多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン


※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
メールマガジンに戻る][ご意見募集][トップページ

警視庁メールマガジン第83号

==警視庁メールマガジン第83号==
                                   発行日:04/08/27



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●警察官を装ったオレオレ詐欺急増中

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●知人友人

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●探し物ゲーム

[防犯ミニ知識]
●ドメスティック・バイオレンスに悩んでいませんか?

[ほんの一口〜読者の声]
●警察庁はどんな仕事をしていますか?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●レッツトラベル!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●警察官を装ったオレオレ詐欺急増中

 オレオレ詐欺という言葉が登場して随分経ちますが、流石に孫や子供では騙せなくなったと感じたのか、最近のオレオレ詐欺は非常に巧妙化してきています。
 何度かこのメールマガジンでも手口をお伝えしていますが、このところ複数人による、「交通事故を起こし、示談金が必要だからすぐに振り込んでくれ」という手口があちらこちらで発生しています。
 警察官を名乗り、「示談金が支払わなければ家族の方は逮捕される」「この口座番号に●●万振込みが確認できたら釈放されます」などと言って振込みを急がせるものです。
 警察では交通事故の発生に伴い現場検証を行ってどういう状況で事故が起きたか、過失割合はどれぐらいであるかといったような捜査は行いますが、事故を示談にするしないなどの民事領域に関しては当人同士の話し合いによります。警察官が「示談金が支払えない場合は逮捕」と言うことは絶対にありません。
 いきなりこのような、多額の支払いを求める電話がかかってきたら、相手の言うことを鵜呑みにせず、階級・所属を聞いて警察署に問い合わせる、家族の携帯電話もしくは勤務先・学校に電話をかけて確認するなど、必ず事実確認を行うようにしましょう。
 また、保険会社の人間を名乗り、同様の手口を使うケースもありますが、保険会社が電話だけでお金の振込みを指示することはまずありません。
 オレオレ詐欺を知っている人でもこういった事件に引っかかった例があります。大金を振り込む前によく考えてみましょう。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●知人友人

 昔から、親戚に誰か1人は自衛隊か警察官がいる、と言いますが、これを読んでおられる皆さんの中にも、親類もしくは友人に警察官がいるという方は少なくはないでしょう。
 今日は私の母について少しお話したいと思います。
 私の母も警察官なのですが、ある時友人から相談を持ち込まれてその対応に随分と困ったことがあるそうです。内容自体は警察に届ければ済む程度でした。ただ困ったことに、管轄が違うため、母がどうアドバイスしたところでそれをそのまま「警察官の友人に相談したらこう言われた」と管轄署に持ち込まれてしまっては困るわけです。
 ご存知のように、Aという警察署で取り扱うことが出来るのは、その管轄内だけ。B警察署が管轄しているところに手を出すことは基本的に出来ません。管轄をまたいで捜査が出来るのは、自分の管轄内で発生した事件関係者が別の管轄にいると判明した場合です。それも緊急の場合を除き事前の挨拶は欠かせません。これは、信念を持って捜査をしている警察官の仕事をお互いに邪魔しないための礼儀でもあります。
 結局母はどうしたかというと、素性を明かさないという条件で友人に同行し、管轄内の警察署で無事捜査を引き受けていただいたそうです。(もっとも、いろいろあって結局最後母は、素性を明かすことになったそうですが…。まあ母の名誉のために、ここでは話さないことにします)
 困った時頼れる相手に警察官がいるのであれば、これほど頼もしいことはありません。自分のケースの場合どういったことになるのか、どのような捜査をしてもらえるのか、相談する際に何が必要かといったことを尋ねるのはとても有効な対策であると言えます。
 しかし必ずしもそれが管轄内のことだとは限りませんので、「警察の権力」として頼りにするのは少し慎重になっていただきたいと思います。もちろん場合によっては管轄先に電話をかけて「ひとつよろしく」と言うことは出来るんですけどね。あまりそういうやり方がスマートでないこともありますから。
 …もうすぐある部下のところへ「夏休みの宿題を手伝ってくれ」と言って来る人間がいるはずなのですが、こういうのは論外ですね。まあ誰とは言いませんが、夏休みにふらふらと遊び歩いて幼馴染を心配させている暇があったらもっと勉強したまえ、K君。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●探し物ゲーム
 
