多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→鍵のかかった部屋


鍵のかかった部屋

第7話(12/05/28)

 今回の密室は山深い村です。
 古い日本家屋で、鍵はかかっていたものの、窓が一つだけ開け放たれていた。
 窓があいているのに密室とはどういう事でしょうか。
 ところで、不思議な出来事が起こると、超常現象だという人、科学で説明できる錯覚だと
いう人がいます。
 答えが出せるテーマではないのではないでしょうか。
 
 ここまで言ったところで、後ろに変な発光物が。

 「さて、今のは…」という榎本。
 こうして今回の問題が主役の榎本から出されました。
 簡単だべ!M.I.Bの連中がニューラライザー使ったんだべ!(番宣かよ!)

 芹沢、休暇でモナコ行くんだよ、モナコグランプリ見るんだよ、とウキウキしています。
 ところがそこに、遠藤という男性が芹沢を頼って長野からやってきました。
 彼曰く、友人の娘、愛美が自宅で死んでいたのだが、それが密室であり、密室事件を数々
解決してきた芹沢に頼るしかない、と思ってやってきたのだとか。
 芹沢はもう、モナコ行く気満々ですから断るのだけれど、遠藤は土下座してまで頼む。
 引き受けましょうという純子に、すごい目している芹沢が笑えました。

 事件の起こりはこうでした。
 遠藤が、友人西野の次女、アスカを連れて西野の家にやってくると、呼んでも応答がないので
中に入った。この辺は田舎たるゆえんですな。
 そうすると、座敷の方で倒れてぐったりしている愛美を抱いた西野がいた。
 実は西野一家はその前日に遠藤の家に泊まっていて、愛美が朝練があるというので西野と先に
早く家に帰り、西野は愛美を学校に送っていって用事を済ませていて、彼女の部活が終わるころ
帰宅したところ、鍵がかかっていた。
 そのためまだ愛美は帰宅してないと思い、鍵をあけて中に入ったら、愛美が倒れて死んでいたらしいです。
 柱に頭をぶつけて脳内出血を起こしたらしいのですが、顔には殴られた跡があり、また、室内も
物色の形跡があった上、隠し財産の金塊がなくなっていたので、警察は殺人であると考えた。
 しかし現場が密室だったことから、物取りの犯行に見せかけた西野の犯行であるとして、警察は
彼を任意同行で引っ張っていったまま帰ってこない、と。
 遠藤は、あいつは大事な愛美ちゃんらを殺すような人間じゃない、犯人は別にいる、と言う。
 ほかに疑わしい人はいないのか、と芹沢に聞かれて遠藤が一瞬口ごもっていて、それが怪しいと
思いましたね。
 案の定、タケルという名を口にします。
 彼は、愛美の兄、西野家の長男らしいのですが、4年前クラスメイトをナイフで刺すという事件を
起こし、警察に連行される途中で逃亡して、それから行方不明になっているらしいです。
 どうして彼だと思うのか、と芹沢に聞かれた遠藤、タケルならやりかねない、と。
 いややりかねないというだけで犯人にされても困るのですが、こういうのが案外当たってる
から困る!
 というわけで芹沢は純子に長野行きを丸投げ。
 キミと榎本だけでもいいじゃん、みたいな感じらしいです。
 まあ芹沢さんがいてもあまり関係ないしね!(ひどい)
 純子はここで、芹沢に対して、休日をリフレッシュするなら、モナコより長野のような、静かでのんびり
したところの方がより休める、と説得を始めますが。
 芹沢は都会の方がいい、と一蹴。
 まあそりゃそうだ。
 しかも、「でちゃうぞ、座敷童子が」とか。
 でねーよ!
 なんで間違いない、とか言って去っていくんだよ!そのギャグは古いよ!
 
