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示談交渉人 ゴタ消し

最終話(11/03/31)

 いい感じに原作のアレンジができてたと思います。
 犯人の動機はどうなのよという気もしますが、それはおいおい突っ込むとして。
 なかなかいい出来だったんじゃないでしょうか。
 深夜枠でしたけど良質ドラマだったと思います。

 さて。
 彩乃がさらわれたとはまだ知らない白虎。
 藤井のところにやってきて、彩乃と連絡取れないとか言ってます。
 で、捕まった元ピエロの方もずっと黙秘しているらしくて、3年前拉致された教授だとか
元ピエロの名前も言わないらしい。
 どうすんだお前!ずーっと最後まで名前出なかったから今回も「元ピエロ」でいかないと
ならないじゃないか!

 白虎はそれについてちょっと引っ掛かることがある、という。
 3年前の首謀者はもっと狡猾だった、今回の元ピエロは、同一犯にしてはあまりにも
隙がありすぎて別人のようだった、と。
 黒幕が別にいるのでは、と言ったところでまるで聞いていたかのように電話です。
 相手は、彩乃を預かっている、と言います。
 ああ、搬送された病院ですか?(違うだろ搬送されてねぇし)
 3年前拉致した父と一緒だと言われて顔色が変わる白虎。
 犯人は、3つのものを盗めと指示してきます。
 これはもしかして…!
 まさかラストを「奴は大変なものを盗んでいきました。あなたの心です」と銭形オチで
しめるつもりでは!?(しめられないから!それじゃ全然解決してないから!)

 白虎が落ち着いて彩乃がいる証拠を出せというんだけど、交渉は受け付けない、いやなら
降りろと言います。
 要するに白虎には受ける以外に選択肢はないようですが、「えっ面倒だからいいです」とか
言われたらどうするつもりなんだろう。
 まあともあれ、喫茶店の前に箱を置いたと犯人は言ってきます。
 中にマイクのついた万年筆があるからと。
 たかが万年筆くらい、封筒に入れてドアにぶっさせばいいのに、わざわざ段ボール箱を
用意していて中に入れているあたり、地球に優しくない犯人です。
 そして、仲間がビデオで録画している、という犯人は、30分以内に金を使わず車を用意
しろ、と言います。
 
 …っていうか、3年前に拉致した教授がまだ生きていて、彩乃と一緒に預かってるという
時点で殺す気ないだろ。3年養ってんだし…。
 白虎は急いで飛び出すわけですが、この時、喫茶店においてあった紙をパッととって
いくのがいかす伏線ですね。
 つーか走ってる白虎、走り方だせぇ…。西野さん、そこはもう少し研究して欲しかったな…。
 これ背景に「ダバダバ」って入りそうな走り方だよ…。

 金使わずに車用意しろというのなら、相模に事情話して車借りてもいいわけですよね。
 穏便に借りてはいけないとは言われて無いし。
 
 一方彩乃の方はなんか変な倉庫に入れられていたのですが、そこには3年でこんな
なるわけないだろってくらい白髪になったおっさんが。
 どうしたんだお前。
 ここに幽閉されていてカスピアン王子が剣を取りに来るのを待っていたのか!?
(後半ナルニアになってんじゃねぇか!)
 このおっさんこそ、3年前拉致されていった彩乃の父、桜でした。
 なんか変なんだよなぁこのおっさん。

 白虎は、ある地下駐車場に行って、とある男に車をよこせ、と言います。
 ここでいきなり回想。
 わぁ、わかりやすぅーい!
 彼は第3話で白虎の世話になった鈴木君でした。
 考えましたね、白虎。
 マイク通して会話を聞いていたり、遠く離れて録画している限りでは、白虎が見も知らない
相手を脅して車を奪い取ろうとしているように見えます。
 しかし白虎は「二度と家族に悲しい思いをさせたくないだろう」「カギをよこせ」という巧みな
キーワードを盛りいれて鈴木からカギをもらうことに成功。
 パッとカードを胸ポケットに押し込んで車で走り去ります。
 鈴木はそのあとでカードを取り出してみたんだけど、そこには「巻き込んですまない」と書いて
ありました。
 で、彼は表の喫茶店の電話番号に連絡し、藤井と話し、彩乃が誘拐されていて、白虎が
奔走していることを理解するわけです。
 藤井が警察に通報するのは待ってくれ、と言った時に、もちろんですという鈴木が頼もしかった
です。
 車の一台や二台惜しくないっていうか、これは終わった後で落ち着いて警察に処理頼めば
いい話だもんなぁ。

