多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→JIN -仁-


JIN -仁-

※今回の背景は特殊効果を用いていますので、IE以外のブラウザでご覧の場合、正しく
表示されない可能性があります。あらかじめご了承ください。

最終話(09/12/20)

 丁度ビデオ録画のスイッチを確認しようとしてテレビに近づいた瞬間に、ホルマリンの
目が見開かれた映像が出て、これは何のイヤガラセですかコノヤローって感じでした。

 あと結論から言うと、これ第二部狙いにきましたねって感じです。視聴率がよかったから
欲出して一年後にでもやる気じゃなかろうかと。ものすごい中途半端な終わり方しました
もん。あれじゃあちょっとなぁ。伏線全然回収されてないしね。
 まあ来年には何らかの動きがあると思いますよ。最後の最後でやっちゃったな、と思いました。

 さてさて。
 消えた龍馬の捜索が行われますがまったく発見されません。追手を差し向けた久坂は「ボク
しらんもんね」を通すつもりらしいです。
 この人このドラマでいつも薄暗い部屋の中のシーンしかありませんでしたが、もう少し日の目を
見せてあげて!

 勝が、どこに消えたかわからんが、当分海軍は龍馬なしだな、と言ったのに対して「日本は
龍馬なしに進むのですか」と驚く仁。いやそんな驚き方されても多分わかんないから。
 勝は、龍馬がいなくなれば、その代わりになる奴は出てくるだろう、とかなりドライ。なんか
この人の方が達観したような言い方してますよね。未来の患者はこの人だったりして…。
 というか勝先生何やらこの先を知ってるような言い方ですが…。あなた「JIN-仁-」原作コミックス
読まれましたね?(違う)。

 仁は、未来にタイムスリップした患者は龍馬に間違いない、川から落ちた後運ばれたんだ、と
考えているようです。龍馬のように好奇心旺盛な人間ならば、道具をあれこれ持ち出そうとするの
だってやりそうだ…と。龍馬がいないからといって結構ひどいこと考えてるなこいつ。
 でも気になるのは、「必要な道具」を選んでいたということですよね、あの患者が。それを考えれば、
医学知識はある人間、もしくは仁のそばにいて手術を見たことのある人間に限られると思います。
 …ということは緒形洪庵の可能性も!(その方はずいぶん前に亡くなられました)
 さぁますますわからなくなってきた。あの患者は誰なんでしょうか。つーかここまできたら仁の
可能性高い気がするけど。

 そして、もしかしたら自分はもう戻れないかも知れない、誰とも秘密を分かち合えないとかいって
勝手にいじけている仁先生。

「龍馬さんが消えたまま時はまた流れ出した」
 咲さんの縁談話も進み、蒲生だか宮本さんだか(それ亜門)と会っていたりする様子。
 野風の方も身請け話が順調に進んでおりました。
 仁の方も、写真が、夕陽を背景にものすごい笑顔の自分と未来を見て、これでよかったんだー
とか言ってます。
 多分全国視聴者が「いいわけあるかボケェ!」と突っ込んだのではないでしょうか。

 そんな仁のところに佐分利が来て、乳がんについて記した、貴重であろう本を渡してくれます。
自分がコツコツと記録して来たものらしいです。
 佐分利ここにきて俄然目立ち始める。

「時はまた流れ出した」
 うん、それさっき言った。どんだけ流れんねん、時!

 あと、何度もホルマリンのアップ入れるのやめてください。これから眠りにつこうとする
視聴者への嫌がらせにしか見えません。

 佐分利の本は、これまで、遊女にお金を払って体を調べさせてもらった記録らしいです。
すごいですねぇ。
 あの、騒ぎの発端になったお通さんとも、これがきっかけで知り合ったらしいです。
 佐分利は、仁がこれほどまでに気にしていることについて、誰か乳がんの人がいるのか、
と聞くのですが「いや別に調べてほしいと言われてないし」と言い訳。
 佐分利は、珍しく消極的な仁にもう一度調べてみては、それでガンじゃないとわかれば
それがいいんじゃないでしょうかと提案。
 よくやった佐分利!

