多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→BOSS


BOSS

第1話(09/04/16)

 分かりやすいあらすじ:トンズラー(ヤッターマン)、ミサ(デスノート)、折原マヤ(ブラッディ・マンディ)
3人のテロリストが警察に就職。
 みんな、気をつけろ!敵は内部にいるぞ!
 ボス 決して走らず 急いで歩いてきて そして早く僕らを 助けて ボスケテ

 冗談はさておきですね、やっぱりフジの作る刑事ドラマだなって感じで、やたら小道具が
おしゃれだとか、やたらこぎれいだとかそういうところはありますが、ストーリーは熱血すぎず
軽快でおもしろかったです。
 出来ればあまりシリアスになりすぎず、この路線でいって欲しいなと思いました。
 このメンバーでシリアスになりすぎるのはちょっときつい。

 いきなり、とっちらかった部屋のベッドに膨らみがあったので、これは冒頭からいきなり
女の他殺死体発見か!?と思ったら、我らがBOSS(ビーオーエスエス)でした。
 ボォォォォォス!!!!
 飲みすぎて旧友の野立の部屋にきて、ベッドを占領して寝てるあたり、多分嫁の貰い手
ないんじゃないかと思ったらやっぱり独身設定らしいです。
 つかなんで野立、独身を2回言った。なんで2回言った。

 あとリバースしてパソコンダメにしたとかそういう設定いらんから。公共の電波でリパースを
披露して大変な苦情が来たという神楽さんのなれの果てですかぁ!?
 ともかく、5年ぶりの日本で、男の部屋に酔っ払って上がり込んでリバースするくらいですから、
何事もなかったかのように仕事に慣れていくと思われます。

 さて警察では記者会見をやっておりまして、新しく「特別犯罪対策室」というのを立ち上げる
という。
 プロファイルだとか科学捜査を専門とした、キイナでいえばベッパンみたいな、優秀な人材を
集めましたという名のやっかいものを押し付けた部署ということになります。ショムニみたいな
やつだわ。
 そうか、何か似てるなと思ったらショムニですよ。あれと同じ雰囲気がある。

 ともかく、推薦したのは野立であり、彼はBOSSこと絵里子をそこの部署の責任者にすえ、
あとはいろんなところからの寄せ集めでここはスタートするみたいです。
 警察には珍しい女係長ということで世間の注目を集めるのはいいが、失敗すればそれだけ
責任も大きいということでしょうね。

 もともと絵里子は過去に不祥事を起こしており、それがもとで海外に「語学留学」という名の
左遷をされていたらしく。
 ちょっとね、人物がだだーっといろいろですぎてわかりにくいんだけども、野立が主導で
この計画を進めていったのが気に入らない人物も2人いるようです。
 ここの二人がサイトにもちゃんと説明ないし、話の中できちんとでてくる(話にはもちろん絡み
ますけど)わけでもなくてすごくわかりにくいです。立場的に管理職だとは思うのですが。
 丹波と屋田というのかな、この二人は何かにつけて野立や絵里子らと衝突していくことに
なるかと思います。

 で、その特別犯罪対策室というのは別館の隅っこにありまして。これからしてもう、ショムニ
なみの展開になりそうなのは読めてきますが。
 やってきた連中もかなりクセのある人物です。
 いきなり絵里子に窃盗犯扱いされた花形君。亀有交番からひき抜かれたらしいです。
君の同僚に両さんと呼ばれる、月一くらいで派出所を破壊する警察官がいたはずだ!
 なんかこいつそそかっしそう。どれくらいかというと多分ネウロの石垣君は絶対気が
合うはずだ!ってくらいそそっかしそう。でも正義感はあるみたいでそれが思い切り
空回りみたいな。
 
 そして、目の前にある警視庁すらタクシーで乗ってく(もはや初乗り料金以前の問題)、
朝に弱い元科捜研の木元。死んだ魚のような眼をしていますが、恐らくいざという時はきらめく
と思われます。

 んでテンションの思い切り低い片桐。拳銃を使うことに何やらトラウマがある様子。
でも有能ではありそうなので、パトカーに花形と乗った時に、ストラップを見せてはしゃぐ
花形に対してそれを無言で引きちぎって窓から投げ捨てるくらいしてくれそうな気はします。
(それネウロの笹塚さんだから!それやったらXと戦う展開になっちゃうから!)

