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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第86号

==警視庁メールマガジン第86号==
                                   発行日:04/10/08



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●子供を犯罪から守るために

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●隣は何をする人ぞ

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●カッパの川流れ…

[防犯ミニ知識]
●ネット、携帯トラブルから子供を守ろう

[ほんの一口〜読者の声]
●リフォームを格安でと言われたが…

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●遅刻常習魔にはコレ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]


●子供を犯罪から守るために

 このところ全国的に、子供が犯罪に巻き込まれるケースが急増しています。また、日が暮れるのも早くなり、今までは明るかった帰路が真っ暗ということもあります。
 出来るだけ友達と帰ったり、やむを得ず1人で帰宅する時には防犯ブザーを持たせる、最寄の駅などへ迎えに行くなど、危険を減らすようにしましょう。最近では塾などの関係で帰宅が夜になる子供さんも多いようです。このような場合の送迎は出来る限り行うようにして下さい。
 また、家で子供さんだけで留守番をさせる際には、チャイムが鳴ってもすぐにドアを開けさせない、おかしいと思ったらすぐに連絡を入れさせることについて正しく理解させておきましょう。
 言ってきかせるだけでなく、「何故」「どのように」危険なのかを一緒に学ぶことも大切です。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●隣は何をする人ぞ

 聞き込みに関しての苦労話は数え上げたらきりがないのですが、最近私自身もよく体験するとともに、部下からも聞くようになったことがあります。
 「聞き込みに行っても隣人のことをまったく知らない」
 こういったことが頻繁に起きています。酷いケースになると隣に長い間住んでいた住人が男か女かすら分からないこともありました。
 言い訳をするつもりはないのですが、殺人や傷害などの事件解決が長引くようになったのは、こういった近所づきあいの希薄さから、被害者の日常がまったく浮かび上がってこなくなったこともあるかと思います。多少でも聞き込みで被害者宅に訪れていた人が分かれば、周辺の人間関係を洗うことによって被疑者の可能性がある人間を絞り込めていました。しかし、「隣とは顔をあわせたこともない」「いつ出かけていつ帰宅するかも知らない」というような証言が殆どで、中には「隣、どんな人が住んでいたの?」と聞かれた部下もいるほどです。
 また、苦労をしているのはニュースでおなじみ、マスコミの皆さんも同じようですね。まあ我々が得られない情報をマスコミが入手してもらっては困るのですが、被害者がどんな人だったか報道するためにインタビューをしてまわっても、「さぁ、たまに挨拶するくらいだったから…」「夫婦で住んでいたことくらいしか知らない」と、期待したコメントが得られない方が多いとのこと。場所が大学生の多い賃貸住宅や住人の出入りが激しい物件になるとなおさらだそうです。
 プライバシーの尊重が当たり前のようになり、近所の噂話を下手にすると名誉毀損だと言われる昨今、他人のことは詮索しないというのが暗黙のルールになってきているようです。ただそのせいか、「騒音がうるさい」「犬の鳴き声が迷惑」などなど、近隣トラブルは急増中だということですから皮肉なものです。近所の人間を知っていれば自然に生まれる気遣いの心がなくなりつつある、ということでしょうか。
 何にせよ聞き込みのしづらい世の中になったものです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●カッパの川流れ…
 
