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※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
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警視庁メールマガジン第109号

==警視庁メールマガジン第109号==
                                   発行日:05/08/26



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●こんなハガキにご注意を!

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●犯罪の予兆

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●要警戒客

[防犯ミニ知識]
●暗証番号が盗み見られている!

[ほんの一口〜読者の声]
●帰宅困難者とは?

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●水溜りをうまく乗り切れ

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●こんなハガキにご注意を!
 
 「貴殿が登録されております「住民基本台帳ネットワークシステム」〔住基ネット〕について重大な登録違反が発覚致しました。…(中略)…ご連絡無き場合やむをえず「住民基本台帳ネットワークシステム個人情報保護法」に基づき刑事告訴を含む法的手段をとらせて頂く場合がございます」
 こんな内容の不審なハガキを受け取られたことはありませんか?連絡しなければ罰せられるというのはなんだか恐ろしいですね。
 しかし差出人である「総務省認可特殊法人 全日本住基ネットサービス」というものは存在せず、違反していると書かれている「住基ネット個人情報保護法」というものもありません。(注:「個人情報の保護に関する法律」いわゆる「個人情報保護法」は存在しています)
 あわてて連絡をしますと、あなたの個人情報を提供することになってしまいます。絶対にしないで下さい。
 また、このハガキを受け取った場合は速やかに最寄の警察署及び都道府県庁までお知らせ下さい。あなたの通報が新たな被害者を防ぐことにつながります。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●犯罪の予兆

 今回、服部君がなかなか面白い記事を書くということでしたので、それに連動した話を書かせていただこうと思います。もし宜しければ、服部君の記事を先にお読み下さい。
 さて警察の取り締まり方法や職務の実態を伝える番組が放映されると、聞き込み先で「あんな風にパッと見て怪しい人が分かるものなのですか?」という質問を受けることがあります。
 答えとしては「分かります」といったところでしょう。ただ、殆どの警察官が「どこで見分けているのですか?」と聞かれたとしても、「何となく」「行動がおかしいから」という風に極めてあいまいな返事しか出来ないと思います。これには理由があります。
 警察官が対象を「何かおかしい」と判断して声をかけるのは、経験に基づく勘が殆どであるからです。確かに中には、「盗難車に乗っている」「パトカーを見て逃げた」というものもありますが、そんな分かりやすい事例は10件のうち1、2件くらいです。大抵は「挙動不審」の一言につきます。
 では「職質された自分は挙動不審と判断されたのか!」とお怒りの方もおられるかも知れないですね。職務質問については挙動不審だからではなく、地域一帯で「こういう条件に当てはまれば声をかけること」という条件があるためです。特に、犯人逃走中などという場合にはかなり厳しくチェックすることもあります。実際に職務質問で犯人が検挙された、薬を所持していた人間を逮捕したという事例も多くあり、警察官も決して意地悪でやっているわけではありませんので、ご理解をいただきたいと思います。
 話を戻しまして、警察官の目には不審者がどういう風に見えているかといいますと、人ごみの中でパッとそこだけモノクロの世界に色をつけたような感じになります。人それぞれでしょうが少なくとも私は、不審者を認識した時はそういった感じです。
 面白いことに最初は自分でも、どうしてそのように見えたのかが分かりません。対象者を観察し、何がおかしいのか確認します。例えば「必要以上にキョロキョロしている。道に迷っているわけでもなさそうだし、何をしているのだろうか」と考えたりします。その後もさらに不審な行動をするようであれば声かけ、となりますね。以前こういったケースで、盗撮をしていた人間や、万引きの下見をしていたというものがありました。
 本人はどんなに周囲に溶け込んでいるつもりでも、警察官から見れば分かるものです。こういったカンだけは、どれだけ防犯カメラやセンサーが発達してもかなわないものでしょうね。
 



[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●要警戒客
 
 いろいろと調べモンの関係で、店の人に話を聞いたりすることがあるんやけどな、よく脱線して客のグチを聞くこともあんねん。
 そらサービス悪い店かてなんぼでもあるけど、客の方が立場強い分、クレーマーとかケチつけるんは悪質なんが多いんやな。
 覚えとる人もおるやろ。書店で万引きして警察に引き渡された子供が、逃げ出して踏切内で電車に轢かれて亡くなったという事件。これは確かに不幸な事件や。万引きを捕まえたことは悪いことでもなんでもあらへん。けど、テレビのインタビューで平然と「万引きくらい見逃してやれ」「警察に引き渡すなんてひどい店だ」と言うた人間もおるように、犯罪を犯罪とも思わん人間が存在するのも事実なんや。実際この店はそういった連中の悪質な嫌がらせに疲れ果てて、店たたんでしもたしな。
 ある店でいつものように捜査がてら世間話をしとった時のことや。ふと、「最近こんな客がいてな」という話になってん。毎日毎日やってきて、何かを買うでもなく店をぐるっと見て回った後、適当な店員を捕まえて10分くらい世間話に付き合わせる、と。まあその客自体は暇をもてあましとるみたいなんやけどな。店側は本当にちょっとした雑談のつもりやったんやけど俺はなんとなく引っかかるもんを感じて、店に了解を得てその客が来るという時間帯に張り込みさせてもらったんや。
 その客は確かに言うたとおり店の中を商品を見て回るようにぐるっと一周して、そこらの店員を捕まえて話し始めた。でも、それとなく近づいて会話を聞くとおかしいねん。巧妙にそらしてはいるけども、仕事の時間帯やサイクルとか交代の時間帯とか聞き出してんのやな。
 これは…と思て数日確認すると、商品を見とるように見せかけて店内のチェックをしとるのにも気づいた。
 いよいよ俺の推理も固まってきてそれからしばらく、店側には内緒で夜張り込むことにしたんや。実は口の軽い店員がおってな、「最近同じように来る客がおる」と俺のことしゃべってしまいよってん。
 まあ結果的にはそれが良かったんかもしれんけど、少しして深夜に大きなトラックが横付けされたんやな。そっから先は言わんでも分かるやろ。侵入しようとしとった窃盗団、めでたく逮捕や。
 その男は長い時間かけてその店の警備が手薄な場所、人がいなくなる時間帯とか調べとったんやな。それで、俺のことを同業者と勘違いして横取りされてなるものかと作業を進めたらしい。
 こういうのは滅多にないことやろし、世間話する客すべてが怪しいとはいわんけど、店側も話につられてベラベラしゃべるもんやないで。