 それで野風をもう一度調べるのですが、仁の触診としては明らかに、しこりが大きくなって
いると気づいたんじゃないかと思うんですよ。そして、悪性の可能性が高い、という風な予感も
していたんじゃないでしょうか。そんな表情でした。
 佐分利も診察して、これは悪性の乳がんだというのですが、仁はそうとも言いきれないという、
典型的日本人の玉虫色な回答を。それは国会答弁でやってくれるかなー!

 佐分利は、あくまでもガンじゃないことにしたいのですか、と怒ります。
 仁は、身請け話のことを考えて、と言い、佐分利も多分「それって言いわけだろ」と考えたと
思うんですよ。でも野風は、仁がそういうのなら問題ないのだろう、と言ってしまう。
 帰り道佐分利、「私の見立ては信用してもらえないんですね」とプンプンしながら帰って
いきました。
 どう見ても仁が悪いですな。
 この町のどっかに新撰組が歩いてて「おっと、手がすべったぁ」とか言いながら沖田が突っ込んで
こないものか…(それ銀魂の方の沖田ですやん)。

 山田は仁に、佐分利は、華岡流で学んでいて自分なりに研究を重ね、乳がんについて認められて
免許皆伝になった人間だ、と教えます。
 ある時、乳がん患者を治療したけれども、予後不良で感染症にかかり亡くなってしまった。それは
それで仕方なかったんだけど、佐分利をよく思わない連中があることないこと言いふらし、それで
いられなくなって身分を隠してここに身を寄せていたのだと。
 どおりで第一話からメインキャラのような顔をして出ていると思ったぜ!(待て)
 彼にとって華岡流出身であることは隠しておきたいことであるにも関わらず、仁のために身を
明かす決意をした。
 そしていつ頼まれてもいいように、より精度の高い、華岡流秘伝の麻酔薬を作っている。
 以前腑わけのことでかばってもらったことを償いたいのでしょうと。

 ここまで言われて仁、それでも手術をしないってんなら、あんたただのボンクラ医者ですよ。
どこぞの、途中ぱっとでてそれ以降まったく出番のなくなったどっかの流派と変わらん。

 恭太郎は仁のところに、龍馬のことを聞きにいってみようと思うが、と咲を誘うのですが、
咲は「お兄様一人で行くがいいわヲホホ」って感じでのってきません。
 仕方無く恭太郎は一人で遊郭に…仁のところに行くんちゃうんかい!
 初音のとこで酒飲んでんじゃねーよボケ!
 しかも初音に、妹に縁談来てんだけど、別に好きな奴がいるみたいでさぁーと恋バナする始末。
いや…あんた遊女相手にそんな話してどうするつもりだ。
 初音も困ったのか知りませんが、「龍馬ならどうしたでしょうね」といない龍馬に話をフリました。
うまい!

 仁は緒形の墓参りにほてほてと出かけていきました。
 その後、入れ違うようにして脇道から出てきた不審な人間が…。泥だらけです。
 そうだね、高杉晋作だね!(最終回でいきなり出てこんわ)

 山田と佐分利が話をしていると、ひょっこり龍馬が現れました。
 皆めっちゃびびる。
 あれからかなり流されて、漁師の村に流れ着き、メシも食べさせてもらって、きれいなお姉ちゃん
もいて、やんややんやの祭りだったらしいです。
 福田「浦島太郎か!」ってすごいツッコミだ!

 そんなことはつゆ知らず、龍馬が未来にいったと信じている仁は、緒形の墓で語って
いました。
 野風のガンを見て見ぬふりをしようとしていること。
 彼女が身請けにいかなければ、未来が生まれなくなるかも知れないこと。
 で、しばらくおいて「やっぱりできませんよ」って言ってたけど何をだ。
 このセンセ、しばし主語なしでセリフだのモノローグだのいいやがるから、たまに理解する
のに時間かかることがあります。

 龍馬はその夜勝を訪ねて、「目の前で死にそうな我が子がいたとする。その子を助ければ
別のわが子が消えてしまう。それでも目の前の子を助けるか」と聞いています。
 どうやら、仁が緒形の墓に語りかけているのを聞いていた様子。それで多分、仁の助けに
なればと思って、勝に話を聞きにきたんでしょうね。
 おおっと、龍馬でも気を使うことがあるのか!(失礼だろ)

