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謎解きはディナーのあとで

最終話(11/12/20)

 やっぱりこれ、最終話に持ってくるような話じゃなかったなと思います。詳しく説明しなければ
わからないようなトリックになってしまったし、結局影山と麗子の話を広げることがないまま
終わってしまったと感じます。恋愛として進展させるっていうんじゃなくて、人としていろいろ
キャラを見せてくって方のね。
 DVD買おうと思ってたけどこれはいらねーわ…原作とどんどん離れていって二人の雰囲気が
台無しになってしまって残念だった。

 
 えー本編。
 一週間経過したので名前全部忘れてどうしようと思っていたら、麗子が影山に問い詰める形で
あらすじを話してくれたので助かりました。
 これほど説明的セリフがありがたいと思ったのも久しぶりです。
 というわけで、宮地に罪を押し付けようとしたの、どうなのと影山を問い詰める、シリアスなシーンで
終わったはずなのですが、案の定、影山「ハァー」と大きなため息。
 執事という仕事をしていて、こんなにむなしい思いをしたことはありません、と思い切りひどいことを
言う影山。
 そして影山、しょっぱなから言いました。

「失礼ながらお嬢様、お嬢様はドアホウでいらっしゃいますか」
 
 影山は流川楓でいらっしゃいますか。

 こんなシリアスな場面で毒舌!?とか混乱する麗子。
 クビという言葉と逮捕という言葉が飛び交いますが、まったく動じない影山。
 麗子は、なんでナイフを持ってたのかというけれど、影山、これには血はついてないと言う。
 やはり!
 影山は実は、自分の推理が間違っていたと聞いて、確認するためこっそり車を離れてこの
屋敷の中に入ってきたらしいです。
 するとここで宮地が殺されているのを発見し、生死を確かめた際に、うっかり右手の包帯に
血がついてしまったと。
 さらに誰かが来たので、犯人かと思ってとっさにナイフを持って隠れていたら麗子だったと。
 なんだ、ケーキ取り違えじゃなかったのかー。
 てっきりそっちだと思ってたんですけどね。
 事実はもっとくだらない展開だった…ちょっと残念。
 それはともかく、そういうわけで前回の意味深な終わりはこんな事情だったというわけです。

 また、宮地が飲んでいたと思われるビールは泡がすでに消えていることから考えても、
10分くらいは経過している、10分前なら自分は車の中にいたのを麗子も見ているはず、という
影山ですが、麗子は炭酸の抜けたビールを用意しておけばいい、と言います。
 麗子さん、もし仮に影山が殺害しようとしていたとして、キッチンにいるかもわからない宮地の
ために、炭酸の抜けたビールを用意しておこうとするほど、影山はアホじゃないと思うんですけど…。
 別の部屋にいたとしたら他の人に見られる可能性高くなるし、もし仮に風呂にでも入っていたら
その状況でビールあるの不自然ですし…。
 ともあれ、麗子は、昨日の夜この家に侵入してきたみたいね、そういう目撃情報があるのよと言い、
あなた落し物をしたと言ってたわよね、それが殺害の際落としたものを探していたってことなんじゃ
ないの、とか畳み掛けるわけですよ。
 その殺人の時にケガしたんじゃないかと。

 ここで影山、観念したように、一つ隠し事をしていた、と言います。
 もうすべて打ち明けるしかないと。
 そんな影山の秘密とは!?

 実は前日、ナイターでノエルというケーキ屋のご主人と1本勝負したらしいです。
 天道家の隣の野球場で。
 つーかその時も執事の服か、影山。
 渾身の一球があっさり主人に打たれて、「おーっとこれは大きい!大きい、センターバック!センター
バック!お隣の御屋敷に入ったぁぁぁぁ!」ということになったわけですね。
 お前らは空き地で遊ぶジャイアンのび太か。
 男同士の対決だったので秘密にしていた、とか言う影山。
 そういえばあのボール、影山という名と日付が入ってましたが、影山もそれなりの腕だったんでしょうね。
 それはいいとして、悔しくて地面を打ちつけた時に右手をケガしたらしい。
 あ、こいつ結構アホだった!
 さらに、記念ボールをあきらめられなくてお屋敷の前まで行っていたのを、通りがかりの人に見られた
ようですね。
 そして、捜査の最中に中でウロウロしてた、と。
 それが不審な行動の真相です、という影山。
 このアホがぁぁぁぁ!!!
 意味深に2週またぐほどのことかぁぁぁぁぁ!!!

