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謎解きはディナーのあとで

第4話(11/11/08)

 今回の話が大きくアレンジされていたのは、風祭を出さないといけないからでしょうなぁ。
ただ、なんとなく恋愛路線?もチラホラって感じで、出来ればそれは最後までなしの
方向でやっていただきたいです。

 さあ冒頭から衣装選びで忙しい麗子さん。
 普通金持ちのご令嬢なら、コーディネーターを呼びつけてアドバイスを聞きながら選んだり
するのが普通だと思うのですが、そのあたりは番組の予算で出演者を増やせなかったようです。
(コラ)
 そこにいきなり入ってくる影山。
 ノックしなかったことについて、信頼関係にある執事は、ノックなしで入るのが当然でござい
ます、とか言ってます。ああ、それなら納…ノックは礼儀だろうがぁぁぁぁ!!!!!
 
 麗子は、結婚パーティに呼ばれているのだけど、我ながら華がありすぎて目立たないように
するのは大変だわぁってことらしいです。
 影山が何か言いたそうにチラチラ見ているのが笑える。
 車に乗り込んでからも麗子のお話は続きます。
 ユリという人が結婚するのだけど、まああれですよ、ぶっちゃけ、自分より才能も器量も下だと
思ってた人間が先に結婚するから悔しい、とそういうことでございますね、お嬢様。
 麗子は世界でも名だたる富豪のお嬢様だけど、ユリは、そこらへんにいるレベルのお嬢様
らしい。
 麗子お嬢様。仮にも由緒正しき家のお嬢様であらせられるなら、余裕の笑みで人様を祝福
するものでございます…。
 つーか麗子、どうせフェイスブックで相手を見つけたのよ!とか言う事結構ひどいな!
 で、自分の環境を振り返ってみて、ろくな男はいねーし、唯一まともそうなのは執事の影山
だけど、メチャクチャ言われてるから絶対対象になりえない、と一応恋愛フラグを自分で折る麗子。
こう、バキッと。

 ともかく、パーティ会場に着いた麗子の後ろで、なんか、パカリッパカリッとかいう声が。
 気をつけろ!
 この会場、不審者が入り込んでいるぞ!
 と思ったら風祭だった。
 白馬の王子様のつもりらしい。
 あー風祭さん、大変残念ですが、白馬の王子様ネタは、テニプリ劇場版で不二君がすでに
やりました!
 また会えましたねーとか嬉しそうな風祭。
 そうか、麗子は全然知らなかったですもんね。
 風祭が勝手に、運命の相手とかいってターゲットロックオンしてたのは。
 お名前はと聞かれて焦る麗子、影山がうまいこと、「行きましょう」とサポートしてくれたので
さくっと屋敷の中へ。
 良かったですねー。
 で、なんで風祭が来ているかというと、新郎の方の知り合いらしい。
 風祭を友人に持ってるということはきっとろくでもないやつに違いない!(当たってるけど
そういうことを言ってはいけません!)

 と、麗子はどうして執事ごときの影山が中まで入ってきてんのよ!外で待ってなさいよ!
とか言うわけですが。
 それに影山が答える前にユリが登場。
 派手に階段を転がり落ちたー!
 お前はアレか、蒲田行進曲でも見たんか。
 華麗に影山がユリをキャッチ!
 いやー結婚パーティがお葬式に変わるところでした…。
 麗子が驚かないところを見ると、ユリはこういう天然ドジッ子ちゃんっぽいです。
 よくこの年まで生きてこられましたね…。
 ユリは、自分のブーケは人にあげようと思ってた、麗子じゃなくてごめんねみたいな
こと言ってます。
 いやそれはどうでもいいからとにかく気をつけて歩いて下さい!むしろパーティを無事に
終わらせることだけ考えてくれ!

