多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→JIN -仁-


JIN -仁-

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第1話(11/04/17)

 最初のナレーションがえらい固いのでなんだろうなと思っていたんだけど、これは全体を通して
見ていくとよくわかります。少しずつ感情がこもってくる、舞台みたいな話し方なんですね。これは
なかなか面白かった。

 仁のナレーションが、自分たちは当たり前だと思っている、思い立てば地球の裏側にだって
行けること、満ち足りた日々が続くこと、というようなことを言ってて、今の状況にはまりすぎてて
怖いです。
 今自分たちが得られたものは、歴史の中で人々が戦い、生き抜き、勝ち取ってきた結晶である、
これ聞いた時、それぶち壊そうとしてるのは今の政権ですけどね、というツッコミが頭の中に浮かびました。
(うーむ)

 このあとあのホルマリン漬けのやつが一瞬映りました。
 前回の放送でも視聴者に大きなトラウマを植え付けたあのホルマリンが帰ってまいりました!
(嬉しくない)

 1864年、夏。
 龍馬暗殺まであと少しですねぇ、コレ。
 龍馬伝だったらカウントダウン始まってるころだな!
 弥太郎、弥太郎のカウントダウンはどこですか!?
 
 仁がこの時代にやってきて、2年が経っておりました。
 リアルタイムすぎるだろ。
 前回見てなかった人のために仁が説明をしてくれます。
「09年、俺は不思議な患者ともみあい階段から落ち、目を覚ましたら子供になっていた。工藤新一が
生きていることが組織にばれたらまずい。俺は阿笠博士のもとを訪ね…」途中からコナンになっとる
やろがー!

 というわけで江戸時代にタイムスリップです。
 こういう、初回2時間スペシャルの時って、大体最初の1時間くらいは、主役の回想という形であこぎな
総集編をしたりするものですが、さすがは年末に総集編をやった「JIN -仁-」、余裕の新ストーリーです。
 
 仁が街を歩いていると、ケガをしている人がいて、それを治療したらお礼に豆腐をくれました。
 気をつけろ!こいつ映画「豆腐小僧」の番宣に出てきやがったぞ!(違います)
 その豆腐を手にほけほけと帰っていく仁。
 ここでペニシリンを見つけた過程とか回想されてますけど、今気づいたけど山田、お前「SP」に出てた
奴だな。ドMのSP。お前もタイムスリップしてきていたとは…。
 佐分利はどちらかというと場所移動しただけですよねっ、内蔵太さん!
 仁、このまま明治見ちゃったりして、と言ってますけど、歴史の変わり目を見た生き証人でもええやん。
…戻れませんが。←それが問題やっちゅーねん!
 何のためにここに送られたのか、未だに悩んでいるっぽいですね。
 多分今回ではその答えを見出すということになるのかもしれません。

 で、仁が豆腐を手に帰宅すると、咲がボーッとしていました。
 佐分利が、咲落ち込んでませんでしたか、と仁に声かけてきたんだけど。
 次のシーンでご飯よそおうシーンが。
 咲さん!しゃもじ逆!柄の部分でご飯よそうってソレ、何かの嫌がらせですか!
 ご飯一杯食べるワタシへの嫌がらせアル!銀ちゃん、この小姑、嫌がらせしてくるアル!
 そんな咲に仁は、家に帰ってみたら、というのですが、結納を放り出して出てきた身だから帰れない
というんですね。
 ああ、お兄さんがナイスフォローしてくれたあの件ですね。さすが二代目フォロ方さん。(誰がだ)
 現代でもこんなことはあるのですか、と聞かれて、結婚式のドタキャンですね、と答える仁。
 いや…どちらかというと、婚約破棄だと思うんですが?
 結婚式ドタキャンしたら結納放り出すより大変なことだろうが!
 なんかもう咲さんも「相手が兄の上司だったら気まずいですか?」とか答えにくい質問、
バリバリにしてくるよ!

