多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→リーガル・ハイ


リーガル・ハイ

第4話(12/05/08)

 今回は依頼人の立場が逆になるという面白い導入部と、弁護士は正義だけでは食ってけないと
いう古美門のポリシーが前面に押し出されてて良かったかと。
 黛の言うこともわからなくはないですが、ただ、正義正義というだけでは薄っぺらいものに
なってしまうと思ったですし。
 いやもちろん、ドラえもんになんとかしてもらおうと、的なことを平気で言わせる方々には
正義という言葉をしっかりかみしめていただきたいものですが。

 ある住宅街。
 妊婦の久美子さんが庭に小さなブランコを運び込んでもらっていると、すぐ近くで工事の音が。
住人達があわてて駆けつけてきます。
 前々から反対しており、話し合いが決着するまでは工事をしない、と決めていたマンション建設現場で
強行的に工事が始まったらしい。
 15階建てのマンションらしいです。
 えーちなみに。
 日本の法律では確かに建てた者勝ちなので、こういう場合は早急に裁判起こして工事辞めさせる
とか、座り込みでもなんでもして強制的に工事できないようにする、ということにした方がいいです。
 いやした方がいいです、つーてもなんでもかんでもしたらいかんけど。
 マンションが建ってしまってからあれこれ言っても、そう簡単に「じゃあ壊しましょう」とはいかないので、
建てる前にしっかり抗議が必要です。
 また、完成したら事前の話し合いとまったく違ったものになっていた、ということもあるので、抗議する
側も専門家(一級建築士。二級、木造等よりは一級建築士が良い)を雇ってきちんと確認してもらった
方がいいでしょうな。

 で。
 久美子はたまたまそこにいた黛に話をするわけです。
 話し合いの最中に工事を強行している、日照権の侵害であり、高さの変更要求をしたい、と。
 島津エステートという建設会社らしいですね。
 弁護士費用はリーズナブルです、という黛だけど、勝手なことするとまた古美門に怒られるぞー。

 一方古美門の家では、服部が家庭菜園中。
 古美門はくつろぎまくり。
 そこにやってきた黛。
 古美門を起こしにかかります。
「起きてくだ「クビだ!」
 はやっ!
 今日は古美門が自分で決めた休日なので、起こしにくる黛はクビ、らしいです。
 「本日定休日」って看板を百均で買ってきてぶらさげとけ!
 黛は久美子の案件の話をしようとするけれども、古美門は取り合わない。
 金の問題じゃないですよ、と主張する黛に耳を貸しません。
 建築分野も得意です、と黛は言うけど、古美門は持ってる資料の中に、初心者向け
建築基準法の本があることを目ざとく発見。すごいですな。
 つーか本当に、弁護士だからってなんでも引き受けるのは確かにやめた方がいいですよ、
黛さん。でないと負けグセがつくと誰も依頼したくなくなるから。
 弁護士は基本的にどんな分野でも受けると思われがちですが(もちろん受けて構わないんですが)、
医者と同じく得意とする分野があるので、そういう弁護士を調べてから依頼した方が効率的です。
 ところがここで黛に久美子から電話が。
 町内会長の山田が、弁護士を依頼していたので、自分一人勝手なことをするわけにもいかないと
断ってきたのでありました。
 古美門がイヤミ全開なのが笑えますが、会話が全部聞こえてんのかテメーは。
 この弁護士というのは大貫という人なんですが、とても親身になってくれるということで、山田の
信頼も厚いようです。
 …その大貫きたけど。
 え、リュック?
 これ裸の大将じゃなくてホントに弁護士!?(失礼だろ)
 まあ、自分が来たからには建設会社の横暴は許しません、というのはえらい歓迎されてるようだけども。

 と、翌日黛がやってくると、古美門がえらいやる気でいました。
 金になる仕事が舞い込んできた!ということらしいです。
 めっちゃ張り切ってる!
 黛は驚きます。
 あのマンション建設で住民と対立している、島津エステートからの依頼だったからです。
 古美門は書類を確認して、こんな強行するのはヤクザそのものだ、でも問題ありません!と。
 なんで一旦相手を貶めてから持ち上げてんだよお前は!
 社長も大変乗り気で、相手はあの大貫だ、今まで多くの似たような事例で建設を差し止めしたり、
多額の賠償金を勝ち取っている、そんなことないようにして欲しい、と言う。
 黛は一人、それは頼もしいとか言ってますけど。
 あんた本当にどっちの味方なんだ。
 で、社長は、裁判はするな、あくまでも示談でと言い、2000万入ったトランクース出してきました。
 古美門がものすごい勢いでそれを抱え込んだの、超笑った。
 寝言一つ言わせませんよ!と古美門宣言。
 ビルから出てきた古美門、ものすごい笑顔で張り切って歩いていきました。

