多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→謎解きはディナーのあとで


謎解きはディナーのあとで

SP(12/03/27)

 面白かったけど、これ一時間半くらいで収まる内容だと思う。ハッキリいってダラダラと
長いのには閉口しました。トリックが最初から見当つくのはご愛嬌とはいえ、それが明かされて
いく状況はもっとスピーディでもよかったと思う。
 推理モノで大事なのは、後半はサクッと謎解きすることだからなぁ。
 ちょっと残念でしたね。

 さて。
 オープニング、チャイナ服をきた麗子と、メガネをかけてない影山が手をとりあって何かから
逃げていて、麗子は船に乗り、影山はヌンチャクを持って追手の前に立ちはだかる…という、
一見すると「夢オチ!?」みたいな展開があったのですが。
 燃えよドラゴンとチャンネル間違ったと思った人もいたかも知れない。(いねーよ)
 
 話はその一週間前に戻ります。

 久々の風祭がカメラ目線!
 これがとても、一週間後には不気味に当麻らを翻弄する警察官(?)役をしているとは思えない
ほどのはじけっぷりです!(SPEC・津田役)
 なんでも学校の倉庫から、部費がまとめて盗難された事件ということなんですが、犯人はチャリで
やってきて、何故か逃走する時にはチャリを置いていったらしい。
 ただし現場には逃げた足跡はない。
 それからしても何か不自然なのですが、「殺人事件さ!」という風祭。
 大きな事件がないから、殺人事件のつもりで捜査したい!と。
 …早くSPEC班に引き取ってもらって!!!!

 容疑者は、この倉庫の合いかぎを持っていた4人の部活部長に絞られるらしい。
 男二人に女二人。
 まあ特に覚えなくてもいいです。
 風祭は、男の一人が陸上部であることから、幅跳びの要領で逃げたとかとんでもないことを言って
いますが、麗子も言うとおり、15メートルも飛べたらそれもう人間じゃないから!妖怪人間ベムだから!
 …ということがあったのよ、と影山に話す麗子。
 影山はまだこの時点ではわからない、と言います。
 特定できない、と。
 ただ麗子が、この女二人について、片方が女子ホッケー部と言ったことから影山反応。
 彼は、ホッケー部と聞いて、男子ホッケー部と思っていたため、女子が一人のこの状態で
犯人を特定することは難しい、という風に考えていた。
 ところが麗子から、ホッケー部は女子であることを聞いで謎が解けたらしい。
 影山は、麗子からの情報を聞いて自分は推理するのだから、今のような情報伝達不足がある
のは困る、と文句を言う。
 麗子は、たかだか女子ホッケー部であることを言わなかったくらいで事件に関係ないでしょ、と
言うけれど、影山はあるという。

 で。
 麗子はその影山の話を聞いて、犯人は女子ホッケー部のカミヤマだ、スケート靴を履いて
自転車の車輪跡を通って逃げたのね、小学生でも解けるわ!とドヤ顔。
 影山、シーンとしております。
 どうしたの、何か言いたいのなら言ってもいいのよ、と自信満々な麗子。
 あれだけ3ヶ月コテンパンにされ続けてなおもこの上から目線の言いっぷりときたら…。
 
 影山、言いました。

「失礼ながらお嬢様、お嬢様の単純さは幼稚園児レベルです」
 おい影山失礼だろ!
 謝れ!…幼稚園児に!(お前が一番失礼!)
 イメージの、麗子の幼稚園児姿を似合ってたとか言っちゃう影山。
 お前は人の妄想を覗くな。
 
 ともあげ影山は注意力不足と注意した上で。
 犯人がスケート靴をはいて逃げたのは間違いないが、なぜそうしたか。
 足跡がばれるのを防ぐためにしようとしたのではない。
 それだったらチャリで逃げればよかったわけですからね。
 犯人は、罪をカミヤマになすりつけようとしたのだ、と言います。
 倉庫は4つの部活が利用していたけれど、うち2つの部の、合いかぎを持つ部長は男のため
除外。でもってその倉庫内には女子用のスケート靴しかなかったが、それをはいて逃げ
られたのは、同じ女子である、ラクロス部の清水だけ、と。
 最初影山が話を聞いた時点でわからないといったのは、アイスホッケー部が男子部だと
思っていたから、スケート靴を履いて逃げたにしても(男用だと影山は思っている)、容疑者は
3人となり、絞り込めなかったからでしょう。
 それが、麗子がホッケー部は女子と言ったから、容疑者は二人、さらに、そのホッケー部の部長は
骨折でケガをしていたため逃げることはできない、よって清水が犯人である、と導きだされたの
であると思います。
 やはり情報伝達は大事だね!
 
