多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→空から降る一億の星


空から降る一億の星

第11話(02/06/24)

衝撃の最終回。真実は日の下にさらされるのでしょうか。

はっきりと、優子が自分の妹であることを思い出した涼。そう、彼は知らなかったとは
いえ取り返しのつかないことをしてしまったのでした。1番探していた自分の家族は
いつも自分のそばにいたのです。恋人という名で。

優子が火傷の薬を買って戻ってきた時、涼はいませんでした。
床に落ちていた絵を見つける優子。彼女もまた、涼が真実を思い出したことに気がついた
のかも知れません。彼女自身が、涼を兄だと知っていたかどうかは知りませんが…。
ただ、刑事さんと血がつながっていないことを知っていて、涼に感じる親近感、そして
あの絵と涼の失踪…でもしかしたらと気がついたかもしれませんね。彼女頭の回転は
早そうですし。

優子は、何が起きたのかを理解するために、ユキちゃんに会います。
ユキちゃんは涼に関わる女性は皆おんなじことになると言います。何より涼を正しく
捉えていたのは彼女なんでしょうな。一歩引いて見てたのかは知りませんが。
刑事さんに助けてもらったから冷静に見ることが出来たのかも知れないですね。
どうでもいいがユキちゃん。その髪型はゴッキーの触角のようだからやめなされ…。

ユキが殺人犯であったことを知った優子は、刑事さんにいつものような態度で接する
ことが出来ません。何か、彼女の中でいろいろなパズルのピースがはめる場所を
探しているのかも知れないですね。
涼の部屋へ行くも、やっぱり彼は帰っていません。あの時一体何を思い出して彼は
失踪してしまったのか。気になります。つーか優子さん、仕事は?
黙って持ってきてしまった絵を冷蔵庫にしまおうとした優子は、そこに拳銃を発見
します。固まる優子。少なくとも涼が誰かを殺そうとしていたことは明らかです。

そんな時涼は、刑事さんに電話していました。自分がまだ思い出せない過去の
話か、それとも思い出していて符合するところをさがそうとするのか、刑事さんが
知っている話を聞こうとします。つか今回やたらCMに行くな…。
どっかの廃屋に刑事さんを呼び出した涼。
涼はハッキリと、刑事さんに優子が自分の妹であることを告げました。執拗に
刑事さんが涼を遠ざけようとした理由が、そこにあると分かったからでしょうか。
ドラマのこーゆーとこって引っ張るんだよねー。早く話せー。

涼の父親は、金に困って人を殺してしまいます。刑事さんは父親の居場所を
見つけ、応援が来るのを待たず自分の手柄にしようと踏み込んだわけです。
そこで抵抗され、あわてて射殺してしまったというわけですか。
これが踊る〜だったらカッコ良く解決になるんでしょうがねー。「青島、行け!」
とか言われて。
事件は現場で起きてるんじゃない!とか。いや逆だ。

えー、で、妹と涼はその時に父親に駆け寄ろうとして火傷を負い入院。ただし
涼は病院から脱走してしまったそうです。事件のショックで記憶が無いままに。
5歳かー。生きていたことがすごいですね。
そして涼は施設に拾われて育てられたようです。
でもなんか、記憶失っていても、と言いますか記憶を失うほどショックだったのなら、
お湯を沸かすこととかヤカンとかストーブとか、トラウマになりそうなんですが。
まあその辺はドラマだからいいや。その伏線があったら余計面白いかなとか
思ったんだけど。

殺人犯の父親と、こんな兄貴で優子が可哀想、という涼。でも刑事さんは、
いいお兄ちゃんだったといいます。やはり、やかんをひっくり返した時に涼は、
優子を庇って同じ部分に火傷を負っていたのでした。うんうん、いい子やなぁ。
それから考えると、やっぱり父親も本当はいい人だったんだろうな。お金だけ
奪おうとしたのに思わぬ抵抗にあってつい殺人を犯してしまったのかも知れません。
そして涼は優子がこのことを知らないかどうか刑事さんに尋ねます。
確かに優子にとってこの事実は衝撃的過ぎるでしょう。
でも、涼に戻った記憶が優子に戻らないとはいえません。かなりまずいところでは
ないでしょうか。

すべてを話した刑事さんは、涼に優子を託そうとします。
「2人で父親殺しの復讐したらどうする?」と尋ねる涼に「しゃーないわな」と答える
刑事さん。これで涼は納得したのかもしれません。
今まで自分が抱えてきた疑問が解消して、刑事さんへのわだかまりもなくなって、
妹のこともあるから少なくとも刑事さんを殺そうとするようなことはないでしょう。
んー、ただ、真実を知ってしまった涼は優子にはもう今までどおりに接することは
出来ないでしょうし、優子は優子である程度察してしまっているから、2人はもう
破滅するしかないような気もしますね。どちらに転んでも幸せにはなれないかも…。