 勝は、いっそ誰かに決めてもらうか、と言います。
 コイントスとか。
 どっちを選んでも後悔が残るのなら、運を天に任せると。
 勝らしい考え方ですね。
 選べないなら運を天に任せる。
 なんか現代でも通用しそうな気がします。

 吉原をウロウロしている仁の後ろから人影が…と思ったら龍馬でした。
 いや龍馬脅かすのはいいけどなんで胸をもむんだ。お前は何やってんだ龍馬。
 驚く仁。おっと、龍馬に驚きすぎて、今のセクハラ行為はノーカンのようだぞ!
 龍馬が漁師のところで世話になっていたこと、未来ではないと知り、「江戸の漁師ですか」
と意味不明な確認の仕方をする仁。気持ちはわかるがちょっと落ち付け。

 そんな彼に龍馬は土下座して、野風を助けてほしい、というんですね。
 身請けが流れたらまずいのはわかっているが、自分が面倒みると。
 お願いしてるわりに、「困っている野風に、「ワシんとこに来い」て言えばさすがの野風も落ちる」
とか結構余裕あるなお前。
 切れと言ったのはワシ、センセは黙って切ればいい。手術のあと何が起きてもワシのせいじゃ
という龍馬。

 それでも迷う結構優柔不断な仁先生は、辰五郎親分に相談に行きます。
 昔、好きな女性の家を壊して、その女性が下敷きになって死んだことについて、もしその人が
その家にいるのを知っていたら壊しましたか、とかなりグサッとくることを聞く仁。
 辰五郎は知るかよ、というのですが、少し考えて「あいつは壊せつったかもしんねーな」と
言いました。

 未来もオペをする前に、この手術が失敗しても、これからの医学の礎になれるなら、この
オペは無駄じゃない、と言ってたらしいです。
 つーかそれもっと早く思い出してほしかったなぁ。

 そういうわけで仁走る。
 仁友堂にいって、皆がいる前で「華岡流秘伝の麻酔薬用意して下さい」と佐分利に言う仁。
うん…隠してたんだからもうちょっと小さな声で言おうよ…。ま、ここにいる連中は信用できる
かもしれないけどさぁ。

 野風のところにいってインフォームドコンセントみたいなことをする仁と佐分利。
 野風も話を聞いて「この手術がうまくいかなくても、後学の役に立てるなら、これほどの喜びは
ない」と一も二もなく賛成ですよ。すごいですねぇ、度胸が。
 治しますよ野風さん、全力でという仁。すごい変わりようです。

 鈴屋の女将さんは身請け話が潰れたのでめっさ怒ってますが、ご主人の方は、今まで
野風のおかげで沢山の人がきた、これ以上欲はかかない、と言ってます。
 まあ目先の身請け話受けたところで、一年もしないうちに病に伏すようになったら意味が
ないでしょうからね。
 出て行く野風が白無垢ですごかったです。
 三枚歯下駄で歩いていくわけですが、これ見た目よりかなり歩きにくいものだそうで、
撮影大変だったんじゃないかーとか思うんですが。今は白無垢だからいいけど、花魁道中に
なると着物をものすごい着こんでいるから相当の重量ですよね。それでもなんでもないふりを
して歩くのはやっぱ花魁の意地のような気がします。

 大門を出て、げた脱いで素足になって、空を見上げた彼女が言ったのは「空がちょっと遠く
なりんした」でした。
 意味はわかるけど、大門を出たからにはなんか解放された的なセリフが欲しかったなぁ。

 えーと身請け話が潰れたおっさんの方ですが、野風のことはおいといて、三隅に、なんで
異変に気付かなかったか、と怒っています。
 それで三隅は仁を逆恨みするわけですね。いや、お前が藪医者なんじゃ。

 佐分利が橘家にやってきて、仁が残していた道具とかを引き取っていくのですが、気になった
咲は誰か手術するのか、と尋ねます。
 佐分利は全然事情をしりませんから、野風のオペがある、と答えます。
 驚く咲。