 ディナーの前に解決しちゃったわね、という麗子に、影山は「最近の事件は歯ごたえがない」と
言います。そんなこと言ってるからややこしい事件が起きるんだろうが!

 その後影山は、一週間ほど日本を離れる、と言い出します。
 香港に滞在している麗子父に、一年の報告をしにいくらしいです。
 お屋敷のこととかいろいろ話すこともあるらしいんですが、すべてのことを任される、それが執事で
ございますと影山言ってるけど。
 そんなにたくさんの用務を任されるってお前はどこのセバスチャンだよ。(フラン○フルトの戦う方の)
 
 そんな彼が出かけた後に、なんと殺人事件発生。
 後から思い返してみれば、ここからミスリードは始まっていたわけですね。
 画家の松下という人間が自宅で死んでいたのが発見されました。
 風祭はいつものように、規制テープを車でぶっちぎって登場。おい、やめろ!それはゴールテープ
じゃないんだぞ!
 事件のため駆けつけてきたマスコミ…フジテレビのアナウンサー総動員だな!
 張り切って答える風祭。
 僕は俳優です!とか言っちゃってます。
 お前ら全員持ってるマイクを投げつけろ!
 
 現場は地下のアトリエ。
 焼死体で発見されたらしいです。
 灯油をまいて火をつけたようなのですが…。
 麗子は遺体を見て、右手の指にはまっている指輪を確認。
 これは松下が所属していた大学から贈られたもので、ずっと身に着けていたようです。
 また、現場には絵画が棺桶のようなものに入って一緒に燃えているのも発見される。
 これちょっと画面が見えづらかったけど、とにかくそういうのに入ってるらしいです。
 風祭は、松下の絵がすべて燃えてしまうなんて、うちの家にある数枚があってよかった、とここでも
自慢話。
 ただし、松下の代表作となる乙女シリーズ4連作のうち三作はアラブの石油王が持ってるとかで
手に入らないらしい。
 へーそーですかー。(棒読み)

 ちなみに出入り口は静脈認証システムなので、本人以外出入りできず。
 風祭、何かを思いついたようで、マスコミの前に走って行きます。
 そうして元気よく発表!
「松下先生はまだ生きています!」
 ジョークジョークとかいう風祭ですが、あんた言っていいことと悪いことが…。
 さらに、これは密室殺人だ、と言います。
 沸き立つマスコミ。
 ダメだこれ、手に負えない…。

 戻ってきた彼に麗子は、密室殺人じゃない、と言う。
 現場検証で、死人の手では開けられないこと、別の部屋から遺書が本人の自筆で見つかったこと
などがあり、麗子は風祭にマスコミ発表を訂正した方が、と言いますが。
 後に引けなくなったらしい風祭、これは殺人だ!と言い張る。
 まあ確かに一つだけ、このトリックを解く方法はありますわなぁ…。
 つか風祭警部、思い切り目が泳いでますけど大丈夫ですか、生きてますか。

 というわけで事情聴取中。おい、絶対零度の畑山おるがな!こいつが犯人だ!(待て)
 あと、平行して影山の一週間も流れたんですが…あいつは一体何をしてるんだ。

 そうして影山が帰ってきまして。
 麗子は早速事情を説明します。
「影山のいない間に事件があって、私が国立を離れることになって、変なことがあったのよ」
 うん、なんかいろいろ大事なこと言った!
 影山は、画家の松下が死んだと聞いて驚きます。
 …てか今気づいたけど影山の服なんか新しくなってる?光ってますけど。
 まあいいや。
 で、影山は松下がいかに素晴らしい画家かを語り始めました。
 あーなんか長くなりそうだ。
 宝生家も関係するのですよ、と言い出す影山。
 宝物庫みたいなところに彼女を連れて行くと…。
 あれ、乙女シリーズの連作3作品そろってるよこれ。
 …この家が持ってたんかい!
 さらに影山は、松下の学生時代の絵もある、と出してきます。
 半年前に就職してきたのに、いろいろ把握してるのはさすが執事ですねぇ。
 この絵ですがさりげないですけども重大な伏線なので、目を皿のようにして見ましょう。

 麗子は松下は自殺した、と言います。
 しかし影山は状況を聞いて怪しいと言う。
 麗子、それを聞いて風祭と同じことを言っていたと笑うのですが、それが影山にとっては
大層ショックだったらしく。(失礼だろお前)
 詳細を聞かせて下さい、と珍しく真剣に頼み込む影山。
 
