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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第89号

==警視庁メールマガジン第89号==
                                   発行日:04/11/19



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●青色灯パトカー認可について

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●警察官になりたかった男

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●浪速泥棒人情話

[防犯ミニ知識]
●シートベルトを見直そう!

[ほんの一口〜読者の声]
●供述調書ってどんな風に書かれてるの?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●ホールケーキの切り口をきれいに!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●青色灯パトカー認可について

 来月、12月1日より「防犯パトロール車に青色回転灯の装備を認める仕組み」が運用となります。これは自治体、NPO法人、住民組織などが防犯活動に使うパトロール車両に青色回転灯を装備することを可能にするものであり、民間の防犯活動及び防犯意識の向上に努めるものです。
 この青色回転灯の装備のための手続きとして、各自地元警察本部長に届け出て証明書の発行を申請、警察本部長から交付された証明書を添えて地方運輸局長に基準緩和の認定を申請して「認定証」を交付してもらうことが必要となります。あわせて、使用車両の車検証にも「認定」が記載されます。
 詳細、申請につきましては下記をご参照ください。

・国土交通省サイト内
 http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha04/09/090929_.html
・警察庁サイト内
 http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki30/bouhan.pdf




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●警察官になりたかった男

 前回、警察手帳を作りそれを悪用して詐欺を企んだ男の話をしましたが、今回は警察官に憧れて偽警察官になってしまった男の話をしましょう。
 警察官への道というのはそうそう狭いものでもありません。毎年試験は開かれていますし、倍率もそこそこです。私のように国家公務員T種を受ける場合や、大体専門職となるU種の場合は少し試験が難しくなります。
 ただし年齢制限などもありますから、目指した人全員が警察官になれるわけではありません。そこで、格好だけでも警察官になってみたいという人が出てくるわけですね。
 警察官の制服や手帳がどんなものであるかは、ちょっとインターネットで調べれば出てきますが、当然これらは市販されていません。されていたら大変なことですね。また、例えば不要になった制服などはそうやって誰かが盗んで売ったりすることのないように細かく裁断され、使用できないようにして処分されるなど、管理は厳重になっています。
 ですから、制服にしろ警察手帳にしろ本物そっくりに作られているものほど人気が高く、そういったものが好きな人には高額で販売されているようですね。
 さて前置きが長くなりましたが、中にはこれらを眺めているだけでは飽き足らず実際に着用してみたい、着用してみたら外を歩いてみたいという誘惑に勝てず、行動に移してしまう人がいます。もちろん家の中だけならいいのですが、外を歩くとそれだけで軽犯罪法違反で逮捕されるので、もしこれからやろうとしている人がいたら注意してください(軽犯罪法第1条15項 称号詐称、標章等窃用の罪)。
 その男も、もともとは純粋な正義感でした。家の周辺で多発している車上狙いや、深夜爆音を鳴り響かせて走り去る暴走族を腹立たしく思い、趣味で収集していた警察官の制服や手帳を使ってこれらを取り締まることを考えたのです。自分で時間を決めて定期的に見回りをした結果、確かにその地域ではピタリと車上狙いの犯行がなくなり、暴走族も近寄らなくなったため近所の人からは感謝されていたといいます。
 ある見回りの時、彼は寝静まった住宅街の一角から煙が上がっているのを発見、急いで消防署へ通報しました。その家のチャイムを鳴らしたり周囲に声をかけて回ったりして人々を避難させ、消防車が入りやすいように住宅街の入り口に立って誘導も行いました。その結果、家は半焼したものの怪我人もなく、類焼も免れました。
 しかし彼は、不審に思った消防署員から警察署に通報され、あえなく逮捕。感謝状どころか犯罪者になってしまいました。ただし、警察官と偽ってやってきた行為について検察も、この男が数度警察官の試験を受けたものの失敗していたことなどを配慮し、「警察官になってからやってもらいたかった」としながらも、この手の犯罪にしては珍しく軽い求刑であったといいます。
 毎年、警察官を騙って逮捕される人間は相当数います。その大半が、金銭詐欺目的ですが、中にはこういった純粋な動機で警察官を騙る人もいます。もちろん警察官を騙ることは良いことではありません。本物の警察官になってから、違反者の取り締まりに力を入れていただければと思います。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●浪速泥棒人情話
 