 さて。
 そんなことが起きてるとは知らない榎本は、田舎のバス停でバスを待ってました。
 ピクリとも動かないのがすごいな!
 そこに純子からの電話が。
 事件協力依頼に、今休暇で会社にいないと答える榎本。
 わかってます、という純子。
 倉庫に来てたよ!つーか会社の人もよく入れてくれたな!
 榎本は珍しい錠前を譲っていただけることになったので、引き取りに来ている、と言う。
 長野です、と聞いて純子、「そのままでいて下さい!」と。
 バスに乗りかけて榎本止まったやないか!
 次のシーンでバスは行っていて、バス停に榎本が残っていたので良かったです。
 いや、載りかけたまま止まってるかと思ってヒヤヒヤした。←いくら榎本でもそこまではしねーよ!

 純子と合流した後で遠藤に拾ってもらったんだと思うのですが、彼らは遠藤の車で西野の
家へ。なんかシーン的に「ももへの手紙」の冒頭みたいな感じだなぁ。
 あと、事件が起きたというのに誰も見張りいねーのかよ、警察官…。
 このあたりは、狐火が多い、それは死者の魂と言われています、この村でも見た人は多いん
ですよ、という遠藤。
 …ソレ今回の事件に関係しているのでは…。
(とメモに書いていたんですが、まさか本当に関係しているとは!)

 ちなみにどうでもいいことですが、昔は土葬が多かったため、狐火、いわゆる人魂というのは
目撃されてもおかしくない状態でした。
 そういうことからいろいろ、妖怪の話とか伝承が生まれたのではないかと思います。

 さて西野の家にやってきました。
 でかい家だがこれは田舎ならデフォルト!(マジに)
 道がぬかるんでいるんで気を付けて、という遠藤。
 きっちりぬかるみを回避した遠藤は、玄関の鍵を見るやいなや釘づけ状態に。
 遠藤に、この村では窃盗が起きるんですか、と聞く。
 遠藤はないという。
 そんなことすらないからほとんどこの村の人間は施錠の習慣がない、と。
 ところが、西野の家だけ突然かけるようになった、それはタケルがいなくなった頃からだ、と。
 つーかさ、西野さん。
 玄関だけ丈夫にしても、例えば窓割られたらどうしようもないと思いませんかっ!
 
 榎本は玄関の鍵を調べて、非常に特殊な鍵であり、簡単には複製が出来ないことを指摘。
 鍵は愛美と西野が持っていて、あの日鍵は家の中に愛美の分があったので、外から施錠する
のは不可能とわかる。
 で、遠藤が目撃者がいるというんですね。
 近くの林檎農園の辻さんという人が、ずーっと作業をしていたんだけど、そこから西野の家の正面玄関が
見えるらしい。
 愛美が12時半頃帰宅したのを見ていて、その30分後に西野が帰宅。そうして、遠藤がアスカを連れて
2時過ぎに来たのを見たほかは、誰も正面玄関に近づいた者はいなかった。
 だから、犯人がいたとしても、玄関から逃走するのは無理。

 榎本は愛美が死んでいたところにおかれているロープにあわせるように寝転んでみました。
 悪趣味だなぁおい。
 まあこういう人だけどさ。
 一度は必ず死体の恰好をしてみてますね。
 純子は薄暗い部屋に、なんか寒気がする…と。
 風邪だな!(オイ)
 
 遠藤、ここで、「誰かいたんです」と唐突に言い出して純子をビビらせる。
 愛美は友人と電話しながら帰宅するという、防犯的にはあまりよろしくないことをしていて(田舎だから
いいですけど)、鍵をあけて中に入ったところ、物音を聞いて「なんか変な音がした」と相手に言ったらしい。
そうして「誰!?」と言ったところで電話は切れてしまった。
 ということは、物取りの犯行に見せかけた、という警察の推測自体間違ってるんじゃ…。

