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JIN -仁-

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第3話(09/10/25)

 前回までのあらすじ:ドキッ!初めてだらけの医療行為!コロリもあるよ☆

 えー、洪庵先生達の協力を得ることができた仁は、医療行為の方法を説明しています。
その後で龍馬が消毒液がわりの焼酎かけられてて面白いんですが。

 水を飲んでもすぐ吐いてしまうと言われた仁は、細い管で胃に直接流し込む方法があると
いいました。けれどもそれより確実なのは点滴です。
 仁、ダメもとで「ゴム管なんて…ありませんかねぇ…」って聞いて洪庵が「ありますよ」って
返事してて、びっくりしてたのがよかった。
 そして次は針。
 洪庵に見せると、腕のいいかんざし職人なら作れるだろうとの答え。
 これだから日本の職人ってのはすごいんですよ。

 話それますが、今は機械で作るのが当たり前ですが、それでも機械でも、球体に近い
ものは作れてもほぼ完全な球体をつくるのはできないそうです。
 ではどうするか。
 最後は人の手なんですね。
 機械が削れない、何ミクロンの世界を感覚だけで削っていってしまう。
 これはオリンピックの砲丸のお話ですが、その他にも日本が世界シェアのかなりを占める
製品ってのは結構あります。(もちろん他国でも同じなんだけど)
 この技術はもっと後世に伝えていかないといかんですよ。

 そういうわけで仁は道具が揃えられるということで、点滴の説明をし始めます。ボールペンを
見て驚いてる佐分利。うん、それはもう一話目で咲さんがやったからいいわ。
 あと仁さんの絵がヘタだということがよくわかった。
 もうちょっと細部をかけ!小学生の書く「宝の地図」か!(山とビルの間に×とかしてあるやつ)

 龍馬の方は、排泄物などを埋めていた穴がいっぱいになってしまったと聞き、ニヤリ。どうやら
自分のすべきことを見つけたみたいですね。
 あと、前回のうざかった弟子(コレラ発症した奴)はどーのこーの帰るってうるせーよ。お前が
コレラをばらまいて帰るつもりか。
 おーい誰か麻酔薬持ってきてくれ。ああ、そこのすりこぎでいいわ。殴れもう。

 仁から、洪庵からあなたの治療を頼まれた、と聞いてようやくおとなしくなる山田。おとなしくなった
というよりも、力尽きたという感がしなくもありませんが、まあ「飲んで飲んで死んでやる」
みたいなこと言ってるからこいつはもう大丈夫でしょう。

 で、咲さんはもう勘当と言われたので帰る家もありません、と残ってます。
 残るのはいいけどせめて口を覆え。コレラは経口感染だぞ。

 仁は諦めたのか納得したのか知りませんが、咲の手伝いを受け入れます。
 洪庵はいろんな人たちに頭を下げて頼んでました。職人さんたちが、恐れいっててすごかった。
 それを影で「キーッ!洪庵たら!ゆるさないんだから!」みたいな感じで見ていた…うおお、ここに
海坊主がおるぞ!頭光っとる!(ただの坊主頭ですがな)で、伊東なる医者がおりました。
 お前も手伝えよ…。
 

 仁のとこに龍馬が来て、彼は排泄物の処理をしているというんですね。
 人手を集めたものの、ただ穴を掘るだけでは進まないから、競争にしたと。一番早く穴を掘った
人に自分がおごってやるといったらしいです。
 龍馬、人の使い方を心得てますね。
 龍馬は仁に、先生は怖くないのか、自分はコロリが怖い、と言いました。
 でも恐怖心があるというのは悪いことじゃないですよ。それに対して慎重になるということですから。
だから家康は最後に残ったともいえますしね。
 仁は、うつらないようにしていますし、それに私は医者ですからと、思いっきり伏線的なセリフを
はいています。うつらないようにしている以前にお前は喜市とマスク外してさんざんしゃべってた
だろうが。

