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ヴォイス
〜命なき者の声〜

第10話(09/03/16)

 珍しくヴォイスで前回のあらすじが。ナレーションはまったくなかったけれども、医療ミスが
起きた可能性がある、というのはわかるので、なかなかうまいまとめ方だなと思いました。
 そして石末が解剖をすすめたところからです。解剖のススメ。福沢諭吉か!

 佐川が皆に、死因は腸閉そくということになっているが、その真偽を確かめるための
解剖という風に告げています。
 ここで皆は緑のオペ着を着てるんですけど、これは手術用のものであって、解剖にこの
服着ましたっけ。
 緑は血の色を和らげる意味で使うけれども、解剖は、死んでいる人が対象だからと思って。
 まー実際の現場見たわけじゃないからいいけども。

 一方で石末の父に、あの主治医が息子さんが解剖をすすめたらしいっスよ!どうしますか
親分!みたいな感じで報告してました。誰が親分だ。←お前が言ったんだよ。
 シスを処方したせいでは、という主治医にシスなんか処方してない!という父。
 さて…?

 解剖の結果わかったのは、腸閉そくは起こしていないということ。
 死因が主治医から伝えられているのと違うということ。
 つまりこれは異状死ということになるので、警察に届け出がいるということになるらしいです。
 ここで「異状死とは…」みたいな感じで下に説明が出ればもっと良かったな。
 特殊な言葉だからわかりにくいよ。

 心配している主治医に父は、解剖では所詮抗がん剤の種類や量までは確定できない、
法医学ですべての事実がわかるわけではないと言ってます。
 血液検査でそういうのわかりませんか?昔に投与したものならともかく、死因につながった
ものであれば血液に残存してると思うので検出されると思うんですけど。
 どうなの、法医学の先生!
 あとカルテも書き換えたからシス投与の痕跡はない!とかいってるけど、むっちゃ筆跡で
ばれてますがな。一瞬でばれてたよ。院長、隠せてない、隠せてないよ!

 一方で解剖結果からはがんの転移が肝臓、脳に転移があることがわかります。転位が
進んでたのね。(しかしここは後で伏線だったことがわかる)
 死因とされていたがん性腹膜炎も死にいたるほどのものではなかったと。
 解剖結果から抗がん剤の過剰投与がわかります。それが強い副作用を引き起こしたと。
 つまり医療ミスの可能性が出てきました。
 過剰投与が故意だったか過失だったかは立証しにくいので、ミスを証明できるかは
難しい。
 これが、解剖してみてわかったことでした。

 医療裁判は俗に、10年裁判と言われるそうです。
 非常に専門学的知識が弁護士(民事の場合の、原告側の)や裁判官に必要とされるため、
嫌がって引き受けない弁護士も多いそうです。
 正義感に燃えて引き受ける弁護士ももちろんいます。
 ただその一方で、やむを得なかった状況だったのにも関わらず、「(お金が)とれるものなら」と
いう気持ちで医師を訴えるケースがあるのも事実です。一生懸命やって訴えられたの
ではかなわないと、辞めてしまう医師も多く、双方非があるわけではないだけに、難しい
問題だと思います。結局、インフォームドコンセントの問題になってきますね。きちんと患者や
家族に話をできているかというところではないかと。高圧的に話をされて質問すらできなかった
とか、納得いかないまま承諾書にサインさせられた、とかだとやはり疑問は残ってしまうかと
思います。
 こういうところを国はもっとバックアップしないとねー。

 話がそれましたが、解剖すればわかると思っていた石末はもちろんショックだったし、桜井さんの
奥さんもまた、「病院のミスで殺されたかもしれないなら解剖なんかしなきゃよかった(知らなければ
よかった)」と取り乱していました。
 んーでも私は、知らないでそのままよりは、知っておいた方がよかったんじゃないかなと思うけど、
今回の場合は事情が複雑ですからね。
 つーか民事裁判という手もありますよ、奥さん。

 羽井君の母のお店で、みんな結構しょんぼりてる。
 石末も、解剖したら必ず死因がわかるものと思っていた、と。皆は励ましてるけど、いやだから
このケースならもう少し臓器とか血液の検査結果待てばわかると思うんだけど。
 石末はわからなかったってことだけじゃなくて、安易にそうやって解剖のことをよく知りもしないで
奥さんに解剖しましょうと勧めてしまったことも気にしてるんですね。

