多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→チーム・バチスタ2 ジェネラル・ルージュの凱旋


チーム・バチスタ2
ジェネラル・ルージュの凱旋

第6話(10/05/11)

 今回の話は、速水の人間性に触れてるようなもので、なかなか面白かったと思います。

 車椅子の少年、健人君が、バスケをしていた頃の写真を部屋で眺めていると、物音がして、
外に出ると母親が階段から転落していました。
 大変だ、早く執事の理人さんを呼ばねば!(そのけんと君じゃありませんー!)

 彼は119番通報しようとするのだけれど、なかなか通じなかったことから、東条医大に直接
電話して、速水に電話をつなげてもらおうとするわけですね。

 一方白鳥は、メディカルアソートが、5年前城東デパート火災のあった土地に病院を建てようと
していることをあーだこーだ言ってますが、そういう土地は安く購入できることが多いし、病院に
しようとするのならそれ自体は悪いことではないと思う。
 デパートがあったとこなら、交通の利便性もいいだろうしね。
 田口は速水のことを聞いて驚くのですが、正式な書類だし、と白鳥は指摘。
 で、友達でしょと速水と白鳥の関係を言うんだけど、白鳥は速水のことを友達だとは思って
ない様子。どっちかっつーと戦友的なイメージがあるのですが。
 白鳥君ー、キミの携帯のアドレス帳、友達のところにはグッチの名前しかないでしょー?

 白鳥、てっとり早く速水のところに乗り込むところにしたらしいです。本当にストレートな男だな!
 そこには佐々木がいたんだけど、彼もいるところで白鳥は、「本当の話を聞かせろや!…と田口君が
言ってます」と。
 そっちになすりつけるなー!田口が睨まれとるやないかー!
 
 予定通り2年後にこの病院が完成したら、自分はそちらに移る、と平然と言う速水。
 それ自体は問題ではないですよね、一応。
 ここの救命はどうなるんですか、と田口は言うけど、あの事務長は前々から速水を追い出し
たがってたし、つぶれるんじゃないですかねーうん。

 と、そういう言い合いをしているところに電話がかかってきて、速水は受け入れ要請を受けているの
ですが。
 えー、待機しているメンバーが、相手彼女だったりしてー、とか隠し子だったりしてーとか言ってて、
こいつらの頭はろくなことに使われてないな…と思いました。
 っていうか今気づいたけどシンケンジャーのシンケンレッドさん。あなたレッドリストラされてから
こんなところで働いていたんですか。今に流ノ介が「と、殿に治療を…!」とか言いながら運び
こまれてきそうで怖いです。

 運びこまれた健人の母の容体は落ち着いていて、問題はないが一応一晩様子をみる、という
ことになりました。
 健人君が速水のことをしきりに気にしているので和泉が尋ねたところ、命の恩人だというのが
わかるんですね。
 昔工事現場の足場が崩れて下敷きになった時、死にかけたところを助けてもらったと。

 佐藤はよかったね、助かってという言葉を健人にかけるのですが…。
 立ち去った後健人は、俺のどこが元気そうに見えるんだろう、と言います。
 確かに、この場に速水がいたら、一別しただけで特に何も言わず立ち去るような気がする。
それは、医者としての、患者への接し方の違いでもあるんだろうけど。

 佐藤は書類作ってるんだけど、毎度おなじみ長谷川君が、ここは忙しすぎるという話を蒸し返して
います。
 佐藤自身もそれはわかっているけども、救命率は高いと。
 んで長谷川は、速水がメディカル・アソートからお金をもらってるなんて信じますか、とふってみるの
ですが、そんなわけないだろう、と佐藤答えつつもやや不安な様子。
 でもずーっと仕事やってきたら、速水が金で動くような人間でないというのはわかるような気が
するんですけどね。金を要求するとしたらそこには何かある、的な。
 まあ私は結末とか映画で知ってるからそう思うんだろうけど、確かに実際に働いていても、
見えてこない部分というのはあると思いますね。

 病室に速水が来たので健人は、5年前助けていただいた健人です♪って紹介するのですが、
速水は「記憶にございません」と証人喚問の政治家のような答えっぷり。
 言うよね〜♪(今それ関係ないじゃん)
 速水は、助かった患者は忘れるんだ、と、殺した人間のことなんか覚えてないと言い放った
黒の組織のジンみたいなことを言います。