 勝手な行動は慎むように、と叱った麗子。
 初勝利をかみしめます。
 最終回でか…。
 そんなところに風祭が来まして。
 ずーっと放置されていた宮地の死体を発見。
 よく考えたらあんたら、言い争いする前に鑑識呼ばないとダメでしょ!
 またXの文字があると気づいた風祭、影山を見てハイハイハーイ!とか言い出しました。
 そうして影山を逮捕していってしまいます。
 珍しく(外れてはいるけど)風祭が犯人を事情聴取か!と思ったら。

 ショーレイのことを聞きたかったらしい。
 やっぱりか!
 やっぱりそれだけか!
 前にフィアンセと言ったよねとかいう風祭。
 忘れてなかった!そこの部分記憶から消去されてなかった!
 ライトを当てて、黙ってるつもりかい、とか言ってる風祭。
 ここで、ライトの電球が調子悪いみたいで点滅したりして、あわてて直そうと手でつかんで
「あっつ!」とか言ってる風祭がアホで面白かった。LEDにしなさいよ!
 影山が黙秘しているので考えがある、と言い出す風祭。
 ショーレイの情報をくれたら解放してあげる、それに風祭モーターズの車もつけよう!とか
言ってます。
 警部。
 思い切り違法取引です。
 つーかすぐ壊れるおたくの車欲しくねぇし。
 
 影山が応じないので今度は、取調室でかつ丼でもどうだい、と言い出す風祭。
 だからー…。
 しかしここで影山が反応。
 ちょっと興味あるみたいです。
 ショーレイのこと、教えてくれるよね、と言う風祭。
 迷う影山。
 迷うなよお前。

 そうして影山は言いました。
「黙秘します!」
 うわあキッパリ!
 これに「ジーザス!」とか言ってる風祭も面白かった。

 というわけで留置場の中で優雅?なティータイムをしている影山のところに。
 なんと麗子のパパりん来ちゃったー!
 出られるように話をつけてきた、というパパ。
 さすが宝生グループの力です。
 麗子はどうかな、と聞かれて一応これでも執事ですから、褒める影山。
 パパは、任せてよかった、と満足そうです。
 わがままな娘のままでもよかったけど、影山のおかげでまっとうになりました、みたいな。
 いやいやパパさん、麗子さん、世間でもまれてるから、そんじょそこらのお嬢様に比べたら
常識ちゃんと持ってる素晴らしいお嬢様ですよ!?
 ちょっとドS執事のせいで進む方向狂ったりしてるだけで!

 パパはこの後、影山に、一つだけ伝えておかなければならないことがある、と言います。
 麗子には秘密がある、と。
 それは…。

 その頃皆はいろいろ捜査をしていたのですが、風祭は一人、オープンカーで寝てました。
 何してんだこいつ。
 皆が起こして起きる風祭ですが、なんと大きな教訓を得たという。
「オープンカーで寝ると寒い」
 屋根出せや!!!!

 麗子は一旦署に戻るんですけど、留置場にいる影山に、今夜予定があったのに残念ねー
とか言ってます。
 あんた、一応殺人容疑かけられてんだから心配してあげなさいよ…。
 そんな麗子に影山は、徹夜ですか、体に気を付けて下さい、と優しい言葉をかけます。
 あれだな、今思えばパパりんから話を聞いて、半分くらい憐みの言葉だったような
気もする!