 それは私は悪いことじゃないと思うな。
 身を持っていろいろ経験できたと思うから。
 解剖は万全じゃないこと、遺族の様々な気持ちとか、今回は良い結果に至らなかったけれども、
そういうデメリットも知っておくってことはとても大切だと思うよ。
 後悔する方がむしろ、亡くなった人にとっても失礼じゃないかな。

 加地君は奥さんに会いに行っていました。
 奥さんも落ち着いたみたいで、こないだの取り乱しっぷりを謝ってます。
 加地君はそんな奥さんに、石末のことをフォローしてるんですね。
 親の病院を疑って、行動に移した決心は並大抵ではなかっただろうから、そこのところを
分かってやってほしいですと。
 確かにこの状況だと親のことを疑ってても飲み込んでしまう人って多いと思うし、それは
人間として責められないですよね。
 
 で、石末君を夏井川さんが「後で後悔するならしなきゃいいのに」って言ってる。
 後でと「後」悔がかぶってますがな。
 つーか、「後」で「悔」やむから後悔っつーんだよ。
 人生、悔やむことない生き方だったらそれはそれでつっまんねー人生だと思うよ私は。
 あそこでああすればとか、こうしていればとか思いつつ、そゆことを次はしないようにしよう、
と思うから成長があり、人生が楽しくなるもんだと思うけどね。
 安易にリセット出来たらそれはもう人生じゃないんだよ。単なるゲームだ。

 考えの甘さと無力さに呆れています、という石末君に夏井川さんは、「ずっと後悔し続けるか
やってよかったかと思うのは自分次第よ。今回の解剖は法医学者としては正しかったと思ってる
けど」と言って夏井川さんは去って行きました。
 本当に、言葉はきついように感じるけど、何よりも学生のことをちゃんと見て、ちゃんと
思ってるのはこの人かもしれない。…なのに独身。(うるさいよっ)
 決心した石末君はどこかへ…?

 奥さんは加地君に、随分きついことをいった、石末君に謝っておいてほしいとか
言ってます。
 加地君はどういう経緯で入院したかを尋ねています。

 どうも以前は胃がんの名医といわれるところにかかっていたのに、いきなり桜井さん自身が
石末病院に転院したいと言い出したんだそうです。
 俺にはこの病院は派手すぎるから、というのが理由だそうですが…何かあるなこれは。

 で、桜井さんが使っていたボールペンが「これ絶対中にはインクでないのもあるだろ」って
くらいペン立てにさしてあります。っていうかさしすぎだろこれ。ギッチギチやぞ!
 このボールペンは昔からあるもので、BICジャパンというメーカーのオレンジファインという
もの。私は使ったことないけど親が事務でよく使ってたなぁー。懐かしいっス。ちなみに使い捨て
方式という結構もったいないもの。

 桜井さんは、どんなに売れてもこのボールペン以外じゃ書かなかったらしいです。それだけ
こだわりがあるんだね。
 作家さんってこういうの多いらしいですね。
 そして、彼が最後に書いたものは、「18金」と書かれたメモでした。18禁じゃなくてよかったな
おい。(失礼だろ)
 加地君は18日の金曜日かな?とか言ってますね。私は18金ネックレスとかそんなんから
金属アレルギーを想像したけど全然違ってた。いや、薬品にアレルギーがあって、それで
副作用起きたのでは、と思ってたんで。

 石末君はあの主治医に会って話を聞いていました。
 シスを投与されたせいでは、と言う加地君に、分からないとか言ってる主治医。おいおいわか
らないって…。
 亡くなった直後は自分のせいかと思ったらしいですが、以前の桜井さんの主治医であった
宮島先生から引き継いだ時に、以前の抗がん剤では効果が弱すぎると思ったらしいです。
 というかそれならそれで、なぜ効果が弱いのにそれを使っていたか、を調べるのが先じゃ
ないのかね。
 カルテを書き換えたんだと糾弾する石末に「俺の処置は間違ってない!」とかいって
立ち去りやがったこいつ。
 いや間違ってないにしてもその態度はなんなのとは思うけど。

 石末は仙台に転任している宮島に電話をかけますが…。

 奥さんと加地君は散歩しております。
 桜井さんは以前、夕方の決まった時間になると、おいいくぞって感じで散歩してたらしい
です。でも誘っておきながらつまんなそうに歩くって。
 まあつまんなそうに見えてもさ、桜井さんにはとても大切な時間だったんだと思うよ。
今度はどうやって担当に〆切伸ばさせるかとか、どういう言い訳するかとか。…鬼かよ。
 奥さんは今でも作家の桜井と結婚したのが不思議、みたいなこと言ってます。あこがれ
だったんでしょうね。
 知りあってみたら思ってたより頑固だったとか言ってるけど。
 加地君は同じボールペンしか使わなかったから頑固なんですよねとか言ってるけど
キミぃそれはこだわりって言うんだよ。