 そうして麗子の話が始まります。
 最初に話を聞きに行ったのは、ライターの服部。火をつける方じゃないですよ、記事を書く
方ですよ。(分かってる)
 取材しにいって、地下から煙が出ているのに気づいた、毎日に疲れて自殺したのでは、と
言います。
 ちなみにもし殺した犯人がいるとしたら、何億もの価値があると言われている絵をそのまま
燃やすはずがない、と。
 わからないですよ。逆に有名すぎると売れないこともありますからね。足がつくから。
 だから犯人がいるとすれば、絵の価値を非常によく知っていたか、それともこんなものに
価値はないと思っていたかのどちらか、いずれにしてもかなり松下に関係の深い人間だと
思います。
 ちなみに棺桶に心当たりはないらしいけど、死んだら絵を一緒に棺桶に入れて欲しいとも
言ってたから、そういうことじゃないのか、みたいな。
 風祭、そんな話もどこへやら、服部を「自宅に松下の絵がある」と言ってナンパ中。
 お前は捜査する気がないならついてくるな!

 次。
 松下の絵のモデルをしていたという女性。
 松下はとても優しかったと言います。
 またこの女性も同じセリフでナンパする風祭。
 ここまで話を聞いて影山、ずいぶん熱心に風祭は自宅に誘いますね、と言っています。
麗子は絵を自慢したいだけでは、と言うけど、発情期じゃないのか。(おいやめろ)
 というかこのモデルに話を聞いてるシーン、やたらフラッシュが光ってちょっとまぶしかったです。
少し気を付けた方が…。

 ここで麗子いきなり、影山に話を振ります。
 香港で素敵な女性に巡り合ったの、とか。
 なんか…本当のところはどうか知りませんが、私は影山は少し麗子のことを異性として
気にしてる部分もあるんじゃないかなと思ってんですけど、こんなことを気になる女性から
聞かれたらガックリくるよなぁ、と。
 影山は飲食店でくつろいでいたら、麗子そっくりの女性が逃げてきて、かくまったことを
話します。
 彼女の名はレイコウと言うらしい。
 ホウショウレイさんではないのですか!?(違います)
 マフィアに目つけられて逃げてる最中だったらしいです。
 沖縄に父がいるのでそこまで逃げたい、という彼女の頼みを何故かメガネをはずして引き受ける
影山。気合い入りすぎだろ!
 ほっとけなくなったという影山に麗子は、自分とそっくりだということを聞いて、私は可愛いからー
とか言うのですが。
 性格はまったく違っていて、繊細でしたという影山。
 なんでお前はそう、いらんことをズバズバ言っちゃうんだよ!朝ズバのみのさんか!
 怒られて、麗子が繊細さにかけるわけではない、と否定する影山ですが。
 だからその否定をなんで頷きながらやっちゃうんだよ!肯定してるだろ!
 麗子が視線を外してからめっちゃ頷いてる影山にすごい笑いました。

 さて麗子の方の事件に戻って、彼女と風祭はこの後、松下の絵を扱っていた、為永という
画廊オーナーのところに行きました。
 こいつは畑山!この女が犯人だ!(だから違うというに)
 為永は、松下が乙女シリーズの4作目をかけずに悩んでいたことを話します。
 ここの画廊には自画像が飾られているのですが。
 この自画像もじーっくり見ておいて下さい。大事な伏線です。
 ただ、この自画像はどこで書かれたものかわからないらしいです。
 この時点で私、これ沖縄かなとかボンヤリ思ってたんですが、それは影山の話に出てきた
レイコウさんの話があっただけで、特に根拠はなかった…。

 で、風祭は為永もナンパ中。
 畑山さん、隠し持ってる拳銃でこいつ撃っちゃっていいですよ!捜査は桜木がやるから!
(そろそろ絶対零度のネタは終わりにしよう!)

 結局殺しのセンは見えてこなかったわけですが、風祭はデート取り付けてウキウキで、
麗子に、「マスコミに自殺のセンで訂正出しておいてよ」と押し付けて帰ってしまいます。
 相変わらず最低なことするな!
 影山はここまでの話を聞いて考え、やはり自殺かと思います、と言います。
 そうして麗子に言いました。
「事実を受け入れるということも大切です。どうかそれをお忘れなきよう」
 …あれ?
 エンディング流れ始めましたけど!?
 え?
 ここで終わり?
 あと1時間半は総集編!?
 とか思ってたら。
 麗子がなんか思い出して「あ!」とか言ってます。
 スタッフロール戻っていったー!!!!
 もう一つ大事件が起きたという麗子。
 銀魂じゃねーんだから何やってんだよお前らは!

