多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→リーガル・ハイ


リーガル・ハイ

第9話(12/06/12)

 今回の古美門はものすごくかっこよかった。
 弁護士としての古美門の本質がラスト、全開だったように思います。
 依頼人が本気じゃないから本気を出さない、本当ならそこでほっておくこともできたはず
なのに、わざと怒らせて本気になれるかどうかを見る、相手が本気になるのなら自分も立つ、
という感じで。

 あと、公式読本で堺さんが、古美門の指差しが逆転裁判の成歩堂とかと似てることを気にされて
いたので、一つ古美門さんから言ってもらおうと思います。
「何ということだ堺君!君にはあんなペーペーの理想論さえ振り回しておけば無罪が勝ち取れると
信じ込んでいる今時漫画でも見かけないような熱血だけが生きがいの新人とこの私の指差しが同じに
見えるというのか!今すぐ眼科に行って眼鏡を新調してきたまえいいか最高級の眼鏡にするんだぞ
くれぐれも中国産なんて安いものを買うんじゃないぞ!大体あのペーペー君の指差しはまるで仮面ライダーの
変身ポーズのようにワンパターンに繰り出されるだけのものじゃないかどこをどう見たらかぶっていると
いうんだかぶっているのは認めるのも屈辱だが弁護士というただ一点しかありえない!私は常に
真剣を振り下ろすくらいの気持ちで指差しをしているあれは私なりの断罪だよく考えてみたまえ今までに
黛君以外に私が指差しで攻撃したことがあっただろうかいやない!断じてない!私の心の中で常に
あの朝ドラヒロインは一刀両断になっているのだよそういうわけだからこの指差しは正義のためにふるって
いるのであり今後パクリというようなことを口にしたら私はキミを訴えるぞでは寝る!!!」
 お目汚し失礼いたしました。
 一応言っておきますが私は逆転裁判も大好きですよ(笑)。成歩堂や御剣はくりんと胸の前でひっくり
返すようにして、手の甲を上にして突き付けるので、古美門とは少し違うと思ってます。
 古美門ならこういうかなーと思って書いてみた。

 南モンブラン市。
 のっけからすげぇ名前だなオイ。
 そこで稲を手作業で植えてたおばあちゃんが突然倒れる。
 病院で、自分はじきに死ぬ、というばあちゃんこと、たね。
 たねは、心配して見舞いに来ている老人らに、自分らだって原因不明の体のだるさなどが
気になってるんだろうと言う。
 たねの旦那であり元町長も死んだらしいですよ。
 原因は、5年前にできた工場らしいのですが…。
 地元の弁護士は工場とズブズブだからダメだ、東京一の弁護士を探せというたね。
 そうして老人らは弁護士を探しに旅立つのでありました。
 普通旅立つのは勇者じゃないのか。(コラ)

 一方黛。
 なんか塩をぶっかけられてますけど…。
 ああ、なんか祈祷師の正当性を主張する裁判か。
 お笑い芸人の中島さん、出番ですよ!!!(やばいネタはやめなさい!!)
 古美門は原告の男性に対して、恋人ができるように祈祷をやってもらったが効果がなかった、
神社にも初詣にいってお願いをしたのなら、当然神社にも賽銭を返すよう要求してるんですよね、と
斬りこむ。さすがです。
 そういうわけで裁判が終わって古美門は、報酬用意してもらってねーと祈祷師にいって帰ろうと…
したら老人らがワラワラ出てきて土下座ですよ土下座。スライディング土下座ですよ。
「どうか村を助けて下さい!!!!」と。
 古美門、落ち着いて一言。
「野武士にでも襲われましたか」
 いつの時代だてめぇ!!!!

 ちなみにOPは前回とあまり変わらず。
 しかし毎回映りこんでいる六法全書が気になります。
 …古美門の後頭部直撃するオチかしらん…これで黛は立ち上がれず、古美門は後頭部直撃して
前に倒れこみ、で二人とも最終回OPはフレームアウトしてたりしてね!