 一方。
 京都では、佐久間象山のクビなるものが河原にさらされておりました。
 まあこの時代はまさに、血で血を洗うような抗争だったからなぁ。

 考え込んでいる仁に、えー喜市でしたか、咲のことが噂になってる、と言うんですね。
 つーかおめぇ、第2シーズンも出張ってくるつもりか!(原作でも出てたし!)
 つまり、結納放り出して逃げた武家の娘が、男と同棲してる、みたいな感じになってるという
ことですね。
 この時代の町人はそうでもなかったけど、武士にとってはこんなことしたら、ものすごいアバズレ
みたいな感覚でとらえられるわけで。
 また、咲の兄、恭太郎も今回の件で謹慎を申し渡されていて、下手すると一生城に上がれないかも
と言われて仁はビックリします。
 そういうわけで橘家を訪れたものの、どうしたもんやらと悩んでいるんだけど、そうこうしてる
うちに中から恭太郎が出てきたので、あわてて隠れようとしてコントみたいなリアクションを見せる仁。
どんなあわてようだ。
 そこで医者が帰っていくのを目にした仁、栄が脚気であることを知ります。
 病気を知った咲もきたらしいんだけど、栄が追い返したらしい。
 まあ、咲は、自分があんなことして憎いからだろうと思ってるでしょうが、多分栄はそんなこと
じゃないと思う。
 咲が決意して出て行ったのだから、生半可なことでは戻ってくるな、と言いたいんじゃないかと。
 それで、仁は診察だけでもさせてくれ、と恭太郎に言います。
 この時代、脚気は江戸わずらいとも言われ、江戸でよく発生してた病気、と仁の解説が入ります。
 確か和宮様も脚気で亡くなられたんじゃなかったっけ。
 まあいわゆる、偏食による栄養不足です。だから、農家の人は脚気になりにくかったはず。
 この当時は知識が乏しくて、伝染病とされていたようです。
 同じ食生活してりゃ、そろって脚気にもなりますから、伝染すると思われても仕方ないかも。
 最後には死に至る病で、明治に入ってからもこの病気で亡くなる人は後を絶たず、なんとか収まって
きたのはなんと、昭和に入ってしばらくしてからなんですな。
 ちなみに、ジャンクフードの蔓延で、死にはしなくても脚気にかかる人自体は今でもいます。

 栄は仁と会って、あなたと会ったおかげで恭太郎は生きながらえたけど、咲はあんなことになるし
恭太郎も謹慎だしと、お礼言ってんだか貶してんだかわかんないことを言ってます。
 仁は食事療法しかないというんだけど、もう生きてる望みがないから、と言う栄。
 なんかきっかけがあれば違うんでしょうけどねぇ。
「生きてないとドラマ『JIN』の最終回見れませんよ!」とか。

 咲にそれを伝えても、咲も、栄は死を持って自分のことを戒めようとしてるんです、と言うわけですね。
親子そろってダメだこれ。
 そんな彼女に仁は、あなたは医者でもある。黙ってみているだけ、というのは医者として違うのでは
ないですか、と説きます。さすが医は仁術!(いや別に仁だから仁術ではなく…)

 ともあれ、脚気に良い食べ物をそれと悟らせぬように食べさせることが必要になってきます。
 …寝てる間に天井裏からヒモに伝わせて栄養剤でも垂らしてはどうか。

 いろいろ考えてみるのですが、気づかれずに食べさせるのは難しい、ということで悩んでいるところに。
物音がしてびっくりする二人。
 次のシーンで、咲が長刀を手に、仁はロウソクとなぜかサツマイモ持って向かうんですが。
 仁先生!
 お前はサツマイモで何をするつもりだ。
 で、物音がしたのは山田でした。かりんとう買ってたの忘れてて取りに来たけど、ぶちまけてしまった
らしい。もっと堂々と取りにこいや!
 そこで咲ははたと、かりんとうは母も好きで、独り占めするくらい食べてたということを思い出します。
 …独り占めて…。
 そこで二人は、お菓子を作ることを思いつきます。
 おいおい、気を付けねーと、気づいたら白髪頭の魚が死んだような目をした男が、上り込んでケーキ
作ってたりするぞ!

