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ど根性ガエル

最終話(15/09/19)

 いい終わり方だったと思います。
 ピョン吉がいないヒロシの未来、という発想は面白かった。
 ただ欲を言えば、以前にも書いたけども、ピョン吉の死ぬ話はラスト3話くらいの盛り上がり
どころでもってきて、前半は普通の日常ドタバタ(主に京子をめぐる)、中盤はゴリライモの出馬
騒ぎ、そして後半はピョン吉騒動(中盤あたりで伏線を一つ二ついれる)とした方が、流れとしては
うまくいったんじゃないかと。
 そこの構成がもったいなかったなぁ。

 さてさて。
 ゴリライモがピョン吉パン発売ということで、一つ見本を皿に載せて、ちょっと作業していた
隙にパンがなくなっていた。
 あれぇ、みたいなゴリライモですが、頬に手をあてるしぐさがおばちゃんみたいで笑った。
 何やってんだよ。

 一方京子のところでもばーさんが、宅配してもらっている牛乳2本のうち、1本が飲まれた、と
気味悪がっていました。
 五郎もあちこちから、食べ物が少しずつ盗まれた、という通報を受けているようです。
 これ最初、ピョン吉がやってるのかと思ってたけど、あいつは牛乳瓶のふたあけられないよなぁ。

 さてヒロシの家。
 母がヒロシを起こそうとしたらもうちゃんと起きて座ってた。
 朝食中、母いつものクセでピョン吉に食べさせようとして服を汚してしまう。
 ヒロシは自分に気を使うなよっていってて、本当にいいやつだなぁと思った。
 その後パン工場でヒロシ、ピョン吉パンを作ってるけど母らは見守りながら、あれは酷だった
かねぇと言ってて笑える。
 ヒロシ、見られてるのに気付いて、気を使うのやめろお前らって。
 そこに五郎がやってくるんですね。
 ヒロシ、お前も気を使うのやめろって言ってたら違うって言われてた。
 なんでも、町内で食べ物を盗んでいく窃盗が相次いでいるみたいです。
 京子とビリライモも心当たりがあると言われて五郎、いきなり古畑みたいに推理始めた。
 お前何やってんだよ。

 給料日だったみたいでヒロシ、母と二人で梅さんとこの寿司屋にきてました。
 おごってあげてる。
 偉い。
 しかも、残りのお金は母に押し付けてました。
 欲しいものがないからと。
 この子ある意味潔いよなぁ。物欲ないし。
 ヒロシは一人先に帰宅するんだけど、やっぱりピョン吉がいないとさびしいようでした。
 そりゃそうだよなぁ。
 落ち込んでいたら周りが自分に気を使う、そういうのがすごく嫌だから、何でもないように
ふるまっているだけで、一番つらいのはヒロシだと思いますよ。

 と、それを外から見ているカエルが。
 ピョン吉ィィィ!!
 ある日母、その黄色い蛙を見かけて、ちょっと待ってなと焼きそば持ってくるんだけど、出てきた時には
もういなかった。
 母は、焼きそばを入れた小皿を外に置いてやり、「いつ戻ってきてもいいんだからね」と言って
ました。
 優しい。

 そしてヒロシどっかに出かけていきました。
 あと、ドロボー!と追われている男がいて、転ぶんだけどピョン吉ギリギリよけてて面白かった。
 よかったなお前。
 もしそのシャツにくっついていたら、後ろヘビの絵だったから大変なことになってたぞ。
 つかこのヘビは生きてるのかと思ったら違った。

 この、ヒロシそっくりの男が目の前通るんだけど、ヒロシ気付いてなかった。
 お前…。

 梅さんはいつもよし子先生を見るのに使っていたはしごを切っていた。
 ヒロシが大人になろうとしているのだから、自分もけじめつけないと、ということらしいです。
 そこに至るまで遅すぎんだよ!
 16年もよし子先生待たせてどうする。
 五郎と話をしていたら、男がはしってくる。
 ヒロシソックリだったので二人は、ヒロシが逃げていると思ったようです。
 それで誤解した五郎はゴリライモに電話をかけて、表向きは何でもないように装っていても、
ピョン吉がいなくなったことで落ち込んでいるから、と伝える。
 そして五郎の声かけで、梅さんとこで励ます会が開かれるわけですよ。
 こういうのが嫌いなヒロシも、五郎がやってくれたとあってしぶしぶやってきてた。
 でも酔っぱらったらタチ悪いなヒロシ!
 本音で、自分が大人になるためにピョン吉がいなくなったのだとしても、なんていなくならないと
いけない、それはおかしいって言ってて、その通りだよなと思いました。
 で、寝ちゃったんだけどそんなヒロシを見て母は昔の話をする。

