多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン


※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
メールマガジンに戻る][ご意見募集][トップページ

警視庁メールマガジン第65号

==警視庁メールマガジン第65号==
                                   発行日:03/12/19



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●あなたのパソコンは安全ですか?

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●被疑者・被告人の開き直り

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●おかんは心配症

[防犯ミニ知識]
●通帳の副印鑑廃止の話

[ほんの一口〜読者の声]
●ホームセキュリティの入れ方が分からない

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●交通課が教えます!煽られた時の対処法

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●あなたのパソコンは安全ですか?

 今年の夏、ニュースでも取り上げられるほど大きな被害を出したコンピューターウィルス「ブラスター」。今や話題にも上らなくなったため、その被害はすっかり収まったと思っている方も多いことでしょう。しかし、11月28日の時点で、ネットワーク上の水準ではトラフィックが下がっておらず、感染しているにも関わらず気づかずに対策をしていないユーザーがいると思われます。
 特に今月はクリスマスやボーナスなど、これを機にブロードバンド環境に変える予定という人も多いでしょう。以前ならダイヤルアップで切るたびにIPが変わっていたものが、常時接続で長時間同じIPであることも珍しくなくなりその結果、攻撃を受ける可能性が高まっています。しかしまだセキュリティーの意識が薄く、そういった危険性について対策がなされていないのが現状です。
 常時接続にした時は、ルーターの設定を行い、ワクチンソフトを導入してセキュリティホールを塞ぎ、ウィルスへの対策もしっかり行いましょう。分からないからそのままにしておく、ではなく、分からないからしっかり勉強するということが大切です。車を運転するのに免許のないままハンドルを握る人はいませんね。同様に、セキュリティを知らないままインターネットに接続して大変な被害を受けたとしても、知らなかったでは済まされません。
 ウィルスの怖いところは、自分が加害者になる可能性も少なくない点です。自分のパソコンが感染して、他人にウィルスをばら撒いた時点であなたも加害者になってしまいます。知らないでは済まされなくなってきたセキュリティ、今のうちにしっかり対策しておきましょう。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●被疑者・被告人の開き直り

 「被告人側はこれを不服として控訴した」、ニュースでよく聞く言葉ですね。これは裁判上弁護側が当たり前に行うことですから、控訴したからといって被告人が反省していないということにはなりません。
 しかし、被告人自らテレビに出演して「何故こんな重い罪になるのか」と語ったり、取調べの現場で「あいつ(被害者)だって悪いところはある」と自分の非を認めようとしない被疑者などを見ていると、罪の意識というものはどこへ行ったのかと気が重くなります。
 罪を犯したから裁かれているのであり、それを棚に上げて不服を言ったり責任転嫁するということは無責任極まりない行為です。殺人事件の被疑者でも、被害者があんなことを言わなければ殺さずに済んだなどと、暴言を吐く者もいます。どんな経緯があろうとも、犯罪行為をしてしまった時点で加害者となるのです。その辺りの自覚がまったくないのでしょう。
 今年は特に幼児虐待のニュースが多かったように思います。当課でも何件か、致死に至ってしまった事件を扱いましたが、その取調べ上で「なつかなかったから腹が立って(虐待を)やった」という動機がしばし見受けられました。つまり、自分の感情を押さえることなく子供に暴力を振るったということになります。それが良いことか悪いことか、普通の人間なら行動に出る前に分かることです。それを指摘されても「でも自分の子供だから」と平然と答える親もいました。
 自分の子供だから何をしてもいい、という考え方は、子供を単なる「所有物」としかみなしておらず、そこに子供の人権はありません。呆れを通り越して腹立ちを覚えた刑事も多かったでしょう。
 昨今、マナーを守らずに注意されると逆切れする人間が増えていると聞きます。それでいて自分が被害を受けると必要以上に権利を主張する。自分が人に迷惑をかけているにも関わらず逆上するというのは、一体どういう神経なのか理解できません。ただ、罪の意識が薄くなってきていることは痛感します。
 開き直る前に、ルールやマナーは何のためにあるのかということを是非考えていただきたいものです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●おかんは心配症