[防犯ミニ知識]


●暗証番号が盗み見られている!

 先週19日金曜日、ATMで身を乗り出して隣の操作を見ている男の映像がニュースで公開されました。
 この手口は、ATMでお金を下ろしている人の暗証番号を盗み見てその後数人で囲んで後をつけ、グループの一人が急にしゃがみこんで具合の悪くなったフリをし、注意をそらしているうちに財布やカードをスリとるという新たなものです。
 全国規模で発生しているという報告はありませんが、いつ被害が拡大してもおかしくはありません。操作をしている時は周囲に注意するようにしましょう。
 また、暗証番号を紙に書いて保存しない、操作の時口に出して言わないといった基本的な対策をすることも重要です。
 おかしいなと思ったら直ちに通帳で記帳を行い、不審な取引内容がないか確認しましょう。
 以前の手口にあったように、金融機関以外でのロッカーなどで暗証番号を入力する場合は、面倒でもカードとは別の暗証番号を入れましょう。
 一部の金融機関では覗き見・盗み見対策に遮光フィルターをATM操作画面に取り付けているところがあります。これは正面の操作する本人以外の位置から覗き込んでも画面が見えないというものです。こういった金融機関のATMを利用するというのも一つの防犯対策ですね。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●帰宅困難者とは?
「先日の地震ニュースで「帰宅困難者」という言葉が出てきました。これは一体何でしょうか?気になります」

 生活指導課からお答えします。
「帰宅困難者というのは通勤、通学、買い物先、行楽時など出先で地震に遭遇し、交通機関が全面運休になると歩いて帰宅する人が困難な人のことをいいます。
「東京都地域防災計画」によると帰宅困難者とは、次の条件に当てはまることとなっています。
(1) 自宅までの帰宅距離が10km以内の人は、全員の徒歩帰宅が可能。
(2) 自宅までの帰宅距離が10〜20kmの人は、帰宅距離が1km増えるごとに10%ずつ帰宅可能者が減ずる。
(3) 自宅までの帰宅距離が20km以上の人は、全員の翌朝までの徒歩帰宅が困難。
 さて帰宅困難者にならないためにはどうしたらいいのでしょうか。買い物の場合はやむを得ませんが、通勤通学では万が一に備えて日ごろから、帰宅困難者のための防災グッズなどを用意しておかれるのがいいでしょう。
 最近では交通機関が運休した時のための震災時帰宅支援マップや、社員の帰宅支援サービス(企業対象)などもあるようです。
 また、いざという時にあわてないためにも日ごろから、歩いて帰るにはどこを通ればいいのかを確認しておきましょう」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●水溜りをうまく乗り切れ

 こんにちは!交通課の由美ですvvこのメルマガが出てる頃には台風直撃!?いやいやそれより無事に帰宅できてるか心配です。
 さて今回は、交通課の本領発揮、これから先多くなる台風による悪天候をうまく乗り切るコツをお教えします。
 雨の日水溜りを勢いよく突っ切ったりして、歩行者に水をかけてしまうと道路交通法違反に問われる、というのを知らない人はまさかいないと思いますが(立派な違反ですヨ!)、それよりも何よりも、猛スピードで水を跳ね上げながら走る車ほど格好悪いものはありません。また、性能の上でも大変危険です。
 水溜りを安全に乗り切るには、まずスピードを落とすこと。そして、あわててハンドルを切らないこと。下手にハンドルを切ると、水溜り真ん中部分の、一番深いところにタイヤがはまってしまったりします。それよりはまたぐようにして通過するのが安全。
 この二つを守ることで大抵のトラブルは防ぐことが出来ます。
 また、立体交差などの下の道に出来た深い水溜り。これはどこまでなら通れるのでしょうか?
 答えは、フロアに侵入してこない程度の水かさまで。とはいえ、確実にブレーキの利きが悪くなったりしますし、無理はしないほうがいいでしょう。
 これからの季節、歩行者に優しい運転をして下さいネ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 ある事件の目撃者に証言してもらい、調書も作ってお礼を言いながら玄関まで見送った時に、「またどうぞ」と言ってしまった。


 


[あとがき]

 台風が列島上陸している一方で、水不足に悩む地域があるというのは本当に皮肉なことだと思います。早く四国の水不足が解消されるといいですね。
 さて、学生さんにとって長かった夏休みももう終わり。新学期になって元気に登校して下さい。
 それではまた。


[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
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