 古美門の家で話を聞いているわけですが、ハイジの音楽が流れるのが笑える。
 老人らの話によると、工場が5年前にできたのですが、ここ1、2年病気が増えてきていると。
 ああ、症状が出るとしたら大体そこらへんでしょうね。有害物質が垂れ流しになっていると仮定して
それを農作物が吸収し、その作物を食べた人体に蓄積されていって、症状が出るのは大体時期的に合う。
 黛は、公害問題じゃないですか!と非常に驚きますが、老人らは、どこに相談にいっても手に負えないと
言われた、しかしも古美門と黛なら大丈夫と太鼓判を押されたというんですね。
 …厄介払いされてんじゃねーか!!!!
 しかし古美門は断ると言う。
 理由は4つ。4つ!?多いな!!!
 1つ。イノシシが出そうな田舎にはもう二度といかないと決めた。
 2つ。私への高額な依頼料が払えるとは思えない。
 3つ。この裁判は絶対勝てない。
 4つ。私はあなた方のようなみじめな老人は嫌いです。吐き気がするほど。

 黛が、訴えた金から弁護士費用をとればいい、みたいなこと言ってますけど、当然そんなことは
古美門も指摘されるまでもなく知ってることであり、それを引き受けないというんだから何か理由が
別にありそうですね。
 というわけで老人らはプンプンしながら帰っていくけれど、黛はいつにもましてひどい古美門の態度に
めっちゃ怒ってます。
 古美門は知らんプイプイでお風呂に入る!といってシャンプーハットかぶって去って行きました。
 おいぃぃぃ!!!お前はいまでもシャンプーハット使ってんのかよ!
 つーかそのまま風呂入って古代ローマにタイムスリップしてくるがいい!!!

 黛は服部にしばらく留守にすると告げます。
 服部はすでに分かっているようで、健闘を祈ると返してました。
 思えば古美門はこの時点で、老人らが事態の深刻さを理解してないことを見抜いていたんじゃ
ないですかね。こいつなんだかんだいっても、人間観察力はありますから。つーかそうでないと
いくら小汚い手を使いまくってても、無敗とはいかないでしょう。

 黛がやってきた時に、旧絹美村、という文字が出ます。
 これはかるーい伏線なのでちょっと覚えておくといいかも。

 黛がやってくると、老人らの出迎えっぷりがすごいです。
 東京で一番の弁護士かい?と言われて、それは後から来ますが、私もそこそこやりますよ、という黛。
 …記憶を振り返るに、そこそこやった記憶がないんですがどうしたら…黛先生!そこそこやられてた
記憶ばかりだよ!!!

 で、黛はまず老人らの症状などを聞いて回るのですが。
 出たよ!老人らの病気自慢!
 決して本人らは悪意があってやってるわけじゃないんですが、いかに大病したかとか、大変な
思いをしたかとか老人って語りたがるんだよね。でも、語れるのは元気な証拠だと思って聞くのが
良いですよ。話し相手を求めてるんだから。
 まあ同じ話を30回くらい聞かされると「壊れかけのレディォ〜」が頭かけめぐるけどな!
 そうして黛、水を採取して帰るのですが…。
 
 事務所にて、黛「出ましたー!」と報告にやってくると、古美門は服部に頼んでフェイスマッサージ中。
 何やらせてんだお前は!
 古美門も「私のリフレッシュタイムを邪魔する奴はクビだ」と久々の俺様節。
 出た物質名を黛言うのですが、わからない古美門。
 黛は通称みたいなのに言い換えるけど、それもなんだという古美門。
 そりやそうだ!
 黛は有毒物質です、間違いないです、と言うけど、あんたそれ本当にちゃんと確認したか?
 少なくとも有毒物質と言い張るには、どれだけの害がそれによってもたらされるかのデータが
ないと無理だぞ?有毒物質というのなら過去にデータあるはずだからそれを持ってこないと。
 ここがちょっと意図的にかわからないけど(後でひっくり返すためか?)まったく触れられずに進んで
いくのがちょっと気になりました。
 クロロタスムハリオサプロピレン、通称ヘルムート38、ヒ素化合物。
 名称自体は存在しないものですが、ヒ素化合物などは過去公害でいろいろ問題になってます。
 ここのシーンで黛はそれが出た、しかしよくわかってない物質と言ってるから、そこのところを
突き詰めないと主張としては弱いですよ。

 ただ、それでも古美門はいかないという。田舎も年寄りも嫌いだと。
 黛は諦めません、と村に戻っていくのですが服部が、私も年寄りですよとチクリと言うのがよかった
なぁ。古美門は、服部さんは別ですと言ってたけど、服部さんも、古美門の本当の理由が「年寄り嫌い」
だからじゃないことはわかってるだろうし、古美門も、服部がそこのところを理解してくれてるだろう、
というのはあるんじゃないかと思います。

