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天才柳沢教授の生活

第3話(02/10/30)

 問題です。
 お父さんが「次の日曜日はデパートに行こう」と言いました。どうしますか。
 私なら多分一緒に行くと思います。父親が何の目的を持ってそんなことを言い出した
のか、非常に興味があるからです。

 さてさて。柳沢家では今度の日曜日が教授の誕生日であるため、どう過ごすかが
問題になっているようです。
 見ての通り教授はちょっと変わってるとても探究心がある人なので、誕生日に皆で
お祝いしても喜んでもらえるわけではありません。うっかり変なことでも言おうものなら
ただちにそれに対する調査が始まってしまうからです。
 ちなみに教授の日曜日の過ごし方は、朝から晩まで本を読んで過ごすようです。
せっちゃんが覗いて確認したようです。
 まあパチンコに行って夜になっても帰ってきやがらねぇどころか、給料全部つぎこん
じまうようなやつよりはましでしょう。

 しかしその会話を聞いていた教授はまたも発見してしまったのです。
 世間一般の父親は子供達とどう休日を過ごしているのか。
 大いに気になるところです。
 まあ教授の周りに、ギャンブル狂の人がいなくて良かったです。
 聞かれてもいないのに答えますが、私の休日は、笑っていいとも増刊号を見て
アッコにおまかせを見て、トップイラスト更新作業をしているといつの間にか終わって
います。こんなに時間が短いとは困ったものです。

 さて。大学について教授は、吉田助教授に同じことを尋ねます。
 吉田先生には小さな娘がいるため、それはそれは楽しそうに語ります。デパートで、
おもちゃ売り場に行ったこと、お子様ランチをレストランで食べたこと、屋上で乗り物
に乗せてあげ、アイスクリームを買ってあげたこと。嫌な予感がします。

 さあ日曜日です。教授はいつもの通りスーツを着込んだことに気づいて、普通の
服に着替えなおします。細かい芸がきいていて面白いです。
 お母さんはお留守番です。
 娘三人を従えて歩く姿は、一般人から見ると鬼が島へ行く姿に見えるらしいですが、
そう声をかけた奥さんは冗談のつもりだったのに、子供に「向こう笑ってなかったじゃん」
と冷静に突っ込まれています。ともあれ、子供の情操教育が心配です。
 その頃お留守番をしているお母さんに危機が!窓の外にうつる不気味な人影は!?

 ところがリサーチはしていたものの、内部構造を調べていなかったために、教授は
屋上へ上がる道を見つけられず一階をウロウロ。「ここは迷路ですねぇ」と言ってます。
方向音痴の人はよく「入り組んだ場所だ」と言いますが、なんのことはない、自分達が
勝手に同じ場所をぐるぐる回っているだけだったりします。
 そして。
 お母さんのところへやってきたのは、急に約束をキャンセルされたヒロミツ君でした。

 屋上へあがろうとして教授は、婦人下着売り場前で進路を変えます。
 恥ずかしいのではなく、婦人に失礼だという、教授なりの思いやりです。
 まあ確かにいい年した男性が顔色も変えず下着売り場に一直線に入ってこられたら
ベッカムを除いて女性には引かれると思います。女性下着売り場で、プレゼントだからと
堂々と下着あさりが出来るのは、ベッカムくらいのものだと思います。

 屋上でゴーカートに乗せられそうになってあきれ果てる娘たちですが、教授はリサーチ
に従った結果であり、きちんと娘の年齢を考慮する気はあるので強く勧めませんでした。
しかし、教授が姿を消した隙にノートを盗み見た娘達はビックリ仰天。
屋上で遊んだ跡アイスクリームを食べ、レストランでお子様ランチを食べ、そのあとおもちゃ
売り場でおもちゃを買い…と、危惧したとおりの出来事が。
 さてさて一体どうなってしまうのでしょう。

 ヒロミツ君はというと、大福を食べながら、「せっちゃんの彼氏」についていい情報を
吹き込んでいます。将来を考えるならば、きちんと名乗っておいた方がいいと思うのですが、
どうも彼は目先のことしか考えていないのでほっておいたほうが得策でしょう。
 しかしお母さんが先ほどあげた悲鳴から、ゆきひろ君はスクープだ!ととんだ勘違い。
アホですねぇ…。

 無事食事を終えた教授たち。今度は「欲しいもの」を買ってあげる番です。
 しかしそこはもう大人の娘達。せっちゃんなんて20万のキーボードを買えとぬかしやがり
ます。父親の誕生日に、逆にねだるとは。寝言は寝て言いやがれってところです。
 奈津子さんも4万のお鍋セットが欲しいとか無茶言いやがります。だからそういうのは
自分でローン組んで買いやがれ。
 真ん中の、いつこさんはごくごくまともなものを欲しがります。2000円の三角コーナー
だそうです。本当に欲がありません。すばらしい奥さんです。教授もこれには満足です。
 自分の誕生日なのに娘にたかられているところからして、既に世間一般の父親の休日
ではなくなっているのですが、子供がかわいい父親ならあると思うのでまあいいでしょう。
 つーか娘達よ。自分の金で買えって、マジで。

 さて教授にたかりまくったところでようやく本来の目的を思い出した娘達。地下のケーキ屋
さんでケーキを買うことにし、教授は見ていないおもちゃ売り場へ向かいます。足が痛くて
疲れていたいつこもおもちゃ売り場へ向かうことに。
 教授はおもちゃ売り場で迷子になった子供を見つけます。
 教授のことですからどこかへ連れ去るはずはなく、ちゃんと迷子センターにつれていき
ますが、そこに座っているのを娘2人に見られて「何してんのよ!」と突っ込まれました。
うーん、迷子センターのイスにいい大人が座っていたら普通、迷子をつれてきたか迷子を
待っているか休憩しているくらいしか考え付かないと思うのですが、娘にはおでんでも
食ってるように見えたのでしょうか。謎です。

 ところがそこに、いつこさんの姿がありません。探し回りますが発見できず。
 ふと奈津子さんが、いつこさんが下着を欲しがっていたのを思い出し、女性下着売り場へ
向かいます。
 そこには疲れて眠っているいつこの姿が。
 それを見つけた教授は女性下着売り場へためらいなくスタスタと入っていきました。
 娘に声をかけてやるために。

 娘のために誤解を恐れずまっすぐ下着売り場に入れる男性は、この世の中で
父親だけでしょう。そして教授は、何より大切な信念を娘のために曲げたのです。
 
 かくして娘達は教授と一緒に屋上で遊び、アイスクリームを食べたのでした。

 帰宅した教授を囲んで、誕生日パーティーが始まります。
 それはそれは楽しそうな家族の様子に教授も楽しそうです。
 せっちゃんは、何故かなじんでいるヒロミツに、自分が一方的に約束をキャンセルした
ことも忘れて怒りまくっていました。
 せつこさん、それはあんまりです。
 しかしパーティも盛り上がってケーキ登場!というその時に。
 教授は就寝の時間ですといってさっさと立ち去ってしまいます。
 時計を眺めてお母さんは「あの人、本当に楽しかったのね」とつぶやきます。
 時計の針は、9時3分をさしていました。


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