 ここで執事の吉田さん登場。
 というわけで結局影山、追い出されずに中にいるのですが、麗子の後ろでオレンジジュースを
グビグビ飲むなど、リラックスしすぎです。
 ユリが連れてきた新郎が意外におじさ…お年を召した人だったので驚く麗子。
 そこに、侑介と美幸という、ユリの弟と妹が登場。
 2人は新郎の細山のことをよく思っていない様子。
 というのも、もともとこの屋敷は存園寺家のものだったのですが、それが最後の当主にあたる
琴江さんが、家を存続できないと、ユリの家、沢村家に泣きついてきて、援助をするかわりにこの
屋敷に住むことになった、と。
 ドラマではなんか沢村が結果的に乗っ取ったみたいな話になってますが、原作はもっとソフトというか
維持のために沢村らと住んでもらってるという感じだったので、そっちの方がよかったなぁ。
 ともかく、それで、細山は存園寺家の弁護士をやってたんだけど、この家に財産がないと知って、
琴江にすり寄っていたのをユリに乗り換えて、めでたく結婚にこぎつけたと、そういうわけらしい。
 それがあからさまだったから、二人はいい顔してないわけですね。
 そらそうだろうなぁ。
 ちなみにこの話をしている間にも、影山後ろでガッツリオレンジジュースを飲んでました。
 もうちょっと遠慮せんか!!!

 噂をすれば何とやら、ここに琴江登場です。
 侑介と美幸はああはなりたくないと、琴江のドレスが古い事とか、未だ独身であることを
なんやかんや言ってますが、私からしたら、自分のことを棚に上げて人のことを平気でこき下ろす
ような、こういう人にはなりたくないわけですが。
 ここで二人がデザインが古いと言った琴江のドレス、影山は生地もよく相当なものだと見抜きます。
このあたりはさすが影山ですね。

 影山は琴江に、上品なスズランの香りがよく似合っておられます、とほめます。
 と、いきなり照明が暗くなったので「これは誰かが殺されるパターンか!?(byコナン)」と思ったら、
新郎新婦による、ベストカップルにダンスを披露してもらいましょう、という、お前行き当たりばったりの
企画をやんなよというものでした。
 影山にスポットライトがあたり、焦る麗子。
 なぜなら彼女はダンスがあまり得意ではないからです。
 しかし影山は麗子をすり抜けて後ろにいた女の子に。
 最初優雅に踊り始めるんだけど、コケてしまって女の子にヨシヨシされて、周囲からは笑いが。
 まあこれでひとまず場はしのげたようなものだと思います。

 琴江は良い執事ですね、と麗子に語りかけます。
 彼女は、恋人ではないとちゃんとわかってくれたようです。良かったぁー。
 執事の質は、主の人生を左右する、幸せですよ、よい執事を持つのは、という琴江。
 もしかしたら吉田さんが素敵すぎたためにこの人もうっかり婚期を逃してしまった、そういう
こともあるのかもしれませんね。
 影山のことを貶しまくる麗子に、いつかわかる時が来ますよ、という琴江。

 ここでユリ、少し気分が悪くなったので部屋に戻る、と言います。
 で、麗子と琴江が二人で立っていると、後ろから「お嬢様」と声が。
 振り向く二人。
 …風祭だ…………。
 風祭、麗子に無視されたのも気にしてない様子で、さっきは名を聞くなら自分から名を名乗る
のが礼儀でしたね、みたいなことを言って名を名乗ります。
 言葉に詰まる麗子。
 と、ここで影山が「この方はホウ・ショウレイ、香港の財閥の令嬢で、私のフィアンセです」と
助け舟。
 フィアンセはともかく、これで麗子助かりました。
 つーか風祭の場合、宝生麗子ですと名乗ったところで、「世の中にはすごい偶然もあるのですね、
僕の部下にも同姓同名の女性がいるのです。もっとも、あなたよりはずっと劣る容姿なのですが」と
平気で言いそうですが。

 ここで新郎に挨拶をしてと呼ばれていった風祭。
 何とか切り抜けましたー。
 風祭、マイクの前で「はい、やめて下さいよー、面白いことをやれっていう空気は」とか言ってます。
 うん、風祭君ね、今ね、部屋の空気5度くらい一気に下がったからね。
 これ以上寒い発言すると冷房じゃなくて暖房がいるようになってくるからね。

 誰も何も言ってないのに、リクエストにお応えして芸をとか言い出す風祭。
 麗子うんざりしてトイレに行くと席を外します。
 風祭の芸は、ケントデリカットのモノマネらしい。
 ああ…それは絶望的だ…。

 と、悲鳴が聞こえてあわてて階段をかけあがる麗子。
 後ろから吉田も駆けつけます。
 ユリの部屋から聞こえたということで、ノックをしますが鍵がかかっていてあかない。
 吉田が合いかぎを持ってくると言います。

 その間、風祭はケントデリカットのモノマネやって、室内の空気を見事氷点下にしてました。
こいつ、想像以上のアホだ…!