 ただ、犯行時刻が大体その帰宅した時刻だということらしいのですが、30分前後のズレがあるので(これは
本当です)、30分後に帰宅した西野も容疑者に入るということらしい。
 しかも、警察とかへの通報が1時間後、つまり遠藤らが来る前後だったことも、警察が西野に対して
疑いを強める原因になっているようです。
 遠藤は、愛娘が死んで放心していたからだ、とかばう。
 まあ確かにそうですが、まず子供がぐったりしてるのを見たらあわてて救急車を呼ぼうとするのが
親の心理じゃないでしょうか。
 それがどれだけ息をしていなくても、死んでいるしかない状態であったとしても、生存の可能性を
信じるのが親だと思うので。

 こういう話をしている中、榎本は黙々と調べております。
 で、金塊はどこにあったのですか、と聞いてくる遠藤。
 台所の、床下にあったらしいです。
 全部で30本。
 もし犯人が全部盗んだとなると、30キロくらいにはなるようです。
 ちょっとした子供を運んでるようなもんじゃねーか!
 相場的には9000万円なので、それを盗むために殺人を犯しても不思議ではないですね、とは榎本です。
まあ淡々と物を言ってるのはわかるけど、この場に西野がいたら殴られてたな…。
 それから、洗濯ロープと洗濯ネットも合わせて消えているらしいです。
 勝手口も、辻さんらの視野に入るため、ここから逃げたとは考えにくい。
 ところが裏手の窓が一ヶ所開いていたらしい。
 しかしその下の窓には足跡がない。
 事件当日、地面はぬかるんでいたので、足跡を残さず逃げるのは不可能。
 つまりこれが、密室たるゆえんですか。
 上に草地があるのを発見した榎本、念のため窓から草地までの距離を測定中。
 純子の方は退屈していて、しゃがみこんでいるんだけど、蚊に刺されたーとかいったとたんに
泥に片足突っ込んでてちょっと笑った。
 一方榎本は、正面のぬかるみについた、三角形型の3つの丸いくぼみに気づきます。
 ああ、これは使った事ある人なら絶対すぐ気づくな。
 こういう形の脚立あるんですよ。
 しかもそのくぼんだ場所に、ミツバチの死骸もあった。
 榎本はそれを拾い上げます。

 遠藤の家にやってきた二人。
 遠藤が、奥さんから電話だといって席を外したので二人きりになるんだけど、純子が、黙って
いる榎本に何か語ってください、とムチャ振りしてたのは面白かった。
 無口キャラに何を言えと…。
 ここで榎本が突然、純子の後ろを見て静止するのが笑える。
 何か気配を感じました、って。
 彼にしてみれば悪気はないんでしょうが、純子にしてみたら、怪談のオチで「マヨネーズが
足りないんだけど!」と乗り込んでくる土方くらい嫌な発言だったと思う!
 つーかここ、テレビないんですかね…。
 純子は帰りませんか、と言い出し、榎本は、遠藤が戻ってきたら出ましょう、というのだけれど。
 純子がソワソワしているので、トイレですか、とストレートに聞く榎本。
 相手女性なんだからもうちょっと気を使おうよ!

 そのトイレがまた暗いんだ!
 田舎のトイレって汲み取り式が殆どだから、臭くないように家から離れたとこにあるのも
珍しくないですからなぁ。
 つか純子さん、ここは、「らんらんらららんらんらん」と銀さんのように歌いながら行けば怖く
ないよ!もしかしたら榎本に「ドゥルルルルッドゥルルルルッ」って言われるかも知れないけど!
(その時には「あれ!?どこからか世にも奇妙な物語のフレーズが聞こえてくるよ!?」とか
言っておけばOK!)
 純子、止せばいいのにボットントイレ覗き込んでます。
 覗くなよ。
 誰か覗き返してたら怖いだろうが!
 と、彼女の背後、窓の外を青い光がのぼっていきました。
 モロにみちゃった純子。
 そりゃー尿意も引っ込みますわなぁ…。
 しかも、廊下の突き当たりに女の子が。
 純子、ものすごい悲鳴を上げました。
 まあ…そうなりますわな。