 龍馬は、「ワシにはまだ見えんぜよ。真っ暗な中で、手探りで歩いとる感じじゃ。このためなら
命をかけてもいいと思える道が見えん」と言います。
 仁は「見つかりますよ、龍馬さん」と励ますのでした。
 つか励ますっていうか、まあ未来の人間からしてみれば分かってることでもあるでしょうけれどね。
ただ仁はそういうつもりじゃなくて、それを求める限り必ず見つけられるものだ、と言いたかったの
ではないかなと思います。

 さて管と針が大量に出来上ってきましたよー。
 仁はその使い方をレクチャーしています。
 まあ医者なわけですから、血管の位置くらいはわかりますし、一度やればコツも呑み込める
でしょう。
 それで早速用意してもらった点滴器具に、改めて作った点滴用の液体を入れて仁は喜市にそれを
取りつけます。
 さあ、どうなるでしょうか。

 この結果を洪庵は伊東に報告しています。松田とかいうおっさんも、明確な治療がない中で、
これは効果があると思う的な発言をして洪庵の肩を持ちます。

 勝の方も、恭太郎とともに…これ誰だ…?慶喜の前の将軍?まあ誰でもいいけどとにかく
幕府の偉い人に報告して、仁の治療方法を採用してくれるよう頼んでいます。
 こういうところは、皆が行動早くてすばらしいなと思いますね。
 今のお役人たちとは大違いだ…ゲフッゲフンッ。

 喜市の方は点滴が功を奏したらしく、とても顔色がよくなっておりました。
 咲は、ちょっとずつ落ちる点滴がじれったいとかいうのですが、仁は少しずつ入れないと体が
びっくりするんですよ、と説明。
「お父さんは心配症」ってマンガで、天然ボケの看護師さんが「点滴早く済ましちゃいましょうね」
ってすごい速さで入れようとするの思い出しました…。

 どうしても大量に点滴の必要がある時には、太い静脈にいれる必要がある、といって喜市の
下半身をパッと見せる仁。顔をそむける咲。
 仁は現代に帰ったら「天然セクハラ大魔神」と名乗るといいと思いました。
 あといくら寝てるからといっても、いきなり喜市の体で説明しようとしないように。意識なくても
一声かけてやれ。

 要するに、大腿内側の静脈のことですね。
 ま、これを説明しておいたことがのちに、仁の命を救うことにもなるのですが…。

 あのバカ弟子山田と喜市、すっかり元気になりました。
 喜市のお母さんも嬉しそうです。
 あと4日すれば元気になれるからっていうことで、お母さんには楽しみな日々になること
でしょうね。
 山田の方は、治るべくして治ったのだと言ってます。
 仁は優しいから「あなたの生命力ですよ」って言ってるけど、医龍の朝田だったら笑顔で
「じゃあ死ね」って言ってるとこだぞ。

 んでそこに恭太郎が来て、お上が仁の治療法を援助するということを伝えにきます。
 つまり沢山の支援が得られるということです。そうなれば治療行為に手が足りないという
こともないですから、救える患者が増えますね。
 たまたま聞いていた龍馬が後ろでびっくりしたような顔をしていました。どうした、メシを
食いそびれていたことでも思い出したのか!

 皆がほんわーとなってこれで安心、とかなってる時に仁、うずくまりました。
 そうです。コレラ発症です。
 だーかーらー。お前は医者の不養生という言葉を辞書で引かんか!

 龍馬がここで何のためらいもなく仁を助けにいってて、コロリが怖いといってたのに
やっぱ偉い奴だなーと感心しました。
 そんな彼や恭太郎に仁は、「今は私のことより自分のすべき仕事をしろ」と言うんですね。
 自分一人にかかずらってる間に、救える命がどんどん失われていくのだから、そちらを優先
すべきである、と言いたかったんでしょう。