 夏休みも残り僅かやな。学生の皆は宿題済ませたか?ちゃんとしときや。毎年31日にあわてて宿題やるんは悲しいで。
 今日は宿題はもう終わらせて、あとは存分に残りを遊び倒すだけ、っちゅー人のためにちょっとおもろい遊びを紹介するで。これを楽しみながらやった後は推理力がアップしとるというオマケつきや。
 といっても1人では遊べんのがこのゲームの欠点。少なくとも3人はおった方が楽しめる。
 じゃ、用意するものとかルール説明からな。用意するものは簡単。適当なサイズのメモ用紙と筆記具。まあメモ用紙ちゅーても大きすぎず小さすぎず、っちゅーところで、ハガキの半分くらいの大きさがあればええかな。枚数も5、6枚で十分や。あとは誰の部屋でもええんやけど、適当にもののある部屋。引越しする前後の部屋とかはダメやで。何もないから。
 そんでルール説明な。1人が考える役、あとは探す役。ここまで言えば分かると思うけど、考える役の人間はそのメモを適当なところに隠すんや。もちろんバラバラはダメ。例えば最初本棚に隠すと決めたらその本棚に隠すメモは次のメモの隠し場所、その次に隠すメモはさらに次の隠し場所のヒントを書いたもの、という風にそれぞれひとつ先の隠し場所についてのことを書いておいてな。その隠し場所も、ストレートに書いたらつまらんから、例えば次の隠し場所が時計の裏としたら「長い棒と短い棒でおいかけっこ」という風になぞなぞのような感じにしとく。
 こんな調子で大体隠し終わったら、出てた人間を中に入れて最初の隠し場所のヒントを言うわけや。それで各自捜査開始。一緒に探してもええし、バラバラでもええ。簡単なヒントに飽きてきたらもっと難しくしてもええやろな。そのヒントでどう推理するかで各自の考え方も分かってくるやろし。
 ちなみに複雑にしようと10枚くらい使うと、朝からやって日が暮れても見つからんことあるから、適当な枚数にしといた方がええで。




[防犯ミニ知識]


●ドメスティック・バイオレンスに悩んでいませんか?

 先日、ドメスティック・バイオレンスで逮捕され反省しているとして釈放された男が、その翌日に同居していた女性を刺殺するという事件がありました。
 ドメスティック・バイオレンスは、「身体的暴力」「精神的暴力」「経済的暴力」「社会的暴力」「性的暴力」に分けられ、深刻な問題となっています。また、子供に直接危害がなくとも、暴力を振るわれる親を目の当たりにさせられること自体が、子供に対する暴力でもあります。
 親族に相談しても「私の時代はそれくらい我慢するのが、当たり前だった」「夫婦喧嘩でしょう?」「夫婦なのだから」ととりあってもらえなかったケースもあり、どこにも相談できないまま怯えて暮らしている家庭が多数存在している可能性があります。
 また、暴力を振るわれて警察の介入があったとしても、「普段はいい人です」「反省しているから」という風に被害者の側に加害者を庇う傾向が見られます。もちろん悪いことではありませんが、それでもしばらくすると暴力が再発するなど、根本的に解決していないことがあります。暴力はいかなる状況であれ、許されるものではありません。反省したのだからと言ってもまた暴力を振るっているのは反省したということにはなりません。
 もしもドメスティック・バイオレンスの被害者になってしまったら、信用できる人に相談する他、相談窓口などを利用してみましょう。1人で悩まず、様々な人の意見を聞くことが大切です。
 普段からも、どういった相談窓口があるのか、どのような法律があるのかなど知っておきましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●警察庁はどんな仕事をしていますか?
「警察の仕事は悪い人をつかまえることですよね。警察庁というものがあると聞きました。ここは何をするところですか?夏休みの宿題にするので教えてください。」

 広報課からお答えします。
「警察庁というのは全国の警察に情報を配っているところです。といっても、47都道府県の警察と毎日情報をやりとりするのは大変ですから、警察庁と都道府県警察の間には管区警察局というものが設けられています。管区警察局は、九州、四国、中国というように全国を7つのブロックに分けて担当しています(ただと北海道にはありません。また、警視庁も首都を守るという意味で独立しており、関東管区の中には所属していません)。
 各警察はこの管区警察局と情報をやりとりし、管区警察局が情報をまとめて警察庁にあげ、警察庁はその情報を元に様々なことを発表したり、全国警察への指示として管区警察局に伝えたりしています。
 ですから正確には、警察庁には制服を着た警察官や刑事はいないということになりますね。宿題、頑張って下さいね」

 


[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●レッツトラベル!

 こんにちは!交通課の由美ですvvあーん夏がもう終わっちゃう〜。まだ5回しか泳ぎに行ってないのにー!え?十分遊んでる?
 さて今回のお得な情報は、まさにこれから使える旅行のための裏ワザです!
 飛行機をよく利用する人なら、夏休みやゴールデンウィークなど大型連休の時期は料金が上がっているのをご存知ですよネ。
 旅行先の旅館や宿泊施設も、値上げはしないものの連休時期は黙っていても人がくるため「通常料金」になっていることが殆どです。
 さてではこれからゆっくりと旅行したいという方のために。
 9月、2月、6月はオフシーズンにあたるため旅行者も少なく、その分航空会社や宿泊施設はなんとか赤字を出さないために人を集めたいから、料金を安くして呼び込みをするのです。だから旅行するならまさにこれからがオススメ。
 ただし海外の宿泊施設が安くなるとは限りませんので注意してね。また、オフシーズンだということは天候が不安定でもあるということ。事前に情報をしっかりチェックして、快適な旅をどうぞ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 Kさん。
 この間提出した書類の某所、「高い」とすべきところがすべて「他界」に誤変換されてましたよ。




[あとがき]

 台風16号が接近中ですね。非常に強い台風だとのことで、週末以降が心配です。台風が接近すると思われる地域の皆さん、十分気をつけて下さい。また、絶対に軽い気持ちで海や河川などを見学に行ったりしないで下さい。高波や増水で危険な目に遭うことがあります。
 今年の台風は強敵ぞろいですね。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


バックナンバー ご意見募集 トップページ

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。