多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→大奥 〜誕生〜[有功・家光篇]


大奥 〜誕生〜
[有功・家光篇]

最終話(12/12/14)

 前回「私を解き放って下さい」って有功が言ってたけど、ドラクエですべてを解き放つと
仲間回復させて死んじゃうんだよね。っていうかガボが連発しまくって困るんですが。
(何の話だ)

 さて、有功が大奥取り締まりになってから一年後。
 早いね!まるで一週間しか経ってないような気がするね!←
 家光は大層な難産で玉栄との子を産んでいました。
 ちなみに外で弓をビーンってしてるのは、魔を払う儀式です。てーかSEの音でけぇよ!
 玉栄は生まれた子が女の子と知ってがっかりな感じらしいんだけど、赤面疱瘡にかかる
心配をしなくていいんだから、と言われて納得。 
 で、そこに有功がやってくるんだけど玉栄は、昔通りすがりの坊主に言われたことに
真実味が出てきた、自分の子が将軍になるに違いない、みたいなことを言って喜ぶ。
 双六のようです、と言う玉栄。
 自分が勝つか、お夏が勝つか、みたいな。
 うん、それ清盛がやって最近負けたんだわ!

 有功は、自分は取り締まりという公平な立場にいるから、その双六からは降りないといけない、
成長を祈るだけと言います。
 そうして、玉栄との子は徳子と名付けられ、すくすく育っていきました。
 あれか、帝に嫁入りするっていう…(それ平徳子)。
 てか3人とも女の子ってのもすごいな。
 家光が有功に、もし有功との間に子をなしていたらどうだったろう、それでも春日局はお楽とか
夏を側室にしただろうなと言います。
 そうでしょうね。
 世継ぎは多い方がいいだろうからね。
 しかもなるべくいろんな遺伝子を持っている方がいい。(進化の過程的には)
 
 そうして数年たちました。
 …はやっ。

 徳子が転んでケガをしたんだけど、主治医が手当てをする時に、しみる薬なんか使うなと玉栄が
言ってて、子煩悩ぶりがなんかよかった。
 家光は、しみても直りが早い方がいいって薬使わせるんだけど。
 徳子よく我慢したみたいな感じで玉栄が跡継ぎに売り込もうと必死で、なんかちょっと変わっちゃった
なという気はしました。
 もちろん玉栄は有功との約束を守ろうと必死なのはわかるんですけどね。
 
 その後、算数の授業風景が映るんですけど、千代姫寝てた。
 寝るの早すぎだろ!もう少し我慢せいや!(怒るポイントちげぇぇぇぇ)
 でもそれを長子が、様子を見に来た家光に告げ口するんですよ。
 ものすごい悪人顔で。
 なんかこいつ…モロにお夏の悪いとこ受け継いでるっていうか。由緒正しき武家の家系どこ
いったんだよコラァ。
 で、家光は千代姫が有功の授業は楽しいみたいなのを聞いて、有功に、算数を教えてやってと
頼むのでありました。
 その席で、誰が跡継ぎにふさわしいかを聞くけれど、有功は答えない。
 まあ立場上言えないでしょうよ。
 家光は、誰が継ぐかはもっと先の話だな、と言います。
 はい、立った!でっかい死亡フラグ立ったよ!

 この後玉栄が徳子に、お前は将軍になる器だと言い聞かせてるんですけど、後ろでおやつを
ボリボリむさぼり食ってる矢島はなんか出てる意味あったんすか。

 家光は政治面でも才能を発揮し、バリバリ働きました。
 信綱を老中に据えたりしていたみたいです。
 一方正勝は澤村とまた酒を飲んでました。
 あんたなんか最近酒浸りじゃないか!?
 澤村は、出家してこの城を出ても良いと家光に言われた時にどうして残ったのか、と尋ねる。
 正勝は、自分は家光(男)と家光に仕えてきた、誰にも言えない役割であったとしてもまっとう
したい、それが自分の誇りだと答えます。
 そんな中、徳子と家光がじゃれあっている時に事件は起きました。
 おっかけっこをしている時に家光は「疲れた、もう動けぬ」とわざと言って徳子を遠ざけるんだけど、
有功には「動けない。密かに医者を呼べ」という。
 ここのシーン、子供を心配させない家光と、その異変に気づく有功のやり取りがなんかすごく
良かった。