 ちなみにこのあとOPなんですけど、黛がジャンプしてキックかますのが毎週ちょっとずつ
進んでいってるのかなぁ。最終回には古美門が蹴り倒されるオチなんだろうか?

 住民との説明会にやってきた古美門と黛。
 久美子と出会って黛、こちらの弁護になったというけど、応援してますからね、と。
 それいいのかおい。
 古美門は住民にお見舞金を払う用意がある、というけれど、大貫は、生活の方が大事、と一蹴。
 大貫は太陽のあたる生活がいかに大切か、という話をします。
 あ、これ古美門聞いてない顔ですね。感じ入ったフリをして右から左に流しまくってますね。
 多分「今日の夕食なんだろう」て考えてますね!
 そうして大演説が終わったところで、「ブラボー!」と立ち上がる古美門。
 大貫とチクチクイヤミの応酬ですがな。
 古美門は、今回の建設は合法であり、商業地域での建設なので何の問題もない、と言います。

 ここをちょっと解説しておきますと。
 土地というのはいろいろな区分があるのですが、ざっくり分けて、住宅専用の地域、商業地域、
工業地域などがあります。
 この、住宅専用の地域に関してはものすごく細かく区分されていて、買った土地によって、
建てられる住居の高さが決まっていることが多く、「土地が狭いから三階建てにして広さを確保
しよう」ということができないケースもあります。そして、確か冬の時期だったと思うけど、その時期に
4時間くらいは日があたらないといけない、という条件があったはず。(これが日照権)
 次に商業地域は、住宅も建てられますが、高さ制限が緩いため、高層マンションが立つことも多く、
住宅があると日陰になってしまうことも。しかし商業地域なのでこの地域で日照権主張は認められません。
 これらを踏まえまして今回の問題を見てみますと、住人らが日照権を主張しているのは、住宅地域に
隣接する商業地域に立つ高層マンションに対してということになります。
 こういうケース実は意外に多いんです。住宅地域に家を建てて、日が良く当たると思っていたら、
商業地域が隣接していて高層建築物が立つとかいうの。
 だから土地購入とか家を買うような時には場所もですが、地域区分をしっかり確認した方がいいでしょう。

 で、本編に戻ります。
 裁判で決着をつけようかという大貫に、私は負けたことがないですよ、と自信満々の古美門。
 大貫もこの分野では第一人者だ、と譲りません。
 古美門は、裁判所で会いましょう、と言って一人スタスタ帰って行きました。
 皆置き去りにするなぁぁぁぁ!
 あと黛も住人に頑張って!みたいな感じで出ていくな!クライアントからしたら感じ悪いわ!
 純子さん、ちょっとここのドラマに出てやって下さいよ!(鍵のかかった部屋)
 
 黛、大貫にいたく感じ入った様子で感心しています。
 古美門は、そう思うなら遠慮なく就職しに行けという。
 だるまストーブにあたってスルメ焼きながらカップ酒飲んでるようなとこの弁護士でよかったら、
みたいな。
 例えが具体的すぎる!
 でもその場合借金返済期間が60年に延びるらしい。
 生きてるかどうかわからんやないか!
 黛はこのまま裁判になるならいいや、古美門がコテンパンになるだろうし、とか言ってます。
 …あなた本当に弁護士資格持ってます?
 古美門は、裁判なんかするわけがない、会社は示談を望んでいるし、裁判をすると本気で思ってる
なら、君の脳みそはカニみそ以下だな、と。
 失礼だろ!カニみそは食べられる分マシじゃないか!オメーが一番失礼だよ!)