 吉田が合いかぎを麗子に渡して、麗子はユリの部屋のを探し出し、それであけて中に
入ると、驚くかな、ユリが刺されてぐったりとしてベッドに横たわっていました。
 後ろで「お嬢様どうなさいました!」という吉田の声も聞こえます。
 
 ユリはぐったりとしながらも意識はあり、何か言おうとしたのか知らないけど、そばに
あった香水瓶を倒して割ってました。
 そこに騒ぎを聞きつけた琴江やユリの母、侑介がきて、影山も駆けつけました。
 少し遅れて美幸が、琴江に何かあったのか、と来て、侑介に「琴江おばさんじゃない、
姉貴だ」と言われる。
 風祭もようやく芸をあきらめたのか駆けつけてきまして、皆を外に出す。

 というわけで、近くの交番から三浦という警察官がきたのですが。
 このキャラ味があってなかなか面白かった。
 再登場してくれるといいなぁ。
 麗子の正体に気づいてない風祭に、「あの時のお嬢さんですよ」とバラして麗子が焦るとか。

 ともかく、三浦は、誰が警察を呼んだの!というユリ母の剣幕にビビりまくり。
 そして空気読めない風祭が自分ですよーんと。
 三浦が、署に連絡した方がいいのでは、というのを黙ってメモ取ってろとか言ってます。
 つーか管轄違いなんだからホントに署に任せた方が…。
 一番先に部屋に駆けつけたのが麗子と知り、驚いた感じの風祭。
 おそらく彼の頭の中では、こんな美しい人が犯人であるはずはない、よし、次に来たのが
絶対犯人だ、とかなってそう。
 麗子と吉田は発見時の様子を話して聞かせています。
 なんで美幸が最後に来たかについて、隣の部屋ならもっと騒ぎに気づいてもいいはず、と
言われて美幸は、ヘッドホンで音楽を聞いていたという。
 風祭は、侑介とユリ母、そして影山の3人が同じタイミングでここに駆けつけたのはおかしい!と
言うわけですが。
 3人にはちゃーんとした理由がありました。
「寒いモノマネが繰り広げられていたから耐え切れず、外に出ただけです」
 うわぁぁぁぁ!!!すごい納得する理由だぁぁぁぁぁ!!!!

 風祭は三浦に、窓の外を調べてくるように言います。 
 犯人は窓から脱出したに違いない、と。
 三浦は、自分もそうに違いないと思って調べてみたけど、足跡はなかったという。
 頭が切れる上に結構行動早いなこいつ!
 そして三浦は、このメンバーの中に一人刺せた人間がいる、といい、麗子をさします。
 風祭が「僕の恋人に!」とか勝手に言ってるのが笑えた。
 もう恋人に昇格しちゃってるのかよ! 

 つまりですね、三浦曰く、嘘を言ってると仮定したら説明できるというわけです。
 麗子はまずユリを刺し、部屋を飛び出した。
 しかし吉田が駆けつけてきたので、自分も今来たフリをして部屋の前に。
 そうして、ドアが開かないフリをして吉田に合いかぎを持ってこさせ、あけるフリをして
堂々と中に入った、と。
 この再現映像わざわざ撮影しててお疲れ様です。
 
 三浦がなぜこんなことを考えたか。
 それは、ある人物から証言が得られたからでした。
 自分を差し置いて先に結婚したユリを腹立たしく思っていた、と。


 ………。

 影山ァァァァァ!!!!!


 しらーっとしてんじゃねーよ!自分とこの主を苦境に立たせるような証言をしてんじゃ
ねーよ!黙っとけよそこは!!!!

