそこねて何か来るのを
待ってたらしくて、クマに乗り移ったと。その後マタギを一撃でやって乗り移ったみたい
ですね。ってアホか。クマの一撃言うたら人間の頭なんて簡単に吹っ飛びますがな。
もうちょい加減せーや。
 で乗り移ったはいいけど右手がクマだしなんか変になってるし。アララってうるせーよ。
 このシーンは「寄生獣」思い出しましたね。
 あれも結局脳をのっとってんだよなぁ。確かに司令塔を乗っ取った方が楽だ。
 ただ思うのですが、脳は一つの生命体ではなくていくつもの細胞とかニューロンが
重なり合って電気信号によって指令を出しているのであって。
 もし仮にこれを生物が乗っ取ったとしても多分、命令を出すのにものすごく混乱しそうな
気がする。
 私達は普段歩いたり物を取ったりするのに手足の動きを意識することはありません。
ここをこう動かすとこうなるから、次にここを動かしてなんて考えません。
 ただそれは脳のレベルになって考えるとものすごく細かい指示が出てるわけで。
指一本動かすのにも、この筋肉が動いて、この電気信号がどこまで届いて、えーとアクセス
チャンネルっつーかカルシウムとかカリウムが出たり入ったりして…ということを脳が指示
してるわけです。これを「意識」して命令しようとすると数秒でハングするでしょうね。
 というわけでまあ脳を乗っ取るというのは難しいですね。
 寄生虫でカタツムリに寄生するのなんかで、目を乗っ取っちゃって鳥に捕食されやすい
ような位置まで移動し、鳥に食べられることによって鳥に寄生するというメチャクチャ気持ち
悪いのがいんですが。あれは脳をのっとるというよりも、そういう信号を出すという捕らえ方が
正しいかもしれません。乗っ取られると目がものすごくキモい感じになるので寄生していると
すぐわかります。…イヤなものを思い出してしまった(笑)。

 さて話がずれましたが、ともかく、宇宙人の一人は乗っ取りに成功したみたいですね。
 と思ったら、舞の方も変な行動を。
 これは…多分源九郎から記憶とってるとかしてんじゃないのかな。
 源九郎もちゃんとかんざしを返してあげていて、なんかこういうところはちょっと優しいなと
思いましたね。
 どうも舞にも宇宙人が乗り移っててランというらしいです。 宇宙人の割にはなんとも
かわいらしい名前だなぁおい。

 それを見守っていた先ほどの、侍のかっこうした女。女と見まごう美剣士ってナレーターが…。
あれこれ女だよね?と思ったんですけど、わけあって女性が演じている、一応話の上では
女と見まごう美剣士だそうです。水戸黄門とかの、男装している女性とかじゃないのね。
 この美剣士は、見世物に夢中になっている源九郎の背後から、剣を見ようとするのですが、
それが背が低くて見えないと勘違いされた彼によって前に押し出されてしまうのです。
 意味ねぇぇぇ!
 と思ったけど、この見世物をやっていた手品師から源九郎を救いました。あーこの手品師
さっきのバカ忍者か。
 しっかしコケたり足打ったりしていまいち決まらない忍者だな。着地する時もボテって
落ちてますよ。お前はアホか。アホ忍者か。
 しかも源九郎に「この狭い森の中ではその剣は振り回せまい!」っていっといてすぐ
その後、開けた場所に移動しちゃったー!だから何か意味あるのかお前の行動には。

 源九郎はこの忍者の放った痺れ薬の毒が今頃きいてきてるんですか、忍者にも「効くの
遅いわ」って突っ込まれてて笑える。
 この彼のピンチを救ったのはまたしても美剣士。
 ランはランでいきなし源九郎の手にかぶりつくから何かと思ったら、毒吸ってるし。
 いやそれはいいけど、ダメージ受けるの君だよね?吸うのはいいけどそこで吐き出さないと…。
お前らそろいもそろってアホばかりか。