 次はタンポポをつんできた山村というおじいさん刑事。いやむやみにそういうの
つんじゃダメだから。種つけられずにしおれちゃうからおじいちゃぁぁぁぁん!
 落しの木村というから期待したら落し物をよくするからだそうです。…最終回までに命を
おとされませんよう心からお祈り申し上げます。(不謹慎)

 次は岩井。組織犯罪対策課からというからいわゆる暴力団相手の課かららしいですね。
粗暴でケンカっ早いらしいですが何故男の尻を触るんだおっさん。
 まあいいわ、これでメンバーは一通りです。ここまですごい個性だとむしろこの先の
展開がどうでもできて面白そうだと思います。
 
 絵里子は野立に、優秀なのがいないと文句言ってますが、そりゃあ新しいところを
立ち上げるのに、そこで必要とされてる人材は引き抜けませんから…。何でもいいから
って言ったら問題児を押し付けられたらしいです。
 はっはっは、野立、ちょっと体育館の裏まで来い。

 ちなみに野立と絵里子は18年の腐れ縁だそうです。
 お前の骨は俺が拾うと言われてちょっと絵里子は安心したものの、「すぐ散骨するけど」とか。
お前が食べるピザのトッピングにしたろうかコラ。(それもちょっと)
 
 さてそんなのんきなのもここまでで、死体が発見されたというニュースに絵里子は飛び出して
いきましたよ。
 動きが早くていいね。

 ここでタイトルになりましたがこれなんて言うクラブですか?ホストとホステスにしか
見えんがな!もうちょっと考えようや…。提供バックで全員そろってビシッ、くらいは
欲しかったな。
 曲はとてもいいと思いますよ。かっこいい。

 見つかった死体は身元不明の焼死体。
 死因は不明で上半身だけ焼け焦げており、片腕が折れていたことがわかります。
 そばの鉄塔に死体の靴跡があったことから、飛びおりたのか…と言われていますが。

 絵里子はここで花形に、野次馬を撮影しておくよう依頼、片桐は「現場に犯人が戻ってくる
というのはドラマだけスよー」とか言ってますが。お前らもドラマだから。安心しろ、犯人は
絶対戻って来てる。

 木元は現場の土をいじくって好き勝手なことをしています。注意されると、人間に興味
ないし第一科捜研で警察の人間じゃないから従う必要もないとか。科捜研でも一応
警察の部署ですから縦割り社会に従うことになりますよ。
 この人、サイト見ると、科捜研と書いてあったり科警研と書いてあったりするんですが、
どちらに所属しているかによって身分が違ってくるので統一して欲しいなと…。
 で。
 そそっかしい花形が思い切り死体の白線の中に立ってたり現場踏み荒らしてたりして
メチャクチャ怒られています。
 捜査一課の連中は絵里子に「女の来るところじゃない、ひっこんでろドシロートが」と
言ってますよ。
 うん、多分階級的には絵里子の方が上だと思うので、現実的にそんな口聞いたらひっこむ
ハメになるのはこっちの刑事だからね。(絵里子は元キャリア)
 ともかく絵里子さんここでは反撃しません。片桐も興味ないのかしらーって感じ。
 言わせとけとは思うけどいちいちむかつくなぁ。

