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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第43号

==警視庁メールマガジン第43号==
                                   発行日:03/02/14



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●街頭犯罪を防止しよう!

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●ネゴシエーター養成へ

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●探偵と盗聴

[防犯ミニ知識]
●対向車線から車が突進してきたら

[ほんの一口〜読者の声]
●こんな薬、飲んでも大丈夫?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●こんなチョコアイスはいかが?

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●街頭犯罪を防止しよう!

 街頭犯罪と聞いてすぐにピンと来られる方は、日頃からニュースを見たり防犯情報に耳を傾けたりと、かなり防犯に対して気を配っている方といえます。
 さてでは街頭犯罪とはどういうものをさすのでしょうか。警察では、対人では恐喝、ひったくり、強制わいせつなど、対物では乗物盗、車上荒らし、自販機荒らしなどをまとめて街頭犯罪と呼称しています。これを聞くと「なぁんだそれなら知ってるよ」と思われるかも知れませんが、そういった犯罪に対しての対策はもうお済みですか?
 最近銀行帰りの方がひったくりに遭う事件が多発しています。手口もきわめて巧妙になっており、何人かで徒党を組んでひったくりを行うケースが殆どです。ひったくりに遭わないようにするためには、人通りの多い道を選ぶことはもちろん、歩道と車道が完全に分離されている道を選んだり、徒歩だった場合はタクシーを利用したりすることが安全です。また、バッグなどはたすきがけにし、車道と反対側に持つようにしてください。特に最近では、犯人グループの1人が通行人を装い被害者に声をかけ、犯人を追ったふりをして警察への通報を遅らせるなどかなり悪質化してきています。通行人が協力してくれたとしても、必ず警察へは通報を行って下さい。
 また、自転車のかごからのひったくりも毎年かなりの数の被害届けがあります。面倒でもかごには貴重品を入れないようにし、どうしても入れる場合は防犯ネットをかぶせるなどしましょう。どうしてもネットがない場合は、雑誌などを数冊荷物の上に入れておくのも効果があります。
 車両盗難についてはここ最近、自宅からも盗まれるケースが増えてきています。ピッキングに強い鍵のついた門の設置、防犯センサーの設置、人が近づいたら点灯するライトの設置など、盗難対策をきちんと行いましょう。また、盗難に遭ってしまった時、発見を容易にするためにナンバーだけでなく、車体番号や型式、特徴などをメモしておいて下さい。ナンバーが取り替えられたりしている場合でも確認がしやすくなります。
 防犯に対する意識を持ち、犯罪を減らしていきましょう。


  


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●ネゴシエーター養成へ

 以前、福岡での人質立てこもり事件の際に「日本でもネゴシエーターが必要である」と書きましたが、それが実現することになりました。
 来年度より警察庁及び科学警察研究所研修の元、各都道府県警より選ばれた警察官が研修を受け、実技訓練などを行ったのち、正式にネゴシエーターの資格を取得します。それだけでなく毎年1度1週間の講習などがあり、新しい情報や技術を学んでいくことになります。
 これ以上の詳細内容についてはまだ決まっていない部分や変更の可能性もあり、発表は差し控えますが、これから立てこもり事件が発生した場合、ネゴシエーターが現場で活躍するのが当たり前な日常になっていくでしょう。
 しかし、この任務は非常に危険なものでもあります。犯人と直接交渉するという状況は、電話を通してだけでなく、例えばドア越し、窓越しであったりする場合があります。犯人が拳銃などを所持していた場合、狙い撃ちにされる可能性も少なくないのです。これまでにネゴシエーターに向かって発砲した例は多くはありませんが、一つ対処法を間違えると自身が危うくなるだけでなく、交渉そのものが決裂してしまうこともあります。それらの大きなプレッシャーを抱えてどう対応していくかが、ネゴシエーターには最大の課題となっています。是非乗り越えて、事件を解決に導いてもらいたいものです。
 先進国の中では日本が一番最後のネゴシエーター導入ということになりますが、それは逆に考えれば、前例が多くあるということでもあります。交渉はケースバスケースではありますが、さまざまな例を学べるということは決して無駄ではないでしょう。
 ただ、マスコミが必要以上にネゴシエーターを英雄視したり、人質立てこもり事件が発生した時その一挙一動に過剰に反応するのは避けてもらいたい事項です。もちろん交渉方法や今後の展開などを話すようなことはないでしょうが、専門家を引っ張ってきて分析されてしまうと、その報道を見ていた犯人が警戒してしまい交渉がうまくいかなくなってしまうことがあるからです。
 警察組織が秘密主義であるのは、犯人に対し手の内を明かさないという意味でもあります。日本初のネゴシエーターが誕生した暁には、くれぐれも過剰な報道は差し控えていただきたいですね。とっておきのカードは伏せておくものですから。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●探偵と盗聴

