多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ヴォイス〜命なき者の声〜


ヴォイス
〜命なき者の声〜

第3話(09/01/26)

 加地君いきなり石末君に、鉛筆どうして両方削ってんのとか聞いてます。まあそれは
人それぞれだと思うんだけど、これ両方削っちゃうと長さ的に最後まで使い切れなかったり
するんだよね…。石末君は、1本で2度おいしい、片方がまるくなったらもう片方のとがった
方がすぐ使えて便利とか言ってますが、地震が来て机から落ちて、両方芯が折れた。
 ダブルショック!
 というか加地君はクロスワードパズルの答えを勝手に言わないように。
 つか関西のご意見番というたら上沼さんやなくてあの人やろ!

 えーこの地震で何か分析待ちだったっぽいシャーレにコーヒーこぼして大変なことになりました。
つーかそんなところに置いておくなとも思いますが。

 一方でタクシー。
 とまったらお客さん死んでてビックリ。
 というよりも最後まで見てわかりましたがこのお客さんの死がこの後これっぽっちも
出てこなかったことにビックリだ。結局このお話のメインは秋ちゃんの母だったということ
なんですが、それにしてもちょっと可哀そうだろ…。

 この死んだ女性は、クラッシュシンドロームという症状で亡くなったものです。阪神大震災の
ニュースを丹念に読んでると出てきた言葉なので、知ってる人も多いかと思います。
 
 で。
 この女性の体にあったあざが、不審死を遂げた母親にもあったということで気になって
いる秋ちゃん。
 後ろから「あーきーちゃん」と呼ぶ加地と石末。なんかそれ20世紀少年の「ケーンジクーン」
を彷彿とさせるからやめろ。

 秋ちゃんは偶然舞い込んだこの事件によって、母の死に光がさした気がする、と言って
います。
 加地君も彼女がどうして法医学を志したのか理由がわかって納得といった感じ。
 
 あと、羽井君のお母さんのお店でまた鍋囲んでるんですがお母さん、「どうして若者は
ズボンのことをパンツって言うの」とかどうでもいいし。つーか誰だよ「落ち着いてー、最後
よくわかんねーから」って細かい突っ込み入れてんのは。

 秋ちゃんの語ったところによると母が死んだ日、タイムカードを押した後母はデスクに
座ったまま息を引き取っていたそうです。
 毎日きちんとタイムカードは押されており、残業したということも聞いていない。前の日には
足にあざはなかったので、その日にできたものと考えられると。
 加地君は今からでも調べられるんじゃないか、といい、さっそく調べに地元へ向かいます。
行動力早いのは立派だと思う。
 こういう風に、思い立ったらすぐ調べられる人でないと、隠された真実を暴くといったら
言い方変だけど、刑事さんとか法医学とかやってられないと思う。
 
 秋ちゃんの実家は2時間に1本しかバスのない地域。で加地くん驚いてるけど、確か
世の中には1日1本のバスなんて地域もあったはずですぜ。テレビでやってた。マイカーが
発達してるからこそそんなんでも生活成り立つんでしょうが、大変ですよね。
 ともあれ、お母さんが働いていた工場によって知り合いを訪ねていきます。
 対応してくれたおじさん…あの…去年あたりまで大学で働いてらっしゃいましたよね?
ウィルス関係の。でもって殺人ウィルスのワクチンを作ってLを助けましたよね。リストラされ
たんか?(物語も局もまったく違いますがな)
 おじさんは母のことをいい人だったと誉めています。若い人にもピシッというところがあって
それは煙たく思われていたかもしれないけど、とにかく仕事はきっちりする人だったと。
 で、母が使っていた手袋とか渡してくれます。
 それとタイムカードも。やはり18:03で、ちゃんと押されてた。
 では何のために一人で残っていたのでしょうか?

