多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→黄金の豚 -会計検査庁 特別調査課-


黄金の豚
-会計検査庁 特別調査課-

第3話(10/11/03)

 今回はなんと、明真に調査のメスが…入れば良かったんですけども。
 というわけで国から補助金を受けている医療センターのお話です。

 救急車に乗って登場したのは中山という大臣。
 タクシー代わりに使ってます。
 こいつデスノートに名前かかれたらよろしいのに。
 こんな使い方しやがって。
 この男も懲らしめられる展開があったらよかったなぁ、と思った。
 降りてきたところを「邪魔!」とシンコに蹴られるとか。

 ともかく、この中山を迎えたのは国枝という男でした。
 メディカルセンターを仕切っている事務長のようです。
 中山の治療に関しては税金で落ちるので300万の医療費がタダになりますとか
言ってます。
 タダでいいから点滴の代わりに消毒液体にいれて差し上げてー!

 一方、シンコを起こしているのは工藤。
 普通妙齢の女性の部屋へ、親の許可があったとはいえ、入るのはどうかと思うの
ですけども…。
 しかもシンコ起こそうとしてパンチが顔面ヒット。ちょっと笑いました。
 
 で。
 検査庁では金田から角松が、シンコと工藤が一緒に出勤してきた、と言われて
あわててるのがこれまた面白い。
 工藤を呼んで、あの女にかかわるな、痛い目に遭うぞ、と言ってるけど、思い切り
実体験ですよね。
 そのシンコは、ゴムサックを積み上げて遊んでました。
 つーかよくそんだけゴムサック集めたね!
 工藤は、シンコと何かあったんですか、と角松にたずねてて。
 シンコから「うるさいダブルバー!」と言われました。
 的確に二人のことを表し過ぎだ!
 
 さて、今回のお仕事はメディカルセンターです。
 税金によって運営がまかなわれているらしいのですが。
 病院なら圧力はかけられないから楽に調べられるぞー!という明珍。
 あんたがそんなこと言ってすんなり行ったためしがない!
 
 久留米がシンコに連絡をとってきて、あそこはがん治療における技術を持っているが、
病院そのものが病魔に侵されている。どうか救って欲しい、と頼みました。
 そこに工藤がやってきて、久留米は、君が期待の星かーとか言ってんですね。
 どうも工藤の一族もまたキャリアらしい。
 なるほどー、苦労と挫折を知らんボンボンですかー。

 で、シンコは角松があれこれ言ってきたのを無視してエレベーターに乗り込むんだけど
強引に「閉」押してて、乗りこんできた角松が「皆乗ったら閉まるを押して下さい」と強打した
股間押さえながら言ってたのが面白かったです。

 そういうわけでセンターにやってきた4人。
 ERがのっけからすごいことになってます。
 つか研修医ばっかりなんだけど…おかしい光景じゃないですか、これ?
 普通の医者は!?
 レジデントと言われてレジ打ち?とか言ってるシンコも大概おかしいけど。
 角松も言ってたけどここでレジ打ちしてどうする!
 心臓マッサージ××円、点滴××円とかされてたらこぇぇわ!

 病院の組織図を何気なく見たシンコは、おかしいことに気づきます。
 院長の上に事務長が書いてあるんですね。
 シンコはヤクザの組長と若頭に例えて言ってたけど、学校で言えば、校長の
上に教頭の名前が書いてあるような感じかと。
 それは確かにおかしいですね。
 
 シンコらは、たまたま院長の桜井と国枝が話しているところに出くわすのだけれども、
国枝がブランドものに身を包んでいた、そしてあのでかい態度はおかしい、と考えます。
 で、帳簿を調べてるんだけど、5年前に500億かけて建て替えをしたらしいのですが、
この計算だと、個室が一床5000万かかる計算になるらしいです。
 おいおいどんだけ豪華な病室なんだよ!ホテルでもなかなかないぞ!

