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JIN -仁-

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第9話(09/12/06)

 前回までのあらすじ:朝田を呼べ!(呼ぶな)

 野風のところに鈴屋の旦那さんがやってきました。とあるおっさんが野風を身請けしたいと
申し出てきたそうです。彼女クラスになるとかなりの大金でしょうねぇ。
 んで仁の方は、写真の未来の姿が薄く消えかかっているのを見て驚く。何かやっては
いけないことをしたんでしょうか。大変だよドク!ボクが消えちゃう!(バック・トゥ・ザ・フューチャー
ネタを持ち出したとしてどれくらいの人がそれを瞬時に理解できるのか)

 野風は、女郎が身請けを断ることなどできないしきたりだと言います。そうなのかー。
知りませんでしたー。
 で、仁のところには咲がやってきて、彼はあわてて写真を隠します。

 診療に身が入らない様子の仁。ちゃんとしろぉ。
 写真は光の加減だよ光の加減!
 あと、聴診器の新しいのとか、アンビュバック(呼吸の補助器具)とかが作られてきて
いい感じです。
 この時代の人はなければないなりに工夫をして似たようなもの、近いものを生み出すって
いうのがうまいですなぁ。感心します。
 でもイノシシの膀胱使ったと聞いてウエッってなってる仁が面白かった。
 しかしこの医療機器の進歩が未来に何の影響も与えていないようだと嘆く仁。その姿を
咲が見ているのでありました。お前は「家政婦は見た!」か!
 
 恭太郎がアンビュバックを試してて(ここで、「何を使って作ったのか」「イノシシの膀胱」と
いう会話が繰り返されなかったのはちょっと残念)、どういう時に使うかを聞いています。
それは例えば火事の時とかに使う、といった仁を「そんなオモチャが何の役に立つ」という
おっさんが。(誰でもおっさん呼ばわりするな)
 彼の名は辰五郎。火消し。暴れん坊将軍で言えば北島三郎のポジションの人です。
 彼の弟子っつか部下が、火事場じゃなんの役にも立たん、とアヤつけてくるのですが、
仁相手にすごんだ部下を「おとといきやがれ」と黙らせたところはさすが。つーか血気が
多いのも構いませんが誰かれ構わず絡むんじゃねぇよ。
 まあこれくらい気が強くないと火消しはやってられない、という気負いもあるんだと思う
んですけどね。

 この時代の消火は破壊消防です。いくら江戸の町が水道が整った町だといっても、今の
ように蛇口をひねれば水が出るというわけではないですし、木造だから燃えること燃えること。
(もーえろよもえろー←やめなさい)
 なので、てっとり早く燃えている周囲を壊して、被害が広まらないようにしたほうが早いって
ことで、破壊によって燃えるものをなくしたわけです。
 江戸の町はもう何度も火事に見舞われておりまして、大半が燃えるような火事で10回ほど、
一番でかいのが「振袖火事」と呼ばれる火事です。よって「火事と喧嘩は江戸の花」なんて言葉も
ありましたし、どうせ燃えちまうんだから家具なんざもってても仕方がねぇってんで、長屋
なんかの家具は食器から寝具に至るまでほとんどがレンタルでした。なんとフンドシもレンタルです。
もっとも、これは買うには高価すぎるからっていう理由もあったのですが。
 出火原因として興味深いのは、現代と同じ放火によるものだったことです。今現在においても
確か12年連続で、火事の原因は放火と言われています。なんだか変わりませんねぇ。
 それであまりにも火事が多いことから確か、火を出すと罰せられるのは江戸時代から始まった
と記憶しております。(過失の場合は大きな処分はなし)

 えー話が何やらそれましたが、その辰五郎に仁思わず「江戸だ…」とつぶやいてしまう。
ええ、大江戸ですよ。死して屍拾うものなし。(だからそういうわかりづらいネタをふらないように)
 辰五郎は仁が火事場に来たことがないことを指摘し、江戸を火事から救ってきたのは火消しだ、
医者にそんな才能はないと言います。
 仁もムッとして、はやり病から江戸を救ったのは医者の度胸と心意気、と応じる。
 そんなわけで売り言葉に買い言葉、仁は火事があったら呼ばれることになりました。アホやのう
仁さん。この頃の火事は頻繁だぜ。
 んであれは誰だよとか言ってる仁に喜市が説明してくれます。
「有名な辰五郎親分だよ!」
 ちょっと考えて「あの、め組の辰五郎!?」とか言う仁。
 うん、多分視聴者がかなりの数想像したと思う、北島三郎がやってた人だね。
 暴れん坊将軍が出て来ちまうだろうが!