 それはともかく、こんだけ早口でも古美門が何言ってるか簡単に聞き取れるのは、堺さんの
滑舌がいいからでしょうね。さすがですなぁ。
 同じ時間帯ドラマの「ジョーカー」の時はどちらかというとゆっくりなしゃべりだったもんねぇ…。
(お前に、明日はこない。とか)
 
 シーン変わりまして。
 …本当にスルメをストーブでやいてたよ!
 どこだよここは!
 あ、山田の家か。
 大貫もいました。
 いくらとれるかね、とか言ってる山田。こいつは完全に金目当てかよ…。
 大貫は、はした金で示談すべきではない、建設会社は徹底的に叩きのめすべきだ、という
主張ですが…。

 三木の方は早速このことを聞きつけて、どうせ示談になるだろうが、大貫と古美門、どちらの
希望金額に近づくかな、とニヨニヨしています。
 ま、多分君らのもくろみは外れるだろうけどね!
 つか前回大失敗した弁護士君復帰してるけど許してもらえたんか?(キャスト少ないからね!←コラ)

 大貫が古美門のところにやってきました。
 服部が出迎え…おい、なんでBGMが水戸黄門なんだよ!これ他局だろうが!使っちゃって
いいのかよ!銀魂みたく「いいんでさァ。どうせ監督が始末書書けば済む問題でサァ」とかじゃ
ないだろうな!?

 大貫は示談に応じる、と言ってきました。
 驚く黛はダメですよ、と言う。
 大貫、「キミの立ち位置がわからん」と。
 私もわかりません、とシレッという黛超笑える。わかりません、じゃないだろうが!
 希望額は一世帯500万だ、という大貫。
 は?
 何を寝言おっしゃってるんですか?
 古美門は、こちらが出せるのは一世帯5000円だ、牛丼に温泉卵つけて食べられますよ!とか
言ってる。
 いや温泉卵嫌いな人もいるかも知れないじゃん!(問題はそこではない)
 示談金が低くなると、自分の成功報酬が少なくなるから困るんじゃないんですか、と古美門は
鋭いところをついてくる。(成功報酬は取れた額で決まる)
 というわけで大貫を追い返した古美門。
 黛に相手の主張をうのみにするな、少しでも多く金が欲しいだけだ、と言う。
 確かに黛はちょっと弁護士にしては駆け引きが下手というか、こういう弁護士がいてもいいのかも
知れないけど、裁判では絶対勝てないと思いますね。
 同じ弁護士でも成歩堂くんくらい突き抜けたまっすぐさがあれば別でしょうけども。

 黛は、住民の皆の生活が大事です、と言うけれど、古美門は、本当にそう思ってるのか、密林に
住む部族と相撲でもして張り手くらったら少しはマシになるんじゃないのかと。
 なんでそう罵詈雑言がスラスラ出てくるんだよ!新八の突っ込みでももうちょっとアレな感じだよ!
 久美子はもうすぐ子が生まれるんですよ、日蔭なんてかわいそうじゃないですか、というけれど
古美門は、そんな場所を選んだ親のところに生まれてくる子の方が可哀想、とやり返す。毒舌は
とどまるところをしりませんなぁ…。
 古美門は、それよりも住民一人一人を調べろ、と言います。
 団結をゆさぶる作戦に出るんでしょうね。実際その方が話早いもんねぇ。

 大貫の方は、古美門は裁判したくないはずだ、示談金を上げるのを待てばいい、最低でも一世帯
300万は取りましょう!と。
 …あれ?
 古美門のところにいってきたのは500万じゃなかったですか?
 この弁護士もなんだかきな臭くなってきたなぁ。
 大貫はとりあえず反対住民を増やしましょうと言ってきます。
 
 黛の方は服部にグチり中。
 よくあんな人のところで働けますね、という彼女に服部は、あの人には深い考えがある気が
するのです、と言います。
 まあ、金のことに関してはいろいろ考えているようですけども…。

 住民らはビラを配ったりのぼりを立てたりして、広報活動が派手になってきてました。
 マスコミをうまいこと使ってアピールしているようですね。
 古美門の方は気にした風もなく、水晶のチェス駒を磨いてました。
 ちなみに、島津エステートから電話がよくかかってくるみたいですが、全部居留守決め込んで
ました。
 これは戦略がなくて次の手必死に考えているところなのでは…。
 焦ってない、という古美門は、服部にチェスしませんか、というのですが。
 服部さん、にこやかに言いました。
「いいですよ、ルールを覚えて下されば」
 知らないのに持ってんのかい!!!!!
 ちょっと日曜八時の大河ドラマからLたん呼んでこい!

