多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→黄金の豚 -会計検査庁 特別調査課-


黄金の豚
-会計検査庁 特別調査課-

第8話(10/12/8)

 事態が思わぬ方向に転がってきましたね。面白いと思います。

 久留米に誘われた工藤、総理の秘書官の誘いをいったんは断るのだけれども、総理のところに
怪文書が届いた、と言われそれを確認すると…。
 シンコの素性がばらされたものだったんですね。
 久留米としては、シンコは今までに合計15億円もの不正を暴いている、すごい成果をあげて
いるから、まだ必要な人間だと。
 総理は、工藤が秘書官として来てくれたらこの怪文書をもみ消してもいい、ということらしいです。
 つーかそこまでしてまだ半人前の工藤を欲しがるってのが何かおかしいんだよなぁ…。
 もちろん、工藤がいれば会計検査庁から何か言われても抑え込める、という腹があるのかも
しれませんけども。
 なんかこの怪文書の出所がなぁ…最初茶々かと思ったんだけど、彼はどうも後の展開見ると
違うようだし…。

 その頃、明珍はなんと意識不明で搬送されていったのです。
 誰かに襲われたらしい。
 死ぬなー!死ぬなーデコに押しボタン!死ぬんじゃないぞ押しボタン!(やめてあげて!)
 その様子を茶々が見ておりました。

 そういうわけで結局秘書官になった工藤は、総理からいきなりスケジュール管理任せられるなど、
すごい出世しております。
 よし工藤!総理の予定を全部キャンセルしてやれ!
 シンコの方はみぞれらが、朝3人の食事はさみしいとか言ってましたが、工藤はもともと他人なん
だから、これが当たり前の風景なわけで…。
 
 課にやってきたシンコ、角松の髪の毛でクルーンクルーン遊んでてからまったとか言ってる
のが笑えます。
 やつの髪の毛は一度迷い込んだら出てこられない無限地獄か!
 そこに久留米がやってきて、緊急で調べてもらいたいことがある、と言います。

 タマリアという、ソマリアだかヘタリアだかわからん国があるのですが(タマリアって今ちゃんと
言ったよね?)、そこへのODAが毎年でかい金送ってるらしいです。
 その額3億ドルだそうですよ。
 いっつも思うけど、そうやって貧困の国を救おうといってものすごい金を出す割には、国内の
明日食べるお金もない人が餓死するのを放置されてるのはどうしてなんでしょうね?
 マザーテレサは言いました。
「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする人は、 他人によく思われたい
 だけの偽善者である」

 シンコらは、タマリアプロジェクト20周年の場に乗り込んでいきますが
 工藤がスケジュール管理しているのを見て角松驚きます。
 総理に会おうと思ったら工藤を全部通さないといけないということらしい。
 まあそれがなんで驚くのかよくわからんけど、若いのに出世してってことですかね。
 ともあれシンコは、タマリアへの援助に対して、切手まで作ってるようなやつ、ろくなもんじゃない
みたいなこと言うんですね。
 切手や銅像を喜ぶのにろくな奴いない、と。
 確かにその通りですな。
 
 このODAに不正がとかやってる間に、総理がブタを連れて入ってくるのですが。
 「ブタです」「ブタか」「なぜブタが」
 お前ら、ブタ連呼しすぎですブヒッ。
 それから少しして、工藤が検査庁に直接帳簿とか持ってくるんですね。
 
 生きているブタをわざわざタマリアに送る理由は、養豚のため。
 肉を送れば食べて終わりだから。
 3年前にブタを送ったのにまたなぜ改めて送るか、というと、盗まれたり食べられたりしてしまった
からその補充のためらしい。
 台湾のブタを一度日本に輸入するのは検疫のため。
 なかなか理論武装してらっしゃるようで、皆もう質問がなくなった、って感じですね。
 ここでシンコがズバッと質問!
「3億ドルっていくら?」
 ………今さら…?

