多分花鳥風月金田一、コナン的読み物ページ警視庁メールマガジン目次→警視庁メールマガジン


※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。
安全は正しい防犯知識を身に付けることから
メールマガジンに戻る][ご意見募集][トップページ

警視庁メールマガジン第113号

==警視庁メールマガジン第113号==
                                   発行日:05/10/21



目次
[〜お知らせ〜警視庁広報課より]
●キャッシュカードが狙われている
●親と子の警察展(10/26〜10/30)のお知らせ

[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]
●個人情報と捜査

[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]
●催眠術と詐欺

[防犯ミニ知識]
●災害便乗詐欺にご注意を

[ほんの一口〜読者の声]
●薬を一度に複数飲むと危険だと聞いたが

[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]
●お金をかけずに洗濯物キレイ度アップ!

[内部密告コーナー]




[〜お知らせ〜警視庁広報課より]

●キャッシュカードが狙われている

 UFJ銀行の複数のATMにおいて、小箱に隠しカメラが仕掛けられ操作する手元を盗撮されていたという事件がありました。
 その他の場所でもいくつか隠しカメラや映像送信の装置が発見されており、組織的な犯行ではないかという見方が強まっています。
 以前にも操作の手元を横から覗き見し、ひったくりでカードを奪い預貯金をすべて引き出すという被害が発生しています。
 推測されない暗証番号を使用するということも十分大切ですが、ロッカーの番号にこれらの暗証番号を利用しない、すべて共通の番号を使わないなど日ごろの対策も十分に行いましょう。
 また、最近では一度に引き出せる限度額を利用者の申請により設定できるようにしたサービスも増えています。これらを活用し、十分な対策をとりましょう。


●親と子の警察展(10/26〜10/30)のお知らせ

 平成17年10月26日(水)から10月30日(日)までの5日間、東京都「江戸東京博物館」1階 特設会場において「親と子の警察展」を開催致します。(入場無料)
 犯罪の実態、少年非行の傾向をパネル・パワーポイントで紹介するコーナー、ハイテク犯罪、薬物乱用防止コーナーその他、沢山の展示を取り揃えております。
 子供を犯罪被害から守るにはどうすればいいか、犯罪に巻き込まれないための知識など、この機会に親子で学びましょう。
 白バイ乗車体験コーナーもあります。遊びに来て下さいね。




[捜査一課業務報告  明智管理官の見た事件]


●個人情報と捜査

 横浜市で発生した、学生の列に車が突っ込み9人が死傷した事件は本当に可哀想なものだったと思います。
 さてこの事件の裏で警察が意外な苦労をしていた、というのは皆さんご存知でしょうか。
 こういった事件が起きると被害者の状況を病院に尋ね、「概ねこれぐらいの被害になった」と発表するのは警察の仕事なのですが、それが最近では「身内ではないので答えられない。照会のための正式な書類を出してくれ」と断られるケースが多くなってきました。
 もちろん、警察を騙ってこういった情報を聞き出したりする人間もいるのですから、病院の方で警戒が厳しくなっているのはありがたいことです。過去には身内を名乗って情報を聞きだし、患者を見舞いに来たと装った人間が入院していた相手を殺害するといった事件がありました。
 私個人の考えとしても、国民一人一人が、個人情報の漏洩に対して目を光らせるようになってきているというのは良いことだと思っています。今までにもカード情報の流出、個人情報の悪用といった事件が相次いでいますしね。振り込め詐欺などはその典型的なものです。
 その流れで、沢山の情報を管理している企業や、患者さんの命を預かる病院が外部からの問い合わせを警戒するようになってきたのでしょう。
 しかし、本物の警察が照会作業を行っても断られるというのは正直困ってしまいます。身内の方に連絡が取れれば、付き添っていただいて状況を尋ねたりすることができるのですが…。ですから、もし情報がもらえなければ「確認中」とするしかありません。そうなるとまた、「何で分からないんだ」と言われることもあるんですけどね。
 国勢調査でも今年は、個人情報保護を理由に調査票の提出を断られたところも多いと聞きます。市町村の書類上の人口と調査での人口、どれだけ差が出るのでしょう。
 この状況、歓迎すべきか困るべきか、それも悩みどころの一つです。




[大阪からコンニチワ〜西の探偵服部平次や]