 俺のおかんは頭も切れるし行動力もあるという、まさしく俺のおかんやなぁっちゅー感じなんやけども、ちょっととぼけたというか呑気なとこもある。ちゅーか俺がまだ毛利小五郎探偵の弟子やっとると思とんねん。
 それはともかく、今日はそんなおかんが家に入った居空きを捕まえた話や。居空きっちゅーのは空き巣の反対、つまり家に人がいても入る泥棒のことやで。
 その時はたまたまおかん一人で家におったらしく、あれやこれやと片付けをしてさて一息入れようかと茶を入れとったんやな。そんでふと、「あの本はどこかな」と思ったものがあって一室に行ったと。
 したら中に人がおってん。スーツ姿で眼鏡をかけたリーマン然とした男が腰に手を当てて、並んだ本棚をボケーっと眺めてたらしい。
 普通ならここでびっくりして声をあげるか、男の方もあわてて逃げ出すと思うんやけどもおかんは一言、「靴脱ぎや!」と静かに言った。男は慌てて「こら、すいません」と言いながら靴を脱いだ。
 おかん、この時点で男が誰かということよりも、本がどこにあるかということが気になってたらしいねん。そんでそれを探し出した後に男がどうしたもんかと立ってるのに気づいて、「日本茶でええですか?」と声をかけて部屋を出た。…まあそれでのこのこついてく男もかなり呑気というか泥棒に向いてないと思うんやけどもな…。
 茶と和菓子で一服しながらおかんは「今年の桜はどないですやろ」とか「最近暖かい日が続きますね」みたいなことを話して、庭を眺めとった。ふと、男を見て背広がよれよれになっとるのに気づいて、「ちょっと直しますから脱いでや」と、遠慮する男から無理やり(ここ、強調な)背広をとって肩のほつれたとことか直したったらしい。まあおかん、ホンマ世話好きやからな。直しながら「仕事を頑張るのもええけども、服かてきれいにしとかなあきませんで」とか話したらしい。
 男もなんや所在無さげにお茶を飲んどったらしいんやけども、突然湯飲みを傍らにおいて、おかんに土下座して「すいませんでした」ちゅーて謝ったらしいねん。
 なんでも突然リストラされてそれを家族に言えんで、公園とかウロウロしとるうちに給料日になってしまい、入金がないのは不自然やからと悩んだ挙句に適当な家に入って金目のものを盗み、それを換金してこれまで何とかやってきた。(今まで見つからなかったのが不思議なくらいや…)
 そんで近所ではもうやりづらくなってきたもんでこのあたりに来た。で、目に付いたうちに入ったけども、たまたま入った部屋の、本の多さに呆然としてた、というのが顛末。そんでおかんに見つかって突き出されるかと観念したら、こうして茶まで振舞ってもらえて人の温かさに感激した、ということらしい。
 それを聞いたおかんは男を一喝した。
「アホか! リストラされたら家族に早よ言いや!」
 いや、おかんそこに突っ込むんかいとか思たけども、おかんはおかんで、男が家族に言わないのは、家族を信用してないからや、と言いたかったらしい。
 結局男は自分で近くの警察署に出頭した。俺の家に入ったことも言うたんやけどおかんは電話での問い合わせに頑として、「そんな人は知らん」で通した。
 これまで数件盗みに入ってたからまあ実刑は免れなかったようやけども、いろいろあって今は帰りを待ってくれとった家族と仲良う暮らしとるということやで。
 俺が小学校にあがるよりもっと前の話や。




[防犯ミニ知識]


●シートベルトを見直そう!