 違いますから。
 恭太郎が「いえ、を組です」って冷静に突っ込んでるのが笑えた。
 チッ、テレ朝のドラマだったら今ごろ下に、暴れん坊将軍の北島三郎ことめ組の辰五郎親分の
写真が出ただろうに。

 まあこっちの辰五郎も人から慕われる、すごい大親分らしいですね。つか肩で風を切って
歩くな。
 今さら約束をしてしまったことにびびる仁。

 と、帰宅すると栄の笑い声が聞こえてきます。なんだよ、龍馬が来てたのか。
 ツンケンして「どのようなご用事で」って言う恭太郎がかわいい。
 お前こんなところで龍馬相手にツンデレ発揮されましても。

 龍馬は、ペニシリンを売る手を思いついたらしい。
 龍馬が間に入って売る形ですれば、自分のところにも金が来ると言ってんだけど、熱心すぎて
「…近いです」と仁に言われる龍馬。笑えます。
 どうしたんだ今日は!銀魂っぽい展開だぞ!

 遊郭で遊んで性病をもらってきた侍達にペニシリン与えれば、敵も味方もない、手に
入れて生きたいと思うだろう、戦わずして日本を一つに出来るだろう…って龍馬さん、だから
お前は仁に抱きつかないと話ができないのか!

「そんなことをすると歴史が変わってしまう」という仁。
 ええやんもう徹底的に変えたれ!
 日本鎖国継続、世界大戦回避でもええですやん。
 むしろ今の経済を見ているとその方がいい…。

 そんなところに咲が入ってきます。
 龍馬を突き飛ばして向かう仁が面白い。
 野風からの手紙を咲は持ってきたのでした。
 内緒で話をしたいことがあるので、誰にも秘密で来て…って後ろから龍馬読んでるし
ルンルンだし。このバカチンがぁ!
 ひゃっほーい遊郭ぅー!て感じですよ。
 咲は、誰かが病気かもしれない、行って下さいと言います。
 揚げだし豆腐!って言うんだけど、咲は仁を「私の揚げだし豆腐などいつでも食べられます」
とやさしく送り出してくれたのでした。
 その割には無事食べられたのは第1話目だけだったような気がします。

 仁は野風に会ってある仮説を確かめたい、と思ったようです。
 写真が今まで変化してきたのは、自分がやったことに対し、未来の医学が変化するのを
映してきたような気がする。しかし今回の変化は、未来(みき)の存在自体を揺るがす何かが
起ころうとしている、仮に野風が彼女の先祖だとして、野風に起こっていることの成行き
次第で未来が生まれなくなる可能性があるのではないか。
 自分が何をしようと、大きな歴史の流れは変わらないと思っていた。
 だけどそうじゃないのかも知れない。

 あのすいません、龍馬さん、今仁さん一生懸命モノローグやってんで、自分だけ張り切って
先に走って行ったり、やっと仁が追いついたかと思ったら草むらを、チョウを探してガサガサとか
やめてもらえますか。もっと本編に参加して!

 辰五郎の方は、今夜は風が強くなりそうだ…と心配しておりました。
 安心して下さい。
 事件が起きないとドラマ始まらんので!

 その夜、野風のところにやってきた仁と龍馬。彼女は龍馬がついてきたので機嫌が
悪そうです。
 つか座敷がすげぇー!
 驚く仁に野風は言います。相談などないって。
 こないだの初音騒動の時に出しかけた金50両を使ってもらえなかったので、今回自分で
自分を買ったらしい。そりゃ50両も出せばかなりのごちそうになりますからなぁ。
 いけませんこんなことをしては、という仁ですが、もう龍馬が先に始めてました。…龍馬さん。
なぜあなたが主役きどりなのですか…。あんたの主役は来年一月から! 