 事件現場において風祭は、これは連続殺人事件だと言います。
 ああ、こいつのおかげで解決しかけていた事件がまたややこしいことに…。
 宮地は最後の力を振り絞ってケーキを床に落とし、クリームでメッセージを書いたんだとか
いう風祭。
 つまり、犯人は同一人物である、と。
 あ、ダメだこれまた、迷宮入りに向かって進み始めたよ…。
 風祭は、また新たな犠牲者が出る可能性もある、と言い出します。
 そんで皆は、風祭が寝ていた間に確認したのですが、と、宮地は深夜0時にナイフで刺された
こととか、他の作家にはアリバイなし、とか言ってて、風祭が話を聞いた後、皆僕が寝てたこと
恨んでるねとか言い出して笑った。
 声を揃えて「別に?」とか言う麗子ら。
 まあ、風祭いない方が捜査はかどっただろうしなぁ…。

 そうして改めて事情聴取。
 おい、なんか風祭がまた変なポーズ決めてるぞ。

 その夜、ディナーを一人で取ってる麗子。
 あの…繰り返しますが、お金持ちの御屋敷ですよね?
 他に働いている方は…?
 しかも麗子、ワインすら開けられないし。
 お嬢様、そのタイプのワインは、首のとこをくるっと一周切り目をつけて覆いを取り、コルク栓に
オープナーを突き刺してあけるのでございます…。

 誰か面倒みなさいよー!とか言ってると、影山がワゴンをおしてやってきましたよ!
 先ほど釈放されたようです。
 影山、テーブルを見て何を食べているかと尋ねる。
 麗子自ら盛り付けした、気まぐれサラダらしいです。
 …このグチャグチャのレタスと肉が?
 「気まぐれが過ぎるかと」と言う影山。
 まったくその通りだ!
 影山の、今日の予定を心配する麗子に影山は、先方には遅れると伝えた、と言います。
 こっちを気にするなんて約束した以上失礼じゃないの、と珍しく配慮を見せる麗子ですが、
影山は、ほっとけなかった、という。
 ああもちろん麗子じゃなくて、事件の謎です。

 捜査の進展はなかったと言う麗子。
 あの後風祭が作家3人を集めて、犯人はもう見えている、あのメッセージはXじゃなかった、
実はアラビア数字の](10)なのですと言い出した。
 で、何がわかるんですかと聞いてもしらーっとしている風祭。
 またか!また思いつきか!
 作家らは自分達で事件の謎を考えると言い出します。
 その頃影山はまだ留置場にいたのですが、粗暴そうな人が入ってきて内心ちょっとビビッて
いたらしいです。
 波風立てないように隅っこにいたとか言うのが面白いけど、影山のキャラがどんどんダメな
人になっていくゥゥゥ!!
 
 その頃麗子らは、メッセージの解読会議してたらしいです。
 しかも風祭、作家らから「白スーツ」って呼ばれてて笑える。
 皆、刑事なんだからもうちょっとまともな対応してあげて!
 白スーツ…風祭は、メッセージの意味が分かった、あれはバツという意味なんだと言い出す。
 つまり、バツイチの奴が犯人だ、と。
 昨日の友は今日の敵とか言い出す風祭。え、昨日の敵は今日も敵、な銀魂の方がすごくね?
(何を言ってるんだ)
 …作家全員バツイチでした。
 なぜか苦労してるんですねと感心する白スーツ。
 お前ちょっとうぬぼれ刑事にでも出てろ。(最後の決めシーン、白スーツで登場)

 その頃影山は、同居人とキャッチボールで打ち解けてたらしいです。
 打ち解けすぎ!
 この同居人、「HERO」のマスターじゃないですか!何頼んでも「あるよ」っていう人ォ!
 で、野球は素晴らしいと思いなおし、過去の敗北にとらわれていてはいけないと、この
ボールを同居人にあげていたらしいです。
 …どうでもいいなぁ…。
 
