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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第47号

==警視庁メールマガジン第47号==
                                   発行日:03/04/11



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●重症急性呼吸器症候群(SARS)について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●通り魔

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●逆恨みなら受けて立つで!

[防犯ミニ知識]
●通勤ラッシュに向けて

[ほんの一口〜読者の声]
●覚えのない利用料金を請求されたのですが

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●名刺交換でセールスを勝ち取るゾ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●重症急性呼吸器症候群(SARS)について

 皆さんも既にニュース等でご覧になっていると思いますが、最近、ベトナムのハノイ、香港などで急性呼吸器感染症が流行しています。これまでに世界で2601名以上の疑わしい患者と98名の死亡者が報告されています。(4月7日現在、WHO調べ)
 わが国では現時点で患者の報告は入っていませんが(回復を除く)、このSARSにかんしてまだ不明な点が多く、感染源や病因物質等は判明していません。その為、感染しているにも関わらず気づいていない方がおられる可能性があります。
 以下について確認をお願いします。
<平成15年2月1日以降にカナダ、シンガポール、中国、香港、ベトナムへ旅行された方>
・38度以上の急な発熱
・咳、息切れ、呼吸困難感などの呼吸器症状
(頭痛、筋肉のこわばり、食欲不振、全身倦怠感、意識混濁、発疹、下痢など他の症状が見られることもあります。)

 これらの症状に心当たりのある方は、早めに医療機関へ電話にてご相談下さい。
 また、WHOは世界のどの地域に関しても旅行制限を勧告していませんが、全ての旅行者はSARSについて主な症状、徴候を理解しておいて下さい。
 これらの症状が生じた方で、SARSと診断された人と濃厚な接触をしたか、SARSが拡大している地域に最近旅行した人は、医療機関を受診し、旅行歴を伝えて相談する必要があります。上記の症状が見られる旅行者は、完全に回復するまで移動しない方がよいでしょう。
 SARSについての情報を知りたい方は、厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/index.html)をご覧下さい。

 
  


[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●通り魔

 戦争のニュースと並んで、通り魔のニュースが連日報道されています。一度現場の近くにいた方を任意同行、のニュースが大きく報道されてから犯行はパタリとやんだためニュースの表面からは消えてしまいましたが、該当地域の方は本当に恐ろしい思いをされていることでしょう。また、群馬県高崎市、福岡県福岡市でも男の通り魔発生の報告を受けています。
 通り魔が発生する時は大抵世の中が不安定であったり荒れていることが多く、それに不安を感じて衝動的な犯行に走るといわれています。まあこれも「そういうケースが多かった」というものであり、犯罪というものを型に当てはめるのはなかなか難しいので、犯罪心理学的見解について述べようとは思いません。
 ここでは皆さんの安全を守る立場として、こういう時に発生件数が多かったという統計を元にお話していこうと思います。統計ですので絶対的なものではありませんが、危険性を減らすことは出来るでしょう。
 まず時期的に、寒い時より暖かい方が多く出現しており、3月から9月に数が増えるようです。曜日では月曜日もしくは金曜日。何故月曜日なのかというと、週末は外出する人が多く目撃される可能性も高いため、イライラしながら過ぎるのを待っているためです。金曜日は逆に、チャンスが無くなる前に犯行に及ぶためです。もっとも、これはプロファイリングで言う秩序型タイプの通り魔の場合であり、無秩序型の場合は目撃されようと関係なしに犯行に及ぶため、月曜日でないからと安心することは出来ません。
 そして時間帯は、朝6時から8時、夕方の6時台。住宅街では人通りが一瞬途絶える正午前後が多くなっています。
 被害者としてはやはり肉体的弱者が多く、殆どが女性、それも25歳以下です。男性の被害者の場合は15歳以下、もしくは50歳以上というデータが出ています。逆に犯人像は20代後半から40代までの男性が殆どです。そのため、名古屋の事件を「断定は出来ない」としながらも、女装した男性の仕業ではと見ている関係者もいます。
 データから、発生した犯罪を見るのは危険ではありますが、参考にはなります。近くで事件が発生した場合はむやみに外出するようなことはせず、十分に警戒して下さい。


 


[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●逆恨みなら受けて立つで!

 探偵業っちゅーもんは花道だけやない。特に俺は府警と協力していろいろな事件の犯人を捕まえたりしとるから、自分の悪行を棚上げして逆恨みする連中も結構おる。まあ大抵は当分外には出てこられんけどな。
 あのサッカー選手、ベッカムの奥さんの誘拐を未遂に防いだニューズ・オブ・ザ・ワールドの記者かて、仕事のためでもあるけど、逆恨みされんようにて、名前も顔も公表されてないやろ?それくらい、逆恨みっちゅーのは普通にあるもんなんや。事件報道は犯人が逮捕されたらおしまいやけど、警察とか俺らにとっては終わりやない。一生モンや。
 いつだったかも、俺が学校行っとる間に家へ俺を訪ねてきた人間がおって、おかんが出たらナイフ出して襲い掛かってきた、っちゅー事件があった。…まああのおかんやしな、犯人は逆に投げ飛ばされて腰の骨を折ったらしいけど。普通は本部長宅やし警護はあるけども、鬱陶しいちゅーて断っててん。けど一応その日から警備がつくようになった。おかんは平気な顔で、「うちの家には自分の身も自分で守れんような人間はおらん」ちゅーてるけどな。
 せやから、自分が犯罪犯して逮捕されたクセに、警察が悪いだのあの探偵許さんだのほざいとる奴は、無駄なことはせんことやな。いつでも受けて立つし、自分の罪状増やすだけやで。何より、自分の家族にまで迷惑かけることはないやろ。けど最近は犯罪を犯した家族を叱るのではなく、「何故逮捕した」ちゅーて警察に怒鳴り込んでくる家族もおることやしな…。
 自分勝手もええ加減にしてもらいたいもんや。