 と、健人はそこにあったハサミを持って速水に向かっていきます。え、何?御乱心?
 であぇー!であえー!
 殿!出番ですぞ!…と思ったけど田口の方が早く取り押さえてた。

 健人としては、「救ったなんて言うな、あんたのせいでこうなって、働き過ぎで母は倒れた」
って不満爆発らしい。
 お前な。
 ここに運ばれてこなかったなら死んでいたかもという中、お前が一命を取り留めて目をさました
時の、母親の気持ち考えたことがあるんか。
 どの口で「死なせてくれれば」とか言えるんじゃ。
 シンケンレッドの必殺技お見舞いしたろうか。一筆奏上天下御免だぞこら。

 そんな健人を和泉がひっぱたきます。
 こっちは必死でやってるの、命救ってそんな風に言われたらたまらないわ、って。
 田口が健人に外でようか、といって連れ出していくのですが…。
 その時健人がいきなりけいれんを引き起こします。
 イマジンが憑依したんじゃー!であぇー!であぇー!(もうそのフリみんな飽きてるから…)

 幸い深刻な状態ではなかったのですが、5年前の後遺症でちょくちょくこういう発作が
起きているということで、速水は以前の画像との脊髄写真を比較したいとか言うわけですよ。
現時点のと5年前のはあるのですが、病院を変わった時のがないということですぐに送らせる
とことかは、さすが速水だなぁと思いました。
 それが幸いし、転院直後の画像からは異変が見つかる。
 脊髄を圧迫している血腫があったんですね。それが今の時点のものにはないから、吸収
されて消えたのではないかということになるけれども、速水はじーっと見ていた。

 速水が屋上で白鳥や田口に、命を救っても寝たきりになるケースもある。そうわかっていても
死なせたくないというのはエゴかと、珍しく心の内を語ってました。
 あの子には可能性があった、マヒが残っても歩ける可能性が。
 血腫ができた時点で気づいていれば、と。

 速水にとってここでは、命を救った後のケアが出来ない。だから患者は他のところに移るしか
ない、というのが不満らしい。
 もし一貫して治療出来ていれば、今でもバスケができたかも知れないと。
 転院前速水は、彼の足の親指が動くのを確認していたのです。だから、不完全な麻痺だと
思っていた。それが今は完全に動かなくなってしまったと。

 本当に患者のことなんて忘れてしまうような医者なら、こんなこと思いもしないだろうし、
思い出せもしないでしょうね。
 ただ、寝たきりになってもいいからとにかく助かってほしいと家族も思ってるか、といえば、
それはわからないと思います。今でも、高額の治療費が払いきれなくなって、安楽死は認め
られてないから家族が殺してしまった、なんてこともありますしね。
 助かればそれでいいと言い切れない部分もあると思います。だからこそ、速水達のように
いろいろと苦しむお医者さんが増えるのではないでしょうか。

 そういう、こぼれ落ちていく患者がいるから、メディカル・アソートと手を組んだという速水。
 あそこが作る医療施設には、一貫して治療受けられる療養施設も備えさせると。
 白鳥は、メディカル・アソートはあそこをVIP専用医療施設にするつもりだ、お前は騙されて
いる、と言うんですね。
 でもさ、いつも埋まってるわけじゃないから、そういうのを作るにしても、普段は救急で頑張って
その赤字をVIPからむしり取ればいいじゃん。
 まあ、メディカル・アソートの真相がどこにあるかはわかりませんけど。
 わかりやすく言えば、速水はゴッドハンド輝のヴァルハラのようなところを作りたい。メディカル
アソートは四瑛会的なものを作ろうと画策してるかも知れない、ってことですね。

 白鳥は、あそこは政治家に金をばらまいている、やばいぞ、と言うのですが。
 速水はお前こそ大丈夫かという。余計な口出ししていると厚労省にいられなくなるぞ、と。
 利用できるものは利用する、国が何とかしてくれるのを待っている余裕はない、人を救うのは
金だ、と速水に言われて白鳥、返す言葉もありませんでした。
 そりゃそうだ。