 今はテレビ番組でも、警察とか探偵の話が結構視聴率とれるみたいやな。俺んとこにも何度か出演依頼が来るけど、俺はこれで食ってるわけやないし一度も引き受けたことはあらへん。
 ま、それはさておき、探偵だとかストーカーの話になると必ず登場するんが盗聴器や。何の変哲もない一般家庭に仕掛けられて生活音が盗み聞きされとるとか、ターゲットの家の電話がコードレスホンならその会話が丸聞こえとかえらい脅かすけども、実際まったくの赤の他人が盗聴器を仕掛けられる可能性てどれくらいか知ってるか?
 そらストーキングしとる犯人が職場の人間で、何度か家にあげる機会があったとか、使ことる電話がまったく同じ機種やったら別やけども、普通はテレビで言われとるほどゴロゴロしとるもんでもないで。あんな発見しにくい場所に盗聴器が仕掛けてあるということはな、逆に言えば仕掛ける時もやりづらいっちゅーこっちゃ。コンセントの中に仕掛けるゆーても、家の人間がちょっと席を外して自分が1人になった時、カバー外してコード類よけてそこにハメこんで元に戻して…って5分やそこらじゃ出来ひん。盗聴器仕掛ける人間が身内やったり、会社だったら会社側の人間だったりと大体近い人間ばかりが仕掛けてるんはそういう理由からや。
 コードレスホンもな、確かに電波を拾うのは簡単や。けど、盗聴して喜んどる人間は、ランダムに飛び込んでくる会話を聞いてアホみたいに喜んどるだけであって、特定の家の会話なんか聞いてへんねや。人間の耳がいくら性能がええちゅーても、かなりの数飛び込んでくる家の中からターゲットの家の会話だけ拾うのは困難やし、毎回探すのは骨が折れる。そんなんやったらコンクリートマイクを壁にくっつけて聞いていた方がよっぽど効率ええで。
 テレビの影響か、自分のことが盗聴されてる、て相談に来る人かなり多いんやけどな、その前に誰かに自分のこと話してないか確認して欲しいねん。自分のことを知っているはずのない人が私のことを知っとる、と大体セリフは同じやけど、それは自分が都合よく忘れとるだけで絶対誰か1人くらいしゃべっとるもんや。例えば口の堅い人間やからと勝手に思い込んでいろいろしゃべっとった人間が、実は自分をライバル視してたとかな。
 散々調べて心当たりがなくて盗聴を疑う人ならともかく、自分のことを詳しく知っとる人間がおる、っちゅーだけですぐ盗聴されとる!と思い込む人は、ちょいと自分の人間関係冷静になって見直した方がええで。自分と周囲の関係を、かなり都合よく作り上げてしまってる可能性が高いからな。




[防犯ミニ知識]