 今だと252億円らしいです。
 ともあれ工藤は質問されそうなことを調べてきただけで、敵ではないです、と言って帰って
行くのですが。
 それは工藤が総理は悪いことをしていないという前提のもとに調べてるのであって、あんた
その時点ですでにスタートライン間違えてるがな。
 中立の立場で調べるということを忘れてるじゃんよ。
 やっぱりこの人ダメだなー。

 シンコは、人は変わると明珍は言っていた、と心配そうな感じなのですが。
 金田は翌日明珍の仕事場に行くけれども、彼はずっと行方不明だという。
 それならそれで職場の人も何とかすればいいのにどうしてずっと放置されてんだよ。
 メガバンクの調査を最後にしていたらしいのですが…。
 許可を得て金田が机を見てみると、すべての引き出しは空っぽでした。
 これは…全部取られたって感じではないでしょうか。

 総理の方は工藤に、タマリアの支援はどうして必要だと思う、と聞いています。
 工藤は、手を差し伸べることができる人が支援すべきであって、それが日本の義務みたいな
こと話してます。
 そういうきれいごというやつは大体金に困ったことがないやつなんだよ工藤クン。

 シンコは252億ってゼロいくつよ!と、某日本ハムと契約した斉藤君のようなことを
言っています。
 いくら?とか言われても252億は252億だよ!
 でもここでみぞれらとの会話から、円高の時にドルを円に換えると目減りする、みたいな
話が出るんですね。
 90円の時の3億ドルは270億だけど、と。
 その話に引っ掛かるシンコ。
 私もなんだかその差額が気になります。
 金額が金額なだけに差額が相当なものになりますよね。

 調べてみると、3億ドルが口座送金されたのは3月下旬のこと。
 ブタを買い付けたのは11月のこと。
 円高になってるから、差額が18億出る。
 この差益が金を生む仕掛けだと。
 金田と角松も20年前からの送金やブタ買付記録を調べてみると…。
 過去も同じようなことで差額が出ていました。
 角松らは、多分工藤は知らないだろう、と心配して、彼のとこに行くんだけど。
 差額のことについて、たまたま円高の時期が重なっただけで、ブタを送ったのが不定期なのも
治安を見て送ってるだけ、問題ないとか言ってます。
 ダメだこいつ、もう向こう側になってるよ。

 シンコも工藤のことを今まで自分が不正を暴いてきた悪党に似てきた、といううのですが、工藤は
あくまでも総理をフォロー。
 決定的な証拠があれば別ですけど、みたいなこと言ってます。
 うわーむかつく。
 お前総理の不正暴かれたらちゃんと謝れよ?

 金田は商社にいってブタの買い付けについて聞いてんだけど、政府の指示に従ってるだけで
なんもわかってないみたいですね。
 円高の差益も知らんみたいだし。
 でも、ここに明珍が来て同じことは聞かれた、というのです。
 ここにマメありました!?と聞くシンコと角松。コラァァァ!!
 んで茶々がまーた角松らに、証拠がないのに総理追及するのはまずい、打ち切れと命令してきます。
 
 シンコはその頃工藤を呼び出してきました。
 忙しいはずなのにシンコに呼び出されたら来るんだな、工藤!
 シンコは、その総理はやばい、こっちに戻っておいで、マメが行方不明になった、と言うのですが。
 マメって言われて明珍が、と反応する工藤。
 こいつらも大概シンコのあだ名には驚かなくなってきました。
 明珍も同じことを調べていた、とシンコは言うのですが。

 食料が一日遅れたら何人が死ぬか、それを知っていて円高になるまでブタを送るのを放置して
いたのなら、そんな援助の仕方があるか、と問い詰めるシンコ。
 私はそんなことをするやつは許さない、と。
 証拠を見つけたらどっちの側に立つ、と聞かれた工藤は、僕の信じる側に立つ、と言います。
 シンコは安心した、あんたは変わんないでね、というのですが。
 工藤を抱きしめてそれを言ってるんだけど、工藤が手を背中に回そうとしたタイミングでシンコが
離れるのはちょっと笑いました。
 それでシンコはまたごはん食べにきなと誘います。
 困ったことがあれば電話しな、とも。

 タマリアの支援で総理が会見しているのですが。
 …工藤が言ったことそのままじゃねーか!
 総理は、いい言葉だったから使ったよみたいなこといってて、工藤はお礼言ってるけど、どう
みてもおかしいだろ工藤!
 てめぇの言葉で自分の行動語れないやつが、どういったところでパクッたことは変わらんのに。
 工藤の言葉がこの国を動かす、君はそういう仕事してるんだよと言われてうれしそうな工藤。 
 あ…ホントにダメだこいつ…。