 事件がなくてヒマだったので沖縄へ慰安旅行にいったという麗子。
 …あるツッコミが一つ頭に浮かんだのですが、ここに書くにはあまりにも不謹慎であるので
やめておきますが、何たる皮肉。すごいタイミングだなと思いました…。(時事ネタ的に)
 この時点ですでに、視聴者及び影山にはミスリードが発生しています。
 麗子としては意図したわけではないのでしょうが。
 ポイントは「事件がなくてヒマだったので」ですね。

 さて沖縄に慰安旅行にいった麗子ら。
 麗子は私服がお嬢様系しかないのでスーツでいったらしいです。
 カジュアルな服用意するくらいすればいいのに!
 水族館にいって大はしゃぎの風祭、メンソーレ!とか叫びまくりです。
 で、風祭のいとこがやってるホテルにいった。
 そこで不思議なことが起きたという麗子。
 風祭は、釣り上げたカジキを入れるという箱を持ってきてました。
 それがかなりでかい。
 …皆さんはこれを一度見ているはずです。
 まあ変わりはてた姿にはなってましたが。
 そこに風祭のいとこ登場。
 カッパハゲ!医龍のカッパハゲじゃないか!
 島袋という名前らしいです。
 しまぶーって呼んでもいいですか?(それ集英社の漫画家さんのあだ名な!)
 この島袋も風祭と同じ性癖のようで、ついてきた婦警さんにはウキウキのクセに麗子は
ガン無視。見る目ないなぁ。
 島袋がワンフロア借り切ってくれたので部屋を決めることになるのですが。
 サイコーの315号室がいいとか言っちゃってる風祭。
 そこに、鈴木というヘンテコな画家が登場します。
 …國村さん…そういう役は断ってもいいんですよ…?(失礼だろ)
 國村さんすごい真面目な役しか見たことがなかったので、このキャラは良かったなぁ。
 その、ポンチ絵師(画家!)の鈴木も風祭らと一緒になって盛り上がるんだけど、麗子の
素質を見抜けない時点でお前の目は節穴かと…。
 もうこいつら3人そろってビーチに埋めとけ!

 このホテルのロビーには、オーナーが有名人からもらったサインが飾ってありました。
 なぜか風祭のもあるらしいです。
 その風祭は鈴木とすっかり意気投合してしまって、ホテルの部屋に空きがあるから、自分の
隣にでも泊まって行けとか誘ってます。
 
 ここまできたところで麗子は、今度は影山に話を振る。
 このあたりはいい感じに、二つのエピソードが同時進行していて良かったと思います。
ラッキーセブンみたいに頻繁に変わられると、感情移入が厳しいからなぁ。

 レイコウを着替えさせた影山。
 真っ赤なチャイナドレスのあたり趣味としか思えませんが、街中歩いて心なしか嬉しそうです。
 レイコウが、マフィアのところにパスポートを置いてきてしまったというので、闇のバトルに参加
して勝てばパスポートがもらえるという場所へ。
 政府につながりがある組織なので、勝てばパスポートを発行してもらえるらしいです。
 なんだか話がキナ臭くなったところで、影山は麗子の話が聴きたいと言います。

 ホテルでまったり過ごしていると、有名人のサインが消える事件が起きたらしい。
 風祭は、僕のサインが欲しかったに違いないとかいうけど、だったら全部持っていく必要は
ないでしょうよ!(だがしかしこのセリフは密かに伏線)
 サインは近くの砂浜に捨てられているのが見つかったそうなのですが、数枚ほど消えていて、
風祭のが見当たらなかったことから、やはり彼のファンが取ったということに落ち着いたようです。
というかそういうことにしてた、風祭が。
 その夜は鈴木が居候しているという居酒屋に皆で繰り出したらしい。
 麗子はワインを頼んだけど。
 沖縄の居酒屋にそんなもんがあるか!(置いてる店あったらすいません)
 泡盛で盛り上がる一同。
 …泡盛って度数きついイメージがあるんですけども。日本のウォッカ的な。
 居酒屋の壁には絵が飾られていました。
 鈴木が書いたものらしいです。
 彼はひょっこり一年くらい前から姿を現して、露店で絵を売ってたんだけど、おかみさんは一枚
絵を買ってあげたらしいです。
 そうしてるうちにチンピラに絡まれていたのを助けてやって、いつの間にかここに居候する
ようになった、と。
 世間ではこういうのをヒモと言います。