 子供のことをな、心配せん親はおらんと思う。仕事しとっても家におってもふと、子供のことを思い出したりして「今何しとるやろか」って思う時はあるはずや。でもそれも度が行き過ぎると子離れできない親ということになるし、何より子供がその愛情を受け止めきれんくなる。
 今までに何度か教育熱心な親から、子供の素行が心配やから数日間学校から帰宅するまでの間見張って欲しい、とか、教師に気に入られたいから普段の行動を見張って好物を割り出して欲しいっちゅー依頼はあったけども、全部断ってきた。そんなん本当に子供を思う気持ちとちゃう思うし、俺はそういうのは好かん。
 ただ、ある日やってきたおばちゃんはちょっと様子が違っとった。なんでも子供が学校でいじめられとるらしい、毎日あざ作って帰ってきよるし服も汚れとる。何より聞いても「友達と遊んで転んだだけ」としか言わん。こっそり自分も仕事を休んで学校から後つけたことがあったけど、そういう日はまっすぐ帰りよるんやて。
 まあそういうことならと、俺も依頼を引き受けたわけや。対象者は小学6年生。なんでも有名中学を受けるとかで受験に向けて頑張らなあかん時期やから、おばちゃんも心配でたまらんらしい。
 次の日から俺は、その子が学校から帰るところを見張ろうと思たんやけどな、小学校やから授業終わるの早いんや。2時間くらいちゃうで。こらーもう帰っとるかなとか思いながら学校いったら、ちょうど友達と出てくるところにでくわした。けどなんやいじめられとる風はなく、普通の小学生同士の会話って感じやった。ほれ、東京にも少年探偵団とかいうすかしたガキどもがおるやろ?あんな感じや。
 その日はどこにも寄らず帰宅して終了。ただ確かに、2時間学校で何しとったんやっちゅーのはあったな。それから数日間、同じように何時間か時間を潰しては帰宅しとるようやった。帰宅してからはどうも塾に通っとるみたいやったな。
 結局何のために学校で時間つぶしとるかは調べんとあかんから、親戚っちゅーことにして担任教師捕まえて聞いたンや。したら、放課後に教室で友達と仲良く遊んどるッちゅー答えが返って来た。たまに担任も暇な時は一緒になって遊んどるらしい。
 こらぁおばちゃんの勘違いちゃうか…?と俺は思って、次の日思い切ってその子に声をかけてみたんや。あっちは俺の顔知っとってなー、「浪速の探偵やー!」「コラ、"名"が抜けとるやろ」「銭形平次ー!」「アホ、服部や!」ってそらもう大騒ぎやった…ってこんな話はええねん。そんでよくよく事情を聞いたら、自分はまだまだ友達と遊びたい、ええ学校いかんでもいいから皆と同じ中学に通いたい、あまり早く帰るとその分塾に長く行かされるからいやや、ちゅー話やった。
 よくある、親と子供のすれ違いっちゅーやつやな。親が子供のためによかれと思ってやっとることが、必ずしも子供が歓迎しとるとは限らんということや。おばちゃんが尾行した時に限って早く帰ってたんは、尾行に気づいてたからやと。探偵顔負けの子やな。
 ま、親バカもほどほどにしぃ、っちゅーところか。




[防犯ミニ知識]


●通帳の副印鑑制度廃止の話

 皆さん、お手元に銀行の通帳をお持ちでしたら、ちょっと最初のページを開いてみて下さい。数年前と何か変わったと思いませんか?
 そこには恐らく「お届け印の貼付は廃止しました」というような文章が書かれているはずです。この意味について今回はお話することにしましょう。
 恐らく皆さんも1度くらいはニュースで「〜をスキャナーで取り込んで複製し…」という事件を耳にしているはずです。パソコンの性能が飛躍的に上昇し、周辺機器であるスキャナーも個人で使うレベルとしては一昔前と比べ物にならない精度が当たり前になってきました。例えばデジカメをお持ちでない方も、写真をスキャナーで取り込んで印刷すれば、もとの写真と遜色ないものが出来上がるといった具合です。
 ところが精度が高いということは、あらゆる複製物の作成も簡単にしてしまいます。個人が、パソコン上で簡単に偽札、偽造物が作れてしまう時代になってしまったのです。もちろんこれはそういう使い方をする人間が悪いのであって、パソコンやスキャナーには何の罪もないことを併記しておきます。
 さてその結果、これまでは通帳が盗まれても印鑑を偽造することが大変であるため、現金を引き出されることは少なかったものが、いともたやすくお金が引き出される被害が増えてきました。スキャナーで、通帳に押されている印影を偽造し、それによって現金が引き出されてしまう事件が多発したのです。元々、取引店以外での引き出し用に届け印を通帳に押していたシステムが悪用されてしまったわけです。
 銀行では速やかに対策を立て、通帳の副印鑑(最初のページに押されている印影のことです)を廃止し、オンラインで印鑑の照合を行うシステムに切り替えました。この対策導入によって、通帳で現金を引き出される被害は減少しました。
 郵便局では特殊シールを貼ってスキャナーで読み取られないように保護するというシステムを導入していますが、新規もしくは繰越通帳に印鑑を押さないまま使用しておられる方も多いようです。この場合、通帳を盗まれて適当な印鑑を押すとそれが副印鑑として成立してしまいます。郵便局の通帳にはお届け印を押し、保護シールを貼ってもらう方が良いようですね。
 また、郵便局と銀行とで届け印を別のものにしておくことも、多少ですが防犯効果はあります。
 副印鑑制度廃止は2000年頃より都市銀行が開始し、地方銀行、第二地方銀行などにも徐々に浸透しつつあります。お金を引き出す機会が増える今月は、くれぐれもお金だけでなく通帳、カードのお取り扱いにご注意下さい。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●ホームセキュリティの入れ方が分からない
「今、カメラ付きインターフォンとか防犯カメラとか、いろいろなものが出回ってますね。正直何を目安に導入したらいいのか分からないのですが…」