 茶々が退庁した後を、金田こっそり後をつけてます。
 それはいいんだけど、肩をポンッとやられてビビったら、角松がいて、それはそれで笑ったんですが、
二人も肩をポンとやられてびびったら、シンコだったっつーのが面白かった。
 この3人、なんだかんだでいいトリオです。

 それで明珍が行った先は病院で、そこには意識不明の明珍が。
 死ぬなー!額に押しボタン!死ぬなー!(コラァァァァ!!!!)
 悪かったな、と言って日記を返す茶々。
 持ち物をとってたのはこの人らしいですね。
 そこに乗り込んでくる3人。

 茶々は、久留米のことを明珍に調べさせていた、と言います。
 こないだのアレですね。
 したら明珍が飛ばされた。
 久留米が調査のターゲットにしていたのは総理だった。
 つまり、これをやったのは総理だ、という茶々。
 突然話がでかくなってきましたなー。
 明珍は何らかの不正の証拠を見つけたと連絡ししてきて、自分が約束の場所にいったら、
カバンごと消えていたらしいです。
 だから、これ以上はかかわるな、と言ったわけですか。
 安全は保障できん、という茶々。
 なんだ、最初のころとんだチャチャ野郎だと思ってましたが、ここにきて突然いい人になったぞ!

 工藤にシンコは電話して、倉庫にブタを運んでくる時に、そのコンテナに金と豚を入れてきて、
金だけは抜いてブタはタマリアに送っているということを話します。
 それと、明珍のことも知らせます。
 で、工藤は明珍を見てさすがにショック受けたんだと思いますが。

 シンコとともに工藤はコンテナのある倉庫に乗り込んでいきます。
 ここで金田らもいればよかったのにねぇ。
 まあいくら写真撮ったり動画とっても証拠にはできないかもしれませんが…。
 で、シンコはコンテナの中に隠されたお金を見つけました。
 不正の証拠です。
 ところが、これを持ち出すと見つかるということから工藤は、2日後に検疫でコンテナが外に
出るから、その時に勝負をかけましょう、と。
 …コートにかくしていけると思うんだけどなぁ、この時期。
 ともあれシンコは、信じるよ、と言って帰っていきました。

 ところがこの後がよくなかった。
 工藤は総理に会ってコンテナを調べていたことがばれてしまうのですよ。
 したら当然隠しに走るのは明確なのになぁ。

 総理は、久留米のもくろみは当たった、彼は私を調べるために君を推薦した、と言うのですね。
 つまり…シンコの怪文書は久留米の自作自演ってことですかね?
 そうやって工藤を行く気にさせるために?
 それはさておき、総理は、工藤なら自分の正義が理解できると思って置いておいたとか
言い出しましたよ!

 私以外誰がタマリアに援助の手を差し伸べる、私しかいない。
 その、手を差し伸べるためには自分自身力を持ってないといけない。
 だから差額の金はいる、というわけですね。
 お前は工藤の指摘を詭弁だといったけどお前の方がよっぽどひどい屁理屈だわ。
 小学生の方がもっとマシな言い訳するわタワケが。

 工藤が検査庁で不正を暴く仕事をしていたのは、この国の動きを止めることでもある。
 今、君のいる場所は、この国を動かす仕事であり、君は実際に動かす力を得た。
 君の正義はどっちにある。
 もう丸め込みに入ってるじゃねーかよ!
 要するに自分が失職したらタマリア送れなくなるよとか言ってるけど、それはそれである意味
仕方ない部分もあんじゃないの。
 あんたが私腹肥やしていることが、世の中の人を救うことになるとはまったく思えない。

 そして2日後。
 シンコらは計画を練ってコンテナを待っていました。
 コンテナ強奪なんか犯罪だ、と角松は自嘲気味に言ってるけど、金田はもう自分ら終わってる、と。
覚悟があるからやれるんでしょうねぇ。