 風祭はその頃、しつこく佐藤と田口にもバツイチのことを確認していたらしいです。
 佐藤は家庭があり、田口は未婚。
 風祭、いい人見つかるといいですね、と失礼なこと言ってます。
 もっと無難なこと言えよお前は。
 そこに、サトミが、ケーキを皆さんで食べませんかと言ってきます。
 真っ先に賛成する風祭。
 お前…。

 出されたケーキなんですが。
 これを見てなんかわかっちゃったなぁ。
 これクリスマスケーキじゃないでしょ。
 パンダ乗ってるし。
 麗子はこれを見て、ケーキ2つあった?と言います。
 床に落とされていたのは宮地が持って来た方だという田口。
 あの後サトミが買ってきたものが今出されているケーキのようです。
 毎年行っているケーキ屋さんで、偶然宮地もそこでケーキを買ってきたんでしょう、
と言うのですが…。
 そういえば前回ノエルのご主人が言ってましたね。
「毎年お小遣いをためて、パパの誕生日ケーキを買いに来る子がいる」と。

 サトミは、バツの意味はわかったんですか?と麗子に聞いてきます。
 で、佐藤に渡すケーキにはパンダをつけてあげている。
 欲しいとか言う風祭。
 今すぐケーキ屋にいってデコレーションの人形10個くらい注文してこい!
 無視して、おいしいですとか言ってる佐藤。
 どうもシリアスパートの人とギャグパートの人が一緒にいると空気が妙なことに
なるな。

 影山はそこまで聞いて、自分が真実を見誤っていた、と言います。
 ただ、推理を説明するにはすごい込み合っているから、謎解きはクリスマスディナーの後に
いたしましょう、と。

 まず影山、二つの事件は同一犯ではない、と言います。
 最初の事件は宮地が剣持を殺害した、これは合ってると。
 ただ影山、犯人は合っていたけれど、推理は間違っていたと言う。
 黒いインクで書かれていたXのことは、天道が犯人だと思ったサトミが庇うために書いたと
推理してたのが間違いで、×を書いたのは佐藤だったと言うのですね。
 理由は今の時点では理解してもらえないだろうから後程と言って影山は、その理由に気づけ
なかったから推理を間違った、と言う。
 トロフィーも、サトミが佐藤をかばうためにやったと言います。

 朝サトミは剣持の遺体を見つけ、「ある理由」から殺したのは佐藤だと思い込んだ。
 それでトロフィーを投げ入れたというのです。
 容疑者から外れると思って。

 それは、「野球で肩を壊した」という佐藤の言葉が原因でした。
 大人たちは当然、肩を壊したとしても、それは剛速球が投げられなくなっただけであって、日常
には問題ないことを知っている。だから、容疑者から外さなかった。
 けれどもサトミは、肩を壊したのならトロフィーなんて投げられないはずだと子供心に思い、
トロフィーを投げ入れれば容疑者から外されると思っていた。
 しかし実際はそうでなかったため、あの場で言った方がいいのかどうなのか迷って、貧血で
倒れてしまったというわけです。

 そして2つ目の殺人事件。
 ここでは、クリームで書かれていた点がポイントだという影山。
 宮地の手には血がついていたのでから、わざわざケーキを倒して書かなくても、血で書けば
よかったはずと。
 手に何故かクリームをつけて説明を始める影山。
 おい、そのクリームどっから持ってきた。

 また、犯人はクリームを使ったことによって証拠を残したという影山。
 書き順だと。
 Xだと、\ X という書き順になるはずが、このクリームでは、 / ×の書き順となっている。
 つまりこれはエックスではなくバツだという影山。
 バツには正しい書き順ないから、右上から書き始める人もいる。
 この人物に思い当るはずです、と彼は言います。
 一人いましたね。
 このメッセージの意味をあーだこーだ言っている時にハッキリ、「バツの意味はわかったか」と
尋ねた人が。
 ただし影山は、サトミは殺した犯人ではない、と言う。
 ニセのメッセージを何故書いたか、犯人をかばうためだと。
 サトミは、二つの殺人事件の犯人は同一犯と警察が考えるのが狙いだったようです。
 まあ、アホの警部によってまんまとそれは達成されたわけですけども…。
 ちなみに、宮路は佐藤が殺したのだと影山は断言します。
 ここで麗子、容疑者はまだいる、天道だと言い出す。
 気づいて麗子さん!
 影山が、しまって食べるのを忘れていた賞味期限切れのケーキを見つけた時のような
顔をしていることに!