 でまずアホの筆頭の忍者は、現れたあのマタギに殺されました。あっけな!
 源九郎も復活したけどまたピンチだし。ええい学習せんのか!
 このマタギもなんかいい味出してんだよ。テンションすごい高いんだけど、剣を見て
「それは…オルハリコンかい?」←ここだけなんかテンションが素。
 んでまあこいつも宇宙人ダクシャに乗り移られていたことが判明するのですが、分が悪い
と見てさっさと退散。 一方あの美剣士は牡丹と名乗りました。

 弱った舞を助けて連れて行ったのは…これ投げ入れ堂ですかね?
 あの切り立った崖とかに立ってる、どうやって建てたのかとよく言われる奴です。
 ともかく、そこで真田幸村らと合流し、舞は手当てを。
 名前を名乗らない、「どうとでもお呼び下さい」という真田に対して、冗談とも本気とも
つかない口調で「真田幸村とか」という源九郎はなかなかかっこいいです。やっぱり
食えない奴みたいですな。なんか坂田銀時みたいだなーって思いました、はい。

 でまあここでやっとオルハリコンの説明がいろいろ出てくるわけですね。
 源九郎も祖父の意思をついで旅してるみたいですし、利害の一致ということで
舞らと旅することになりました。
 にしても大帝の剣、しまうの大変そうですね…。いちいちヒモと袋でしまわないと
いけないなんて。トライガンのウルフの銃みたいだわー。あれしまった瞬間に敵が
現れたら、私ならブチ切れますがな。
 舞は源九郎のことを好きみたいですがなかなかいい展開だなぁ。ラブコメか、おい
ラブコメなのか?
 でもその光景、サスケと牡丹にみられてますから…。お前らデバガメもいい加減にしろ。

 鬼ケ島では子供が独鈷杵見つけてんですけど…。すごいなおい。

 サスケは姫が源九郎にご執心と知ってご機嫌ナナメ。
 ところがどっこい縁日へとやってきてそこであのダクシャに舞がさらわれて大あわて。
 さしもの源九郎も手が出せないで焦っているところへ、サスケ花火のつつ構えて
登場。たーまやー…って花火人に向けて撃っちゃだめでしょ!あ、人じゃないから
いいのか。
 燃えてるダクシャを「火事になるだろ!」で川へ投げ落とす源九郎。いやいやいや、
もうちょっと燃えてからでないとやばいだろ。結構頑丈そうだし…。少なくとも寄生してる
肉体が使えなくなるまで待った方が…とか思ったけどなんか関係ないみたいだし(笑)。

 案の定死んでなかったダクシャですが、「おい飛びすぎだろ」とか冷静に突っ込み
いれつつ戦ってる源九郎が笑えます。
 んでなんとか倒したんですが…。3つの神器が揃わなくてもやっつけちゃったよと
源九郎は笑ってますけど…。どう見ても死んでないだろがよ。
 

 傷ついた舞を抱えて前田の屋敷へ到着した一行ですが。
 いやあのさ、舞冒頭からケガしてばかりでは?真田幸村らがついててやればいい
ような気がするのですが…。
 座敷内をウロウロ歩き回って床の間の鳥の彫り物見たりしてる源九郎。前田が「鳥に
触るな!」って。いやあんた注意するのはそこじゃないだろ。
 で、源九郎は風呂に入ります。
 忍者の笑いが、スタジオに響くスタッフの笑い声くさい。

 そんで破顔坊ですが。(土蜘蛛のボス)
 ダクシャに自分の体を使えと乗っ取らせるわけですね。
 …いやさ、それはいいんたけどさ。あんたの意志はなくなるわけだが。
 どうもこいつアホやのぅ。
 からだに力が溢れてくるー!ってとこ、姫夜叉みたく「体がうずきまするー」って言われる
かと思ってちょっと焦った。
 しかしここの演技は本当に大変ですね。効果とか後でつけるから、スタジオだと一人
のたくってるおっさんだよ。
 一人ロケで、リュークは後で合成するためずっとしばらくセリフ言いながらのたうってた
夜神月役の藤原さんを思い出しました(笑)。いや演技としては真剣ですが、はたから見てると
アレだなーと…。

