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JIN -仁-

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最終話(11/06/26)

 仁の頭痛がまさか本当に、頭の中に腫瘍ができているからだとは思わず、歴史の
修正力とかずーっと思っていましたよ…。確かに腫瘍がないと、シーズン1の最初には
つながっていかんわな…。うーむ。

 野風は、咲が仁に気持ちを伝えていないことを心配していますが、咲は、仁が自分たちに
技術を伝えようとしてくれている、それだけで十分ですと言います。
 一方恭太郎の方は、勝からフランス留学を推薦されていました。
 龍馬は悔やんでも帰ってこないんだから前を向け、と言うんですね。
 仁からも言われていたと思うけど、まだこの時の恭太郎はそういわれても、自分で自分を
許すことができなかったんじゃないでしょうか。
 さらに、その頃江戸の街では、彰義隊(旧幕府軍側)が結成されており、西郷はそれについて
勝にクギをさしています。

 松本先生は、会津若松に行くつもりと言いました。
 最期まで徳川らと運命を共にするということなんでしょうね。
 で、仁に後を任せるのだけど、その時に何かあった時には、医学所を指揮して欲しいという。
 仁は、自分が一番間違った行動をしてしまいそうなんですが、というけれど、松本はその間違いを
指図して欲しいと。
 なんていうのかな、自分たちにはできない、その時できる最善の方法を仁が選べることを知って
いるからこそ、松本は託したんじゃないかなと思うのですが。
 それを聞いた親分も、ずいぶん粋だねぇとほめます。
 自分も松本もしがらみが多いから、仁が向いてるのは確かだろう、みたいな。
 その帰り道仁は、官軍に嫌がらせをしている彰義隊の姿を見る。
 要するに、官軍のマークを引っぺがして逃げていくのですが、それがなんか学校帰りにクラスメイトを
いじめているガキ大将にしか見えないわけなのですが。
 …人間てのぁいつの時代もやってることは同じか…。
 幕末から明治にかけて確か反乱がおきたはず、とメチャクチャ曖昧な記憶を掘り起こす仁先生。
 はい現役学生の皆さん!
 いつタイムスリップしてもいいように、歴史は勉強しておきましょうね!今までの漫画の例だと
海外に飛ばされた人もいます!日本史だけでなく世界史の勉強もしましょう!
(そんなに簡単にタイムスリップしてたまるか)

 江戸時代が終わる、そして多分俺も終わっていくのだろう、としみじみする仁先生。
 先生鋭い!
 今日がドラマ最終回です!(そういう意味ではなく)

 仁の具合はいよいよ悪くなり、食器を取り落す始末。
 拾え仁先生!3秒以内ならセーフ!
 咲が、この食器は生きていたかもしれませんね、とナイスフォローです。
 その姿が野風に見えたとかいう仁。
 ガンのせいで幻覚が見えてるとか言ってますが何気に失礼なこと言ってるような気もします。
 無理に笑わないで下さいという咲に、この時代の人は笑うのが上手だから見習いたいという仁。
 たまらず咲は、元の世に戻る方法はないのですかと言うけれど、そんなに行ったり来たり
出来たらもうやってます、と返す仁。
 いやそんな簡単にタイムスリップできたらこれ、別のドラマになっちゃうからね?
 歴史の今昔をさまよって歴史を修正したりしなかったりするようなタイムボカンになっちゃうからね?
 さりげなく、未来に戻れるならここにない薬をとって戻ってきたり出来る、と伏線をばらす仁先生。
 気づいて仁先生!咲の顔が般若みたいになってる!伏線ばらされたからってそんなに
怒らなくても!←違。

 つーか仁も、出来ることをして笑っていたいというのはわかるけど、ニヨニヨしすぎだろ。

 恭太郎の方は、彰義隊メンバーから、上野で待つと言われてました。
 死にたきゃ自分だけで死ねよ。人を無理に引き込むな。武士らしくねぇな。
 仁は、自分が死んで役に立てることは、と考え、もし自分が死んだら解剖して、実際の脳の仕組みを
見て欲しいという。
 当然メンバーは驚きます。
 でも、それが仁にできる最後のことだと言われて、引き受けるわけです。
 つーか確か古代のエジプトでも、ミイラを作るためにそういう、死者の内部を調べることはしていた
はず…だと思うけどかなり昔に読んだ本の知識なのでちょっと自信ないな。
 一生懸命笑顔練習してた咲が真っ先に「はい!」っていうのがよかったです。