●催眠術と詐欺
 
 このタイトルの、催眠術、詐欺。これに共通するもんがある。
 かかりにくい、騙されにくいと自分で思っている人ほどひっかかる、っちゅーことや。あと、被害もでかくなるな。
 催眠術はおいといて、詐欺や。価値のあるように見せかけた品物を売りつけられるんは大抵、「お客様は目の肥えた方」とか「すべての人を招待するわけではありません」とかいう言葉にプライド刺激される人らやな。こういうんは自分は詐欺に引っかかるほど頭は悪くない、人とは違う風に見られたいという気持ちがあるから、詐欺師から言わせるとおもろいほど引っかかるらしいで。そんでプライドが邪魔して「詐欺に引っかかったかな?」と思っても人には言えん、何とかしようとドツボにはまる、さらに別の詐欺に引っかかる、ってな。まあ借金地獄に陥る人も同じなんやけど。
 覚えておいて欲しいんは、一度引っかかるとそれがどんな少額のものでも、どんどん狙われるようになるっちゅーことや。一度振り込め詐欺に引っかかった人のところに同じような電話が相次いだように、被害者リストっちゅーのは恐ろしい勢いで裏の世界に出回るんや。ま、中には振り込め詐欺に2度3度引っかかった、っちゅー、警戒心のかけらもないような人もおるみたいやけど。そういうのんがいいカモになるわけやな。
 前にワンクリック詐欺が流行ったやろ?不審なメールが送られてきてそのアドレスに飛んで、うっかりクリックしようものなら入会したものになる、というもんや。あれもうっかり振り込んだ人は、要注意やで。今後やってくる迷惑メールには詐欺メールが爆発的に増えるからな。
 日本人はズバリと言うのを嫌う傾向があるけども、おかしいな?と思ったらすっぱり断ることや。巧みに声をかけて勧誘して、商品売りつけるものでも、断ってかまへんのやで。相手かて、買いそうもない相手にダラダラ話し込んどるよりは、次のカモ探すほうがええと思ってるしな。面と向かって言いにくかったら「用事を思い出した」で逃げればええ。
 変にカッコつけて「今うちにはこんなお金はない」とか「欲しいけど高いし」とか言うたら相手の思う壺や。「ローンで1ヶ月数千円から」とか、勝手に計算してきよるで。そうするとますます逃げにくくなるやろ。
 本来、物を買うっちゅーんは、お客が買う気になるまで待つもんや。それをあの手この手で強引に買わせようとするのはおかしい、思わな。こういう詐欺だけやないけど、少なくとも断る時くらいはプライドなんか捨てるもんやで。ええやん、それでカモにならんで済むなら。
 振り込め詐欺の時かて大阪が一番被害が少なかったんは、おかんが強かったからやで。助けを求められても「そんなん知らん。自分でなんとかし」で終わりやったからな。断ったところで自分が「(偽の)息子・孫」にどう思われようがそんなん知らん、というわけや。
 だてにお金に厳しいわけやない。きちんと判断する術を身につけとる人間は詐欺に遭いにくいんやで。




[防犯ミニ知識]


●災害便乗詐欺にご注意を

 新潟中越地震から早くも1年が経過しました。またここ数日ではパキスタンや茨城県南部を中心とした地震も相次いでおり、防災情報について強い関心が見られます。
 そんな中、被災地への救援物資送付や義捐金を募集する呼びかけが出てきておりますが、中にはこれに便乗した詐欺も増加してきています。送金する前に、その相手が十分信頼できる団体であるかどうか確認しましょう。確認が取れない、不安があるという場合は無理に送金を行わないという選択肢も有効です。
 悪質なものになると「●●国の地震で被害を受けた家族に送金したいが、今自分は別の場所にいるので不可能だ。あなたの国ならば送金が可能なので、一旦あなたの口座に送ってから送金手続きを取らせてもらえないだろうか。お礼は十分にする」と、口座の名義貸しを依頼してくるものがあります。これは「ナイジェリア詐欺」といって20年も前から行われている詐欺で、一度承諾すると最終的に預貯金すべてをとられてしまう、という手口です。
 また、口座を売ったり貸したりすること自体を法律では禁止しています。良かれと思ってやったことで詐欺の被害に遭うばかりか、あなた自身が犯罪の加担者になってしまいます。
 インターネットが普及したことで、海外とも気軽に交流できるようになった分、「災害の助け合い」という名目でこういった詐欺が世界で横行する可能性があります。見知らぬ人がいきなりあなたに甘い言葉をかけてくることはほぼ100%ありえません。目先の利益に騙されないようご注意下さい。




[ほんの一口〜読者の声]

