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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
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警視庁メールマガジン第12号

==警視庁メールマガジン第12号==
                                   発行日:01/12/7



目次
[〜ごあいさつ〜総務部広報課より]
●食中毒は冬場でも発生します
●緊急車両通過にご協力を

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●指紋を消した男

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●ベタな尾行やナァー!

[防犯ミニ知識]
●産業廃棄物の不法廃棄、許しません!
●安全な登山のために

[ほんの一口〜読者の声]
●密告電話って本当にあるんですか
●幽霊とか怖くないですか

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●寒いお風呂とトイレにご用心!




[〜ごあいさつ〜総務部広報課より]


●食中毒は冬場でも発生します

 今月一日に熊本で発生した、もちを食べた園児ら335人が嘔吐などの症状を訴え病院で受診した問題で、熊本市は原因が「セレウス菌にある可能性が高い」と発表しました。
 このセレウス菌とは食中毒を引き起こす原因になるもので、もちが製作される過程で「腐敗を防ぐ砂糖などが加えられないまま、あんが菌の繁殖しやすい常温で保存された期間が長かった」ためにこのような食中毒が発生したと考えられています。幸いなことに入院していた園児らも全員退院することができましたが、食べ物の安全管理を怠ったことについて幼稚園側の責任が問われることになるでしょう。
 九州地方ではこの他にも数件の食中毒事件が発生しており、冬場に発生する食中毒の主な原因であるSRSV(Small Round Structured Virus)が発見されたことから、九州各県の保健所では注意を呼びかけています。
 セレウス菌食中毒の防止方法:食材は常に新鮮なものを選ぶ、調理の際は十分に加熱する、常温で放置しない、作ったものは出来る限り早めに食べる、冷蔵庫を過信しない
 SRSV(日本語では小型球形ウィルス)食中毒の防止法:生かきが感染源になることが多いため、生食を避け十分に加熱調理を行う、貝類を調理した後のまな板や調理器具は十分に洗浄し、熱湯や漂白剤による消毒を行う、手洗いをきちんと行う
 
 ※SRSVだけでなく、どんな菌も食べ物を十分加熱すれば大丈夫というわけではありません。調理器具の洗浄が不十分だったりするとそこから別の食物に移ったり、菌が付着したものを手で触って、そこから別のものに触れた場合次にそこへ触れた人に菌が移るというケースもあります。食中毒についてもっとお知りになりたい方は、もよりの保健所にお問合せください。

 セレウス菌は食後5時間〜8時間以内に症状があらわれ、SRSVは2日以内に発症しますが、いずれも数日内に治癒します。
                                   (協力/新出病院)

●緊急車両通過にご協力を
 
 夏場と違い窓を締め切っていることの多い冬。街中で外に洩れるほどの大音量で音楽を鳴らしながら通過する車両もあります。彼らは一体どこまで、外の音が聞こえているのでしょうか?
 携帯電話の普及に伴い、それに気を取られた交通事故が多発していることは皆さんもニュースなどで目にしておられると思いますが、この大音量のカーステレオが原因で緊急車両と衝突する事故もまた多発しているのです。
 普通免許を取得する際自動車学校では、緊急車両が通過する時はたとえ信号が青でも路肩に停車し、この通過を妨げてはならないと教わります。それが、免許を取得して随分経つと慣れか油断からか、緊急車両が後ろからサイレンを鳴らして近づいてきても、「勝手に抜かしてくれ」といわんばかりに運転を続けるドライバーがいます。パトカーの場合は緊急停止を命ずることが出来ますが、救急車や消防車の場合は停止をスピーカーで呼びかけても無視されることがあるようです。また車体の大きさの問題もあり、時には反対車線まで大きくはみ出して追い越す必要がありますので、出来れば路肩に停車してスムーズな追い越しに協力してもらいたいものです。
 しかし大音量で音楽を聴きながら走っている車には、サイレンが聞こえていないことも多く、青信号だからと交差点に進入して、赤信号側から入ってきた緊急車両と衝突することがあるのです。緊急車両も交差点進入時には一番注意を払っていますが、未だに出会い頭の衝突事故は絶えません。
 音量は控えめにし、街中の音に気を配ってもらいたいものです。救急車が事故を起こして新たに救急車を要請する事故はどこでも発生しており、決して笑い話などではないのです。
 また、運転の基本である「青信号で進入する際も、歩行者や対抗車線、赤信号側に気を配る」、ということを忘れないようにしてください。
 皆さんのご協力をお願いします。