 というわけで仁は、脳のガンについて説明始めました。
 佐分利が、普通の頭痛とどう違うんですかと聞いてきて、説明しようとするけど、CTスキャンないん
だよなーと、江戸滞在6年目にして気づく仁先生。遅すぎです。
 仁は勝に会い、恭太郎にフランス留学を勧めたが、あまり良い返事が得られてないことを聞きます。
 で、明日恭太郎に会ってみると言う。
 ちゃんと一度話したい、と。

 恭太郎は栄さんとご飯食べてるのだけど、揚げ出し豆腐だけは咲の方が上とか言って、栄ににらまれて
います。目が怖い!咲の睨みが怖いのは親ゆずりか!
 咲をそろそろ許してはどうですか、と死亡フラグ立てはじめる恭太郎。
 栄は、自分は許さないとは言ってない、咲が戻ってこないだけというけれども、そんな彼女に恭太郎は
咲も気にしてるから、栄が許すと言わないと帰ってこないと思いますよ、と言う。
 さて、死亡フラグが立ったのは誰でしょう?

 その夜、恭太郎はある決意をしていました。

 朝になり仁と咲、佐分利は橘の屋敷に来るのですが、そこには呆然と立つ栄の姿が。
 恭太郎は一足先に、彰義隊のところにいってしまったのでありました。
 残した手紙には、生きる価値のあった龍馬を死に追いやってしまったこと、先生らは責めることも
せず、前を向けといってくれたものの、自分が許せないでいること、一つだけ誇れることは、最後まで
徳川家臣として忠節を尽くすことだと書かれてました。
 本当にどうして「もののふ」ってのぁ、こう不器用で、まっつぐなんでしょうなぁ。

 咲は思わず追いかけて行こうとするのだけど、栄が止めるんですね。
 お前まで行かないでおくれ、と。
 栄さんの気持ちは痛いほどよくわかります。
 でも咲は、兄とともに戻ってくる、と走っていくのでありました。
 いやだから、危ないから行くなっつー話なんですけども…。
 気を利かせて佐分利が咲を追っていってくれました。
 栄は、「恥をさらそうが、生きることこそ是、これからはそういう世界が来るのですか、
今まで自分たちが信じて生きてきたことは間違いだったのか」と言います。
 そんな彼女に仁は言います。
「恭太郎さんは一つ間違っています、誇るべきことは…」と。
 何でしょうね。

 武士は華々しく散ってこそみたいな考え方もあるでしょうが、まあ生きることを恥と思うか
出来ることを模索していくと思うかですね。
 私はやっぱり現代人ですから、死んでこそ潔し、とは思わないです。

 仁は戻ってきて、彰義隊と官軍の戦いに供えて出張所の用意です。
 医学所にも声をかけてもらいます。
 咲の方は佐分利が止めるのも聞かず、ずんずん戦いの場に入っていって撃たれました。
 …そりゃそうなるわ!!!!
 人の迷惑顧みず前線行き過ぎなんじゃ!
 恭太郎が駆けつけてきて心配しつつも早く帰れというんだけど、咲は、自分は今まで
兄の気持ちを考えずにいた、恩返しがしたいから戻ってくださいと言うのですね。
 で、そんな兄妹のしみじみしたやりとりに対して佐分利が、「死ぬなら仁に断ってから
死んでください!助けてもらった命ですが捨てていいですかって!」と怒るわけです。
 …しみじみしたシーンぶち壊しだけど佐分利の言うことも説得力あると思うのでドロー!(何がだ)
 そういうわけで恭太郎は咲を背負って戦場を離れます。
 私もそれがいいと思う。
 
 仁の方は勝から、医学所呼んだら困る、彰義隊は幕府公認ということになるじゃん!みたいな
文句言われてました。
 江戸っ子なら黙って責任は俺が取るくらい言いなさいや、勝センセ。
 犬けしかけるぞテメェ。(やめてあげて!)