●対向車線から車が突進してきたら〜宮崎県警交通警邏隊より〜

 自動車の性能が日々向上しつつある中、比例して増加しているのが交通事故。その中でも多いのは、スピードを出しすぎてカーブなどを曲がりきれず、対向車線にはみ出して他の車両やガードレールなどに衝突するケースです。しかし自分の車がそうならないように気をつけていても、いつ何時対向車線から車が飛び出してくるかわかりません。
 今回当県警からはそういった場合の対処法をお知らせします。ただし、これは日頃の訓練が多少必要となりますので、何度も読み返し、頭の中で再現してみることをお勧めいたします。
 対向車が突っ込んできた場合、一概にブレーキを踏めばいいと思いがちですが、決してそうでもありません。車体が真正面を向いている場合は、アクセルを踏み込んで通過しようと試みる、もしくは左に寄せると衝突を回避できます。また、衝突が完全に回避できなくても、ブレーキを踏んでいれば正面衝突だったのが、車の後部との衝突程度に済むこともあります。(両方の車はお互いに移動している状態ですので、状況を想定してみて下さい)
 車体の左側が見えている場合(右ハンドル車両で助手席側)は逆に、ブレーキを踏むことが前提となります。突っ込んできた対向車がこちらの車線に乗り入れ、前方をふさがれて衝突するケースが多いためです。状況に応じては(かなりのスピードが出ていて衝突を回避できないような場合など)スピードを落としつつ右にハンドルを切るのもやむをえないでしょう。
 かなり前方で対向車が車線を乗り越えてきたのを確認した場合は、直ちに道路の左側に車を寄せて停止しましょう。路地などがあればそこに入ってしまうのも方法のひとつです。
 歩道がある場合は、歩行者に十分注意した上で乗り上げてしまう方法もあります。特に、対向車が明らかに蛇行運転を繰り返している場合は居眠り運転の可能性がありますので、この方が安全です。
 いくら気をつけていても防げないのがもらい事故ですが、こういった回避方法を知っているか知っていないかによって被害の度合いが違ってきます。日頃通り慣れている道でも、事故を起こしやすいポイントはないか、その場合どうやればいいか、見直してみることも大切ですね。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●こんな薬、飲んでも大丈夫?
「スマートドラッグという薬があるのですが、飲んでも副作用がないから大丈夫と人に薦められて迷っています。医薬品なので問題ないとは聞いていますが、麻薬取締法で逮捕されたりしませんか」

 薬物対策課からお答えします。
「最近インターネットの普及で、本来なら医師の処方箋がないと入手できないはずのスマートドラッグが簡単に手に入るようになり、副作用もないということで若者を中心に流行しているようですね。しかし、副作用のない薬はありません。確かにスマートドラッグを飲むと記憶力が高まったり睡眠がきちんと取れたりと、体にいい効果があるとされていますが、その反面で常用者には頭痛、めまい、倦怠感、吐き気などの症状が出たという報告もあります。
 本来スマートドラッグとは、痴呆症の人や事故などで脳に損傷を受けた人の、低下した脳機能回復のために使われるものです。つまり、健康な人が飲む必要性はそれほどありません。
 専門家の話によると、脳内物質に直接作用する薬もあるため悪条件が重なって副作用が大きく出た場合は、脳そのものが破壊されてしまう可能性があるとのことです。
 薬というものは損なわれた機能を戻すためにあるものです。必要以上に摂取することはなるべく控えましょう」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●こんなチョコアイスはいかが?

 こんにちは!交通課の由美ですvv今日はバレンタイン!お目当てのチョコは渡せたかなぁ?男性諸君は今日一日落ち着かなかったことでしょうね。
 さてさて今日の裏ワザは、簡単レシピ!用意するものは、お茶碗の半分くらいのご飯と牛乳200cc、砂糖大さじ3杯に、生クリームを大さじ3杯。
 まずボールにご飯を冷めないうちに入れて、牛乳、砂糖を入れて混ぜます。そこに生クリームを加えてさっくり混ぜミキサーに入れます。1分間ほど回してね。そうしたら容器に入れて冷凍庫で3時間!アイスクリームが出来ちゃいます。ミキサーにかける時にチョコを入れるとチョコアイスが完成!
 都合で土曜日にチョコを渡すっていう人は、彼とこたつに入りながらこのチョコアイスを食べるのもいいかも!これだと同じ手作りチョコでも失敗が少なくていいわよ。
 伊東家の裏ワザレシピに負けない簡単レシピでいざ勝負!

 


[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 天然ボケと噂されているA君。警らのパトカーを運転中、助手席に乗っていたB君が「これからちょっと○○方面に回ろうか。あそこ違法駐車多いんだよな」と言った5秒後。「えっ、まっすぐ帰るんでしたっけ」と真顔で言ったらしい。



[あとがき]

 今日はバレンタインデーということで、多分庁内の人間もそわそわと落ち着かないのではと思います。警察官も人の子、思いがけずもらえば嬉しいものです。自分には娘と息子が1人ずついるのですが、毎年娘から、お小遣いで買ったチョコをもらいます。あと何年、くれるでしょうね…(笑)。男親としては複雑な気分です。
 さて、今年度もあと1ヵ月半。これから随分忙しくなりますが、体に気をつけて過ごしましょう。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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