 その光景を見ていた不審者がいました。

 部屋に戻って山村は真面目に調べています。岩井は指示されるのが気に入らないようで
山村に「真面目か!」とどっかの芸人みたいなこと言ってます。いいのか使っても。
 というかこの山村も、腰が低いけど調べることはきっちり調べてるし、案外これは見かけ
だけでは…と思ったりしますけどね。こういう人が結構実力持ってるもんですよ。
 花形の調べで被害者は、前田なる人物で、ヤミ金業を営んでいたことがわかります。となると
大体他殺の線が濃くなってきますが、対象者絞るの大変そうだなぁ。
 絵里子は自殺他殺にしても、なぜ鉄塔に登ったかを考えていますが…
花形「持ってた風船が飛んで木に引っ掛かったんじゃないですかね」
 よし、お前は帰れ。

 科捜研にやってきた花形と絵里子。
 鑑識官の玲子登場です。気をつけろ、こいつウィルスをばらまくぞ!(折原マヤ)
 …ともかく、花形、張り切りすぎてケーキの箱落としてるし…。
 絵里子に「(花形君の)お母さん?」とか。玲子怖い!この人マヤと同じ毒舌だ!

 えーと死因は心臓麻痺だそうですよ。犯人はキラです!(違)
 死亡直後鉄塔から落下したことにより、炭化した内臓は粉砕していた。
 周囲にRDXという、爆発物質が飛び散っていた。
 ということは単なる死亡事故じゃなくなってきましたね。

 野立と片桐は知り合いなんでしょうかね、野立を片桐が呼び止めて話していますよ。
 もともと片桐は警察を辞めるつもりで退職願を出していたとか。それを彼が今のチームに
入れたんでしょうね。
 今度合コン呼べよとか、「今そんな話してなかったよね」みたいな話をして立ち去ろうと
する野立に、片桐は、「組織が信じられない、属したくない」と言ってます。いやそれだったら
あんたこれからどうやって生活していくつもりなんだ。どんな仕事でも組織だぞ。それとも
農村で畑耕して暮らしていくつもりか。
 だから絵里子の下に入れた、という野立ですが…。彼には一体どんな思惑があるので
しょうか。多分今の段階では何も考えてなさそうですが。

 絵里子は絵里子で刑事部長に呼ばれて、「そんな捜査しなくていいべさー。きみは
おかざりでいいんだべ」(方言は勝手につけたものです)と言われてます。
 この刑事部長は野立のライバルであり、そんなだから、絵里子らに活躍して欲しくない
というかうざい気持ちがあるんでしょうね。
 絵里子はプロファイリングでズバズバと刑事部長のことを当てていて、顔色が変わる
のは笑えます。
 絵里子自身も警察内の評価は低いかもしれないけど、なんかとんでもない実力を
隠してそうですね。
 これから先「あれは!」「知っているのか雷電!」「あれは世界で数人しか極めた
者のいないといわれる…」みたいな展開が期待できそうです。(ねぇよ)

 絵里子は帰る途中で片桐に出会って、顔に悩みを出すな、刑事は芝居してナンボ
でしょ、と言ってます。言葉は乱暴だけど多分励ましてるんだろうなぁ。

 そして、前田は最後の通話を録音していたことがわかります。
 やれ、と指示する何者かの声に、恐怖に震える声と、何かの爆発音。
 彼は極度の高所恐怖症で、何者かに脅されて無理やり上らされた可能性がある。
 かけてきた相手は持ち主不明のものであり、身元特定には至らなかった。
 これは用意周到ですねぇ。

 ちなみに極度の高所恐怖症である私が僭越ながら申し上げますと、高所恐怖症の
人はどんなに命令されたとしても、高い所に上がること自体が出来ません。それこそ
目が覚めたらとんでもない高所にいたくらいじゃないと、高い所に上がるのに体が
動きませんから。一歩が踏み出せないんですよ。


