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三毛猫ホームズの推理

第6話(12/05/19)

 この原作、結構斬新なトリックが見ものだったと思ったんですが、ありきたりの人情ドラマ
ものになってきてると思ったのは私だけでしょうか…ううーん。

 えーと前回からの流れで、久保山の自宅にやってきた石津は、倒れている晴美を発見。
 病院に運びれた晴美を心配して一同駆けつけるけれども、晴美は意外に元気で、自宅で
捜査会議やるよ!と。
 …被害届とか出さなくていいのか!?
 栗原は、兄と妹の立場が逆ならねぇ…とかなり失礼なことを。
 今からでも晴美を採用すればいいのに!
 うってつけだろ。

 片山家捜査会議では、2つの謎が示されます。
 なぜ4人はユカリの写真をもっていたのか。
 そのユカリが失踪した3ヶ月前、一体何があったのか。
 …あれ、捜査会議なのに片山がいなくね?
 なんか一番無能な人がサクッと無視されてね?
 ともかく、晴美としては、ユカリが北海道出身だという免許のコピーを片山が確認してきた、
という話をしているのですが、ヒロシは、ユカリがまったく今回の事件に無関係とは思えない、
その免許証が偽造だったらということに気づく。
 つまり、事件とは無関係だと、真犯人によって故意に思い込まされていたとしたら、と。
 久保山が犯人に仕立て上げられたとしたら厄介だぞという栗原。
 いや、やっかい以前にお前ら警察が調べろって話じゃないですかね…。
 久保山の情報をリークしたのも津川であり、DJの石井への聞き込み手配をしたのも
津川、つまり、片山は今回の事件の流れを作るのに利用されていたのかも、ということ
ですね。
 視聴者は皆最初からそう思ってたよ多分!
 これを聞いたら片山が傷つくぞーと言ってたところへ、捜査会議に呼ばれなかった片山登場。
 ヒロシらがあわてて、ユカリの免許証偽造だった可能性があるぞ、そうしたら犯人は
石井かもとか言い出すのが笑えます。
 しかしこんなギクシャクした芝居にすら騙される片山。
 お前ホント刑事やめたら!?

 そこに、遅れました〜と空気クラッシャー石津がマイチェアー持参で登場。
 久保山の車が発見されたんですよとか、津川といきなり連絡が取れなくなりましたとか、
今一番隠しておきたい情報ナンバーワンの津川情報を盛大に暴露しまくり。
 なんで姿消したんでしょうね、いきなり、という石津に。
 晴美とヒロシが(片山が)「言うよ」「言うな」と言ってたの超笑いました。
「旬子さんは犯人なんかじゃない」
 はい、言った!言ったよー!
 つーかお前だけだわ!そんなこと言ってるの!他の皆や視聴者も全員津川犯人だと思ってるわ!

 片山が部屋にいると。
 出ましたマツコ。
 つーかベッド壊れるわ!
 マツコ、イライラする!私を連れていきなさい!と言います。
 事実を突き止める、と。
 それはいいけどその姿で「はい、だっこ」とか言うな!つぶれるわ!
 放送事故レベルだわ!

 一方晴美は石津に頼んで、警察の資料庫に。
 晴美はユカリに目をつけて、これを調べようということらしいです。
 石津がムード出して晴美に迫ろうとして、資料どこ?とか言われてるの笑った。
 で。
 ユカリが失踪した前後に、身元不明の女性が転落死した事故があったことがわかる。
 なんでそういう資料が並べて用意してあるご都合主義なのかはともかくとして。
 ここの管理者に聞いたら、結局身元不明のまま、無縁仏になってるらしいんだけど、前にも
調べにきた人がいるという。
 それは、石井でした。
 晴美らは、音信不通になって警察に石井が、身元を確認しにきたのでは、そうして服などを見て、
ユカリが死んだことを知っていたのではないか?という仮説を立てます。
 やっぱこっちが刑事になってたらよかったな!(オイ)

