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ゴッドハンド輝

第1話(09/04/11)

 思っていたよりは良かったんだけど、ちょっと一部の配役に問題ありかなーという感じは
しました。

 さて物語は18年前から始まります。
 どう見てもCGですという街並みが映った後、部分生体肝移植が行われている病院に
場面が変わります。町並くらいヘリ飛ばして映してこいよって思うんですがね。
 まあ多分海外ロケに行く金も時間もなかったものだと思われます。(シビア)

 そういうわけでオペをしているのはDr.イーストこと、輝の父親です。相棒に出なくなって
から何してるかと思ったら転職か、亀山!(役が違いますから)
 彼は相当の腕前で、様々な病院から引っ張りだこなのですが、子ども連れて日本に
帰るとかいってます。
 その帰る飛行機の機内で事故は起きました。
 乱気流に巻き込まれただかなんだかで飛行機は墜落。
 ここから生き残った乗客は無人島に流れ着き、奇妙な生活が始まる…のはLOSTなので
お間違いなきよう!ビシッ!(ビシッじゃねーよ)
 輝に心臓マッサージを施す父でしたが、輝が目を覚ますのと同時に彼は力尽きます。
背中に破片が突き刺さっていながらも、輝を救うために最後の一瞬まで心臓マッサージ
していたんですね。
 起きた輝の胸にはくっきりと父の手形が刻まれていました。

 うむ、なかなか良いシーンなのですが、父の背中に突き刺さった破片がどう見ても、
そこらで作りました的なペラッペラのプラスチックです。
 大事なところで手を抜くんじゃねーよ製作スタッフ。そういうところにリアリティないから
白けるんだろうが。

 導入部分のエピソードはとてもいいと思います。
 ぐだぐだ過去が説明されたり、少しずつ明らかになっていくよりは、こういうことがあったと
見せる形の方がわかりやすいから。これは改変して正解だったと思いますよ。
 ただやっぱセットがちゃちいわな…。

 18年後。
 墜落現場に花を持って訪れた輝は、ひとりの男性と出会います。
 「医者に三器あり。メスと薬草、そして言葉」
 ここ、セリフ聞き取れなくて調べましたよ。
 TBSドラマ前々から思ってたけど、セリフしゃべってるのに効果音かぶせたりとか、
ハッキリ聞き取れないとこそのまま流したりとか多すぎる気がしますよ。
 ともかく、この謎の男はそういって去って行きました。

 輝が自転車で通勤中に爆発が発生、そこに行ってみると、多分工場爆発が起きたという
設定だと思うのですが、適当にそこらを燃やしましたよ的なセットと、適当に転がってますよ
的な人達が転がっていました。
 何このやる気のないセット。
 もっと爆発の破片とか転がしておこうとか思わないんだろうか…。
 
 ここでいきなり輝が胸押えて「うっ」とか言ってたんで、まさかデスノートに名前を書かれた
のでは!?とか思ったのですが、飛行機事故がフラッシュバックしただけでした。
 あんたそれちょっと心臓発作に見えるぞ。
 
 タイトルバック出たのはいいけど文字が一瞬で読めねーよ。
 死なせない、とか絶対的な天運くらいしかわからんかった。

 次は搬送が終わったシーンからです。
 へばってる輝ですがレスキューの人はとても彼を誉めている。
 迅速な処置のおかげで大勢の命が助かったと。
 しかし輝はそれどころではない。
 遅刻だぁーっとばかりに自転車こいで走っていきました。今までへばってたのに
割と元気だな。
 
 彼が来たのはヴァルハラとも呼ばれる安田記念病院。
 ちなみにこの「記念」っていうのは特に何か意味があるというわけではないみたいです。
宮内庁御用達と同様、名乗るのは自由らしいので(宮内庁の方は今は規制がかかり
ましたっけ)、設立した創始者の功績をたたえて「記念」をつけたりするみたいですね。

 あわてて駆け込むものの部屋には誰もいないし…。
 先ほどの事故の患者だと思うんですが運び込まれてきていててんやわんや状態
だったんですな。
 皆テキパキ動いてた。
 ナース帽がなかったのは最近の病院っぽくていいなと思いました。雑菌がたまるもとに
なるから、ナース帽を撤廃するとこも増えて来ているそうですしね。
 あと看護師さんがパンツルックとかも。
 こういうところはリアルっぽくていいと思いましたよ。こっちができてなぜ爆発のセットに
リアリティが出せんのだ…。

