多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ヴォイス〜命なき者の声〜


ヴォイス
〜命なき者の声〜

第4話(09/02/02)

 今回は、いい話ではあったんだけど少し違和感が残りました。
 まあそれはのちほど。

 佐川教授と秋ちゃん話しておりますが、秋ちゃんはすっかりつきものが落ちたような、
晴れやかな顔をしておりました。
 佐川先生も「法医学は遺族のためにあると思う。死を乗り越え、新たな一歩を踏み出す
ために」と言ってます。
 確かに、死の真相がわかれば、秋ちゃんみたいにすぐ受け入れられないにしても、
納得は出来ると思います。なぜ死んだかわからないまま苦しむのはつらいしね。

 さて桐畑君と加地君という珍しいショットですが、桐畑の携帯が鳴りだしたのを見て、
「どうしてこの着信音なの」と聞いてます。卓球の打ちあう音らしいです。最近の着信音って
なんでもあるんですね。本屋でお経が鳴りだしてびっくりしたという人の話を聞いたこと
あるけども。
 ともあれ、加地君には、相手ごとに着信音変えて設定している人が理解できない
らしい。
 携帯に出る前に誰からかかってきたからか確認するから意味がないと。
 いや確かにそうなんだけど、例えばトイレ入ってる時とか手が離せない時に誰かから
かかってきた時に、何とか頑張って出るか、まいっかと放置しておくか決められるじゃ
ないですか、加地君。
 というかお前はどちてぼうやか。
 子供なぜなに相談室に電話しろ。

 一方、自分の将来のことについての決意が父に告げられないでいる石末君。
院長室の前に来たけど引き返しています。
 そんな彼に連絡が。
 高校時代の親友の、富士夫が死んだというのです。
 しかも部屋で大麻をやっていたらしい。
 …偶然だとは思いますが、力士大麻で逮捕をネタにされたんでしょうか?
(時期合わないから)

 ゼミに石末君が帰ってきましたが様子がヘンです。
 着信音のどうでもいい会話をしていた加地君気づきます。
 そこへなんと富士夫の解剖が入り、石末は動揺してしまいます。

 立ち合ってる刑事が、こんないいマンションに学生のクセに一人暮らしかよとか
その挙句に大麻やって死んだかみたいなすごく皮肉いってます。
 あんた、刑事なら思ってても言っちゃいけないだろ、こういうところで。
 
 状況は窒息死。
 室内は、食べかけのピザがあり、りんごジュースのコップに携帯電話が
押し込まれていた状態で、当時一緒にいたはずの、大麻をさばいていた
首謀者自体は逃走して行方不明。

 私はこの状況を見た時まず携帯は、刑事が言ってるような、大麻で意識朦朧として
わけがわからず入れたのではなくて、おそらく記録を消したかったんじゃないかなと
思いました。
 携帯電話は個人情報の宝庫と言いますからね。
 その逃走した奴が直接死にかかわってるかはわからなかったけど、悪用されたく
なかったからそうしたのではないかと思いました。
 へっ、伊達に金田一のマンガ読んで犯人あて外してるわけじゃないぜ!(ダメだろ)

 刑事に石末は、大麻なんかやる奴じゃない、何も知らないのに知ったような顔して
しゃべってんじゃねーよと怒ってます。
 飛び出した彼を夏井川が呼び止めて、「いつでも冷静でなければならない」と
たしなめますが、石末はそのまま立ち去りました。
 でもさ。やるやつじゃないとかいっても実際体内から検出されたわけだし、
夏井川の言うとおり、何々する奴じゃないから間違いだ、という決めつけも
危険だと思うよ。刑事の先入観も良くないけどね。

 さてその窒息死した原因がわかりません。首に外傷がなく、逃げた首謀者の高沢が
窒息死させたという説もなさそうです。
 ただし顔や体には殴られたあとがあり、こちらを高沢がやったのは間違いないっぽい。
 
 富士夫の通っていた大学にやってきた石末は聞き込みをして…っていうかお前!
門から出てくる学生に適当に声かけて知ってる奴がいると思うか。どんだけ富士夫の
交友関係広いんだよ!
 こういう時はまず普通、彼の所属していたゼミにいって話を聞くもんだと思いますけど…。
 ともあれこのまま聞き込みをしていてもドラマ的には時間がないので、なんとも偶然に
富士夫を知っているという女子大生が見つかって、石末は話を聞いています。
 彼女らは富士夫も大麻やってたんじゃないの、って言ってますが…。

 一方で、加地と秋ちゃん帰宅中。
 秋ちゃんは「友達なら責任もって盛り上げなきゃ」とか言ってます。
 何を?ご飯大盛りか?