 ホームズと片山は、八王子の、被害者が通っていた高校に来る。
 ホームズの言うまま来ると、ユカリの写真の背景に映っていた場所を発見します。
 つーかあれから先調べてなかったのかよ!
 いいけどさぁ…。
 ここで片山はばったり津川に会います。
 彼女は、ここでユカリを知る人を調べてみたけれどまったく手がかりなしと言い、片山から
久保山の車が見つかったということを聞かされると、今すぐそちらに行きましょう、と言います。
 おそらくここから早急に遠ざけたかったんでしょうね。
 もっともヒントがあるここから。
 あーあと、昨日すっぽかした件についても、久保山を見かけておっかけてたんだけれど、
見失ってしまったので必死に探していた、と言う。
 それにしては夜が明けてから連絡くらい入れてくれても、というところですが、片山は
単純だから頭から信じてしまってますな。
 この人女性から、「母が危篤で入院費が500万いるの」とか言われても貸しちゃうタイプの
人ですね…。

 ところが片山はホームズが鳴くので、ちょっとだけ聞き込みさせて!と走っていく。
 アホだな、トイレに行くとでもいえばいいのに。
 そういう、警戒心が働かないんでしょうなぁ。
 まあいいけど。
 片山は保健室の、勤続20年という教師のところにいって、ユカリの写真を見せます。
 ここはちょっと、推理ドラマならではの面白い伏線というかミスリードがありましたね。
 片山は「この人を知っていますか」と聞いた。
 先生も「この子が何か」と言った。
 一言も名前が出てきてないんですよ。

 先生は15年前ここの生徒だった、と言います。
 この時点で津川が言ったことはウソじゃねーか!
 ユカリはたびたびこの保健室にケガをしてきていたのだけれども、実はひどいいじめに
あっていて、この教師はその事実を知らなかったという。
 数ヶ月もの間ひどいいじめを受けていたそうです。
 そして飛び降り自殺を図ったけれども生きてたらしい。
 発端は、久保山父が汚職をしていて、ユカリの父親がそれを告発したことが原因らしいです。
それで、久保山のグループがユカリをいじめたと。
 普通こういうのがあったら転校とかさせるもんじゃないですかね。親も大概無頓着だと思うけど。
子は関係ないとかいっても、バカガキほどこういうのは逆恨みしてやるもんだし。
 
 片山は久保山のグループに、あの被害者が所属していたと聞いて驚きます。
 ユカリは、命は助かったもののずっと意識不明の状態が続いていて、4年前奇跡的に意識を
回復した。
 けれども記憶はすべてなくなっており、リハビリをしつつ過ごしていたのですが、3年前病院を
脱走してしまったらしい。
 ここで片山、彼女の名が「津川幸子」という名だと知ります。
 ユカリのことと思って聞いていたのは間違いで、津川幸子という名が本名だった。
 ニブチンの片山もやっと気づきました。
 津川と名前が同じことに。
 ここまできたら大体もう推理としてはわかると思うのですが…。
 先生は卒業アルバムを見せてくれて、幸子の姉、旬子の写真も見せてくれる。
 一方その頃ホームズは、旬子と向き合ってました。
 視線の高さが違うからカメラワーク大変やないか!

 片山、ショック受けてますが、恐らくこの後でも旬子さんは犯人なんかじゃない!と主張
して、ヒロシらだけでなく視聴者をイラッとさせてくれると思います!

 八王子の警察署にやってきた片山。
 あれ、これ夏目さん勤務してたとこじゃね?(妖怪人間ベム)
 片山、お前ちょっと外ではってろ。
 杖を持って帽子かぶった男がやってくるかもしれん!(そのドラマは去年終わりました)