 久美子は反対運動が大きくなってくることに対して、一抹の不安を覚えていたようで、山田に、
自分は示談金よりも、マンションの設計を変更してくれさえしたら…と伝えるのですが、山田は
皆団結しているのだから輪を乱すな、と言う。
 こういうのがあるからなかなか抜けられなくなってくるんですよねぇー。
 で、山田らは、最近アパートに引っ越してきた人のところに、町内会に入るよう声をかけに
行きます。
 蘭丸だ!ちゃんと潜入してた!
 つーか反対運動にほぼ強制的に入れてるあたり、その勧誘はどうかなと思いますけどね。
 
 古美門の方に連絡が入りまして、多分蘭丸からだと思うんだけど、服部に合図すると、すでに、とか
服部も連絡済み。
 大貫に、示談について話したいと連絡を入れてもらったようです。
 大貫としては、敵が示談金引き上げてくるぞー、とウハウハな感じですが。
 
 古美門は、大貫から500万の示談金の提示があった、これは額が大きすぎます、と住民に説明。
 こちらは一世帯5万円にしてあげます、というわけです。
 大貫は、被害を受けている人たちによくそんなことが言えるなというけれども、古美門にとっては
待ってましたと言わんばかりの状況でした。
 古美門は住人一人一人に、「具体的にどんな被害が出ているのか」と聞く。
 聞いた相手は、敷地面積のたった5%が日陰になるだけで、具体的に被害があるようには思えない。
 景観の話を持ち出したその住人は、沈む夕日が眺められなくなるというのですが。
 古美門は、「あなたの住まいに対してマンションは南東の方角にある、太陽が東に沈むのは天才
バカボンの世界だけです、引き続き夕日はお楽しみいただけます」と。
 めっちゃ笑った。
 小気味よいセリフですよねー。

 次に古美門は仕込んでおいた、蘭丸を指名し、あなたが反対運動に参加しているのはなぜかと聞く。
 蘭丸は、自分の部屋が日当たりが悪くなるからと言うけれど、古美門は、最初から日陰だと指摘。
 なぜこの運動に参加しているかについても、勧誘を受けたからではないですか、と鋭く切り込んで
いきます。
 蘭丸は、300万手に入ると言われたので…、と言う。
 
 ここで古美門は、反対運動に入っているからとはいえ、ビラをまいて会社を中傷したということで
訴えます、と蘭丸に告げる。
 他の人についても、深刻な被害がないのに反対運動に参加してお金を受け取ろうとしているという
ことでこれは詐欺です、順次訴えていきます、と。
 蘭丸、僕は運動から抜けさせてもらいます!と出て行きました。
 うまいことやりましたねぇ。
 弁護士から「個々に訴える」と言われてビビらない人はいませんからねぇ。
 古美門は、「こちらの示談金は5万円です。ご検討下さい」と言ったあと、テヘペロして去っていきました。
 なんでそんなに動作一つ一つが面白いんだよ!

 というわけで、その話し合いがよっぽと効いたらしく、反対運動の住民は28人に減ったようです。
 この後大貫がどう出るかだ、と古美門は考えているようなのですが…。
 その頃大貫は三木からの連絡を受けて会っていました。
 古美門をつぶしたくて仕方がない三木は、ある資料を用意して、これを使えと渡すのですが、大貫は
返すという。
 もうすでにその資料を彼も入手していたからです。
 実力は確かにあるみたいですね。
 使うタイミングを計っていたんだ、という大貫。
 
 島津エステートは古美門に、大貫から送られてきた資料を見せていました。
 今立つマンションの近くに、数年後さらに大きな高層マンションが建つらしい。
 つまり、今のマンションもいずれ日陰になるということです。
 黛は黙って売り抜けるつもりか、と憤る。
 会社側としては、本当にマンションが建つとは決定してないから問題はない、それよりあまり
うるさいなら住民の希望を飲んでやれ、というのですが、古美門はそうなると自分が負けることに
なるからイヤ、と突っぱねる。
 本当にこのおっさんは…。
 言うとおりにしないとクビ、と社長に言われて、渋々といった感じの古美門。
 ビルの外に出て、どこやらに電話かけてなんか変なことしてんですけど。
 え、呼び笛?
 なんかスカーッて音したけど?