 ここで北見登場。
 …うんまあ役者さんが悪いわけじゃないと思うんだ。別所さんの演技はめちゃくちゃ
良かったし。
 長髪とか頑張ったなと思うんだ。
 10年後の北見連れてきてんじゃねーよ!
 誰かランボの10年バズーカ持ってきて!
 繰り返しますが、役者さんが悪いわけじゃないですよ…。ちょっとこの北見は老け過ぎ
かなぁという雰囲気が否めない。
 
 それと気になったのが次のシーン。
 手術の最中に輝に北見が自己紹介を求めてる。
 こんなもん絶対に北見の性格じゃありえないでしょ。
 手術中は何をおいても患者優先、それ以外の会話してたら自らぶっ飛ばすくらいやりかねない
人だと思ったけど。
 ましてや雑談の余裕なんてないと思いますが。
 この脚本家は北見の人物をどういう人間ととらえてるんだ。

 結局オペで役に立たず邪魔者扱いされる輝ですが、これは仕方ないだろ。
 病院きた初日から手術についていけたらヒーローだよ。
 麻酔医が、「ヴァルハラって知ってる?北欧神話で言う神々のおわすところで、ここの病院は
そう呼ばれてんだよー」みたいな話をしています。
 まあオーディンはヴァルハラには住んでいない説もあったりするんだけどね。(どちらかというと
ラグナロクに備えられた館)
 それはさておき。
 西村というオリジナルのキャラクターも出てきましたがこいつはどちらかというと、ヴァルハラに
ふさわしくないなー。解説役のポジションらしいし。
 
 で、オペから出てきた北見は、四宮だったらあと5分短縮できたーとか言ってるし。
西村は四宮をライバル扱いっぽいです。絶対この西村ってキャラは中盤あたりで問題
起こすタイプだな。
 新しくできた病院に移っちゃうとか、誤診しちゃうとかな!
 
 輝はめげることなくいろいろメモして歩いてますよ。
 あやのさんも出てきたけど…まあ…。
 で、輝は、掃除のおばちゃんがある男に頭を下げている場面を目撃し、「何やってんだぁ」
と食ってかかってるわけですよ。
 おばちゃん、「私は大丈夫だけどあなた大丈夫じゃない。この人院長」って。
 笑えるけどさらっと最後に大変なこと言ったな!
 そうです、別に借金とりがどうこうではなくて、掃除する人をこれ以上増やせないという
やりとりだったのでした。
 つか院長の顔くらい知っとけよ輝。

 院長、安田は、輝が慰霊碑の場所で出会った、医者に三器ありといったおっちゃん
でした。
 うむ、グラサンかけてると正真正銘のヤクザみたいだ!
 ドジテルとかあだ名つけられたし。
 
 北見は安田と話をしているんですが、安田が輝を採用したのには理由がありました。
 医学部時代から、患者の死に一度も直面していないと。
 北見は偶然だと言いますが安田は、運がいいだけかもしれないが、その天運が欲しいと。
 め組の大吾が担当する消防地域と輝が所属する病院が重なってたらそれ、最強じゃ
ないスか?

 んでここから四宮梢だっけ、出てきます。
 兄の…誰だっけ。あ、蓮か。見合いがどうこうのとか。
 この縁談で四瑛会は最大になるそうですよ。
 あんたがその相手の身内から女性見つけて結婚した方が話早いような気がしますよ?
 四宮の方はまったく興味ないみたいです。
 どうでもいいけどこいつら両方とも頬がこけてんな…。

 蓮が「お前はいずれ四瑛会へ戻ることになる。それが宿命だ」とか言ってました。初回から
いきなり最終回への伏線か。
 あれか、時期半ばで「最終章突入!」とかやってものすごい問い合わせ受けた銀魂ですかぁー!
 この四宮なら北見もあっさり「(帰って)いいよ」って言いそうな気がする。

 輝はえっらい勢いで泣いている女の子の患者を見つけましたよ!
 あやのさん達いわく、手術したばかりでご飯は食べられない、点滴をしてるけども、それが
イヤで何か食べたいと泣いていると。
 よし、口にアンパンつっこんどけ。
 輝は閉店間際のドラッグストアに走りこんでいきました。
 …病院の売店に売ってないのか?
 