 根本は捜査から外れたはずの片山を見てウンザリ。
 それに気づかず普通にソファに座って、普通にホームズを横に置く片山。
 気づいて片山!
 根本の怒りゲージがスーパーサイヤ人に近づいてる!
 片山は、ユカリは実は津川幸子と言い、旬子の妹であったこと、久保山らに高校時代
イジメにあっていたことを話します。
 情報を持って入ってきたらしい石津が、気づいて後ろで止まってる。ここはいい演技
でしたねー。
 石津は、津川は久保山をあぶり出し、指名手配させるため情報をあれこれリークした
疑いがある、と言います。
 さらに、石井も行方不明になっていると。
 共犯の疑いがあるということらしいです。
 ここで片山言いました。
 津川に久保山の車発見の情報を教えました、と。
 アホォォォォ!!!!お前なんてことしてくれるんだよ!!!!
 根本、急いで緊急配備です。
 あと、無線で呼びかけてる人に、無線は使うな!と言ってたのかっこよかった。
(津川に聞かれてる可能性があるから)
 と、警察署に久保山から電話がかかってくるんですね。
 自分を保護して欲しい、と。
 えー?
 あれだけのことをしたんですし、ここはいっそ、津川に射殺されてくれた方が、事件処理と
しては早いと思うんですけどー?(なんてことを!)
 ちなみに片山は帰れ、と根本言いました。そらそーだ!
 皆がバタバタ出ていく中、なぜか神田の遺族が帰っていく。
 事情を聴くために呼ばれてたんでしょうけど、皆忙しいからと返されたっぽい。
 こんな対応あるわけないだろ…。
 まあともかく…。
 片山は神田の子が「パパを殺した犯人を連れてきてよ!僕が同じ目にあわせてやる!」
と言ったのを聞いていてハッと気づきます。
 自分がすべきことに気づいたようです。
 と、このカウンターみたいな場所でマツコがいきなり片山をどつく。
 なんどどついてもノーリアクションという、芸人としてはどうか的な片山に(片山は芸人じゃありません)、
マツコは「いつになったら叩き返すの」と言う。
 でも片山は、しないという。やり返したら終わらないと。
 まあはた目から見たら猫どついてることになるわけで、それはそれで通報されそうだしな!(シッ)
 わかってんじゃん、というマツコ。
 やってきたヒロシらに片山は、津川に伝えたいことがあるんだ、と言います。
 ヒロシらは、実は今までのことは芝居だったと伝える。
 …津川と話して傷ついてほしくないとか言っておきながら、今お前らが片山の傷をえぐってる
のはどうでもいいんか!
 つーか今このタイミングであれは芝居だったとか!
 ドSもいいとこだな!

 片山は、自分のやるべきことが見つかった、ありがとう、と青島刑事のようなことを言って
走って行きました。
 ちなみにホームズはヒロシに預けられました。
 まあ確かに危険な現場ですし…。

 一方久保山の方は津川がとっ捕まえていたんですが。
 あれ、走ってる片山、余裕で間に合ってないよ!?
 ところが、根本らが倉庫に駆けつけてみると、久保山も津川の姿もなかった。
 片山は久保山が連れ去られた、と聞き、とっさにどこにいったか考える。
 この背景になんかシャーロックホームズの看板あったけど、あれは何の意味が…。いいけど…。
 片山は、前回津川が言っていた、犯人は現場に現れるみたいな言葉を思い出し、あの
高校の倉庫だ!と根本らに連絡します。
 それはいいけどさ、いきなり倉庫を立てこもりに使われた高校迷惑じゃないですかね…。
 つか片山くん、走るのはいいけどタクシー使った方が早くないか。

 津川の方はやっぱ倉庫に立てこもってたんですが、なぜか無意味に上着脱いでた。
 ここでサービスシーン!?(違いますから)
 片山は自分に行かせて下さい、と頼み中に入ります。
 つーかここに至っても津川が久保山を始末せず、あーだこーだ話してる理由がわからんの
ですが。
 復讐復讐と言ってるわりにずいぶん長引くな。
 しかも片山なんか中に入って、久保山見つけて駆け寄ろうとしてるし。
 君は「立てこもり現場」という字を10回書いて飲み込め!
 来ると撃つわよと言ってる津川に、「旬子さんはそんなことしない!」と言って思い切り威嚇射撃
されてる片山。撃たれてんじゃねーかよ!!!!!
 