 
●薬を一度に複数飲むと危険だと聞いたが
「時々メールマガジンでお見かけする、新出先生への質問なんですが…。いくつかかかりつけの病院があるのですが、そこで出される薬を服用していますがある時具合が悪くなり見てもらうと、薬の副作用だと分かりました。病院で出された薬だから安全だと思っていたのに、こういうことはあるのでしょうか」

 新出病院からお答えします。
「大変危険ですね。かかっておられた病院では、「ほかにかかっている病院はありませんか」と伺うことはなかったでしょうか?
 薬というものは、例えば頭痛薬と解熱剤を例に挙げるとすると、作用する部分が違うので一緒に飲んでも大丈夫だろうと思いがちです。しかし、胃に入るのは同じですからそこで、薬同士が変な結合をしてしまったり、反発しあって吸収されにくくなったりすることがあります。
 そうした場合、薬の効果が低くなるだけならいいですが、体に思わぬ作用を引き起こすことがあります。(薬の相互作用といいます)
 あまり具体的な例は挙げられませんが、糖尿病の薬と鎮痛消炎剤を同時に服用して低血糖になったりする例があります。
 かかりつけの病院が2つ以上になり、薬の服用が続いている場合は必ず、前の病院で出された薬を持って行き確認してもらうのがいいでしょう。
 かかりつけの薬局を持ち、病院で処方箋を出してもらい、その薬局で調剤してもらうのも良いですね。そうすれば危険な組み合わせがあれば気がついてもらえます。
 それから、最近ではお茶で薬を服用しても殆ど作用するものはなくなりましたが、牛乳で飲むと一部の薬は牛乳の成分に反応して効きにくくなってしまうものがあります。グレープフルーツジュースでは、一部服用すると危険な作用を起こす薬もあります。
 やはり薬はたっぷりのぬるま湯で飲むのが一番です。最近では水なしでも飲める薬がありますが、そうでない薬は飲む水の量を多めに。口の中、食道に薬が残らないようにしましょう。」




[トクトク裏ワザ〜肩の力を抜こうヨ]


●お金をかけずに洗濯物キレイ度アップ!

 こんにちは!交通課の由美ですvv仕事帰りに友達と軽く飲んで、いい気分で歩いて帰る…と結構寒い季節になりました。ああもうすぐほろ酔いで夜道を歩くのも楽しめなくなるのね…。
 さてさて今回は、「汚れが特に落ちる洗剤」「汚れまで落としてくれる柔軟剤」をわざわざ買ってこなくても、普通の洗剤を使う+アルファだけでバッチリ洗濯物をキレイにする裏ワザです!
 用意するものは2つ。食器を洗うスポンジ(網に入ったようなものは×)と、中身を飲んで捨てるだけの500mlペットボトル。おっと、スポンジはクズ取りネットがあれば入れなくても構いません。
 スポンジはそのまま、ペットボトルは空のまましっかり蓋をしめて、洗濯ネットに入れて洗濯機へ放り込むだけ。あとは普通に洗濯して下さい。
 これでものすごく…とはいきませんがそこそこキレイになっているハズですよ。
 スポンジは糸くずを取り除く働きをし(ですのでセーターなどとは一緒に入れないようにして下さいネ!)、ペットボトルは水流を複雑にして水の力を強くしてくれるんです。だから、いつもよりもキレイな仕上がりになるというわけ。
 洗剤にお金をかけなくてもこんなちょっとしたことで仕上がりが違いますよ!




[内部密告コーナー]※警察官の日常の風景を紹介するコーナーです。

 K係長はお風呂に湯を張ろうとして、栓をし忘れたまま延々と湯を出し、奥さんに見つかって1時間説教されたらしい。


 


[あとがき]

 機械の一番便利な使い方を真っ先に思いつくのは犯罪者だそうです。つまり、悪用の仕方を日ごろから考えているからだそうですが。
 UFJ銀行のATMに小型カメラが仕掛けられていた事件でも、使用されたカメラは防犯用のカメラだったとのこと。呆れたものですね。メーカーとしてもこういう使い方は心外でしょう。道具は正しく使ってほしいものです。
 それではまた。

[警視庁メールマガジン]
総編集長: 警視庁 警視総監  白馬
編集長:   警視庁 総務部    牛黒
発行: 警視庁
転載を希望する場合はご連絡下さい。


バックナンバー ご意見募集 トップページ

※これら掲載の記事はすべて実際の事件・団体等に関係の無い架空の物です。