 廊下に立っていた子は幽霊でも座敷童子でもなく、アスカでした。
 ふざけんなテメしばくぞ!
 榎本も悲鳴を聞いて駆けつけてくるけど、お前ちょっと笑ってなかったか?気のせいか?
 遠藤は、今夜はうちに泊まってください、と言います。
 あとここで貴重な証言が。
 スーパーに勤める店員が、事件前日の夜、タケルを見たと言ってたらしいのです。

 で、2人は芹沢に報告中。
 パソコンで海外ともやり取りできるんですねー。便利な世の中ですね。
 榎本は、今の段階では密室に対しては何とも言えない、と言う。
 なぜ西野は鍵をあんな強固なものにしたのか、二階の窓に、一つ差し込み栓錠のネジが
ばかになっているものがあった、あれは外から外すことはできるが、逆に外からかけることは
出来ない、だからあそこからは脱出は無理。
 榎本はそう報告。
 ただ、錠のことに詳しくないので芹沢は、ちゃんと説明してよ、というけれど、鍵の説明が
延々始まったので純子が打ち切る。
 どうしてその、バカになっている鍵を治さなかったのか。
 榎本は、恐らく西野は、壊れていることに気づかなかったのだろうと言います。
 つまり、警戒しているのは強盗ではなく、タケルだとしたら、と。
 ちなみに榎本はずーっと顕微鏡でハチの死骸を見ていて、顔をあげもしませんでした。
このあたりは面白かったなぁ。
 
 だから、愛美が帰宅した時点で家の中にいたのはタケルの可能性があり、タケルは
この鍵が壊れていたのを知っていて、ここから侵入した可能性があるらしいです。
 それだと出られないじゃん…と思ったのですが。
 出る必要がなかったとしたら?

 純子らは、タケルを見たというスーパー店員に聞き込み。
 事件前日の夜9時半ごろ、雨の中を歩くタケルを見たらしいです。
 彼は、タケルの同級生だから見間違えるはずはないと言います。
 さらに、駅員さんも、電車から降りてきたタケルを見たと。
 顔はハッキリ見ていなくても、村の人間ならだれでもわかるらしいです。
 すごい人付き合いだな…。

 榎本は辻さんとこの林檎農園を見に行ってました。
 脚立をおりて、手に錆がついたことに気づいた榎本。
 ここで辻さんが重要な証言をします。
 脚立がさびたのがついちゃったんだねーと言いながらそれを拭いた辻さん、こないだ
脚立が濡れていたからねーと言う。
 雨が降った後は拭いてからしまうのに、何故か濡れてたのよと。
 榎本が確認するとそれは、あの事件前日だという。
 雨が降っていたので、拭いてから物置にしまったのだが、出しにいったらまた濡れていたと。
 誰かが使ったわけですね。

 榎本は、これでタケルが壊れていた窓から中に入ったのだと言います。
 根拠は他にもある、と。
 榎本が調べていたハチはマメコバチと言って、林檎の花粉を受粉させるためにいるもの
なんだけど、行動半径が他のハチと違って狭く、林檎農園内しか飛ばないらしい。
 だから、100メートルも離れている、西野の家のぬかるみで発見されるのはおかしい。
 つまり、ハチは死んだあと脚立に踏まれ、そのまま付着してきて、西野家で落ちたと考え
られるようです。
 なるほどね。
 脚立を使ったのもあの三角形型のくぼみを見て明らかであると。
 
 純子は警察署にいって、タケルが殺した可能性があることを説明。
 さらに、任意同行で3日間も西野を拘束して返さないのはおかしい、と言います。
 このあたりは弁護士の本領発揮ですねぇ。
 忘れていたけどこの人弁護士でしたねぇ…。

 で、釈放されてお礼を言っている西野、そして、「タケルを早く捕まえて下さい」という遠藤。
 純子は、タケルがまだ犯人と決まったわけではないですよ、と言うんだけど。
 この時なんか遠藤と西野がおかしかったなぁ。
 