 とりあえず加地君は笑顔になってみるのですが秋ちゃん「それ、借金せがんでる顔でしょ」
秋ちゃんひでーよ!
 ちなみに秋ちゃんがやると「そりゃジェイソンの顔だろ」って言われました。加地もひでーよ。
 しかも加地、13日の金曜日に鏡をのぞけばわかるとかさらに追い打ち。
 きみはあれか、悪魔の辞典が愛読書なのか。

 一方で桐畑君は蕪木さんのところに、富士夫の検査結果を早く出してもらうよう
手伝いに行っています。
 なかなかクローズアップされませんけど、彼も羽井君も友達思いでコツコツ頑張る子
ですよね。
 こういう友達は大切にしたほうがいいです。

 学生食堂でテレビを見ていた加地君の携帯が鳴りました。
「テレビみました!?」
「今昼ドラ見てる」
 いい若もんが何をしとるかぁー!(若もんに失礼)
 チャンネルを変えてみれば、高沢が殺人容疑で逮捕されたとのこと。
 これは真相に一歩近づくチャンスであるといえます。

 しかし高沢は犯行を否認、殴ったことは認めているけれども、ぐったりしたから
逃げたんだと。
 刑事に詰め寄っている羽井君が、とても頼りになるなぁと思いました。
 で、その殴った理由がわからない。
 ピザを食ったから殴ったと。
 お前は人がピザ食ってたら殴って歩くのか。
 とか思いましたがそういう性癖ではなくて、単にピザを食ってたから腹立ったらしいです。
意味わからんわ!

 で。
 なんかテンション下がったまま羽井君の母の店に皆で集まるなよとか思うんですけど。
 シーンとしている中。
加地君「もうにえたかな」
羽井「ジャガイモがまだだ」
秋ちゃん「私辛い鍋って好き。ダイエットにもいいしね!」
 間。
加地君「もうにえたかな」
羽井「ジャガイモがまだだ」
秋ちゃん「私辛い鍋って好き。ダイエットにもいいしね!」
加地君・羽井「同じこと言うなよ!」
 なんで秋ちゃんだけ怒ってんだよ。お前らだって言っただろ。
 っていうか緊張感ねーな。
 まあ、石末を励まそうとしてるのはわかるのですが、これはねーよ。

 先月石末は富士夫からの電話で2人会ってたらしいです。
 とりとめもない話をしてその時に、高校時代の学園祭の話になった。
 バンド組んでライブやったらしいんですが、富士夫はその時にソロデビューのスカウトの
電話をもらったらしい。
 しかしそれは石末がやったいたずらだった。
 ばらしてます。
 ユーモアのある奴だな。たまに殺意わくけど。
 ともあれそういう話をしてふと、富士夫は何か言いたげにします。
 けれども「来月には言う」って。
 それが永遠の別れとなってしまいました。

 ちなみにどうでもいいですが石末は高校時代にチョコを3つもらったそうです。加地君らに
自慢してます。テニプリの跡部はトラック3つ分だよ!(そこで比較すんな)

 ずっと出番がないかと思われていた桐畑君がやってきました。
 検査の結果が出たらしいです。
 皆当たり前に受け止めてるけど、友達のためにって頑張った桐畑君にねぎらいの
言葉くらいかけてあげなよ…。
 ともあれ死因はアナフィラキシーショック。意外なとこきましたね。
 これで死ぬことがあるっていうのは聞いたことありますけど(スズメバチなんか有名)、
ここで出てくるとは思わなかった。
 彼はエビに重度のアレルギーがあって、当然自分自身も知ってるはずで、秋ちゃんが
そこにあったピザはシーフードピザだ、と指摘してます。
 んでなぜかいきなり石末が「もういいって」とか言ってる。
 いや真相が明らかになるのはこれからだけど。何で今いいっていってるのかわかんない。