 一方龍馬。
 勝さんに、殺された佐久間はニセモノだ、なんとか重体で生きながらえてるらしい、と書かれている
書簡を持ってきたらしいんだけど、勝が読んでるそばからその内容をベラベラしゃべるんで、「なんでテメェ
先に読んでんだよ!」と突っ込まれてたの面白かった。
 龍馬伝の勝先生、この人でもよかったなぁ。
 龍馬相手にすごい突っ込みをやらかしてくれそうだ。
 ひとつ間を置いて「え、なんで!?」とか。
 ともあれ、龍馬は、助けられるのは仁だけじゃー!てことで呼びたいらしいですね。

 そんなことを知らない仁らは、ドーナツを作っておりました。
 脚気の特効薬と聞いて驚く一同。
 そりゃそうでしょうね。この時代治らないとされていたものが、こんな食べ物で治る、なんて聞かされたら。
 今の時代で言えば「これを食べればガンは治る!」てなもんでしょうか。
 そういうわけで一同、お菓子作りが始まるんだけど、山田がまだタネの時点でつまみ食いしてて、佐分利に
チョー突っ込まれてるのメチャクチャ笑った。
 揚げている仁に咲は、未来では男性も厨、つまり台所で料理をするのですか?と聞きます。
 当たり前です咲さん!今の時代、「あなた(女性)作る人、僕(男性)食べる人」なんてCMやったら、
メーカーの電話が一日中鳴り響くような恐ろしい事態になるんですよ!(実話)
 仁は、まあやらされたことはありましたが、みたいなこと言うけど、それで咲は仁が気にしていた写真の
相手、未来のことを思い出すんですね。
 野風を助けることを選んだために、写真に写っていた未来は消え、写真までも消えてしまった。
 ただ私は、未来が変わってしまったにしても、未来(ややこしい)はどこかで生まれてくるのではないか、と
思いますけどね。

 一方その野風さんですが、長屋追い出されていました。
 男どもが浮つくからだとさ。
 気の毒ですねぇ。
 外に出ると、龍馬がお土産の簪置いていってて、こいつはこいつなりに粋なことするなぁと思いました。
 あの顔で!これか!(失礼だろ)

 さてドーナツできましたよー!
 ここでミスタードーナツがスポンサー入ってたら最高だったんですが、さすがにそれはありません
でした。チッ。
 皆は出来栄えに満足です。
 …カステラはあんなに大失敗したのにねぇ、内蔵太さん。
 あとは、これをどうやって渡すか、なのですが。
 恭太郎がやってきて、自分も一枚かませて欲しい、と言ってきます。
 それで考えたのが、喜市の働いている店で新製品を出すので試食してくれと持っていく
手でした。
 でも、一口だけ食べて、栄は下げさせてしまうんですね。
 帰り道喜市は、ここら辺でかーちゃんが斬られたんだよなぁ、と草むらで、仁のトラウマを
えぐるような発言をします。
 気持ちはわかるが喜市気づいて!君もつらいがグサグサ発言が胸に刺さってる人が後ろにいる!
 喜市は、もう見送るのは嫌だから、食べてくれるまで毎日持っていく、と頼もしいことを
言ってくれたのでありました。

 その帰り道。
 仁、いきなりピストルを突き付けられます。
 龍馬かよ!普通にこいよ!
 つーかなんでお前が今度はホールドアップしてんだよ!
 と思ったら、お手上げなんじゃ、と言いたかったらしい。
 …笑っといて泣くな!こっちが泣きたい気分だ!

 ここから彼が語ったの池田屋騒動と龍馬の関係は龍馬伝第3期を見ていくただくとして(コラコラ)、
龍馬は、佐久間を治療して欲しい、と頼みます。
 仁、「佐久間先生…」と意味深につぶやいて、「というのは?」
 龍馬がコケたがな!ズコー!ってなったがな!
 結構有名な人ですよ、仁先生!

 龍馬は、佐久間は河原に首をさらされた、と言います。
 …龍馬さん、そういう、首と胴が離れちゃった方の治療は現代医学でも不可能なんですが。
 まあ、それはニセのクビだとちゃんと説明したからいいけども。
 瀕死の重傷だから、とにかく早くきて欲しいというわけですね。
 でもこの時代、行くにしても何日もかかるから、それまで持つかどうかってのもあると思うけど。
 
 簡単に言うと佐久間ってのは開国派の一人で、この時代、吉田松陰と同じく、世の中を広い目で
とらえていた人でもあります。ただし、傲慢で自信家であったために、松陰先生と違ってあまり
人徳はなかったと言いますか…。
 有名なのは、暗殺した河上彦斎が「初めて人を斬った感覚がした」と、佐久間の偉大さに驚き、
暗殺を辞めたってな話ですかね。ちなみに大河ドラマ「新撰組!」ではえらく人のいいおっさんと
して描かれてました。(石坂さんが好演)龍馬伝では出番なかったような…。