 一旦は引き揚げて国松とかも、デカイ国損を見つけてガツンとやりましょう、と明珍に
言ってるのでありますが…。
 そこに電話が。
 はーい皆さん、茶々の、茶々による、茶々のためのチャチャのお時間がきましたよー!
 というわけで茶々丸です。(誰だよ)
 明珍は、センターの件はおいといて、急ぎの件をやってくれ、と言いだす。
 ここで普通なら皆しぶしぶ引き下がらざるを得なくなるのですが、シンコがひょいっと
でて来て、明珍の白毫を押すと、茶々に「どうか調査続けさせて下さい!」って電話で
言ったのが面白かった。
 お前の額の白毫は切り替えスイッチか!
 あれか、4人のイマジン仕様になってんのか!
 「俺、参上!」って言ったり「もう倒しちゃってもいい?答えは聞かないけど」って言ったり
するのか!(たまに「俺は真選組副長土方十四郎ナリ!」とか)
 というわけで今回珍しく押し切った明珍に周囲から拍手が起きました。

 いつもの店で金田と角松が、あの白毫長押ししたら動き止まるんじゃ、とか言ってたのは
ちょっと笑いました。
 工藤の方はシンコから電話をもらってて、国枝を調べて欲しい、と言われてます。
 それでまた帳簿を見ていた金田は、何かあることに気づいたのですが…。

 工藤は国枝が、天下り官僚であることを調べてきました。
 他の幹部も天下りをしていて、総勢12名。
 なるほどねぇー。
 何となく見えてきましたね。
 シンコはそれを聞いて、ホントは一番偉い奴に話を聞いてくる、と言って出て行きます。
 このフットワークの軽さは良いですね。
 
 シンコは桜井にあって話を聞くのですが、センターはすっかり国枝に乗っ取られてしまった、
と彼は言います。
 その国枝はといえば中山から、もう一人天下りを受け入れてほしいと言われて、新たな
ポストを作って受け入れますとか言ってました。
 お前がそんなことを言ってるから、本当に治療が必要な人が受けられず、財政が圧迫
するんじゃボケェ!
 明治政府の大久保利通の爪の垢でも飲んでこいコノヤロー!
(で、来週の龍馬伝に出てこられても困るわけですが)

 国枝のせいで、安いジェネリック薬品も使えない、という桜井。
 かといって、国の補助金がなくてはここは運営できない。
 国枝のいいなりになるしかない。
 桜井の人事権も握ってるらしいです。
 彼に逆らうということは、医療現場から去るということだ、って。
 つまりは、患者の方を向いている医師ほど、黙って続けてるしかないということですよね。
 可哀想にねぇ。

 工藤は戻ってきて絶対許せんと鼻息が荒い。
 でも金田らは、どうせ握りつぶされる案件、と、しらーって感じです。
 金田は角松に、シンコは嫌い、ときっぱりいいました。
 あの事件を思い出すって。

 第一話に出てきた、100億の不正な金が8億として発表された事件のことですね。
 天下りをするための譲歩、と上司は言ってて、納得いかなかった金田はかみついたため
左遷されたような形になったらしいです。角松も一緒に。
 だからずっと、一歩引いた感じの態度なわけですね、金田は。
 周囲に迷惑かけないようにしてるんだと思う。
 金田は別にシンコの過去を知ってたわけじゃなくて、シンコにかかわるとやばい、と
言ってるだけですか…。少し安心。
 まあホントにシンコの過去知ってたら黙っちゃいないだろうし。

 金田は、シンコを慕っている工藤が危ない、と気にしています。
 角松はそれを聞いて、シンコは確かに危険だけれども、自分達になかったものを持って
いる、ともいう。
 困難を乗り越えていく力を。

 多分それは、シンコが今まで生きてきた中で知らずに身につけたものではないかなと
思うのですね。何が何でも生きてやる、みたいな。

 角松は、何か掴んだのなら教えてくれ、と金田に言います。

 5年前、センターの建て替えは国枝が来てすぐのことだったけれども、500億の金が
かかって、毎年30億の利子を返済している。
 けれども、それは普通に医療の売り上げで返せるような額ではない。
 で、調べてみると、あちこちからの補助金が急増していて、それが丁度30億。
 つまり、天下りを引き受けるのと引き換えに、補助金をもらっているということですね。
 それでその補助金を不正利用している、と。
 ただし、これを暴くとセンターがつぶれてしまうことになってしまう。
 そこでシンコが顔を出して、闇金と同じだねって言うんですね。
 借金漬けにして、言うことを聞かせる、と。