 そうしてまた皆集まって、石末は携帯を見てるけど、これは宮島からの電話待ちですかね。
 あとあの主治医は新任だったことがわかります。…マジで?
 医療ミスとか以前に、なんで新任に任せるんだ?それがおかしいだろちょっと。
 ああーっ話が流されていく!
 医療ミス立証の話になってる!
 誰か話の流れを断ち切れ!ひぐちカッター!(それ髭男爵のネタじゃん)

 電話待ってるという彼に皆は、電話かかってこないんじゃないの、と言ってます。
 お父さんから口止めされてる可能性あるからと。
 そこに羽井君「今から行くか!」
 すごい!フットワーク軽いわー。かっこいいな。
 しかしバイクってきつそうだなぁ…まだ寒いだろうし。
 笹かまぼこかってきてくれ、羽井君。
 
 学食にて。
 カレーをテーブルに置いた加地君に、「ねぇここの学食でカレー以外食べたことある?
よくあきないね」と言う秋ちゃん。
 一度これと思ったらなかなか他のものに目がいかない、という加地君に、小説でも
一人の作家にはまるとずっとその人の作品を読み続ける人いるよね、という秋ちゃん。
 加地君は面白い本100冊に巡り合うより、そういう作家を一人見つける方が幸せ
だと思わない?と言うけど。
 一人の作家の作品だけ読むと世界観が固定されてしまうからつまんないよ。やっぱり
いろいろなものを読んで比較してこそ、その作家の面白さもわかると思うし。
 私はいろいろ読みたい、という秋ちゃんに「秋は結構飽きっぽいしな」と禁句のダジャレを
言う加地君。
 さむぅっ!寒い!今学食の温度が10度くらい下がった!
 秋ちゃんも「それ絶対言っちゃいけないダジャレじゃん」と言うし。
 加地君そんなんじゃないとか、そんなダジャレで笑いをとろうとすると思ってる?、とか。
 ここまできたらガキのケンカですなぁ。

 で、本のタイトルかなぁ、という加地君。「18金」の話か。

 一方で蕪木さんは血液検査しながら、桐畑君に「お前の扱いに困ってる」とか言ってます。
桐畑君は、蕪木さんみたいな優秀な技官になりたい、と言うのですが、蕪木さんは桐畑君の
才能をちゃんと見抜いてて、もっと上目指せみたいなこと言ってるんですね。
 いやー桐畑君はここで修業して法医学の役に立つのもアリなんじゃないですかね。
 いい上司がいるんだし。

 調べていくうち秋ちゃんは、桜井さんが昔、長崎の県人寮にいたことを突き止めました。
県人寮とはその都道府県の出身者限定の学生寮らしいです。そういうのあるんだー。
知りませんでした。
 そこにいたころデビュー作が生まれたらしいですが、秋ちゃん、こういう患者さんが入院して
きたら、新任のお医者さんもプレッシャーで大変ね、ひよったところもあったのかしらと言ってます。

 …加地くん突然、秋が小料理屋経営してて、店にデンゼル・ワシントンきたらどうする、
とか聞きました。秋ちゃんじゃないけどなんでデンゼルなんだよ。新撰組でいいじゃねーかよ。
(なんで新撰組)
 ともかく、ちょっとくらいサービスくらいしちゃうかもねーという彼女に、サービスしなくても無意識に
接客丁寧になると思わない!?と。
 秋ちゃんまだわかってないみたいです。
 加地君は、そんな桜井さんに新任の先生をつけるのは変、と指摘。鋭いとこついたんじゃない
でしょうか。

 仙台にて、宮島先生と会った石末。
 院長から口止めされているからと立ち去ろうとするのですが、シスの投与について口にした
とたん、宮島が「ありえない。シスは桜井さんに絶対投与しちゃいけない薬なんだ」と言いました。
 ここら辺にカギがありそうですね。
 アレルギーか、何か副作用が桜井さんにとってやばいのか…。

 ジュース飲みながら語り合う羽井君と石末君、かっこいいけど君ら今夜の宿はどうする
つもりなんだね。
 まさかこのまま帰るのか?大変だぞ。
 つーか回想でスクーター2ケツしてるけどいいのか。