 そういうわけで家光の病は良くならず、起き上がることもままならない状態が続きました。
 医者ももう長くないだろうという。
 家光がお夏を呼んでもう長くないのだろう?と尋ねるとお夏は長子をアピッてきてうざいし、
玉栄を呼ぶとこっちも徳子をアピッてきてうざいし。
 で、最後に有功を呼ぶと彼は正直に頷くんですね。長くないのだろう、と聞かれたことに。
 それこそがこの二人の信頼関係なんだろうと思います。
 そうして今度こそ家光は3人の跡継ぎのうち誰が徳川を背負うべきかと尋ねる。
 有功は玉栄を可愛がっていたから徳子かと聞くと、有功は、先代家光は長幼の序にならって
将軍になった、産まれた順序をたがえると争いになる、と答える。
 それで家光は長女、千代が良いということかと納得するのです。
 この辺の呼吸がね。
 てかこの布団の周り練炭焚いてあるんですけど大丈夫か!?(別にアレじゃなくて暖房だよ!)
 有功は、やり残したことがあまたあるという家光に、吉原に大奥リストラした男を行かせた
案は、最初なんとむごいことを思ったがそのおかげで町には子供が増えているようです、と報告
します。
 一つ一つのことが身を結びつつあるんでしょうね、
 自分のしてきたことが父の名を汚さねばそれで良い、と家光は言います。
 そして3人の娘を呼んで次の跡継ぎを報告するわけですけども。
 まあ玉栄としたらショックでしょうね。 
 てっきり徳子を推薦してくれると思ってた有功が千代姫を推したんだから。
 でもまだ徳子も小さいんだからそのうち回ってくるかもしれんだろ。
 怒る玉栄に有功は、すまなかったと詫びる。
 側室にと望んだ時には、自分にできなかったことをして欲しかったんだと。
 玉栄は、有功だって自分の子がいたら将軍の座につけようと思うでしょう、という。
 有功もそうやなというけど、でも自分は人の親にはなれなかった、今回のことは
無用な争いをさけるためや、と。
 なんか難しいですね。
 有功もわざとやってるわけじゃないし、座につけたいのはもっともでしょうが、お夏らに
よる争いとかを考えるとってのがあったでしょうし。
 散々っぱら嫌がらせとかイヤミとかやってたもんねぇ。
 そうなると大奥でも別れて対立することはあり得るし。

 そうして桜の季節、家光は息を引き取りました。
 若いなぁ。
 公文書にはあくまでも男の家光の死として記されたと。
 
 この後信綱の屋敷にてしずが、どうして家光の後を追わないのですかと物騒なこと言ってて、
武士としては当たり前なんだけど、お前は親に対する感情とかないのか、とちょっと思った。(笑)
 信綱は、自分には家光より賜った重要な使命がある、そのために後追いは禁止された、と
言い、「死ぬ方がたやすいのだぞ」と。
 かっこいいなおい。
 そんな中ただ一人、殉死を許された者がいました。
 正勝でした。
 ああこの人もそうだったんだなぁ、とちょっとジーンとした。
 有功が発見して「あなたもまた家光に恋をした一人であったか」というけど。
 そういう気持ちなんかな…?
 失礼だけどそういう、恋というチープな言葉で片付けられていい感情ではないような気も
するのですが。
 この後、正則の霊が正勝を迎えにくるって言うのが良かったですね。
 まあ奥さん完全アウェイですけどね!!!!