 人参シリシリ食べさせたんか。あれはおいしいですね、うん。

 その頃影山は、パスポートをゲットするために、男と対決…てボーリングでかよ!しかも
マイボール持ってきてもらってんじゃねーよ!
 ストライクを最後まで出していた方が勝ちらしいですが。
 勝負つかずフラフラになっていたところへ、たまたま相手の男が投げる際に影山がクシャミして、
それで相手はストライク失敗、で、勝ったようなものらしい。
 ズルくない?という麗子にごまかす影山が面白かった。

 さて麗子の話に戻りまして。
 いい感じにグダグダに酔っぱらってる麗子はカラオケで315のAKB入れてねーとか言ってますが。
 そうやって盛り上がってるところに、変な男が入ってくる。
 彼は金をたかろうとしているようで、置いてあったマンゴーかじりながらあれこれ言ってる。
 鈴木が「こないだ指輪あげたじゃない」とか言うんだけど、はめたら抜けなくなったとか文句言う
男。売って金にしろという意味でくれたんじゃないのか?抜けなくなったら意味ないだろ。アホかお前は。
 つーかこの時点で大体事件の見通しはついたと思いますね。
 ここまでで十分な伏線は出ましたから。
 そうして男が金をたかろうとしてると、酔っ払いつつも風祭、われわれこういうもんです、と敬礼
したので男は去っていきました。
 ベロンベロンに酔ってても市民を守ったのだけは評価するぞ、風祭!
 女将は、わかれた元ダンナだと言う。
 なるほど、これで(松下事件の)動機もはっきりしましたね。
 
 一方影山の方はパスポートをゲットして、逃げようとしていたのですがそこに追手が。
 これが冒頭のシーンになるようです。
 レイコウを船に乗せたあと、ヌンチャクを持ってマフィアに向かっていく影山!
 影山は麗子に言いました。
「私もほどなくして沖縄へ」
 いや、マフィアどうしたんだっつの!麗子じゃなくても突っ込むわ!
 影山が沖縄に来てレイコウと落ち合った場所、それはなんと麗子が泊まった島袋のホテル
でした。
 奇跡的にかち合わなかったらしい。(予算の都合で?←シッ)
 影山はレイコウのことを調べて、彼女が世界的なピアニストであることを突き止めていました。
 マフィアから逃げていたのではなく、ツアーの最中に逃げ出して、マネージャーらに追われて
いたらしい。
 彼女が船に乗った後、ヌンチャク持って向かっていった影山はしこたま怒られたらしいです。
 このシーン見てメッチャ笑った。
 レイコウは、父は無名のピアニストで世界を放浪しているらしく、沖縄で見かけたという情報が
入って、いてもたってもいられなくなり、ここに来たのだそうです。
 でも父はもうすでに別の場所にいってて会えなかった、と。
 そこにホテルのオーナーがやってきてサインをくれ、と。
 レイホウは父の写真とともに飾って欲しいと頼みます。
 その時に影山は、サインが飾ってあるのを見たらしい。ということは、彼は盗難騒ぎ前のサインを
見ているということになりますね。
 で、影山はレイホウの父がよくひいていたという曲を引いてやり、レイホウは迎えにきたマネージャーに
連れられて帰っていくけど、その時に影山の頬にキスして去っていくのがよかったですねー。
 それを聞いて不満げな麗子も面白いですが。
 彼女は、自分の方はもっと大変だったのに、と言いたいらしいです。

 酔っぱらって一人先にホテルへ戻った彼女は、部屋番号を言って部屋に戻ったのだけど。
 そこに島袋から、誘いの電話がかかってきて、彼女はカチンとなって島袋の部屋に
駆け込んだらしい。
 ところがドアを開けると、中からは甘い香りがして、暗い部屋の中に床に転がった足が
見えた、と。
 そこで彼女はなぜか気を失ってしまって、次に目覚めたら風祭が覗き込んでいた。
 全力で彼をぶっ飛ばした麗子は部屋を飛出し、廊下で眠ってしまった、と。
 そうしたら誰かが抱き上げてくれたような記憶はあるんだけど、目覚めたら自室だった
らしいです。
 私はこれ、運んでくれたの影山かなーと期待してたんだけどそんなことはなかった!チッ…。
 まあ、影山が運んでいたら多分松下の事件はあっさり解けてましたね、うん。

 目が覚めた麗子はあわてて島袋の部屋に死体を確かめに行くけれど、当然そんなものは
なく、ガウン姿で出てきた島袋は逆に大慌て。
 麗子は室内に女性がいることを知り、さくっと戻ってきます。
 朝食の席でも死体の話をするけれど、そんなことはないと言われてしまいます。
 風祭なんかは、大好きな人と夢で逢ったとか言い出してるし…。
 また、島袋からの電話も着信履歴を調べたらかかってきてないんですね。
 バカにされまくってます、麗子。
 ここで風祭が、カジキを入れる箱がないんだけど知らない?とか言い出す。
 金持ちなんだから作らせろや!