 さて、龍馬から京にきてほしいと言われた仁は、今は栄のことがあるからここを動くわけには
いかない、と言いますが、咲が、自分がいるし、いざとなったら口をこじ開けてでも食わせる、と
頼もしいことを言ってくれます。つーか咲さんなら普通にしそうだ。
 でも仁は、佐久間はすごい影響力ある人だから、自分が手を出して歴史を変えたりしてもいい
もんだろうか、とそっちの方でも悩んでいたらしいです。
 何をいまさらここまで歴史変えといて…。
 咲はそんな仁に、「先生は医者でしょう。黙ってみているだけ、というのは医者として違うのでは
ないですか」と、先日自分が言われたことをそのまま返します。
 これはよかったですね。
 それで仁は決意して、持っていくものリストを作って準備するのですが。
 ペニシリンに関しては、乾燥させて持っていくらしい。
 すごいですねー。

 栄の方は、また同じもの、という感じでほとんどドーナツに手を付けなくなってました。
 私はこれ、原作のエピソードの方が好きだったなぁ。手を変え品を変えって感じでいろんな
お菓子作って持っていくやつ。
 で、たまらず栄が食べるようになるみたいなの。
 ま、こっちはこっちで栄と喜市とのエピソード入れるためにこうしてるんでしょう。

 えーと。
 まだ出発してない仁ら。
 …いつになったら出るのよ。待ってる間に死ぬぞ佐久間。
 そういうわけでやっとこさ出発です。
 蒸気船に乗って行ってるんだけど、皆気分悪くなって吐いてるの笑える。まあ揺れたでしょう
からなぁ。
 勝先生なんか船酔いすごくて、乗ってる間はずーっとこもりきりだったそうですけども。

 仁は龍馬に、佐久間を襲ったのは誰か、と尋ねます。
 龍馬は、天誅を行っている攘夷志士の仕業に見せかけた、身内の犯行だろうって言うん
ですね。要するに佐久間がウザくなったから、ついでに敵の仕業に見せかけちゃおう、ってな
わけですか。
 龍馬は、この国は兄弟げんかばっかじゃーと言ってます。
 海の向こうにはもっと敵がいる、と。
 あ、その辺は龍馬伝で見てきたので結構です。(ひどい)
 仁は、この後龍馬は国を一つにまとめるべく奔走し、明治を見ずに死ぬんだ…と思い、自分に
龍馬を助けることが出来るだろうか、と考えます。
 神はそれを自分に許すだろうか、と。
 やってみなきゃわからんでしょう。何のためにこの時代に来たかわからないのだから。
 今までの流れでわかったように、仁に変えられる歴史と変えられない歴史があるのはハッキリ
しているわけだから、今自分にできることをしていけばいいんじゃないですかね。

 そうして船は大坂、中之島へ。テロップで大阪と出てましたが、この時代はホントは大坂です。
(現代の場所という意味なんでしょうが)
 そこには長州の連中がいて、薩摩にしてやられたものだからイライラしている、と説明して
くれる龍馬。
 そこも龍馬伝で(黙れ)。

 通り抜けようとした仁らですが、長州軍にイチャモンつけられるんですね。
 それを止めたのは、長州軍を仕切っている久坂でした。
 彼は以前仁とかかわっていたので、その借りを返す形でこの場を通してくれたみたいですね。
 あ、ペニシリン見せてもらった人か。
 この後久坂は龍馬に「お前は間違えるなよ」とセリフをはいて死亡フラグを立ててます。
 この後久坂率いる長州軍は、帝をトップに据えて幕府軍と戦おうとして失敗、久坂らは戦死という
流れになります。(蛤御門の変)
 
 佐久間のところについた仁、彼の胸にある守り袋に気づきます。
 が、ともかく治療をということなのですが、もう手が付けられない状態で、この状態で生きている
のが奇跡、というようなとこまで進んでました。
 よーし、朝田を呼んでこい!(ムチャ言うな)
 仁は、さっき気になった守り袋を調べるのですが、それは今でいう伸縮自在の包帯ネットであり、
この時代に作ることは不可能、自分で作ったなら怪物だし、どっかで手に入れたものであれば、
この人は未来から来た人だ、と考えます。
 そして、話が聞いてみたい、と。