 仁は、また未来の姿が薄くなっている写真を箱に入れてました。見ないようにするためです
かね。

 咲がトボトボ歩いていると、河原にしゃがみこんでなんかやってる仁を見つけるんですね。
 …タイムカプセルでも埋めとんのかおっさん。
 違った、写真の入った箱を埋めようとしているみたいです。
 手術前に見ると決心が鈍るかも知れないから、だそうです。
 咲は、それを聞いてこないだのことを謝ります。
 勢いで軽々しいことを言ってしまって、仁がどれほどの気持ちでいたのかと。
 
 まあ仁としてもいろいろ考えた結果なんでしょうけどね。
 これで未来が生まれなくなるとは限らないと思ったそうで。
 意外に元に戻ってたり、未来が子供になったり、自分がオペされる方になってたりとか、と。
 …え?最終回まで引っ張ってやっと気づくの?
 別にどうでもいいんですけど、これセリフ間違えたらまた箱掘り出して最初からだなぁと思って
見てました。(本当にどうでもいいな)

 咲は、神は乗り越えられる試練しか与えない。それを乗り越えれば素晴らしい未来が
待っていると励まします。
 そこにいきなり「縁談はどうですか」と聞く仁。
 最終回でも空気読めてない上に話の腰折りまくりです。
 明日が結納です、と真面目に答える咲。なんかもういろいろとどうでもよくなった感を受ける。

 世の中は万華鏡のようなもの、という野風に対して、人が中にいて、誰かの手がこれを回すと、
少し回すだけでもかなりかわる、と受ける龍馬。
 それはいいんですがあなたセリフ言いながら一度も回してませんけどいいんですか。
 模様が違っても、中にあるたま、つまり人は決して変わらない、何をしようと生まれるものは
生まれ、死ぬ者は死ぬ。
 龍馬の方が悟ってるなぁ。
 野風の手術には立ち会わないという龍馬。彼は仁に「全部うまくいく。センセやったらできる」と
励ましの言葉を送って帰っていきました。仁もやる気になったので多分オペは大丈夫だと
思います。

 えーっと三隅君の方ですが、野風が身請け先の旦那をからかって身請け話を断ったように
言い広めて、こいつ誰だ。知らんけど、どっかの侍に手術の邪魔を依頼してました。卑怯な
男やのー!

 さて手術がいよいよ始まりまして。
 咲らの方も結納の手筈が整いまして屋敷に向かうことになります。

 仁が「咲さん」と振り向いて、彼女がいないことを思い出すのと、呼ばれたような気がして
振りかえった咲のシーンはなかなかよかったなぁと思いました。
 
 つーか咲さんこの後突然結納の品受けられないとか言うんですよ。
 ふすまスッパーン!と開けて。
 まあすべりのいいふすまだこと。
 半分くらい何言ってるかわかりませんでしたが、ともかく、私には行かなければならない
ところがある、と。

 そんな彼女をいきなり恭太郎が「このお漬物ー!」違う「このうつけ者ー!」といって庭に
突き飛ばします。いやー咲さん豪快に転がりましたけど、そこ蒲生さん家の畑じゃね?農作物
台無しにしてね?
 今度と言う今度はわがままにも愛想がつきた、自害せよとものすごい怒る恭太郎に、蒲生の
方も「何もそこまで」と止めに入るんですね。
 けれどこれは恭太郎の芝居だった。わざとそんな風にして、咲が逃げ出したと見せかけて、
仁のところへ行かせるわけです。
 こうすれば蒲生の顔をつぶしたことにもならずっていうか謝れば何とかなる状態にもって
いったのはいいけど、畑グシャグシャですがな。そっちのダメージの方がでかいよ!