 蘭丸くんがまたご飯食べに来ていまして、町内会に潜入してた期間が少ないのであまり情報
取れませんでしたが、と書類を渡しているのだけど、古美門はベタボメ。
 彼が仕事っぷりを手放しでほめるのって、服部さんと蘭丸くらいのもんなんだろうなあ。それだけ
信用が厚いんでしょうね。
 古美門は、化けの皮をはぎにいく、と言います。
 え、お前の?(違います)

 つーか。
 なんでプリン・あらどーも食べてんの、黛。(アラモード!アラモード!)
 住人の一人一人に接触することにしたらしい古美門は、見舞い金一人20万になったんですけどね、
お宅のところはご主人一流企業リストラされて小さなとこに務めてるのに、見栄張って買い物するのも
大変でしょう、あなたにだけは40万お支払することができます、というわけですよ。
 その変わり、他の住人を説得して欲しい、と。
 それ言いながらもりもりアラモード食うなよ古美門!何の嫌がらせだよ!

 次に公園で運動している住人に接触し、同じようなことを言う古美門。
 言って去っていく時になんかデューク更家みたいな歩き方してた。
 あんた結構テレビ見てるよね!
 また、飲食店を営む女性のところにもいって、旦那さんがあなたを捨てて女性のところに走ったのは
あなたのギャンブルグセが原因でしょう?と。
 いやそれ言うのいいけど、なんで入り口でしこ踏んだ!?奥さんの体型がアレだって言いたいのか!?
 古美門は彼女に、町内会役員でしょう、見せてもらいたいものがある、と頼み込みます。

 大貫の方は住人らをあつめて、古美門が各自に接触してくるかも知れないが、言うことは嘘だから
信じないで、正義は我にあるのですから頑張りましょう、と言ってました。
 まああなたは弁護士だから流れが見えているかもしれませんが、住人にしてみればそろそろ、
ゴールの見えてこない運動に疲れが出てくるころだと思いますよ。
 古美門はそういうのを知っているからこそ、揺さぶりをかけてきたとも言えます。

 そうして古美門は山田に接触。
 町内会経費の書類をだし、お聞きしたいことが、と言います。
 その書類を破る山田ですが。
 黛がひょいっと新しく書類出してきたの笑った。
 見越して用意してましたか!
 古美門は、この経費にはいくつか金額をごまかした部分がある、と指摘。
 それをどこにやったのかと。
 町内会の口座にプールしてある、という山田だけど、なんかこれ自分のために使ってそうな
感じがしますね。
 で、古美門は蘭丸は町内会に入っていたから、口座情報の開示請求権があり、委任状を預かって
きている、あなたにはそれに応じる義務がある、といって開示を要求します。
 そして今まで小遣い稼いできたんでしょう、今回はいくら稼ぐつもりですか、と。
 ここまで来たらもう本当にチェックメイトですね。

 話をしている時に黛がメチャクチャ不満そうな顔をしていて。
 古美門は住民の為を思って働いていない、と怒ります。
 そうかなぁ。
 でも金で決着つけるしかない時もあるし、金目当ての奴だったら、エサちらつかせて早めに
決着つけた方がいい時もあり、古美門はそれを知ってるからこそ、着々と進めてるんだと思うけど。
 口は悪いけど、私は古美門のやり方、悪くないと思う。もちろん敵に回したらやっかいなこと
この上ないですけどね。

 黛は久美子に会いに行き、話をしてます。
 つーか日中とはいえ、庭でお茶ってどうなのよ。
 なんか寒そうなんだけど。
 黛は、一人脱退して示談金を受け取らなければ、改めて建設会社を訴えることもできるし、
設計変更が認められるかもしれませんよ、と言います。
 んで帰ろうとすると、古美門が待ち伏せていた。
 黛は正直に、クライアントに不利になるアドバイスをした、でも正義のためです、と言うのだけど
古美門は「0点」と宣言。
 で、古美門が連れて行った先は…。
 小さな工務店でした。
 寺田工務店といって小さな老舗だが、主人が事故で亡くなり、子供を抱えて店を守っていたが
倒産寸前だった、それが首の皮一枚つながっているのは、島津からの下請けの仕事だ。
 旦那と旧友だった社長が事情を知って手を差し伸べたんだ、島津が苦境に立たされれば、彼女は
首をくくるしかない、君がしたのはそれの手伝いだ、と。
 黛はここで初めて、住人だけの事情ではない、島津下請けの事情もある、と気づいたんでは
ないでしょうか。
 自分がなんていうことをして「あんたー、お帰りー」

 …古美門さん。
 死んだはずのご主人、帰ってきましたけど。
 めっちゃ元気そうなんですけど。

「全部今作った。こんな店、知らん!」
 古美門ォォォォォォ!!!!!!