 麗子は、天道が新しい作家たちの才能にプレッシャーを感じていた、だから殺したと言います。
 それならサトミが庇ったのも納得する、と。
 黙っている影山。
 麗子、あらーやっちゃったー?とか言ってます。
 私の推理は影山を超えたみたいね、とか。
 いやあの、どちらかというと、最初の頃以下だからあきれているんじゃないでしょうか…。


 影山、言いました。

「この3ヶ月間、私が心をオニにして毒を吐いてきたのはムダだったようですね。
 失礼ながらお嬢様、お嬢様の眼はやはり節穴でしたか。お嬢様の推理力はズブの素人
以下でした。ここまでレベルが低いのなら私は本気でウ〜ケ〜る〜でございます」
 

 シーン…………。
 
 うわぁ…ドSてんこ盛りやぁ…。

 怒り狂った麗子、オニ!とか言いまくってるけど余裕のよっちゃんイカで避ける影山がよかった。
 お前こんなんでオニとか言ってたら、もののけ島行けないぞ麗子。(行く予定はありません)
 留置場でのこと恨んでるでしょ、という麗子に恨んでません、という影山。
 しかしこっそり「人のピンチに付け込むから」と言うのは忘れない!
 お前も結構しつこいな。

 天道自身に話を聞いては、と言われ、麗子は車で行くことにします。
 その頃留置場では、風祭が影山がいなくなったのに驚いていて、同居人から勝手にボールを
没収していました。お前…。

 天道家に来た2人。
 つーかなんで誰もいないのよって思うけど、無人のとこにズカズカ入っていくのにためらいも
見せないなこいつら。
 影山は、一つ大きな思い違いがありました、と言い出す。
 なぜ佐藤は宮地を殺したか、なぜサトミは佐藤をかばったか、天道家が隠してきた秘密に
その理由がある、と。

 天道の部屋をあけると中には誰もおらず、新聞もカレンダーも10年前の日付で止まって
いました。
 やはり。
 天道は存在しなかった、と影山は言います。
 麗子は会ってちゃんと話をしたというけれども。
 10年前から作風が変わったと影山はいい、違う人間が書いていた、出来るのは佐藤だけ
だと言います。
 佐藤だったかー!宮地かと思ってたら違った。残念ー!

 佐藤には天道の作品を売り続けなければならない理由があった、だから一人で天道の
死を隠してきた。
 それが影山が推理を間違う原因になった、ということですか。

 元は宮地が剣持を殺害するために、天道の名を騙って皆を集めたことから始まります。
 佐藤は驚いたはずですと言う影山。
 誰がこんなことをしたのかと思い、皆の動向に注意を払っていた。
 だから誰よりも早く剣持の死体を見つけることができた。
 その場で警察を呼ぼうとしたが、そうすれば天道がいないということが世間にばれて
しまう。
 それで剣持の死体を天道のようにして、倒れている風に見せかけ、皆の目に天道を
晒すことで実在しているということを印象づけるとともに、天道は具合が悪いから誰にも
会わないということにしたわけですか。
 なるほど。

 あの時、宮地とか他の作家も出てきてたので、では誰が天道の役をしてるかと考えた
時にチラッと、死体を…とか考えはしたのですが、でも服着せるの大変だろうしなぁとか
思っちゃったよ。残念。