 1つめの命令をこなした白虎のところに電話がかかってきて2億調達しろ、と言います。
 1時間で用意しろと言われてムチャ言うな、という白虎ですが、やっぱり交渉は通じずに
切られてします。
 車を運転しながらどうすればとか言ってる白虎ですが、たまたま鈴木が置いてた雑誌を
読んであることを思い出します。
 街中の喫茶店にやってきた白虎、つかつかと、店の奥で食事していた男に近づいていく。
 おおっとこいつは第5話でミカという女性に白虎が依頼されて店を辞める交渉をした時の
オーナーじゃないですか!
 なるほど、スケジュールが空いてた人に合わせてシナリオを作ったわけですね!
(裏の事情はいいから!)
 白虎がナイフをあてて2億頂戴、といったのへ、ボディガードとかは色めき立つんだけど、
オーナーはさすが裏の人。
 「なんでもわかるんだろ」「他にあてがないんだ」と言われて、表で白虎を監視している
車に気づくあたりかっこいいと思いました。
 さらに、初めて会ったかのように「どこの馬の骨かしらんが」とまで言って、2億用意
しました。
 ここでも白虎はカードを入れていくわけですが。
 彼が走り去った後で「金は必ず返す」と書いてあるそのカードを見ながらオーナーは、
追うな、逃がしてやれって言ってて。
 あの男には金を出す価値がある、いざとなったら2億円分働いてもらう、というのが
かっこいいです。あれだけで事情をくみ取るというのも、ドラマの残り時間少ないのも
あるのでしょうが(コラ)しびれますねぇ。

 犯人は白虎に、犯罪をさせるのが目的と言います。
 車を盗んで金を奪ったから立派な犯罪者だ、というんですね。
 まあ…何も知らないで流れを見ていたらそう思いますね。
 犯罪者だと思ってるのはお前だけだ犯人!白虎以下と視聴者は全員、うまくやったなと
思ってんぞコラァ!

 次は、元ピエロを警察から連れ出せ、という指令でした。
 おおっとこれは難しい。
 でも相模に事情を話してはいけないとも言われてないぞ!
 犯人は、2時間以内に元ピエロを連れ出した後、アジトに案内してもらえ、と言います。
 白虎はどうしてこんなこと、と言うのだけど交渉は受け付けないという。
 ここで白虎、ピーンときました。私もピーンと来ました。(お前はどうでもいい)
 
 白虎は車を止めて、腹ごしらえでもするか、と言い出します。
 犯人は、だんまり。
 それで白虎は確信しました。
 でもここではなにも言わず、警察から連れ出すには共犯者がいるから応援頼むぞーと
言って、相手が黙ってるもんだから、沈黙は許可ってことだな、と一方的に言いました。
 白虎がこういうことを言ったのは、犯人は絶対に反対できないという確信があったからです。
 そして彼は藤井に電話しました。

 彩乃の方ですが、桜に、白虎が助けてくれるよ!というのだけど、桜は、犯人らは狡猾だ、
一度敗れた白虎がかなう相手じゃない、と言います。
 あの時は「白井」だったはずですが、どうしてあんたが「白虎」と言われて同一人物だと
わかるのか。

 藤井と合流した白虎。
 なんと、制服をきた藤井とともに、逮捕されたチンピラのフリをして堂々と警察に侵入。
 さすがっスねぇ。
 で、相模にこの男を貸して、と出てきた元ピエロのことを言うけど、当然相模と一条は突っぱねる。
 そこで藤井、催涙スプレーを噴射して、ひるんだすきに連れて逃げるのですが、まあ警察署内な
わけですから、警察官がわらわら湧いてくる。
 藤井はかっこよく白虎と元ピエロを逃がす!
 そして「ここは俺が食い止める!」と言いました。
 すごい!あの警察官らの前に立ちはだかるのか!
「犯人はこっちに逃げたぞ!」
 あ…単に警察官を誘導して部屋に閉じ込めただけだった…。
 それでかっこよく「後は頼んだぞ…」とか言われても。
 死亡フラグ立つ隙もありゃしねぇ!(いらねぇだろ!)