 岩井らが調べてきてまして、先月にも同じような事件が起きていたことがわかります。
 高架下で、シゲと呼ばれるホームレス男性の上半身のみ焼けた焼死体が発見された。
 ウォッカのビンが転がっていたことから、これで泥酔状態の被害者に引火して死に至った
ものと考えられる、と言ってますが、絵里子はそれが2日間調べた結果か、と言ってます。
 絵里子はもうとっくに調べていて、このシゲが酒をまったく受け付けない体質であり、
誰かに無理やり飲酒を強要された可能性があることを指摘。
 この人伊達に部下に指示ばかりしているわけではない、というのがよくわかりますね。
ボスとしてはかなり優秀だと思いますよ。ボスは自分で動かなくてもいいって考え方もある
かもしれないけど、部署が部署だけにねぇ…。
 ともかく絵里子はこれらを、同一犯人による連続殺人事件であり、凶器は爆弾、犯人は
正確で実直な技術者であると判断。正当な評価が得られていない可能性があると。
 
 殺し方からしても確かに猟奇的ですね。
 あと木元を絵里子がわざと挑発してるのは面白いなと思いました。
 木元自身も興味引かれてるっぽいから調べるでしょうね。

 犯人は一度使った爆弾を改良している。近いうち必ず第3の犯行が起きると絵里子は
判断しています。

 片桐は光協化学という会社にいって話を聞いています。
 担当者は、RDXは簡単に手に入るとか、そういうものはうちでは製造してないと言った
上で、技術者のリストを提出。
 片桐はトップの写真を見てます。
 担当によると、外資系からきたかなりやり手の人間で、今週木曜日にどっかと合併の
会見があるとか。野口というらしい。
 ここのシーン、いきなり片桐が来てるのがちょっと突飛なように思ったので、たとえばリストの
上から洗ってるシーンが冒頭にあるとかすればもうちょっと良かったかなぁと思いました。

 こっから先はBGMが流れ始めたので、太陽にほえろの聞き込みシーンよろしく、そのまま
話は進むと思われます(笑)。
 木元もやっとエンジンかかったようでなにかを調べてますよ。
 花形は、監視カメラ映像を借りて来て映像チェックしているみたいです。ちょっと、彼ボロボロに
なってるからキイナ呼んであげて!

 絵里子は、この犯人は絶対に現場へ見に来ているはずだ、と推理。
 爆弾が計画通りに爆発したか確認するために、と。
 灯油やガソリンをかぶったなら必ず足元にたれ、上半身だけ焼けるということはない。そして
現場にもがいた跡はないから焼死もありえない。だからこれは爆弾だと見抜いた絵里子の
観察力はすごいですね。
 
 そして彼女はメモに気付きます。
 声を分析した木元のメモで、男・身長168〜171cm、年齢45歳〜55歳の間と。給料分の
仕事はしますって書き添えてあったのもいいね。
 
 一方で新たな被害者が電話で指示を受けていました。
 目の前の銀行を襲わなくてはならないみたいですね。
 その後ろに犯人と思しき姿があるー。
 えーっと、いろいろ気持ちはわかりますが、スーツの内ポケットに包丁入れてると
危ないですよ。満員電車に乗ったら自分に刺さったりするからね。(多分今そんな
余裕はないと思われる)

 何も知らない絵里子は野立とまさにその近くのテーブルで話してます。
 木元の話題を野立が出すから何かと思ったら、合コン設定してくれとか。
 絵里子に「頼むから消えて」と言われてます。当たり前だ。
 そこに悲鳴が。
 彼女らは、まさしく第3の犠牲者が発生したことを知ります。
 包丁を振りまわす被害者に、絵里子の後ろに隠れて「この女は怖いぞ」
とか抜かす野立。
 よし絵里子さん、今すぐその野立を背負い投げして被害者に投げるんだ。
そうすれば取り押さえることもできて一石二鳥!ただし野立が爆発に巻き込まれる
かもしれないけどな!