 白鳥、めっちゃ不機嫌です。
 田口が、速水の肩を持ったのが気に入らないらしい。
 でもお医者さんの立場からすれば、速水が本気で目指している病院は本当に理想的だと
思いますよ。
 
 んで、雑誌を白鳥は見せてくるのですが。
 15年前のデパート火災の記事があって、速水のことも大きく載ってるんですね。
 この跡地に大きな病院ができて、速水が行くのは運命的な話だみたいな。
 宣伝に利用されてるっていうけど、でも速水は気にしてないと思いますよ。

 和泉の方は、健人をたたいてしまったことを気にしています。
 それはほれ、医者と患者の立場の違いだからなぁ。

 それで届けものをしに行った和泉は、速水の部屋である書類を目にしてしまいます。
 つーか皆書類見てんじゃねーかよ!
 速水も重要書類そこらに放り出しとくなー!
 どんだけ皆の目に触れるところにあるんだ!

 和泉は速水に詰め寄るんだけど、そこに佐々木が来て、一緒にいってしまう。
 なおもついて行こうとした和泉を花房が止めるんですね。
 何を話しても無駄ですよ、って。つーか和泉も聞けよ話を。速水がまるっきり無視してる
ものを付きまとったって絶対答えてくれないじゃん。
 しかも花房にイヤミまで言ってるし。

 佐藤は健人に、君のこと覚えてたよ、と話すんですね。
 でも健人は、最初は助かってよかったと思っていたけれども、自分のために頑張っている
母を見るとつらくなる、って言うんですね。
 気持ちはわかるけども…。
 そんな彼に田口は名刺を渡して、相談があったら聞くよ、というのですが、聞いて何か解決
してくれるんですか、と健人はそのまま行ってしまいました。
 あーヤダヤダ。自分一人で生きてるような気になってる人間ほどやっかいなものはないわー。

 健人は書類に名前とか電話番号を書こうとするのですが。
 何故か電話番号のところで手が止まる。
 看護師は気づいてないらしく、家の電話番号でいいよーと言ったきり。
 …お前看護師失格じゃないか?
 その様子を偶然見つけた速水。じーっと考え込んでます。何かがひっかかってるんじゃないで
しょうか。

 その夜、帰宅しようとしていた和泉を田口が見つけるのですが、和泉は帰っても何をして
いいかわからない、と言います。
 ご飯食べてテレビ見て寝たらいいんじゃね?
 和泉は、速水に命を救ってもらったから絶対に救命医になりたかったというのですが。
 15年前のデパート火災で助けてもらったらしいです。
 それで研修医として挨拶した時も、速水が覚えてるようなそぶりをしていたから、ずーっと
神のようにリスペクトしてきたわけですか。

 和泉は、命の恩人として憧れていたものが、覚えてないと言われたらガックリくるよねー
とかやや健人に同情的な感じ。
 あと、癒着本当なの、ゴキブリ厚労省が調べてるのはそれだけ?と割とひどいこと言ってました。

 速水の方は健人をとっ捕まえて、絵を描いてみてくれ、とテストするのですが…。
 健人は反抗的だから描いたあとこれ何ですか、と言うんだけど、速水は「もういい」と紙を
サッと取り上げて行ってしまう。
 結局言葉が足りないから誤解されやすい人なんだなとは思いますね。そして自分の行動を
理解してもらおうとも思わない、その時間さえももったいないと思ってる人。

 田口は速水に、救った患者を忘れるなんて嘘だったんですね、と言う。
 ちゃんとバスケやっていたことも、足の親指が動いたことも覚えてたと。
 なんであんな嘘をつくんですか、と聞くけれども速水は、生きて出て行った患者は記憶から
消しさることに決めた、そうしないと前に進めない、と。
 電話を受けたのだって、母親が大変な状態だったからだ、と速水は言うけれど、多分それも
あるけど、健人のこと覚えてたのもあると思いますよ。
 興味ないっていうけど、それは、相手が自分のことをどう思おうが興味がないってことで、
患者の状態には興味ちゃんと持ってるでしょう速水は。

 田口は、先生方の心だけは大事にして下さい、と速水に言いました。
 確かに同じチームでやってくなら先生たちにはフォローいるもんね。中にシンケンレッドいるし。
(もういいよそれは)

 んでグッチが部屋に戻ると白鳥がまた当たり前のように寝てまして。
 電話がかかっきたのでとれば、白鳥呼び出しの電話でした。
 すっかり白鳥の私室になってんじゃねーか!
 で、白鳥、上司に呼ばれたって言うんですね。
 田口は「大変でしょうね上司の方は」ってイヤミ言うんだけど、白鳥には通じなかった。
 大変なのはボクの上の上司で、今のはすっごい上の上司かなーて。
 圧力きてんじゃねーかてめぇ!