 外に出ても警察官に囲まれるのですが。
 「アイス〜」
 すいません!今買ってるヒマねぇよ!つーかなんでここまで来てんだよアイス屋!
 と思ったのですが。
 なんとこの人が最大の伏線だった!
 アイス屋のおっちゃんはバタバタと警察官をなぎ倒し、白虎のおかげで指をつめることなく
足を洗うことが出来た、これでやっと恩返し出来ます、と最後のかっこいいとこ持っていき
やがりました。
「奴は大変なものを盗んでいきました」
「えっ…」
「最後の、見せ場です」
(ルパンネタはもういいから!)
 つーかいつも出てきてたのその伏線かよ!そっちにビックリだよ!
 白虎がやや引き気味に「協力どうも」つーて逃げてきました。

 このあと相模らが藤井と現れて、「始末書じゃすまないですね」「責任は私が取る(相模)」と
言ってるあたり、事前に藤井が連絡して、スプレーにやられたフリをするよう言われていた
ようですね。
 ただしもちろん普通に逃がしたわけじゃなくて、発信機を白虎は持っていったようです。
 これで犯人らを一網打尽だから、警察の面子は立ちますね。

 さて白虎の方ですが、元ピエロが、これでお前も犯罪者ー!とか言っててうざいです。
 俺らは金と自由を手に入れるとか。
 いいから走行中の車から蹴落としちゃいなさい、白虎!
 そんな元ピエロの勝利宣言をまるっと無視して白虎は、彩乃と桜の居場所を尋ねます。
 今度こそ本当に用はないようで、あっさりカギを渡して元ピエロ逃げていきました。

 倉庫の中に入り彩乃を探す白虎。
 時間もないことですし、割と早く見つけます。
 で、白虎は桜と対峙。
 3年ぶりにやっと会えたにしては感動が薄い白虎。
 彼はずっと桜とここにいたのか、と確認した後、彩乃に車の中にある携帯で救急車を
呼ぶように言います。
 わざと彩乃を遠ざけたんでしょうね。

 白虎は一応、3年前のことを謝ります。
 救えなかったことを。
 桜も、君がかなう相手じゃなかったんだよ、という感じですが。
 ここで白虎は、犯人から3つ盗むように言われた。しかし犯人からの指示はいつも一方
通行だった、といきなり話し始めます。
 あれは録音されたセリフのようだったと。
 犯人には何か、受け答えできない事情があったのではないかと言います。

 3年前の立てこもり事件の時、電波は遮断されており、犯人が外と連絡を取るには
大使館の電話しかなかったこと、それもほとんど警察との通信に使われていたこと。
 そして、桜を連れ去ったのは元ピエロではなく、黒幕はもっと狡猾であることを白虎は
桜に説明。
 つまり、黒幕は桜だと言います。
 やっぱりそうだろうとは思ってましたが。
 彩乃と一緒にいることで、アリバイを証明し、ここから指示していた、と。
 そして救出されることで堂々と社会復帰するのが目的かと。
 …まあ、毎朝出てますしね…。(情報番組にね!)