 違います、とあわてる麗子に、キミの無実を勝ち取る戦いをこの舞い降りました白馬の
騎士がやりますとか言っちゃってる風祭。
 おぼれる者は藁をもつかむという言葉通り、なんだか風祭が頼もしく見えてくる麗子。
 目の検査に行け、麗子。
 というわけで風祭は、犯人を美幸だ、と言いました。
 財産が細山にわたるのは許せないから、ユリを刺して破談にしようとした、と。
 で、刺した後は窓からベランダ伝って逃げたということらしいですが。
 逃げたタイムラグをごまかすために音楽聞いてたことにしたんだろうという風祭。
 これはいける、と内心喜んでる麗子。
 いやいやいやいや!どう見てもイケてませんから!

 見たまえ!という彼の自信たっぷりな言葉に、皆が窓から外を見ると!
 そこにはベランダが!
 ありませんがな!
 あと、窓と窓がすっごく離れてる!
 つーかお屋敷のはずなのにベランダ一つもない家ってどうなのよ!(そこは今どうでもいい)

 自分で「それは無理」とか言っちゃう風祭。
 お前自分の発言にもうちょっと責任持とうよ!
 
 というわけで風祭、結局麗子が犯人ということに納得しちゃったらしいです。
 焦った麗子が助けを求める相手……ティータイムしてんじゃねぇよォォォォ!!!
 主のピンチだろうが!!!!!
 茶飲んでハァーとかやってる場合か影山!!!
 誰か!誰かメイちゃんの執事から理人様か忍様か、はたまた黒執事からセバスチャンを!!!!
 ダメだこいつ…早く何とかしないと…。

 というわけで、厨房に軟禁されてる感じの麗子。
 影山は優雅に料理を作ってました。
 どんな時でもマイペースだな、お前は!
 この間に麗子、こっそり出ようとするのですが、外には三浦が「シャー!」とかやってました。
 何やってんだお前は。
 麗子は、父に電話して助けを求めて、権力に頼ってでも無罪を勝ち取る!という気持ちで
いるのですが…。
「お嬢様におかれましては大変お困りの御様子、どうされたんですか」と聞く影山。
 …お前あの現場にいたよね!?
 麗子が容疑者扱いされる一部始終を見てたよね!?

 どうやら影山は、真犯人の目星がついているようです。
 またまた、プロの刑事にわからないわけがないですよね、とほざいてきます。
 一生懸命考える麗子。
 窓の下に犯人の足跡がないということは、犯人は屋根に逃げた、そんなことができるのは
侑介だわ!とか言っちゃってます。
 …そんなことをしたら服が汚れるだろうが!
 正解でしょ!?と麗子に言われて、目が泳ぐ影山が笑える。
 勝手に安堵している麗子に影山、言いました。


「失礼ながらお嬢様。このまま逮捕あそばされ、少々反省していただけますか?」

 シーン…………。

 久しぶりに麗子のクビクビ発言出ました。
 しかも今回は一つが影山にスコーンとミラクルヒット!
 フライパンを振っていたのでうまいこと避けられなかったらしい。
 気に障ったなら謝りますがーとかまた言ってる影山は、それでも麗子の観察力不足は
否めない、と言います。

 えーちなみに、この感想レビューでもさりげなく(本当にさりげないか!?)事件解決の
ヒントを出していますので、この時点で「犯人当てたい!」という方はもう一度読んでみて
下さいね。

 こんな男にお願いして犯人を聞くのはプライドが許さないと思いつつも、あっさり陥落
した麗子。
 今回は「戦意喪失」と出ました。
 つーか最初からもう影山に丸投げしてたじゃないですか。

 というわけで今回のディナーはオムライス。
 さっきから何を作ってるかと思ったら、これを作っていたらしいです。

 さて犯人がどのように密室を作ったか。
 あの時密室を作れたのは3人、と言って影山は念のため麗子に、本当に犯人じゃない
ですよねと確認。
 だからそこを疑うなっつの!
 麗子、「私を犯人と思ってないわよね」と言ったのですが。
「………もちろんです」
 なんで一瞬考えたてめぇ。