 てか死んだままの格好にしてるけど、起こしてあげるとかそういうのはないの?
 村瀬とかも「穏やかな顔をして」とか言ってるけど…。
 しっかし介錯人もいなかったんかいこれ。
 すごい覚悟ですな。

 切腹ってのは介錯人が大体いて、苦しみから早く解放するために首をバッサリ斬り落とす
わけですが、江戸時代にはほとんど切腹そのものが形骸化していて、腹を切るしぐさをすると
介錯人が首を切り落とすということが一般的でした。
 ちなみに堺事件という事件があったのですが、この件は元々フランス人の方が悪いってか、
言葉が通じないゆえのトラブルだったんですけども、激怒したフランス政府が関係者に切腹を
命じたんですね。フランス兄ちゃんパネェよ。
 しかし武士らは介錯人の力を借りず本当にきちっと切腹してみせて、中にはもっとすごいことを
やり遂げた武士もいたんですが(表現グロいので割愛)、介錯人がヘタクソでなかなか首が切断
出来なくても、粛々と切腹が続けられたそうです。
 そうしてあまりの凄惨さと、このままでは切腹した武士の方が英雄視されてしまうことに気づいた
フランス政府役人が止めさせようとしたんだけど、時すでに遅し、立派な最後、みたいな感じに。
 それくらい外国人には、武士というものはなんとすごいものかと映ったわけです。
 
 さて話を戻しまして。
 稲葉の家では正則(女)が朝稽古ですよ。
 そこで正則唐突に、父の顔を知らなかったけど今朝がたの夢で正則とともに出てきたので
分かった、と盛大に今後の展開をネタ晴らし。(オイ)
 そうしていたところに村瀬が、17年前の正勝の文が見つかったので、と届けに来る。
 奥さんは「これが17年も前のものですか」みたいなことを言う。
 お互いにわかってるけど言うなって感じなんでしょうね。
 そうして村瀬は帰って行き、奥さんは手紙を読み始めるのですが。
 そこには、あの朝のことを詫びる内容が書かれていました。
 良き妻だったと。
 17年間あのささいなことをずっと忘れなかったのは正勝も同じだったんでしょうね。
 で、正則がやっぱり父は生きてたんですね、と言うけれど奥さんは、いいえきっともうこの世には
おられないでしょう、と言う。
 夢のことがあるし、何より今届けられたということで悟ったんだろうなぁ。

 さて千代姫が次の将軍となり、名を家綱と改めました。
 あと、残りの娘は城を出て暮らすことになったそうです。
 へー。
 あと玉栄も出家してました。
 出家して還俗してまた出家か。頭髪の毛根も大変やね。(そっち…?)
 その姿は久しぶりに見る、という有功。
 3ヶ月ぶりですね!←
 玉栄は有功もついてくるものと思ってたみたいなこと言います。
 あと、徳子も元服して綱吉になりました、と。
 玉栄は今までの事を許せという有功に、将軍の父になる面白い夢も見たしいいっスよ
みたいな感じで言うのでした。
 まあもう少ししたら将軍になるけどね、君の娘さん!
 最後の別れに有功が何度も玉栄にお礼言ってて、玉栄も思いを振り切って後ろを振り返らず
歩いていくのが良かったです。

 有功は家光と最後の時約束をしていました。
 一緒に死んでくれというやつですね。
 でも有功には生きて欲しいと家光は言う。
 千代が将軍になった時に有功以上の父代わりになれる人がいないからと。
 正勝ゥゥゥゥゥ!!!(あの人は死ぬつもりだから無理だよ!)
 自分が亡きあとも自分のために生きよ、と言った家光。
 それこそが二人の愛の形なんだろうなぁと思いました。
 彼女が息を引き取って、化粧してあげている時、有功は何を思ってたんでしょうね。

 この後村瀬が、「春日局さま、あなたはこの国が亡びると言われた。ですが春日局様、
ですが春日局様、」って呼びかけてた。
 大事なことだから2回言いましたってか。
 で、この国は滅びぬような気がする、と。
 そうですね。
 今こうしてこの国はまだありますね。
 それこそがかの昔から一生懸命、生きてきた人たちが後世につないでいった証なの
だろうと思います。
 死ぬことはたやすいのだぞ、という信綱の言葉が今更ながら重くのしかかってきます。
 その後有功はどう生きていったのか、ちょこっとだけ最後にナレーションででもあると
良かったなぁ。
 まあいいですけどね。
 さあ次は映画だ!
 


多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページドラマ&もろもろの感想→大奥 〜誕生〜[有功・家光篇]