 さてさて。
 三木らのところには、あの工場長…もとい、グループの社長らしい仙羽のシャッチョサンがやって
きてました。
 古美門が出てきたらまずいーと言う彼に三木は、むしろ手の内はわかっているからやりやすい、と
言います。
 工場長〜(違うというに!)ベルトコンベアには注意しなくていいアルか。お前んとこの工場で、
ジャスタウェイ作ってないアルか。記憶なくした白髪頭の侍働いてないアルか。

 三木はすでに手は打っていると言います。
 うーむ。
 沢地が後ろで変な顔してるけどこっちもこっちで何か動きそうですね。
 その夜沢地は、昔の書類が入っているケースをゴソゴソしていました。

 さて老人らはふれあいセンターで和気あいあいとプラカードを作っています。
 おにぎり持って来たりとなんか、今から戦うぞって雰囲気じゃないなぁ。
 黛もそれを見ていると、彼女あてに郵便物が届いたと言う。
 そこには、対策案みたいな表題があって、古美門の名前が入っていました。
 事務所に帰って古美門を問い詰めると、昔あの工場を建設する時に、三木のもとで働いていた
古美門が裏で町民らを説得するために作り上げたものだという。
 つまりこいつは、建設する側に関わっていた、ということか。
 公害は私のせいじゃない、という古美門。
 それは確かですけども…。
 黛は、今が過ちを償うチャンスですよ!と言う。
 古美門は、バカもここまでくると殺意が湧くな、私には償う罪などない、興味もないと言う。
 それでも戦うという黛に、古美門は老人らが分かってないと言うのですね。
 戦争と、ズワイガニ食べ放題ツアーの区別がついてないと。
 口こそ悪いものの、古美門はおそらく黛にヒント出してるんじゃないかと思うんだけどなぁ。
 まずそこの意識改革をしないと勝てないよ、的な。
 見てても、日照権問題で争ってた住民らの方がまだギラギラしてた感じあるもん。

 沢地は古美門を呼び出してました。
 やはり接触に来ましたね。
 つーかここ、ジョーカーのバーやないか!
 さては古美門、沢地を密かに始末する気か!「お前に、明日はこない」とか言って!!!

 古美門はあの書類を送ったのは君だろうという。老人らに、自分のとこに来させるように
したのも、と。
 三木に勝てるのは古美門しかいないという沢地。3年前古美門と一緒に三木の事務所を出て
いたら私も変わっていたのでしょうか、と。
 この後、三木も知らない私の電話番号です、と言って沢地がメモを渡すのですが、古美門が
「私にハニートラップを仕掛けているつもりが」とビリビリに破くのがかっこよかったです。
 さすが古美門!
 沢地は立ち去って行くのですが…。
 この後古美門、急いで破いたメモ拾い集めてた。
 黛とはフェロモンレベルちがーう!とか言いながら。
 何してんだよてめーはよ!!!!!

 黛の方は田んぼで泥を集めてたのですが、そこに古美門がシャレたブリティッシュスタイルで
登場。おお、なんか今日の古美門はカッコイイな。こないだの村に行った時には服部が休暇
とってたからファッションもちょいアレでしたが、今回はバリバリ、服部さんに選んでもらったとみえる。
 黛がコケたので盛大に拍手する古美門。
 おい、誰か後ろから古美門にとび蹴りをかませ!!!!
 古美門は、私を老人らにあわせたまえ、と言います。
 で、老人らはこないだ散々に追い返されたものだから怒ってるんだけど、まだ怒ってんのかと
思ったらなんと黛が、工場建設に古美門が関わっていたことをバラしていた!
 お前もいい加減口軽いな!
 こんなんで古美門とともに戦うとか無理だろ!なんでそう全部ベラベラしゃべっちゃうんだよ!
 古美門も古美門で負けじと、工場建設の時に発揮した私の能力を君たちのために使ってあげても
構わなくてよと言いに来たんだ、と。面白いなぁ。
 と、そこにたねがやってきて、こいつが亭主をたぶらかした糞弁護士だ、と言った後、でも連れて
きたのは良くやったというんですね。
 やり方を見てるからこそ、勝てるのは古美門しかいない、ということらしいです。
 なるほどね。
 たねから、仙羽からとった金の3割をやると言われた古美門、5年前あなたがもし村長だったならば、
私はしくじっていたでしょう、というのが面白かったですね。
 というわけで相手弁護士に挨拶でもしてきましょうか、と古美門、三木の事務所に乗り込んできます。
 三木らは仙羽の社長らも連れてきてました。
 古美門が、「えーとクロロロタスマニア」とか適当な名前言ってるの超笑える。途中から地名になっちゃったよ!
 黛が言ったのを指さすのも面白い。
 三木側は、見舞金として一千万出す、と言ってくるけれど、古美門はゼロが二つ足りないと言う。
 確かに。
 こちらの希望は、11億と操業停止だ、という古美門。
 当然三木らが受け入れるはずもなく。
「では開戦だ!」と古美門は宣言して、ソファとテーブルの上を歩いて出て行きました。
 お前ェェェェ!!!!そんなとこ歩いちゃダメでしょ!あと言うなら「よろしい、ならば戦争だ」だろうが!
(古美門がヘルシングを読んでいるとは思えない!!!)
 事務所つぶしてやるからーと言って古美門は去って行きました。
 古美門よ。そういうセリフを吐いて負けフラグを立てるのは普通悪役の仕事です…。