 さてさて。
 その頃蛤御門の変が今まさに勃発しておりました。
 龍馬は久坂を探して奔走してるけど、当たり前ですが長州軍に相手にされていません。
 それで彼は兵士の格好をして大胆にも乗り込んでいくわけですね。
 こっちの龍馬もムチャすんなぁー。
 で、弥太郎はいつ出てきますか?(出ません)

 仁の方は佐久間が心停止したと聞いてあわてて治療行うんですが。
 よーし、朝田か速水を(呼べません!)
 ここで死んだらエピソード台無しですから、蘇生した佐久間はなんと奇跡的に意識を取り戻します。
 そして仁と話をしようとするんですね。
 皆に「外せ」という佐久間。…点滴を?(席をだよ!)


 屋敷内で、帝を連れ出すことを断られた久坂はそこで自害しようとしているのですが、間一髪
龍馬が入ってきます。
 久坂は、自分は国を一つにしたかっただけだが、この国の連中にはその考えはない、と
いうことを話します。
 要するにみんなが見る方向がバラバラってことですよね。
 久坂は本当にこの国をまとめるために、帝を連れ出すなりなんなりして、大きな力で押さえつけて
まず皆に話を聞かせようと思っていたかもしれません。
 けど、他の長州の偉い人たちは、自分らが帝を奉って幕府を朝敵としてやれ、これで自分らが
トップだ、くらいの考えしかなかったんでしょう。
 衝撃を受ける龍馬。
 そこに、火がくる、と兵士が告げてきます。
 このすきに久坂は龍馬を外にけりだし、自分は中で自害。
 なんか悲しい最後ですねぇ。
 龍馬に久坂は、お前は間違えるな、と言います。
 こっちの龍馬はこれで、国を一つにまとめようと決意した、ってとこですかね。

 さてこの火事ですが、大変な被害になりまして、「元治の大火」と言われています。
 この後仁も遭遇することになりますが、相当な面積が焼けたみたいですね。一条通から七条くらいまで
らしいです。
 この被害で京は壊滅的なダメージを受けたといっても過言ではないです。天皇が東京へ移動された
原因でもあります。だから京都の人は、天皇は一時的に東京へ行かれただけ、と今でもおっしゃる。
(余談ですが、京都の言葉を「京都弁」と言わず「京言葉」というのは、京都にとってはここが首都という
考え方から。京都で「京都弁」と言うと面と向かっては怒られなくても多分、イケズされると思います。)
 
 そんな火が迫っているとは知らない仁は佐久間と話をしていました。
 佐久間は自分が10歳のころ、木から落ちて未来にいった話をします。
 病院で治療してもらって、いろいろな知識を学んだらしい。
 バカだねその時に歴史を学んでおけば預言者になれたのに。
 んで、また階段落ちやらかして戻ってきたようです。
 佐久間は佐久間なりに、見た未来に近づけようと努力したけれど、それが結果的に、邪魔者
扱いされる原因になってしまったということなんでしょうね。
 佐久間は自分には点滴は作れない、お前には知識がある、この国を救うこともできる、と言います。
 仁は逆に、それは許されることだろうかと問いかけるわけです。
 佐久間は、救うことこそが神の意識とは思わないのか、と言う。
 この後、つべこべ言わず救え!言ったのはよかったですね。
 ああ、佐久間さん会話面倒くさくなったんだろうな、っていう。(火が回ってきて時間なくなったからです!)
 自分のことはもういいから道具を抱えて逃げろ、と言った後佐久間は、お守りを仁に投げて、お前の
やったことが神の意に沿わぬことだったら神はそれを取り消す、神はそんなに甘くないぞ、と言って
「救え、心のままに」と伝えたのでありました。

 仁は外に出て、京の街が火に焼かれていることに呆然とします。
 当時確か長州がやったと言われてたんだっけ。
 幕府軍がやったんですけどね。
 すっごい燃え広がり方して3日間燃えたらしいです。
 ちなみにこの時本能寺も燃えたとのこと。
 信長の道連れにされ今回の火にさらされ、本能寺擬人化したら「どんだけ巻き込まれんねん、うち!」
くらいは言ったと思います。