 影山はここまでの話を聞いて考え、麗子の見た夢だったのでしょう、と言う。
 酒が入っていたから記憶あいまいになるし、と。
 そうして麗子に言いました。
「酒は飲んでも飲まれるな。先人たちの言葉をどうかお忘れなきよう」
 …あれ?
 エンディング流れ始めましたけど!?
 またここで終わり!?
 いやいやいやいや!
 と、ここで着信音が。
 麗子に風祭が電話をかけてきたのでした。
 またまた引っ込むスタッフロール。
 風祭、よくやった!

 ここからの会話は結構重要なのでしっかり聞いておいた方がいいと思います。

 風祭は麗子に、3人の女性と一晩でデートしたという自慢をするとともに、麗子がデートすれば
最高記録が作れるから、とアホな誘いをしてきたのでした。
 当然切る麗子ですが。
 影山何かに気づきます。
 とんでもない見落としをしていたかも、と。

 ここで影山は急いで麗子に確認します。
 風祭はなんで3人とのデートを成功させられたのですか、と。
 麗子は、見た目はまともそうに見えるから、誘われれば一日くらいは応じるんじゃない、でも
すぐメッキがはがれて別れるけどみたいなことを言う。
 影山はこれを聞いて、それなら3人を誘って一週間も交際続くのは不可能ではないか、
どうしてデートしてもらえたのでしょう、と聞く。
 ここで麗子は、今日約束して、今夜が初めてのデートだからよ、とさらり。
 これで影山は確信しました。
 つまり、松下の事件は本日発生したものであり、事情聴取も今日、風祭がナンパしたのも
今日でデートは今夜だったのだと。
 沖縄旅行に行ったのが先でその後に松下事件が起きた。
 麗子が沖縄旅行の話をする際に言っていましたね。
「事件がなくてヒマだった」と。
 麗子はそういう順番で話をしていたわよ、と言うけれど、影山は逆に聞こえるという。
 確かに、麗子はまず先に、起きた事件を解決して欲しくて松下事件を話した。
 その後に、たまたま思い出した、沖縄旅行でこんなことがあったと話した。
 だから影山は、松下事件の後に沖縄旅行があったものとして話を聞いていた。
 ちょっと影山が落ち着いて考えていたら、警察が事件抱えたまま旅行することはないし(最近
やっちまった警察もありましたが…)、事件がなくてヒマだったから旅行にという麗子の発言が
矛盾していることに気づいたはず。
 でも話を聞きつつ考えている影山は気づくヒマがなかったのかもしれませんね。
 順番なんか関係ないでしょ、と気楽に言う麗子。
 おっとこれは珍しく影山、ムッとしている様子だ!

 影山、言いました。

「失礼ながらお嬢様、いつまで酔っぱらっているおつもりですか。そのオツムは泥酔状態で
ございます」
 
 シーン……。

 おおっと麗子立った!立った、立った、クララが立った!(違)
 私はシラフよ!という麗子。
 久々にクビクビ砲発射だ!
 これをバリアで退ける影山!
 バカな!これをたった一週間で会得したというのか…!(違います)
 ブチ切れた麗子、あんたなんか首にして、優しく褒めちぎってくれる執事を雇うわ宣言。
 悪魔で執事とフラン○フルト最強執事とどっちがいいですか?(何故その二択)
 影山は、話は順番が重要、沖縄旅行の後松下の事件なら他殺の可能性が高くなる、
と言います。
 理由を聞く麗子に、それは優しくてほめてくれる執事に聞いて下さい、私は好きなところに
行かせていただきます、と告げる影山。
 そりゃそうだ!