 さて裁判が始まりました。
 ここでは古美門、すらすらと薬品名を言っています。
 さすがです。
 工場長が、害はないとは言えない、みたいな曖昧なコメントをしまして。
 傍聴席で聞いている老人らは大喜びなんだけど、たねはちょい浮かない顔をしているように見え
ました。
 彼女だけがこの裁判の本質に気づいていたのかもしれません。
 黛は黛で、古美門に言われた、戦争とカニ食べ放題ツアーの区別がついてない、という言葉が
気になっていました。

 さて三木の事務所ではイデが、もしアレになったら古美門を、過去のことを暴いて降ろせば
いいのではないですか、と適当ほざいて三木に怒られてます。
 ここで三木は、君には汚れ仕事をしてもらう、と発言。
 え、どっちの?
 裏で工作する「汚れ仕事」か、泥にまみれる汚れ仕事?
 三木が言うとどっちかわからん!
 あと、イデに「君が立ってる足元、細かすぎて伝わらないモノマネ選手権みたく、開閉式に
なってるから。したにはサメがうじゃうじゃいるよー」とか言ってて。
 こいつの場合ウソかホントかわからん!
 つーかこんな事務所にそんなものがあったら大問題やろが! 
 信じるイデもイデだな!

 またまた沢地と古美門会ってました。
 沢地またまたハニトラ仕掛けてますが。
 なんか作戦みたいなのを沢地は囁くんだけど、古美門が迫ろうとするとサッとかわして、
「今夜はいけませんわ」と言うの面白かった。しかも古美門も「うん、そうだね!」とか。
 本当につかめねーなこいつらは!
 ただ何となくこの時点で沢地のこれも作戦だというのはわかったし、古美門もわかっててやってるの
ではないかなと思いましたね。まあ、迫ってんのは本気かわかりませんが。

 その後上機嫌で帰宅した古美門。
 黛が何か言うのへ「うるさいぺったんこォー」と言って上に上がっていくの笑いました。
 お前ェェェ!!!
 意味わかってない黛に、服部がチラッと胸元を見ながらごまかしてるのが面白かった。
 黛さん!黒子のバスケの桃井ちゃんが出てくるとこ読むとわかるよ!(ひどいな)

 さて。
 南モンブラン市にあるホテルの従業員にイデ接触。
 こいつは、あの老人グループの一人、春夫という人の息子です。
 このホテルは仙羽グループもよく利用するとこらしく、つまりイデは金を渡して、父親に訴訟から
手を引いてほしいと言って、と工作してるわけです。
 それを潜入していた蘭丸がパチリと撮影中。
 やりますなあ、蘭丸。
 さらに、喫茶店で春夫と息子が会って、「いい加減訴訟なんて恥ずかしいことやめろよ、今手を
引いたら和解金倍払うって言ってるよ」と金を渡してるとこも蘭丸パチリ。
 古美門はめっちゃ蘭丸の仕事を褒めてますが、気配を消すのは得意なんですよ、という蘭丸に
対して、影が薄いんじゃないのと失礼なことを言う黛。
 大丈夫だ蘭丸くん!バスケでは役に立つぞ!(それ黒子!蘭丸は役者!)
 で、蘭丸がおかわり下さいというと服部が、ありませんって言ってました。
 どうしたんだ服部さん!つれないよ!!!!