 そんで、政治家のえらいおっさんが入院してんだけど、担当の四宮が出張中だということで、
片岡先生が輝を担当に任命。
 いいのかよこれ。
 食事を出しても食べたくないというおっさん。
 看護師が「輝先生」とか言ってたけど普通「真東先生」じゃないのか?えらいフランクだな。
 輝はゴマをすって今日はいい天気ですよーとかいいつつカーテンを開けるのですが…。
 待ち構えていたマスコミに写真を撮られてしまうんですね。
 そりゃ怒られるわ。
 
 そゆわけで、出ていけとまで言われる輝ですが、おっさんがメガネを頻繁に拭いている
のと、頭がズキズキする、といったことからいきなり「目を見せて下さい!」とか言い出して
さらに印象を悪くして引きずり出されました。
 輝の気持ちはわかるがもうちょっとこう、彼は空気を読めるようになった方がいいな…。
 
 北見は輝を、「命を預かっている自覚がないからだ」と叱ります。
 患者を任せるわけにいかないと。
 安田の部屋で叱ってるのはいいけど院長テレビ見てるぞ。
 消させろや、北見。

 輝は輝で一生懸命だというのはわかるけどこの時点で彼は、「患者さんのために一生懸命
やってることなんだから」と、自分の行動を正当化しているようなところがあるように感じます。
 もちろん結果オーライならいいかもしれないけど、決して許されないこともあるし、それなら
規律はすべていらないということになる。
 北見はそういうところを教えたいんじゃないのかと。
 ムチャしても正解ならいいとは限らないこともあるし、うまくいってるうちはいいけどそれが
裏目に出たら取り返し付かないとかね。

 しょんぼりしてる輝を、あの女の子が呼びとめてお礼を言っています。
 手にはでっかく「クリニカ」の文字が出た歯磨き粉が。
 うむ、スポンサーがあからさまで、いっそすがすがしいな!
 医者らしいことができないからせめてこんなことで、と言う彼を心配するあやのさんですが…。

 その夜、HOTがレスキューから入りましたよ。電話をとったのは輝。
 運ばれてきたのは、観覧車の落下事故で胸に鉄棒2本が突き刺さった女の子でした。
 手の着けようがない状態に西村は「誰だよこんなの受け入れたのは!」って言ってます。
 誰か、「ジェネラル・ルージュ・速水」呼んできて!彼なら絶対西村を殴ってるから。
 西村のキャラは多分、輝らを際立たせようとしてつくられたものだと思うんだけど、こんな
バカがヴァルハラにいるわけないだろ。
 少なくとも「なんで受け入れを断らない!」と言うような医者はここにはいないわけで。
 ドラマ作るなら作るでもっと原作の世界観大事にしろよ…。
 メレとともに臨獣殿帰っとけよ、理央。(ゲキレンジャー何年前だよ)

 西村の言葉に「ヴァルハラなら何とかしてくれると思ったのに…」とがっかりするレスキュー
でしたが、そこに輝の姿があるのを見て、いつぞやの工場爆発事故で、奇跡的な手当てを
見せてくれたことを思い出し、彼に何とかしてくれと頼むんですね。

 で、予想通りの展開になるのはいいとして。
 だから輝先生、胸押えて倒れ込むのやめろよ。ほんっと、デスノートに名前書かれたのか!
とか思っちゃうから。
 つか父の思いを思い出すたび胸押えてたら、本当に心臓麻痺とか起きても誰も「あ、いつもの
ことね」って気づいてくれなくなるぞ。

 そういうわけでオペ開始ですよ。
 北見らは別の急患がいるので手が離せないのですが、輝が執刀すると聞いてあいつには
無理だ、とか焦っています。
 あとここで四宮が戻ってまいりました。
 女の子の両親を見て、あわててオペ室に入っていくのですが…。