 ここで実は共犯だったのにあまり目立ってない石井がユカリこと幸子のことを騙ります。
 3年前幸子が病院を脱走した時に、たまたま石井と出会ったらしいです。
 それで彼は仕事を紹介し、ユカリの名をもらってDJとなった幸子は、結婚する予定で幸せな
素ぞを過ごしていた。
 そんな時幸子はたまたま、記事になっていた久保山の名を見たんですね。
 実は幸子の写真の裏に母親が、怨みを忘れないようにと4人の名を書いていたんだけど、それと
同じだったので気になったらしい。
 そのことが仇になりましたね。
 記憶を求め久保山の家を訪ねて襲われた幸子は記憶を取り戻し、懸命に逃げたが階段から転落して
死亡、久保山は事件発覚を恐れて身元がわかるようなものを奪って処分、このために幸子は
身元不明死体として処理されたらしい。
 で、それを居酒屋で武勇伝自慢していたのを旬子が聞いてたらしいですね。
 幸子が行方不明になって調べてたんだろうなぁ。
 
 さて。
 まあそういう思いがあれば復讐しようとするのも当たり前だけど、片山は、殺された神田らに
だって家族はいる、津川が久保山を殺せば同じ思いをする人が増えると言います。
 いやあんたそれは本当に、津川が言った言葉じゃないけど、愛する人を殺された人の気持ちは
片山にはわからんってことですよ。
 しかも殺して反省してるならともかく、武勇伝自慢だからなぁ。
 さらに今の日本の法律だと「反省してます」って言えば驚くほど軽い罪になりますからな。
 被害者への補償も満足にはいってないし。
(犯罪加害者が、被害者に対して裁判とかで決まった損害賠償額を払わず、知らんふり決め込んで
いるケースは山のようにあります)
 何も知らない神田の家族が悲しい思いをしていたからという片山の主張はわかりますが、死んでから
「実は被害者はこういうことをしていて殺されたんだ」と暴かれたら結局同じことではないですか。
 人を死に追いやった人間がのうのうと家庭持ってて、それが悲しむからどうこうって、所詮
きれいごとだと思いますよ。反省してるならともかくね。

 津川は片山に銃を突き付けて、銃を抜きなさい、と言うけれど持ってませんという片山。
 津川さん、この人こういうアホですから…。
 ここで何故か銃を捨てる津川。
 ワケわかりません。
 一番憎い久保山を生かしておいた理由がサッパリわからん…。
 手錠をかけなさいと言われても持ってませんという片山。
 ちょっとォォォォ!!!本当にこの人刑事クビにした方がいいよ!
 拳銃はともかく、手錠は持ってないといかんやろが!
 SPの井上は持ってなくても許されるけど、刑事のお前は持ってないとあかーん!
 とか思ったら古畑任三郎も持ってなかったよォォォォ!!!!(ちょっと落ち着け)

 そういうわけで津川、「こいつ使えねぇ…」と思ったか知りませんが、自分で出してかけさせました。
 完全に忘れ去られている石井が可哀想すぎます。
 久保山も連れられて行きましたが、こいつは殺人で取り調べ受けることになるでしょうし、家族も
過去のこと洗いざらい白日の下にさらされて大変な目に合うでしょうな。
 片山くん、これが、君が守った未来です。

 根本は津川の拳銃を見て、弾が入ってなかったと栗原に言う。
 まああれだけ威嚇射撃バンバンしてたらなぁ…。
 後日片山家にやってきた栗原はヒロシらに、津川は写真を見つけた片山を監視し、捜査をかく乱
するつもりだったんだろうと話します。
 今回手の込んだ殺し方をしたのは、マスコミにこの事件を注目させて、被害者の過去をさらけ出し、
忘れさせない目的があったのだと。

 ちなみに、久保山を何故殺さなかったかは供述してないらしいですが、栗原は、自分の犯行を誰かに
とめて欲しかったのではないかと言います。
 それにしても一番憎い相手を残しておくというのは理解できないですけどね。

 で、片山はヒロシらに、これからも刑事を続けていく、津川みたいな人を増やさないためにと
言います。
 それはいいけどさ。
 なんか納得いかない事件だなぁ。
 ま、刑事を続けていくと言われた石津がめっちゃ不満そうだったのは笑いましたけど。

 ちなみに栗原はホームズに挨拶してました。
 あ、第一話の大学長は栗原の知り合いだったからホームズとも会った事あるのかな。
 ウインクしてるホームズがかわいかったです。

 このドラマ今後もこういう方向性でいくんですかね…。
 原作テイストをもうちょっと大事にして欲しいです。



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→三毛猫ホームズの推理