 速水は健人の脳脊髄圧を調べろ、と言います。
 つまり健人のけいれんは後遺症ではなくて他に原因があったわけです。
 ところが健人は検査を断るという。
 100%の保障がないのなら、可能性とか希望大嫌いだって。
 このままだともっと母親悲しむことになりますがそれでいいんですか?黙って聞いてりゃ
このガキはほんとにもー。
 田口は、医学は進歩している、君はまだ若いんだし、希望がゼロといったら嘘になるよと
話しかけます。
 そして、速水がちゃんと健人のことを覚えていたということも。
 夕べもずっと考えていたから君の病気に気づいたんだ、この病気に気づいたのは速水先生
なんだよ、と。
 まだキミのことをあきらめたくないと思っている人は大勢いる。

 そう言われて健人は、自分がいない方が母は苦労しなくて済んだ、というけれども田口は
苦労と不幸せって、似てるけど違うよって言うんですね。
 君がいてくれるからお母さんは頑張れるんだよ、生きていてくれたことこそがお母さんの
希望だよ、と。
 いいこと言うなぁグッチ。苦労と不幸せが違うっていうのは、なるほどその通りだなって
思いました。

 母が目を覚ましたというので健人は病室に入って行きます。
 佐藤が母に声をかけているのですが、健人のことを母が「自慢の息子です」って言ってるん
ですね。そこにはつらいとか大変とかいう感じなんてみじんもありませんでした。

 健人は、検査のことは自分から言う、と言ったあと田口に名刺もらっておいていい?
と言います。
 まあやっと向き合う気になったんですね。
 母は健人に、心配させたお詫びに好きなもの作るよ、と言うのですが。
「何でもいいよ」と答える健人。
 「何でもいい」が作る方は一番困るんじゃぁぁぁぁ!!!(今一番感動のシーン!)

 白鳥の方はですね。
 鴨志田がいました。
 鴨志田さん、ソファに踏ん反りすぎて足がついてませんけど。
 
 速水に和泉は健人のことを報告しているのですが、私のことも忘れていましたか、と
聞くんですね。
 したら速水は、救った患者のことは忘れる、例外はない、と。
 今の仕事に何かそれが関係あるのか、とまで言われたらそれ以上は何も言えない
ですよねー。
 速水もここでもうちょっとフォローしていたらよかったんでしょうが。
 やってきた花房と仕事の話をしながら行ってしまいました。
 もう和泉のアイデンティティというか、立場総崩れって感じですよね。今まで信じて来た
ものがポッキリ折れちゃった感じ。銀魂折れちゃった感じ。

 数日後、健人はすっかり回復していました。
 それを報告した席で速水、回復を確認するとすぐ次の症例の話になる。
 田口はわかってるからついていけるでしょうが、他の医者たちからしてみれば、そういう
とこを見てなかったわけだから、余計に非情な医者だと思うでしょうね。
 
 田口のところに白鳥が戻ってきて、遠まわしな牽制されちゃったー的なことを報告する
わけですよ。
 したら田口は、それはおかしいという。
 本当に有意義な病院になる計画なら、何を探られようと気にならないはず、それを牽制
してくるのはおかしいと。何か隠そうとしていることがあるはずだと。
 珍しく鋭いという白鳥。おめーは一言ほんっと余計だな!

 そして和泉は、速水や花房を告発する文章を書いて…るように見えましたが、わざと
文面と和泉のシーンを重ね合わせているから、この人が書いてるかどうかはまだわから
ないと思います。
 そんな短絡的な行動に移る人のようには思えないので。
 いよいよ次回緊迫してきましたねー。
 そろそろ本気でシンケンジャー乗り込んでこないか気になるところです。
 
 


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