 仁は、避難してきた人たちの治療に当たろうとするけども山田は、薬も少ないしそんなに助けられない、
我も我もときますよと言う。
 でも仁は、出来ることはしたい、というのでした。
 そういうわけで近くの工場みたいなとこを借りてけが人運び込んで治療するわけですが。
 そこに龍馬が、一人生きていた長州兵士を連れてくるんですね。撃たれてるらしい。
 けれど、長州藩のせいでこんなことに、と町民たちから文句が出るわけです。
 それを受けて兵士は出て行こうとするけども、龍馬は、お前に心残りはないんか、と必死で止める。
 一つある、という兵士。
 そうだな、ニコガクを甲子園に連れていかないとな!御子柴もいるしな!川藤先生!
(いきなり現代ものになるからやめて!)
 そういうわけで仁らは彼を思いとどまらせ、弾を摘出します。
 この直後新撰組が来るんだけど、うまいこと龍馬が発砲して、「弾だけに弾がタマタマ出た」と
一気に凍えるようなダジャレかまして逃げてくんですね。目を引き付けてくれたらしい。
 でもそのダジャレはどうかと思うぜよ!

 負傷した兵士、東にあれは誰、と聞かれた仁は、龍馬の名を知らせます。
 
 さて、治療してるのはいいとして、ペニシリンが足りなくなってきました。
 江戸に早馬出してペニシリン取りに…ってそんな金はないか。
 そんな中、最後のペニシリンのビンを受け取っていた山田は、仁が新撰組に連れて
いかれるのを目撃します。
 なんか治してほしい患者がいるらしい。
 それはいいけど出てきた近藤さんちっさ!威厳もなにもねぇよ!
 せめてヒゲたくわえて「お妙さーん!」くらいは言えよ!(それ別の近藤さん!)
 こっちの新撰組は、無頼者みたいな感じでいくようですね。
 おーい、龍馬伝の近藤貸してやれよ。(あの近藤はなかなか良かった)

 無理やり連れてこられた仁、いきなり放り出されています。
 上の人の命令だからつーて連れてこられた上に放り出されたら医者やっとれんわ!
 ともかく、そこに一人の男が寝ていたわけですが、名を聞いて仁、ビビります。
 その人こそかの有名な!あの!西郷どんこと鬼神マドマーゼル西郷!
(うん、それ銀魂いっちゃったね!その西郷、特盛の方だね!)
 …えー、西郷隆盛でした。
 仁は、先日の戦いで火まで放つ必要あったんですか、といきなり空気読めないこと
言って怒られてますが、いきり立つ方も立つ方だ。連れてきておいて。
 西郷を診察して、虫垂炎と判断した仁、それを言いますが、手術すればと言った途端
またいきり立つ薩摩軍。刀抜いて、長州の刺客だろと言ってます。
 いきなり連れてきておいて刺客も何もないだろ。
 お前らはあれですか、会話のキャッチボールできない人ですか、飛んできたボールを
いつもフルスイングですか、コノヤロー。
 そこに西郷が、無礼したらいかん、と割って入ります。
 でも、腹を切るのはアレだから帰ってちょ、と。
 それで仁も、無理やり連れてこられたわけですから帰ろうとするのですが。
 佐久間の言葉を思い出し、「俺に腹を切らせろ」と言います。
 つーかあんた言葉が悪いよ。
 腹を切る=切腹に聞こえちゃうんだから、腹の一部に穴をあけてって説明してやれよ!
(それでも怖いだろ!)
 
 仁は言います。
 あんたたちが、焼け出された人達を「どうなっても構わない人間」と言い捨てたように、
自分にとってもあんた達はそういう人間だ。
 でも今ここで西郷を皆殺しにすれば、自分も同じになる、と。
 命を差別するものになる、と。
 かっこいいですねー。
 で、かっこいいこと言った割に土下座。
 そこはおめー、「トウッ!」とか言って一旦飛び上がってからスライディングしつつ土下座と
いう、華麗なる土下座を見せて欲しかった!(天井低いから頭ぶつけるがな←そういう問題ではない)
 西郷は仁の頼みを受け入れ、自分が助からなかったとしても、仁に手出ししてはならない、
と申し渡します。
 