 ルパン三世とか怪盗キッドというと世間ではキザでかっこええドロボウの代名詞になるようやけど、まあちょっと考えてみ?キザでかっこええ、の間に「間抜けで」が入ってもおかしくないやろ。ルパンはともかくキッドかて報道されてないだけで結構ポカしとるんやで。
 まああんま言うと熱心なキッドファンに怒られてまうから(警察やてミスしとるやろ、と)これくらいにしとくけど、俺が過去関わった事件で仕事自体は抜かりなくやったのに、信じられないミスで捕まった犯人の話を今回はするで。
 その犯人っちゅーのはキッドとはまた違ったタイプの人間で、自己主張とかはしない分仕事においては完璧、現場に指紋どころか髪の毛一本残さない、っちゅー手ごわい奴やった。警察署の裏の店がこいつにやられたこともあって、当番だった警察官は地団駄ふんで悔しがっとったっけな。
 そんで俺もこの手際のよさにちょっと興味を引かれて捜査を手伝いだしたんやけど、過去のデータやら聞き込みやらその他いろいろ推理していって、「次狙うんはここちゃうんか」というところを絞った。
 絞ったちゅーても1つや2つではないから、それとなく警察の巡回を増やしたり、注意を促したりして、実際に俺も一つのところに張り込みや。
 何事もなく数日が過ぎて、俺の読みが外れてたか?と思った頃。そいつは現れたんや。俺は張り込み中やなかったら「おっしゃ!」と叫ぶとこやったで。
 周辺のパトカーに招集かけて後は出てきたところを現行犯逮捕や!と意気込んでいたのもつかの間、連絡がちゃんと行っとらんかったんか(後で、「待機」と「確保」を聞き間違えとったことが判明)、サイレンを鳴らしながら数台のパトがきてしもたんや。
 急いで踏み込んだ時には犯人は悠々と逃げた後。しかも乗り付けてきた車は置きっぱなしにして、近くの路駐車両を盗んで逃走するという小細工までしとる。俺かて車はそのままあるから、徒歩ではそう遠くにいかんやろと油断してたんや。
 さっきまでそこにあった路駐車がないことから、それで逃げたと踏んだ俺は急いで緊急配備網をかけた。が、それでも犯人が上手やった。
 やつは確かに検問に引っかかってはおったんや。けども近くにあった深夜営業の店の入り口にあった人形をとっさに車の後部座席に入れ、それに上着やらトランクにあった毛布やらをかけて検問をしていた警察官に「子供の容態がおかしくて病院へ運んでいく途中。先導して欲しい」と頼み、適当な病院に案内させた後、皆が後部座席に注目しとる間にドロンや。
 この手口といい機転といい、なかなか並大抵のドロボウに出来ることやないで。
 ま、そこまでは完璧やったし俺も感心はしたけどな。
 奴のツメが甘かったんは、その人形をつかんだ時に指紋がバッチリついとったことや。仕事中は手袋をしていても、人形を運ぶのにすべるから外したんやろな。(ちなみに車内からは指紋は出ず)
 過去に一度別件で捕まって指紋があったから、それと比較してバッチリや。犯人の特定に至り、全国指名手配がかかって、油断していたあいつはあっさり逮捕。
 ま、華麗な盗みの割には最後はショボかったけども、とっさの機転で感心したのはこいつくらいのもんやで。 




[防犯ミニ知識]