涼を探してバーにやってきた優子は、婚約者姉と出会います。クソ姉めー!
涼の過去をばらしています。殺人犯が父親だったとか。
そこへ涼がやってきました。しかし涼は優子に対してそっけない態度。ベタベタ
しまくる姉。おまえはたれぱんだか!
心配していたのが馬鹿馬鹿しくなってしまう優子。その場を立ち去ります。
涼がどんな思いで見送ったのかも知らないでね。でも知らないほうがいいことも
ありますし。
姉、露骨にモーションかけまくってます。こーゆータイプ嫌い。優子を涼から
引き離して自分のものにしたいんでしょうね。
姉は優子にすべてを話して、向こうから離れるようにすればいい、と言います。
つーかあんた…。人の傷えぐって楽しいかよ。
とか思ってたら涼…姉を射殺。ほんっっっっっとに気が短い。
が、姉腹たってたからまあいいか…。

しかし優子サイドでは。同僚の刑事が優子に、涼の父親の話をしてしまいます。
刑事さんが父親を射殺したと。
「おにいちゃん(刑事さん)への復讐だ」とつぶやく優子。涼が、刑事さんに恨みを
晴らすために自分に近づいていて、刑事さんはそのために自分を引き離そうと
していたと誤解してしまいましたかね。
この同僚の刑事も誰か射殺してくだされ…。この人の方こそマジで、刑事さんや
優子達に復讐しようと動いているとしか思えない。何なんですかこの人。
さらに、涼の部屋の冷凍庫から、涼の作文を見つける優子。
その文章を読みますます誤解していくことに。
そして、姉を射殺したことがニュースになっていることを知ります。
んでもさー、名家のじょーちゃんだろ、姉。あんなことになったらなんかもみ消しに
走りそうなもんですがねー。まああの婚約者も相当の遊び人だったし、許されて
たんかもねー。

優子は何事もなかったかのように刑事さんに接します。うどん作ってみたそうだが
大不評。
そして、「私はおにいちゃんの妹だから。お兄ちゃんのことは私が守るから」と言い
ます。んー?あーた何週か前は涼に向かって「あなたは私が守るから」とか
ゆーてはりませんでしたかー?えらい変わり身早いですねー。
そのころ涼は。自分の家にやってきていました。確かにここは、誰も自分の過去を
知らないわけですからたどり着けないですよね。

同僚の刑事、まーたいらんこと言ってます。刑事さんに、優子は刑事さんの妹では
ないことを知っていたこと、涼の父親のことを告げます。刑事さんも、こんないらんこと
ベラベラしゃべってしまうような奴となして人付き合いしてますかね。
刑事さんは、優子が誤解していることに気がつきますが、同僚の刑事は気がついて
ない様子。誰か…この人、刑事を辞めさせてください…。

今回の食事シーン、殆どうどん食ってるところですな刑事さん。湯気が消えちゃって
あまりうまそうに見えないのが残念だ。でもここでどんべえとかごんぶとがスポンサー
に入っていたら、売上急増しそうだったのに。中田ヒデの「カレー!」って叫ぶ、ラ王でも可。
さあ話もハーフタイム(CM)を通じて後半戦に入ります。皆様今のうちに小用を済まして
おかれることをお忘れなくー。
ああ、MIB2のCM見てたら休憩逃したー。

沈みかけた鳥居のある川で、小鳥を放す涼。うーんこれはCGの背景かな、やっぱ。
なんと無くそう思いました(や、今わざわざ言わんでも)。
そして刑事さんが帰宅すると、そこに優子の姿はありませんでした。彼女は一体
どこへ行ってしまったのでしょうか。
刑事さんが帰らなかった前夜、刑事さんを訪ねてきた、バーのバイト君は何か
関係があるのでしょうか。
思い立って車を走らせる刑事さん。落ちていた絵は、涼が持っていたはずのものでした。

物音に涼が振り返るとそこに優子が立っていました。どうしてこの場所が分かったので
しょうか。…ってCM行くなー!!!!あんた、つい5分前にもCM行ってたやんかー!
あんまりCM入れると、感情移入が出来なくなるやろ!
とか思ったんですが、これはラストシーンあたりを一気に行くための方法かも知れない
ですね。それこそラストシーン盛り上がってるとこにCMいかれたら冷めるし。
なんで私CMを分析してるんだ。

バイト君がやってきたのは、刑事さんを呼び出すためだったようです。その代わりに
優子がきたとか。
しかし優子はまた誤解しています。
姉を殺したのを、邪魔になったと勘違いしているようです。ああ、涼がかわいそうだ…。
なんや優子ホンマに救いが無いキャラクターだな…。最初はこんなんなるとは思って
いませんでしたよ。
涼への評価はひっくり返りましたが。
優子は、刑事さんへ復讐するために自分に近づいたのだろう、と涼に問いただします。
涼も何のつもりかそれを肯定します。
これは多分、優子を救うための嘘なんだろうなー。ここで自分が死んでも、優子は
立ち直って幸せになることが出来るでしょう。優しいお兄ちゃんだー。
それに比べて優子。
拳銃を涼に突きつけて「おにいちゃんは私が守る!」と言ってます。誤解してるとは
いえ、短絡的だ…。