 これに気づいたきっかけは足だったという影山。
 体が悪いと言ってた天道が素足でウロウロするのは変だと思ったらしいです。
 それで、天道は存在せず、あれは死体だったのではという仮説を考えたらしい。
 さらにあの黒いインクでのメッセージも、佐藤が書いたのだと言う。
 部屋に戻して変装を解こうとした時に、黒いマニキュアがうまく落ちなかった。
 このままでは死体を戻したとしても偽装していたのがバレるかもと考えた佐藤は、
黒インクを手につけ、メッセージを書いたようにした、と。
 マニキュアまで塗らなくてもよかったような気がしたけど、そこに気づかれたらと
思ったんでしょうね。
 
 んで麗子は、話を聞くのに天道に会ってるというけど、それも別人だったと影山。
 つまり、宮地は佐藤が死体の変装を解いているのをたまたま見てしまったんでしょう。
 そうして、取引を持ち掛けたわけです。
 佐藤は秘密を守りたい、宮地は剣持殺害のアリバイが欲しい、というわけで宮地は天道に
変装する代わりに自らのアリバイを成立させた、と。
 推理半分合ってたけどなんか複雑だなあ…いろいろ。
 
 ところが宮地は欲をだし、佐藤に、今後の印税の半分を要求した。
 それで殺されたわけですか。
 
 そこまで説明したところで佐藤登場。
 麗子も警察とか言えばいいものを…。
 ナイフを手に襲いかかってきたので影山が守るわけですが麗子、とっさにそこに
あった花瓶を佐藤に!投げるつもりで影山にクリティカルヒット!
 会心の一撃!
 影山は倒れこんだ!
 何をしてるんだね麗子さん!!!!

 この麗子のピンチに颯爽とやってきたのは風祭でした。
 ナイフで刺されて倒れる風祭。
 やっと会えたねショーレイさん、聖なる夜に僕の命をプレゼントしたまでさ、とか言ってます。
 刺された割に余裕だなこいつ。
 んで死んだと思ったら寝てた。
 お前…。
 
 そこに影山が起きてきて「(花瓶ぶつけたのは)わざとですね」とか言ってます。
 まあそれはさておき、麗子が風祭のスーツを探ってみると、なんと影山のボールが。
 運よくナイフはこれに刺さっていたのです。どんなミラクルだよ!
 影山、球形のボールでナイフを受け止めるとは、まさにミラクル、聖夜の奇跡ですとか
言ってます。
 つーかここやっぱ原作の展開が見たかったなぁ…。

 という、すごい盛り上がりどころだったはずなのに緊張感ないままグダグダ展開しまして、
麗子、風祭をほっといて立ち上がりました。
 影山は佐藤に、×は、野球のマスゲームだったのではと言います。
 意味は、ゲームセットということらしい。
 もう天道の存在を偽るのを終わりにしたいという思いがあれを書かせたのではないか、と。
 天道から、自分の死を隠し、サトミを育てて欲しいと託されていたようです。
 影山は、サトミは天道が存在しないことを知っていますよ、と告げます。
 だからこそ、天道の姿を運んでいた佐藤を見て、あれは誰だと驚いたのだと。
 そうして朝、剣持の遺体を発見して気づいてしまった。
 彼女は佐藤が殺したと勘違いし、トロフィーを投げた。
 宮地の現場でもケーキでメッセージを書いてかばったと。

 それはあなたが実の父だからです、と影山は佐藤に言いました。
 あーこっちでしたかー。これは全然気づかなかったなぁ。
 クリスマスイブはあなたの誕生日ではないのですか、と言う影山。
 それは、サトミが買っているケーキに理由がありました。
 パンダが載ってたやつですね。
 ノエルの主人は、毎年父親の誕生日ケーキを買いに来る子が言っていた、という影山。
 家庭があり、サトミを娘と言えなかった佐藤と、呼べなかったサトミ。
 だから、このケーキという形で感謝の気持ちを伝えていた、ということらしいです。
 しかし宮地が殺された時にケーキが2つあり、このままでは、自分の買ってきたケーキが
クリスマスケーキではなく、誕生日ケーキだとばれてしまう。
 それでクリスマスケーキをわざと落としてそのクリームでメッセージを偽装した、と。
 なんかすごい理屈だらけの事件だなぁ、これ…。