 絵里子は見まわした中で犯人らしき姿を見つけていたのですが、その前に
被害者が爆弾のセットされたベストを脱ごうとして爆発してしまい、それで
見失ってしまいます。しっかし情けないやつだな、野立…。
 絵里子としては犯行も防げず、犯人には(半分野立のせいで)まんまと逃げられ
悔しいことこの上ないかと思います。

 被害者はこじまという人物で、強盗に入らされた銀行の行員でした。
 玲子さんが絵里子の目撃談から、無理にぬごうとすると爆発するベストだろうと
推測しています。
 犯人は相当な技術力を持っていると言う絵里子。
 彼の銀行は、中小企業に対して最近貸しはがしを行っており、あまり評判のよく
なかった銀行だとか。

 ここで貸しはがし…という解説が出たらちょっと良かったな。片桐さんが下向いて
しゃべったので聞き取りにくかったというのもあるしねぇ。それに貸しはがし自体最近は
あまりきかない言葉になってきたし。
 で、その貸しはがしの担当がこじまで、彼が担当していた融資先のリストを今片桐は
洗ってると。
 この人なんだかんだいいつつ先へ先へと捜査しててすごいなとは思いますね。

 絵里子はまだ次もあると推測。
 そこに山村が帰ってきました。
 被害者のシゲは、町工場で金を横領して逮捕され、それでホームレスになった。
その工場の名はまだわからない。
 親友のホームレスがシゲからもらったというライターを山村が出してみせ、そこに
野垣工業と書いてあったことに片桐注目。
 その名は薬品を扱う工場のリストにありました。
 ここで岩井が言ったことがちょっと聞き取れなかったです。資金破綻要注意、と
言ったんだと思うんですが、岩井さんくらい声が低い場合、早口で話されるとマイクが
遠い時かなり聞き取れないので、もうちょっと工夫していただきたいなと思いますね。

 そこにすっかり存在を忘れられていた花形が「あの人とこの人同じ人です!」と
走り込んできました。
 うん、それどの「あの人」「この人」かわからないからね。
 お前は電話をかけてきて「このグラフの解き方がわからないんだけど」といった
うちのいとこか!(「グラフ、見えないんだけど」…と言って初めて「あっ」と気がついた)

 映像カメラの画像を木元がパソコン操作してパパッと詳細な映像にしてみせたのは
かっこよかったなー。
「数学のフラクタル幾何学を応用すれば解像度アップするから」
「テレビタックル!?」
 花形、黙れ。
 お前はデスノートの松田のポジションになりたいのか!

 かなり繊細な画像とれたので指名手配もできるレベルですよねぇこれ。
 出てきた顔は…このバカチンが!

 片桐と絵里子は張り込みをしているのですが、その犯人であるところの野垣が
工場に帰ってきて、任同でいくわよと行きかけたらなんと、捜査一課が乗りこんで
きて彼を引っ張っていってしまう。
 どこから話が漏れたかわかりませんが、それとも刑事部長が絵里子の報告を
一課に渡したのかわからないけど、とにかく目の前で彼らが持って行ってしまった
わけですよ。

 捜査一課は自白させる気まんまんみたいですが…さてそううまくいくかな。
 刑事部長に絵里子は抗議してますがまったく聞く気なし。
 そして彼が持っていた持ち物の中から改造スタンガンが見つかり、今日使った
形跡もあると聞かされ驚く絵里子。
 ここはねぇ、最初私気付かなかったのですが、あとになって見てみると、素晴らしい
伏線だったと思いましたね。

 4人目のターゲットがいる可能性が極めて高い、そして、自首するつもりだった
文章も見つかったという屋田。一刻を争うから相手にしてるヒマはないと刑事部長
一蹴。ムカつくのぅ。