 地元の駄菓子屋さんに、母と同じ工場で働いていて今はやめた人がいて、それを
訪ねていった加地君ら。
 加地君いきなり駄菓子買ってます。マイペースだなホントに。
 しかもこの後も別の場所に聞き込みにいったりしてるのですが、買ったお菓子が当たった
とか言ってるし。いやだからホントにちゃんと聞き込みしようよ。

 立ち寄った小学校にて貼られている遠足?の写真を見て石末君は、俺は1枚でも多く
映ろうとしていた、とか言ってます。いたなぁ、どこにも映ってるの。でもって写真の枚数
頼むのが大変な数になってたりして。
 これ一瞬、風太郎が映ってないか探してしまいましたよ…いやタイミングよくどちらにも
遠足の写真でてきたなぁと思って。風太郎!石末に買ってもらうんだ!
 ともあれ、秋ちゃんは、母は日曜日は別の仕事もしてたから、授業参観とかとにかく
学校行事に来ることがなくて、ちょっとさびしかったみたいなこと言ってるんですね。
 まあ…それは親からしても同じことだと思う。誰だって面倒くさくて行かないなんてこと
ないし。行きたくても仕事が休めない、仕事を休んだら食べさせていけないという気持ちが
ありますからね。日本の会社って本当休み取りにくいですよね。

 さてさて。
 検視調書?かな、それを警察に行けば見せてくれるというので見ている秋ちゃん。
写真を借りることにします。
 というかこれ当時不審死にならなかったんですかね?確か急性心不全というのは誰にでも
起きて死ぬものだから、それ死因に書いちゃダメとか聞いたことある気がするのですが。
 
 加地君は気になることがあるから自分は最終のバスで帰る、といってまた工場に引き返し
ました。
 で、おじさんに母がどんな仕事をしていたかを聞いています。
 パイプイスを組み立てる仕事だったらしいです。
 あれって手作業だったんだ!わたしゃてっきり、機械でさくさく出来るものだとばかり…!
すごいわ日本の職人さん!
 そんで、当時の得意先のリストとか見せてもらってます。
 あと、お昼はお弁当を一人で食べていたということも聞きました。
 快活なお母さんにしては意外だという加地君におじさんは、手抜き弁当だから恥ずかしい
と言っていたと。
 うーん…なんか私はここに別の理由があるような気がしました。このお母さんは手抜きだからって
恥ずかしがるような人じゃないと思ったので。

 一方で戻ってきた秋ちゃんは、佐川教授に借りてきた写真を見せています。
 けれども、教授はこれだけでは死因は判明できないって言うんですね。
 新しい証言とかがないと無理だと。
 その一方でクラッシュシンドロームは人の優しさが引き起こす死であると教えてくれます。

 例えばガレキの下になっている人がいれば当然人として、助けるとは思うのですが、その時に
圧迫されていた部分から一気にカリウムが全身回っていろいろ詰まったりしちゃうんですな。それで
死にいたると。せっかく助け出されたのにそういうので亡くなってしまうのは何とも皮肉です。だから
人の優しさが引き起こすと。うまい言い回しだなと思いました。不謹慎かもしれないけど。
 で、阪神大震災の時にはそんなことが知られてなかったから埋もれていた人を救助して、死に
つながるなんて誰も思わなかったと。
 一方で石末君は何かを蕪木さんに頼んでいるのですが…。

 加地君、パイプイスの納品先の会社訪ねてますよ。
 いや行動力すごいけどよく入れてもらえたな。もしかしたらいろいろリストをあたって、入れて
くれる会社を見つけた、という裏設定があるのかも知んないけど。
 で、なんかすわってぽよぽよしてる。いろんなのに座って。
 んで、何やら「あっ」と叫んでおりますよ。
 これは!
 新発見ですか!?
 バスの時間だったー!!!
 紛らわしいな…。
 というわけで加地君間に合わず。一泊決定。

 その一方で夏井川さんのとこに、石末くんの父から電話がかかってきて、今のゼミに入ったのは
手違いだからすぐ辞めさせてみたいなことを言ってます。
 は?
 自分の意思で入ったんなら手違いじゃないでしょ。
 というか息子の将来をてめーが決めてんじゃねーよ。
 こンのバカ親が。