涼は言います。
 「俺は愛とかそういうのよくわかんないけど、優子のことだけは愛してた」と。
しかし優子は涼に向かって発砲。お前は鬼かー!!!!!!!
おいマジで撃ったぞこいつ。
そして優子は、刑事さん宛の量の手紙を見つけます。あーあーあー、あんたって奴は。

それは涼の告白でした。美羽さんから姉まで、と、女子大生殺人事件の殺人を
認めました。
これが金田一だったら、この告白文は真っ赤な嘘で、真犯人は別にいるんですけど
ねー。私としては同僚の刑事が全部の黒幕だといいんですが。だってこいつが余計な
誤解させるからこんなことになったんですよ?許せん、人として。
そして優子はその告白文から、自分と涼が兄妹であったことをついに知ります。
ホンマ救われんやっちゃなー。
涼も、妹を守って死んだつもりだったのが、最後の最後でダメでした。リア王みたいな
悲劇だね。ん、ロミオとジュリエットかな?

渋滞を脱しやっとたどりついた刑事さん。全然間に合わなかったよ。

優子は涼をどこかに引きずっていきます。
あの鳥居のある川へ。彼女がどうしてこの場所を知っていたのかな?
撃ったことで記憶が戻ってきたのでしょうか?
えー…朽ちたボートに涼を乗せるのは良いですが、ホンマどうするつもりなんでしょうか。
展開が本当に金田一ちっくやわー。
そのボートを刑事さんが見つけます。
ぼーっと乗っている優子。うわ、怖。夏に合わせた怪談?すまん、感動するどころ
ではなくてマジ怖いです。助けて。
夜中に、血だらけの女が朽ちたボートに乗って川下ってたらマジ怖いですよ。

そして刑事さんの目の前で、優子は自分の頭を撃ち抜きました。
あり?頭じゃなくて胸ですか。
ホンマもんの悲劇ですね、このドラマ。私としてはハッピーエンドが良かったのですが。
まあ前回言ったとおり、刑事さんとユキちゃんは生きてましたが。
あのっっっ同僚の刑事をホンマ何とかしてください!!!!
あんたの考えない一言で2人が死んだんですよ?ちっとはすまなく思えよ!

それはさておき。
刑事さんは「こんな時、こんな場所で、空から降る星はきれいやな」とつぶやきます。
刑事さん…マジでユキちゃんと幸せになって下さい。

刑事さんは、涼が最後まで優子を守って死んだことに気が付いていました。
良かったぁぁぁ。これで涼も優子も救われるね。
まああの世で、家族仲良く暮らしてください。今度こそ幸せに。

ユキちゃんがやってきました。自首すると言います。
そして、「かんちゃんは死んじゃダメだからね」と言います。うんうん、その言葉が
何より嬉しいと思うよ。たった一人になってしまった刑事さんにとっては。
かわええのう、ユキちゃん。
刑事さんは2人のために、川に花を投げて帰っていきました。
落ちていたテープをカーステレオでかけながら。
「見上げてご覧 夜の星を」
そんな歌詞が流れてきました。
泣きながら聞いている刑事さんが可哀想でした。どこで違った選択をとっていれば、
誰も死なずにすんだのか。
今となっては分かりません。
神様にも分からないでしょう。
ただ一つ言えるのは、誰も間違ってはいなかったということでしょう。


うーん…私にとってはかなり後味の悪い話でした。登場人物がどんどん死んで
いくのは嫌いです。推理小説やったらありですけど、こういうドラマじゃ嫌です。
誰も幸せになれてないやん。上では書いたけど。
もっとこう…人が死んで泣かせるのではなくて、ハッピーエンドで泣かせる話を
作って欲しかったですね。話もありがちだったし。
まあ文句だけなら後で言えるのは分かっていますが、あまり期待を裏切らない
話でしたね。伏線張った割には。
ちょっと残念だな…。
同僚の刑事さんに散々文句を言っているのはマジ頭にきたからです。良かれと
思ってやっていることなんでしょうけど、今までやってきたこと全部、人を苦しみに
追いやることばかりですよ。だから黒幕かと思ったわけですが。
もうちょっと、人の立場を考えた発言をしてあげて下さい。その一言を言ったことで、
相手がどれだけ傷つくかを考えて下さい。
この役回りがどういう意味を持つのかは知らないけど、少なくとも私は、とても
余計な役に見えました。
もっとこう、なんてーのかな、安全な立場からあれこれ言うのではなくて、優子を
止めに動いたりとか、ユキちゃんを励ましたりとかして欲しかった。

ユキちゃんは刑事さんと幸せになって欲しいなー。兄妹みたいになって欲しい。
それが、刑事さんが救われる方法だと思うので。
話の筋がありきたりだったのは残念だったけど、役回りとか性格付けとか良かった
と思います。優子が最終回としてはえらい暴走してたけど、シェイクスピアの悲劇
を模倣したものならああいう役になるかも知れないですね。今になって気がついた
けど。
もやもやはまだあるんですが、まあ、いいドラマでした。見てよかった。
話が話だけに、ツッコミをあまり入れられなかったのが残念。


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→空から降る一億の星