 今のお前なら友達に胸はれんじゃね?といいこという羽井君。

 そうして石末は病院を訪れました。つーことは昨日あのままとんぼ返りしたんだな。
羽井君お疲れさん!
 院長室を訪ねた石末君は、宮島先生に会って来たといいます。
 桜井さんには腎機能障害があり、シスを投与してはいけない薬だった。それがあの
新任の梅木先生には伝わっていなかった。
 それで亡くなった。そうしてカルテが改ざんされた、と父に確認。

 父、お前の行動がどれだけ病院の名を傷つけるか、そこまでこだわることにどんな意味が
あるのか、と言っています。
 ここは非常に興味深いセリフなんですよ。
 今こうして聞いていると、父が石末君を脅しているように聞こえますよね。お前さえ黙って
いればこの病院の信頼は傷つかない、今さらミスを暴いてどうすると。
 けれども実はそういう意味で言ってたんじゃないことがわかります。どうせ後でわかるので
この時点でネタバレしてしまいますが父は、この秘密を墓場まで持って行くつもりだったから
暴いて欲しくなかったんですね。けれどもそれを言うわけにいかないから、ミスを隠ぺいする
ような言い方をしているわけです。

 そんなことを知らない石末君は、真実から逃れずに向き合うことだけが亡くなった命を救い
残された人たちを救う唯一の道なんだ。真実を知ってしまったらそれをないことにはできない、
医療ミスを認めてほしいんだ、と言ってますが…。

 血液検査の結果を見ている皆は、モルヒネが通常量より多いことを知ります。なぜそんな
ものが必要だったのか…と考えているところに羽井君がおい、早く来い!と皆を誘う。
 テレビに、石末父が、医療ミスの記者会見をしてます。
 つーかそれに気づいたってことは羽井君はずっとテレビを見ていたということか…?

 ともかく、記者会見をしている父を、石末君は、桜井さんの奥さんは、どう思ったでしょうか。

 加地君は何か思いついたみたいですね。
 石末父の白衣の胸ポケットにあったボールペン。それが桜井さんのものと同じだったんです。
なぜそんなものをさしているのか、と彼は思ったに違いありません。
 そうして院長の経歴を調べると、長崎出身だということがわかります。

 そうして加地君はそのまま、西灯寮という長崎県人寮にやってきました。
 名簿を見せてもらうと、驚くべき事実が。
 その昔、桜井さんと石松父は隣同士の部屋だったのです。
 当時とても仲が良かったこともわかります。

 加地君の中でパズルのピースがどんどんはまっていったんでしょう。
 この、立っていろいろ考えてるシーンは今までのシーンの中でなんか一番かっこいい
感じだったなぁ。
「最後の別れだったんだ」と加地君はつぶやいて走り出しました。

 病院を出てきた父は石末に、「なんでそんな顔をしてるんだ。お前が望んだことだぞ。俺は
後悔など何一つない」と言ってますね。
 そこに加地もきた。あと桜井さんの奥さんも。
 やっと本当の、顛末が語られる瞬間がきたんですな。

 このボールペンは最初につくられてから60年経つらしいです。まじでか。
 そんで、父が持っていたものは桜井さんからもらったものではないか、と指摘する加地君。
 医療ミス会見にこれを持っているのはおかしい、本当はミスではなかったんじゃないか、と。

 桜井さんと父が旧知の仲だったことを知り驚く奥さん。
 桜井さんは奥さんにさえその事実を知らせていなかったんですね。それはなぜか。
 彼はここで、父のいるこの病院で尊厳死を選びたかったのです。
 ここに移ってきた時からそれに迷いはなく、もう脳にもガンが転移していて、記憶力が
あやしくなってきている、奥さんの前では作家桜井でいたいからこそ、今のうちに死にたいと。
 だからこそ、信用できる父に頼みたかったんですね。ボールペンを遺品として手渡して。
 そうして父はこの真実を一人で、墓場まで持っていくつもりだったんでしょう。
 だからシスの投与の裏に隠された意図に気付きにくい新任を、わざと後任にあてたんでしょうね。
 手慣れた医師ならたぶん以前投与していた薬が弱いものだったとかいうことについて
調べたりしてただろうし。

  桜井は最後まで奥さんのことを気にかけていた。
 尊厳死を選んだと知ったら、自分勝手に旅立ってしまったとひどく悲しむ。
 だから俺達の仲は絶対にあいつには内緒にしておいてくれ、と。

 おとこどおしのお約束だね、とーちゃん!(byしんのすけ)