 老人の集まりで春夫は、訴訟なんて恥ずかしい事辞めないか、と言い出してました。
 三木はそろそろかなーってことで、和解の申込をしてるわけです。
 ここで、伏せられた写真立てが意味深に出てくるのですが。
 三木がそれに触れないでいることから、これが彼のトラウマっぽいですね。
 古美門にしてやられて、この写真の人物が自殺に追い込まれたとか?それが三木の家族かも
知れませんね。三木にとって大尊敬していた身内が、古美門のせいで自殺したとなったら決別する
理由になるだろうし、死ぬほど憎む相手にもなりうるでしょう。
 
 というわけでふれあいセンターに、三木らがやってきました。
 古美門がパンパン、と手を叩いて、おにぎりやら水を出してくるのが良かったですね。
 まずはこれを食べて下さい、みたいな。
 …いやおにぎりはやっぱ海苔が欲しいよ!あとおかずはよ!(黙ってろ!)
 仙羽の社長、申し訳ないとめっちゃ頭下げてます。
 これは…老人らの良心に漬け込む作戦だな。
 菓子と商品券渡して、一人一人に声掛けしとるし。
 古美門が黙って見てるのが面白い。彼にとってこういう戦略は見慣れたもんでしょうしね。
 三木は、和解金として二千万用意します、と言い出します。
 これで雨降って地固まるでいいじゃないですか、と。
 …雨降ってジジイがたまる?(ボキャブラ天国ネタかよ!!!!)
 
 春夫が突然、自分は仙羽の誠意を十分感じた、和解しようと言い出す。
 ここで古美門、立ち上がりました。
 写真をばらまくんですな。
 春夫が息子を通じて金を受け取ってるやつ。
 納得しかけてた老人、春夫が仙羽グループと通じていたと聞いて怒ります。
 古美門は、残念でしたねー三木センセイ、というけども、彼等は珍しくサクッと引き上げて
いきました。
 …ここまで作戦なんだろうな。蘭丸を使ってこれを暴いてくるに違いないだろうという、まさに
裏の裏の裏、お互いの手口を読みあった結果だと思う。
 イデは三木に土下座してたけど、三木も沢地もあれでいい、と言ってましたし。
 そしておそらく古美門も、ここまでが作戦なのだろうと気づいているはず。

 黛はガックリしている春夫に、これからも一緒に頑張って欲しい、と声をかけるのですが。
 老人らは和解でいい、と言います。
 黛が、仙羽グループは汚い手を使って騙そうとしていたんですよ、と言うけれど、子供らにも
訴訟は恥ずかしいと言われたし、二千万もらえるなら皆でわけても一人100万、十分だと。
 馬鹿かお前らは。
 お前らは100万でいいかも知れないが、この汚染された土壌でこれからも生活していく子は
孫はどうすんだ。たった100万ぽっちで遺伝子異常に悩まされ、若くして障害に苦しんだり死んで
いくことを受け入れるのか。馬鹿か。
 お前らの子々孫々の命はたった100万か。
 えーちょっと熱くなってしまいました。

 老人らは、ずっと誠意を望んできた、今回のことで仙羽との絆が確信できた、お金がすべてじゃ
ないんですよ、と言う。
 それを聞いていた古美門はニコニコしながら、「すばらしい感服いたしました、では直ちに和解の
手続きをしましょう」と去りかけます。
 止める黛に、見たまえ、満足そうな表情じゃないか、と言う古美門。
「これがこの国のなれあい文化という文化の根深さだ。人間は長い年月飼いならされると、かくも
ダニのような生き物になる。コケにされてるのも気づかないまま墓に入れるのは幸せな人生だ」
 怒る老人ら。
 お前の人生の倍も生きてるのに敬う気持ちはないのか、という老人らになおも古美門は罵声を
浴びせ続けるのですが、ここから少し論調が変わってくる。この、スパッと変わるテンションが
ぞくりとするくらいかっこよかったですよ。

 以前この村は桑畑が広がっていた。絹を生産し、絹美村と呼ばれるようになった。
 しかし主な産業がなくなり、すたれかけていたところへ、5年前工場が来た。
 反対運動をしたらなんと小遣いがもらえた。
 住む環境を整えてもらって、ナウでヤングでトレンデーな市名にもしてもらえた。
 この先住めない可能性もあるのに、誠意、絆も感じられた、工場は汚染物質を流し続けるけど
きっともう問題は起こらないでしょう、だって絆があるから!
 