 さあ歴史の立役者を前に腹を据えた仁。
 道具を用意してもらうのですが。
 山田は、ペニシリンが必要であると書かれていたことに対して、これが最後である、と
困ってんだけど、それでも仁が言うのならば、と持ち出します。
 このシーンさらっと書かれてるけど、山田の決意もとても大変なものだったと思いますよ。
もう5秒ほどでいいから、山田のためらいをクローズアップして欲しかったな。

 仁は準備をしながらも、自分がオペを失敗したら歴史が変わるだろうか、その前に、
自分がここにいなければ、西郷は病気にならなかったのでは?とも考えます。
 神が仕組んだことだろうか、と。
 でもそうこう考えても仕方ないから、目の前の問題解決してけよ、とは思いますよ。
 考えてたってそれは誰にもわからない、わからないからできることをやんなさいや、仁先生。

 手術が始まりまして、立ち会ってる薩摩の人間がウヘェーって顔してます。
 あとここ、やたらリアルなんだけど、これいるかな。
 手術シーンは軽くでいいような気がしますけどね。
 ところがここにいきなり長州軍の刺客登場。薩摩の人間じゃないけどなんでこんなノーガードで
中に入れてんだよ!警備どうしたコラァ!
 仁はあわててアルコールをぶっかけるんだけど、運悪くそれにロウソクの火が燃え移って、
パニックになったところを刺客は切られるんですね。
 一人の患者を救おうとしている目の前で、命を狙ってやってきたとはいえ、一人の命が失われた、
何とも皮肉なことだと思います。
 呆然としている仁を山田がひっぱたいて現実に戻すのもよかった。
 そういうわけでオペは終りました。
 この後西郷になんのフォローもないんかい!(来週かな?)
 仁は、刺客の遺体に手を合わせて元の、焼け出された人を治療していたとこに戻ります。
 龍馬がいていろいろ手伝ってました。
 ちなみに東は仲間がきて連れ出していったらしいです。
 そんな中仁は、懸命に治療していた子供が手当のかいなく息を引き取ったことを知ります。
 ペニシリンを使い切ってしまっていたからですね。
 山田が仁に、西郷のオペに持ってきたのが最後のものだ、というのを言わなかったのが
理由でしょうが、それは山田も覚悟して黙ってたんだと思います。

 それから数日間、たくさんの人がなすすべもなく死んでいきました。
 すっかり気落ちした仁。
 でも、治療を受けて助かった人もいると思うし、何もしないで見ているよりは良かったと思う
けど、なかなかそうも割り切れないですよね。
 そんな彼に龍馬は、久坂の辞世の句を見せます。
 故郷を思う自分の声は誰にも届かなかった、という内容に、龍馬は久坂の最後の声を自分は
聞いた、と言う。
 死んだ者に報いる方法は一つしかない、また生まれてきたいと思える国にすることだ、と。
 こっから国を変えていく龍馬が生まれたんですね。
 そんな龍馬に仁は、志半ばで龍馬が死を迎える、それを止めるために自分は来たのかも
しれない、と思い、決意して龍馬に「国を一つにするためにあなたはこれから走り回ります」と
告げます。
 その先を告げようとしたところで!
 おおっと、神様からの盛大なツッコミが入った!
 突然の頭痛にうずくまる仁。
 これは立ち直れない!かなり強烈に効いたものと思われます。
 日曜劇場「JIN -仁-」ご声援ありがとうございました。(まだ第1話ー!)

 この後、咲のとこに戻ってきたら、栄が死んでいた、という展開があるのですが、
夢落ちなわけで、気になった仁は目が覚めて江戸についた後、走って橘家へ。
 …かご使った方が早くね?
 ともかく、屋敷に駆け込んで栄の部屋をババーン!と開けると、栄いなくて、むしろ
いなくてよかったというか、着替え途中とかだったらどうするつもりだと思うのですが、
夢の通りに死んでしまったのか、とがっくりする彼の後ろから、元気になった栄が現れます。
 栄は、あんこの乗ったアンドーナツ考えたのが喜市ではなく仁らだと、「とっくに!まるっと!
お見通しだ!」と言いました。
 咲の味がしたらしい。
 最初は栄も、意地でも食べるかと思っていたけれど、喜市か毎日足を運んでくれて申し訳
なく思ったらしく、正直に、自分はもう生きる望みがない、生きていたくないと言ったのだそうです。
 けれどもそんな栄に喜市は、自分も母親が死んだ時に、コロリで死ねばよかったのにと思った
と伝えます。
 でも、生きていたらいいことがいっぱいあったという。
 栄は、自分は喜市のように若くない、と言うけれども、喜市は、仁が来てかわったことが
いっぱいあると言います。
 ペニシリンが出来て、治る病が増えた。
 そして、脚気に作るお菓子を作ることもできた。
 こいつ…ここでいきなりネタ晴らししやがった!
 喜市、てめぇ。