 昔、子供とカバが仲良くなる絵本があったのだけど、最後二人は別れて終わる展開だった。
 それを納得いかないと言って、別れない結末を自分が作ったらしい。
 見せてはくれなかったけど、二人の物語は終わらない、終わりが嫌いだからって。
 いい考えですねぇ。
 そして母は、ピョン吉はそこらで生きていると思う、と自分の目撃談を話します。

 そういうわけで京子、五郎、ゴリライモはヒロシのためにある作戦を考える。
 同じことを再現すればいいって。
 …それで死んだらどうすんだ、カエルの方が…。
 
 ヒロシの家では母が洗濯物を干していて、ピョン吉のいなくなったシャツをほしていた。
 で、ヒロシは「おい電話だよー」というけど、母が降りてこないので文句言いながら電話に出る。
 つかお前が近いんだから出ろよ!
 機嫌悪かったヒロシだけど、京子からと知って途端に有頂天。
 まあなんか一応呼び出されて出かけていった。

 一方シャツは強風で飛んで、寿司の配達をしていた梅さんのバイクに。
 そこに、追いかけられてきたヒロシもどきがやってきて、「逃げた奴はヘビのシャツをきていた!」
って言われたもんだから、そこにあったピョン吉のいなくなったシャツを着て逃げた。
 つーかシャツの上からさらにシャツきるのかよ!
 しかも巻き寿司一つとってった…。

 一方出かけたヒロシですが、励まされるとかが嫌いらしくてベンチでハァーとかいってたら、
隣に座ってたあのヒロシもどきもハァーって。
 ここでようやくヒロシ、自分に似てる男がいることに気付いて仰天。
 ニセヒロシはそこの自転車を倒して逃げるけど、1台だけ倒れてなくてちょっと笑った。
 んでたまたまニセヒロシ、京子らが呼び出した公園へ。
 誰も、それがニセものだと気付かないまま作戦決行。
 多分顔がソックリな上、ピョン吉シャツきてたからだろうなぁ。
 で、ゴリライモがニセヒロシを投げ飛ばすのですが…。
 そこにいたカエルの仲間をかばおうと、ピョン吉が飛んできてシャツにくっついた!
 倒れるニセヒロシ。
 この後立ち上がったら、シャツに黄色い絵の具がついた感じになってたから、「おいおいこの
時間帯でつぶれたカエルのグロやるのかよ!」と思ったら、このあとちゃんとピョン吉になって
安心しました。
 良かった…。(グロだと放送事故になっちゃうだろ!)
 この後ゴリライモ、投げ飛ばしてやれやれと思ったらヒロシが走ってきてて、ビックリしてて笑った。

 そういうわけでピョン吉、あっさり戻ってきました。
 良かったよかった。
 でも割と早い段階で戻ってきたからこの後どうすんのかな、総集編なのかなと思ったら違った。
 
 てか皆が喜んでる中、「じゃこいつは?」ってニセヒロシをさした瞬間音楽やんでめっちゃ笑った。
 逃げたし。
 シャツはピョン吉がど根性で脱いで移動した。
 で、ヒロシが着ました。
 よかったねぇ。
 軽口叩いてたけどヒロシもピョン吉が戻って嬉しそうで良かった。
 んで母に早く報告だ、とヒロシ走って戻ります。
 ヒロシが去った後、「さっきの人誰?」という京子。
 皆もう少し危機感持とうぜ!

 母、屋上にいったらシャツがなくなってるのに気付いてあわててるんだけど、そこにヒロシが
ピョン吉とともに戻ってきた。
 いいですねぇ。
 かーちゃんって言った言い方がかわいかった。
 そしてごはんを食べるピョン吉。
 皆もやってきて嬉しそうにしてて良かった。
 ただいま、っていう時のピョン吉の顔も面白かった。
 作画結構凝ってていいなぁ。
 で、絵本の続きみたくなって良かったね、と言われてヒロシ、母が自分の子供時代のことを
話したことに気付く。
 面白いですね。
 ピョン吉も、カエルの世界で楽しく暮らしてたから戻ってこなくてもよかったんだけどーと
強がり言うけど、こっちもまた、ウロチョロしてたの皆に知られてて笑った。

 ヒロシ、張り切って仕事に出かけていきます。
 母も後から行くと片づけをしていたのですが、そこにドアの開く音が…。

 パン工場では、ヒロシの母がきてないということを皆が気にしていた。
 最近泥棒が増えてるし、という京子。
 さらに、ヒロシそっくりの人がいたことを話します。
 うん、いやそれはヒロシも見てたけど、今まで忘れてたんかい!
 というわけで心配になったヒロシ、あわてて家に戻る。
 皆もついてきてくれるのがいいなぁと思った。
 