 そこに多紀がやってきまして、銃創の手当は出来ないけど、役に立たないわけでもない
はずだというのですね。かっけー。
 福田にも、「指図せよ」と。指示仰ぐわりに偉そうだな。(偉いんだよ!)
 ここは多紀に一本取られた形ですね。
 勝が「バカ医者が」とニコニコしながら言ってたのが面白かったです。
 腹くくったですね、勝センセも。
 そこに佐分利があわてて駆けつけてきて、咲がケガしたことを知らされるのです。
 咲は人出が足りないから自分で手当てすると言いますが、出来るわけねぇよ!
 仁は手が震えてできないので佐分利が摘出手術をやりました。
 まあその方がいいと思います。

 そんな仁にまた龍馬が、口八丁手八丁ぜよ、手が動かなければ口を動かせばいい、と
語りかけてきます。
 どうでもいいですがナレーションに割り込まないで下さい!
 それで仁は医者たちに指導して回ります。
 その光景を見ながら咲は、夢を見ているようだというんですね。
 いろんな分野の医者が協力しあってる、こんな日がくるとは思わなかったと。
 まあ現代で言うスタットコールみたいもんだけど、この時代にはあり得なかったでしょうからね。
 現代の常識がこの時代の常識にもなってくれれば、そんな喜ばしいことはないでしょう。
 それを聞いていた恭太郎も気づいたかもしれません。
 同じ日本人同士いがみ合うことの無意味さを。

 恭太郎は仁に、実は自分二度も遺書を書きました、こんな格好つかない男もいないですね、
と言うけど、仁は、初めて会った時恭太郎は、橘家を守るため、ここで死ぬわけにはいかないと
言った、と伝える。
 あなたが守ってきたのは徳川じゃない、橘の家です、と。
 それで彰義隊の人が恭太郎に戻るぞと言うけど、自分の誇りはここで死ぬことじゃない、
水を運ぶことと京太郎は突っぱねるんですね。
 おっさん、腰抜けがと言うけど、ここで傷ついた兵士らの治療手助けしてもいーじゃんいーじゃんスゲーじゃん。
(電王じゃないんだから)
 仁はそんな姿を見ながら、捨てに行く命をひたすら拾い続けていることに対して、意味のない
治療をしていることは皆わかっていただろうと考える。でも誰一人やめようとは言い出さなかった、
それが医者の誇りだからと。
 確かに、治れば戦場に出ていく兵士を治療するのって、医者の中ではすごく矛盾したことだと
思います。それでも黙々と治療に当たるのは、助けられるのが医者だからという誇りなんでしょう。
すごいですね。

 ところが咲の方ですが、どうも傷が悪化してる様子。
 それを彼女は誰にも言いませんでした。
 おい、緑のネバネバてこいつ、イマジンになるんじゃないのか!?

 勝は恭太郎を呼び出して、龍馬の手紙を読ませていました。
 仁の言った言葉が、龍馬と重なったんじゃないかってことですね。
 皆が手を取り合い、新しい時代を作っていくということ。
 まあ恭太郎もこれでやっと、本当に前を向いていけるんじゃないでしょうか。

 仁の方は症状がヤバイことになっていて、佐分利心配するのですがここで龍馬がまた
ナレーションに乱入だ!
 頭の中に語りかけてくる龍馬。
 どうも、話しかけるたびに頭痛が起きるらしいです。
 迷惑な奴だな!
 佐分利、それを幻聴でっか!?と言いました。
 おめーのツッコミも容赦ねーな!
 どうにもならない症状だという仁に佐分利は、自分はどうしてこんなに藪なんでしょう、と
責めるわけです。一番助けたい人には何もできない、死なないで下さい、と。
 その結果は約1時間後に!(コラ)
 仁はそんな佐分利をすごい医者になると言う。
 自分が藪と気づいたのは6年前ですと。(タイムスリップしてきた頃)
 それに比べたら佐分利さんは早いです、と。
 仁先生、頭痛で苦しんでいるところ申し訳ないですが、それほめているようであまりほめてないです。
 ところがここでなんとここで咲も倒れてしまう。
 おおっと、主人公がダブルでピンチだ!
 こういう時こそ辰馬の出番ぜよー!アーッハッハッハッハ!(帰れよ)
 つーか咲の体をゆすってるお医者さん!そこ思い切りケガの箇所だから!そこゆすっちゃ
ダメだから!