 麗子、折れて「説明してちょうだい」。おい、語尾が小さくて聞こえんぞ!
 二度も聞き返す影山が面白かったです。
 銀さんなら調子こいて「私が間違っておりました、は?」とか聞いて頭ドヤされるんでしょうが。
 影山は、謎解きはディナーの後にいたしましょう、と言います。

 そうした上で改めて、麗子から聞く話がすべてなのだから、きちんと情報を正しく話して欲しい、
今回も順番が重要でした、と言います。
 沖縄の旅行の後に松下の事件が起きていたのなら、両者に因果関係が浮かび上がってくると。

 まず最初の不思議体験から。
 酔っぱらって帰宅した麗子は、居酒屋でカラオケのAKBを入れて欲しいと連呼していた。
 それが、ホテルで部屋番号を告げる時に、うっかり315と言ってしまったのだろう、と。
 こうして気づかず風祭の部屋で休んでいた麗子は、島袋の電話に激怒して、彼の部屋に
向かう。
 麗子は自分の部屋の隣が島袋だと思ってるから、そのまま隣にいったけど、実際は
風祭の部屋の隣ということになる。
 影山は言います。
「中にいた人は驚いたでしょうね、なんせそこには殺害死体があったのですから」と。
 このまま騒がれていては人が集まってくる、と思った犯人は、麗子が島袋の名を連呼
しているのに気づき、彼女が部屋番号を間違えていることを知った。
 このままドアを開けて、死体を島袋と錯覚させるか、もしくは犯人を島袋だと思わせた
方がいいと考えた犯人はドアを開け、麗子を中に入れて、彼女が死体に驚いている隙に
彼女を失神させた。
 で、カードキーを確認して彼女を部屋に戻し、やれやれとなっていたわけですが。
 麗子が部屋を間違えているとは知らないわけだから、そこに戻ってきた風祭は、メガネを
外した麗子を見て、ホウ・ショウレイが来てくれてる!と勘違いし、ウキウキとなって襲おうと
したわけか。お前…。
 それで目を覚ました麗子に殴り飛ばされ、彼女は廊下に出て眠ってしまった。
 これを島袋が発見して、本当の彼女の部屋に戻し、ついでに履歴を消したと。
 放置しない程度にはそこそこ優しかったわけか。
 影山はなぜ彼が履歴を消したかにも言及します。
 麗子があまりにも来ないものだから、別の女性を誘ったのだろう、その彼女に、二番目に
誘ったことがばれてはまずかいら履歴を消したんでしょう、と。
 その相手は朝食の席の会話で簡単に分かったようです。
 んで、その後に松下事件が起きたとなれば、風祭の隣の部屋にいた鈴木が誰かを殺して
部屋に遺体があったことになる、それは、居酒屋の女将のとこに来ていた元ダンナの田沼だ
と言う影山。
 甘い香りはマンゴーだと。
 おそらく田沼は、ホテルに戻ってきた鈴木をつけていて、部屋で口論になり、鈴木に殺害
されたのではと影山は言います。
 麗子も酔っぱらってホテルに戻った時に田沼にぶつかってましたしね。
 ただここまでは麗子は、単なる田舎の殺人事件だという。
 影山も、ここから先は実際に自分の目で見ないと確証が持てないということで、二人は
急きょ沖縄へ向かうことになります。

 砂浜で絵を描いている鈴木のところにやってきた二人。
 鈴木は彼女が麗子だと知らないわけだから、突然現れた2人に驚く。
 影山はその描いている絵を売って欲しいといい、鈴木は売り物ではないと言う。
 影山は、私の見立てでは3億はくだらないでしょうと言います。
 つまり彼は、鈴木の正体をとっくに見抜いていたのですが。
 馬鹿にしたように言う麗子がウザすぎる…頭悪いにもほどがあるというか。
 影山は、この絵は、乙女シリーズの4作目ですね、と言いました。
 そうして、松下の家で発見された遺体は松下ではなく田沼だと。
 
 影山は麗子から話を聞いた時に一つ疑問があったと言います。
 遺体についていた指輪は、自画像を見れば左手にしていたのに、遺体では右手にしていた。
偽装工作をして誰かを自分の死体に見立てるなら、左手にハメさせるはずだと。
 しかし事件が起きた順番を知り、指輪の謎も解けたと言うんですね。
 居酒屋で鈴木が田沼に指輪をあげたと言っていて、その時田沼は抜けなくなったといっていた。
 殺した後遺体をカジキの箱に入れて、フェリーに乗せ、松下のアトリエへ運んだ。
 そうして遺体と絵画を燃やそうとしたけれど、指輪が抜けなかったのであきらめたらしい。
 