 工藤がコンテナを運ぶトラックを止めて、助手席の人を下して話をしている間に、シンコが
運転手に声をかけて、角松らの車に先導させる、と。
 それで人気のないところにコンテナを持ってきて開けたのですが。
 中には何もありませんでした。
 からっぽ。
 つまり、工藤に裏切られたってことです。
 最低だな。

 その頃、コンテナから抜かれた金は総理によって、党員に配られてました。
 票を集めるための軍資金か。
 あーあ、ブタのエサくせぇ金だこと。
 
 その夜シンコらは工藤を呼び出して話を聞くのですが。
 たかが18億ですよと言い出す工藤。
 はした金で総理の足元すくおうだなんてどうかしてる、と。
 お前は総理と同化してんな!(その「どうかしてる」じゃなくて…)

 18億で、飢えた子どもがどれだけ救えると思ってんだ、とシンコは言うんたけど、工藤は、
総理が力を持つことによって、その何十倍の人が救える、所詮シンコには政治の本質は
わからないとかいうんですね。
 じゃあ力を持つために金を送らないでいる間死ぬ人間はどうでもいい、と。死ぬべき人間
だったと?勝手に命の順位をつけるんじゃねぇよ。国のため、正義のためというならまず
自分たちが命を差し出せと。

 シンコも、そんな力は必要ない、あんたらが必要なのは、弱い人間のためにすべてを
投げ出せるかどうか、というシンコ。
 ここでシンコが掴み掛りそうなのを角松は止めてるのですが、金田がばしっと一発
右ストレート決めてたのはすっきりした。
 やるときはやりますね、さすが内蔵太や!
「仲間に裏切られて痛くないやつなんていねーんだよ!」
 かっこよかったです、金田。

 ここで工藤がすっごいニヤニヤしてたんだけど。
 後の展開見る限り、本当にここでは総理に丸め込まれて、自分のしてることは正しいなんて
思っちゃってたのかなーと感じました。
 角松も、「お前は、俺がなるなと言ったのになっちまったんだな。こいつはもう、俺たちの知ってる
工藤じゃない」と言って帰っていきます。
 そりゃそうだよなぁ。
 今までも工藤は自分の正義のために突っ走るとこはあったけど、それはやっぱり正しいことを
したいって思いがあった。
 今の工藤は、正義正義って言ってるだけのガキにしか見えない。正義って言ってればなんでも
通る、みたいな。

 その後、上から通達があり、組織改編が突然行われることになって、角松らの係はなくなる
ことになり、処分が決まるまで角松ら3人は自宅待機を命じられます。
 周囲は「総理糾弾しようとしたらしいぜー」「巻き込まれなくてよかった」って感じですが。 
 茶々が「バカヤロー」と角松に言ってたから、この人はこの人なりに心配してたんだと思います。

 で。
 総理の方は工藤を呼んで、タマリアから1億送ってきたけど、これは足がつく金だから、
焼き捨ててこいと言うんですね。
 えっ…1万円ずつとか使ったらいかんの!?
 紙幣の番号控えられてるわけじゃないですよね!?
 お礼で送ってこられたんなら堂々と発表して寄付するといえばさらに好感度上がるのに。
 コノソウリバカネー、ホントバカネー。(なんでカタコト)

 荷物を整理していたシンコの携帯に、公衆電話から着信が。
 なんか…泣き声なんですけど。
 なんか怖いんですけど!
 きっとシンコが家に帰って布団めくったら全身白塗りの男の子が体育座りしてるんだ!
 ムー大陸!ムー大陸の入り口はどこですかぁー!(落ち着いて!)

 工藤はなんも言わずに切ったわけですが。
 お前それじゃただのいたずら電話!

 でもシンコはちゃーんとわかったらしく、仲間からの電話、と言います。
 助けてくれって手を伸ばしてる、って。
 あいつの手を握ってやんないと。それできるのは私だけ。
 シンコは飛び出していきます。

 第一話のオープニングにあった焼き場と工藤はそういう意味だったんですね。
 地球が滅亡したわけじゃなかったのか…(当たり前)。
 次回いよいよ最終回!
 デコが押しボタンははたして目覚めるのか!?
 そして角松のクラブ経費20万は認められるのか!?(どんだけ話戻るんだよ!)
 こうご期待!
 



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