 石末が法医学ゼミを選んだのは、生きている人間と向き合うのが怖かったから、と言います。
結局父親の力がでかすぎて自分に自信がなくなったパターンですかね。
 ただ、生きた人間が怖いから死んだ人間という選び方は、逆に法医学に失礼だと思う。
 法医学は死んで話せないからこそ、死者の声に真剣に耳を傾ける必要がある学問じゃ
ないのかな。死んでるからいいや、何とかなるだろうっていう気持ちは持ってほしくないです。
 それだけはちょっと、早いとこ方向修正して欲しいかなって思います。石末君には

 さて羽井君と桐畑君、ダメにした分析結果をきちんとやりなおす作業に追われている傍ら、
秋ちゃんのことも何とかしてあげようと、蕪木さんらと奮闘。
 今のご遺族も結果を3日間待ってるけど、秋ちゃんも15年も待ってるからって。
 人間として秋ちゃんの方を先にしてしまいがちだけど、まずご遺族の方を先にやって、秋ちゃんの
分をやってるわけだから皆偉いなと思いました。

 翌日秋ちゃんがやってくると、分析結果の表が机の上に乗っていました。
 お母さんの手袋に付着していた成分です。
 それで加地君に電話して、それを伝えていますが、アクリル系ポリマーという言葉を聞いたとたん
加地君の頭がフル回転。
 それは、シールの粘着部分に使われている成分。
 謎はすべて解けた!

 秋ちゃんを呼びつけてますよ加地君。すぐこっち来いと言ったあと電話ブチッと切れて秋ちゃん
「むかつくぅー」が面白かったです。

 ここで、夏井川と石末君の、ゼミ変更の話をぐだぐだしてますがこれはどちらかというと
どうでもいい。つーかあんたの賭けのことはどうでもいいよ夏井川さん。
 ま、彼女が言いたかったのは、お父さんとちゃんと戦えるかどうか、ということです。口は悪い
けど(性格も…ゴホンゴホン)ちゃんと心配はしている様子ですね。

 加地君、駄菓子屋さんに、あたりが出たと持ってってます。つーかだからそこでラムネを
買うんじゃねぇ!話の続きをしろ!
 彼は駄菓子屋さんの店主、やぎさんに、お母さんと話を最後にしたのはあなたでは、というんですね。
 パイプイスに貼られていた検品シールの筆跡が、ひとりのものだけじゃなかったからです。
 お母さんの筆跡もあったため、これを納品したやぎさんが最後に会ったのではと推理した
らしいです。それは、普段お母さんはパイプイスの組み立てをしていて、シールなんか触る
ことはないから、彼を手伝ったのだろうと。なるほど。

 あの日、やぎさんはパイプイスの納品に行く予定でした。
 しかし、検品シールが新しいのに変わっており、すべて貼り直さないといけないことを
お母さんが指摘し、帰るところだったのを、喜んで手伝ったんですね。
 あきらめたら人生おしまいよって偉い人も言ってたって。
 …お母さん、あなたスラムダンクの愛読者ですか?
 
 お母さんは気落ちしているやぎさんを励まそうとして、「こういう仕事も目先が変わって
楽しい」みたいなことを言うんですね。本当は早く帰りたかっただろうに。
 で、なんとかシールを張り終えてやぎさんは急いで納品に向かった。
 ところが戻ってきたらお母さんの自転車がまだ残っていて、彼は不審に思い工場の中に
入った。
 するとお母さんが倒れていてその上にパイプが何本かのしかかっていたと。
 ただの打ち身だ、早く帰りなさいというお母さんに言われてやぎさん、そのまま帰って
しまったらしいです。
 まさか死ぬとは思っていなかったんでしょうが、それでもこの時もしも病院に行っていたら
お母さんは助かっていたかも知れません。
 ずっとその自責の念があったんでしょう。
 やぎさんは手をついて秋ちゃんに詫びるんですね。
 秋ちゃんもいろいろあったと思うんですが、母はクラッシュシンドロームで亡くなったの
だろうから、それがわかっただけでも感謝だって言うんです。
 ええ人やー。