 私はこの展開を見て、ひょっとしたら高沢はちょっといい奴で、ピザの具を富士夫が知らないで
食べちゃったから殴って吐かせようとしたのかなーとか思ったりしたんですが、実際はまったく
違ってて最低な野郎でしたね。がっかり。

 石末は昔、高校の卒業旅行のことを思い出します。
 2人でバイクに乗ってどっかの山でキャンプか。
 なんか男の友情みたいでかっこいいですね。
 で、その時に富士夫から、自分の父はすごい医者で、そのようになれるかわからないけど、
やりがいのある仕事だから継ぎたいということを聞くんですね。
 迷いのある自分と違って富士夫はしっかりと自分の将来を見ていた。

 屋上に立たずむ石末のとこに羽井がやってきて、彼自身も昔ヤンチャしてた頃友人をなくして
いることを話し、そいつらより長く生きる資格があるかどうか悩んだこと、恥ずかしくない生き方を
するしかないと決意したことを話してます。
 一方加地君は、富士夫の家族に会ってくると言っています。
 「このままでは亮介は富士夫の死を乗り越えられない気がする」と。

 今回はまあいいけど、毎回遺族に会いにいったりするのとか、いろいろ調べたりするのは、
失礼だけどすごい違和感があります。
 まったく関係のない人が会いに行ってほいほい会ってくれるものかとか、個人情報を教えて
くれるものかとか。まあドラマだからいいんでしょうけどね…なんていうかそのところをこれから
先、少し変えてくれるといいかなとか思ったり。
 執拗に語ることを拒む遺族とか、不自然な行動する関係者とか。

 さて桐畑君はおかしい点を指摘しています。
 アレルギーがあるのに食べたピザ。
 コップに入れられた携帯電話
 これの真相はいかに?

 蕪木さん、血中の大麻濃度は大したことない、これなら意識もはっきりしていたと言っています。
つまり携帯電話は自分の意志で入れたことになります。何のために?
 で、携帯の指紋をとればいいというんですが、桐畑君は「とれるんですか」とかビックリ。
 いやほんと水に入れただけじゃ指紋落ちませんから…。
 というわけであわてて手配です。
 ちなみにこの後、高沢の指紋は出なかったみたいです。

 で、加地君は富士夫の父に会いに行ってるのですが、息子が亡くなったというのに
悲しむどころかすごい迷惑そうに言ってるんですね。
 確かに大麻をやっていたとなれば「あのバカが」というのもわかりますが…。

 一方で秋ちゃんと一緒に富士夫君のいた小学校に来た加地君。
 給食のことでいきなり秋ちゃんとケンカしてます。
 食べられなかったものがテーマなんですが、秋ちゃんが、キャベツの千切りが苦手だった、
あれはソースでは食べられないマヨネーズがないと、と言ったら、ソースバカにするなとか、
じゃあトマトもマヨネーズかけるんですかとか。
 秋ちゃんが「それは塩」といったら「あ、俺も」とか。
 いやトマトは何もかけずに食えよ。そこはよ。
 というかマヨラーの土方が刀片手に飛んでくるぞ。
 
 小学校の教師が卒業アルバムをめくっているのを見て、現場にあったという卒業アルバムが
気にかかっている加地。
 というか大学進学して一人暮らししてる人が高校の卒業アルバム持ってきてるかな…いや
決めつけはいけませんが、私なんか面倒臭いから全部実家に置きっぱなしだよ。ちなみに
大学の卒業証書と教員免許もどこにいったかわからん!(それはダメだろ)

 でまあ、高沢と富士夫は仲が良くなかったというのなら、仲良く卒業アルバムを見るわけは
なし、一体何をしていたかということですね。
 加地君、ぽつりとつぶやきます。
「電話番号」
 俺達大事なことを見落としてた、とダッシュです。おいおい校内でBダッシュはいかんだろ。
(マリオやってねーとわかんねーよそのネタは)

 もう一度加地君と石末は、富士夫の父に会いにやってきました。
 そこで、「最近の給食ってちゃんとしてるんですね」と切り出します。メニュー成分がハッキリ
書いてあってアレルギーが避けられるようになってると。
 富士夫は小学校5年生の時にもエビフライを食べて死にそうになったことがあります。
 その時にどうして食べたか。
 周囲から、単に嫌いだから食べないんだろうと冷やかされたらしいです。
 だから食べた。
 男なら守らなきゃいけないプライドがある、そうお父さんに言われていたからって。