 なんか国がそういうことをしちゃあいかんよなぁ…。
 シンコは、上に当たってダメなら下、といってまた出かけていきました。
 病院に行くとあわただしい様子で、研修医とぶつかったりしてんだけど。
 宿直してる部屋に行くとすんごい汚いんですね。
 研修医は住み込みで働かされている、という異常な状況であることがわかる。
 
 で、二人の研修医をクラブに連れてきたシンコですが。
 角松がおごらされることになったのはともかくとして、30時間勤務のアルバイトに
なっているはずだ、という彼に、研修医らはとんでもない、という。
 24時間フル稼働で働かされていて、睡眠なんか3時間あればいい方だと。
 はっきり言って異常な状況ですよね。
 国枝は人件費を抑えるため、帳簿の上では常勤扱いにしてないようです。
 その一方で天下りは年俸2000万もらってる、と。
 当然追及しようという流れになるんだけど、研修医はそれは困る、という。
 この仕事を続けたい、と。
 なんか気持ちわかります。
 これで告発だけして辞められるものならいいけど、そうはできないし、この研修医たちは
何より、患者を第一と考えてるからこそ、こんな過酷な状況でも働いているんだと
思います。
 つーか正規の医者がほとんどいなくてよく患者から文句でないな。
 今頃ネットですぐ噂広まると思うのですが。
「メディカルセンター天下り多すぎなう」とか。(ムリにツイッターにせんでも)

 シンコは、それでも告発してくれという工藤を黙らせて、ごめんねと謝ります。
 そういう、人の心がきちっとわかるのはシンコだからだと思います。
 尚もうるさい工藤にシンコは、あんた勘違いしてない?、と怒るんですね。
 あんたは本当に腹をすかせたことがないだろう、って。
 今問題を公にして、職を失うのはあの子たち、あんたはあの子らを一生面倒見て
あげられるの、貧乏や挫折を知らないから綺麗事言えるんだよ、と。

 私も工藤の言うことが間違ってるとは思いません。
 不正はよくない。
 けども、無理に暴いたところで現場の人達のことを考えなければ、その人達が
報復人事を受けて終わるだけ、結局本当の悪人はうやむやにして終わりです。
 シンコはそうなるのが分かってるから工藤にくぎ刺したんだろうけど…。
 問題は工藤がそういうことをまったく理解してない、ということでしょうか。

 角松が来てシンコに、もっと優しく諭してやれよ、といいつつ、コーヒー代もない彼女に
金を出してやってて、すかさず「これで113万8350円の貸しー!」とか言ってて細かすぎる…と
思いました。
 執念深いな!
 まあ、利子を付けないだけいいのかも知れませんが。

 と、シンコのところに妹から電話がかかってきて、母が倒れたと聞いてシンコ、あわてて
家に戻っていきます。
 なぜかついて行く角松。
 で、お母さん、単なる腹下しと聞いて皆がズッコケルのが面白かった。
 みぞれ曰く、チョコパンの食い過ぎっぽいです。
 シンコが好きだからと思って買いだめしてたらしいんだけど、どうも素直に渡せなかった
らしいです。
 親子ですねぇ…。

 みぞれは角松に、これがシンコが詐欺をするようになった原因だ、と話します。
 昔小学校のころ、バカガキどもがチョコパンを店から万引きしたらしいんだけど、スリルを
求めたかっただけらしく、すぐにゴミ箱へ捨てた。
 それを、貧乏で腹が減っていたシンコは思わず拾って食べたところ、自分が万引きしたと
疑われ、それからはいじめられたらしいです。
 それが例の、口の周りにチョコがついていた云々という一話の下りの奴ですか…。
 ともかくそれで、信じてもらえないなら盗むと、詐欺師になった、と。
 角松はたったそれだけで、というけどみぞれは「大きいよ、貧乏人にとっては」と。
 確かにそうでしょうね。
 誰からも信じてもらえない、だったら好き勝手やってやろう、と思うのは当然のこと
だったと思う。

 朝。
 研修医の勤務表は完璧に操作されていて、隙がない、と一同言ってます。
 と、工藤はなんと休むとウソついてセンターに行ってました。
 研修医相手に証言を依頼するつもりのようだけど、全員に断られる。
 ムチャすんなよ…。
 と、研修医が医療ミスを起こした現場に立ち会うんですね。
 徹夜でボーッとしていた、という説明も聞き入れられず、どうやら重い処分が下りそうなんだけど。
 国枝に仲間の研修医が、本当の勤務記録が書いてあります、って手帳渡そうとするのですが、
まあ相手が悪かったねえ。
 工藤が見せて下さいと割り込んでくるのだけど、その研修医は走り去りました。
 だーかーらー、なんで陰で交渉するくらいできないの?
 なんでも正面から行けばいいってもんじゃないのに、こいつの学習能力のなさと
いったら…。
 君はオトメンで何を学んだのかね!(料理と手芸です)