 そして加地君、すごいことをさらっと言います。
 この駄菓子屋さんに来た時に値札を見て、お母さんの数字の書き方にそっくりだと思った
らしい。それで何か関係があるのではと思ってたみたいなんですね。
 なんという探偵眼。これは次の探偵モノは加地君に決まりじゃないですか!?
 で、その数字が似ていた理由というのが、検品シールを書いている時にお母さんがやぎさんに、
数字の1と紛らわしいから、ナナメに線を一本引きなさいって教えてくれたんですね。
 確かに数字をよく扱う人は7という数字を書くときにナナメ線一本入れてる人多いですね。
 お母さんいいこといいます。
 社会人になってから書く数字は、自分のためじゃなく人に読んでもらうためって。
 確かに機械ならともかく、手書きで発注の数字とか間違えたらシャレにならないですもんね。

 少し違う話なんですが、一休さんでもあるんですよ。
 「ふたえにまきてくびにまくじゅず」
 句読点をどこに打つかによって数珠の長さが違ってしまう、というものなんですが、ふたえにまき、
手首に巻く、なのか、ふたえにまきて、首に巻く、なのかによって違いますね。
 自分は分かっていても相手に伝わらなかったら意味がない、そういうことです。

 やぎさんは、「7」と書くたびお母さんのことを思い出して苦しんでいたとのこと。15年を経て
真実を話してやっと肩の荷が降りたかも知れませんね。

 工場によっておじさんに挨拶している加地君。
 ふと、何かを見つけて、「お母さん、結構仕事をさぼってたんですね」と言います。
 おじさん、とんでもねぇと怒るのですが…。
 そこには分厚いアルバム写真がありました。
 みんな幼い頃の秋ちゃん、映ってたんですよ。
 本当はいろいろ学校行事行きたくてたまらなかった。
 で、写真を沢山買っていつもお弁当食べながら自分で見ていたと。

 えーっとここ。
 私は最初加地君の言った意味がわかりませんでした。
 で、写真?って感じなのですが。
 私が勝手に解釈させていただくとその写真は、こそこそ仕事を抜け出して(支障にならない
範囲とかで)、その学校行事がある時に秋ちゃんとかをこっそりとってたんではないかな?
と思ったんですがいかがでしょうか。もちろん貼りだされたのをチェックして、買ってたのもアリ
だとして。
 そうすると、後姿だとかちょっとしか映ってない写真が多いのもわかりますし、仕事をさぼっていた
という言葉も納得いきます。
 まあ多分ドラマ的には、仕事をさぼってたというのは仕事の合間によく写真を見ていたということに
なるんでしょうが…。こういう解釈もありかなと思ってちょっと書いてみました。

 一人お弁当をつつきながら子供の成長を楽しみにしていた母。
 一緒にいられなくてさみしいのは家族みんな同じ。
 それをつなぐのが、みんな一緒のお弁当。
 決して誰かが悪いわけではなかった母の死を、秋ちゃんは今度こそ受け入れられたのでは
ないかと思います。

 んで加地君帰ろうとするのですが…またもや「あ」とか叫んでる。
 芸能界のご意見番、関西と言えば?
秋ちゃん「やしきたかじん?」
 うん、いや話にオチとかいりませんから。
 
 ここで秋ちゃん実は加地君にお礼言いかけていたのですが、空気読めない男・加地君が
このように遮ったものですから、今さら「何かいいかけてたでしょ」と言われても言い出しにくい。
で、催促されて「気持ち悪い!」とか。
 そのお気持ちよくわかります。

 次回は石末君のお話になりそうですね。
 というか、きらきらひかるで言うところの、あの上司の妹ネタのような、秋ちゃんの母親に
関する謎をこんなにあっさりといちゃったからには、中盤あたりでもっと大きな謎を持ってこないと
盛り上がり的に厳しいかと思うのですが大丈夫でしょうか。
 次回にも期待しています。


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ヴォイス〜命なき者の声〜