 その謎解きの最中恐縮ですが、夕日と影の位置がおかしいこれ。
 夕日が正面にあるのに、その夕日に向かって影が伸びてる…いいけどさ…。

 影山は、サイン盗難事件を挙げ、あの中に松下のサインもあったのだと言う。
 オーナーと一緒に取った写真も飾ってあったため、ちょくちょく沖縄を訪れていた松下は、自分の
ことがバレると思い、しかし一枚だけとってはばれると考え、砂浜に持って行って捨てた後に、自分の
サインと適当にサインを持ち去った、と。その中にたまたま風祭のサインが紛れちゃってたから
あのアホは増長し、事件はややこしいことになったんですな…。
 影山は、自画像が書かれた場所が沖縄だと思ったらしい。
 その当時は松下が新進気鋭画家として注目を集めていたので、オーナーがサインをもらってない
はずはない、と。
 なるほどね。

 ここまで聞いて鈴木は、確たる証拠はないというけれど、影山は証拠はサインだという。
 宝生家の宝物庫にあった、学生時代の松下が書いた絵のサイン。
 それが、目の前で書かれている絵のサインと一致したのでありました。
 デビュー後違うサインを使っていたけれど、ここで描いた絵は昔に戻った、自由な気持ちで描いたもの
だったから、昔のサインを使っていたらしいです。
 影山は乙女シリーズと学生時代の絵を見比べていて、乙女シリーズの方は、自由を失っている
というように感じたらしい。
 で、鈴木という画家の存在を知った時に、松下はこのように自由に生きたいと願ったのでは
ないかと確信したと。
 正体を暴かれた松下は、沖縄にきて昔のように、のびのびとした絵を描く楽しさを知ったと言います。
 道端で100円で売ってみたら女将以外には売れなかったらしい。
 …確かに絵ってこんなもんですよね…。

 ちょっと話がズレますが、一旦認められると本当にそれがただ線を引いただけでもものすごい
芸術作品として扱われます。
 とあるオークションで「すばらしい才能を持った画家の絵」という触れ込みで絵が数点出品された
ところ、本当に絵具を塗ったくっただけのものにも関わらず、高値がついたそうです。
 そうして絵が完売したところで、大興奮の観衆が見守る中、画家として登場したのは一匹のサルだった。
 そういう話があります。
 要するに絵の価値感というのは人の主観で大きく変わる、ということです。

 本題に戻りまして。
 そういうわけで自分の絵を褒めてくれた女将が気になって、松下は乙女シリーズ4作目の
モデルを彼女にすることに決め、ずーっと書いてたらしいです。
 ところが田沼が現れた。
 事情を察した鈴木は、女将の役に立ちたいと思ったんだと思います。
 で、ホテルについてきた田沼と言い争いになって殺してしまい、いっそ松下が死んだことにして、
自分は鈴木としてこの沖縄で生きようと思ったらしい。
 …てかいつまでも居候もしてられないでしょうに…。

 麗子は、相手がどんな人間であっても、殺すことは許されません、と言います。
 松下もここまで問い詰められて逃げ切る気はなかったようで(というか満足したら自首してたかも)、
罪は償うが一つ頼みがある、という。
 それは、この完成した絵を「鈴木が描いたもの」として女将に渡して欲しいということでした。
 つかニュースになって写真出れば嫌でも気づくと思うけど…まあいいですが。
 それは宝生家の力で影山が何とかしてくれるかも知れない!

 そういうわけで事件は一件落着。
 自信満々で会見する風祭。
 奇しくも、言った通りになりましたね…。

 女将の方は人参シリシリを作っていて、テレビからは松下の事件報道が流れているけれど、
料理作ってる女将は見てないってのはなかなか良かったですね。
 そこに麗子と影山がやってきます。
 影山は鈴木の絵を渡し「彼はしばらく放浪の旅に出ると言っていました」と。
 優しい嘘ですね。
 女将は絵を受け取って嬉しそうに壁に飾っていました。…押しピンで。
 美術関係者が見たら卒倒しそうですが、松下にとってはこれでよかったのかも知れません。
 鈴木が描いた作品なんだから、って。
 絵ってそんなものかもしれませんね。

 そうして今度こそ本当のエンディングです。
 影山は、人は誰しも休息などが必要ですが、日常あってこその非日常です、と言う。
 レイホウのことを冷やかす麗子に、日常の方が大事という影山。
 おおっと恋愛フラグがここで立ち「ところで影山、私はいつまで歩くのかしら?」
 バッキリ折られたぁぁぁぁぁぁ!!!!!
 この後二人は砂浜で「めんそーれ」叫びまくってました。

 うーんまあ、シリーズ第二期はなくていいんじゃないでしょうか…。

 
 


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