 仁がケガを見てみると、ものすごいことになってんですね。
 緑膿菌らしい。
 うわぁ…これは面倒なことになりましたね。
 撃たれて斜面で泥まみれになったのがよくなかったのかも。
 ペニシリンも効かない。
 自然回復の可能性がある、と仁は言うのですが…。
 ともかく咲を休ませる仁。
 しかしそれからも咲の容態は進展せず、敗血症の危険性が出てきました。
 仁はホスミシンでもあれば…と考える。

 山田は咲の危機を橘家に知らせに行くのですが。
 栄がここでも会わない、とキッパリ言うんですね。
 約束通り自分の足で戻ってこなければ認めないと。
 恭太郎は自分のせいで撃たれたので、どうか会って欲しいというけど、栄は、私が行けば
咲は自分が死ぬかも知れないと悟る、生きる気力を奪うかも知れないという。
 つまり栄は咲のためを思って、会わないと言ったのです。
 母の愛を感じましたね。
 すごいと思いました。

 咲が目覚めたのですが、夢を見ていたという。
 目が覚めると仁友堂に仁がいなくなっていたので、ああ未来に帰ったのだなと思ったら
目を開けたらここにいたと。
 本当に咲は仁の身を案じて、現代に帰って欲しいと願ってるんでしょうね。
 仁は、彰義隊の人達は案外明るい考えを持っていたのかも知れないという。
 かけがえのないものがなくなるのなら、一緒になくなるのが一番の幸せと思ってたの
かなって、と。
 要するに死なばもろともというわけですか。(例えがちょっとアレだぞ)
 咲はそんな仁に「医者がそのようなことを言ってどうするのですか。…医者がそのようなことを
言ってどうするのですか。」と言います。
 なんで2回言った。
 なんで2回言った。
(大事なことだから二度言いました)

 と、仁は咲を抱きしめながら、あの時…と思い出すのですね、唐突に。
 タイムスリップする直前、包帯の患者が落としたビンに気づいてそれを無意識に白衣の
ポッケに入れて、それから階段を上がって探しにいったらしい。
 つまり、包帯の男はその薬瓶を持ち出そうとしていた、ということですね。
 その薬の名が、ホスミシン。
 仁はその薬を探しに行きます。
 でも「行ってきますね」と言ったセリフが、なんていうか、今生の別れのようなセリフだなぁと
思っていましたが。
 まさか本当にそうなってしまうとは。

 仁は恭太郎や佐分利らに事情を話して薬を探してもらいます。
 6年前なんでとか言ってるけど、それで見つかると思う方もすげぇよ!

 恭太郎が家にズダダダダと戻ってきて、栄とともに必死こいて探してるシーンはなかなか
良かったです。
 …というかこの家にあったなら、掃除してるだろうから見つけてたと思うんですけど。
 仁は自分が最初にたどり着いた草むらあたりにやってきて探します。
 恭太郎も探してくれながら、「自分に言ってやりたい、上野には行くなと」と言うのですが。
 海○蔵!?海○蔵さんのことですか!?

 その時龍馬の声が、戻れと語りかけてくる。
 仁は、患者が収容された時のことを思い出し、入り口と出口は違うと気づきます。
 (この間頭の中の龍馬と会話しているため、恭太郎からは、でかい声で独り言をいう仁の図、
という風なアレな感じに見えています)
 つまり仁は、患者が倒れていた場所に行こうとするんですね。
 この先とカーナビならぬ龍馬ナビが案内してくれるわけですが、そこで官軍の残党狩りと
遭遇、病人だが医者にもらった薬を落としたので探している、とでも言えばよかったんですが
そんな余裕なかったので斬りあいに。
 仁、刀で切られたと思うんですが、割と余裕な感じで走ってました。
 額切られたような気がしたんだけど…。まあいいわ。
 
 野風の方はその頃何も知らずに、アンジュとともに、咲と仁の幸せを願っておりました。

 崖にやってきまして仁、張ってるわけだけども、ここ!?とか言ってると龍馬の声が、
戻るぜよあの世界へと語りかけてくる。
 おめーはナレーションだけやってればいいから気楽かもしれんが、仁は命かかってんだよォ!