 となると、容疑者は二人に絞れる。
 麗子、執事の吉田ね!とか言ってますがー。
 ここでまた吉田が犯人だった場合の再現映像スかー。森本レオさんお疲れ様です。
 麗子は、カギをかけて部屋を出て、麗子の後から現れたフリをして、鍵をとりに行った
フリをしたのよ、と言いますが。
 それは不可能です、と影山は言います。
 鍵を持ってきた時に吉田は麗子に渡した。
 つまり、ユリの鍵を探すのに自分では手間取ると感じたから。
 なぜかというと、あのさっむーい芸を風祭がやると言い出した時に、吉田がメガネを
貸していたらしいんですね。
 とんだ犠牲者じゃねーか!
 だから、屋敷内の移動は多分メガネがなくても出来たでしょうけど、鍵を選び出すという
作業は出来なかったので麗子に任せたと、そういう推理が成り立つらしいです。
 さすがですね。
 ついでに、警察を呼ぶ時に、電話をかけづらそうにしていたのも影山見てたようです。

 鍵をかけて隠れるのは不可能、という影山。
 ここで、ユリの部屋から逃げようとして麗子に見つかる吉田、という映像は面白かったなぁ。

 というわけで残り一人になるという影山。
 犯人は部屋の中に居たと言います。
 刺した犯人は逃げようとして、麗子らが駆けつけてくるのに気づき、とっさにドアの陰に
隠れたと。
 麗子は、それなら吉田が気づいたはずだと言う。
 ドアの前に立っていたのだからと。

 影山は言います。
「だから叫んだのです。お嬢様、と」

 ユリを見て言っただけでしょうという麗子。
 ええい…。
 本当に観察力ねぇな。
 影山は、ユリは吉田にとっては「お嬢様」ではないと言う。
 
 もしユリの悲鳴が聞こえた時、麗子がユリの執事だったらどうするかと聞かれて、麗子は
部屋をノックしつつ「ユリさーん!」とか言ってます。
 プロの執事失格、とかいう影山。
 主にミソクソ言ってるお前に言われたくねぇよ!
 影山、私ならこうします、と何もしないで入ってます。
 執事は主の部屋に入る時ノックしません、と。
 だからそれはお前のルールだっつのー!!!!!

 吉田はノックしていた、さらに、ユリ様と呼んでいたから、本当の主は別にいると言う影山。
 つまりそれが真犯人だ、と。
 ここで麗子、まさか…というのでやっと当たったと思ったら。
 ユリ母のことかとか言います。
 あんた…なんでこの選択で全部正解を外すんだよ!逆パーフェクトだよ!
 影山、ダメだこりゃと思ったのか知りませんが、琴江です、と言いました。
 美幸の言葉を思い出して欲しいと。
 部屋から来た時に、「琴江おばさんに何かあったの」と言ってた。
 なんで彼女がそう思ったのか、それは、吉田が「お嬢様どうなさいました」と叫んだ
からだ、と言う。
 それを聞いた美幸が、琴江のことだと思った、と。
 さらに、その少し前に、風祭が麗子のことを「お嬢様」と呼んだ時にも、一緒にいた琴江は
自然に振り返っていた。
 このことからして影山は吉田に「お嬢様」と呼ばれ慣れている人間が犯人だと推測したのでしょう。

 つまり麗子がユリを見て驚いている間に、琴江はさも今きたかのように立っていた、と
いうわけですね。
 しかし影山はまだ不安材料があるようで、このままで終わればいいのですが…と心配しています。

 するとそこに風祭が入ってきて、ユリが意識を取り戻したこと、さらに、顔は見てないが犯人は
男のようだったと証言した、と言うんですね。
 これで麗子の疑いは晴れたのですが…。
 あと風祭が、必ず犯人を見つける、ツァィチェェェン(再見/中国語でさようなら)とか言ってたのが
ウゼェ。静かに帰れ。

 麗子がきょとんとしていると、影山が、予想していた最悪の展開ですと言い出しました。
 もう一つ事件が起きるかも、と。
 ここで悲鳴が上がって二人が駆けつけると、細山が吉田に襲われていました。
 風祭と三浦…は帰っちゃったのか!肝心な時に役にたたねぇな!