 髪はやっぱりヅラでした。(ヅラじゃない、桂だ)
 つーか白虎みたく染める程度にしておけばよかったのにね!←それ役者さんの話な。
 桜は銃を突き付けて、騙されておけばよかったのにとか言ってますが、案の定そこに彩乃が
戻ってきてビックリします。
 白虎は割とあっさりと、3年前の立てこもり事件は桜が犯人だったとネタばらし。
 はぇぇよお前!もうちょっと躊躇しようよ!
 桜は、そのことはかくしておきたかった、白虎に犯罪をさせたのは、彩乃と白虎を引き離す
ためだ、とまるで高校生の娘さんが彼氏を連れてきたら叩き出すお父さんのようなセリフを
はいています。

 桜がどうして立てこもり事件など起こしたのか。
 それは、5年前のある事件に起因していました。
 桜は元から研究で交渉術などを学んでいて、5年前邦人誘拐事件が起きた時に駆り出された
らしいです。
 しかし、桜の指示を政府が否定し、それで人質を死なせてしまったと。
 おいおい話が本当に外交官・黒田康作みたくなってきてんぞ。
 それで、この事件は闇に葬り去られ、表ざたにしたら大学から追い出すぞと圧力かけられて
いたらしい。
 まあ確かに国が圧力かけてくると、告発できるできないのレベルじゃないからなぁ。
 桜も黒田さんに頼むべきでしたね!(何をだ)
 それで、自分のプライドをかけて立てこもり事件を起こし、国を見返したかったというわけ
ですか。
 あのぅ…その立てこもり事件も、結局は白虎に責任押し付けて闇に葬り去られた形なので、
国を見返すどころか白虎にだけダメージ!って感じなんですけども。

 白虎は、自分の能力が認められなくて悔しかっただけだ、と桜の行為を批難。
 でも桜は、お前も犯罪者だ、と言います。
 で、今回のことは自分の勝ちだと。

 しかし白虎は、俺が本気で訴えられると思ってんの?と涼しい顔。
 はい、ここでドッキリのネタ晴らし!(ドッキリとか…)
 あの中で自分は巧みに交渉して協力を仰いだだけ、部下に電話してみろ、今頃一網打尽だと
言います。
 あわてて電話するも部下にはつながらない。
 ここで桜、さくっと白虎に向けて発砲しました。
 お前ェェェェ!なんか話の流れがおかしいだろうが!
 そこは銃口向けたら今までまったく存在スルーされていた彩乃が白虎の前に立ちはだかるという
セオリーだろうが!なんでタメなしで撃っちゃってんのお前!
 しかも白虎の左胸に当たってるぅー!これでピンピンしてるとか明らかにおかしい!
 なんか鉄板とか仕込んでる前ふりもないんですけど!
 最後5分間がまったくのグダグダだよ!

 というわけで彩乃が桜の銃を落としたわけですが、ここで白虎、藤井から渡されていた
銃を取り出します。
 でも桜は汚いので、砂をかけて白虎がひるんだすきに、白虎の拳銃を奪ってつきつけます。
 しかしここで彩乃が、弾が入ってないはずと言います。
 白虎が人を傷つけることをするはずがないと。
 なんかいきなり彩乃が交渉術身に着けてんですけど!
 つーか呼んだ救急車おっせーな!
 
 彩乃は、どうして白虎が無理難題を命じられても、交渉術でしのげてきたか、それは、白虎が
多くの命を救ってきて信頼されているからだ、と説明します。
 白虎も、交渉術は人を幸せにする武器だ、私利私欲のためにつかってはダメだと
言います。
 それを破るやつと俺は戦う、と。
 白虎さん、その調子でのらりくらりと責任から逃れようとする日本政府を追及してきて
下さいよ!
 …っていうか桜も最初は、私利私欲で使ってたわけじゃないんですけどね…。

 罪を償って、という彩乃の説得に桜、がっくり膝をつきました。
 父との思い出が何もないから、今度は笑って会おう、っていうのもよかったですね。
 よかったけど最後主人公が彩乃みたくなってんぞ。
 あと撃たれた割に白虎がピンピンしてますけど。

 こうして事件は解決し、桜は逮捕されました。
 白虎は外務省に戻ってくるよう誘われたけど断ったらしいです。
 役所仕事はもうあわないと言ってますが、あんな高給な仕事を断るなんて!(コラコラ)
 そんな中彩乃が飛び込んできて、またゴタ消しの話を持ってきたようです。
 
 事件の匂いがします。(それデカワンコな!)
 



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