 そうしてヨタヨタ駆けつけてきた恭太郎が見たものは。
 落ちていた薬瓶でした。
 とったどー!!!!

 仁の方は現代に戻ってきました。
 この時点でまだ時間かなり残ってたので、どういう運びにするのかなと思ったのですが、
なかなか面白かったです。(ただ一部すごい説明臭いシーンがあったのはどうかなとは思いますが)

 仁は夢を見ました。
 龍馬がそろそろ行くわ、と言って海にザブザブ入っていくのです。
 待って下さい龍馬さん!それは龍馬伝で我らが高杉晋作がやりましたけぇ!

「センセはいつかわしらのことを忘れる。けど悲しまんでいい。
 ずっとわしらはセンセとともにおる。
 見えんでも聞こえんでも、おるぜよ。
 いつの日もセンセとともに」
 この後龍馬が、バーンとゆびでっぼうで撃ってましたけど、それはどちらかというと女の子が
ズッキュンとかやるもんじゃないのか。むさいおっさんにやられても…。
 親指立てるくらいがよかったんじゃないのか。

 そうして仁が目覚めると、現代でありました。
 病室を抜け出して割と冷静に薬を選ぶ仁。
「あの時と同じがいいか」など、腫瘍摘出されたばかりのはずなのに、かなりしっかり
しています。
 つーかあんた、6年のブランクを経て戻ってきたはずなんですが何歳だ。

 あとは昔の仁の動きを見計らいながらチャンスを狙うだけです!
 ええい、どこを見ても仁が入り乱れててややこしい!
 仁は仁に見つかって追いかけられながら、自分も過去に戻るつもりだったのですが、
なんと仁だけ戻ってしまいました。(どっちの仁かわからん!!!!)
 つまり、昔の仁だけ予定通りタイムスリップしてしまって、過去に戻りたいと願う今の仁は
現代に置き去りにされてしまったのです。
 ここで咲さんすいませんと謝ってるから何かと思ったら、タイムスリップできなかったこと
よりも、自分が例のホスミシンを持っていて、過去に送れなかったという意味では、と
思いました。
 自分が何も知らずタイムスリップした時には、その時の患者仁が薬を転がしてくれた
おかげで、たまたまもって行けたわけですからね。

 ただ、後で説明あるけど恐らく、この時ホスミシンを持っていかなかったということは、
この仁がタイムスリップした先の咲さん(シャレじゃないよ)にはホスミシンは必要ではない、
ということなんじゃないかなと思いました。

 というわけで。
 仁は杉田という医者に声をかける。
 自分が収容された時、着物だったよな?と確認するけど、洋服だったと言われてしまう。
 さらに腫瘍も、良性のもので、なんとオペは杉田がしたと言われます。
 つまり歴史の修正力が働いているわけか…。
 ミキもおらず、帰ってきた世界は少し違うと戸惑う仁。

 困った仁は野口という、幕末時土方を熱演された山本さんに声をかけるのでありました。
(役者名とキャラ名を混同させないように)
 仁は、小説を書いてみようと思っているという前提で今まで自分が経験してきたことと、
自分が置かれている前提を話すわけですな。
 仁と野口の「今の状況説明」はっじまっるよー!

 この後チラリと病院内の様子が映るのですが。
 科の名前が代わっていたり、患者が負担する医療費がゼロだったり、結構変わってますよ
仁先生!