 龍馬は頭から焼酎をかぶって走っていきました。
 自分の仕事に戻るんでしょうね。
 仁は咲に、他の患者さんのことを託していました。
 そんな咲のところに恭太郎がやってきて心配するんですね。
 そりゃいくらうつらないようにしてるからといっても、こんなところで孤軍奮闘して頑張ってりゃ
心配にもなりますね。
 ヨレヨレになってますし。
 そんなところにすたすたーと栄がきて、「戦の中で戻る家なぞありません。そんな覚悟で勝てる
戦などどこにある。勝って戻って来なさい」と何か包みをくれるんですね。
 中には割烹着みたいな感じの白衣と、おにぎりがありました。
 いやー第3話目にしてきつさが抜けていい感じのお母さんになってくれてよかったです。
 でも濡らしたてぬぐいくらいは欲しかったです…。(手が汚いから)
 にしてもさすが武家の奥様、手紙が達筆ですなぁ。

 こっから仁はコレラに苦しまされることになるのですが、だから横からのカット入れるなら
なぜ首にもドーラン塗っておかんのだ。顔だけどす黒くて首健康色とか不自然。
 で、ショック状態に陥って仁は意識を失います。
 JIN -仁-応援ありがとうございました。
(終わってねぇよ!)

 この騒ぎを聞きつけた喜市の母は、驚いて洪庵のところにかけて行くのですね。
 それを耳にはさんだ龍馬も思わず行きかけるんだけど、なんとか踏ん張って自分の仕事に
戻った。えらいなぁ。

 その頃仁は走馬灯というか病院のシーンの中にいました。
 誰ひとり自分の存在を気にも留めない、みたいな感じで、違和感を覚えつつも、未来の姿を
探す仁。
 病室にいなかったので屋上にやってくると、フェンスの向こう側にいました。
 そうして、乗り越えてやってきた彼に「そこにいたんだ」と不思議なことを言う未来。
 
 えーと咲の方は、洪庵が駆けつけて仁を見てくれるのですが、危篤だと聞かされています。
「この方はコロリから江戸の町を救うために来てくれたのかもしれないな」と言う洪庵。いかにも
役目終わって死にますといわんばかりです。
 咲は仁から聞いた点滴の方法を思い出します。思いだすのはいいけどここで、BGM変わって
咲の雰囲気も変わらんとなんかつまんねーなー。今回の中で二番目くらいに盛り上がるとこ
だろうに…。
 で、懸命に咲点滴を行います。
 洪庵がしましょうかっていったんだから頼めばいいのに。自分の役目以前に間違って
入れちゃったら大変だろうが。そんなこと言うから洪庵が手持無沙汰になってろうそく持って
見てるだけになるだろうが。

 咲「これで治るのでございますね、先生!治ると言って下さいませ!」
 …言えたら危篤状態じゃありません。

 きっといつかまた会えるからとか言い出す未来。
 雨に仁が気を取られて、再びそちらを見ると未来の姿は消えているんですね。
 飛び降り自殺したのでは、とか思ってる仁だけど、そこの柵を越えられる元気あったら
未来も退院してると思うよ!
 で、覗きこんでそこに未来はいなかったにも関わらず飛び降りようとする仁。
 お前は何を目指したいんだ!

 と、そこで仁はやっとこさ目を覚まします。
 いやーよかったよかった。第3話目にして主人公死んだら残りどうやって持たせるのかと。
 そういうわけで心配していた人達もほっと一安心です。
 海岸を眺めて龍馬。
「夜が明けるぜよ…」
 朝日が顔を出してきました。
「夜が明けたぜよ!」
 見りゃわかるわ!

 江戸の町にはすっかり活気が戻ってきました。
 隔離と予防対策が、感染力を弱めたらしいです。
 しかし、点滴治療が足らず、多くの命も失われたそうです。
 でも仁がこなければもっとたくさんの人命が失われていたと思います。
 喜市、ゆでたまごをつまみ食いしてて笑える。
 喜市の母は、仁先生に枝豆と卵を届けにいきました。おいおい、画面が嫌なスローモーションに
なったなぁ、おい。

 ところでゆでたまごは東京の一部地域の方言で「うでたまご」とも言うのですが、江戸時代は
普通にゆでたまごだったんですかね。まあいいんですが。
 ちなみに京都では「にぬき」言うんどっせー。

 すっかり回復した仁は洪庵にお礼を言っています。
 どうしてあの時自分のことを信じてくれたのか、と聞いてました。
 洪庵は、昔天然痘のワクチンを自分が広めようとした時があって、その時はじめのうちは誰も
信じてくれなかった、あの時の自分を思い出したのだと話してくれます。
 あー…前回ネタバレしちゃってましたねぇ…。まあそういうわけで天然痘対策の種痘で
有名なわけですよ、この先生は!

