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天才柳沢教授の生活

第2話(02/10/23)

問題です。
いきなり先生(もしくは上司)に100円を手渡され、「あなたはこれで鉛筆2本と
消しゴム1個を買ってくることが出来ますか。お釣りをもらってくることが出来ますか」
といわれたらどうしますか。
私はあっさり「無理です」と言う方だと思います。


今回は、教授の娘のだんなさんが朝帰りしたことから始まります。
彼が朝帰りしたことに対して教授は、娘が離婚の危機にあるということよりも、
「かわいいななつの子があるからよ」というカラスの歌について悩んでいます。
日本語とは難しいもので、ななつと言われても、七歳なのか七つの個体を指すのか
わかりません。
まあ常識的に考えてカラスの子供をななつ、という数え方はしませんが、教授には
そんな理屈は通用しません。
七歳なのか七匹という意味なのか。
調査すべき事項を見つけて教授がわくわくしている時に、そのダンナ。ゆきひろは
「奈津子は気が短いですからねぇ、すぐ切れます。この間こめかみに書いてありましたよ、
こちら側のどこからでも切れますって。ソースの小袋じゃないんだから」と言ってしまいます。
さあ大変。何故ソースの小袋なのか。
教授の悩みは深まるばかりですが、それはおいといてからすのこの歌についてゆきひろ
君に尋ねることにしますが、彼は「キュリー夫人という本は、夫のキュウリの研究を
助けた立派な婦人なんだろうな」とか「山奥でパーティが遭難したっていうニュースを聞く
度にそんなところでパーティなんかするなよ」と思う、とかまるで突っ込みを待っているかの
ようなネタフリをするのに忙しく、取り合ってくれません。
いいから君はヨシモト行きなさい。

しかし教授はゆきひろ君の話にワックワクです。いつもいつも新しい発見に満ちていると。
発見というかありゃあ単なる天然ボケだと思うんですが、そんなことを教授に突っ込んだ
が最後「天然ボケとは」ということについてかなり議論しなきゃならなくなると思うので、
黙って見守ることにします。
ちなみに教授は天然記念物指定ボケだと思います。

そんな悩みを抱きつつ。
教授は華子ちゃんの宿題を見てあげています。
太郎君が100円持って買い物にいった。20円の鉛筆2本と30円の消しゴム1個を買った。
お釣りはいくら、という問題ですが、教授はここでも大発見です。
今の文房具がこの値段で買えるのか。
これは重大な問題です。
つーか普通にかんがえりゃ小学校低学年が3桁の足し算及び消費税を計算できるわけ
がなく、だとしたら消費税を導入してとっととやめてしまった竹下登内閣はそこんとこを
追求されるべきであるとは思うのですが、多分今頃のクソ生意気なおぼっちゃまどもは
現実とドリル問題が違うというくらいは分かってるので、黙って問題を解くことでしょう。

ちなみに冒頭のお使いを教授は吉田助教授に頼みました。
助教授は泣きながら立ち去っていきました。
教授の、伸ばしたままの手がちょっと寂しげでした。

さて。
朝帰りを叱られて、家に帰りづらくなったゆきひろ君。教授の二番目の娘の夫(陶芸家)
であるまさし君の展示物を見に来ていますが、そこに奈津子達がやってきたのであわてて
隠れます。
が、ゆきひろ君がいると知らない奈津子さんは言いたい放題。けちょんけちょんにけな
されて立ち直れなくなってしまいます。
んでもって世津子が、ゆきひろ君の浮気現場をバッチリ目撃。
どーにもこーにも最悪な事態です。
アンパンマンがアンパンチ出しそうな勢いで怒ってます。
しかし教授の悩みはそれどころではありません。
からすのななつのこは七歳なのか七匹なのか。
重要な問題です。
ちなみに教授。ケンカを「活発な議論」というと火に油を注ぐので慎まれた方が良い
かと思うのですが、また「どうしてですか」と解説を求められると困るのでやめます。

さらに。
またしても算数のドリルで、お弁当が購入できるか試していた教授。
そのお弁当を食べようとして。
ムムムッ!何か重大な事項を発見されたようです。

そしてゆきひろ君。公園でカラスの観察をしていたヒロミツ君の、分かったんだか
分からないんだかどうでもいいような言葉で決意を固め、教授に謝りに行きます。
しかし。
分かってない。
分かってないよ教授。
ゆきひろ君の土下座を「そのような話しにくい姿勢でいられても困ります」と、自分も
土下座しようとします。
しかも「カラスのこと」を聞きたいようです。
教授…。

教授とその奥さんはうまくいっているように見えますが、しかし奥さんは本とずっと
戦っていたということが分かります。
給料が手に入るとすぐに本を買ってしまう教授。飽くなき探究心のせいなのですが、
奥さんは奈津子に向かって「物言わぬ本より生身の女の方がまし」と言います。
彼女だって夫婦の悩みはあり、教授にだってだんなさんとしての欠点はあったという
ことです。
つまり、問題なくいっている夫婦はなく、多少のケンカが仲良くなる秘訣だってことです。

そして教授は、ゆきひろ君にあるものを見せます。
それは弁当についていたソースの袋でした。
つまり。
えー、人が怒りやすいつまりキレやすい、ということをゆきひろ君はこのソースの袋に
例えて「短気な奈津子のこめかみに、ここのどこからでもキレますと書いてあった」と
ゆきひろ君がいったということを教授は熟考の上導き出したわけです。あー疲れた。
なんか昨日のボケを今突っ込まれたかのようなゆきひろ君は戸惑いますが、続けて
教授はこう言います。
「君はいつも私に思いも寄らない新しい問いを与えてくれる。私は君とのおしゃべりが
大好きです。君が我が家にいてくれることがしても嬉しい」
それは、ゆきひろ君にどれだけの喜びをもたらしたでしょう。

そして皆そろった夕食の席で、教授はからすの子についての解答を得たと言います。
それを言いかけた時ゆきひろ君が、「それは7歳ですよ」と言います。
華子がもうすぐ7歳になるから絶対にそれは7歳のことだと。
教授はまた一つ学んだのです。
「厳密な解釈が必ずしも最高の解釈ではない。時と場合によって自由に解釈すれば良い」と。
なるほど素晴らしい発見です。
気の毒だったのは一心不乱にカラスに張り付いて研究していたヒロミツ君でしょう。
まあ彼はやっと教授に名前を覚えてもらえたようですが。

しかしここで大変なことが持ち上がりました。
ロシアの民謡に、「1週間」というものがあります。
ええ、げつよーびーはどーたらこーたらというやつです。
月曜日にお風呂を焚いて、火曜日にお風呂に入る。
これではせっかく焚いたのがさめてしまいます。
ところが次の方が問題なのです。
水曜日に友達がやってきて、木曜日に送っていく。これは子供の教育上宜しくない。
その上金曜日は糸巻きもせず、土曜日はおしゃべりばかり。
これは大変です。
こんなに怠けていていいのか。
多分今頃教授はロシアに電話をかけているかもしれません。


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