[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●指紋を消した男

 皆さんの指先には指紋という模様があります。これは犯人が現場に残していった際に捜査の要になるほど重要な証拠となるものです。扼殺(大意では手で絞め殺すこと)された死体からはこれまで指紋を採取することは出来なかったのですが、デベロッパーという指紋検出試薬が発案され採取が可能となり、これで殆どの「指紋が残っていると推測される場所」から指紋をとることが出来るようになりました。
 無論犯人側も承知済みで、手袋をしたり指紋をふき取ったりと様々な方法を取りますが、DNA照合検査方法の導入により、少なくとも犯人逮捕の決め手となるのは指紋だけではなくなりましたので無駄な努力と言えるでしょう。
 さて、この指紋ですがよくミステリー小説にも登場しますので、生涯変わらないものであるということはご存知かと思います。また、同じ指紋の人間が存在する確率は天文学的数字ですので、現場に残された指紋と容疑者の指紋が一致すればほぼ100%その人間が犯人であると断定されます。逮捕時に指紋を10指採取するのはデータ照合に使われるためで、例えば前科のある人間がまた何か犯罪を犯して逮捕された場合は指紋照合によって直ちに身元が判明します。
 指名手配犯などは家や立ち回り先などから指紋を採取し、逮捕時に備えることが多く、例えば潜伏の通報があった場合密かに指紋を入手して照合ということもあります。
 それほど指紋は犯罪者達を悩ませるものなのです。
 この指紋を、一生変わることが無いのであれば削り取ってしまえばいい、と考えた男がいました。アメリカでの話ですが、整形手術をして顔を変えても指紋が変わらなければばれてしまいますので、指先の皮膚を剥ぎ取り別の箇所の皮膚を移植して、これで大丈夫だとばかりに悠々と暮らしていました。
 ところが彼はすぐにFBIに逮捕されました。なくなったと思っていた指紋が何時の間にか元に戻っていたのです。
 指紋の隆線は皮膚表面ではなく深部に基礎があり、よほど深い傷を負うようなことが無い限り元通りに指紋は復活します。つまり指紋を消すことは不可能と言っても過言ではないでしょう。
 この男がもう少し、医者の言うことを聞いていたならばFBIもてこずったかもしれませんけどね。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●ベタな尾行やナァー!

 ちょお聞きたいねンけど、「尾行」って言われたらどんなん想像する?
 毛利のおっちゃんがやっとったみたいな、サングラスかけてスポーツ新聞読みながら、電柱から電柱にコソコソ移動していくよーなん?残念やけど、そんな尾行しとったらターゲットの移動先突き止める前に通報されてまうで。
 刑事ドラマ世代やったら2人の刑事が、容疑者の後をあっちへ隠れこっちへ隠れしながらついていくとこかな。せやけどこれも目立ちすぎ。普通に歩いていく人らの中で蛇行してるヤツおったら絶対不自然やし。
 ある事件の調査を引き受けた時に俺も尾行したんやけど、なンも変装なんかはしとらん。あ、平日の昼間に学生服はどう見てもおかしいから、フリーターのような格好はしとったけどな。まったく尾行と気付かれへんかったで。調査も無事終了。
 俺、確かに大阪では有名人やけど日々新聞はいろんな顔載せとるし、いちいちそこに載った顔が自分の周りにおるかなんて、あんま考えへんもんや。
 この辺は経験ないと出来へんとは思う。ターゲットの背中をアホみたいに眺めとったら視線で気付かれるし、10分も同じ人間が後ろをついてきとったら、日頃警戒するような生活しとるヤツにはバレバレやしな。後ろを歩かんで尾行する方法なんかいくらでもあるし。
 また別の事件の時も尾行したんやけど、こン時はまいったなぁ。探偵に依頼しといてたまに信用せず自分で調べようとする依頼者がおって、この事件もそうやった。俺の前をな、グラサンかけてかつらかぶって、ヒゲまでつけた明らかに不審な人物が電柱に隠れたり、自販機に隠れたりしながらターゲットを尾行していくンやで。この依頼者ドラマっちゅーか吉本の見すぎちゃうか、思て。結局途中で俺が無理矢理中止させたけどな。ターゲットにもバレバレやったみたいで後日俺が改めて尾行調査したンや。
 ホンマ、ベタな尾行は勘弁やで。