 どうにもならないと思った絵里子は、こっちはこっちでやる、と宣言。
 野立に何か頼んでいますよ…。
 捜査一課はターゲットは分かってるといいながら、別に具体的に絞り込んだ
わけじゃなくて、取引をやめた企業だとかそういうのに見当をつけて探すという
方法みたいですね。
 一方で花形、岩井、山村らは出動。
 野立は木元を呼びに行ったらしい。いや絶対これだけじゃないと思う、絵里子が
頼んだのは。

 のらりくらりとかわす野垣。
 見ていた絵里子のとこに片桐が、時計を持ってきました。
 ここからもう、計画ははじまっていたんですね。

 時間がない、こういう技術力を保持する人間は、話すに足りる人間と判断しなければ
無理だ、プライドをへし折る必要がある、と絵里子自分が取調室に入っていきましたよ。
 こっからの展開が普通じゃないから面白いですね。

 絵里子が時計を持って入ってきたことによって顔色を変える野垣。
 質に流れていた彼の時計だったからです。
 
 ここで専門的な会話をあれこれして、野垣も少し絵里子を見直すんですね。
 そうして聞いていた木元も、FBIの交渉術だ、とややビックリ。
 んで、野垣のライバルとされている、とくだなる人物の名を絵里子が持ち出したことで、
彼の顔色がハッキリ変わった。
 爆弾解除の方法を教えてもらいました、と。

 捜査一課は一課で、目星をつけて乗り込んでいったターゲットが全員無事だった
ことであてが外れて真っ青、といったところでしょうか。
 そして絵里子も、前のターゲットのこじまを殺したつもりだろうが、彼はギリギリ
生きている、残念でしたね、とはったりをかましている。
 これで完璧な殺人は失敗してしまいましたと。

 おおーっとなる周囲に対して木元一人が焦ってました。
 犯人への交渉でウソはまずい、一か八かの賭けに出てしまったと。
 絵里子が、解除の方法として液体窒素で爆弾のタイマーを止めるといった瞬間に、
野垣にわずかな変化がありました。
 そこに刑事がメモ持って入ってくるんですが、「ターゲット特定できず」と書かれたそれを
絵里子はうっかり落としてしまう。
 野垣はそれを見た。
 そして、こじまが収容された病院はと聞き、病室は703と答えると彼は勝ち誇ったように
あの病院は5階までしかないんだよ、と言う。
 そして時計を見て「バーン!」と奇声を上げる。
 ハッタリでよく頑張ったな、女の浅知恵だ、笑わせるな、と。

 ここの映像もなかなか良くできてましたね。
 タイマーで数字が秒数のところだけしか見えてなかったから、第4の犠牲者。

 そこに片桐が入ってきて、光協化学の会見場で爆発があり、社長が死んだと。
 ターゲットにした理由は5年前仕事を切られたかららしいですね。
 それからいろいろ傾いていったんでしょう。
 「晴れ舞台であいつは泣きわめきながら死んでいった、ふっふっふ」とか。
 お前はナキワメーケかよ!プリキュア呼んでやろうかおい。

 野垣は、俺のところに来るのが少し早かった。死ぬのを見届けてから自首する
つもりだった、と得意満面。
 そして解除の方法を自慢げに教えてくれます。
 これぞ絵里子が狙っていたことでした。

 今の聞いたわね、と無線で岩井に連絡。
 これでわかったと思いますが、そう、爆弾はまだ爆発してなかった。
 絵里子は自分の時計を15分進めていて、野垣に渡して見せた時計も進めて
いた。
「私せっかちだからぁー」
 え、その一言で済ませるんですか…?
 ともかく第4のターゲットは助かったのです。

 絵里子ももちろん捜査一課のように、工場の倒産にかかわった人間を調べていた。
そして今日爆弾をしかけたということでピンときた。片桐が細かいことまで報告
していたおかげですよね。
 工場が傾くきっかけとなった、受注中止を行った企業。その当時の担当であり、
今光協化学のトップが第4の犠牲者なわけです。そして今日合併の会見が
ある。これは捜査一課は気づいてなかった。
 絵里子は、あの紙が自首する内容じゃなくて、誰かに言わせるためのものだと
気づいた。
 こうしてターゲットは特定でき、爆弾を確認したものの、解除の仕方だけがわから
なかったから一芝居打ったみたいですね。つまり乗りこんで行った時点から彼女の
芝居は始まっていた。
 この度胸はマネできないですよね。
 