 その頃、仁友堂のところに侍が、野風がここにいるはずだーみたいないちゃもんをつけて
乗りこんできます。
 ここで颯爽と龍馬が「なんじゃーうるさいのー」とか言いながら出て来てくれるのかと思ったら
ぜんっっっぜん出てきませんでした。
 いや咲が来るのはわかってたけど、その後でもいいから出て来て欲しかったなぁと…。

 んで、壊してでも入ろうとしていたところに咲が来て、おまんら許さんぜよと言うわけですよ。
(どこのスケバン刑事だよ。しかも第2章だし)
 これより先に入るというなら私は自害する。どこの侍か知らんがあんたら覚悟しいや!と
言われて一瞬ひるむ武士。ひるんだ方の負けですな。
 仁の方は着々とオペを進めていきます。
 それで侍が、ただの脅しじゃ入るぞーとか言ってる時にようやく手術が終わって仁が
「何の御用ですか」と出てきたわけですよ。
 それで、身請け先からは鈴屋さんを通して、養生するようにと聞いている。捕らえよと
言われたのは本当の指示ですか、と言う。
 侍、無言ですごすごと帰って行きました。さっきまでの勢いはどうしたんだお前らは。
 つーか戸を直していけよ!

 力が抜けて座りこむ咲に「今日って結納じゃ…」とまたも空気読めない発言をする仁。
 この人いつか刺されそうな気がします。
 まあ咲にお礼言ってたからいいけどね。

 仁は、写真を掘りだしに向かいました。
 未来がいなくなった以外のあらゆる想像をしながら掘りだしたらしいんですが…。
 おい、写真入れたの横向きだろ。なんで箱を縦にあけるんだ。
 「え?」とか言ってますが…。
 どうした!銀魂特製長谷川のブロマイド近藤のサイン入りでも入っていたのか!
(いらないだろそれ)

 野風が目を覚ましたことを伝えに咲は、仁のところに走ります。
 山田が入れ違いに「咲さんはいつも走ってばかりですね、先生のところへ」って言ってて
それを野風が聞いてたんですけど、なんか野風も諦めがついたような気もしますね。

 んで咲が仁を見つけるんですが。
 ぼーっとしている仁がいました。
 写真が消えたらしいです。
 未来の姿が?と聞く咲に、写真そのものが消えた、という仁。
 おいおいよく探せ!ふたに張り付いてるかも知れん!(それ恐怖のしゅうまいですやん)
 
 未来と二人で写真を撮ったその瞬間が歴史から削除されたのか、それとも2人が出会う
未来そのものがなくなったのか。
 私は、前者ではないかと思うんですけどね。ただそれも永久的なものではなくて、またこの
先の未来で撮るようなことがあれば、戻ってくるのではないかと。

 咲は、突然出てくるかも知れません、突然消えたのだから考えられます、といって
励まします。
 でも仁は、ホッとしてもいる、と答えるんですね。
 未来に一喜一憂する必要から解放されたということだから、と。
 これからは目の前のことだけ見て、懸命に生きればいいと。

 このあと、仁と咲が私はひどい人間です、いやいや私の方がとどうでもいい話をした後、
咲さんは立ち去ろうとします。
 えーと、野風のことで来たはずなんですがいいんですか咲さん。

 仁は彼女を引き止め、ここにいて下さい、と言います。
 隣に座る咲。彼女は今思い出したらしく「野風さん目を覚ましましたよ」と言います。ホントに
ついでだな!
 
 良かったです、と言ったあと「良かったんですよね、これで」と言う仁。
 咲は何度も聞いてくる仁にずっと「はい」と答え続けたらしいです。
 どうでもいいですが、夜が明けるまでそんな禅問答みたいな受け答えをしているくらいなら、
野風さんの容体を確認くらいしてはどうかと思うのですが。

 そうしてまた日々はすぎていき、あれきり頭痛も写真も現れることはなく、平穏な日々が続いて
いたみたいです。
 で、野風は治療を終えて出て行くことになるんですが。
 なんだ、ここは原作と違う展開になるんですね。
 私はあの原作の、仁友堂で野風が働いていると評判になって客がたくさんくるエピソード
好きなんですけど。
 ワシのところに来い、という龍馬に「私などでは相手は務まりません」と言う野風。
 龍馬、「みんな女はそういうんじゃ!」とか言ってます。全員にふられてんじゃねーよ!
 まあ龍馬さんにはおりょうさんがいますから…。
 野風は、仁にはこの病を見事治してもらった、これ以上望んではバチがあたると言います。
 なんかすごいなぁ。
 でも出ていく時に仁にキスしてて、咲に、「医術以外はこの通り隙だらけだからしかとお守りを」
って言ってたのが面白かったです。やるなぁ、野風って感じで。
 ちなみに咲さん、固まってますけど。