[防犯ミニ知識]


●産業廃棄物の不法廃棄、許しません!〜福井県警廃棄物対策室
 
 今年4月1日から「家電リサイクル法」がスタートし、主だった4つの家電製品の回収についてリサイクル料金が課せられることになりました。これは廃棄物を適正に処理するためと、リサイクルを進めるための2つの目的があります。
 しかしこの法律がスタートしてから同時に、料金を払いたくない人間の不法投棄や業者による大量投機が目立つようになってきました。
 廃棄物の不法投棄については、5年以下の懲役もしくは1000万以下の罰金、法人の場合は一億円以下の罰金と非常に重い罰則があります。ですが未だに不法投棄のニュースは絶えません。
 また、環境や人体汚染で問題になっている、ダイオキシンを発生させるゴミの野焼きなども行われています。廃棄物や廃タイヤなどを、きちんとした焼却施設なしに燃やしますとダイオキシンの他にも有害なガスなどが発生し大変危険です。
 囲いや処理場表示の無い場所でゴミを埋めているもしくは燃やしている、深夜や早朝にトラックが頻繁に出入りするなどを目撃された方はもよりの警察署へご連絡ください。
 ここ数年で不法投棄の量は年々増加しています。自分で出したゴミは自分で片付け、自然を汚すことの無いようにしましょう。


●安全な登山のために〜静岡県警地域課

 富士山で有名な当県は、年中登山者がやってきます。冬は気象のために減少しますが、やはり日本一高い山に登ってみたいという希望者は絶えないようです。
 富士山は美しい外見とは裏腹に、頂上に近づくほど景色も変わり気温はぐっと下降します。夏でも万年雪に覆われたところはあり、それを予想しないで自分の能力を過信した登山計画を立てたり、知識が十分でなかったことからくる遭難事故が相次いでいます。
 ハイキングコースなど軽装で臨めるコースとは違い、登山についてはしっかりと計画を立てること、気象状況を見極めることが大切です。また、単独登山は出来るだけ避け、登山経験の豊富なメンバーと登るようにしてください。
 次に、食料は登山予定日数のみ用意するのではなく予備食料を準備し、電池なども予備を用意しておきます。意外と知られていませんが、使用していなくても低温状態にあるだけで電池は機能低下します。携帯電話なども外気温にさらすことのないようにしましょう。実際に携帯電話が使用できなくなり外部と連絡が取れなくなったために遭難と勘違いし、家族から捜索願が出された事件も起きています。
 また、特に多発しているのは中高年登山者の遭難です。若い頃に登山の経験があるからとその時のままで計画を立て、遭難することが少なくありません。自分の現在の体力や能力と正直に向き合い、過信することはやめましょう。
 登山、下山途中で勝手にコースアウトしたりすることも遭難につながります。絶えず現在地をチェックし、くれぐれも「多分合っているだろう」「大丈夫だろう」という思い込みで行動しないようにしてください。気の緩みからか下山中に滑落、転落事故が多い傾向にあるようです。登山よりも一層気を引き締めて、帰宅するまで注意と考えるようにしましょう。




[ほんの一口〜読者の声]