 ここで怒り狂った老人に殴られた古美門ですが、珍しく怒るようなこともしませんでした。
 いやもうすでに怒りまくってたのかもしれません。
 なんでそんなひどいことを言うの、という老人らに髪の毛を整えた古美門は、何故不満が
あるのに納得しようとしているのだ、と問う。
 老人らは、年寄りだからと言う。

「だからなんだってんだーーーー!!!!!」

 古美門の怒り爆発ですよ。
 かっこよすぎる。
 せっかくなので頑張ってセリフを書き起こしてみましょう。

 だからいたわって欲しいんですか、だから慰めて欲しいんですか、だから優しくされたら
すぐに嬉しくなってしまうんですか。
 先人たちに申し訳ないとは、子々孫々に恥ずかしいと思わないのですか、何が南モンブランだ、
絹美村は本物のモンブランよりはるかに美しいとどうして思わないんですか!
 誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず皆仲良しで暮らしていけば楽でしょう。しかしもし
誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない、深い傷を負う覚悟で
前に進まなければならない、戦うということはそういうことだ、愚痴なら墓場で言えばいい!
 金がすべてではない?金なんですよ、あなた方が相手に一矢報い、意気地を見せつける方法は!
奪われたものと踏みにじられた尊厳にふさわしい対価を勝ち取ることなんだけなんだそれ以外にないんだ!

 この後古美門は一人ひとりの状況を述べる。
 彼はすでに知っていた。老人らの一人一人の状況をちゃんと調べていた。
 その上で、ナアナアで済ませようとする、老人らに活を入れた。
 自分には何の得もないのに。
 金をとるとは言いますがこの時点で、10年裁判とも称されるような公害裁判を引き受けるメリット
なんぞ古美門にはない。
 それでも引き受けたのはひとえに、彼が弁護士であるからなのだと思います。
 つーかクリスタルキングはどうでもいいよ古美門!
 
 二度と老人の暇潰しに私を巻き込むな!と去ろうとした古美門のとこに、ばあさんがやってきて、
たねが死んだことを告げる。
 古美門がすごい顔になってました。
 ばあさんは、遺言として、死んだら全員で遺影を持って傍聴席を埋め尽くせ、と伝える。
 老人らはこれ、田植えのうたですかね、うたいはじめました。
 初めて、本気で戦う覚悟を決めたのではないかと思います。
 初めて、カニ食べ放題ツアーではない、戦争なのだとわかったのではないかと思います。

 古美門に老人の一人が言います。
 あんたならいくら取れる、と。
 古美門はいつもの涼しい顔で言いました。
 決めるのはあなた方です。その金額を取ってごらんに入れよう。
 かっこいいですねー。
 で、負けたら責任とるのか、と聞かれたら「責任取るわけないでしょ」。
 てめぇぇぇぇ!!!
 でもいつもの古美門が戻ってきましたね。
 ただ、スタート地点に立っただけだけれど。
 終わりの見えない地獄のマラソンレースですな。

 古美門が、老人たちを見て、少しはマシな目になられましたね、と言ってて。
 彼も口調が変わった(依頼人に対する言葉になった)から、正式に受ける気になったんじゃ
なかいと思います。
 置かれていた水を飲み干す古美門がかっけぇー!
 黛も飲みほしました。
 さあ戦いだ。

 三木の方は敵をとる、古美門を地獄に落とす、と言ってました。
 まあ奴なら絶対一人では落ちていかない、最後の最期、三木を引きずりおろして自分は
戻ってくる、という感じだと思いますが。
 ほら銀さんも長谷川の弁護士(ニセ)やってた時に、破牙検事を引きずりおろして自分はさくっと
がけっぷちから生還したもんね!
 そうか古美門は銀さんだったのか!(ちっげぇぇぇぇぇぇ!!!!)

 古美門も黛に、沢地が自分らを操ろうとしているのはわかっている。これは今までで
最悪の戦いだ、と言います。
 彼が言うからには本当に厳しい勝負になりそうですね。


 服部が古美門に、何か言いたいことがあるならば受け止めますよ、と言ってました。
 古美門は聞いていただけますか、と。
 そうして言いました。
「足、踏んでます」
 

  はい、撤収!!!



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