●ネット、携帯トラブルから子供を守ろう

 今の子供さんの環境には、当たり前のようにインターネットや携帯電話があります。これらを望むまま、言われるままに与えていませんか?きちんと、利用する際の危険性を説明していますか。難しいことは分からないからと、子供さん任せにしてはいないでしょうか。
 出会い系サイトの危険性や架空請求メールなどにつきましては今までも取り上げてきましたので、今回はインターネット、携帯電話に慣れてきた頃に起こりやすいトラブルについて取り上げてみたいと思います。
 インターネットの利用意図で必ずあがってくるのが、掲示板やチャットへの書き込み、ホームページ作成です。ネット上には数々の掲示板があふれ、目的ごとに設置されているところもありますから、他の人との意見交換にあれこれ書き込んだことがある人も多いでしょう。
 しかし顔が見えない分トラブルもおきやすく、掲示板上での言い争いに発展したり、個人情報の漏洩につながるケースも多発しています。
 掲示板やチャットは不特定多数が見るものですから、安易に本名や住所、電話番号を書き込まないことはもちろん、個人を特定するに至る情報を書き込まないように注意することが大切です。
 また本人はいたずらのつもりで「明日××県の小学校で無差別殺人をする」といったようなことを書き込んだが、警察に通報されて逮捕に至ったケースも多発しています。
 インターネット上での発言は公共性をおび、一般社会と同様、内容によっては取り返しのつかない事態に発展することもあります。パソコンの画面だけで構成されている世界のような錯覚に陥りがちですが、その向こうには不特定多数の閲覧者がいるということを忘れないようにしましょう。
 また、これはホームページ作成にもいえることです。自分の写真を掲載したり、住まいが特定できるようなプロフィールを掲載していてネットストーカーの被害にあったケースもあります。
 そして、ホームページ初心者が起こしやすいミスとして、著作権や肖像権の侵害があげられます。
 デジタルのものは簡単にコピーが可能であるため、安易に他人のサイトで使われているものを無断で使用したり、アニメやマンガキャラクターの無断使用、芸能人の写真の無断掲載、雑誌や写真集、新聞記事の流用を行いがちですが、これらはすべてトラブルのもとです。また、他人のホームページのソースをコピーしてそのまま使ってしまうというのも問題があると言えます。
 他人のものを勝手に使ってはならないのはインターネット上でも同じである、ということを認識させましょう。
 携帯電話でもホームページが作成できるようになり、カメラ付き携帯が普及してきたこともあって自分で撮影した画像をネットに上げているところもあるようです。しかし、自分の写真を自己責任で掲載している場合はいいのですが、許可を得ずに友達の写真まで掲載してしまったり、ネットで知り合っただけの相手に写真を送ることはトラブルだけでなく、事件に発展することもあります。出会い系で知り合った相手に、気軽に写真を送ったところ掲示板にアップロードされ、ダウンロード可能な状態にされていたケースもありました。一度流出したものは取り返しがつきません。掲示板に掲載されていたものは削除できますが、閲覧者が入手したものは特定できず、消去することが出来ません。それがまた流出した場合誰にもとめることができないのです。
 カメラ付き携帯電話はえてして盗撮など悪用されることもありますが、写真撮影をしたものを相手の許可なく掲載することもまた、盗撮と同じようなトラブルのもとです。(公人除く)
 子供を加害者にしないためにも、何がよくて何がダメなのかを理解させた上で利用できるようにしましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●リフォームを格安でと言われたが…
「自然災害が相次いで、老朽化したうちの家が心配なのでリフォームでもと考えていた矢先、セールスマンが来て「早くリフォームしないと倒壊の危険がある」と言われました。300万のところうちなら200万で済む、といわれたのですが…こんなに値引きできるものでしょうか?」

 捜査第二課からお答えします。
「一気に100万の値引きですね。業者にしてみれば100万の利益を損するのと同じです。こんなことが簡単にあると思いますか?
 家は一生の財産というように、家を購入された時にも随分慎重にあちらこちら回って決められたことと思います。それを思い出してみてください。いかにも脅かすようなことを言って工事を急がせようとするのと、大幅な値引率というのは明らかに疑ってかかるべきです。
 家を売って歩くセールスマンがいないように、リフォームというのも通常はお客が来るのを待つものだと思ってください。
 また、一つのところだけの意見で決めず、複数の業者から見積もりをとることも重要です。沢山の業者を見て、信用できると思われたところを見つけてください」

 


[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●遅刻常習魔にはコレ!

 こんにちは!交通課の由美ですvvこの間の関東地方中心に発生した地震はビックリしました。うちは目覚まし時計が落ちたくらいで済んだけど、食器棚が倒れたところもあったそう。やっぱり日頃の対策は大切です。
 さて今回は、いつもいつもいつもいつも待ち合わせに遅れてやってくる、そんな人達に時間を守らせる秘訣を。もちろんその人だけ20分くらい早い時間を伝えておく、という手もありますが、あまり頻繁だと「どうせホントの時間じゃないから」と次第にルーズになってきます。
 こういう時は、ピッタリの時間でなくずらした時間に設定するのがコツ。
 例えば9時の待ち合わせなら8時50分にする。17時の約束なら17時15分にする、などなど。これで相手の時間に対する認識を少し変える事が出来ます。
 これでも時間が守れない場合は?約束の何十分か前に電話を入れて、催促しておくしかないデスネ。




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 この間、同僚のA君が道案内を電話でしているのを何となしに横で聞いていたら、「いやそうじゃなくて、ももこを通過して…」と言っている。
 ももこ?と思って確認してみたら千葉県の「銚子」のことだった。
 彼はずっとももこと読んでいたらしい。




[あとがき]

 10月になりました。そろそろ日が暮れるのも早くなり、帰宅する車の列を見ながら、薄暮時のライト点灯は早めにして欲しいなと思っている、根っからの警察官である自分がいます。自分はまだ見えるからいい、ではなく、周囲に車がいることを知らせるために早めの点灯を心がけていただきたいものです。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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