[防犯ミニ知識]


●通勤ラッシュに向けて

 全国都道府県警察が一回りしましたので、今回よりこのコーナーの記事は応募制とし、担当警察の記入がなくなります。あらかじめご了承ください。
 
 さて、新社会人の皆さんも、そろそろ朝の通勤ラッシュになれてきた頃でしょうか。学生の頃から同じ時間帯だったよという人ならともかく、初めてあの身動きどころか顔を動かすのもままならない、というラッシュを経験した人は会社につくまでにどっと疲れていませんか?
 この通勤ラッシュですが、実は事故が多く発生する時間帯でもあります。それがこの時期さらに増加します。
 事故内容としては、ホームへの転落事故が圧倒的に多く、原因として人ごみの中で後ろから人に押されてしまったりぶつかった、というものが大半を占めるようです。また、人ごみに気分が悪くなってホームへ転落したということもあります。
 新幹線の一部通過駅や、ゆりかもめが走る駅には柵がつけられていますが、大半の駅にはまだ転落防止用の柵が取り付けられておらず、非常に危険な状態です。
 転落の自衛手段として、次のような方法がありますのでお役立てください。
・プラットホームの白線前には絶対に出ない。
・万が一後ろから押されたり、気分が悪くなって倒れてもホームに転落したりはみ出さない位置に立つ。
・階段のある場所にはたたずまない。階段があるためホームの幅が狭くなっており、ここに佇んでいると通行する人の邪魔になります。よくここでふざけあっている学生などがいますが、最悪の場合お年寄りや子供が突き落とされる可能性があります。
・ラッシュ時に整列している時はできるだけ列の前方には並ばず、後方に並ぶ。

 ラッシュに体が慣れるまでは、無理をしないように通勤して下さい。また、自分は大丈夫、という方も自分の立っている位置は危険でないか、誰かの通行の妨げとなっていないか確認してみましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●覚えのない利用料金を請求されたのですが
「先日、出会い系サイトの利用料金を支払えというメールがきました。自分はそんなところを利用した覚えもありませんし、払うつもりもありません。しかし、支払わない場合は勤務先を訪問して回収します、とか、最後通牒です、など書いてあり非常に不安です。どうしたらいいでしょうか」

 ハイテク犯罪対策総合センターからお答えします。
「最近このような、支払いを催促するメール、ハガキなどが全国的に出回っているようです。料金が1万〜3万と少額であるため、一度でも利用した覚えのある人は支払ってしまうようですが、支払ったことにより「利息がついている」「この料金が未納だ」などと更に支払請求を受けるケースもあります。
 対策としては、
・利用していない料金は支払わない
・利用していても、利用先から「料金請求債権譲渡通知」を受けていない場合は、支払う必要はない
・債権回収業者に連絡を取らない。あなたの個人情報を相手に渡すだけでなく、更に別の業者にも情報が渡ることになります
・今後の事態にそなえて、メール、ハガキなどは保存しておく
・悪質な取立て、脅しがあった場合は速やかに110番するか最寄の警察署に連絡する
などが挙げられます。
 毅然とした態度で応対して下さい。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●名刺交換でセールスを勝ち取るゾ!

 こんにちは!交通課の由美ですvvフレッシュマンをあちこちで見かけるようになりました。まだちょっとスーツに着られてるって感じだけど、1ヶ月もすれば立派な戦うサラリーマンの顔になっていくのカナ。
 さて今回はそんな新社会人のためのとっておき!名刺で得意先とうまくやっていく裏ワザを紹介します。これは実際に地域とのふれあいを大切にしている地域課の警察官から聞いたものなので試してみる価値ありますヨ!
 名刺を渡す時、皆さんはどうやって自己紹介していますか?「○○社の××です、宜しくお願いします」って言ってる?これじゃダメダメ。挨拶が終わった瞬間に相手はもう忘れちゃってるわよ。
 ではその警察官はどうしているかというと、「自分は顔がアンパンマンに似ているので、署では「おいアンパンマン!」とか呼ばれているんですよ」と言いながら名刺を渡したりするとのこと。
 人間は、何か日常的なものと組み合わせて記憶すると、その事柄を忘れにくくなるとされています。事実、その警察官と会った人はテレビとか街頭でアンパンマンを見かけるたびに、「そういえばあの警察官…」と思い出すとのこと。だから何か必要があって聞き込みに行ったりした場合も、必ず覚えていてもらえるそうです。
 というわけで、新規契約先だとかお得意先でアピールするのに一生懸命な皆さんも、この方法を試してみてはどうでしょうか。
 あ、でもキムタク似とか松嶋奈々子似はちょっとどうかナ…。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 小学校に入学した新一年生や幼稚園児のために交通指導を行っています。
 この間横断歩道の渡り方について説明しており、1人代表として出てもらって「信号の青がチカチカってなったらどうすればいいかな?」と聞いたところ、「警察に、こわれてるってでんわする〜」
 …おみごと。いや、違う。




[あとがき]

 前回このメールマガジンを配信する時に、次を出す時には戦争は終わっているかなぁと思いましたが、現実は甘くはありませんでしたね。
 戦争に正義なしと言いまして、どちらが正しいというものはありません。戦争で悲しむのはいつだって無関係の人々です。
 子供達に笑顔で生きてもらうためにも、今自分達が何をできるのかしっかり見極めたいです。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


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