 母は、入ってきたヒロシそっくりのニセヒロシに「落ち着いて」と言ってるけど、落ち着くのは
あんただよ!
 刃物持ってたらあぶねーよ!(果物でもむこうとしてたっぽい)
 そこにヒロシが戻ってきて「俺のかーちゃんに何してんだ!」と。
 ところがピョン吉は、ニセヒロシのシャツにヘビの絵が描いてあったことから身震い。
 そんでどさまぎでニセヒロシが刃物を持っちゃっててんやわんや。
 さらに、やってきた一同ですが五郎が皆に「後ろから押すのやめて」って言ってて笑った。
 お前警察官なんだから行けよ。
 ニセヒロシはニセヒロシで京子を人質にとっちゃうし…。
 でも京子、おびえるどころか激おこ状態で笑った。

 ピョン吉が何してんだよ、とすごむも、ヘビの絵を見せられて「オイラカエルです、ヘビはダメです」
ってなってて面白かった。お前…。
 すったもんだのあげく、母は話を聞いてみようか、という。
 ニセヒロシは、自分はヒロシだと名乗る。
 父を無くして母と二人暮らしで、営業の仕事についたけどうまくいかず、好きな子がいたけどプロポーズも
出来ず、結局家を出てふらふらしている間に、自分の住んでいた町ににたここにたどり着いたと。
 食べ物を少しずつ盗んでいたのは、全部とると迷惑がかかるからって。
 優しいんだかなんだかわからんな。
 京子がイラッとして、「好きならちゃんと好きと言え」と言ってるんだけど、ヒロシが横で聞いてて
ニコニコと「俺は言ってるよな」みたいな感じでめっちゃ笑った。
 しかもピョン吉もなぜかドヤ顔。
 ちなみに、すごいウザがられてました。
 ゴリライモは悔しげだった。

 母は、ニセヒロシはピョン吉と出会わなかったヒロシみたいだ、と言います。
 自分がいらない存在だなんて、そんなわけあるかい、生きてていいんだよ役に立たなくても、と励まして
ました。
 生まれてきたから生きてていいんだよと。
 なんか、今の世の中に対するメッセージみたいでいいなと思った。
 で、はがれる前のピョン吉もそんなことを言ってた、「オイラ生きてていいのかな、いらない存在じゃ
ないのか」、という母。
 そんなことを考えているからはがれるんだよ、と珍しく叱ってました。
 いい母だねぇ。
 ヒロシも、ニセヒロシにはお礼を言いたい、ピョン吉を復活させてくれた、おまえがいなければ物語
終わってたから、続けさせてくれたのはお前だよと。
 ヒロシが、「こんな俺でも生きてんだぞ」と言うと周りめっちゃうなずいてて、「俺はいい男だからよ、な?」と
言うとシーン。
 わかりやすい!
 あと、ブドウのタネネタはくっだらなくて面白かった。
 そうしてニセヒロシは帰っていきました。
 五郎が送っていってあげたようです。

 ただ、なんか自分も池にジャンプしてみると言ってたらしくて、ピョン吉、「ヒロシってやつは皆
馬鹿ばっかりなのか?」とあきれ顔。
 ヒロシが日本中のヒロシに謝れって言ってた。
 ゴリライモは、ヒロシのようなダメなやつでも生きられる社会をつくろう、と決意。
 良い議員になりそうですな。
 あと梅さん。
 よし子先生に、結婚を前提に付き合って下さいって言ってた。
 …そこから…?
 ただヒロシが、終わっちゃったら面白くないもんな、と良いフォローしてたと思う。
 そういうわけでヒロシとピョン吉の物語はまだまだ続きそうですが…。
 母がピンクの蛙を見つけてて、保護しようとしてなんか転んでたよ?
 起き上がって「えー」とか言ってる
 これはひょっとしてアレなやつじゃないんですか…。
 
 それと、このドラマ最後に良かったなと思うのは、EDが塗り替えられていくこと。
 ピョン吉がいなくなってしょんぼりしていたヒロシが、ピョン吉といるEDになったこと。
 なんか銀魂みたいでいいなぁと思いました。
 こういう、視聴者の「こうだったらいいな」を汲んでくれるスタッフは素晴らしい。

 視聴率は低かったけど、話の構成直したらもっといけただろうなあ。
 まあいいドラマだったと思います。



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