 一方舞。あっさり敵にさらわれました。あっさりすぎて何が起きたかわからなかった
くらいですよ。むしろ何か演技かと思ってたよ。
 源九郎は源九郎で風呂場で姫夜叉に襲われてた。
 湯気がいろいろと不自然なくらいに立ち上ってて笑えますよ。
 つか姫夜叉、殺すのは結局おぼれさす方法って、それもどうなんよ。

 こうして姫夜叉は倒したけど、舞がさらわれたのでどっこいどっこいか。
 舞というかランとダクシャが会話するシーンがあるのですが、舞の後ろで不自然に
動いているタルがあるのですが…あれは何なんだろう?
 ダクシャは人間を「オルハリコンで何故争いが収まらないのか、下等な存在だからだ」
みたいなバカにしてんですが。いやオルハリコンの存在を知る人間が少ないからだと
思うよ、うん。

 さてさて最終決戦。
 鬼ケ島に乗り込んで大暴れ。
 この辺りは見てて楽しい。
 ボーッとしてる農民に「早く逃げろよ!」と突っ込んでるサスケとか、敵を蹴り飛ばした
後に転んでる忍者とか。どうもNGくさいな(笑)。
 で、なんか虫を操る男が立ちふさがりますが、これも時間ないので早々にノックアウト
しまして。
 舞を助けにいざ洞窟内へ。

 一方真田の手下ら。
 年とってそうなリーダーが「まだまだいけるな」って言ったんだけど、部下は無言で
うなずいて立ち去ってて笑えた(笑)。
 独鈷杵を持って逃げようとしていた子供は牡丹が先に見つけました。
「これで仇をとってやる」と。

 で、源九郎。背中が隙だらけだとあれほど忠告されていたにも関わらず、敵に背を
みせて刺されたし。呆れて言葉も出んよ。
 ここに駆けつけた牡丹は、独鈷杵が源九郎の前では反応するけれども離れると輝きを
失う、ということに疑問を持ちます。いやその前に助けてやれよ…。

 ダクシャin破顔坊を牡丹がひきつけている間に源九郎がでてきたんですが。
 死に行く彼を助けたのは舞でした。はいはいここ思い切りCMでやっちゃってますねー。
 そしてここで牡丹の正体判明。彼は天草四郎時貞。あーはいはい、もう何でもあり
ですね。ってかそれなら少年の子役使え。女使わずに。
 ともあれ彼は悟ったらしいです。
 3つの神器を集めたとしても、その力を引き出せるのは選ばれ者のみであるという
ことを。
 で、サスケに独鈷杵を投げ渡しました。

 サスケはここでやっと忍者の本領発揮。巧みにクロスを盗み取りました。そして最後の
大帝の剣は天草が腕を切り落としました。ここで天草は消えていきます。いやあの、
最後まで助けなよおい。

 そんでまあ源九郎が復活して、三種の神器を使ってダクシャをやっつけてめでたし
めでたし。
 ここのやっつけるシーンはちょっと無駄に長くて飽きましたです。ちょいこだわりすぎかな。
 で、彼らは旅を続けていったはずが…気がついたら宇宙船に乗ってましたとさ。どっとはらい。

 ちなみに主題歌歌ってる人がなんかGLAYに似てるんだけど声の質がちょっと違う
なぁ、と思い聞いていたらやっぱりGLAYでした。声変わったのかな?それとも私の
気のせいか…。

 ともあれまあこんな感じで、最後少しグダグダ感はありましたが、なかなか楽しめました。
 パンフレットも教科書風になってて面白かったです。
 三種の神器は結局何の力があったのか、は最後まで明かされませんでした(笑)。敵
倒しただけじゃんよ!



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