 野風、龍馬に睡眠薬盛ってて笑えます。
 うんざりだったんだろうなぁ。

 そうして邪魔者をどっかへやっておいて。
 野風の「一度だけでありんす。咲様お許しを…」って言ってる野風がすごい健気だと
思いました。
 というか謝る相手は咲ではなくて未来さんです。

 仁が戻って来ると部屋は暗くなっておりまして、「おしげりなまし」とばーさんが行って
去って行きました。
 ま、意味は言わんでもわかると思いますが。
 ドラクエで言う、とまった宿屋のおっさんが朝「昨日はお楽しみでしたね」って言ってくる
アレですわ。

 野風は、現世を生きているように生きている気がしない、自分と仁は似ていると
言います。
 ここはすべてを嘘で塗り固めた場所だからって。
 咲と一緒になるつもりでしょう、と言われて否定する仁。
 心に決めたお方でも?と聞かれて答えられない仁。
 いやいやいや!それはちゃんと言っておかないと!
 一言、いますと言えばいいのに、距離感がつかみにくい人だとか回りくどい言い方をする仁。
 野風と未来は心根まで似ているとか言われましても。
 それはお前、イガグリとウニって似てるよね、ってのと同じだぞ。
 ちょっとー、仁先生がハッキリ言いやすくなるよう、青汁お持ちしてー!…ジョッキで!
 
 恭太郎が、帰りを待つ咲に、先生は場に流されるような人ではないぞとか言ってますが、
思い切り流されてますけど。
 
 そんな感じで、家族でJINを見ていたらこんな雰囲気になってチャンネルを変えようかどうしようか
迷っている親御さんには朗報!
 いい雰囲気になりかけてましたが、落ちていた写真を見て仁の顔色が変わります。
 未来の姿が戻ってきたからです。
 さらにそこに、半鐘の音が。
 火事を告げる鐘の音です。
 仁、帰ります!っていってて野風は怒るんですが、仁は正直に「火事場に行くと約束してる
から」って言いました。
 まー野風さんにしてみれば気が抜けたでしょうなぁ。

 次来た時は仁さんは、野風さんに蹴られるくらいのことは覚悟しておいてください。

 で、橘家に迎えに来ていた火消しのところに、仁が走って戻ってきました。
 咲が準備を整えます。
 火事場に向かうとそらあもう大混乱になってます。
 家の材料に使われてるものが使われてるものだから一酸化炭素中毒はないでしょうけど、
やけどとかが大変そうな感じです。
 
 たくさんのけが人を見て、そこの土蔵を借りることにする仁。
 山田や佐分利もきたので、仁はトリアージを行います。頭いいな!
 重傷患者から治療を始める仁。
 つか外で待っている人たちは、手の空いている人が治療にあたるとかはできないんでしょうかね。
まあ足りないから仕方ないか。
 町の人たちには災害時の優先をいきなり言われてもわからんでしょうが…。
 と思っていたら福田先生ですよ!仁に助けられた恩を忘れず駆けつけて、待っている人々を
なだめてくれます。よっ、流石医龍出身者!←それ関係ないし。

 火消しの方ですが、千吉とかいう人がピンチに。
 こりゃあ気道でも焼かれましたかね。

 仁の方は患者さんも減って落ち着いてきた様子なのですが、そこに千吉が運ばれてきます。
見て、気道熱傷と判断した仁。
 さっそくアンビュを使っています。役立ちましたね。
 辰五郎はそんなもんじゃどうにもならないって言ってます。こうなったら助からないと。
 千吉を坊主のところに運ぶ、という辰五郎を強い口調で制止する仁。
 そうですね、ここは医者に従うのが通りでさぁ。
 あんたも江戸ッ子なら聞きわけんかい辰五郎親分。

 火事場で死ぬのが火消しの本望という彼に、助けられる命を見過ごしては私が死んでも
死に切れない、それが医者の心意気だという仁。
 そこまで言われたら坊主のとこへ運ぶとは言えませんよね。

 こいつが死んだらあんたのその腕もらう、と辰五郎は言って外に出ます。そーいやまだ
火事おさまってないんじゃねーか!とっとと持ち場へ戻れ!
 千吉がチアノーゼを起こして麻酔がもう使えない状態になり、仁の懸命な治療が始まりました。