 父のことを思い出してまた胸を押さえる輝。
 パーッと光がさしてきて全身が映るから変身でもするのかと思っただろうが!こっちは
真剣なだけにシンケンジャーですかコノヤロー。
 なんていうかこの効果、ムチャぶりにもほどがあるな。
 毎回これやらさられていたら、変身シーンだけで数分稼いでたセーラームーンみたいに
胸のマーク光る→輝の全身映る→変なBGM→浮かび上がる父の映像→輝パワーアップ
みたいな感じで数分引っ張るようになっちゃうだろうが!
 そんで中盤から敵がパワーアップしちゃって「力を貸して何々!」みたいな感じでさらなる
パワーアップアイテムが…ってこれ医者ドラマ!

 四宮も入ってきたけど、両手をバルタン星人みたいに上にあげたまま、何もすることが
ありませんでした。せっかくだから「フォッフォッフォッ」って言えばいいんじゃないかな。
 輝の手元を見て「早い!この男一体」とか感心してますよ。
 北見も、オペ室に入るかと思いきや安田のところにきて(これがちょっとわからないん
だけども)、オペの様子を見て「四宮がやってるのか」と安心します。
 ところがどっこいやってるのはドジテルで、四宮は見ているだけだった。
 びっくりする北見。
 
 安田は彼が伝説の医師、Dr.イーストの息子であることを知っていました。一度オペに
立ち会ったことがあり、そこでまさにゴッドハンドを見せられていた。
 だからこそ輝にもその才能が…と期待してんでしょうが…。
 父があいつにのりうつってるとかいうのはちょっと。

 そういうわけで手術は無事終了。
 なんかちょっと緊迫感足りなかったなとは思いましたね。
 バストアップの映像ばかりで手元がほとんど映らなかったため、何をしているとかの
リアリティさがなかったのが原因かと。
 医龍とかチーム・バチスタみたくしつこく映す必要はないけれども、やっぱり役者さんの
演技力だけでは出せない迫力ってのもあるわけで。

 んで、四宮は胡散臭げにしながらも、あの幹事長のおっさんの眼底検査をやって、
脳腫瘍を発見してました。
 なぜわかったのかと尋ねる四宮に、輝はこともなげに、頻繁にメガネ拭いていたし、
「頭がズキズキする」と言っていたからと。
 四宮はたったそれだけで気づいたのか、とびっくりしています。
 
 なんていったらいいんだろーなー。
 経験を積んだベテラン警察官はパッと見ただけで普通の違法駐車か(ってのもヘンですが)、
薬とか持ってて警察官をやり過ごそうと駐車してるのかがわかるそうで。
 そういう目があるから確信をもって職質をできる。
 北見なんかはこういうタイプだと思うんですね。
 けれども世の中には「根拠はないけどあの人はあやしい」という理由で犯人を捕まえられる
警察官もいるかもしれない。輝は間違いなくこのタイプです。
 経験を培って養う目を最初から持っている人がいる。それは世間の物差しでは間違いなく
天才なわけで。努力して何とかなれるもんじゃない。
 だからこそ気をつけなければならないと思いますね。ミスがあった時に。

 こうして輝は強烈な印象を周囲に植え付けたらしいですが、第2話も波瀾万丈の様子で。
 四宮を女性キャラにしたのは、恋愛の方向性も考えてのことではないかと思うのですが、
どちらかというとあやのさんよりも、四宮の方にメインがおかれているのが気になりますね。
 「ヴォイス」みたいに、恋愛の要素は少しほのめかしつつ、メインは医療の方というスタンスの
方が良いように思います。
 あとところどころセリフが聞き取りにくいので、効果音かぶせるのはちょっと気をつけてほしいなと
思いました。
 話の展開自体は悪くないように思ったので、あとはキャラがどのようになっていくか、ですね。
つくづく北見はもうちょっと若くてもよかったなぁ…とか思ってんですが…。
 あ、名前が字幕で肩書きとともにでるのはとてもわかりやすくてよかったです。

 このドラマの方向性がまだ定まってないように感じたので、私は無理に、医療の大変さとか
押しだすのではなくて、原作の持つ、ドラマチックな内容そのままを表現してくれたらいいなと
思うんですけどね。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→ゴッドハンド輝