 解除できたと連絡があったので、「はいお疲れ様」と。
 時計を返したのも、メモを落としたのも、あせっているように見せたのもすべて芝居。
怒る一課の刑事らに「あれくらいのお芝居できなきゃ。女ですもん」と言ったのは爽快
でした。えーっと小野田係長さんですか。
 あの殺人現場で「女がでしゃばるな」と言ったのを見事返した形ですもんね。
 立ちあがった野垣を取り押さえさせて「抑えるくらいできないと。男でしょ」と言ってたのも
笑えました。
 で、片桐に、できるじゃない、芝居って誉めて彼女は出て行った。
 そう、彼女は全員をだました。

 見ていて感心する野立。
「さすがだな…あいつ抜擢した俺」
 お前かよ!

 ただ私ここで気になったのが、まあわざとじゃないと思うんですが、誰にも真相を
告げず(片桐は、被害者が死んだと告げる芝居をしてたので分かってたとは思いますが)
一人で芝居を打ってみせた時点で彼女自身、まだメンバーを誰一人信用してないの
かなとも思いました。
 まあこれからおいおい、心を開いていくようになる展開の方が面白いといや面白い
ですね。
 いきなり一話目で皆を巻き込んで芝居ってのは出来過ぎだしね。

 そういうわけで連行されていく野垣。
 よっぽどやり込められたのが気に入らなかったらしく、立っていた絵里子に一言。
「貧乳」
 おぃぃぃぃぃ!言うにことかいて最後の言葉がそれですか!
 ちょっと神楽呼んでこい!(誰が貧乳アル。お前も死ぬアル)
 胸を張って張り合う絵里子が面白かったです。

 刑事部長が彼女を呼んで、なんで性格がわかったとかなんとか聞いてますよ。
 私が優秀だからです、と言って出ていく絵里子が気持ち良かったです。

 帰ろうとする木元に、「あの声紋分析、身長5センチ年齢4歳間違えてたわよ。もっと
精度あげなさい」といっててすごいと思いましたね。
 給料分くらい働くといったからには木元も頑張るでしょう。
 あんなことがあったにも関わらず記者会見に臨んだ野口に絵里子、ちょっと感心。 

 どうやって学んで行ったらいいか、と聞く花形に、背中で学べと言う野立。
 背中で学べと言われて絵里子の背中見て「…広い」「面積じゃねぇよ」。
 このドラマ終わるころには野立、立派な突っ込み役になってるな。

 へんなバーに来てる岩井だとか、また駅が目の前なのにタクシーに乗って
駅までとかいう木元とか。
 飲み屋でかばん忘れて帰る山村とか…。

 最後に、絵里子がなぜキャリアのポストから外されたか、というのが屋田と
丹波の会話によってわかります。
 たったひとりの男のために警察官僚のポストを捨てたと。
 男性と会っている絵里子を意味深に見つめる野立。
 さてどうなりますことやら…。
 
 冒頭でも書きましたけど、ここまでクセのあるキャラをそろえたからには、ショムニの
ように、シリアスになりすぎず、軽くなりすぎず、最後まで見ていて爽快になる雰囲気を
貫いてほしいなと思いましたね。
 アタシんちの男子は多分これから、兄弟の過去のトラウマ話なんかをやっていくと
思うのですが、この「BOSS」でもメンツのそういうトラウマ話はあるにしても、深刻に
なりすぎないものにして欲しいと思います。
 あと、恋愛要素もこのドラマには不要じゃないかなと感じました。
 ショムニ的な展開がいいなぁ、やっぱ…。