 運転免許を持っておられる方で、運転席及び助手席においての、シートベルト着用義務を知らない人はいないと思います。しかし、本当に安全性を理解して着用しているかというと、「規則だから」という理由でつけている方も意外に多いようです。
 事故などで車が衝突した時の衝撃は、考えているよりも大きなものです。急ブレーキを踏んで体が前のめりになった経験をお持ちの方もおられると思いますが、急ブレーキでさえシートベルトがなければ顔や体をぶつける可能性もあるのですから、事故の衝撃で体が車外に投げ出されたといった報道は決して「その人の運が悪かった」ということではないのです。
 シートベルトをしなかったケースでの、交通事故における致死率は、着用の場合と比べてそれぞれ運転席が31倍、助手席同乗者が10倍、後部座席が6倍となっています。
 シートベルトの着用率は運転席が90%助手席が78%、後部座席にいたっては7%となっています(高速道路では着用率がもう少しあがります)。
 もちろん後部座席には、シートベルトの着用義務はありませんが、車外に投げ出されて死亡したケースも多く、着用した方がより安全の確率が高くなるといえます。
 また、シートベルトをしていると体が締め付けられる、不快感があるという方は、ベルトの位置を調整してください。正しい位置にシートベルトがないと、逆に締め付けによってケガをすることがあります。
 私達の安全を守ってくれる道具も、正しく使わなくては意味がありません。大切な家族を守るために、同乗者全員がシートベルトを着用するようにしましょう。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●供述調書ってどんな風に書かれてるの?
「取調べとかで、容疑者がやったことを書く「供述調書」というものがあると知ったのですが、これはどういう風に書いてあるのですか?物語風になっているのですか?知りたいです!」

 捜査一課からお答えします。
「供述調書は裁判の重要な証拠になります。そのため、書きかたにはかなり気を遣います。
 調書というといかにも会話式で書かれていると思われる方もおられるかもしれません。
 しかし、
 『刑事「そこからどうやって侵入したんだ」
 被疑者「鍵を壊して入りました。そうしたら中に人がいて…」
 と被疑者はがっくりうなだれた』
といった風には書きません。

 供述調書は被疑者犯人の視点から書きます。もちろん事件だけでなく、その時の被疑者の感情(ついカッとなって、など)や事件に至るまでの経緯なども記載されていなければなりません。
 例えるなら一人称で進む物語といったところでしょうか。この、供述調書の出来不出来がそのまま刑事の能力を示すもの、といっても過言ではないでしょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●ホールケーキの切り口をきれいに!

 こんにちは!交通課の由美ですvvあっという間に今年もあと残り1ヶ月とちょっと。街中がクリスマスの飾りつけであふれかえっていますね。今年はどんなクリスマスになるかな?
 さて今回は、季節にもピッタリ、ホールケーキを綺麗に切る方法をお教えします!
 といってもやり方は簡単。最初に、よく切れる包丁を用意します。いくら裏ワザでも、切れない包丁では出来ないので注意してね。
 次にその包丁を軽くガスレンジの火であぶるか、熱湯につけるなどして刃を温めます。
 そしてケーキに包丁を入れたらのこぎりみたいにひくのではなく、包丁自体の重みで切れるように一気に下までおろします。これで綺麗な切り口になります。
 




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 仕事熱心なAさんは、追っている被疑者の写真を手帳だけでなく財布や読んでいる本などにも挟み込んでいる。
 そのため結婚して間もなくの頃、こっそり女性被疑者の写真を見つけた奥さんに浮気を疑われて内偵捜査されたことがあるらしい。




[あとがき]

 この間年賀状が発売になったと思ったらもう、クリスマスやお歳暮、おせち料理の話がそこここにあふれかえっています。もう年末が近いのだなぁと実感します。
 これから12月に向けては窃盗や引ったくりなどの犯罪が増えます。他人事と思わず、皆さんくれぐれも注意して、静かな年末を迎えられるようにしましょう。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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