 というわけで帰国した芹沢と、純子、榎本は倉庫で落ち合いました。
 模型は?とかいう芹沢。
 帰ったばかりなので榎本、作るヒマがなかったようです。
 美術さん、ラッキー!(コラ)
 ないのでイメージしてみてください、という榎本。
 あの、すいません、若干一名、想像どころか現場見てないのでイメージできない人が
いるんですけども!
 見えない、見えないよと言ってる芹沢をまるっと無視して、純子と榎本は謎解きを開始。
 今回模型がCGで出てくるのが面白いなぁ。

 ここを見て下さい、という榎本。
 ここってどこ、と言う芹沢。
 どうやら、開いていた1階窓のようです。(芹沢には見えてない)
 どうやって脱走したのか、という点について純子は、脚立を伸ばして逃げたのでは!?と
いうけれど、その脚立自体は犯行当時、辻さんが使っていたのでありえない。
 他に方法は、という純子。
 まだ、何も見えない!と言っている芹沢。
 お気の毒に…。
 そこに遠藤から連絡が入ります。
 警察から連絡が入り、タケルの東京での住まいがわかった、と。
 なんでも、そのアパートの警備システムが作動して、やむ様子がないので通報がいき、
警備員と警察が駆けつけたようです。
 中から応答がないのと、鍵が勝手に交換されていて、大家さんでは開けることができなかった
ため、警察がこじ開けて中に入ると、中には誰もいなかった。
 さらに、金塊が一部発見されたようです。
 よく調べてみると、タケルが偽名で借りていたことがわかり、彼は多額の借金を作って
逃げていたことと、金塊とともにいくつかの薬物が見つかったことから、警察はタケルを容疑者と
して手配したみたいですね。
 つーかこの薬物は結局触れられなかったけど、「本当に」タケルの持ち物だった可能性は
あるなぁ…。

 榎本、調べて、通報したのは自社の警備員でしたと言います。
 そしてズバリ、金塊を部屋においたのはタケルではないかも知れない、と。

 榎本はそう考えた理由を説明します。
 ドアを開けると警報システムが作動するのですが、1分以内に解除しなければ警報が鳴りだす。
 普通アラームが鳴りだしたら止めようとする。
 金塊を隠した人物はおそらく、1分以内に金塊を隠してサッと部屋を出たのだろう。だから、外に
出てアラームが鳴っていても、何の音かわからなかった、もしくは警報システムの存在を知らなかったの
かも、と。
 純子は、犯人は西野だと思っていますか、と聞くけれど、榎本は、そう考えるのが当然、と。
 
 芹沢も、窓を開けたのも偽装かも知れないな、西野が変装して、タケルが戻ってきたふりをしていたの
だろうというけれど、それについては榎本は否定。
 前日は西野は遠藤のところに止まっていたからと。
 つまり、愛美が帰宅した時にいたのが誰か、という話ですね。
 ここで純子唐突に、幽霊の仕業ですよ!と言い出しました。
 …ああ…かっこいいBGMが止まってしまった…。
 今日はお開きだと帰っていく芹沢に、純子は狐火も見たんですよ!と言う。
 その言葉に反応したのは榎本でした。

 榎本は考えていました。
 そうして。
 「この密室はやぶれません」
 はぁぁぁぁぁぁ!?
 BGMも止まっちゃったよおい!
 ここ、芹沢のなんとも言えないリアクションが超面白かった。

 西野の家にて。
 遠藤と西野を集めた榎本は、愛美を殺した犯人がわかった、と説明していました。
 兄のタケルです、と。
 愛美が帰宅するとタケルがいた、しかしタケルは逃げていないという。
 西野が変な顔をしているのに注目です。変顔じゃないよ。(分かってる)
 榎本は意外なことを言い出しました。
 逃走経路は見つけられませんでした。事件が起きた時、この家は密室だったからです、と。
 