 で、仁から話を聞いた野口は、それだと「その医者」が2人存在することになる、と言います。
(仁が元の世界に戻ってきたと考える場合)
 そこで、一つの世界と考えるのではなくて、並行するパラレルワールド設定を考えるわけです。
 野口は、Aという世界から仁がBという世界の幕末にタイムスリップし、B世界の現代に戻ってきた。
そのかわり元からいたBの世界の仁は、Cという世界の幕末にタイムスリップしたのではないかと
考えるわけです。これなら、同時に二人の仁が存在しないということを説明できるわけか。
 それはいいけどちょっとだけずれた世界ということは、あの無能総理が総理じゃない未来もあると
いうことか!その世界に戻ってきたかった!(コラコラコラ)

 ただ、タイムスリップする日付は変わらないらしいです。そこだけは歴史も譲れんのか。
 頭の中の胎児の腫瘍については、医学的な知識で説明つくようですね。
 いわゆる、母体でもう一人の体に吸収されてしまった、元々は双子として生まれてくる予定
だったものです。
 ブラックジャックのピノコみたいな感じ。
 で、龍馬の声として聞こえたのも、龍馬の細胞が仁の体内に取り込まれたからでは、と
ものすごい強引な説明。
 ああ、返り血とか二度も浴びてましたもんね…どういう説明だコラ。
 というわけで説明タイム終了。

 立ち去ろうとする野口に仁は、「その医者」は歴史を変えたのかな、と問いかけます。
 自分で調べましょうよ仁先生!

 屋上で仁は、龍馬に「これが未来の江戸ですよ」と語りかけます。
 で、吉原はあっちです、ないですけどねとガッカリさせる仁。
 ないですけどって二回言わなくてもいいから!そこは別に大事なとこじゃないから!
 
 そういうわけで仁は、いよいよ確かめることにします。
 あれから咲がどうなったのか。

 まずは医学の歴史。
 ペニシリンはフレミングが発見したとなっていましたが、日本ではそれより前から土着
的にあった、と書かれていました。
 さらに、医者たちの派閥を超えて協力させていたのが仁友堂と。
 残ってるじゃないですか、仁がやってきたことが!
 で、写真とかいろいろ佐分利らのが乗ってるのですが…。
 なぜか咲と仁がない。
 仁はこの後、橘家があった場所に向かいます。
 すると、橘醫院という看板が。
 ビックリしていると、ミキがやってくる。
 仁はミキに、先祖に咲という人がいたはずなのですが、話を聞かせて下さいと頼みます。
 普通なら「なにこのマダオ」となるところですが、ミキは快く中に招き入れる。
 その理由は後でわかります。
 つーか仁先生焦る気持ちはわかりますが走って入らないで下さい。

 ミキは最初医者を目指していたけど、今は医学史の方をやってると言います。
 そして、咲という人は、ここに醫院を開いた人だと言うんですね。
 それを聞いて「生きていたんですか」と安心する仁。
 気持ちはわかるが落ち着け仁。
 
 明治初期の女医だったため珍しくて、産婆のように思われていたけど、長生きしたらしいです。
 写真を見ると、おばあさんになった咲が映っていました。
 一度生死の境をさまよったけど、恭太郎が薬を拾ってそれで助かった、と。
 仁、それだけ?とか聞いています。
 誰かが持ってきたんじゃなくて?みたいな。
 恭太郎の回顧録には、薬しか出てこないらしい。
 まあ事情を知らない人から見たら、拾った薬を投薬すんなよ!って感じでしょうが、恭太郎は
仁から聞いていたからこそ、これで助かるという確信があったんでしょうしね。
 ただ、それを書き残されてないのは、理由があったからです。(これは最後の方にわかります)

 ちなみに龍馬の写真もありましたが、やはり仁の姿は残っていませんでした。
 ミキは、船中九策を考えた龍馬とも縁があった…と恭太郎のことを話すけど、さりげなく九策に
なってんですね!
 で、恭太郎は保険を実現させるために走り回ったらしいです。
 仁としては感慨深いでしょうね。
 龍馬がいなくなって、そして自分がいなくなっても、しっかりと目指すものは、その時代の人達に
受け継がれていたんだ、って。
 ミキも龍馬の写真を見て、隣に誰かいたみたいですよね、と意味深に語りかけます。
 頭よさそうだし、なんとなくですが、この目の前にいる人は、咲とかかわりあったんじゃないか、と
気付き始めているんじゃないでしょうか。

 咲の家族写真があったのですが、ミキは、咲の子ではなく養女だという。
 亡くなった友人の子を引き取って育てたんだって。
 写真の裏にありました。
「恭太郎
 栄
 咲
 アンジュ」
 あれ、ルロンさんは育てなかったの?