 で、茶々から苦情が入ったということで、工藤謹慎処分になります。
 金田はシンコに、あんたが煽ったからだ、下手すりゃ飛ばされると言ってます。
 …シンコは止めた方なんですけども…。
 その工藤はというと明珍に、納得いきません!と言ってました。
 納得いかなくても世の中、頭を下げにゃーならんことはたくさんあるんよ。
 明珍も、君もいつかわかる、という説得の仕方は良くない。


 しばらくして、工藤また出かけたらしい、と皆大騒ぎになります。
 調べていた資料が散乱しているのですが、研修医が書き込んでいるコミュニティログを
知らべてたらしい。
 シンコはそう言われて、最初にいった時とか、研修医がぶつかった時とかに、パソコンや
携帯からコミュへの書き込みが行われていたことを思い出します。 
 つまり…?

 つーか書き込みにラーメンラーメン出てくるので、ラーメンどんだけ好きなんだって言ってる
けど、それだけ出てくるってことは何かの暗号ってことくらい気づこうよ!

 工藤はやっぱりセンターに来ていて、国枝にコミュのログを見せて、この書き込みから
考えれば、超過勤務は明らかだ、というんですね。
 なるほど、その手がありましたか。
 で、角松、金田、明珍らがきたんですが。
 なんでお前ら全員別々の方向からバラバラに来るんだよ!
 まとめて来いよ!
 一緒に出てきたんだろうが!(工藤探してたんだよ!)

 このコミュログでは、専門家医がどうも治療をアドバイスしてた部分もあるみたいですね。
 魂の叫びみたいなことが書かれていました。
 皆の励まし感謝、とか、がんばった患者に感謝、とか。

 一方シンコの方は、辞めさせられた研修医とその友達の部屋のとこに来ておりましたが…。

 明珍がとりなすべく、国枝に土下座しているところに、シンコやってきました。
 コミュの書き込みは、ラーメンに湯を入れてから食べ終わるまでが異常に長い、つまり、
出勤と退勤の時刻を示してるんだ、と。
 だから、自分が持ってきた日記の出勤時間と照らし合わせればあってるかどうかがわかる、
あってれば証拠になる、と言います。
 すげぇ!
 ちなみに日記は「拾った」そうです。

 で、シングルパーと言われてる工藤。
 お前は動じんなー!
 シンコ、計算開始です。またまたその後ろで国枝らをとめてる明珍がなかなかいい働きしてます。

 研修医に払われていない金は全部で2億4000万。
 天下りに払われる金もまた12人あわせて2億4000万。
 あんたらがいなければ研修医の給与、楽勝だねというシンコ。
 なんだこの女はーと怒る国枝に「うるさい闇金メガネ!」というシンコ。
 おいおい、お前はファイヤーの親戚か何かか!
 
「ここの医者は命と戦っている、あんたらは立場を利用して何百億と無駄遣い。
 全員まとめても一人の研修医にかなわない。
 黄金の豚にお返しいただきます。
 金、返せ」
 
 そういうわけで、研修医の状況は改善され、政府は役員を総入れ替えすることになった
らしいです。
 明珍はニコニコしていますが、あーたは今回何もしてねぇ!
 金田は、一つつぶしても雨後の筍だ、っていうけど、角松はコツコツいこうや、と。
 明珍は「最近皆頑張ってる。パパも頑張ろうかな」と日記を書いていました。
 あ、一応自覚あったんだ…何もしてないっていう…。
 大丈夫!最終回あたりには多分「おーしおーきだべぇー」って言われるから!

 シンコに角松は、「あの日記は盗んだのか」と声をかけてきます。
 シンコは言いました。
「説得しただけ。どうせ信じてくれないんでしょ」

 でも角松言いました。
「いや、信じるよ」

 角松の存在でシンコも変わっていけるといいなあ、と思いました。
 



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