 そして洪庵、もう一つ直してほしいものがあるといいます。
 蘭方医の性根を叩き直してください、と。
 
 咲は仁がこの話を断ったことに残念そうな感じですが、仁は、講義なんてとてもじゃ
ない、と言っています。
 んで外に出ると、ちゃんと枝豆と卵が届いているのですが。
 そこに長屋の人が、喜市の母が辻斬りで死んだと知らせにきます。
 
 あっちゃー、第一話でそれがなかったから安心してたけどここできちゃいましたかー。
 喜市は、こんなことならおいら助からなければ良かったよ、と言ってます。
 でもな喜市、子供に先立たれる親ほどつらいもんはないぞ。
 だから、喜市が元気に回復した姿を見られたからよかったんだよ。
 あの時馬に蹴られて死んでいた命、コレラにかかって死んでいた命、それが少しでも
生きながらえて幸せを得たんだから、喜市のお母さんは絶対後悔してないと思う。
 
 仁としては、結局自分が人を助けても、歴史がもとに戻してしまうかもつじつま合わせて
しまうかも、と思ったのかも知れませんね。
 人の運命を変えてはいけないと思って、コレラの治療法を教えることをためらった。知って
いる人の運命を変えてしまうかも知れない、幸せになれる人の幸運を奪ってしまうかも、と。

 まあ医者が、すべてがすべての命救えるかっつーとそうではないわけで、ひとりも死者を
出さないとなるとゴッドハンド輝みたいな展開がいるぞオメー。
 そうじゃないだろう。
 今何か自分に出来るか、それを実行するだけでも大切なことだと思うけどね。

 咲は、「先生は私の運命を変えましたよ」と言います。
 咲は生きておりますよ、と。
 
 それがどのように、仁の心に響いたかはわかりません。
 けれども、できる限り、やれる限り自分の力で人を助けて行こうと、改めて決意した
のではないでしょうか。
 少しだけでも医学の針を進めることが出来れば、未来を助けられるかもしれない、と。

 つかここで写真が右手のピースになってますが、前回もそうだったっけ?
 
 龍馬の方は、勝のもとを訪れていました。
 抜刀するから何かと思ったら、刀を畳に突き立てて、勝に弟子入りしたいと申し出ました。
 うん、いいよ、と割とあっさり承諾する勝。
 それはいいけど龍馬よ、おめー畳は弁償しろよ?刀突き刺したら使いものになんねーよ。

 世の中を変えるには誰かの仲間にならんといかんと思っとった。
 今は信じた道を歩きたい。
 誰も歩いてない道でも、正しい道なら仲間は後からついてくるぜよ。
 そう教えてくれた男がおるんじゃ。

 その頃仁は、クシャミの一つもせずに、がんばって筆でクソ汚ねぇ字を書いてました。
(筆初心者!)
 まげもちっこいの結っててかわいかったです。
 おい、サムライ・ハイスクールの武士小太郎呼んでこい!
 
 さて次回やっと野風と仁が会うみたいです。ある意味もう一人のヒロインなのに
今までのほっとかれようといったらないです。



※江戸時代ウソホント※
 江戸時代、人の排泄物も売買されていたのは有名な話だが、裏長屋のものよりは、
いいものを食べている大店の方がいい値段で買い取られていた。
 寛政元年(1789年)、この糞尿の価格をめぐって団体交渉が行われている。
 武蔵の国・下総の国の農民らが、高騰する価格の引き下げ命令を出してほしいと、
勘定奉行に嘆願したのだが、幕府は当事者同士で解決せよと逃げてしまった。
 そのため、今で言うストライキのような形で農民らは家主らに対して、価格を引き下げる
までは汲み取りを拒否すると宣言、家主はそれに応じ、交渉は大成功となった。
 今も昔も、お上は下々のトラブルに対して知らぬ存ぜぬのようである。



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