 最後の日、桜井さんからいい出して将棋をやっていて、それで勝負が長引いたので
封じ手として「18金(一八金)」と書いたらしい。封じ手っていうか父、めっさ見てるけど。
 そうして父が病室を出ていこうとすると、「お前に出会えてよかった。勝負の続き、
また今度やろうな」って。
 ドアの外で泣き崩れてる父の姿がとても印象的でした。
 なんていうか、つらいっていうか、親友を自分の手で失うっていうか、後悔はないだろう
けど、救えない悔しさもあるんだろうなって思ったし。

 担当医は何も知らなかった、すべて私が画策しました、責任は私にあります、という
父に、奥さんはお礼を言っていました。
 主人のわがままに最後までお付き合いいただいて本当に感謝しておりますって。

 結局、解剖をしたのがいいことか悪いことかってのは判断つきかねると思います。
 解剖したことで確かに真実はわかったけれどもそれは、父が墓場まで持っていこうと
していた、死者の尊厳をも暴くことになってしまった。
 確かに今の法律ではこれは、医師による殺人になってしまうのです。
 けれども、痛みをこらえさせてまで生きながらえさせることに意味はあるのか、という
観点で安楽死について患者の権利である、という意見があるのも事実です。
 苦しくてもつらくても生きたい患者さんもいる反面、生きて醜態をさらしたくない、痛みに
もう耐えられないという人もいる。
 安楽死という言葉は簡単に使われていいものではないけれども、それを必要として
いる人もいる。
 今回はそういう、重いテーマだったのではないでしょうか。

 最後の桜井さんのメモを、これは院長がもっておいてください、と手渡す奥さん。
 桜井さん今頃天国で「俺の封じ手ェェェェェ!」とかめっさ頭抱えてると思うのですが。
(いいシーン台無しだ)
 このシーンの石末君の表情は実に興味深い。
 多分自分のしたことはどうだったのか、深く考えるきっかけにはなると思いますよ。
間違ってるとは思わないしね。

 この後石末父は警察に向かいました。
 一応殺人になるわけですから…。
 でも多分処分としては起訴猶予か不起訴あたりになると思います。
 遺族である奥さんが寛大な措置を求めるでしょうから。
 石末は「俺にとっては最高の親父だと思ってる。だからこそ俺は親父を超えられる
ような人間になるから」と言ってます。
 まさに俺の屍を越えて行け状態じゃねーか!
 ともかく、父が医者として復帰出来たらいいなぁって思ってます。

 さて食堂にて。
 ご飯食べながら秋ちゃん本読んでるけど、自分でこさえたものならともかく、人がこさえた
ものは冷めないうちに食べなさい。それが礼儀だ。
 いや私も本読みながらご飯食べたりするけど、それは自分が作った場合で、人が作った
ものだったりとかお店だとやんないからね。作った人に失礼だからね。金払ってるとかいってもね。
 
 ともかく、またカレーを持ってきた加地君に「またカレー。好きなら別にいいですけど」って言ったら
加地君「まああんまり好きじゃないけどね」。
 これは秋ちゃんじゃなくても「はい!?」だろ。
 食べモノ、考えるの面倒臭いらしいです。だから、まずくても毎日同じもの。
 いやあるでしょ、メニュー上から毎日順番に頼んでいくとか、目つぶって食券押すとか(それで
わかめご飯とチャーハンの組み合わせになったりとかな)。
 あれだけどーしてどーしてって言ってる人が考えるのが面倒って!と怒る秋ちゃん。
 考えるべきこととそうじゃないことがあるらしいですよ、加地君によれば。
 注文悩むような人間にはなりたくないとか、ベンゼル・ワシントンが来るような高級店なら
考えるとか、加地君君の主張はよくわからん。
 どーして!?ねぇどーしてベンゼル・ワシントンなの!?ねぇ、どーしてぇぇぇぇぇ!

 とか言い争っておりましたらですね、羽井君が牛タン買ってきてくれたんですよー。
 カレーを秋ちゃんに押し付けて食べようとする加地君。お前ひどいやつだな。
 とんかつ定食食べて牛タンだと太る、カロリーのこと考えろとか。
 今牛タン食べなくても夕食にすればいいと思うのですが。君らは全員考えが足りないな!

 さて次回はいよいよ最終回。加地君退学のピンチ?あれか、どーして!?を学長にでも
やらかしたか。
 どーして学長の頭は光をよく反射するの!?とか。
 加地君のどーして!?が炸裂するのを最終回も聞きたいものですね。




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