 背を向けて歩きだす野風。
 雪がちらつき始めました。
 こなぁぁぁぁぁゆきぃぃぃぃぃぃ!(多分視聴者の何割かは同じことを連想したと思います)

 彼女に、まだ雪になりたいかと尋ねる龍馬。それにあっかんべーをして「まっぴらごめん、
これからは自分の足で行きたい所に行く」と答える野風。
 というか野風さん、話しながら後ろ向きに歩くと転びますよ…。
 仁も彼女に「あなたを助けられて良かった」とか言ってんだけど、みんなまだ話したいこと
あったなら叫ばず野風のところに寄りなさいよ。
 しかも咲さんは野風の姿が門の向こうに消えた後、水というものはいろいろな形になるけど
本当はすべて水、とか言ってるし。いきなり水の話ってなんですか。
 ああ、(姿を変えて)目には見えなくても、この世から消えてなくなることはない、とそれが
言いたかったみたいです。
 
 仁は龍馬に、自分は未来から来たことを伝えようとするのですが龍馬はさえぎって、「聞いた
ところでどうにもならん。10年先、100年先知ったところで、日は一日一日あけていくだけ、
一歩一歩進むしかない」といいこと言います。確かに、どうなるか知って、それにおびえて暮らす
とか、気をつけて暮らすとか、そういうのは龍馬にはまっぴらなんでしょう。
 
 未来はずっと自分に言いたかったのでは。
 もう一度歩いてみろ、きっと思う異常に美しいはずなのだから、人生は。
 そんなことを考える仁。
 で、エンディング流れ始めたんですが結局未来へは帰らないのかよぉぉぉぉ!

 野風さんは手習いの塾を始めるみたいです。
 仁友堂では福田がなんかあれこれ佐分利に言ってて「いつからあんた仁友堂の人間に
なったんだ」と突っ込まれてて笑いました。

 一方で。
 葬式のような橘家。
 縁談が破談になって落ち込む栄を励まそうと恭太郎、「そのうち私が賑やかにしますから」
って声かけたんですが。
 「それは誠でございますね。あなたにも縁談が来ております」
 藪ヘビですね、恭太郎君。

 勝は外国の人と会って話をしてたんですが、その後ろで靴を履いてはしゃぐ龍馬がかわい
かった。

 仁は、咲とともに、額ができたとかでかけてるんですが…。
 右を直せば左がおかしく、なかなかまっすぐ行かない様子。
 そんなことをしている間に足がすべってこける仁。
 
 そこに、塾講師をしている未来の映像が。野風が手習い塾始めたからか知らんけどこの
未来は安直だろ。
 っていうかこけて頭を売った拍子に仁の記憶が戻ったのね!(どこの東京DOGSですか)

 頭打ったーと何事もなく起き上がる仁。
 というわけでここで唐突に終わりました。
 
 平成22年の10円玉があったこととか、伏線が全然回収されてないところから考えると、
まだ続編はあるんでしょうね。
 こんな中途半端な終わり方はして欲しくなかったなぁ…気持ちはわかるけど。
 なまじドラマとしての出来がよかっただけに、この終わり方はないわーって感じでした。



※江戸時代ウソホント※
 花魁道中は妓楼から酒宴を催す揚屋まで、多くの者をひきつれて悠然と歩いた。新造や
遣手の遊女、禿が花魁の後ろに続きその周りを若い衆が固めた。若い衆らは世話役でも
あり、傘をさしかけたり、布団や煙草盆などもかついで歩いた。
 この道のりの「道中」は東海道の往復に引っかけてのもの。
 妓楼は江戸町にあり、揚屋は京町にあった。短いながら江戸から京への往復と言うことで、
「道中」の名がついた。
 仁もこれを聞いたら感心したかも!?



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→JIN -仁-