 仁が来て江戸は変わった、これからも変わる、咲のことを今は笑う人もいるかも知れない
けれど、きっと初めての女医さんになれる。
 栄が笑える日はきっと来る、神は乗り越えられる試練しか与えない、喜市は一生懸命
そういいます。
 この、「神は乗り越えられる試練しか与えない」という言葉、第1期から繰り返し使われて
きたけれど、こうして今の状況になってみると、なんだか言われるべくして言われてきた
言葉のように思えますね。不思議ですね。

 喜市は、死んだら笑えない、生きてなければ笑えないと言って栄を励まします。
 こうして栄は改めて感謝し、ドーナツを食べることにしたらしいです。
 障子開けて、いただきますねと言って食べる栄のエピソードはよかったなぁ。
 …ってか茶がないと、のどに詰まりますよ…。
 口の中パッサパサになるし。恭太郎、茶ァ!

 私はあの子に救われました、という栄。
 仁も、私もです、と答えます。
 …足を?(心だよ!)
 で、恭太郎、咲は治ったことは知ってるけどまだ会ってないんですよ、と言ってるとこに
咲登場です。
 おいおい、ドーナツ取り落したがな!しっかり包んでたはずじゃなかったのか!散らばってんぞ!

 帰ろうとする咲に栄は厳しい言葉を投げかけるんですね。
 戦のような人生を歩むことを決意したのは自分自身なのだから、勝ちなさい、と。
 これから同じ生き方を生きる女性のために道を開きなさい、私はここで見ています。
 くじけることは許しませんよ、と。

 ここ、栄は厳しい口調ながらも口元が微笑んでいて、これはさすがの演技なんだけど、咲の
方はこういっちゃ失礼ですが、やっぱ演技まだまだですのー。これじゃ単に泣くのを我慢して
いるだけで、そこにある、母との和解というか、新たな決意の気持ちが伝わってこない。
 所詮ドラマといえばそこまでですが、ちょっともったいないシーンだと思いました。

 仁はいつもの草むらで、神が許した行為、許さなかった行為、どこに違いがあるか
わからない、と考えを巡らせていました。
 でも、この手を止めると何も変わらない、と。
 そこで佐久間のお守り袋を取り出していると、中に何かが入っているのに気づく。
 それは10円玉でした。平成22年のやつ。
 ああ、2010年の未来にいってきたといってたもんね、佐久間。
 ただ、以前のドラマで仁が拾ったのも平成22年のでしたね。
 そこに何かキーワードがあるのでしょうか?
 咲はこないだ落ちてたものでは、というけど、仁は違うと言います。
 落ちてたのを佐久間が拾ってお守りに…違うかな。
 まあともかく、なんで10円なんでしょうね。100円でもいいと思うけど。(どうでもいいよ)

 ともかく仁は、江戸の町を脚気から救おうと決意し、あんドーナツを本格的に売り出します。
 ところがそれはやがて、仁を新たな、そして大きな災いへと巻き込んでいくのでありました。

 来週の話は私はあまり原作では好きではないエピソードなんですね。
 マジに仁がピンチに陥るんで。
 早めに解決お願いします。(誰に行ってんだ)
 あとまたホルマリンがちょっとずつ近づいてくるED、何とかならんのですか…。


※江戸時代上方のお話※
 江戸時代、火事が多く10年で元が取れるような安普請の家がほとんどだった江戸の
町長屋に比べて、大坂は極端な人家の密集もなく、大火も頻繁にはなかったため、屋根が
本瓦葺であった。(江戸では瓦はぜいたく品とされていた)
 特に堺などでは、「堺の建て倒れ」と言われるほど、豪華絢爛なものが多かった。
 しかし時代の流れに伴い、本瓦葺から簡略葺にとってかわられ、「京普請」と呼ばれるものに
なった。
 仁ももう少し早くきていたら、京の街にある簡略葺の建物が見られたかも?



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→JIN -仁-