 古美門、今の話を聞いてどう思った、助けたいと思ったんじゃないのか、自分たちの知らないところで
これと同じ話はあるかも知れない、お前は目の前の人間を憐れんでいるだけだ、それに正義はどこにある、
正義があるのは特撮シリーズと少年ジャンプの中にだけだ、分かったか朝ドラ!と黛を叱る。
 まあ彼の言い分ももっともだけどマガジンの中にだって正義はあるわ!金田一少年の事件簿好評連載中!
(サンデーの中にもあるわボケェ)

 久美子に入れ知恵したことで私のしたことが水の泡になったら、お前は弁護士バッジを外せと黛に
言う古美門。
 言い方は乱暴だけど、さっきの寺田工務店の話は確かにわからんでもないと思います。
 目の前に見えていることだけが事実ではないし、住人可哀想といっても、建設差し止めで倒産する
とこが出てきたらその人たちは可哀想ではないのかと。

 さてまた住民との話し合いです。
 古美門は、お見舞金が20万円になりました、と言う。
 大貫はもっと出せるはずなんだ、騙されるなと言うけれども、住人はこれ以上争ってもつまらない、
と言う。
 山田も、マンションが建って新しい人たちが入ってくるのは悪い事じゃない、と。
 この辺が落としどころかもしれません、と言います。
 大貫は古美門に、島津に伝えろ、あの文書をばらまくぞ、と言うのですが。
 いやおっさんそれ脅迫にあたるから。何しちゃってんだよ。
 自分のやっていることは社会正義だ!という大貫に山田、社会正義じゃなくてあんたの自己満足だろ、
雇ってるのは俺達だと。
 おおっとどうしたんだ山田。よっぽど古美門の脅しが効いたようだな!
 そういうわけで住人は、久美子も含めて全員、応じるのに賛成して終結いたしました。
 古美門もドヤア…みたいな顔で、合意書にサインしてくださいね、と。
 
 帰って行く大貫に古美門は一つ謝罪します、と声をかけます。
 成功報酬目当てと言ったことについて、と。
 この人こういうとこはきっちりしてるなと思いますね。
 金を手に入れて満足か、という大貫に迷いなく「はい」と答える古美門。
 いっそすがすがしいな!

 久美子は自分もやっぱりお金が欲しかった、と黛に言う。
 まああの雰囲気の中で一人挙手しないっていうのは難しいですしね。
 で、結構満足してますよと言ってました。
 確かに一日中真っ暗になるわけではないし、ほかにもいろいろ幸せの見出し方ってあるんじゃ
ないですかね。
 そこに、マンションの下見にきたらしいカップルがいて、ここはどういったところですか、と聞いてくる。
 久美子は、良い街ですよと答えていました。
 黛、隣にでかいマンション建つかも知れないからこのマンション、日陰になりますよ、と言うかと
思ったら言わなかった。(どんだけ性格悪いんだよ!)いや、これくらいの意趣返しはするかなと
思ったんだけども。

 さて。
 服部さん家庭菜園で沢山野菜がとれて大満足。
 黛は古美門に、「自分が今まで抱えていた、モヤモヤした気持ちが何なのかわかりました」と声をかけます。
 「愛の告白なんかするなよ!」と身構える古美門が笑える。
 黛は、あなたを倒すためにここにいます、いつか必ず倒します、と宣言。
 古美門も、ユーモアとしては100点、と涼しい顔。
 なるほど、それがオープニングのオチにつながるのか…!

 と、外で何やら騒がしい音が。
 工事が始まったという服部。
 高層マンションができるのでしょうかね、と言ってると、黛が「ここ、日陰になるんじゃ…」
 古美門あわてて言います。
「訴訟の用意だ!断固建設を差し止めしてやる!」

 
 はい、撤収!!!



多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→リーガル・ハイ