 咲はずっと一人だった、とミキは言います。
 ずっと一人の人を思って、誰とも結婚しなかったんですね。
 そうして野風の子を引き取って育て、現代にミキの命をつないだというわけです。
 以前言ってましたね。
 仁に変えることが出来なくても、この時代の人間が変えようと本気で思えば、それはただの
歴史になる、って。

 そうして仁は納得して帰ろうとするのだけど。
 そんな彼にミキが「揚げ出し豆腐は好きですか」と声をかけてくる。
 はい、と答えた彼にミキは、茶色くなった文を渡しました。
 「ずっとあなたを待っていた気がします」と。
 ミキは私が医学史に進んだ原点です、と言うんですね。

 多分ミキはこの中身を読んだんじゃないでしょうか。
 そうして、ずっとその「相手」が来るのを待っていた。
 そして今日、仁が現れ、まるで咲がどうなったかを心配しているような様子だった。
 そのことからミキは確信したのだと思います。
 咲が書いた手紙の相手、ずっと思い続けていた人が誰であったのかを。
 奇跡というものはあるのだと。

 こういうシーンはバックトゥザフューチャーでも描かれますが、面白いことだと思います。
 未来にあてた、もしくは過去にあてた手紙によって相手のその後が分かる。
 いいんじゃないでしょうか。

 ここで初めて仁は名を聞くのですが、ミキは「橘未来です」と名乗りました。
 偶然かそれとも歴史の力なのか、ミキはミキでした。

 仁は手紙を読むのですが。
 書き出しが「○○先生」になってる。
 龍馬の書き出しじゃないんだからと思ったけど、どうやら咲はこの名が思い出せなく
なっていたらしい。

 仁が消えた後回復した咲は、皆から、仁友堂は自分たちで起こした診療所だと
知らされたようです。
 違和感も消え、何事もなく日々を過ごしていたけれどある時、偶然に仁が残して
いった、ガーゼを見て、そして10円を見て、ここにはもう一人医者がいたことを思い出した。
 そうなると行動が早い咲のこと、思い出せるうちに書き留めておこうと思ったようです。
 揚げ出し豆腐が好きで、涙もろい人だった、神のごとき手を持っていながら決して
神ではなく、迷い傷つき、心を砕いて治療にあたる、「仁」をお持ちの人だったと。
 そうして、プロポーズされたこと、名も顔も思い出せないその人に自分も恋をしていた
ことを思い出したようです。
 このままでは自分はいつかすべてを忘れる、修正力という、耳に残っている言葉に
思い出を亡き者にされる気がして手紙を書いたと。
 よく受け継がれていましたね。

 手紙の最後には、「咲はお慕い申し上げておりました」と書かれていました。
 それを読んで自分も、とつぶやく仁。
 時を超えて思いが通じた瞬間でした。

 これから自分の記憶もなくなっていくかも知れないと考える仁。
 だからあんたも書き留めておけっつーのに。
 
 それでも俺はもう忘れることはないだろう、この日の美しさを、と仁は景色を眺めます。
 無数の奇跡の上に成り立っているこの世界に、さらなる光を与えよう、未来のためにこの手で、
と結ばれていますが。

 この後ミキが患者として運ばれてくるんですね。
 脳腫瘍で。
 仁は自分が執刀すると立ち上がります。
 その顔に、咲の記憶はもうないように見えました。ちょっと切なかったです。
 仁は未来を向いて歩くために、記録を残さない決意をしたのかもしれません。
 ただ、この終わり方、なんかスペシャルとか映画とかに続きそうな予感がしますが。
 ないかなぁ?
 センセ、そのところどうなんじゃろ!?



※江戸時代上方のお話※
江戸では「いき」と読む「粋」の字。実は上方では「すい」と言っていた。
上方の「粋」は純粋に通じる「粋」で、近松門左衛門の心中ものにあらわされる
命がけの恋、物事を突き詰めるということにつながる。
突き詰めたりせずに冷めた部分を残す江戸の「いき」とはここが違う。
そういう意味では仁は「いき」ではなく「すい」の人だったかも知れない。
以上「上方庶民の朝から晩まで」(河出書房新社刊)を参考にさせていただきました。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→JIN -仁-