 当時の様子を再現すると、タケルは前日の夜フラリと家に帰ってきた。
 ところがたまたまというか幸いというか、西野らは遠藤の家に泊まりにいっていて誰も
いなかった。
 そこでタケルは、農園から脚立を持ち出して二階へ。壊れていた鍵をあけて中に入り、
玄関の鍵を内側からあけて、脚立を戻しにいった。
 そのままタケルは家の中にとどまっていた。
 そして、何も知らない愛美が帰宅し、鉢合わせた。
 その際に何らかのトラブルがあって、衝動的にタケルは愛美を殺害してしまった。
 間もなく西野が帰宅し、タケルを西野が殺した。
 榎本の説明はこうでした。
 なるほど、これなら出て行ってないわけだから、逃走ルートを探してもムダ、というわけですね。

 愛美を殺したタケルは、自分のせいでいじめにあっているとかウザいことを言ったから、
殴ったら勝手に柱に頭をぶつけて死んだ。
 西野にそう語ったらしい。
 なんかなー…。
 妹に対してそういう風に言えてしまうこいつはどっかぶっ壊れていると思いますね。
 タケルは、アスカのためにも、行きずりの強盗が愛美を殺したことにした方がいいだろ、
金塊をくれ、逃げるからとか言い出します。
 1/3は相続する権利がある、というタケルですが。
 お前はリーガル・ハイの古美門に1時間説教食らってこい。
 犯罪者は相続の権利をはく奪できるんだバーカバーカバーカ。
 
 西野は金塊を出してタケルにくれてやるフリをして絞殺、金塊を洗濯ネットに入れて、
タケルの体をしばった洗濯ロープに括り付け、便槽に沈めたわけですか。
 うわぁ…。
 金塊はおもりの代わりっていうけど、何もつけなくても自重で沈んでいくのに。もったいない。
 純子がトイレで狐火を見たと言っていたもの、それは、人体のリン化合物が光ったもの、つまり
これこそが死体がトイレにある証明だというわけです。
 調べてみたら、便槽はモルタルで固めたあとがあった、探したら遺体が出るでしょう、という榎本。
 これ、トイレどうすんだろ…使えなくなりますよね。
 仮にこれで完全犯罪成立させたとしても、後どうするつもりだったんでしょう。
 
 西野は死体を処理した後、窓を開けてそこから逃げたことにしようとしたらしいのですが、あいにくと
足跡がなかったため、警察はそうは考えてくれなかった。
 こうして図らずも密室が出来上がってしまった、というわけです。
 意図して作られた密室ではなかったと。
 ただ、西野自身が拘留されてしまったため、彼は計画を変更、タケルの今の住まいを調べて、金塊を
隠すことにしたと。
 これで狙い通り警察はタケルを容疑者として追いはじめたというわけですね。
 永遠に見つからないだろうなぁ…。
  
 西野は、4年前タケルが姿をくらました時心底ホッとしたと同時に、二度と帰ってこないで欲しいと
思って鍵をつけたらしいです。
 その時になぜ家じゅうの鍵を確認しておかなかったのか…。
 後悔している、なぜもっと早く殺さなかったのか、そうしたら愛美は死んでいなかった、という西野。
 つーか警察も、実家に帰ってくる可能性考えて巡回とかしなかったんでしょうか。
 ま、今となってはどうしようもないですけど。

 報告を受けて芹沢、長野行ったの!?とビックリ。
 密室は破れないって言ったじゃん、と。
 意外な結末でした、という純子。
 芹沢、すごい悔しそうな顔で、どうやって密室破ったか報告しろ!と言ってたのが面白かった。

 榎本の方は黙々と、譲り受けてきた錠前を開錠していました。
 その後ろ、狐火がこっそり立ち上るのは面白かったですね。
 てかこれがギャグなのか、実はここに死体があるという意味なのか、どっちかわからんな…。
 多分前者だと思うのですが。


  ☆☆ Iftah ya simsim! Z☆☆
 田舎では未だに無施錠で出かける人も多いが、都市部では、ゴミ捨てや近くのコンビニに
出かける際、ちょっとだからと鍵をかけないで出かける人がいる。
 空き巣はこういったちょっとした隙をつくことも多く、戻ってみたら空き巣に入られていたという
話は多い。
 ちょっとそこまで、でも施錠はお忘れなく。



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