 そこにサトミが来て、佐藤は、いつから天道がいないことに気づいていたのかと尋ねる。
 サトミは、6年前からだと言う。
 忙しくて母とあまり会えなかったサトミは、手紙でよくやり取りをしていたようです。
 ただ、6年前、クリスマスイブに「サンタさんはどこから来るの」と聞いた手紙を出したら、
母から「夢の国からですよ」と返事がきたらしい。
 その時に気づいたと。
 かなり小さいころ母に、同じ質問をした時に母は「フィンランドに住んでいる」と答えていた
のを、サトミは覚えていたらしいです。
 天道さん!気持ちはわかるけどもうちょっと子供に夢を…!
 そういうことがあってサトミは、あの手紙は母からではないと気付き、佐藤の手帳の字を
見て確信を得たようです。
 でも、ほとんど母と会えない状態は変わらなかったから、あまりショックはなかったらしい。
 そして、ずっと面倒を見てくれていた佐藤に感謝してたと告げるサトミ。

 ここで佐藤は、サトミが成人したら渡そうと思っていたものがあると天道からのビデオレターを
渡します。
 どうでもいいけど10年位経過してるから劣化とかないんですか。
 DVDで残そうよそこは!(大事な場面!!)

 それを見て最高のプレゼント、と喜ぶサトミ。
 影山も、日本一のミステリ作家天道らしい、深い思いのつまったダイイングメッセージですね、と
感心します。

 えーそんないいことがあったのですが、風祭は車で寝かせられてました。
 麗子が出てくるとパッと目を覚ましましたよ!
 でもまた寝た。
 寝ぼけてんのかお前は。
 皆もほっとこう、と帰って行きました。

 麗子は、結局サトミは佐藤に父なのかと聞かなかったわね、と言います。
 でも影山は言いました。
「家族、恋人、友人、人と人との結びつきは同じです。目に見えない何かでつながっています。
 それが、もっとも強い絆だということをお忘れなきよう」

 といい感じで終わりそうだったのだけど、影山が約束の時間が迫ってるとかいって
麗子ごと車で向かいました。
 その先は…ケーキ販売。
 やっぱりか!やっぱりか!
 試合で負けた影山、ケーキ販売の手伝いをすることになったらしいです。
 ある理由があって早く帰りたい麗子。
 自分も売るのを手伝うと言い出します。

 サンタ服に着替えてきた麗子、靴下忘れてきたぁー!とか言ってます。 ベッドの横に
おいてくるの忘れたらしい。
 急いで売るわよ、といった麗子に影山言いました。
「失礼ながら、お嬢様は本当に素敵な女性ですね」
 これは影山の本心だったと思います。

 麗子の秘密とは!?
 わざと明かされませんでしたがきっとわかると思います。
 今年のサンタは影山が担うことになりそうですね。

 で、終わりにsee you soonってあったけど、続編かスペシャルでも決まってんですかね。
 なんかあんまり原作アレンジしすぎないで欲しかったなぁ。
 ネタバレになってはいけないと思って書かなかったけど、私原作2冊目の最後の話、
犯人と影山がもみ合って麗子が少しでも影山有利にしようとして、結局影山を吹っ飛ばして
しまうんだけど(このくだりは今回ありましたね)、犯人がナイフで襲ってきた時に誰かが
麗子の前に立ちふさがり、ケガをして倒れる。
 麗子は「私の大切な人に何すんのよ!」と犯人にくってかかる、この展開が見たかったん
ですけどね…。(ちなみにかばったのは風祭であって影山ではなかったというオチつき)

 ただ一つ、麗子役の北川さんが役は合ってるなと思いました。
 今回見た人は縁起がアレと思ったかも知れないですけど(ヤフーの評価低かった…)、
私は「LADY」の方がすごいひどかったと思ったので。
 今回の役ははまってて可愛かったです。

 まあ続編はちょっとなぁ、という出来だったのが残念です。



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