 外では風向きが変わり、治療所を直撃するということで、辰五郎が死んでも火を回すな!と
指示。
 このあたりはかっこいいですねぇ。
 恭太郎が飛び込んできて、火が回りそうだから避難をと言うけれども仁は、今患者は
動かせない、出て行きたい奴は出て行けというんですね。
 けれども誰も出て行きませんでした。
 仁が助けようとしている命に、何か手助けできることがあれば。そんな思いで皆残って
いました。
 
 皆が汗をぬぐいながら患者の様子を見守って、外では一生懸命消火活動が行われていて。
 手術は成功しました。
 外に千吉を運び出すと…なんと外には、土蔵を残して建物がなにもありませんでした。この
映像は迫力あってよかったです。
 辰五郎親分が、「火は消したぜ。そっちはどうでぇ」って聞いてきて、仁が「助けられました」と
言ったのを聞いて「医者の心意気ってのはてぇしたもんだ、俺は根っからの火消しだが、あんたは
根っからの医者だな、センセ」って言ってたのがかっこよかった。
 こうして仁の支持者がまた増えたわけですね。
 
 あー…すっかり忘れられてました野風さん…。そういやそういう場面でしたね…。

 朝、龍馬が怒鳴り込んできましたが、野風のところには仁はおらず。
 良いところまで持ち込んだけど火事に負けたと聞かされて一瞬絶句する龍馬がかわい
かった。
 仁と咲の間には医術がある、自分も絆が欲しかった、という野風。
 そうすれば心おきなく身請けに行けると。
 聞こえはいいけれど、お屋敷の中のかごの鳥になるだけで、今までのようにたまに仁に
会うこともかなわなくなる、と。

 色恋で本当の涙を流したら花魁の名がすたる、という野風を龍馬が抱きしめてあげてて、
やっぱ龍馬はこうでないとなーって思いました。決めるところはばしっと決めてくれる龍馬、
いいですねぇ。
 
 その後写真を見ている仁。やっぱ未来の姿は薄くなっちゃってるんですね。
 つまり火事がなくて野風としっぽりやってたら、元どおりの未来になったのでは、と思って
いる仁ですが…。そうは歴史が許さなかった。
 そして野風は、自分の体の異変に気づきます。ってかすげぇなこの人。
 多分、野風と仁がくっついたらあの未来がくるというのじゃなくて、この身請け話が
流れたらってことなんじゃないでしょうか…。

 辰五郎、病院を立ててやると仁に申し出てくれたらしいです。
 こういうきっぷのよさは流石。

 親分は昔、火事の最中ある家を壊したらしいです。
 どうしても壊さなければならないほどの火事だった。
 そこは惚れていた女性の家だったんだけれども、気の毒なことに彼女は逃げ遅れて、壊した
家の下敷きになって死んでしまった。
 どれだけ人を助けても、惚れた人間を助けられないで何が火消しか。
 だから必死で火消しをやっているのはそういう理由かららしいです。

 んで咲の方にも縁談が来ているって話がありました。
 えー、こんな言い方すると申し訳ないですが、野風とも咲とも結婚できないんだから2人とも
自分の道を行くといいよ!(なんかいろいろ放り投げたー!)

 野風は、身請けの前には健康診断があるでしょう、それを仁に頼みたい、と鈴屋のおやじさんに
頼んでいます。
 そんで咲の方は多分縁談の話だろうと思うのですが、話をしようとすると仁に頭痛が!
 大変だ!現代の世から突っ込みが入りました!(違う)
 いやぁぁぁぁ!開いたホルマリン漬けの赤ん坊の目を見てしまったー!呪われるぅぅぅぅ!(待て)

 あと龍馬も龍馬で大ピンチでした。
 なんかもう最終回近いからまとめていろいろ起こそうって感じがしますが。
 まあ面白いからいいや。
 そういうわけでさようなら仁先生。次回から「医龍-江戸の町から-」見てくれよな!



※江戸時代ウソホント※
 江戸の花とも言われた火事のうち、振袖火事と呼ばれる明暦の大火によって、江戸城も
焼けてしまっている。天守閣は建てられてからたった20年しか経っていなかった。
 焼失後、ただちに再建計画が持ち上がり、天守台は作られたのだが、江戸の町の復興を
優先するという方針によって天守閣の建築は中止され、江戸城は天守のない城となったので
ある。
 仁がもう少し前の時代にタイムスリップしていたら、天守閣のある江戸城が見られていた
かもしれない。



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