●密告電話って本当にあるんですか

「特番とか見てたらたまに『匿名の電話がかかってきた』とか言ってることがありますが、ああいう電話でも本当に調べたりするのでしょうか」

 今回は捜査一課の剣持警部にうかがってみました。

「匿名電話というと普通は怪しいと思われがちだが、大抵内部からの密告であるとか、関係者からであったりして信憑性は高いもの。重大な事件が発生して捜査中で無ければ、すぐに調査書類を作成して捜査に当たったり、担当部署に回したりしとるかな。大体なあ、放っておくとあのイヤミヤローがうるさくてうるさくて…『ロスでは専門の担当者がいて』とかなんとか。……え?ナニ?こ、これメールマガジンに載っちまうのか!?い、いや、さっきのはなかったことにしてくれ!あっ、ちょっと待…」
 スミマセン、剣持警部。面白かったのでそのまま掲載させていただきました(笑)。成る程、匿名だからといって信用できない、とはとらえられてないのですね。ご回答ありがとうございました。その上司さんに叱られないことをお祈りしておきます。

●幽霊とか怖くないですか

「殺人のあったところとか、捜査で夜行く時もありますよね?何か出そうで怖くないですか?私はそういう怖い話が好きで、いろんな本を読みますが、あまり警察の話とか聞いたことが無いです」

 こちらは捜査一課長にうかがってみました。

「幽霊とかお化けとか、目に見えないものというものは確かにあるのかもしれません。自分は未だかつてそのようなものに遭遇したことはないですが、殺人現場で夜人がもみ合う声を聞いて駆けつけてみたら誰もいなかっただとか、そういった話を小耳にはさむことはあります。ただ、それは聞いたというだけで実際にそれを目撃した人はいないのですし、そんなことをいちいち間に受けて怖がっていては捜査ができません。夜中だろうとなんだろうと、犯人を逮捕するためには調べに行きます。確かに、部屋に血痕が大量に残っている場合などはいい気持ちはしないです。が、幽霊も、犯人を逮捕しようとしている我々の邪魔をしには出てこないでしょう。そう思って捜査しています」
 なかなか興味深いご回答をありがとうございました。




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●寒いお風呂とトイレにご用心!

 今日は、交通課の由美ですvv皆ハリーポッター見に行きました?私も超見に行きたいヨー。
 
 寒くなってきてこれから増えてくるのが、高齢者のお風呂場やおトイレでの事故。事故って言っても不可抗力的なものではありません。
 冬場は寒いから、暖房入れたりストーブたいたりして部屋を温めますよね。でもお風呂場とかトイレはどう?そこまで暖かくしてる人ってあまりいないんじゃないかしら?
 実は、暖かいところから寒いところへ移動するために急激に体温を奪われて、血圧に負荷がかかったり脳の血管が破れたりしてとても危険なの。
 特にお風呂場に一番目に入る時は脱衣所もお風呂場もひんやり。そんなところで服を脱ぐとホントに寒いよね?これが体にものすごく負担をかけることになり、高齢者には危険っていうワケ。
 少なくとも入る前に十分空気を温めたり、トイレの場合は安全性の高いファンヒーターなどを入れるようにして、温度差が出来ないように心がけよう!
 最近では簡単な工事でお風呂場やトイレを温める空調機なども販売されているので、年末年始に電気屋さんを見て回るのもいいかもね。
 そうそう、お風呂にお湯をためる時は、たまにはシャワーでためると良いそうよ。マイナスイオンがたくさん発生して、体にいいんだって!




[あとがき]

 今年の配信も今回を含めてあと2回。首相のメーマガジンとほぼ同時期に始めましたので、このメールマガジンも次回でめでたく半年となりますが、数が半分ですので、半年続いたと喜んでいいものか一同で悩んでしまいました。
 さて、鳴り物入りで登場した映画「ハリーポッター」、うちの子供も観に行きたがっているのですが、公開初日から非常に人が多く、あの何百メートルもの列を見ただけでうんざりしてしまう私はどうも気が向きません。妻に平日連れて行くように言っているのですが、「自分だけ楽しようとして」と怒られてしまいました。今週末にでも列に並んで観ることになりそうです。
 次はクリスマス前、今年最後の配信となります。頑張りますのでよろしくお願いします。
 
[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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