 生活安全課からお答えします。
「玄関に出て応対しなくても、訪問者が誰か分かるカメラ付きインターフォンはとても便利ですね。防犯カメラは設置面維持面でも費用がかかりますから、普通のご家庭でしたらインターフォンの方を導入されてはいかがでしょうか。応対を録画できるもの、留守中にインターフォンを鳴らされた場合にも録画可能なものなど、様々出ています。性能面では殆ど変わりがありませんので、応対することが多い方が操作を理解できるものを選ばれると良いでしょう。
 またドアだけでなく、窓の防犯対策も必要です。ドア同様に補助錠をつける、防犯フィルムを貼る、感知ライトをつけるといった対策をしましょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●交通課が教えます!煽られた時の対処法

 こんにちは!交通課の由美ですvv週末は寒波が来るって言ってるけど、こういう時は外出も控えてこたつでぬくぬく。太っちゃうーって言いながらみかんを食べてます♪
 さて今回の裏ワザは、運転中後ろから煽られた時の対処法についてです。運転したことのある人なら1度は経験しているのでは?コレってものすごく不愉快ですよね。流石にパトカーに向かってやる人はいないけど、それでもたまーにやってくる命知らずのフトドキ者がいます。こういう場合は即座にスピーカーで「後ろのナンバー××-××の車、左肩に寄せて停車して下さい」と言います。警察横暴?イイエ、ちゃんと道路交通法で定められているのです!
 道路交通法第26条には簡単に言えば「車間距離は必ずとること」と定められています。だからパトカーを煽ってきた場合、あまりにも悪質ならこの適用でキップを切ることもあるのデスヨ。
 さて前置きが長くなりましたが、運転していて煽られた場合どうするか。とっても簡単です。気にせずそのまま走り続けて下さい。急ブレーキをかけたり、同乗者に後ろを向かせて挑発したりするというのはもってのほか。
 車間距離を意図的につめて走る(煽りのように、ギリギリに寄せている場合は特に)行為は、実はとても集中力を必要とし、緊張します。プロのレーサーでもきついのに、素人がそう長く続けられるものではありません。ノロノロ運転している車にプレッシャーをかけているつもりで、実は自分にかけちゃっているわけです。放っておけば段々と車間距離が開いていくでしょう。
 ただし、法定速度を大幅に下回って走っている場合や、後ろにズラリと行列が出来ている場合、そして何か目的地を探していてかなり遅めの運転をしていて明らかに原因が自分にあると分かっている場合は速やかに左に寄せて停車し、後続車に道を譲って下さい。それが快適に運転するためのマナーですヨ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。


 某三部作の、最後の公開作品を「最近若い人に人気ですよ」と言われて見に行ったK課長補佐はすっかりそれが気に入ったらしく、黒のロングコートに黒のサングラスといういでたちで通勤している。
 しかし課内では「ネオというよりタモリだろ…」といわれている事実を彼は知らない。




[あとがき]

 元大統領フセイン拘束に小学校への刃物男侵入事件と、大きな事件が相次ぎました。前者はともかく後者は、2年前前の衝撃も薄れまさに警戒が緩んだ隙を突かれたといった感じです。二度とあってはならないことをまたも許してしまった、大人の管理責任が問われるでしょう。しっかりと子供達を守っていきたいものです。
 さてこれで今年配信予定のメールマガジンは最終号となります。次は新年2日配信予定です。気持ちも新たに、役立つ情報をお送りしていく予定です。
 では良いお年を。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


バックナンバー ご意見募集 トップページ

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。