 吉田は、琴江を騙したこの男が許せなかったと言います。
 ずっとそばにいた吉田のこと、琴江に近づいてきた細山が、財産がないとわかると
さくっとユリに行ったのが許せなかったんでしょうね。執事として行動には出さなかった
けど、いつか機会をとうかがってたんじゃないでしょうか。
 細山を解放して吉田はナイフを自分に向けるのですが、細山が逃げる時に影山、
さりげなく麗子庇うのよかったなぁ。
 影山は吉田に、あなたは琴江の罪をかぶろうとしている、と言います。
 あの時、隠れている琴江を見つけ、すべてを悟った吉田は、自分にまかせてといい、細山を
殺害するフリをしてすべての罪をかぶって死ぬ気だったのでしょうと。
 影山が吉田に初めて会った時に、この存園寺家の執事として誇りを持っていると言ってたから、と。

 そこに琴江が来て、ユリを刺したことを白状します。
 ユリは一年前に留学から帰ってきて、自分と細山の間にあったことを全く知らなかった、
今日も無邪気にはしゃいでいたけれど、それが却って苦しくて、気が付いたら刺してしまった
というわけですね。
 まあ刺すなら細山だと思うんですけどね!
 ともかく、影山がここで、ユリは琴江が刺したことに気づいています、と言い出します。
 犯人を見てないとは言ったけど、ユリの香水に気づいた。
 だから、麗子が来た時にさりげなく香水の瓶を割って、匂いを隠そうとしたのだと。
 なぜ犯人を言わないのかも、琴江をかばおうとしているのです、と影山は言います。
 さらに、ユリはすずらんのブーケを用意してた、恐らく、琴江に渡すはずつもりだったの
でしょう、と影山は指摘。
 これから幸せに暮らして欲しいという思いが込められていたのではないかと、そう
思えてなりません、と彼はしめくくりました。

 吉田と琴江って執事と主という立場ではあるけれど、とても素敵な絆なんじゃないかなーと
思いますね。
 二人言葉を交わしていたのがすごいほほえましくて良かったです。

 というわけでまた戻ってきたらしい風祭がカッコつけてますが、話すのを無視した上に、
今回靴を踏んづけていく麗子がよかったですね。
 まあこいつのせいで犯人にされかけたわけですし…。
 三浦にもスパーンとはたくくらいあれば面白かったなぁ。
 あと風祭が、影山に「もう一度言っておくぞ」とか言ってたけどそのシーンが途中で切られてて
めっちゃ笑った。

 どうして事件が起きるのが分かったの、と麗子に言われて影山は、吉田がすべての罪を
被ろうとしていたのは、執事たるもの、わかりますとか言います。
 それを暴いたことに関しても、誰かを守ろうとする嘘は美しいけれども、嘘は嘘、真実には
かなわない、と。
「どんな時も真実を持つ目を持つこと、それをどうぞお忘れなきよう」

 車の中で麗子、影山と背中合わせに座ってみるのがなんか可愛かったです。
 そんな彼女に影山が一つ確認を、と。
 麗子のことを何歳くらいまでお嬢様と呼べばいいか、というものでした。
 考え込む麗子でしたが。
 そのうち奥様と呼ばせてみせるわよ!と怒る麗子。
 まあそりゃそうだ。
 影山は、それまでにはダンスを覚えておくから、一曲おつきあいしてもらえればと
言います。

 このことから、ダンスで麗子を誘わなかったのはダンスが苦手な麗子への気遣い、そして
自分が本当にヘタなのもあって、恥をかかせてはならないと、子供を選んだのか、もしくは下手な
ふりをして、麗子に恥をかかせないようにしたのか。
 どちらかはわかりませんが、やはり影山は口は悪くても一流の執事だと思います。
 
 この事件を現実的に考えるならば、恐らく琴江は無罪放免か、不起訴になるでしょう。
ユリが犯人は男だったと思うと言っている以上、物的な証拠は他にはないわけですし。
 まあ丸く収まればいいなぁと思ったりします。



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