 高沢に、大麻の客を新しく見つけろと言われて富士夫は、自分の友達を犠牲にすまいと
携帯をコップに入れた。
 ところが高沢は卒業アルバムを持ち出して来て自分の携帯でかけて、富士夫に出るよう
迫ったんですね。
 そこで彼はとっさに、テーブルの上にあったピザを食べた。
 食べれば死ぬとわかっていながら、それでも守りたいもののために。
 高沢は意味がわかってないから、のんきにピザ食ってる場合かと暴行を加え、そのうちに
富士夫はアレルギーを起こして窒息死した。
 朦朧とする意識の中で彼が最後に思ったのは…多分、石末と先日会って話したこととか、
卒業旅行が楽しかったこととか、そういうことなんじゃないかなと思います。友達を守った
彼の顔は穏やかだったから。

 石末は言います。
 自分も勘違いしてたと。あいつのこと一度でも本気で疑った自分が情けないと。
 富士夫は親のいいなりで医者を目指したんじゃなくて、自分の意志で選んだんです。と。
 それを聞いて父親はどれだけ後悔したんでしょうかね。どうしようもない息子だと思っていた
こととか。
 ただ、すべては遅かったけれども。

 石末は、あいつに恥ずかしくないように俺もちゃんと歩きださなきゃなって思いましたと
告げます。
 多分今度こそは父親と対峙できるでしょう。

 さてドラマの中だけ2/14になりました。
 男連中、何気ない風を装っていますが、桐畑君は衣装を新調してて笑えます。加地君も
なんかちょっとおしゃれしてるし。
 で、そんなところに石末あてにプレゼントが届きます。開けてみればチョコ…みたいな
包みが。
 皆の注目の中あけると、中見は空で、メモが入っていました。

「亮介へ
 高校の時机にチョコ3つ入ってたって
 大騒ぎしてただろ?
 あれ入れたの俺だ
 ざまあみろ
         富士夫」
 来月言いたかったことってこれか!
 石末は「なんだよ、全然いいよこんなこと」って言ってます。

 ただ思ったんだけど多分富士夫は、これで石末が連絡してくるだろうと予測してて、
連絡してきたら今度こそ大麻のことを話そうとしてたんじゃないかって思うのです。
 2人で会っていた時に話したそうにしていたのはそのことなんじゃないかなって。
 石末なら助けてくれるとか言うんじゃなくて、大麻に手を出したこともちゃんと悪いって
言うだろうし、支えになってくれるんじゃないかと。
 
 こうして石末は父に会ってハッキリと、法医学を続けたいことを言いました。
 お父さん呆然。
 あの、お父さんへ。追い討ちをかけるようで申し訳ないんですが、あなたが使って
おられるそのタイプのパソコン、完全に立ち上がるまでに5分くらいかかるタイプの
奴ですよね?

 んでゼミでは、チョコの話をしていて、「だったら秋にチョコ作ってもらえよー」「えっ
いや、手作りはちょっと…」「どういう意味よ!」という会話がこだましておりました。
 秋ちゃん!肉じゃがとちがってチョコは湯せんでチョコ溶かして適当な型に入れて
固めるだけだから子供でもできるよ!
 っていうかこれが落ちかーい!

 さて。
 今回の事件、終わったはいいんですがちょっとスッキリしないところが。
 というのもですね、確かに富士夫君の行動は偉かったですよ。けれども、大麻を
やっていたという罪自体は消えるわけではないですし、強制されたにしても使用した
以上、こういうのは確かその人が死亡してても書類送検という形になったかと思います。
 そういう、大麻をやっていたという行為について何も言われずに、美談で終わって
しまったのは少しひっかかりました。
 厳しい話かも知れませんが、最後に友達を守ったからいいというのとはちょっと
違うかなと思います。


 次回はエコノミー症候群。
 こちらもクラッシュシンドロームとともに阪神大震災や新潟地震で有名になった
皮肉な病気ですね。もともとは海外の飛行機から広まった話ですが…。
 どんな話になるか次回も楽しみにしています。



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